JPH072812B2 - エチレン系共重合体およびその製造法 - Google Patents
エチレン系共重合体およびその製造法Info
- Publication number
- JPH072812B2 JPH072812B2 JP61163376A JP16337686A JPH072812B2 JP H072812 B2 JPH072812 B2 JP H072812B2 JP 61163376 A JP61163376 A JP 61163376A JP 16337686 A JP16337686 A JP 16337686A JP H072812 B2 JPH072812 B2 JP H072812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- temperature side
- ratio
- copolymer
- high temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエチレン系共重合体およびその製造法に関し、
さらに詳しくは機械的強度および柔軟性に優れたエチレ
ンと1−ブテンとの共重合体およびその製造法に関す
る。
さらに詳しくは機械的強度および柔軟性に優れたエチレ
ンと1−ブテンとの共重合体およびその製造法に関す
る。
(従来の技術) エチレンと1−ブテンとの共重合体は、単体でまたは他
の重合体と混合されてフィルム、テープ、シート、中空
成形品、射出成形品等に成形加工されて使用され、また
樹脂改質剤としても優れており、該共重合体を配合した
樹脂は自動車部品、電線等に広く使用されている。
の重合体と混合されてフィルム、テープ、シート、中空
成形品、射出成形品等に成形加工されて使用され、また
樹脂改質剤としても優れており、該共重合体を配合した
樹脂は自動車部品、電線等に広く使用されている。
従来、エチレン・ブテン共重合体、およびそれらを含有
する樹脂組成物がいくつかの提案されてきたが、いずれ
もいくつかの複合された要求物性でみるといまだ不満足
なものしか得られていない。例えば引張り強度等の機械
的強度を向上させて、しかも柔軟性を持たせることは、
従来知られているエチレン・ブテン共重合体では不可能
である。すなわち引張り強度を向上させる方法としてエ
チレン含量を高くするか、または分子量を大きくする等
の方法をとれば、柔軟性が低下してしまい、ポリプロピ
レンもしくはその他のポリオレフィン樹脂の改質剤とし
て、または単独ポリマとしてこのエチレン・ブテン共重
合体を用いると、引張り強度等の機械的強度は高いが、
柔軟性、耐衝撃性において不十分なものとなる。なおエ
チレン・1−ブテン共重合体は、フィルム、テープ、シ
ート、中空成形品、射出成形品等に成形加工されて用い
られるため、引張り強度等の機械的強度が高いことが要
求される。
する樹脂組成物がいくつかの提案されてきたが、いずれ
もいくつかの複合された要求物性でみるといまだ不満足
なものしか得られていない。例えば引張り強度等の機械
的強度を向上させて、しかも柔軟性を持たせることは、
従来知られているエチレン・ブテン共重合体では不可能
である。すなわち引張り強度を向上させる方法としてエ
チレン含量を高くするか、または分子量を大きくする等
の方法をとれば、柔軟性が低下してしまい、ポリプロピ
レンもしくはその他のポリオレフィン樹脂の改質剤とし
て、または単独ポリマとしてこのエチレン・ブテン共重
合体を用いると、引張り強度等の機械的強度は高いが、
柔軟性、耐衝撃性において不十分なものとなる。なおエ
チレン・1−ブテン共重合体は、フィルム、テープ、シ
ート、中空成形品、射出成形品等に成形加工されて用い
られるため、引張り強度等の機械的強度が高いことが要
求される。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、前記従来技術の欠点を除去し、機械的
強度および柔軟性に優れたエチレン・ブテン共重合体と
その製造法を提供することにある。
強度および柔軟性に優れたエチレン・ブテン共重合体と
その製造法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討した結果、従来知られていなかっ
た新規なエチレン系共重合体が前記目的を達成すること
を見出して本発明に到達した。
た新規なエチレン系共重合体が前記目的を達成すること
を見出して本発明に到達した。
本発明のエチレン系共重合体は、エチレンと1−ブテン
を主重合単位とする、実質上線状構造を有するエチレン
・1−ブテンランダム共重合体であり、かつ下記(A)
〜(E)の要件を満足するものである。
を主重合単位とする、実質上線状構造を有するエチレン
・1−ブテンランダム共重合体であり、かつ下記(A)
〜(E)の要件を満足するものである。
(A)結合エチレン含量が85〜95モル%であること、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、 (C)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比Mw/Mnが2〜5であること、 (D)示差走査型熱量計で求められる融点が高温側と低
温側の2個存在し、高温側のピークが95〜110℃、低温
側のピークが40〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96〜70
であること。
比Mw/Mnが2〜5であること、 (D)示差走査型熱量計で求められる融点が高温側と低
温側の2個存在し、高温側のピークが95〜110℃、低温
側のピークが40〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96〜70
であること。
本発明のエチレン系共重合体は特別に制御されたエチレ
ン・セグメントを持つ、従来知られていなかった共重合
体である。すなわち本発明の共重合体は、結合エチレン
含量が85〜95モル%であり、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比Mw/Mnは2〜5である。また示
差走査型熱量計(DSC)で求められる融点が2個のピー
クを示し、高温側のピークが95〜110℃に存在し、低温
側のピークが40〜85℃に存在し、さらに示差走査型熱量
計で求められる融点の高温側と低温側との吸熱量の割合
(重量比)が4〜30/96〜70になっているものである。
ン・セグメントを持つ、従来知られていなかった共重合
体である。すなわち本発明の共重合体は、結合エチレン
含量が85〜95モル%であり、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比Mw/Mnは2〜5である。また示
差走査型熱量計(DSC)で求められる融点が2個のピー
クを示し、高温側のピークが95〜110℃に存在し、低温
側のピークが40〜85℃に存在し、さらに示差走査型熱量
計で求められる融点の高温側と低温側との吸熱量の割合
(重量比)が4〜30/96〜70になっているものである。
このような前記(A)〜(E)の要件を満足する本発明
のエチレン系共重合体は、従来公知のエチレン共重合体
に比べて充分に高められた機械的強度を有し、柔軟性に
富んだ性能と表面ベタ付き性のない透明性に優れた性能
を有する。またこの新規エチレン系共重合体を5重量%
以上含有する結晶性ポリプロピレンまたはその他のポリ
オレフィン樹脂との樹脂組成物も充分に高い機械的強度
と柔軟性のバランスのとれた優れたものである。
のエチレン系共重合体は、従来公知のエチレン共重合体
に比べて充分に高められた機械的強度を有し、柔軟性に
富んだ性能と表面ベタ付き性のない透明性に優れた性能
を有する。またこの新規エチレン系共重合体を5重量%
以上含有する結晶性ポリプロピレンまたはその他のポリ
オレフィン樹脂との樹脂組成物も充分に高い機械的強度
と柔軟性のバランスのとれた優れたものである。
本発明のエチレン系共重合体のMwとMn比(Mw/Mn)は成
形品表面のベタ付き性を少なくする点から前記のように
2〜5の狭い範囲に限定される。
形品表面のベタ付き性を少なくする点から前記のように
2〜5の狭い範囲に限定される。
また示差走査型熱量系(DSC)で求められる融点におい
て、高温側ピークと低温側ピークとの2個のピークを示
すことは、エチレンと1−ブテンが特別に制御されて共
重合されていることを示し、特に高温側にピークを持つ
共重合体部分は機械的強度を上昇させる働きを有し、低
温側ピークはある程度の機械的強度を保持しながら柔軟
性を有する働きを示しているものと考えられる。特に高
温側ピークは柔軟性が著しく損なわれない程度に結晶化
しているところが本発明の共重合体の特徴であり、本発
明の共重合体の物性に大きく働いていると考えられる。
て、高温側ピークと低温側ピークとの2個のピークを示
すことは、エチレンと1−ブテンが特別に制御されて共
重合されていることを示し、特に高温側にピークを持つ
共重合体部分は機械的強度を上昇させる働きを有し、低
温側ピークはある程度の機械的強度を保持しながら柔軟
性を有する働きを示しているものと考えられる。特に高
温側ピークは柔軟性が著しく損なわれない程度に結晶化
しているところが本発明の共重合体の特徴であり、本発
明の共重合体の物性に大きく働いていると考えられる。
さらに本発明の共重合体においては、示差走査型熱量計
で求められる融点の高温側と低温側の吸熱量の割合が4
〜30/96〜70(重量比)であることが必要である。すな
わち高温側ピークを示す共重合体の割合は示差走査型熱
量系(DSC)で求められる95〜110℃の吸熱量が共重合体
全吸熱量の4〜30%であることが必要とされる。4%よ
り少ない場合には従来のエチレン・ブテン共重合体に比
べ、引張り強度等の機械的強度においてほぼ同等となり
優位性が見出せず、一方30%より多い場合には機械的強
度が高められるものの柔軟性の点で好ましくない。
で求められる融点の高温側と低温側の吸熱量の割合が4
〜30/96〜70(重量比)であることが必要である。すな
わち高温側ピークを示す共重合体の割合は示差走査型熱
量系(DSC)で求められる95〜110℃の吸熱量が共重合体
全吸熱量の4〜30%であることが必要とされる。4%よ
り少ない場合には従来のエチレン・ブテン共重合体に比
べ、引張り強度等の機械的強度においてほぼ同等となり
優位性が見出せず、一方30%より多い場合には機械的強
度が高められるものの柔軟性の点で好ましくない。
本発明のエチレン系共重合体は、例えば選ばれた条件下
に、すなわち重合触媒として、オキシ三塩化バナジウム
(VOCl3)、四塩化バナジウム(VCl4)、アルキルバナ
デート〔VO(OR1)3、ただし、式中のR1は炭素数2〜
8のアルキル基〕およびVOCl3とアルコール(R2OH、た
だし、式中のR2は炭素数2〜8のアルキル基)との反応
混合物〔ただし、VOCl3とR2OHの混合割合はモル比でR2O
H/VOCl3=1/1〜3/1〕から選ばれる可溶性バナジウム化
合物および一般式RAlX2(式中Rは炭素数2〜6のアル
キル基、Xは塩素原子または臭素原子を意味する)で表
わされる二ハロゲン化有機アルミニウム化合物の、組成
比(モル比)Al/V=10/1〜200/1の割合からなる触媒を
用い、エチレンと1−ブテンとを、重合温度−50〜119
℃で共重合させることにより製造される。
に、すなわち重合触媒として、オキシ三塩化バナジウム
(VOCl3)、四塩化バナジウム(VCl4)、アルキルバナ
デート〔VO(OR1)3、ただし、式中のR1は炭素数2〜
8のアルキル基〕およびVOCl3とアルコール(R2OH、た
だし、式中のR2は炭素数2〜8のアルキル基)との反応
混合物〔ただし、VOCl3とR2OHの混合割合はモル比でR2O
H/VOCl3=1/1〜3/1〕から選ばれる可溶性バナジウム化
合物および一般式RAlX2(式中Rは炭素数2〜6のアル
キル基、Xは塩素原子または臭素原子を意味する)で表
わされる二ハロゲン化有機アルミニウム化合物の、組成
比(モル比)Al/V=10/1〜200/1の割合からなる触媒を
用い、エチレンと1−ブテンとを、重合温度−50〜119
℃で共重合させることにより製造される。
本発明において、エチレンと1−ブテンとは、上記特定
の可溶性バナジウム化合物および一般式RAlX2(式中R
およびXは前記を意味する)で表わされる二ハロゲン化
有機アルミニウム化合物からなる触媒を用いて重合され
る。
の可溶性バナジウム化合物および一般式RAlX2(式中R
およびXは前記を意味する)で表わされる二ハロゲン化
有機アルミニウム化合物からなる触媒を用いて重合され
る。
上記二ハロゲン化有機アルミニウム化合物としては、例
えばエチルアルミニウムジクロリド、n−ブチルアルミ
ニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジクロリ
ド、イソブチルアルミニウムジクロリド、ヘキシルアル
ミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド、
イソブチルアルミニウムジブロミド等、好ましくは経済
性の面からエチルアルミニウムジクロリド、イソブチル
アルミニウムジクロリドが用いられる。また前記二ハロ
ゲン化有機アルミニウム化合物の代わりに実質的に前記
二ハロゲン化有機アルミニウム化合物となる他の2種以
上のアルミニウム化合物を組合わせて用いることもでき
る。例えばR2AlXとAlX3の1/1(モル比)混合物、R3Alと
AlX3の2/1(モル比)混合物等が用いられる。
えばエチルアルミニウムジクロリド、n−ブチルアルミ
ニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジクロリ
ド、イソブチルアルミニウムジクロリド、ヘキシルアル
ミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド、
イソブチルアルミニウムジブロミド等、好ましくは経済
性の面からエチルアルミニウムジクロリド、イソブチル
アルミニウムジクロリドが用いられる。また前記二ハロ
ゲン化有機アルミニウム化合物の代わりに実質的に前記
二ハロゲン化有機アルミニウム化合物となる他の2種以
上のアルミニウム化合物を組合わせて用いることもでき
る。例えばR2AlXとAlX3の1/1(モル比)混合物、R3Alと
AlX3の2/1(モル比)混合物等が用いられる。
可溶性バナジウム化合物としては、重合溶媒に可溶なバ
ナジウム化合物、具体的にはオキシ三塩化バナジウム
(VOCl3)、四塩化バナジウム(VCl4)、アルキルバナ
デート〔VO(OR1)3、ただし、式中のR1は炭素数2〜
8のアルキル基〕およびVOCl3とアルコール(R2OH、た
だし、式中のR2は炭素数2〜8のアルキル基)との反応
混合物〔ただし、VOCl3とR2OHの混合割合はモル比でR2O
H/VOCl3=1/1〜3/1〕から選ばれる可溶性バナジウム化
合物が用いられる。アルキルバナデートとしては、エチ
ルバナデート、n−プロピルバナデート、イソプロピル
バナデート、n−ブチルバナデート、sec−ブチルバナ
デート、2−エチルヘキシルバナデート等が挙げられ、
またVOCl3と反応させるアルコールとしては、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、2−エチルヘキシルアルコール等が挙げられる。
ナジウム化合物、具体的にはオキシ三塩化バナジウム
(VOCl3)、四塩化バナジウム(VCl4)、アルキルバナ
デート〔VO(OR1)3、ただし、式中のR1は炭素数2〜
8のアルキル基〕およびVOCl3とアルコール(R2OH、た
だし、式中のR2は炭素数2〜8のアルキル基)との反応
混合物〔ただし、VOCl3とR2OHの混合割合はモル比でR2O
H/VOCl3=1/1〜3/1〕から選ばれる可溶性バナジウム化
合物が用いられる。アルキルバナデートとしては、エチ
ルバナデート、n−プロピルバナデート、イソプロピル
バナデート、n−ブチルバナデート、sec−ブチルバナ
デート、2−エチルヘキシルバナデート等が挙げられ、
またVOCl3と反応させるアルコールとしては、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、2−エチルヘキシルアルコール等が挙げられる。
本発明においては触媒の1成分として前記二ハロゲン化
有機アルミニウム化合物を用いることが重要であり、他
の有機アルミニウム化合物を用いる場合には本発明の改
良されたエチレン系共重合体を製造することはできな
い。
有機アルミニウム化合物を用いることが重要であり、他
の有機アルミニウム化合物を用いる場合には本発明の改
良されたエチレン系共重合体を製造することはできな
い。
二ハロゲン化有機アルミニウム化合物と可溶性バナジウ
ム化合物との組成比(モル比)はAl/V=10/1〜200/1、
好ましくは10/1〜150/1である。Al/Vが小さいほうが高
温側に融点を持つ成分(以下、High Tm−EBMと略称す
る)をより多く含むエチレン系共重合体が得られる。し
かしながら、Al/Vが10/1より小さい場合には分子量分布
(Mw/Mnで示される)がブロードになり、成形物の表面
ベタ付き性が悪化し、一方Al/Vが200/1より大きい場合
にはHigh Tm−EBMの生成割合が低下し、本発明の目的
とする引張り強度および柔軟性に優れた共重合体が得ら
れない。
ム化合物との組成比(モル比)はAl/V=10/1〜200/1、
好ましくは10/1〜150/1である。Al/Vが小さいほうが高
温側に融点を持つ成分(以下、High Tm−EBMと略称す
る)をより多く含むエチレン系共重合体が得られる。し
かしながら、Al/Vが10/1より小さい場合には分子量分布
(Mw/Mnで示される)がブロードになり、成形物の表面
ベタ付き性が悪化し、一方Al/Vが200/1より大きい場合
にはHigh Tm−EBMの生成割合が低下し、本発明の目的
とする引張り強度および柔軟性に優れた共重合体が得ら
れない。
本発明に用いられる触媒系にはさらに必要に応じて活性
向上剤を添加することもできる。活性向上剤としては、
例えばトリクロロ酢酸エステル、2,3,4,4−テトラクロ
ルブテン酸エステル等の多ハロゲン化合物が用いられ
る。その他必要に応じてアルコール類、ケトン類、アミ
ン類、カルボン酸またはその塩等の電子供与体を、前記
バナジウム化合物または前記アルミニウム化合物と予め
混合してまたは同時に添加して使用することもできる。
向上剤を添加することもできる。活性向上剤としては、
例えばトリクロロ酢酸エステル、2,3,4,4−テトラクロ
ルブテン酸エステル等の多ハロゲン化合物が用いられ
る。その他必要に応じてアルコール類、ケトン類、アミ
ン類、カルボン酸またはその塩等の電子供与体を、前記
バナジウム化合物または前記アルミニウム化合物と予め
混合してまたは同時に添加して使用することもできる。
本発明において重合の際に用いられる重合溶媒として
は、炭素数3〜10の脂肪族炭化水素化合物、炭素数1〜
5のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物、例えばプロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、1−ブテン、塩化メチル、塩化エチル、塩
化メチレン、塩化エチレン等が用いられ、好ましくはn
−ヘキサン、n−ヘプタンが用いられる。重合温度は−
50〜119℃、好ましくは−20〜40℃である。−50℃より
低い場合には冷却に多量のエネルギーが必要となるなど
経済的な面で不利益となる。また119℃を超えると、重
合活性が非常に低くなる。また共重合体の分子量が上が
りにくいか、低分子量体の多い生成物となる。重合に際
し圧力は減圧下(100mmHg)ないし加圧下(50気圧)に
保持される。分子量の制御は先に述べた触媒組成比、触
媒量、触媒種、重合温度等によってもある程度可能であ
るが、さらに水素等の分子量制御剤を用いて行なうこと
もできる。生成した共重合体の反応触媒および未反応モ
ノマーからの分離、使用触媒の活性停止、触媒残渣の除
去、共重合体の乾燥、造粒等の成形などは、公知方法に
より行なわれる。
は、炭素数3〜10の脂肪族炭化水素化合物、炭素数1〜
5のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物、例えばプロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、1−ブテン、塩化メチル、塩化エチル、塩
化メチレン、塩化エチレン等が用いられ、好ましくはn
−ヘキサン、n−ヘプタンが用いられる。重合温度は−
50〜119℃、好ましくは−20〜40℃である。−50℃より
低い場合には冷却に多量のエネルギーが必要となるなど
経済的な面で不利益となる。また119℃を超えると、重
合活性が非常に低くなる。また共重合体の分子量が上が
りにくいか、低分子量体の多い生成物となる。重合に際
し圧力は減圧下(100mmHg)ないし加圧下(50気圧)に
保持される。分子量の制御は先に述べた触媒組成比、触
媒量、触媒種、重合温度等によってもある程度可能であ
るが、さらに水素等の分子量制御剤を用いて行なうこと
もできる。生成した共重合体の反応触媒および未反応モ
ノマーからの分離、使用触媒の活性停止、触媒残渣の除
去、共重合体の乾燥、造粒等の成形などは、公知方法に
より行なわれる。
このようにして得られる新規エチレン系共重合体は、単
独でまたは結晶性ホモポリプロピレンおよび/もしくは
プロピレン以外のα−オレフィンを20重量%以下共重合
させた結晶性ポリプロピレン樹脂またはその他のオレフ
ィン(共)重合体樹脂に、5重量%、好ましくは10重量
%以上混合してエチレン系共重合体樹脂組成物として用
いられる。さらに目的に応じて他のオレフィン(共)重
合体ゴム、カルボン酸類のグラフト等で変性されたオレ
フィン(共)重合体類等と、さらに場合により有機系、
無機系のフィラー、繊維等の補強剤と混合し、積層等の
手段を施してフィルム、テープ、シート、中空成形品、
射出成形品等として使用される。
独でまたは結晶性ホモポリプロピレンおよび/もしくは
プロピレン以外のα−オレフィンを20重量%以下共重合
させた結晶性ポリプロピレン樹脂またはその他のオレフ
ィン(共)重合体樹脂に、5重量%、好ましくは10重量
%以上混合してエチレン系共重合体樹脂組成物として用
いられる。さらに目的に応じて他のオレフィン(共)重
合体ゴム、カルボン酸類のグラフト等で変性されたオレ
フィン(共)重合体類等と、さらに場合により有機系、
無機系のフィラー、繊維等の補強剤と混合し、積層等の
手段を施してフィルム、テープ、シート、中空成形品、
射出成形品等として使用される。
(発明の効果) 本発明のエチレン系共重合体は、選ばれた製造条件下に
初めて製造できるものであり、また従来のエチレン・1
−ブテン共重合体と異なり、引張り強度等の機械的強度
に優れ、しかも透明性、柔軟性および表面ベタ付き性に
も優れたものである。またこのエチレン系共重合体と、
ポリプロピレンまたはその他のポリオレフィン樹脂とか
らなる本発明のエチレン系共重合体組成物は、充分に高
い機械的強度と柔軟性のバランスのとれた優れたもので
ある。
初めて製造できるものであり、また従来のエチレン・1
−ブテン共重合体と異なり、引張り強度等の機械的強度
に優れ、しかも透明性、柔軟性および表面ベタ付き性に
も優れたものである。またこのエチレン系共重合体と、
ポリプロピレンまたはその他のポリオレフィン樹脂とか
らなる本発明のエチレン系共重合体組成物は、充分に高
い機械的強度と柔軟性のバランスのとれた優れたもので
ある。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳説する。
なお本発明のエチレン系共重合体を特定するために次に
示す分析手段および物性評価方法が用いられた。
示す分析手段および物性評価方法が用いられた。
(エチレン含量) エチレン・α・オレフィン共重合体を1H−NMRおよび13C
−NMRを用いてエチレン/α−オレフィン組成比を求
め、赤外分析で検量線を作成した。この検量線をもとに
して各実施例で得られる共重合体の組成を求めた。
−NMRを用いてエチレン/α−オレフィン組成比を求
め、赤外分析で検量線を作成した。この検量線をもとに
して各実施例で得られる共重合体の組成を求めた。
(Mw/Mn) 竹内著「ゲルパーミェーションクロマトグラフ」(丸善
(株)刊)に準じて次のようにして測定した。
(株)刊)に準じて次のようにして測定した。
(1)分子量既知の標準ポリスチレン(東洋ソーダ
(株)製、単分散ポリスチレン)を使用し、分子量Mと
そのGPC(Gel Permeation Chromatograph)カウント
を測定し、分子量MとEV(Elution Volume)との相関
図更正曲線を作図する。このときの濃度は0.02重量%と
する。標準ポリスチレンによる更正曲線をユニバーサル
法によりEBMの更正曲線に補正する。
(株)製、単分散ポリスチレン)を使用し、分子量Mと
そのGPC(Gel Permeation Chromatograph)カウント
を測定し、分子量MとEV(Elution Volume)との相関
図更正曲線を作図する。このときの濃度は0.02重量%と
する。標準ポリスチレンによる更正曲線をユニバーサル
法によりEBMの更正曲線に補正する。
(2)GPC測定法により試料のGPCパターンをとり、前記
(1)によりMを求める。その際のサンプル調製条件お
よびGPC測定条件は以下のとおりである。
(1)によりMを求める。その際のサンプル調製条件お
よびGPC測定条件は以下のとおりである。
(サンプル調製条件) (a)o−ジクロルベンゼン溶媒に老化防止剤として2,
6−ジ−t−ブチル−クレゾールを0.08%添加し、溶解
する。
6−ジ−t−ブチル−クレゾールを0.08%添加し、溶解
する。
(b)試料を0.1%になるようにo−ジクロルベンゼン
とともに三角フラスコに分取する。
とともに三角フラスコに分取する。
(c)三角フラスコを120℃に加温し、約60分間撹拌し
て溶解させる。
て溶解させる。
(d)(c)で得られた溶媒をGPCにかける。なおGPC装
置内で自動的に0.5ミクロンの焼結フィルタで濾過させ
る。
置内で自動的に0.5ミクロンの焼結フィルタで濾過させ
る。
(GPC測定条件) (a)装置:Waters社製150C型 (b)カラム:東洋ソーダ(株)製Hタイプ (c)サンプル量:500マイクロ (d)温度:120℃ (e)流速:1ml/分 (f)カラム総理論段数:1*10 2*10(アセトンによ
る測定値) (示差走査型熱量計による融点および吸熱量の測定方
法) 示差走査型熱量計はDupont社製910型Deferential Scan
ning Calolimeter(以下、DSCと略称する)を用い、記
録計はDupont社製 990型 Thermal Analyzerを用い
た。サンプル量は0.1mg、Referenceとしてはアルミナ
(島津製作所DSC標準試料)10.1mgを用いた。測定はサ
ンプルおよびReferenceをDSCに装填し、180℃まで加温
し、その後1分間に10℃の一定速度で−100℃まで冷却
する。次いで1分間で20℃の一定昇温速度で170℃まで
分析する。得られる代表的なDSCパターンを第1図に示
す。
る測定値) (示差走査型熱量計による融点および吸熱量の測定方
法) 示差走査型熱量計はDupont社製910型Deferential Scan
ning Calolimeter(以下、DSCと略称する)を用い、記
録計はDupont社製 990型 Thermal Analyzerを用い
た。サンプル量は0.1mg、Referenceとしてはアルミナ
(島津製作所DSC標準試料)10.1mgを用いた。測定はサ
ンプルおよびReferenceをDSCに装填し、180℃まで加温
し、その後1分間に10℃の一定速度で−100℃まで冷却
する。次いで1分間で20℃の一定昇温速度で170℃まで
分析する。得られる代表的なDSCパターンを第1図に示
す。
第1図においてP1およびP2をTmピークと称し、本発明の
エチレン系共重合体における高温側TmピークとはP2を指
し、同様に低温側TmピークとはP1を指し、これらのTm温
度値は各々の点における温度座標軸より読み取られる。
エチレン系共重合体における高温側TmピークとはP2を指
し、同様に低温側TmピークとはP1を指し、これらのTm温
度値は各々の点における温度座標軸より読み取られる。
(結晶の吸熱量の計算) 第1図における低温側ベースラインA〜Bの接線(a)
を求める。次いでTg部分と考えられる吸熱ピークB〜C
部の接線(b)を求める。接線(a)と(b)の交点を
(ア)とし、(ア)より垂線(c)を描く。次いで次式
(1)に従ってhを求める。
を求める。次いでTg部分と考えられる吸熱ピークB〜C
部の接線(b)を求める。接線(a)と(b)の交点を
(ア)とし、(ア)より垂線(c)を描く。次いで次式
(1)に従ってhを求める。
h(mm)=2.25×S(mg) (1) (ただし、hはDSCチャート原付における(ア)からの
距離(mm)、Sはサンプル量(mg)) (ア)から垂線(c)に沿って距離hの位置に水平線
(d)を描く。水平線(d)と吸熱カーブとの交点
(イ)を求める。
距離(mm)、Sはサンプル量(mg)) (ア)から垂線(c)に沿って距離hの位置に水平線
(d)を描く。水平線(d)と吸熱カーブとの交点
(イ)を求める。
交点(イ)と高温側ベースラインD〜E部との接線
(e)を描く。接線(e)と吸熱カーブで囲まれた斜線
部分を全結晶成分とした。
(e)を描く。接線(e)と吸熱カーブで囲まれた斜線
部分を全結晶成分とした。
続いて90℃の位置で結晶部分を分割し、90℃以上の結晶
部を高温側吸熱量、90℃以下の結晶部を低温側吸熱量と
して取扱った。全結晶成分および高温側、低温側の各々
の吸熱量は各々の面積(斜線部)を求め、インジウム
(Dupont社DSC用標準試料)を基準にして算出した。
部を高温側吸熱量、90℃以下の結晶部を低温側吸熱量と
して取扱った。全結晶成分および高温側、低温側の各々
の吸熱量は各々の面積(斜線部)を求め、インジウム
(Dupont社DSC用標準試料)を基準にして算出した。
(その他の評価方法) (1)引張り強度および引張り伸び JIS K 6301に従った。
(2)成形物の表面ベタ付き性 前記(1)で用いた成形シートの表面肌の感触より下記
基準で示した。
基準で示した。
ベタ付きが全く感じられない試料:◎ ベタ付きがほとんど感じられない試料:○ ベタ付きがやや感じられる試料:△ ベタ付きが明らかに感じられる試料:× (3)透明性 ポリプロピレン(三菱油化(株)製、ノーブレン FW−
3)とエチレン・1−ブテン共重合体(EBM)との80/20
(重量比)混合物100重量部および老化防止剤(Irganox
1010、チバガイギー社製)0.1重量部を55mmφルーダ
ーを用いて210℃で混合した後、JISK 6758に従って0.5
mmのシートを作製した。その後JISK 7105に従ってヘー
ズを測定した。
3)とエチレン・1−ブテン共重合体(EBM)との80/20
(重量比)混合物100重量部および老化防止剤(Irganox
1010、チバガイギー社製)0.1重量部を55mmφルーダ
ーを用いて210℃で混合した後、JISK 6758に従って0.5
mmのシートを作製した。その後JISK 7105に従ってヘー
ズを測定した。
(4)柔軟性 前記(1)で用いた成形シートを両手で曲げて下記基準
で示した。
で示した。
柔軟性が優れる試料:◎ 柔軟性が比較的優れる試料:○ 柔軟性にやや劣る試料:△ 柔軟性に劣る試料:× 実施例1 (エチレン・1−ブテン共重合体の重合) 撹拌羽根とジャケット冷却装置とを備えた3ステンレ
ス製重合器をN2ガスで充分に置換した後、重合溶媒とし
てn−ヘキサン1.5を仕込み、さらに1−ブテン400g
を注入した。次いでエチレンガスをゲージ圧で8kg/cm2
になるまで吹込み、水素ガスをさらに吹込んで13kg/cm2
にした。ジャケットに温度制御された水を通じて重合器
内を20℃に調節した。
ス製重合器をN2ガスで充分に置換した後、重合溶媒とし
てn−ヘキサン1.5を仕込み、さらに1−ブテン400g
を注入した。次いでエチレンガスをゲージ圧で8kg/cm2
になるまで吹込み、水素ガスをさらに吹込んで13kg/cm2
にした。ジャケットに温度制御された水を通じて重合器
内を20℃に調節した。
次いで重合器に取付けられた触媒仕込み用容器にエチル
アルミニウムジクロリド(以下、EADCと略称する)のn
−ヘキサン溶液を、Al原子で24mmol圧入し、撹拌を開始
した。さらに前記と同様の触媒仕込み装置を用いて、オ
キシ三塩化バナジウム(以下、VOCl3と略称する)とn
−ブチルアルコール(以下、n−BuOHと略称する)との
n−BuOH/V=3/1(モル比)混合反応物のn−ヘキサン
溶液を、V原子で0.4mmol圧入し、重合反応(バッチ反
応)を開始した。5分後に、重合反応器上部に取付けら
れたバルブを開け、加圧になていたモノマーガスを抜
き、少量の老化防止剤を溶解したメチルアルコールを約
10ml投入して反応を停止した。
アルミニウムジクロリド(以下、EADCと略称する)のn
−ヘキサン溶液を、Al原子で24mmol圧入し、撹拌を開始
した。さらに前記と同様の触媒仕込み装置を用いて、オ
キシ三塩化バナジウム(以下、VOCl3と略称する)とn
−ブチルアルコール(以下、n−BuOHと略称する)との
n−BuOH/V=3/1(モル比)混合反応物のn−ヘキサン
溶液を、V原子で0.4mmol圧入し、重合反応(バッチ反
応)を開始した。5分後に、重合反応器上部に取付けら
れたバルブを開け、加圧になていたモノマーガスを抜
き、少量の老化防止剤を溶解したメチルアルコールを約
10ml投入して反応を停止した。
反応が停止された反応生成物に蒸気を吹込み、溶媒と未
反応モノマーを除去し、得られたエチレン系共重合体
(以下、EBMと略称する)固形物を110℃の熱ロールを用
いて乾燥した。
反応モノマーを除去し、得られたエチレン系共重合体
(以下、EBMと略称する)固形物を110℃の熱ロールを用
いて乾燥した。
(エチレン系共重合体の分析および物性評価) このようにして得られたEBMの収量ならびに前記分析手
段および物性評価方法により得られた結果を第1表に示
した。
段および物性評価方法により得られた結果を第1表に示
した。
得られたEBMはDSCによる高温側Tmピーク(P2)が102℃
を示し、90〜103℃にある結晶成分の割合は全結晶部分
の14.8%であった。
を示し、90〜103℃にある結晶成分の割合は全結晶部分
の14.8%であった。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
優れていることが分る。
比較例1 実施例1で得られたEBMの代わりに、実施例1と同等の
エチレン含量を有する市販のEBM(三井石油化学(株)
製、タフマーA4090)を用いた場合の分析および物性評
価の結果を第1表に示した。
エチレン含量を有する市販のEBM(三井石油化学(株)
製、タフマーA4090)を用いた場合の分析および物性評
価の結果を第1表に示した。
実施例1の場合に比べて引張り強度および柔軟性のいず
れにも劣ることが分る。
れにも劣ることが分る。
比較例2 エチルアルミニウムジクロリドの代わりに有機アルミニ
ウムセスキクロライド(以下EASCと略称する)を用い、
エチレンの吹込み圧を10kg/cm2にし、水素ガスで15kg/c
m2にし、その他は実施例1と同様に処理してEBMを得
た。
ウムセスキクロライド(以下EASCと略称する)を用い、
エチレンの吹込み圧を10kg/cm2にし、水素ガスで15kg/c
m2にし、その他は実施例1と同様に処理してEBMを得
た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第1
表に示した。
表に示した。
実施例1の場合に比べて引張り強度は同等近くあるもの
の柔軟性に劣ることが分る。
の柔軟性に劣ることが分る。
比較例3 実施例1の共重合体におけるP1とほぼ同等のTmピークを
有する市販のEBM(三井石油化学(株)製、タフマーA40
85)92重量部に、低密度ポリエチレン(三菱油化(株)
製、ユカロン9150−M)8重量部を55mφ押出機を用い2
30℃で溶融混合した。
有する市販のEBM(三井石油化学(株)製、タフマーA40
85)92重量部に、低密度ポリエチレン(三菱油化(株)
製、ユカロン9150−M)8重量部を55mφ押出機を用い2
30℃で溶融混合した。
この混合物の分析および物性評価の結果を第1表に示し
た。
た。
この混合物は実施例1の場合に比べて90℃以上の吸熱量
(Q2)の割合が同等であっても高温側Tmピーク(P2)の
値が120℃と高く、このことから柔軟性が損なわれてい
ることが分る。
(Q2)の割合が同等であっても高温側Tmピーク(P2)の
値が120℃と高く、このことから柔軟性が損なわれてい
ることが分る。
実施例2 オキシ酸塩化バナジウムとn−ブチルアルコールとの混
合反応物の量をV原子で0.5mmol、EADCの量をAl原子で1
0mmolとし、その他は実施例1と同様に処理してEBMを得
た。
合反応物の量をV原子で0.5mmol、EADCの量をAl原子で1
0mmolとし、その他は実施例1と同様に処理してEBMを得
た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第1
表に示した。
表に示した。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
優れていることが分る。
比較例4 EADCの量をAl原子で2.5mmolとし、その他は実施例2と
同様に処理してEBMを得た。
同様に処理してEBMを得た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第1
表に示した。
表に示した。
この共重合体のMw/Mnは非常にブロードであり、成形物
の表面ベタ付き性が劣ることが分る。
の表面ベタ付き性が劣ることが分る。
実施例3 バナジウム化合物をVOCl3にし、その他は実施例1と同
様に処理してEBMを得た。
様に処理してEBMを得た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第1
表に示した。
表に示した。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
優れていることが分る。
比較例5 実施例2で得られたEBMを、加温シクロヘキサンで5重
量%の溶液にした後、室温に冷却した。
量%の溶液にした後、室温に冷却した。
その白濁した溶液にメタノールを滴下し、大部分のポリ
マを析出させ、析出後のポリマを110℃ロールで乾燥し
たところ、溶解に供したポリマの85%が回収された。こ
のポリマの分析および物性評価の結果を第1表に示し
た。
マを析出させ、析出後のポリマを110℃ロールで乾燥し
たところ、溶解に供したポリマの85%が回収された。こ
のポリマの分析および物性評価の結果を第1表に示し
た。
この共重合体は、P1およびP2が共に実施例2とほぼ同等
であるが、90℃以上の吸熱量(Q2)が大きいため、成形
物の柔軟性に劣ることが分る。
であるが、90℃以上の吸熱量(Q2)が大きいため、成形
物の柔軟性に劣ることが分る。
実施例4 実施例1において、バナジウム化合物として四塩化バナ
ジウム(VCl4)を用いた以外は実施例1と同様に処理し
てEBMを得た。得られたEBMの収量、分析および物性評価
の結果を第2表に示した。第2表から、この共重合体
は、引張り強度および柔軟性のいずれにも優れているこ
とが分かる。
ジウム(VCl4)を用いた以外は実施例1と同様に処理し
てEBMを得た。得られたEBMの収量、分析および物性評価
の結果を第2表に示した。第2表から、この共重合体
は、引張り強度および柔軟性のいずれにも優れているこ
とが分かる。
実施例5 実施例2において、バナジウム化合物としてn−ブチル
バナデート〔VO(OBu3)〕を用いた以外は実施例2と同
様に処理してEBMを得た。得られたEBMの収量、分析およ
び物性評価の結果を第2表に示した。第2表から、この
共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも優れ
ていることが分かる。
バナデート〔VO(OBu3)〕を用いた以外は実施例2と同
様に処理してEBMを得た。得られたEBMの収量、分析およ
び物性評価の結果を第2表に示した。第2表から、この
共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも優れ
ていることが分かる。
比較例6 実施例3において、エチルアルミニウムジクロリド(EA
DC)の代わりに有機アルミニウムスキクロライド(以
下、EASCと略す)を用い、エチレンの吹き込み圧を10kg
/cm2にし、水素ガスで15kg/cm2とした以外は実施例3と
同様に処理してEBMを得た。得られたEBMの収量、分析お
よび物性評価の結果を第2表に示した。この共重合体で
は示差走査型熱量計で求められた融点が86℃(P1)の1
個だけであるため、良好な機械的強度と柔軟性を同時に
得ることができなかった。
DC)の代わりに有機アルミニウムスキクロライド(以
下、EASCと略す)を用い、エチレンの吹き込み圧を10kg
/cm2にし、水素ガスで15kg/cm2とした以外は実施例3と
同様に処理してEBMを得た。得られたEBMの収量、分析お
よび物性評価の結果を第2表に示した。この共重合体で
は示差走査型熱量計で求められた融点が86℃(P1)の1
個だけであるため、良好な機械的強度と柔軟性を同時に
得ることができなかった。
第1図は、本発明のエチレン系共重合体の代表的なDSC
パターンを示す図、第2図は、本発明のエチレン系共重
合体の製造法のフローチャート図である。 P1……低温側Tmピーク、P2……高温側Tmピーク。
パターンを示す図、第2図は、本発明のエチレン系共重
合体の製造法のフローチャート図である。 P1……低温側Tmピーク、P2……高温側Tmピーク。
フロントページの続き (72)発明者 山崎 禎英 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−41784(JP,A) 特開 昭57−105411(JP,A) 特開 昭63−17912(JP,A) 特開 昭62−53313(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】エチレンと1−ブテンを主重合単位とす
る、実質上線状構造を有するエチレン・1−ブテンラン
ダム共重合体であり、かつ下記(A)〜(E)の要件を
満足することを特徴とするエチレン系共重合体。 (A)エチレン単位含量が85〜95モル%であること、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、 (C)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比Mw/Mnが2〜5であること、 (D)示差走査型熱量計で求められる融点が高温側と低
温側の2個存在し、高温側のピークが95〜110℃、低温
側のピークが40〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96〜70
であること。 - 【請求項2】重合触媒として、オキシ三塩化バナジウム
(VOCl3)、四塩化バナジウム(VCl4)、アルキルバナ
デート〔VO(OR1)3、ただし、式中のR1は炭素数2〜
8のアルキル基〕およびVOCl3とアルコール(R2OH、た
だし、式中のR2は炭素数2〜8のアルキル基)との反応
混合物(ただし、VOCl3とR2OHの混合割合はモル比でR2O
H/VOCl3=1/1〜3/1)から選ばれる可溶性バナジウム化
合物および一般式RAlX2(式中、Rは炭素数2〜6のア
ルキル基、Xは塩素原子または臭素原子を意味する)で
表される二ハロゲン化有機アルミニウム化合物の、組成
比(モル比)Al/V=10/1〜200/1の割合からなる触媒を
用い、エチレンと1−ブテンとを共重合させてエチレン
と1−ブテンを主重合単位とし、下記(A)〜(E)の
要件を満足する実質上線状構造を有するエチレン・1−
ブテンランダム共重合体を得ることを特徴とするエチレ
ン系共重合体の製造法。 (A)エチレン単位含量が85〜95モル%であること、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、 (C)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比Mw/Mnが2〜5であること、 (D)示差走査型熱量計で求められる融点が高温側と低
温側の2個存在し、高温側のピークが95〜110℃、低温
側のピークが40〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96〜70
であること。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61163376A JPH072812B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | エチレン系共重合体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61163376A JPH072812B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | エチレン系共重合体およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6320309A JPS6320309A (ja) | 1988-01-28 |
| JPH072812B2 true JPH072812B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=15772706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61163376A Expired - Lifetime JPH072812B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | エチレン系共重合体およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072812B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0645731B2 (ja) * | 1986-07-28 | 1994-06-15 | 日本合成ゴム株式会社 | エチレン系共重合体組成物 |
| CA1326733C (en) * | 1988-06-08 | 1994-02-01 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | Ethylene-.alpha.-olefin copolymer and process for producing the same |
| JP2800283B2 (ja) * | 1988-07-11 | 1998-09-21 | 住友化学工業株式会社 | エチレン−αオレフィン共重合体及びそのフィルム |
| US5290539A (en) * | 1990-12-21 | 1994-03-01 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Device for delivering an aerosol |
| JP3399476B2 (ja) * | 1993-08-23 | 2003-04-21 | 出光石油化学株式会社 | エチレン系共重合体 |
| JP3344015B2 (ja) * | 1993-08-23 | 2002-11-11 | 住友化学工業株式会社 | エチレン−αオレフィン共重合体及び該共重合体から成形されてなる成形体 |
| US5700895A (en) * | 1993-08-23 | 1997-12-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Ethylene-α-olefin copolymer and molded article thereof |
| WO2021066488A1 (ko) | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 주식회사 엘지화학 | 폴리프로필렌계 복합재 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5141784A (ja) * | 1974-10-07 | 1976-04-08 | Mitsui Petrochemical Ind | Netsukasoseikyojugotai no seizohoho |
| JPS6088016A (ja) * | 1983-10-21 | 1985-05-17 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | エチレン共重合体 |
-
1986
- 1986-07-11 JP JP61163376A patent/JPH072812B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6320309A (ja) | 1988-01-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4168361A (en) | Random copolymer of propylene and 1-butene and process for its production | |
| EP0022376B1 (en) | Process for preparing a chemically blended composition of non-elastomeric ethylene resins, and shaped articles of such a composition | |
| US4205021A (en) | Ethylene copolymers | |
| EP0350339B1 (en) | Ethylene polymer and process for preparing same | |
| CA1188044A (en) | Process for producing random ethylene terpolymers | |
| US5082908A (en) | Ethylene-α-olefin copolymer and process for producing the same | |
| EP0651012A1 (en) | Propylene random copolymer composition | |
| CA1150883A (en) | Process for producing propylene-ethylene block copolymers | |
| US4254237A (en) | Process for producing propylene-ethylene block copolymers | |
| JPH0796633B2 (ja) | オレフィン共重合体組成物 | |
| JPS6320309A (ja) | エチレン系共重合体およびその製造法 | |
| EP0003159B1 (en) | Ethylene copolymers with a high melt index and manufacture of containers with these | |
| JPH07103280B2 (ja) | 自動車内外装部品用ポリプロピレン樹脂組成物 | |
| JP3372074B2 (ja) | ポリエチレン組成物 | |
| JP3311780B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
| JPH0645731B2 (ja) | エチレン系共重合体組成物 | |
| JP3341568B2 (ja) | プロピレン・エチレンブロック共重合体組成物およびその製造方法 | |
| JPS61243842A (ja) | ポリプロピレン組成物 | |
| JPS60104102A (ja) | オレフインの重合方法 | |
| JP3325419B2 (ja) | プロピレン―エチレンブロック共重合体の製造方法 | |
| JPH0714981B2 (ja) | エチレン−α−オレフイン系共重合体の製造方法 | |
| WO2008143305A1 (ja) | エチレン系重合体組成物およびフィルム | |
| JPH02138308A (ja) | ポリオレフィン樹脂成形物の製造方法 | |
| JPH0699530B2 (ja) | ゴム変性熱可塑性樹脂の製造方法 | |
| JPH06299009A (ja) | ポリエチレン組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |