JPH07282959A - 発熱体 - Google Patents

発熱体

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JPH07282959A
JPH07282959A JP6606994A JP6606994A JPH07282959A JP H07282959 A JPH07282959 A JP H07282959A JP 6606994 A JP6606994 A JP 6606994A JP 6606994 A JP6606994 A JP 6606994A JP H07282959 A JPH07282959 A JP H07282959A
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Akihiko Kameshima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】抵抗値及び抵抗温度係数の設定が容易な発熱体
を提供する。 【構成】導電性粒部113は電気抵抗体としての導電経
路を構成する。絶縁性大粒部114は電気絶縁性であ
り、導電性粒部113に対するその相対的な増加は上記
導電経路の抵抗値を増加させる。また、絶縁性大粒部1
14は導電性粒部113よりも大粒径で線膨張率が小さ
いので、導電経路の抵抗値のうちの接触抵抗値は発熱と
ともに減少する。このため、導電性粒部113に対する
その相対的な増加は抵抗温度係数を負方向にシフトさせ
る。絶縁性大粒部114より小粒径の絶縁性小粒部11
5が導電性粒部間すなわち導電経路に分散される。この
ようにすれば、導電性粒部113に対する絶縁性小粒部
115の相対的な増加により電気経路の電気抵抗値を大
幅に変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックヒータに関す
るものであり、例えばディーゼルエンジンのセラミック
グロープラグに適用される。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁性のセラミック部材からなる棒
状の基体と、基体の一端部に埋設された電気抵抗体から
なる発熱体と、基体に埋設されるとともに発熱体の両端
に個別に接続された給電用の電極線とを備え、発熱体
が、電気絶縁性のセラミック粉末からなる絶縁性粒部
と、導電性を有する導電性粒部とが互いに分散する焼結
体からなるセラミックヒータが、従来より知られてい
る。
【0003】例えば、本出願人の出願になる特開昭63
ー96883号公報は、絶縁性粒部(Si3 4 )と導
電性粒部(MoSi2 )からなる混合粉末の粒径を変え
ることにより発熱体と基体とを構成している。すなわ
ち、発熱体は大粒径の絶縁性粒部と小粒径の導電性粒部
とから構成される。このようにすると、絶縁性粒部のま
わりを導電性粒部が包むようにして導電性粒部が連続す
る組織となり、所望の抵抗率が得られる。一方、基体は
ほぼ同粒径の絶縁性粒部と導電性粒部とから構成され
る。このようにすると、導電性粒部が絶縁性粒部により
相互に分断され、絶縁性となる。
【0004】このように同一材料で発熱体と基体とを構
成することにより、最適条件で一体焼結ができ、線膨張
率差の減少、発熱体と基体との一体化により信頼性が向
上する。また、本出願人の出願になる特開昭64ー61
356号公報は、絶縁性セラミックからなる母材粒子
に、島状に凝集したセラミックからなる添加物粒子を分
散させ、かつ、母材粒子が添加物粒子を個別に囲包し
て、添加物粒子間を分断するセラミック体を提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発熱体
の特性は抵抗値と抵抗温度係数(常温時の抵抗値と高温
時の抵抗値の比)で決まるが、上記した特開昭63ー9
6883号公報の構成では、図5に示すように、導電性
粒部の混合比が多いと低抵抗値、高抵抗温度係数とな
り、導電性粒部の混合比が少ないと高抵抗値、低抵抗温
度係数となり、実現可能な発熱体の特性の範囲が限定さ
れるという問題があった。
【0006】すなわち、絶縁性粒部と導電性粒部の混合
比により抵抗値と抵抗温度係数を任意の値に設定するこ
とが極めて困難であり、図5に示す線上の特定の抵抗値
と抵抗温度係数のヒータしか供給できない。ここで、導
電性粒部の配合量と抵抗値、抵抗温度係数との関係につ
いて、以下に説明する。
【0007】発熱体の抵抗値は、導電性粒部自体の固有
抵抗値と導電性粒部間の接触抵抗値とが多数直並列構成
になった合成抵抗値と見做すことができ、導電性粒部の
配列状態の影響を大きく受ける。接触抵抗値は、ヒータ
を焼結後、常温にした時、線膨張係数の大きい導電性粒
部(MoSi2 )と線膨張係数の小さい絶縁性粒部(S
3 4 )とよりなる発熱体をミクロ的に見ると、導電
性粒部に引っ張り力が作用するので、常温時の接触抵抗
値はこの状態での値となる。
【0008】ここで、通電により発熱体が発熱するとこ
の引っ張り力が緩和され、接触性が改善されるので、発
熱時の接触抵抗値が減少すると考えられる。絶縁性粒部
の粒径が大きい程、絶縁性粒部の量が多い程、常温時の
上記引っ張り力が大きくなり、発熱による接触抵抗値の
低下度合いも顕著となると推定される。結局、この種の
発熱体の抵抗温度係数は、発熱による固有抵抗値の上昇
及び接触抵抗値の低下によって決定されることがわか
る。
【0009】次に、導電性粒部の量と上記抵抗値の関係
を説明する。導電性粒部の量が増加すると、導電性セラ
ミック体内の導電部の断面積が大きくなり、低抵抗値と
なると考えられる。また、導電性粒部の量が増加する
と、常温時の引っ張り力が小さく、発熱による引っ張り
力の緩和も小さく、導電性粒部自体の固有抵抗値の上昇
の影響を大きく受け、導電性粒部(MoSi2 )自体の
抵抗温度係数に近づいてゆくと考えられる。
【0010】本発明は上記問題点を鑑みたものであり、
発熱体の抵抗値及び抵抗温度係数の設定が容易なセラミ
ックヒータを提供することを、その目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
大粒径の電気絶縁性セラミック粒体からなる絶縁性大粒
部と、前記絶縁性大粒部よりも粒径が小さくかつ線膨張
率が大きい導電性粒体からなるとともに前記絶縁性大粒
部の間に介在して導電経路を構成する導電性粒部と、前
記絶縁性大粒部よりも小粒径の電気絶縁性セラミック粒
体からなるとともに前記導電経路の間に介在して前記導
電経路の電気抵抗を増大させる絶縁性小粒部とを含む焼
結体からなることを特徴とする発熱体である。
【0012】本発明の第2の構成は、上記第1の構成に
加えて、前記絶縁性小粒部及び前記導電性粒部が、前記
絶縁性大粒部の1/5以下の平均粒径を有する点を特徴
とする。本発明の第3の構成は、上記第1〜第3の構成
に加えて、前記絶縁性小粒部は、導電性粒部の1/3〜
3倍の平均粒径を有する点を特徴とする。
【0013】本発明の第4の構成は、上記第1〜第4の
構成に加えて、前記絶縁性小粒部が、導電性粒部の5〜
200体積%だけ混合される点を特徴とする。本発明の
第5の構成は、上記第1〜第5の構成に加えて、前記絶
縁性大粒部及び絶縁性小粒部が同一素材からなる点を特
徴とする。本発明の第6の構成は、上記第6の構成に加
えて、前記導電性粒部及び前記絶縁性小粒部と同一素材
の導電性粒部及び絶縁性粒部からなる基体と、前記基体
に埋設される上記第1〜第5の構成の前記発熱体と、前
記基体に埋設されるとともに前記発熱体の端部に接続さ
れる高融点金属部材からなる電極線とを備えるセラミッ
クヒータである。
【0014】本発明の第7の構成は、前記基体の線膨張
係数をA/℃、前記発熱体2の線膨張係数をB/℃、前
記電極線の線膨張係数をC/℃としたとき、A≦Bで、
かつ、0≦(C−A)≦1.5×10-6の関係を満足す
る点を特徴とする。
【0015】
【作用及び発明の効果】本発明の発熱体の第1の構成に
おいて、導電性粒部は電気抵抗体としての導電経路を構
成する。絶縁性大粒部は電気絶縁性であり、導電性粒部
に対するその相対的な増加は上記導電経路の抵抗値の増
加を招く。また、絶縁性大粒部は導電性粒部よりも大粒
径で線膨張率が小さいので、導電経路の抵抗値のうちの
接触抵抗値は発熱とともに減少する。このため、導電性
粒部に対するその相対的な増加は抵抗温度係数を負方向
にシフトさせる。
【0016】特に本発明では、絶縁性大粒部より小粒径
の絶縁性小粒部が導電性粒部間すなわち導電経路に分散
される。このようにすれば、導電性粒部に対する絶縁性
小粒部の相対的な増加により電気経路の電気抵抗値を大
幅に変化させることができる。一方、絶縁性小粒部は小
粒径であり、この絶縁性小粒部に対してそれに隣接する
導電性粒部に引っ張り応力を付与して絶縁性大粒部と同
様に導電経路の抵抗温度係数を負方向にシフトさせるも
のの、その影響の度合いは電気経路の電気抵抗値の変化
の度合いに比べて格段に小さい。
【0017】結局、導電性粒部を基準として絶縁性大粒
部の増減により抵抗温度係数の調整を実施し、更に絶縁
性小粒部の増減により抵抗値の調整を実施することがで
き、発熱体の抵抗温度係数及び抵抗値の調整の自由度が
従来より格段に増大する。図5にこの発熱体のモデル図
を示す。113は導電性粒部、114は絶縁性大粒部、
115は絶縁性小粒部である。
【0018】導電性粒部113が絶縁性小粒部115を
囲包し、導電性粒部113及び絶縁性小粒部115が絶
縁性大粒部114を囲包している。絶縁性大粒部の量で
導電性粒部の引っ張り力を変化させ、抵抗温度係数を設
定し、絶縁性小粒部の量で、導電経路の断面積を変化さ
せ、抵抗値の設定することができることがわかる。
【0019】本発明の第2構成によれば更に、上記効果
を一層良好とすることができる。すなわち、絶縁性小粒
部の平均粒径が上記範囲以上であると、絶縁性小粒部が
導電性粒よりなる導電経路内に分散しないため、狙いの
抵抗値と抵抗温度係数の関係が得られない。また、導電
性粒部の平均粒径が上記範囲以上であると、導電性粒部
が絶縁性大粒部を囲包しにくくなるため、導電経路が形
成されないという不具合が生じる。
【0020】本発明の第3の構成によれば更に、上記効
果を一層良好とすることができる。すなわち、絶縁性小
粒部の平均粒径が上記範囲未満であれば絶縁性小粒部に
導電性粒部が囲まれるような状態となり、導電経路が断
たれてしまうという不具合が生じ、逆に上記範囲を超過
すれば絶縁性小粒部が導電経路内に分散しにくくなるた
め、狙いの抵抗値と抵抗温度係数の関係が得られないと
いう不具合が生じる。
【0021】本発明の第4の構成によれば更に、上記効
果を一層良好とすることができる。すなわち、絶縁性小
粒部の体積が上記範囲以上であると、絶縁性小粒部が多
すぎるため、導電経路が断たれてしまうという不具合が
生じる。本発明の第5の構成によれば、発熱体の接合性
が向上するため、信頼性の向上が図れるという作用効果
を奏することができる。
【0022】本発明の第6の構成によれば、この発熱体
は、この発熱体の絶縁性小粒部及び導電性粒部と同一素
材の絶縁性粒部及び導電性粒部からなり、絶縁性小粒部
が導電経路を遮断する基体に埋設される。このようにす
れば、発熱体と基体との接合性が向上する他、線膨張差
により発生する熱応力の低減が可能という効果も奏する
ことができる。
【0023】結局、以上の構成により、抵抗値と抵抗温
度係数を広範囲に調節できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例により説明す
る。図1は本発明のセラミックヒータ1の実施例を示し
た断面図であり、図2はその要部の拡大図を示す。この
セラミックヒータ1は、円棒状の基体3と、基体3の先
端部に埋設されるU字状の発熱体2と、基体3の基端部
及び中央部に埋設される断面円形の電極線4、5とから
なる。
【0025】基体3は、Si3 4 からなる絶縁性セラ
ミック粉末に、MoSi2 からなる導電体セラミック粉
末を少量分散させた断面円形の絶縁性セラミック焼結体
からなる。発熱体2は、MoSi2 からなる導電体セラ
ミック粉末と、Si3 4 からなる絶縁性セラミック粉
末とを含む断面円形の導電性セラミック焼結体である。
【0026】電極線4、5の基端部は基体1の外周に露
出して部分円筒面4c,5cとなっており、それらの先
端部4a,5aは発熱体2の両端面から発熱体2の内部
に埋設されている。電極線4、5は、タングステン、モ
リブデン等の高融点金属またはその合金からなるが、こ
こでは断面円形のタングステン線とされている。部分円
筒面4c,5cの曲率半径は基体3の半径に等しくされ
ている。
【0027】本実施例のセラミックヒータ1をディーゼ
ルエンジンのグロープラグに採用した例を図3に示す。
電極線4、5の部分円筒面4c,5cが露出する基体3
の側面にはニッケルメッキが施されている。金属の中空
パイプ6がこのニッケルメッキ層を介して基体3の中央
部に嵌着、ロウ付けされており、中空パイプ6はセラミ
ックヒータ1を保持するとともに、電極線4の部分円筒
面4cと電気的に接続されている。 中空パイプ6の外
周には図示しないエンジンへの取付けネジ10aを有す
る両端開口筒状の金属ハウジング10の先端部が嵌着、
ロウ付けされている。
【0028】一方、基体3の基端部に導出された電極線
5の部分円筒面5cには、金属キャップ7がロウ付けさ
れており、金属キャップ7には金属線8の一端が溶接さ
れ、金属線8の他端は中軸9の先端に溶接されている。
中軸9の基端部に形成された雄ネジ部91は図示しない
電源に接続されている。中軸9はハウジング10内に嵌
入されており、中軸9はハウジング10からガラスシー
ル11および絶縁ブッシュ12により電気的に絶縁さ
れ、これらガラスシール11および絶縁ブッシュ12は
雄ネジ部91に螺着されたナット13により固定されて
いる。
【0029】このような構成とすることにより、不図示
の電源から中軸9、金属線8、金属キャップ7、電極
5、発熱体2、電極4、中空パイプ6、ハウジング10
を介して図示しないエンジンブロックへ電流が通電可能
となっている。セラミックヒータ1の製造方法について
説明すると、電極線4、5を金型内の所定位置にセット
した状態で発熱体2を射出成形し、次にこの電極線4、
5及び発熱体2の一体物を金型内の所定位置にセットし
た状態で基体3を射出成形した成形品をホットプレスに
より焼結させる。しかるのち、外周を研削して形成す
る。
【0030】基体3の拡大模式断面図(モデル図)を図
4に示す。基体3は、導電性粒部111としての平均粒
径1μmのMoSi2 と絶縁性粒部112としての平均
粒径1μmのSi3 4 との混合粉末に、添加物として
のY2 3 、Al2 3 をMoSi2 及びSi3 4
総質量に対して各々3質量%、5質量%添加した混合物
の焼結体であり、MoSi2 粒子がSi3 4 粒子に取
り囲まれた組織になっている。
【0031】発熱体2の拡大模式断面図(モデル図)を
図5に示す。発熱体2は、導電性粒部113としての平
均粒径1μmのMoSi2 と第1の絶縁性粒部(本発明
でいう絶縁性大粒部)114としての平均粒径17μm
のSi3 4 と第2の絶縁性粒部(本発明でいう絶縁性
小粒部)115としての平均粒径1μmのSi3 4
の混合粉末に、添加物としてのY2 3 、Al2 3
MoSi2 とSi3 4 の総質量に対して各々3質量
%、5質量%添加した混合物の焼結体であり、第2の絶
縁性粒部115が導電性粒部113により囲包され、第
1の絶縁性粒部114が第2の絶縁性粒部115及び導
電性粒部113により囲包された構造となっている。
【0032】上記特開昭63ー96883号公報の発熱
体の導電性粒部の重量比率と抵抗値及び抵抗温度係数と
の関係を図6に示す。ここで、抵抗温度係数はこの発熱
体を20℃から900℃まで発熱した時の抵抗値の変化
の比で表してある。材料は図4のモデル図に示したもの
である。図6から、MoSi2 の配合量を増加すると抵
抗値は低下し、抵抗温度係数は増加することがわかる。
例えば、40wt%のMoSi2 は、抵抗値が0.1Ω
で、抵抗温度係数が4.0であり、この発熱体の要求仕
様として、抵抗値が1.0Ω、抵抗温度係数が4.0と
いったヒータは導電性粒部の材質を変更しなければ製造
することができないことが分かる。
【0033】次に、本実施例の発熱体2について説明す
る。材料は図5のモデル図に示したもので、導電性粒部
113(MoSi2 )の配合量を40wt%一定とし、
残りの60wtを、第1の絶縁性粒部114と第2の絶
縁性粒部115との配合量(wt%)を種々変化させて
製造した発熱体2の抵抗値と抵抗温度係数の関係を図7
に示す。
【0034】図7から、第2の絶縁性粒部115の配合
量が0wt%の時は図6のMoSi 2 が40wt%の値
を示すが、第1の絶縁性粒部114の配合量を減少さ
せ、第2の絶縁性粒部115の配合量を増加させてゆく
と抵抗値は高くなり、抵抗温度係数は若干減少する。そ
して、種々のMoSi2 の配合量にて第2の絶縁性粒部
115の配合量を変えることにより、この関係が成り立
つことを確認した。また、前述の抵抗値が1.0Ωで、
抵抗温度係数が4.0の発熱体2は、MoSi2が45
wt%、第1の絶縁性粒部114が20wt%、第2の
絶縁性粒部115が35wt%で製造することができる
ことも確認できた。
【0035】以上、導電性粒部113が平均粒径1μm
のMoSi2 、第1の絶縁性粒部114が平均粒径17
μmのSi3 4 、第2の絶縁性粒部115が平均粒径
1μmのSi3 4 の例で述べたが、次に、粒径による
本実施例の効果の変化を試験した結果を表1にて示す。
試験は導電性粒部113と第1の絶縁性粒部114と第
2の絶縁性粒部115との平均粒径を変化させて、図7
に示す本実施例の効果が認められるか否かの確認をし
た。
【0036】
【表1】
【0037】表1から、導電性粒部113の平均粒径が
1μmにおいて、第1の絶縁性粒部114の平均粒径が
17μmの場合、第2の絶縁性粒部115の平均粒径は
9μm以下で本実施例の効果が認められ、第1の絶縁性
粒部114の平均粒径が9μmの場合、第2の絶縁性粒
部115の平均粒径は5μm以下で本実施例の効果が認
められた。
【0038】以上の結果から、第2の絶縁性粒部115
は第1の絶縁性粒部114のほぼ1/2以下の粒径なら
ば、本発明の効果が認められることが分かる。また、導
電性粒部113の平均粒径を変化させた試験結果も示し
てあるが、本発明の効果は導電性粒部113の平均粒径
の影響を受けないことも分かる。次に、導電性粒部11
3、第1の絶縁性粒部114、第2の絶縁性粒部115
について、種々の材料で試験したが、導電性粒部113
は導電性を有するならばMoSi2 以外の部材でも本実
施例の効果が得られ、第1の絶縁性粒部114と第2の
絶縁性粒部115は絶縁性を有するならばSi3 4
外の部材でも本実施例の効果が得られることも確認でき
た。
【0039】さらに、第1の絶縁性粒部114と第2の
絶縁性粒部115とは異なる素材を用いても同様の効果
が得られた。但し、上記素材選定に際し、要求されるヒ
ータ寿命に対しては、以下の留意が必要である。発熱体
2は通電により高温になるため、基体3と導電性粒部1
3と電極線4、5との間の線膨張係数の差により発生す
る大きな繰り返し熱応力のため、クラックが発生する場
合がある。即ち、基体3と発熱体2との線膨張係数の差
が大きいと、基体3または発熱体にクラックが発生し、
基体3と電極線4、5の線膨張係数の差が大きいと、基
体3にクラックが発生する。これらのクラックは、長時
間の使用において進展し、ヒータとしての機能を果たさ
なくなる。
【0040】そこで、基体3と発熱体2と電極線4、5
との線膨張係数を変化させて、クラックの発生状況を試
験した結果、基体3の線膨張係数をA/℃、発熱体2の
線膨張係数をB/℃、電極線4、5の線膨張係数をC/
℃としたとき、A≦Bで、かつ、0≦(C−A)≦1.
5×10-6の関係を満足する必要があることも分かっ
た。
【0041】以上、発熱体2として、導電性セラミック
体の例について述べたが、基体3のグリーンシートを作
成し、そのうえに発熱体2を構成する印刷パターンを形
成し、さらこのグリーンシートに電極線4、5を配し
て、前記のグリーンシートを適当量積層したのちに焼成
し、研削してセラミックヒータを形成する場合において
も、上述の効果と同様の効果が得られることは、言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックヒータの一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1のヒータの要部拡大断面図である。
【図3】図1のセラミックヒータをセラミックグロープ
ラグに採用した実施例を示した断面図である。
【図4】基体の一実施例を示すモデル図である。
【図5】発熱体の一実施例を示すモデル図である。
【図6】特開昭63ー96883号公報の発熱体の導電
性粒部の配合比率と抵抗値、抵抗温度係数の関係を示す
図である。
【図7】本実施例の発熱体の配合比率と抵抗値、抵抗温
度係数の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 セラミックグロープラグ 2 発熱体 3 基体 4 電極線 5 電極線 113 導電性粒部 114 第1の絶縁性粒部(絶縁性大粒部) 115 第2の絶縁性粒部(絶縁性小粒部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大粒径の電気絶縁性セラミック粒体からな
    る絶縁性大粒部と、前記絶縁性大粒部よりも粒径が小さ
    くかつ線膨張率が大きい導電性粒体からなるとともに前
    記絶縁性大粒部の間に介在して導電経路を構成する導電
    性粒部と、前記絶縁性大粒部よりも小粒径の電気絶縁性
    セラミック粒体からなるとともに前記導電経路の間に介
    在して前記導電経路の電気抵抗を増大させる絶縁性小粒
    部とを含む焼結体からなることを特徴とする発熱体。
  2. 【請求項2】前記絶縁性小粒部及び前記導電性粒部は、
    前記絶縁性大粒部の1/5以下の平均粒径を有する請求
    項1記載の発熱体。
  3. 【請求項3】前記絶縁性小粒部は、導電性粒部の1/3
    〜3倍の平均粒径を有する請求項1〜3のいずれかに記
    載の発熱体。
  4. 【請求項4】前記絶縁性小粒部は、導電性粒部の5〜2
    00体積%だけ混合される請求項1〜4のいずれかに記
    載の発熱体。
  5. 【請求項5】前記絶縁性大粒部及び絶縁性小粒部は同一
    素材からなる請求項1〜5のいずれかに記載の発熱体。
  6. 【請求項6】前記導電性粒部及び前記絶縁性小粒部と同
    一素材の導電性粒部及び絶縁性粒部からなる基体と、前
    記基体に埋設される請求項1〜5のいずれかに記載の前
    記発熱体と、前記基体に埋設されるとともに前記発熱体
    の端部に接続される高融点金属部材からなる電極線とを
    備えるセラミックヒータ。
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