JPH0728889B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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- JPH0728889B2 JPH0728889B2 JP61023483A JP2348386A JPH0728889B2 JP H0728889 B2 JPH0728889 B2 JP H0728889B2 JP 61023483 A JP61023483 A JP 61023483A JP 2348386 A JP2348386 A JP 2348386A JP H0728889 B2 JPH0728889 B2 JP H0728889B2
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- Japan
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- fibers
- fiber
- woven fabric
- liquid
- highly viscous
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使い捨て可能な吸収性物品、特に生理用ナプ
キン、産褥用ナプキン、紙おむつ、化粧綿等の吸収性物
品に関するものである。更に詳しくは、体液、特に高粘
性の経血、下痢便等の高粘性体液、あるいは化粧用洗顔
クリーム等の高粘性液体の吸収性に優れた不織布を用い
た使い捨て可能な吸収性物品に関するものである。
キン、産褥用ナプキン、紙おむつ、化粧綿等の吸収性物
品に関するものである。更に詳しくは、体液、特に高粘
性の経血、下痢便等の高粘性体液、あるいは化粧用洗顔
クリーム等の高粘性液体の吸収性に優れた不織布を用い
た使い捨て可能な吸収性物品に関するものである。
従来の吸収性物品、例えば生理用ナプキン、紙おむつあ
るいは化粧綿は、綿状パルプ、吸収紙等からなる吸収
層、必要であればその下面及び側面に配される防漏層そ
して表面に載置される不織布からなる。
るいは化粧綿は、綿状パルプ、吸収紙等からなる吸収
層、必要であればその下面及び側面に配される防漏層そ
して表面に載置される不織布からなる。
このような吸収性物品の表面層を形成する不織布には、
種々の性能が要求されるが、特に、通常の血液、尿か
ら、月経時に排出される高粘性の経血、あるいは下痢
便、化粧用洗顔クリームのように固形分が分散している
高粘性液体に至るまで幅広い性状をもつ液体の排出ある
いはふきとりに対して、漏れにつながる表面の液流れを
抑えることが最も望まれる性能である。
種々の性能が要求されるが、特に、通常の血液、尿か
ら、月経時に排出される高粘性の経血、あるいは下痢
便、化粧用洗顔クリームのように固形分が分散している
高粘性液体に至るまで幅広い性状をもつ液体の排出ある
いはふきとりに対して、漏れにつながる表面の液流れを
抑えることが最も望まれる性能である。
近年、衛材用不織布の急速な技術の向上によって、レー
ヨンのような親水性繊維を使用したものばかりでなく、
合成繊維を主体としたものについても通常の血液や尿あ
るいは化粧水のような低粘性の液体に対しては、表面で
の液流れが小さいという要求はかなり満たされていると
考えられる。すなわち、近年の衛材用不織布は低粘性の
液体に対しては有効になってきているし、いいかえれ
ば、低粘性液体に対して有効であるような設計がなされ
ているともいえる。
ヨンのような親水性繊維を使用したものばかりでなく、
合成繊維を主体としたものについても通常の血液や尿あ
るいは化粧水のような低粘性の液体に対しては、表面で
の液流れが小さいという要求はかなり満たされていると
考えられる。すなわち、近年の衛材用不織布は低粘性の
液体に対しては有効になってきているし、いいかえれ
ば、低粘性液体に対して有効であるような設計がなされ
ているともいえる。
ところで、実際の月経においては子宮内粘膜、悪露等が
含まれるような粘性の高い経血が排出される場合も多
く、また、排泄においても下痢便等の高粘性の液体が排
出される場合がある。さらに、化粧においても洗顔クリ
ームのように高粘性の分散系のものを処理することをし
ばしば必要とする。このような高粘性液体に対しては、
現在普及している生理用ナプキン、紙おむつ、化粧綿等
の吸収性物品の吸収性能ははなはだ不十分である。いい
かえれば、これまでの吸収性物品には高粘性液体を考慮
した設計がほとんどなされていなかったといえる。
含まれるような粘性の高い経血が排出される場合も多
く、また、排泄においても下痢便等の高粘性の液体が排
出される場合がある。さらに、化粧においても洗顔クリ
ームのように高粘性の分散系のものを処理することをし
ばしば必要とする。このような高粘性液体に対しては、
現在普及している生理用ナプキン、紙おむつ、化粧綿等
の吸収性物品の吸収性能ははなはだ不十分である。いい
かえれば、これまでの吸収性物品には高粘性液体を考慮
した設計がほとんどなされていなかったといえる。
前述の高粘性液体の排出あるいはふきとりに対する、従
来の吸収性物品に使用されている不織布の問題点を整理
すると次の2つにまとめることができる。
来の吸収性物品に使用されている不織布の問題点を整理
すると次の2つにまとめることができる。
1つは、最も一般的に使用される形態の不織布、すなわ
ち、繊維がほぼ一様に分布したウェブを接着剤、繊維の
溶融あるいは繊維同士の絡合等により安定化した不織布
を表面材として用いた吸収性物品の場合である。このよ
うな不織布では従来、風合いと強度を考慮して、できる
だけ細い繊維を密に構成したため(平均繊維間距離は30
μm以下)、通常の血液や尿あるいは化粧水のような低
粘性の液体は透過しても、高粘性の経血成分や、下痢便
・化粧用洗顔クリームのような分散液に対しては、それ
らの中に分散している繊維質物質や未消化物質あるいは
微粒子によって繊維間に目詰まりを生じ、吸収層への透
過性が著しく低下して、漏れが大変起きやすくなるとい
う点が大きな問題であった。
ち、繊維がほぼ一様に分布したウェブを接着剤、繊維の
溶融あるいは繊維同士の絡合等により安定化した不織布
を表面材として用いた吸収性物品の場合である。このよ
うな不織布では従来、風合いと強度を考慮して、できる
だけ細い繊維を密に構成したため(平均繊維間距離は30
μm以下)、通常の血液や尿あるいは化粧水のような低
粘性の液体は透過しても、高粘性の経血成分や、下痢便
・化粧用洗顔クリームのような分散液に対しては、それ
らの中に分散している繊維質物質や未消化物質あるいは
微粒子によって繊維間に目詰まりを生じ、吸収層への透
過性が著しく低下して、漏れが大変起きやすくなるとい
う点が大きな問題であった。
2つ目は、不織布あるいはフィルムに肉眼で識別できる
(数ミリメートル四方)程度の孔が貫通しているような
表面材を用いた吸収性物品の場合である。この場合、一
見前述したような高粘性液体による目詰まりは起こさな
いようにみえる。しかし、実際は孔以外の部分は前述の
第1の場合と同様に繊維が密に構成されているため高粘
性液体の透過性がほとんどなく、そのため孔の部分に多
量の高粘性液体が短時間のうちに流れ込み、高粘性液体
が孔を埋めてしまうようになる。その結果、次に排出、
あるいはふきとられる液体(高粘性でも低粘性でも)の
透過性はやはり著しく低下する。またこのような目詰ま
りを生じないようにするには孔の大きさをかなり大きく
とらねばならないが、この場合は表面材としての被覆性
が著しく低下し、特に排出液吸収後は、吸収層が孔を通
して肌と直接触れてべとつき感やかぶれ等が発生しやす
くなったり、吸収層が直接目に触れるため外観上の印象
が不快になったりする。
(数ミリメートル四方)程度の孔が貫通しているような
表面材を用いた吸収性物品の場合である。この場合、一
見前述したような高粘性液体による目詰まりは起こさな
いようにみえる。しかし、実際は孔以外の部分は前述の
第1の場合と同様に繊維が密に構成されているため高粘
性液体の透過性がほとんどなく、そのため孔の部分に多
量の高粘性液体が短時間のうちに流れ込み、高粘性液体
が孔を埋めてしまうようになる。その結果、次に排出、
あるいはふきとられる液体(高粘性でも低粘性でも)の
透過性はやはり著しく低下する。またこのような目詰ま
りを生じないようにするには孔の大きさをかなり大きく
とらねばならないが、この場合は表面材としての被覆性
が著しく低下し、特に排出液吸収後は、吸収層が孔を通
して肌と直接触れてべとつき感やかぶれ等が発生しやす
くなったり、吸収層が直接目に触れるため外観上の印象
が不快になったりする。
本発明者らは、このような従来の吸収性物品の表面材と
して使用される不織布の欠点を改良すべく鋭意研究の結
果、一義的には通常の血液や尿など低粘性液体ばかりで
なく、高粘性の経血、下痢便、化粧用洗顔クリーム等の
高粘性液体の透過性に優れ、二義的に皮膚に対する感触
に優れた吸収性物品の表面材を見いだし、本発明を完成
するに到った。
して使用される不織布の欠点を改良すべく鋭意研究の結
果、一義的には通常の血液や尿など低粘性液体ばかりで
なく、高粘性の経血、下痢便、化粧用洗顔クリーム等の
高粘性液体の透過性に優れ、二義的に皮膚に対する感触
に優れた吸収性物品の表面材を見いだし、本発明を完成
するに到った。
即ち、本発明は、平均繊維間距離が40μm以上で、繊維
が絡合により固定されている不織布を表面材として用い
てなる吸収性物品に係るものである。
が絡合により固定されている不織布を表面材として用い
てなる吸収性物品に係るものである。
本発明においては、特に、平均繊維間距離が40〜300μ
mである第1の部分と、平均繊維間距離が第1の部分と
等しいか第1の部分より大きい第2の部分を有し、かつ
全体の平均繊維間距離が300μm以下である不織布を表
面材として用いたものが表面被覆性や肌ざわりが向上す
るので好ましい。
mである第1の部分と、平均繊維間距離が第1の部分と
等しいか第1の部分より大きい第2の部分を有し、かつ
全体の平均繊維間距離が300μm以下である不織布を表
面材として用いたものが表面被覆性や肌ざわりが向上す
るので好ましい。
又、不織布は低粘性液体の透過性を阻害しない程度の適
度な親水性が付与されていることが好ましい。このこと
は、例えば、一般的な合成繊維のように繊維表面が溌水
性のものを主体にして不織布を構成した場合に特に有効
である。
度な親水性が付与されていることが好ましい。このこと
は、例えば、一般的な合成繊維のように繊維表面が溌水
性のものを主体にして不織布を構成した場合に特に有効
である。
本発明者らは前項でまとめた2つの問題点を考察した結
果、吸収性物品の高粘性液体に対する吸収性を向上させ
るのに最も重要なことは、高粘性液体の中に含まれる繊
維質物質、未消化物質あるいは微粒子等が不織布を構成
する繊維間に目詰まりすることなく速やかに吸収層に透
過されることであり、その目的に対して最も有効な繊維
間空隙が存在することを見いだしたのである。即ち、肉
眼では識別できないほど非常に微少だが繊維質物質、未
消化物質あるいは微粒子等にとっては十分に大きい多数
の繊維間空隙をもつような不織布が高粘性液体の透過性
に対して有効であることを見いだした。
果、吸収性物品の高粘性液体に対する吸収性を向上させ
るのに最も重要なことは、高粘性液体の中に含まれる繊
維質物質、未消化物質あるいは微粒子等が不織布を構成
する繊維間に目詰まりすることなく速やかに吸収層に透
過されることであり、その目的に対して最も有効な繊維
間空隙が存在することを見いだしたのである。即ち、肉
眼では識別できないほど非常に微少だが繊維質物質、未
消化物質あるいは微粒子等にとっては十分に大きい多数
の繊維間空隙をもつような不織布が高粘性液体の透過性
に対して有効であることを見いだした。
具体的には、不織布中の平均繊維間距離が40μm以上に
なると、高粘性液体の中に含まれる繊維質物質、未消化
物質あるいは微粒子等の繊維間での目詰まりは著しく減
少することがわかった。
なると、高粘性液体の中に含まれる繊維質物質、未消化
物質あるいは微粒子等の繊維間での目詰まりは著しく減
少することがわかった。
そして、特に平均繊維間距離が40〜30μmの第1の繊維
構造部分の中に、より平均繊維間距離の大きい部分を分
布させれば、不織布の強度、肌に対する感触、吸収体に
対する被覆性を低下させることなく高粘性液体に対する
透過効果をさらに高めることができることもわかった。
即ち、該不織布を平均繊維間距離が40〜300μmの第1
の部分と、平均繊維間距離が第1の部分と等しいかより
大きい第2の部分の2つの部分からなるように構成する
のである。不織布がこのような構造を持つとき、不織布
の強度は主に第1の部分に依存するため、第1の部分の
平均繊維間距離が300μmを越えると、高粘性液体に対
する透過性はより良くなるが強度の低下を招き、同時に
吸収層に対する被覆性も悪化する。一方、第2の部分
は、高粘性液体中の繊維質物質、未消化物質あるいは微
粒子等の透過性をより向上させるため、できるだけ平均
繊維間距離を大きくしたほうがよく、最も好ましくは空
孔にすることである。このように、該不織布を前記のよ
うに規定するような構成にした場合、第2の部分がたと
え空孔であっても、高粘性液体は第1の部分で吸収層へ
十分速やかに透過され、孔の部分へ集中して流れこむこ
とはなく、前項の最後に記したような高粘性液体の吸収
速度の低下が生じることはない。ただし、このような第
2の部分の不織布面に占める面積があまり大きいと、不
織布の強度が低下したり、空孔の場合だと、体液等を吸
収した吸収層と肌とが直に接触したりして、使用感の低
下につながる。従って、第2の部分の平均繊維間距離が
第1の部分より大きい場合は両者の部分を合わせた不織
布全体の平均繊維間距離が300μmを越えないことが好
ましく、第2の部分が実質的に空孔の場合は単位領域が
0.3cm2以下となるように分布することが望ましい。
構造部分の中に、より平均繊維間距離の大きい部分を分
布させれば、不織布の強度、肌に対する感触、吸収体に
対する被覆性を低下させることなく高粘性液体に対する
透過効果をさらに高めることができることもわかった。
即ち、該不織布を平均繊維間距離が40〜300μmの第1
の部分と、平均繊維間距離が第1の部分と等しいかより
大きい第2の部分の2つの部分からなるように構成する
のである。不織布がこのような構造を持つとき、不織布
の強度は主に第1の部分に依存するため、第1の部分の
平均繊維間距離が300μmを越えると、高粘性液体に対
する透過性はより良くなるが強度の低下を招き、同時に
吸収層に対する被覆性も悪化する。一方、第2の部分
は、高粘性液体中の繊維質物質、未消化物質あるいは微
粒子等の透過性をより向上させるため、できるだけ平均
繊維間距離を大きくしたほうがよく、最も好ましくは空
孔にすることである。このように、該不織布を前記のよ
うに規定するような構成にした場合、第2の部分がたと
え空孔であっても、高粘性液体は第1の部分で吸収層へ
十分速やかに透過され、孔の部分へ集中して流れこむこ
とはなく、前項の最後に記したような高粘性液体の吸収
速度の低下が生じることはない。ただし、このような第
2の部分の不織布面に占める面積があまり大きいと、不
織布の強度が低下したり、空孔の場合だと、体液等を吸
収した吸収層と肌とが直に接触したりして、使用感の低
下につながる。従って、第2の部分の平均繊維間距離が
第1の部分より大きい場合は両者の部分を合わせた不織
布全体の平均繊維間距離が300μmを越えないことが好
ましく、第2の部分が実質的に空孔の場合は単位領域が
0.3cm2以下となるように分布することが望ましい。
また、不織布の平均繊維間距離が40μm以上であり、高
粘性液体に対する透過性が阻害されなければ、強度を補
うことやデザインとしての模様の付与等を目的とした熱
あるいは超音波等によるエンボス処理などにより平均繊
維間距離が40μm未満となる部分が存在してもよい。
粘性液体に対する透過性が阻害されなければ、強度を補
うことやデザインとしての模様の付与等を目的とした熱
あるいは超音波等によるエンボス処理などにより平均繊
維間距離が40μm未満となる部分が存在してもよい。
本発明に使用される繊維は、形成された不織布に適度な
親水性が付与されるものなら何を使用してもよい。例え
ば、レーヨンのような表面が親水性をもつ繊維の使用に
よって不織布に親水性が付与されてもよい。ただし、吸
収速度が大きく不織布表面のべたつき感や吸収層からの
液戻りを抑えるには、表面が親水性でかつ内部が疎水性
であるような繊維の割合が多いほど良く、最も望ましく
は、このような繊維100%で不織布が構成されることで
ある。表面が親水性で、かつ内部が疎水性であるような
繊維は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維等の疎水性合成繊維
の表面に、親水基をもつモノマーあるいは親水基をもつ
ポリマーなど親水基をもつ化学物質を化学結合させる化
学的表面改質、あるいはプラズマ加工等による物理的表
面改質を施して、表面を親水性にして得ることができ
る。なお、化学的表面改質は親水基をもつ化学物質が繊
維表面と結合していてもよいし、親水基をもつ化学物質
同志が結合して架橋し繊維表面を覆っていてもよい。よ
り直接的には、スキン部を親水性繊維でコア部は疎水性
繊維であるようなスキン−コア型複合繊維を使用しても
よい。また、上述の疎水性合成繊維の表面改質は、不織
布形成前に繊維状態で実施してもよいし、不織布形成工
程中で実施してもよい。これらの繊維の中では、バルキ
ー(Bulky)性に優れるため不織布に形成したときの繊
維間空隙が大きくかつ多様な表面親水化処理が可能で価
格的にも有利なポリエステル繊維、融点が比較的低く生
理用ナプキンや紙おむつ、化粧綿の用途で急速に普及し
てきた乾式熱接着不織布の素材として優れるポリオレフ
ィン系繊維が最も望ましい。更に、上述の疎水性繊維に
何らかのバイラテラル構造(熱収縮率が異なる繊維を組
み合わせた構造)をもたせ立体捲縮を付与したものは、
スタフィングボックスなどにより通常の機械捲縮だけが
付与されたものに比べ、同重量のウェブを形成したとき
の繊維間空隙が大きく風合いがよいという点でより好ま
しい。
親水性が付与されるものなら何を使用してもよい。例え
ば、レーヨンのような表面が親水性をもつ繊維の使用に
よって不織布に親水性が付与されてもよい。ただし、吸
収速度が大きく不織布表面のべたつき感や吸収層からの
液戻りを抑えるには、表面が親水性でかつ内部が疎水性
であるような繊維の割合が多いほど良く、最も望ましく
は、このような繊維100%で不織布が構成されることで
ある。表面が親水性で、かつ内部が疎水性であるような
繊維は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維等の疎水性合成繊維
の表面に、親水基をもつモノマーあるいは親水基をもつ
ポリマーなど親水基をもつ化学物質を化学結合させる化
学的表面改質、あるいはプラズマ加工等による物理的表
面改質を施して、表面を親水性にして得ることができ
る。なお、化学的表面改質は親水基をもつ化学物質が繊
維表面と結合していてもよいし、親水基をもつ化学物質
同志が結合して架橋し繊維表面を覆っていてもよい。よ
り直接的には、スキン部を親水性繊維でコア部は疎水性
繊維であるようなスキン−コア型複合繊維を使用しても
よい。また、上述の疎水性合成繊維の表面改質は、不織
布形成前に繊維状態で実施してもよいし、不織布形成工
程中で実施してもよい。これらの繊維の中では、バルキ
ー(Bulky)性に優れるため不織布に形成したときの繊
維間空隙が大きくかつ多様な表面親水化処理が可能で価
格的にも有利なポリエステル繊維、融点が比較的低く生
理用ナプキンや紙おむつ、化粧綿の用途で急速に普及し
てきた乾式熱接着不織布の素材として優れるポリオレフ
ィン系繊維が最も望ましい。更に、上述の疎水性繊維に
何らかのバイラテラル構造(熱収縮率が異なる繊維を組
み合わせた構造)をもたせ立体捲縮を付与したものは、
スタフィングボックスなどにより通常の機械捲縮だけが
付与されたものに比べ、同重量のウェブを形成したとき
の繊維間空隙が大きく風合いがよいという点でより好ま
しい。
本発明において繊維の太さは、前記のように規定された
平均繊維間距離に比べ十分小さければ自由に選ぶことが
でき、その目安として平均繊維間距離の15%以下である
ことが好ましい。ただし、不織布の強度及び風合いを考
慮すると10デニールは越えないことが望ましい。従来の
不織布において繊維の太さは、熱接着方式では風合の問
題があり、2デニール以下の細い繊維が用いられ、又、
絡合方式では絡合を強くするためにやはり2デニール以
下の細い繊維が用いられている。しかし、あまり細いと
不織布全体のバルキー性が失われて厚みが小さくなり、
平均繊維間距離が40μm以上であるという規定を実現す
ることが困難となる。一般に繊維の太さが大きい程平均
繊維間距離は大きくなるので、高粘性液体透過性を有効
に生じさせるためには、前述のような繊維を使用する場
合は少なくとも1デニール以上、好ましくは3デニール
以上の太い繊維を用いるのが良い。それ以下の場合は太
い繊維を混入するか、繊維に立体捲縮等を付与し見掛け
上太くすることが好ましい。
平均繊維間距離に比べ十分小さければ自由に選ぶことが
でき、その目安として平均繊維間距離の15%以下である
ことが好ましい。ただし、不織布の強度及び風合いを考
慮すると10デニールは越えないことが望ましい。従来の
不織布において繊維の太さは、熱接着方式では風合の問
題があり、2デニール以下の細い繊維が用いられ、又、
絡合方式では絡合を強くするためにやはり2デニール以
下の細い繊維が用いられている。しかし、あまり細いと
不織布全体のバルキー性が失われて厚みが小さくなり、
平均繊維間距離が40μm以上であるという規定を実現す
ることが困難となる。一般に繊維の太さが大きい程平均
繊維間距離は大きくなるので、高粘性液体透過性を有効
に生じさせるためには、前述のような繊維を使用する場
合は少なくとも1デニール以上、好ましくは3デニール
以上の太い繊維を用いるのが良い。それ以下の場合は太
い繊維を混入するか、繊維に立体捲縮等を付与し見掛け
上太くすることが好ましい。
次に、ウェブを安定化する方法は、高速流体等で絡合す
る方法である。平均繊維間距離を増加させるのに最も簡
単な方法は繊度を大きくすることであるが、接着剤、繊
維の熱溶融等で繊維間を接着する方式のものは、繊度が
大きくなるほど肌ざわりが低下する。そこで、できるだ
け繊維間の接着を少なくして肌ざわりを低下させないよ
うにする方がよくそのためには絡合方式単独で不織布を
形成して繊維間にまったく接着をもたせないことが必要
である。このように繊維間の接着がないと、目詰まりし
にくく高粘性液体の透過性にとっても有利である。
る方法である。平均繊維間距離を増加させるのに最も簡
単な方法は繊度を大きくすることであるが、接着剤、繊
維の熱溶融等で繊維間を接着する方式のものは、繊度が
大きくなるほど肌ざわりが低下する。そこで、できるだ
け繊維間の接着を少なくして肌ざわりを低下させないよ
うにする方がよくそのためには絡合方式単独で不織布を
形成して繊維間にまったく接着をもたせないことが必要
である。このように繊維間の接着がないと、目詰まりし
にくく高粘性液体の透過性にとっても有利である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜18及び比較例1〜12 表1,2,3に示すような種々の繊維を用いた不織布から構
成された吸収性物品の性能を以下に示す方法により試験
した。
成された吸収性物品の性能を以下に示す方法により試験
した。
その結果を表1,2,3にまとめて示した。
<測定サンプル> 測定用サンプルとしては、市販の生理用ナプキン(商品
名ロリエ、花王(株)製)及び使い捨ておむつ(商品名
メリーズ、花王(株)製)の不織布を取り除き、代わり
に表1,2,3に挙げた不織布を載せたものをそれぞれ生理
用ナプキン及び使い捨ておむつを想定した吸収性物品と
して用いた。
名ロリエ、花王(株)製)及び使い捨ておむつ(商品名
メリーズ、花王(株)製)の不織布を取り除き、代わり
に表1,2,3に挙げた不織布を載せたものをそれぞれ生理
用ナプキン及び使い捨ておむつを想定した吸収性物品と
して用いた。
<試験方法> (1) 表面液流れ: 45度に傾斜したサンプル表面の上方1cmより、試験液を
滴下させ滴下点からサンプル内部に吸収された点までの
不織布表面上を流れた距離を測定した。短い方が大きく
横漏れのないことを示す。試験液として次の3種類を使
用した。
滴下させ滴下点からサンプル内部に吸収された点までの
不織布表面上を流れた距離を測定した。短い方が大きく
横漏れのないことを示す。試験液として次の3種類を使
用した。
試験液A…粘度1c.p.の低粘性液体 試験液B…試験液AをCMCで増粘させた粘度350c.p.の高
粘性液体 試験液C…小麦粉を水分に分散させて作った粘度10c.p.
の人工下痢便 (2) 被覆性: 不織布の反射率を測定して被覆性の尺度とした。
粘性液体 試験液C…小麦粉を水分に分散させて作った粘度10c.p.
の人工下痢便 (2) 被覆性: 不織布の反射率を測定して被覆性の尺度とした。
3級…吸収層が不織布によってほぼ隠蔽され被覆性は非
常によい。
常によい。
2級…吸収層が不織布を通してやや目につく。
1級…吸収層が不織布を通してよく見え被覆性が悪い。
(3) 肌ざわり: 手で触り、官能評価をした。
4級…ざらつき感はなく肌ざわりが良い。
3級…部分的にざらつき感はややあるが肌ざわりが良
い。
い。
2級…ざらつき感が明確に感じられる。
1級…ざらざらして、肌ざわりが悪い。
<不織布及び繊維> 不織布は、表1〜3に示す各種の繊維を用い、ES繊維
(ポリエチレンポリプロピレン複合繊維、チッソポリプ
ロ繊維(株)製)をバインダー繊維とした熱接着方式
(カードウェブに140℃の熱風を通し、ES繊維を他の繊
維と融着させることにより固定)のものと、高圧水流で
繊維同志を絡ませた絡合方式(噴射圧力55kg/cm2、巾方
向平均水流供給量250cc/cm・分の状態の高圧水流をカー
ドウェブに噴射し、繊維を絡合することにより固定)の
ものと2種類を製造し、更に市販の流体絡合式不織布も
使用した。
(ポリエチレンポリプロピレン複合繊維、チッソポリプ
ロ繊維(株)製)をバインダー繊維とした熱接着方式
(カードウェブに140℃の熱風を通し、ES繊維を他の繊
維と融着させることにより固定)のものと、高圧水流で
繊維同志を絡ませた絡合方式(噴射圧力55kg/cm2、巾方
向平均水流供給量250cc/cm・分の状態の高圧水流をカー
ドウェブに噴射し、繊維を絡合することにより固定)の
ものと2種類を製造し、更に市販の流体絡合式不織布も
使用した。
表1の不織布は第1の部分と第2の部分の平均繊維間距
離が等しく(すなわち第1の部分だけからなり)、各実
施例において不織布の平均繊維間距離が異なるものを用
いた。表2の不織布は第1及び第2の部分からなり、第
2の部分の平均繊維間距離が大きくなるか(実施例8〜
12)、あるいは不織布全体に占める第2の部分の割合が
大きくなることによって不織布全体の平均繊維間距離が
増加する例である。表3は第2の部分が実質的に空孔で
単位領域の面積が異なる不織布の例である。
離が等しく(すなわち第1の部分だけからなり)、各実
施例において不織布の平均繊維間距離が異なるものを用
いた。表2の不織布は第1及び第2の部分からなり、第
2の部分の平均繊維間距離が大きくなるか(実施例8〜
12)、あるいは不織布全体に占める第2の部分の割合が
大きくなることによって不織布全体の平均繊維間距離が
増加する例である。表3は第2の部分が実質的に空孔で
単位領域の面積が異なる不織布の例である。
第1,第2各部分の平均繊維間距離は、繊維密度がほぼ一
様な任意の部分の繊維の配向方向にほぼ垂直な500μm
の線分内に含まれる繊維の数で500を除した値の平均値
とした。両方の部分を合わせた不織布全体の平均繊維間
距離dは、次の式によって計算した。
様な任意の部分の繊維の配向方向にほぼ垂直な500μm
の線分内に含まれる繊維の数で500を除した値の平均値
とした。両方の部分を合わせた不織布全体の平均繊維間
距離dは、次の式によって計算した。
繊維が一種類の場合は 異なる繊維が混ざる場合は Di:i番目の種類の繊維の繊度(デニール) fi:i番目の種類の繊維の混率(重量%) A:不織布の面積(m2) t:不織布の厚み(m) W:不織布の重量(g) ただし、上記の500μmの線分内に含まれる繊維の数が
0本のときの繊維間距離は500μmとし、この場合の第
2の部分は実質的に空孔であるとした。不織布の厚みは
厚み計により2.5g/cm2荷重下での不織布の厚みを測定し
た。
0本のときの繊維間距離は500μmとし、この場合の第
2の部分は実質的に空孔であるとした。不織布の厚みは
厚み計により2.5g/cm2荷重下での不織布の厚みを測定し
た。
合成繊維はアルキルサルフェートとアルキルフォスフェ
ートの混合物からなる界面活性剤を処理して親水性を付
与した。
ートの混合物からなる界面活性剤を処理して親水性を付
与した。
〔発明の効果〕 実施例1〜17(表1),実施例8〜14(表2)及び実施
例15〜18(表3)からもわかるように、本発明に係る不
織布を使用した吸収性物品は低粘性液体及び高粘性液体
に対する吸収性がよいことがわかる。特に、平均繊維間
距離が40〜300μmである第1の部分と、平均繊維間距
離が第1の部分と等しいか第1の部分より大きい第2の
部分を有し、かつ全体の平均繊維間距離が300μm以下
である不織布を使用した実施例は高粘性液体透過性が良
いばかりでなく、被覆性・肌ざわりも良好であることが
わかる。更に繊維同志の接着が流体絡合方式である本発
明のものは、熱接着方式単独あるいは熱接着方式と流体
絡合方式との併用系の比較例のものに比べ高粘性液体透
過性が良く、肌ざわりが向上していることがわかる。
例15〜18(表3)からもわかるように、本発明に係る不
織布を使用した吸収性物品は低粘性液体及び高粘性液体
に対する吸収性がよいことがわかる。特に、平均繊維間
距離が40〜300μmである第1の部分と、平均繊維間距
離が第1の部分と等しいか第1の部分より大きい第2の
部分を有し、かつ全体の平均繊維間距離が300μm以下
である不織布を使用した実施例は高粘性液体透過性が良
いばかりでなく、被覆性・肌ざわりも良好であることが
わかる。更に繊維同志の接着が流体絡合方式である本発
明のものは、熱接着方式単独あるいは熱接着方式と流体
絡合方式との併用系の比較例のものに比べ高粘性液体透
過性が良く、肌ざわりが向上していることがわかる。
一方、比較例1及び比較例3(表1)は、平均繊維間距
離が40μm未満であるため高粘性液体に対する表面液流
れ抑止性が著しく悪い。
離が40μm未満であるため高粘性液体に対する表面液流
れ抑止性が著しく悪い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/00 Z 7199−3B
Claims (2)
- 【請求項1】平均繊維間距離が40μm以上で、繊維が絡
合により固定されている不織布を表面材として用いてな
る吸収性物品。 - 【請求項2】不織布が、平均繊維間距離が40〜300μm
である第1の部分と、平均繊維間距離が第1の部分と等
しいか第1の部分より大きい第2の部分を有し、かつ全
体の平均繊維間距離が300μm以下である特許請求の範
囲第1項記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61023483A JPH0728889B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61023483A JPH0728889B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | 吸収性物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62181041A JPS62181041A (ja) | 1987-08-08 |
| JPH0728889B2 true JPH0728889B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=12111770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61023483A Expired - Lifetime JPH0728889B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0728889B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60198151A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | ユニ・チヤ−ム株式会社 | 衛生物品の外装材およびその製造方法 |
| JPS60198152A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | ユニ・チヤ−ム株式会社 | 衛生物品の吸収体 |
| JPS61125343A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-13 | ユニ・チヤ−ム株式会社 | 吸収性物品の表面材およびその製法 |
| JPS62133164A (ja) * | 1985-12-03 | 1987-06-16 | 三菱レイヨン株式会社 | 不織布の製造法 |
-
1986
- 1986-02-05 JP JP61023483A patent/JPH0728889B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62181041A (ja) | 1987-08-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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