JPH0728698B2 - 食肉珍味の製造法 - Google Patents

食肉珍味の製造法

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JPH0728698B2
JPH0728698B2 JP1183865A JP18386589A JPH0728698B2 JP H0728698 B2 JPH0728698 B2 JP H0728698B2 JP 1183865 A JP1183865 A JP 1183865A JP 18386589 A JP18386589 A JP 18386589A JP H0728698 B2 JPH0728698 B2 JP H0728698B2
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孝士 中村
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宮坂醸造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空凍結乾燥法を利用した食肉珍味の製造法
に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、食肉珍味の製造は、生肉をそのまま調味液に浸漬
し、煮沸し、くん煙などの処理を行い、切断して乾燥さ
せる方法がとられていたが、調味液の肉への浸透が悪
く、表面付近と中心部付近で味むらとか色むらを生じる
欠点があった。そこで、この欠点を改良する畜肉珍味の
製造法として、例えば特開昭60−91964号公報に開示さ
れるように、豚肉,牛肉等の畜肉の不可食部を除去し所
定の寸法に切断した生肉を凍結乾燥させ、得られた多孔
質の乾燥肉を品質改良剤を添加するか又は添加しない調
味液と減圧状態下で直接に共存させ、次いで常圧にもど
すことにより上記生肉を強制的に短時間で復元させると
共に味付けし、そのまま加熱処理するか又はくん煙処理
した後、通常の乾燥方法により所定量まで水分を除去
し、次いで圧延、圧縮及び裁断等の加工を施す方法が提
示された。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来公知の畜肉珍味の製造法は、所
定の寸法に切断した生肉をそのまま凍結乾燥するため、
切断面が相互に接合(たん白結着)し、切身が連らなっ
てしまう欠点がある。また、凍結乾燥により得られた多
孔質の乾燥肉に調味液を真空含浸させ、減圧後、10〜30
分間加熱処理をし、熱風乾燥するという多くの工程を必
要とし、効率が悪い。さらに、その後工程として、圧
延、圧縮及び裁断等の加工を施すため、最終製品は可食
部を所定の寸法に切断した原形を維持できず、見ばえが
よくないことに加えて、水分含量が多く、表面がべたつ
く、という種々の問題点があった。
本発明は、生肉をあらかじめ冷凍し、その状態で最終製
品の形状に切断した後、真空凍結乾燥し、これを煮沸し
た調味液に浸漬して調味と加熱とを同時に完了させ、自
然放置することにより、上記従来の問題点をすべて解決
し得る食肉珍味の製造法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための具体的手段として、本発明
は、生肉である畜肉,魚肉の可食部を冷凍する工程、冷
凍した生肉を所定の形状に切断する工程、切断した生肉
を冷凍状態で乾燥用トレーに所定間隔に並べて、予備凍
結した後、真空凍結乾燥する工程、得られた多孔質の乾
燥肉を、あらかじめ糖及び食塩が所定の濃度に調整さ
れ、保水剤を含む煮沸した調味液に、短時間浸漬し引上
げる工程、引上げた食肉を、その組織の末端まで調味液
が浸潤するに至るまで自然放置する工程、を順次行うこ
とを特徴とする食肉珍味の製造法を提示するものであ
る。
〔作用〕
上記の手段により、凍結状態で切断された生肉は、真空
凍結乾燥工程で、切断面相互間が分離した状態を維持す
る。また、真空凍結乾燥により得られた多孔質の乾燥肉
は、煮沸した調味液に浸漬されると、瞬時に内部にまで
浸透すると同時に、加熱処理される。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例につき説明する。
工程1. 畜肉,魚肉の不可食部を除去し、可食部を最終製品の種
類により選別し、それぞれ冷凍する。
工程2. 冷凍した生肉を最終製品の形状に合わせて、例えばキュ
ービック状(10mm×10mm×10mm)に、凍結バンドソーに
より切断する。
工程3. 切断した生肉を冷凍状態のまま乾燥用トレーに相互間が
接合しないように分離して並べる。そして、解凍させる
ことなく、予備凍結した後、蒸気圧0.1mmHgで凍結乾燥
し、多孔質の凍結乾燥肉を得た。この場合、最終製品の
喫食の際のいわゆる生臭みを除去するために、次工程に
入る前に、必要により煮熟工程が加えられる。すなわ
ち、多孔質の凍結乾燥肉を、例えば80℃の熱湯に数分間
浸漬した後、再度予備凍結し、蒸気圧0.1mmHgで凍結乾
燥するものである。
工程4. あらかじめ、腐敗防止のため糖及び食塩の濃度が調整さ
れ、保水剤を含む、総固型が40wt%以上の高濃度の調味
液を、煮沸させておき(前記工程3.で煮熟工程を加えた
場合は、20〜80℃でも可)、その中に、工程3.で得られ
たキュービック状の多孔質の凍結乾燥肉を型が崩れない
ように浸漬する。調味液の配合例は、下記の如くであ
る。
配合例 白醤油 100g (10.973%) 砂糖 30g ( 3.292%) ビーフエキス 100g (10.973%) 保水剤 ソルビット 300g (32.920%) みりん 150g (16.460%) 乳酸ソーダ 100g (10.973%) E−ミックス 12.9g( 1.416%) 胡椒 1.5g( 0.165%) 硝酸ナトリウム 13.8g( 1.514%) 亜硝酸ナトリウム 2.9g( 0.318%) ニコチン酸アミド 0.1g( 0.011%) アスコルビン酸 0.1g( 0.011%)水 100g (10.973%) 総 量 911.3g(99.999%) 凍結乾燥肉は、3〜5%の水分しか含有せず、かつ、多
孔質になっているため、煮沸した調味液に浸漬される
と、瞬時(形状及び大きさにもよるが数秒間ないし数10
秒間)に、肉の中心部まで浸透すると同時に、加熱され
るので、直ちに引上げる。調味液の吸着量は、浸漬時間
を加減し、凍結乾燥肉の1.5〜1.75倍(前記工程3.で煮
熟工程を加えた場合は、2.0〜2.5倍)の範囲に調整す
る。
工程5. 引上げた食肉は、キュービック状を維持しており、調味
液汁を切り、肉の組織の末端まで調味液が浸潤するに至
るまで、半日間ないし2日間室温放置して慣らし、表面
のべたつきがなくなった時点で包装する。得られた最終
製品は、適度に水分を保持し(7〜25wt%)、水分活性
値(AW値)0.70〜0.86、糖含量10〜30%の範囲のもので
あった。したがって、腐敗を防ぐことができ、また、保
水剤が配合されていることにより、形状が崩れることな
く、しなやかさを有する。
なお、本実施例においては、最終製品の形状をキュービ
ック状としたものについて示したが、もちろん、この形
状に限定されるものではなく、肉の厚さ2.0〜50.0mm程
度の範囲で角状または板状に自由に調整し得る。
〔発明の効果〕 本発明によれば下記の効果がある。
生肉を冷凍して所定の形状に切断し、乾燥用トレー
に所定間隔に並べ、解凍させることなく、予備凍結し、
真空凍結乾燥するので、切断面が相互に接合することな
く、最終製品において切断した原形をそのまま維持でき
る。
多孔質の凍結乾燥肉を、あらかじめ糖及び食塩が所
定の濃度に調整され、保水剤を含む煮沸した調味液に、
短時間浸漬し引上げることにより、調味と加熱が一工程
で行え、従来の方法の如く、生肉を凍結乾燥し、調味液
を真空含浸させた後、加熱処理し、二次乾燥する、とい
う多くの工程を必要としない。
従来の製造法のように、最終工程として、圧延、圧
縮及び裁断等の加工を施す工程を必要とせず、最終製品
が、真空凍結乾燥の前工程において凍結状態で切断した
原形を維持でき、見ばえがよく、また、表面がべとつか
ないので喫食しやすく、美味な珍味を供給できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生肉である畜肉,魚肉の可食部を冷凍する
    工程、冷凍した生肉を所定の形状に切断する工程、切断
    した生肉を冷凍状態で乾燥用トレーに所定間隔に並べ
    て、予備凍結した後、真空凍結乾燥する工程、得られた
    多孔質の乾燥肉を、あらかじめ糖及び食塩が所定の濃度
    に調整され、保水剤を含む煮沸した調味液に、短時間浸
    漬し引上げる工程、引上げた食肉を、その組織の末端ま
    で調味液が浸潤するに至るまで自然放置する工程、を順
    次行うことを特徴とする食肉珍味の製造法。
JP1183865A 1989-07-17 1989-07-17 食肉珍味の製造法 Expired - Fee Related JPH0728698B2 (ja)

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JP2011120494A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Kuroda Yuri 食肉の包装方法
JP2012231753A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Kuroda Yuri 調理済肉製品
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