JPH0728711U - レジスタのエアダンパ構造 - Google Patents

レジスタのエアダンパ構造

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JPH0728711U
JPH0728711U JP5931793U JP5931793U JPH0728711U JP H0728711 U JPH0728711 U JP H0728711U JP 5931793 U JP5931793 U JP 5931793U JP 5931793 U JP5931793 U JP 5931793U JP H0728711 U JPH0728711 U JP H0728711U
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英樹 梶尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアダンパにより発生するダンパシールの上
部のエッジと平行な渦糸を有する2次元的な渦の発生を
抑制して異音発生を低減する。 【構成】 エアダンパ26の四周に取付けられたダンパ
シール31の少なくともリテーナ上壁3cと対応する縁
部に所定の間隔で切欠凹部33を形成して凸部34を一
連に形成して、該エアダンパ26が空気の流れFに対
し、後傾状に閉止してその上部のダンパシール31とリ
テーナ上壁3Cとの隙間t1 を通過する空気流れにより
凸部34のエッジ34aから剥離して発生する同エッジ
に平行な渦糸25を有する2次元的な渦24に対し、切
欠凹部33を通過して2次元的な渦24の渦糸25に対
しこれを攪乱可能な略3次元的な渦35を発生可能とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、空調装置におけるエアダンパ構造に関する。
【0002】 従来、この種のレジスタ、例えば車両等に取付けられるレジスタ1の構造とし ては、図5に示すようにリテーナ2と、このリテーナ2の前部に取付けられるバ レル5と、同リテーナ2の後部に取付けられるエアダンパ17とより構成されて いる。
【0003】 このリテーナ2は略方形筒形状のリテーナ本体3と同本体3の前部側にはベゼ ル4を合せ型状に取付ける取付部3aが形成されて、この取付部3aとベセル4 とにより上下に円弧状に膨出形成されてバレル5を上下に回動可能にバレル取付 部が形成されている。また、バレル5は上下枠6,7と左右の側枠8とからなり 、この上下枠6,7は所定の幅を有し、その外側面はバレル取付部の円弧面に沿 う円弧状に形成され、また、左右の側枠8間の前部側には所定に間隔で複数枚の 横ブレード9が水平状に形成されている。また、この横ブレード9の後部側の上 下枠6,7間には所定の間隔で縦ブレード10がその上下に突設された軸部11 を介して枢着され、また、この縦ブレード10の下縁側の後部には直角状に切欠 き部12が形成されるとともに、この切欠き部12の水平部の所定位置には連結 ピン13が突設され、各連結ピン13は連結ロッド14を介して枢着連繋されて いる。また、縦ブレード10の内、中央に位置する縦ブレード10の前縁のほぼ 中央には横ブレード9の間より前方へ延出する把持部15が形成されている。こ のように形成されたバレル5は左右の側枠8のほぼ中央部より側方へ突出された 回動軸16を介して取付部4に枢着され、同バレル5は回動軸16を介して上下 方向へ回動して横ブレード9の向きを変更して風向を上下に調整可能であり、ま た、把持部15を左右に操作することで連結ロッド14を介して各縦ブレード1 0を一体に連動して風向を左右に調整可能に設けられている。
【0004】 また、エアダンパ17はリテーナ本体3の左右の側壁3b間の所定位置にダン パ軸23を介して図示しないダンパ開閉機構によりエアダンパ17の開閉角度を 空気の流れFに対し水平状の全開位置と空気の流れFに対し後傾状に閉止する閉 止位置との間で調整して送風量を調節するもので、このエアダンパ17は所定の 面積を有するプレート18とこのプレート18の四周にはダンパシール22を把 持するための二股状に把持縁19,20が形成されて溝部21が一体に形成され 、この把持縁19,20間にはウレタンあるいはフエルト等からなる略リング状 に形成されたダンパシール22が弾性的に弾着されている。このように形成され たエアダンパ17はダンパ軸23を介して回動可能に枢着されている。なお、こ のダンパシール22の短尺幅は寸法H1 に形成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成されたレジスタ1において、ダンパ開閉機構を 操作してエアダンパ17を閉止位置側へ回動してリテーナ本体3の開口を完全に 閉止しない図示開度位置にエアダンパ17が位置されると、図7に示すようにダ ンパシール22の上縁22a側においては上壁3cに対し鋭角状に隙間t1を有 して位置し、また、下縁22b側は下壁に対し鈍角状に隙間t2を有して位置す ることから、図示矢印方向から送風される空気の流れFはその大部分がエアダン パ17に案内されて隙間t1を流れる流速が大きくなる。この隙間t1を流れる 際にダンパシール上縁22aのエッジから流れの剥離により図7に示すようにダ ンパシール上縁22aのエッジに平行な渦糸25を有する2次元的な渦24が発 生し、この2次元的な渦24が下流に位置する同渦24の渦糸25と平行な水平 状のバレル5の上枠6等と干渉して異音(笛吹き音)を発生していた。なお、図 8はこの異音発生を示すもので、同図8はある装置によりレジスタのエアダンパ の笛吹き音Hの発生したある角度での測定結果であって、縦軸に騒音レベル(d B)、横軸に周波数(Hz)を表示したものである。
【0006】 また、この笛吹き音対策として例えば特開平3-200418号公報のものがあり、こ の公報に開示されたものは図9に示すようにリテーナ本体3の上壁3cの取付け 部3aに近接した位置にリブあるいはシール部材等の凸部材26を設ける構成と したものであるが、この凸部材26を設けることはスペース的に制約を受ける問 題があり、また、この凸部材26とエアダンパ17のダンバシール上縁22aと が図7に示す関係位置となると、エッジに平行な渦糸25を有する2次元的な渦 24が発生し、この2次元的な渦24が下流に位置する同渦24の渦糸25と平 行な水平状のバレル5の上枠6等と干渉して異音(笛吹き音)を発生する恐れが ある。
【0007】 本考案は、上記従来の問題点を解決すべくなされたもので、エアダンパにより 発生するダンパシールの上部のエッジと平行な渦糸を有する2次元的な渦の発生 を抑制して異音発生を低減することのできるレジスタのエアダンパ構造を提供す ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記技術課題を解決するため、リテーナの前部に横ブレードを備え 、かつ縦ブレードを備えたバレルを装着し、前記リテーナの開口を開閉可能に装 着したエアダンパとからなるレジスタのエアダンパ構造であって、該エアダンパ の四周に取付けられたダンパシールの少なくともリテーナ上壁と対応する縁部に 所定の間隔で切欠凹部を形成して凸部を一連に形成して、該エアダンパが空気の 流れに対し、後傾状に閉止してその上部のダンパシールと前記リテーナの上壁と の隙間を通過する空気流れにより前記凸部のエッジから剥離して発生する同エッ ジに平行な渦糸を有する2次元的な渦に対し、前記切欠凹部を通過して前記2次 元的な渦に対し、これを攪乱可能な略3次元的な渦を発生可能に構成したレジス タのエアダンパ構造である。
【0009】
【作用】
上記構成としたことにより、ダンパシールとリテーナの上壁との隙間を通過す る空気流れによりダンパーシールの上縁に形成した凸部のエッジから剥離して発 生する同エッジに平行な渦糸を有する2次元的な渦に対し、切欠凹部を通過して 凸部の側面より2次元的な渦の渦糸に対し直角な渦糸を有する3次元的な渦が発 生されて2次元的な渦の発達を抑制する。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。この実施例の図1に示 すレジスタは上記従来のレジスタ1とほぼ同様に構成されるもので、リテーナ2 と、同リテーナ2の前部に取付けられるバレル5と、リテーナ2の後部に取付け られるエアダンパ26とより構成されている。なお、このレジスタ1はエアダン パ26のみが異なるので、各構成は上記のレジスタ1の符号を付してその説明は 省略し、エアダンパ26に付いて説明する。
【0011】 このエアダンパ26はリテーナ本体3の左右の側壁3b間の所定位置にダンパ 軸23を介して図示しないダンパ開閉機構によりエアダンパ26の開閉角度を空 気の流れFに対し水平状の全開位置と空気の流れFに対し図1に示すように後傾 状の閉止位置との間で傾動角を調整して送風量を調節するもので、このエアダン パ26は所定の面積を有するプレート部27とこのプレート部27の四周にはダ ンパシール31を把持するための二股状に把持縁28,29が形成されて溝部3 0が一体に形成されている。
【0012】 このように形成されたプレート部27の把持縁28,29間には従来と同質の ウレタンあるいはフエルト等からなる略リング状に形成されたダンパシール31 が弾性を利用して弾着されている。このダンパシール31は図2に示すように従 来のダンパシール22とほぼ同様の略リング形状に形成されるものであるが、図 2に示すように従来の短尺幅H1 が長尺幅H2 にわたり上下方向に所定の長さh (例えば2mm程度)延長されて延長部32が形成され、この延長部分に所定の間 隔で略四角形状の切欠凹部33が形成されて凸部34が一連に形成されている。 このように形成されたダンパシール31は溝部30に取付けられるとともに、同 エアダンパ26はダンパ軸23を介してリテーナ本体3に回動可能に枢着されて いる。
【0013】 このように枢着されたエアダンパ26は、ダンパ開閉機構により全開位置aよ り閉止方向bに操作してリテーナ2を閉止した際には、ダンパシール31の延長 部32はリテーナ本体3の上壁3cおよび下壁に沿うように弾性密着されるとと もに、その切欠凹部33の部分も弾着されて矢印方向から送風される空気の流れ Fは遮断され、また、延長部32に形成した切欠凹部33より空気の漏れること はない。
【0014】 上記のように形成されたエアダンパ26をダンパ開閉機構を操作してリテーナ 本体3の開口を完全に閉止しないダンパシール31の延長部32の凸部34のエ ッジ34aとリテーナ本体3の上壁3cとが隙間t1を有する開度位置cにエア ダンパ26が位置されると、空気の流れFはプレート部27の面27aに沿って 隙間t1側へ案内され、この隙間t1を流れる際に延長部32の凸部34のエッ ジ34aから流れの剥離により従来と同様に同エッジ34aに平行な渦糸25を 有する2次元的な渦24が発生しようとするものであるが、この空気の流れFは 延長部32に形成した切欠凹部33を通過するものであるから、この凹部33の 通過に際し、図3に示すように凸部34の左右の端面34bから流れの剥離によ り2次元的な渦24の渦糸25に対し、これを攪乱可能な略3次元的な渦35が 発生されて2次元的な渦24の発達が抑制されて、従来のようにバレル5の上枠 6等に衝突して発生する異音(笛吹き音)を著減することができるもので、この エアダンパ26を付設したレジスタ1を従来と同様に測定した結果、図8に示す ような際立ったピークが見られず、笛吹き音は観測されない結果を得た。
【0015】 なお、上記実施例においてはダンパシール31の延長部32に所定の間隔で略 四角形状の切欠凹部33を形成して例示したが、これに限定するものではなく、 例えば図4(a)(b)(c) に示す形状としてもよい。すなわち、図4(a) は延長部3 2に連続する波形形状に複数の凹凸部36a,36bを連続形成したものであり 、また、図4(b) は延長部32に所定の間隔で略V形状の切欠凹部37aを形成 して略山形凸部37bを形成したもので、また、図4(c) は延長部32に所定の 間隔で略U字形状の切欠凹部38aを形成して凸部38bを一連に形成する構成 としたもので、これらの延長部32の形状においても、上記と同様の2次元的な 渦24の渦糸25に対し、これを攪乱可能な略3次元的な渦35が発生されて2 次元的な渦24の発達が抑制されて、従来のようにバレル5の上枠6等に衝突し て発生する異音(笛吹き音)を著減することができるものである。なお、上記実 施例ではダンパシール31の上下の延長部32に切欠凹部33を形成して例示し たが、上部延長部32のみであってもよい。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、上記の構成としたことにより、ダンパシールの延長部に所定の間隔 で切欠凹部を形成して凸部を設けるとともに、この延長部の凸部のエッジから流 れの剥離により同エッジに平行な渦糸を有する2次元的な渦が発生しようとする ものであるが、この空気の流れが切欠凹部を通過するに際し、同切欠凹部から流 れの剥離により2次元的な渦の渦糸に対し、これを攪乱可能とする略3次元的な 渦が発生されて2次元的な渦の発達が抑制されて、バレルの上枠および連結ロッ ド等に衝突して発生する異音(笛吹き音)を著減することができるとともに、ダ ンパシールに切欠凹部を形成する単純構成であるから、リテーナより制約を受け ることがなく、また、他に格別の部材を必要としないので従来と同等のコストで 笛吹き音対策を行うことができ、また、レジスタとしての機能を低下することが ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジスタの断面図である。
【図2】エアダンパの平面図である。
【図3】エアダンパ後部の渦発生説明図である。
【図4】(a)(b)(c) はダンパシールの延長部に形成する
切欠凹部の各態様図である。
【図5】従来のエアダンパを取付けたレジスタの断面図
である。
【図6】従来のエアダンパの平面図である。
【図7】従来のエアダンパ後部の渦発生説明図である。
【図8】従来のレジスタを測定装置により笛吹き音を測
定したグラフである。
【図9】従来の異音発生手段の他の態様を示すレジスタ
の断面図である。
【符号の説明】
1 レジスタ 2 リテーナ 3 リテーナ本体 5 バレル 9 横ブレード 10 縦ブレード 24 2次元的な渦 25 渦糸 26 エアダンパ 31 ダンパシール 32 延長部 33 切欠凹部 34 凸部 34a 凸部のエッジ 35 略2次元的な渦

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リテーナの前部に横ブレードを備え、か
    つ縦ブレードを備えたバレルを装着し、前記リテーナの
    開口を開閉可能に装着したエアダンパとからなるレジス
    タのエアダンパ構造であって、該エアダンパの四周に取
    付けられたダンパシールの少なくともリテーナ上壁と対
    応する縁部に所定の間隔で切欠凹部を形成して凸部を一
    連に形成して、該エアダンパが空気の流れに対し、後傾
    状に閉止してその上部のダンパシールと前記リテーナの
    上壁との隙間を通過する空気流れにより前記凸部のエッ
    ジから剥離して発生する同エッジに平行な渦糸を有する
    2次元的な渦に対し、前記切欠凹部を通過して前記2次
    元的な渦に対し、これを攪乱可能な略3次元的な渦を発
    生可能に構成したレジスタのエアダンパ構造。
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