JPH07286730A - ガスタービン燃焼器用保炎器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器用保炎器Info
- Publication number
- JPH07286730A JPH07286730A JP7836294A JP7836294A JPH07286730A JP H07286730 A JPH07286730 A JP H07286730A JP 7836294 A JP7836294 A JP 7836294A JP 7836294 A JP7836294 A JP 7836294A JP H07286730 A JPH07286730 A JP H07286730A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame stabilizer
- gas turbine
- swirler
- flame
- turbine combustor
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- Pending
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- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】低NOxガスタービン燃焼装置で溶接が可能で
かつ、耐熱疲労特性に優れたNi基合金製保炎器を備え
たガスタービン燃焼装置を提供する。 【構成】重量%で、C;0.05〜0.20,Co;15
〜25,Cr;15〜25,Al;1〜3,Ti;1〜
3,Nb;1〜3,W;5〜10及び55%以上のNi
よりなり、Al+Ti量とW量を有する保炎器で、かつ
スワラーに接続する側にスワラーと同質のリングを熱間
等方圧により固着させた保炎器からなる。
かつ、耐熱疲労特性に優れたNi基合金製保炎器を備え
たガスタービン燃焼装置を提供する。 【構成】重量%で、C;0.05〜0.20,Co;15
〜25,Cr;15〜25,Al;1〜3,Ti;1〜
3,Nb;1〜3,W;5〜10及び55%以上のNi
よりなり、Al+Ti量とW量を有する保炎器で、かつ
スワラーに接続する側にスワラーと同質のリングを熱間
等方圧により固着させた保炎器からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低NOxガスタービン
用燃焼装置の保炎器用材料に関する。
用燃焼装置の保炎器用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスタービン(図2参照)の燃焼
装置は低NOx化の観点から2段燃焼構造図3及び図4
参照)となり、燃料と空気を混合して同一のノズルから
噴射する予混合燃焼法が用いられつつある。保炎器は火
炎により過熱される構造であるため耐熱性に優れた材料
を適用する必要があった。例えば、重量で19%Fe−
22%Cr−9Mo−残Niなどの耐熱鋼が保炎器の候
補材料として考えられた。しかし、19%Fe−22%
Cr−9Mo−残Ni製の保炎器は実機を模擬した燃焼
試験(燃料組成(wt%),CH4:89〜91,C2H
6:5.5〜7.5,C3H8:2〜2.5 )の結果、数時間
の運転でクラックが発生してしまい、実機への適用は困
難であることが分かった。そこで、保炎器の代替材の開
発が必要となった。特に、損傷部位は保炎器のみであり
スワラーは健全であるため、保炎器のみを交換できる構
造が要求された。すなわち、スワラーへの取付け溶接が
可能で且つ耐熱疲労特性の優れた保炎器の開発が要求さ
れた。
装置は低NOx化の観点から2段燃焼構造図3及び図4
参照)となり、燃料と空気を混合して同一のノズルから
噴射する予混合燃焼法が用いられつつある。保炎器は火
炎により過熱される構造であるため耐熱性に優れた材料
を適用する必要があった。例えば、重量で19%Fe−
22%Cr−9Mo−残Niなどの耐熱鋼が保炎器の候
補材料として考えられた。しかし、19%Fe−22%
Cr−9Mo−残Ni製の保炎器は実機を模擬した燃焼
試験(燃料組成(wt%),CH4:89〜91,C2H
6:5.5〜7.5,C3H8:2〜2.5 )の結果、数時間
の運転でクラックが発生してしまい、実機への適用は困
難であることが分かった。そこで、保炎器の代替材の開
発が必要となった。特に、損傷部位は保炎器のみであり
スワラーは健全であるため、保炎器のみを交換できる構
造が要求された。すなわち、スワラーへの取付け溶接が
可能で且つ耐熱疲労特性の優れた保炎器の開発が要求さ
れた。
【0003】一方、これまでの知見によれば、Ni基耐
熱鋼よりも、ガスタービンの動翼等に使用されている実
績から、例えば、Al+Ti:7〜10を含むγ′相析
出型強化(Ni3(Al,Ti))Ni基超合金が高温強
度及び耐熱衝撃性に優れているため保炎器の候補材とし
て有望であった。しかし、Al+Ti:7〜10を含む
Ni基超合金は精密鋳造される合金であり、溶接性は全
く考慮されてない。従って、溶融溶接した場合、溶接熱
影響部に多数のミクロ割れが発生する問題がある。
熱鋼よりも、ガスタービンの動翼等に使用されている実
績から、例えば、Al+Ti:7〜10を含むγ′相析
出型強化(Ni3(Al,Ti))Ni基超合金が高温強
度及び耐熱衝撃性に優れているため保炎器の候補材とし
て有望であった。しかし、Al+Ti:7〜10を含む
Ni基超合金は精密鋳造される合金であり、溶接性は全
く考慮されてない。従って、溶融溶接した場合、溶接熱
影響部に多数のミクロ割れが発生する問題がある。
【0004】溶接性を改善したγ′相析出型強化合金と
して、特開昭60−100641号公報や米国特許第4039330 号
を改良した米国特許第104810467 号があげられる。
して、特開昭60−100641号公報や米国特許第4039330 号
を改良した米国特許第104810467 号があげられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は高温
強度を犠牲にして溶接性を改善したものであり、耐用温
度の上昇及び寿命延長の観点から高温強度、特に、長時
間強度について考慮されてない。
強度を犠牲にして溶接性を改善したものであり、耐用温
度の上昇及び寿命延長の観点から高温強度、特に、長時
間強度について考慮されてない。
【0006】本発明の目的は溶接性及び高温強度の両方
をバランスさせたγ′相析出型強化合金を備えた保炎器
を提供することにある。
をバランスさせたγ′相析出型強化合金を備えた保炎器
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は溶接性の改善を
図るために、Al,Ti等の添加量を低めに調整するこ
とによってNi基超合金の基本的な強化因子であるγ′
相の析出量を低めに抑え溶接性を改善し、かつ高温強
度、特に長時間強度を改善するためにW添加量を調整し
強度に悪影響を及ぼす有害相の析出を防止したものであ
る。そして、精密鋳造した保炎器をスワラーに溶融溶接
が可能にさせるため、保炎器にスワラーと同質の中間リ
ングを固着させることを特徴とする。
図るために、Al,Ti等の添加量を低めに調整するこ
とによってNi基超合金の基本的な強化因子であるγ′
相の析出量を低めに抑え溶接性を改善し、かつ高温強
度、特に長時間強度を改善するためにW添加量を調整し
強度に悪影響を及ぼす有害相の析出を防止したものであ
る。そして、精密鋳造した保炎器をスワラーに溶融溶接
が可能にさせるため、保炎器にスワラーと同質の中間リ
ングを固着させることを特徴とする。
【0008】
【作用】以下、保炎器を構成する元素の組成限定の理由
を説明する。
を説明する。
【0009】Al,TiはNi基超合金の基本的な強化
因子であるγ′相、すなわち、Ni3(Al,Ti)を析
出させて高温強度に寄与するが、過剰に添加すると溶接
性を低下させる。添加量としては、Al:1〜3%,T
i:1.5〜3% の範囲が適正である。特にAl+T
i:3〜5%の範囲が好ましい。
因子であるγ′相、すなわち、Ni3(Al,Ti)を析
出させて高温強度に寄与するが、過剰に添加すると溶接
性を低下させる。添加量としては、Al:1〜3%,T
i:1.5〜3% の範囲が適正である。特にAl+T
i:3〜5%の範囲が好ましい。
【0010】Wはマトリックスに固溶して強化し、特に
長時間強度の改善に効果が大きい。しかし、過剰に添加
するとレーベス相等の有害相の析出を助長し、かえって
強度を低下させる。添加量は、Wが5%を越え10%以
下の範囲が適正であり、特にW:6〜7%が好ましい。
長時間強度の改善に効果が大きい。しかし、過剰に添加
するとレーベス相等の有害相の析出を助長し、かえって
強度を低下させる。添加量は、Wが5%を越え10%以
下の範囲が適正であり、特にW:6〜7%が好ましい。
【0011】CはCr,Ti,W等とマトリックス及び
粒界に炭化物を形成し高温強度を向上させるが過剰に添
加すると炭化物の粗大化を助長して高温長時間の強度及
び延性を低下させる。
粒界に炭化物を形成し高温強度を向上させるが過剰に添
加すると炭化物の粗大化を助長して高温長時間の強度及
び延性を低下させる。
【0012】Si,Mnは従来脱酸を得るために添加さ
れるが、保炎器は真空鋳造によって製造するのでこれら
の元素の添加は本質的には不用であるが、強度等を向上
させるための観点から添加することも出来る。しかし、
過剰の添加は高温使用中の延性を低下させるため両元素
共に0.5% 以下に抑えることが好ましい。
れるが、保炎器は真空鋳造によって製造するのでこれら
の元素の添加は本質的には不用であるが、強度等を向上
させるための観点から添加することも出来る。しかし、
過剰の添加は高温使用中の延性を低下させるため両元素
共に0.5% 以下に抑えることが好ましい。
【0013】Crは耐酸化性及び耐食性を得るために2
2〜25%の範囲が適正であり、FeはNi基合金の溶
製に際し、Cr,W,Ti,Bなどの合金元素を添加す
る場合、フェロ合金を用いるため含有される。その量
は、過剰になるとσ相等の析出や炭化物の粗大化を引起
こし、高温強度を低下させる。
2〜25%の範囲が適正であり、FeはNi基合金の溶
製に際し、Cr,W,Ti,Bなどの合金元素を添加す
る場合、フェロ合金を用いるため含有される。その量
は、過剰になるとσ相等の析出や炭化物の粗大化を引起
こし、高温強度を低下させる。
【0014】B,Zrは粒界を強化させ高温強度を改善
するが、過剰に添加すると延性を低下させ長時間強度を
低下させるのみならず溶接性を低下させるためその上限
を0.015% とした。
するが、過剰に添加すると延性を低下させ長時間強度を
低下させるのみならず溶接性を低下させるためその上限
を0.015% とした。
【0015】以下、実施例により本開発材が保炎器とし
て要求される構造及び本発明合金の優位性を従来材と対
比させながら説明する。
て要求される構造及び本発明合金の優位性を従来材と対
比させながら説明する。
【0016】
【実施例】図3はガスタービンに用いられている燃焼装
置の保炎器周辺の断面を示す。燃焼装置は主燃焼室R
1,副燃焼室R2,燃焼ノズル3a,3b,3c及び予
混合室4から構成されている。そして燃焼室R1の下流
にガスタービン翼が配置されている。即ち、図4に示さ
れているように、予混合器4の内部には空気と燃料の混
合を促進させるためのスワラー5が設けられており、
又、予混合器の下流側には保炎器(うず流発生装置)6
が設けられている。
置の保炎器周辺の断面を示す。燃焼装置は主燃焼室R
1,副燃焼室R2,燃焼ノズル3a,3b,3c及び予
混合室4から構成されている。そして燃焼室R1の下流
にガスタービン翼が配置されている。即ち、図4に示さ
れているように、予混合器4の内部には空気と燃料の混
合を促進させるためのスワラー5が設けられており、
又、予混合器の下流側には保炎器(うず流発生装置)6
が設けられている。
【0017】混合気は矢印AFで示すように上流側から
保炎器6に向かって流れ、この保炎器の急拡大部6aか
らうず流となり下流になびく。即ち、この急拡大部がう
ず流開始点で保炎の働きをする。保炎器の外側のスプリ
ング9には冷却溝が設けられており、この溝を通じて空
気CAが流れ保炎器の冷却が行われ燃焼室への空気が供
給される。
保炎器6に向かって流れ、この保炎器の急拡大部6aか
らうず流となり下流になびく。即ち、この急拡大部がう
ず流開始点で保炎の働きをする。保炎器の外側のスプリ
ング9には冷却溝が設けられており、この溝を通じて空
気CAが流れ保炎器の冷却が行われ燃焼室への空気が供
給される。
【0018】保炎器はこのようにスワラーの下流に設け
られているが、うず流8に火炎が移り保炎器のメタル温
度が上昇するため、材質は耐熱性に優れ、万一、保炎器
が損傷した場合でも、簡単に交換出来る構造であること
が要求される。
られているが、うず流8に火炎が移り保炎器のメタル温
度が上昇するため、材質は耐熱性に優れ、万一、保炎器
が損傷した場合でも、簡単に交換出来る構造であること
が要求される。
【0019】まず、保炎器の候補材として、溶接性が良
好でかつ耐熱性の観点から、重量で19%Fe−22%
Cr−9Mo−Ni基耐熱鋼がある。鍛造後機械加工し
た19%Fe−22%Cr−9Mo−Ni基耐熱鋼性の
保炎器は溶接性が良好であるためTIGあるいはEBW
法のいずれの溶接によっても簡単にスワラーに取付ける
ことが出来た。しかし、燃焼試験(燃料組成(wt
%),CH4:89〜91,C2H6:5.5〜7.5,C3
H8:2〜2.5 )の結果、数時間の運転でクラックが
発生してしまうため、実機への適用は耐熱疲労性の点で
問題があった。そこで、高温強度の優れたγ′相析出型
強化Ni基合金の探索のため、Al+Ti量及びW量を
変化させたNi基合金を高周波溶解炉で造塊した。その
後、1170℃×4h加熱後水冷し、850℃×5h加
熱の時効処理し溶接実験及びクリープ実験用の試験片を
それぞれ作製した。
好でかつ耐熱性の観点から、重量で19%Fe−22%
Cr−9Mo−Ni基耐熱鋼がある。鍛造後機械加工し
た19%Fe−22%Cr−9Mo−Ni基耐熱鋼性の
保炎器は溶接性が良好であるためTIGあるいはEBW
法のいずれの溶接によっても簡単にスワラーに取付ける
ことが出来た。しかし、燃焼試験(燃料組成(wt
%),CH4:89〜91,C2H6:5.5〜7.5,C3
H8:2〜2.5 )の結果、数時間の運転でクラックが
発生してしまうため、実機への適用は耐熱疲労性の点で
問題があった。そこで、高温強度の優れたγ′相析出型
強化Ni基合金の探索のため、Al+Ti量及びW量を
変化させたNi基合金を高周波溶解炉で造塊した。その
後、1170℃×4h加熱後水冷し、850℃×5h加
熱の時効処理し溶接実験及びクリープ実験用の試験片を
それぞれ作製した。
【0020】図5は予熱を行わずに、溶接電流80A,
溶接時間50秒で1パスTIG溶接した場合のAl+T
i量と溶接割れ長さの関係を示す。Al+Ti量が5%
を越えると割れ易く、割れを抑えるにはAl+Tiを5
%以下に抑えることが好ましいことがわかった。
溶接時間50秒で1パスTIG溶接した場合のAl+T
i量と溶接割れ長さの関係を示す。Al+Ti量が5%
を越えると割れ易く、割れを抑えるにはAl+Tiを5
%以下に抑えることが好ましいことがわかった。
【0021】図6は同じく900℃,12kgf/mm2 に
おけるクリープ破断時間についてAl+Ti量とW量の
関係の特性線図を示す。Al+Tiが2.5% 以上、W
が5%以上では図に示すように破断時間が大きくなり、
クリープ特性が向上することがわかる。しかし、図5で
示したように、溶接割れ性を考慮するとAl+Tiは5
%以下が好ましい。なお、Wを加えることにより高温強
度が高められるが、溶接性は低下しない。これらのこと
から、Al+Ti及びW量を調整することにより溶接が
可能でかつ、クリープ特性の優れたNi基超合金が得ら
れることが分かった。詳細は特願平3−277452 号明細書
に開示されている。
おけるクリープ破断時間についてAl+Ti量とW量の
関係の特性線図を示す。Al+Tiが2.5% 以上、W
が5%以上では図に示すように破断時間が大きくなり、
クリープ特性が向上することがわかる。しかし、図5で
示したように、溶接割れ性を考慮するとAl+Tiは5
%以下が好ましい。なお、Wを加えることにより高温強
度が高められるが、溶接性は低下しない。これらのこと
から、Al+Ti及びW量を調整することにより溶接が
可能でかつ、クリープ特性の優れたNi基超合金が得ら
れることが分かった。詳細は特願平3−277452 号明細書
に開示されている。
【0022】そこで、図6から、Al+Ti,W量の範
囲で最も好ましいと考えられたAl+Ti:3〜5%,
W:6〜8.5% の範囲を目標とした組成の保炎器をロ
ストワックス法によって精密鋳造し燃焼試験を実施し性
能を確認することとした。他の成分は次の範囲とした。
すなわち、重量%で、C;0.09〜0.14,Si;<
0.3,Cr;22〜24,B;0.005〜0.01
3,Fe<0.5,Nb;0.8〜1.0,Co;20〜
22,Cu<0.1 ,Ta;1.1〜1.3であり残りは
Niである。
囲で最も好ましいと考えられたAl+Ti:3〜5%,
W:6〜8.5% の範囲を目標とした組成の保炎器をロ
ストワックス法によって精密鋳造し燃焼試験を実施し性
能を確認することとした。他の成分は次の範囲とした。
すなわち、重量%で、C;0.09〜0.14,Si;<
0.3,Cr;22〜24,B;0.005〜0.01
3,Fe<0.5,Nb;0.8〜1.0,Co;20〜
22,Cu<0.1 ,Ta;1.1〜1.3であり残りは
Niである。
【0023】しかし、精密鋳造した保炎器は、スワラー
に直接TIGあるいはEBW法の溶融溶接した場合、拘
束が大きいため溶接熱影響部に多少ミクロ割れが発生し
問題があった。この対策として、予めスワラーと同質の
リング(以下、中間リングと呼ぶ)をスワラーへの取付
け側の保炎器の取付けておく方法を見出した。
に直接TIGあるいはEBW法の溶融溶接した場合、拘
束が大きいため溶接熱影響部に多少ミクロ割れが発生し
問題があった。この対策として、予めスワラーと同質の
リング(以下、中間リングと呼ぶ)をスワラーへの取付
け側の保炎器の取付けておく方法を見出した。
【0024】図1は保炎器の構成の概略を示す。Ni基
精密鋳造リング(外径350mm,内径310mm,最大肉
厚6mm)は、上と同様、ロストワックス法によって作製
した。このNi基精密鋳造リングに中間リング(熱間ロ
ール曲げ後TIG溶接)を固着し保炎器とした。中間リ
ングをNi基精密鋳造リングへ固着する方法は接合部強
度の確保,量産性などの観点から熱間等方加圧(HI
P)処理による拡散接合方法がベストである。図7は保
炎器の製造工程を示す。Ni基精密鋳造リングと中間リ
ングをHIP処理によって接合する前処理として、図中
に示すようにHIP接合しようとする両リングを合わせ、
その表裏をEB溶接し空隙部を形成させる。この空隙部
がHIP処理過程で接合される(部分真空方式によるH
IP接合法ともいわれている)。同時に精密鋳造リング
などに内在する鋳造欠陥(引き巣あるいはボイド等)が
消失される利点もある。空隙部はEB溶接中に形成させ
るため、HIP処理雰囲気圧との差圧が大きくなり空隙
面がクリープ変形しやすくなり接合性を向上させること
ができる。形成させる空隙の大きさはHIP処理条件と
の関連で更に検討の余地がある。今回の空隙の大きさ
は、Ni基精密鋳造リングの熱影響部にミクロ割れが発
生しないようEB溶接を低入熱条件(例えば1.2kJ/
cm)で行ったが、結果的にリング厚み(7.5mm )の4
0〜55%であった。HIP処理条件は、温度:120
0℃,保持時間:3h,圧力:1200kgf/cm2 とし
た。
精密鋳造リング(外径350mm,内径310mm,最大肉
厚6mm)は、上と同様、ロストワックス法によって作製
した。このNi基精密鋳造リングに中間リング(熱間ロ
ール曲げ後TIG溶接)を固着し保炎器とした。中間リ
ングをNi基精密鋳造リングへ固着する方法は接合部強
度の確保,量産性などの観点から熱間等方加圧(HI
P)処理による拡散接合方法がベストである。図7は保
炎器の製造工程を示す。Ni基精密鋳造リングと中間リ
ングをHIP処理によって接合する前処理として、図中
に示すようにHIP接合しようとする両リングを合わせ、
その表裏をEB溶接し空隙部を形成させる。この空隙部
がHIP処理過程で接合される(部分真空方式によるH
IP接合法ともいわれている)。同時に精密鋳造リング
などに内在する鋳造欠陥(引き巣あるいはボイド等)が
消失される利点もある。空隙部はEB溶接中に形成させ
るため、HIP処理雰囲気圧との差圧が大きくなり空隙
面がクリープ変形しやすくなり接合性を向上させること
ができる。形成させる空隙の大きさはHIP処理条件と
の関連で更に検討の余地がある。今回の空隙の大きさ
は、Ni基精密鋳造リングの熱影響部にミクロ割れが発
生しないようEB溶接を低入熱条件(例えば1.2kJ/
cm)で行ったが、結果的にリング厚み(7.5mm )の4
0〜55%であった。HIP処理条件は、温度:120
0℃,保持時間:3h,圧力:1200kgf/cm2 とし
た。
【0025】次にHIP処理した保炎器を溶体化,時効
処理(1170℃×4h,850℃×8h)を行い所定
の大きさに機械加工することによって保炎器が完成され
る。最後にこの保炎器をスワラーに取付ける必要がある
が、TIGあるいはEB溶接法などの溶融溶接によって
も欠陥のない接合が可能となった。
処理(1170℃×4h,850℃×8h)を行い所定
の大きさに機械加工することによって保炎器が完成され
る。最後にこの保炎器をスワラーに取付ける必要がある
が、TIGあるいはEB溶接法などの溶融溶接によって
も欠陥のない接合が可能となった。
【0026】このようにして製造した中間リング付きの
γ′相析出型強化(Ni3(Al,Ti))Ni基超合
金製保炎器は前述した燃焼試験でも熱疲労クラックの発
生は認められなかった。これにより、中間リング付きN
i基超合金製保炎器が実機へ適用できる見通しが得られ
た。
γ′相析出型強化(Ni3(Al,Ti))Ni基超合
金製保炎器は前述した燃焼試験でも熱疲労クラックの発
生は認められなかった。これにより、中間リング付きN
i基超合金製保炎器が実機へ適用できる見通しが得られ
た。
【0027】
【発明の効果】本発明のNi基合金の保炎器及びその製
造法によれば、溶接割れを生じることなくスワラーに溶
融溶接が可能となり、Ni基合金の性能が発揮される。
造法によれば、溶接割れを生じることなくスワラーに溶
融溶接が可能となり、Ni基合金の性能が発揮される。
【図1】中間リングを設けた保炎器の断面図。
【図2】ガスタービンの断面図。
【図3】燃焼器の断面図。
【図4】燃焼器のスワラーと保炎器の断面図。
【図5】Al+Ti量と溶接割れの関係の特性図。
【図6】W量とAl+Ti量の関係と900℃で12kg
f/mm2 のクリープ破断時間を示す線図。
f/mm2 のクリープ破断時間を示す線図。
【図7】中間リングを設けた保炎器の製造工程の説明
図。
図。
10…Ni基精密鋳造リング、11…中間リング。
フロントページの続き (72)発明者 飯塚 信之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中原 信一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中崎 隆光 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 横場 範夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (1)
- 【請求項1】予混合火炎を形成するスワラーと保炎器か
らなるガスタービン燃焼装置において、重量%で、C;
0.05〜0.20,Co;15〜25,Cr;15〜2
5,Al;1〜3,Ti;1〜3,Nb;1〜3,W;
5〜10及び55%以上のNiよりなり、(Al+T
i)量及びW量が、特性線図においてA(Al+Ti:
2.5%,W:10%),B(Al+Ti:3%,W:1
0%),C(Al+Ti:5%,W:7.5%),D(A
l;ti:5%,W:5%),E(Al+Ti:3.5
%,W5%)及びF(Al+Ti:2.5%,W:7.5
%)の各点を順次結ぶ線以内にあるNi基超合金からな
る保炎器で、前記スワラーに接続する側に前記スワラー
と同質のリングを熱間等方圧により固着させたことを特
徴とするガスタービン燃焼器用保炎器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7836294A JPH07286730A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | ガスタービン燃焼器用保炎器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7836294A JPH07286730A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | ガスタービン燃焼器用保炎器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286730A true JPH07286730A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13659896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7836294A Pending JPH07286730A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | ガスタービン燃焼器用保炎器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07286730A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2298489A1 (en) * | 2009-09-15 | 2011-03-23 | General Electric Company | Superalloy composition and method of forming a turbine engine component |
| JP2012117808A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | General Electric Co <Ge> | ガス専用インサートを備えた燃料ノズル |
| JP2022049136A (ja) * | 2020-09-16 | 2022-03-29 | 三菱重工業株式会社 | 燃料ノズルおよびガスタービン燃焼器 |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP7836294A patent/JPH07286730A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2298489A1 (en) * | 2009-09-15 | 2011-03-23 | General Electric Company | Superalloy composition and method of forming a turbine engine component |
| JP2012117808A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | General Electric Co <Ge> | ガス専用インサートを備えた燃料ノズル |
| JP2022049136A (ja) * | 2020-09-16 | 2022-03-29 | 三菱重工業株式会社 | 燃料ノズルおよびガスタービン燃焼器 |
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