JPH07290940A - クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置 - Google Patents
クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置Info
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Abstract
の容量可変斜板式コンプレッサを使用することによって
簡便かつ低コストに達成すること。 【構成】 クラッチレスコンプレッサ71を、シリンダ
33におけるピストン5の往復動ストロークを吸入圧P
s に応じて変化せしめて吐出容量を変化させる容量可変
斜板式コンプレッサから構成する。さらに、冷房サイク
ル70の液状冷媒領域の終端部から液状冷媒を取り込
み、取り込んだ液状冷媒を少なくとも膨張弁54をバイ
パスさせてコンプレッサ71に戻すバイパス通路73
と、液状冷媒をバイパス通路路73を流下させるか、膨
張弁54を流下させるかを選択的に切り替える流路切替
手段としての三方弁74と、制御装置80とを有する。
この制御装置80は、自動車用空気調和装置の稼働を停
止するときには、冷媒の流通路が、バイパス通路73を
流れる流路に切り替わるように三方弁74の作動を制御
する。
Description
時伝達されるクラッチレスコンプレッサを有する自動車
用空気調和装置に関する。
のように、モータ駆動される送風ファンにより車室内空
気あるいは車室内空気を選択的に取り込むインテークユ
ニットと、エバポレータが内蔵され前記取り込んだ空気
を冷却するクーラユニットと、ヒータコアが迂回路を有
するように設けられクーラユニットからの空気を所定温
度とした後に車室内の所定位置に配風するヒータユニッ
トとを連結して構成されている。
房サイクル50は、図5に示すように、その構成要素と
して、車載エンジンにより駆動されるコンプレッサ51
と、このコンプレッサ51で圧縮されて高温高圧となっ
たガス状冷媒を外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒
とするコンデンサ52と、この液状冷媒を一時貯溜して
冷媒中の水分や塵埃を取り除くと共に気体冷媒と液体冷
媒を分離するリキッドタンク53と、エバポレータ55
の出口で所定のスーパヒートが得られるように冷媒量を
コントロールしつつ前記液状冷媒を断熱膨張して低圧霧
状の冷媒とする膨張弁54と、この低圧霧状の冷媒を気
化させて車室内へ吹き出す空気を冷却するエバポレータ
55とを有している。
したベルトを介して図示しないエンジンの駆動力が伝達
されるが、コンプレッサ51のシャフトとプーリ56と
の間には、エンジンの駆動力の伝達をオン、オフするた
めにマグネットクラッチ57が設けられている。つま
り、コンプレッサ51の運転が必要なときには、マグネ
ットクラッチ57の電磁コイルに通電してシャフトに接
続されたクラッチ板をプーリ56に吸着し、プーリ56
の回転動をシャフトに伝達する。一方、コンプレッサ5
1の運転が不要なときには、電磁コイルへの通電を停止
してクラッチ板をプーリ56から離反させ、プーリ56
のみを空回転するようになっている。
は、電磁コイルや、ある程度の剛性が必要であるために
鉄板からなるクラッチ板などから構成されていることか
ら、コンプレッサ全体の重量の増加を招き、構造も複雑
であるために組み立て性も悪く、さらにはコンプレッサ
のコストの上昇をも招いていた。
コンプレッサをベースとしてマグネットクラッチを使用
しない構造を有するクラッチレスコンプレッサと指称さ
れるタイプのコンプレッサが種々提案されている(例え
ば、特開平3−37378号公報参照)。容量可変斜板
式コンプレッサ60は、図6に示すように、コントロー
ルバルブCvによってシリンダにおけるピストン5の往
復動ストロークをコンプレッサ60の吸入圧Ps に応じ
て変化せしめ、コンプレッサ60の吐出量を変化させる
ようにしたものである。
の場合には、ピストン5のストロークを小さくする。熱
負荷が低いと、エバポレータ55で熱交換を終わってコ
ンプレッサ60に帰還する冷媒の圧力も低圧であるの
で、吸入室1の圧力Ps が周囲に適用されるベローズ2
は上方に伸び、第1弁口3を閉止し、第2弁口4を大き
く開いている。ピストン5によって圧縮され吐出口6か
ら吐出弁7に抗して吐出室34に吐出された高圧冷媒
(吐出圧Pd )の一部は、矢印で示すように吐出側圧力
室8を通って第2弁口4より第1連通路R1(通路9
a、通路9b、中心孔10等の総称)を通ってクランク
室11に導入される。これにより、クランク室11の内
部圧力(以下、クランク室圧Pc )が高まる。ソケット
プレート16および駆動斜板17は、シャフト18に設
けられたラグ21にピン22で支持されているので、中
央からずれている。よって、それぞれのピストン5のシ
リンダ側とクランク室11側とに働く力の差のモーメン
トの作用により、駆動軸18に直交する位置からのソケ
ットプレート16および駆動斜板17の傾斜が減少し、
ピストン5の往復動ストロークが小さくなる。この結
果、冷媒の圧縮量が低減することにより冷媒流量が抑制
され、低い熱負荷に応じた適正な冷媒量となるようにし
ている。
な場合には、ピストン5のストロークを大きくする。熱
負荷が高いと、エバポレータ55で熱交換を終わってコ
ンプレッサ60に帰還する冷媒の吸入圧Ps も高くなる
ので、吸入室1から連通孔12を通って、コントロール
バルブCv のベローズ室13内に流入するガス圧により
ベローズ2は縮少して第1弁口3を開放し、第2弁口4
を閉止する。クランク室11内の冷媒は、第2連通路R
2(通路14、シリンダ通路15等の総称)を通って吸
入室1側に流れる。これによりクランク室圧Pc が低下
して吸入圧Psとほぼ等しくなり、それぞれのピストン
5のシリンダ側とクランク室11側とに働く力の差のモ
ーメントの作用により、駆動軸18に直交する位置から
のソケットプレート16および駆動斜板17の傾斜が増
加し、ピストン5の往復動ストロークが長くなる。この
状態で圧縮を行なうと、吐出冷媒量は増大し、高い熱負
荷に応じた適正な冷媒流量となる。
板式コンプレッサ60では、構造的には、ソケットプレ
ート16および駆動斜板17の傾斜角度をゼロ(駆動軸
18に対して直立する状態)にして圧縮容量をゼロにす
ることができる。しかしながら、駆動斜板17の傾斜角
度がゼロのままであると、コンプレッサ60の起動時に
ピストン5の背圧が得られなくなる。そこで、起動時で
も所定の吐出量が得られるようにするために、設計的に
最小傾斜角を与えるか、コイルばねよりなるリタ―ンス
プリング39で与えるか、またはその両方を用いること
により、最小傾斜角度が得られるようにし、吐出冷媒量
がゼロとならないようにしてある。
0をベースとしたクラッチレスコンプレッサにあっては
駆動斜板17等の傾斜角度を完全にゼロにすることがで
きないことから、この種のクラッチレスコンプレッサを
適用した冷房サイクル50では、エンジンが駆動してい
る場合には、たとえエバポレータ55の熱負荷が小さい
ときであっても僅かながら仕事をするため、エバポレー
タ55に凍結が生じるという問題があった。
示されるクラッチレスコンプレッサでは、コンプレッサ
の吸入口に至る通路を閉塞する電磁弁からなる通路開閉
装置を設けると共に、吸入室とクランク室とを連通する
細管を設けてある。この細管の流路断面積は流体抵抗が
生じるように所定の範囲に設定されており、クランク室
の冷媒がその圧力が減じられて吸入室に導かれるように
設計してある。そして、自動車用空気調和装置の稼働を
停止したときには、通路開閉装置により吸入口に至る通
路を閉塞し、クランク室内の冷媒を細管を通して低圧に
して吸入室内に導き、コントロールバルブを、吐出室か
らクランク室への冷媒流路(図6においては第1連通路
R1で示される流路に相当する)を確保するように作動
させる。これにより、駆動斜板17等の傾斜角度を強制
的に最小にし、コンプレッサ内部で冷媒循環を行いつつ
潤滑油も循環させるようにしている。
チレスコンプレッサは細管を設けるなどの改変を伴うも
のであることから、現状構成のままの容量可変斜板式コ
ンプレッサを使用して冷房サイクル50を簡単に構成す
ることができず、コスト的に不利なものとなる。
あるいは乗員の操作によっては、駆動斜板17などが最
大傾斜角度に傾斜している状態の下で、自動車用空気調
和装置の稼働を停止する場合もある。かかる場合のよう
に、コンプレッサが大きな仕事をしているにも拘らず通
路開閉装置を作動させて吸入口に至る通路を閉塞する
と、コンプレッサの運転条件が急激に変化するため、コ
ンプレッサは機械的なダメージを受け、コンプレッサの
耐久性が低下する一要因ともなる。
ンにより常時駆動されるものであるため、自動車用空気
調和装置を稼働しないときには、燃費の向上のために、
コンプレッサの所要トルクを小さな値に保つ必要があ
る。容量可変斜板式コンプレッサで所要トルクを小さく
するためには、駆動斜板17などを最小傾斜角度に維持
し続ける必要がある。
る冷媒とともに冷房サイクル内を循環しているが、入口
部に至る通路を閉塞すると、その潤滑油がコンプレッサ
に帰還しなくなり、コンプレッサの耐久性が低下する虞
がある。
するためになされたものであり、容量可変斜板式コンプ
レッサをベースとしたクラッチレスコンプレッサを有す
る自動車用空気調和装置であって、エバポレータの凍結
防止を、現状構成のままの容量可変斜板式コンプレッサ
を使用することによって簡便かつ低コストに達成し得る
自動車用空気調和装置を提供することを第1の目的とす
る。
成されるクラッチレスコンプレッサの所要トルクを小さ
な値に確実に保ちつつ、エバポレータの凍結防止を達成
し得る自動車用空気調和装置を提供することを第2の目
的とする。
性を高めつつエバポレータの凍結防止を達成し得る自動
車用空気調和装置を提供することを第3の目的とする。
るための請求項1記載の本発明は、車載エンジンの駆動
力がプーリを介して常時伝達されるクラッチレスコンプ
レッサと、このクラッチレスコンプレッサで圧縮されて
高温高圧となったガス状冷媒を外部の空気と熱交換して
高圧の液状冷媒とするコンデンサと、この液状冷媒を断
熱膨張して低圧霧状の冷媒とする膨張弁と、この低圧霧
状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出す空気を冷却する
エバポレータとを有する自動車用空気調和装置におい
て、前記クラッチレスコンプレッサを、シリンダにおけ
るピストンの往復動ストロークを吸入圧に応じて変化せ
しめて吐出容量を変化させる容量可変斜板式コンプレッ
サから構成し、さらに、当該冷房サイクルの液状冷媒領
域の終端部から液状冷媒を取り込み、取り込んだ液状冷
媒を少なくとも前記膨張弁をバイパスさせてクラッチレ
スコンプレッサに戻すバイパス通路と、液状冷媒を前記
バイパス通路路を流下させるか、前記膨張弁を流下させ
るかを選択的に切り替える流路切替手段と、自動車用空
気調和装置の稼働を停止するときに、冷媒の流通路が、
前記膨張弁を流れる流路から前記バイパス通路を流れる
流路に切り替わるように前記流路切替手段を作動させる
制御手段と、を有することを特徴とするクラッチレスコ
ンプレッサを有する自動車用空気調和装置である。
記載の本発明は、容量可変斜板式コンプレッサからなる
前記クラッチレスコンプレッサに、吐出室とクランク室
とを連通する連通孔と、当該連通孔を開閉する開閉手段
とを設け、前記制御手段は、自動車用空気調和装置の稼
働を停止するときに、前記吐出室と前記クランク室とを
連通するために前記連通孔を開くように前記開閉手段を
制御することを特徴とするクラッチレスコンプレッサを
有する自動車用空気調和装置である。
記載の本発明は、前記制御装置は、自動車用空気調和装
置の稼働を停止するときに、前記連通孔を開くように前
記開閉手段を制御した後に、液状冷媒の流通路が前記バ
イパス通路を流れる流路に切り替わるように前記流路切
替手段を作動させることを特徴としている。
状冷媒を前記膨張弁および前記エバポレータをバイパス
させてクラッチレスコンプレッサに戻すように構成する
のが好ましい。
和装置の稼働を停止するときに、冷媒の流通路が、膨張
弁を流れる流路からバイパス通路を流れる流路に切り替
わるので、液状冷媒は膨張弁によって断熱膨張されず
に、クラッチレスコンプレッサに帰還することになる。
これにより、エバポレータが凍結する事態が防止され、
さらには現状構成のままの容量可変斜板式コンプレッサ
をクラッチレスコンプレッサとして使用することができ
る。
車用空気調和装置の稼働を停止するときには連通孔が開
かれてクランク室が吐出室と同じ圧力となることから、
容量可変斜板式コンプレッサの機能により、吐出冷媒量
は最小なものに維持される。したがって、所要トルクは
小さな値に保たれる。
車用空気調和装置の稼働を停止するときには、容量可変
斜板式コンプレッサの吐出冷媒量が最小になった後に、
液状冷媒の流通路がバイパス通路を流れる流路に切り替
えられる。したがって、運転状態の切り替えに伴うクラ
ッチレスコンプレッサが受ける機械的なダメージが低減
され、クラッチレスコンプレッサの耐久性が高められ
る。
車用空気調和装置の稼働が停止しているときには、液状
冷媒は、膨張弁およびエバポレータをバイパスして流れ
ている。したがって、エバポレータに凍結が生じること
が根本的になくなる。
明する。
る自動車用空気調和装置に使用される冷房サイクルを示
す構成図、図2は、図1に示されるクラッチレスコンプ
レッサを構成する容量可変斜板式コンプレッサを示す要
部断面図であり、図5および図6に示した部材と共通す
る部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略す
る。
ル70は、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラ
ッチレスコンプレッサ71と、このクラッチレスコンプ
レッサ71で圧縮されて高温高圧となったガス状冷媒を
外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒とするコンデン
サ52と、この液状冷媒を一時貯溜して冷媒中の水分や
塵埃を取り除くと共に気体冷媒と液体冷媒を分離するリ
キッドタンク53と、この液状冷媒を断熱膨張して低圧
霧状の冷媒とする膨張弁54と、この低圧霧状の冷媒を
気化させて車室内へ吹き出す空気を冷却するエバポレー
タ55とを、冷媒導管72(72a〜72eの総称)で
接続することにより構成されている。
ては、冷房サイクル70のうち液状冷媒領域の終端部か
ら液状冷媒を取り込み、膨張弁54およびエバポレータ
55をバイパスさせて冷媒をコンプレッサ71に戻すバ
イパス通路73が設けられている。このバイパス通路7
3の冷媒取込口73aは、リキッドタンク53と膨張弁
54との間の冷媒配管72dに臨ませ、冷媒流出口73
bは、エバポレータ55出口側の冷媒配管72aに臨ま
せてある。
54において液状冷媒の断熱膨張が行われるよりも前の
部位を意味しており、バイパス通路73の設置位置は図
示例の場合に限定されるものではない。例えば、コンデ
ンサ52とリキッドタンク53との間の冷媒配管72c
に接続しても良く、あるいは、断熱膨張される直前の液
状冷媒を取り出し得るように膨張弁54を改変しても良
い。また、エバポレータ55の凍結防止のためには、液
状冷媒を少なくとも膨張弁54を迂回して流せばよいた
め、バイパス通路73の冷媒流出口73bを膨張弁54
とエバポレータ55との間の冷媒配管72eに臨ませて
も良い。
をバイパス通路73を流下させるか、あるいは膨張弁5
4およびエバポレータ55を流下させるかを選択的に切
り替えるための流路切替手段74が設けられている。こ
の流路切替手段は、図示するように、例えば電磁弁など
からなる三方弁74より構成してある。三方弁74は、
外部信号であるオン信号に基づいて、冷媒の流通路が膨
張弁54およびエバポレータ55を流れる流路となるよ
うに作動され、オフ信号に基づいて、冷媒の流通路がバ
イパス通路73を流れる流路となるように作動される。
れるものではない。例えば、バイパス通路73の流路途
上およびバイパス通路73の冷媒取込口73aと膨張弁
54との間の冷媒導管72d途上に開閉弁をそれぞれ設
けることによっても、液状冷媒が流下する流路を選択的
に切替えることができる。
する容量可変斜板式コンプレッサを図2〜図4を参照し
つつ説明する。
に示すように、シリンダブロック30に5つのシリンダ
室33が開設されている。図2に示すように、シリンダ
室33内のそれぞれにピストン5が設けられている。ま
た、シリンダブロック30にはシリンダヘッド31とハ
ウジング32とが取付けられ、このシリンダヘッド31
内に、エバポレータ55あるいはバイパス通路73から
帰還した冷媒が流入する吸入室1と、ピストン5により
吸入室1から吸引した冷媒が圧縮された後に吐出される
吐出室34とが形成されている。吸入室1に開設された
吸入ポートにはエバポレータ55と連通する吸入導管7
2aが接続され、吐出室34に開設された吐出ポートに
はコンデンサ52と連通する吐出導管72bが接続され
ている。そして、吸入導管72aを通ってエバポレータ
55あるいはバイパス通路73から吸入室1内に帰還し
た冷媒は、シリンダブロック30に形成されたシリンダ
室33内に、ピストン5の往動により吸入弁37に抗し
てバルブプレート35に形成した吸入口38を通って吸
入される。一方、ピストン5の復動により圧縮された冷
媒は、バルブプレート35に形成した吐出口6から吐出
弁7に抗して吐出室34内に吐出され、吐出導管72b
を通ってコンデンサ52に向けて流出される。
室11が形成されている。このクランク室11内には、
ピストン5を駆動する駆動機構M等が設けられ、この駆
動機構M等の機械的摺動部分を潤滑する潤滑油Oが充填
されている。ここに、機械的摺動部分とは、駆動軸18
を支持するラジアル軸受19a、19b、スラスト軸受
19cや、駆動斜板17や、駆動斜板17とソケットプ
レート16との間に設けられたスラスト軸受20aおよ
びラジアル軸受20b等である。
と同様に構成されており、エバポレータ55の熱負荷の
変動つまり吸入圧Ps の変動に応じて第1弁口3および
第2弁口4の開閉制御を行う。コントロールバルブCv
により前記弁口3、4の開閉制御を行うことによって、
ピストン5の往復動ストロークを吸入圧Ps に応じて変
化せしめ、コンプレッサ71の吐出量の容量制御がなさ
れている。
レッサでは、図3および図4にも示すように、吐出室3
4とクランク室11とを連通する連通孔75がシリンダ
ブロック30およびバルブプレート35に形成されてい
る。また、吐出室34に臨む前記連通孔75の入口部7
6には、当該入口部76を開閉する開閉手段77が設け
られている。この開閉手段は、例えば電磁弁などからな
る開閉弁77より構成され、作動ロッド78の先端部に
は前記入口部76を開閉するための弁体79が設けられ
ている。
基づいて連通孔75の入口部76を閉じるように作動さ
れ、オフ信号に基づいて入口部76を開くように作動さ
れる。開閉弁77がオフ信号に基づいて入口部76を開
くと、吐出室34内の高圧冷媒の一部は、連通孔75を
通ってクランク室11に直接導入される。これにより、
クランク室圧Pc が強制的に高められ、それぞれのピス
トンのシリンダ側とクランク室11側とに働く力の差の
モーメントの作用により、ソケットプレート16および
駆動斜板17の傾斜角度は、リターンスプリング39の
弾発力との釣り合いにより定まる最小傾斜角度となる。
すなわち、開閉弁77により入口部76を開くことによ
り、コントロールバルブCv の作用による駆動斜板17
などの傾斜角度の制御を待たずとも、駆動斜板17など
は最小傾斜角度の位置に強制的に移動される。
三方弁74および開閉手段としてのとしての開閉弁77
は制御装置(制御手段)80に接続されており、三方弁
74および開閉弁77の作動は制御装置80からの制御
信号に基づいて制御されている。また、自動車用空気調
和装置の稼働あるいは停止を指示するエアコンスイッチ
81が制御装置80に接続されている。このエアコンス
イッチ81は、車室内のインストルメントパネルに設置
したコントロールパネルに設けられている。また、イン
テークユニットに内蔵した送風ファン82駆動用のモー
タ83も制御装置80に接続され、エアコンスイッチ8
1のオン、オフ操作に連動して、モータ83の駆動がオ
ン、オフされるようになっている。
よび開閉弁77の作動タイミングは次ぎのように設定さ
れている。乗員がエアコンスイッチ81をオフし、送風
ファン82の駆動モータ83を停止して自動車用空気調
和装置の稼働を停止すると、制御装置80は、まず、オ
フ信号を出力して開閉弁77を開作動する。これによ
り、駆動斜板17などは、最小傾斜角度の位置に強制的
に移動する。この状態の下で所定時間運転した後、制御
装置80は三方弁74を作動させ、冷媒の流通路を、膨
張弁54およびエバポレータ55を流れる流路から、バ
イパス通路73を流れる流路に切り替える。開閉弁77
を開作動してから三方弁74を作動するまでの時間は、
例えば、30秒程度に設定するのが好ましい。
員がエアコンスイッチ81をオンすると、送風ファン8
2が駆動を開始し、インテークユニットで車室外空気あ
るいは車室内空気が選択的に取り込まれ、この空気はク
ーラユニットに内蔵したエバポレータ55を流れる冷媒
と熱交換を行って冷却され、ヒータユニットに流下す
る。ヒータユニットでは、クーラユニットからの空気を
ヒータコアと迂回路とを所定の比率で流下させることに
より所定温度とした後、車室内の所定位置に配風する。
動力がベルトおよびプーリ56を介して常時伝達される
クラッチレスコンプレッサ71が冷媒を圧縮している。
圧縮されて高温高圧となったガス状冷媒は、コンデンサ
52において、外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒
となり、この液状冷媒は、リキッドタンク53におい
て、一時貯溜されて冷媒中に混入した水分や塵埃が取り
除かれると共に気体冷媒と液体冷媒とが分離される。リ
キッドタンク53から流出した液状冷媒は、膨張弁54
において、断熱膨張して低圧かつ低温の霧状の冷媒とな
る。この霧状の冷媒は、エバポレータ55において車室
内へ吹き出す空気と熱交換して気化した後、コンプレッ
サ71の吸入室1に帰還する。冷房サイクル70では、
このような冷媒の流れが繰り返される。
可変斜板式コンプレッサからなるクラッチレスコンプレ
ッサ71では、ピストン5の往復動ストロークを吸入圧
Psに応じて変化せしめ、コンプレッサ71の吐出量の
容量制御を以下のように行っている。
ンプレッサ71に帰還する冷媒の圧力すなわち吸入圧P
s が低いときには、コントロールバルブCvは、第1弁
口3を閉止し、第2弁口4を開放する。このため、吐出
室34に吐出された高圧冷媒の一部が吐出側圧力室8→
第2弁口4→第1連通路R1と流れてクランク室11に
導入され、ソケットプレート16および駆動斜板17の
傾斜角度が減少してピストン5の往復動ストロークが小
さくなる。この結果、吐出冷媒量が減じられ、低い熱負
荷に応じた適正な冷媒量となる。
大きく吸入圧Ps が高いときには、コントロールバルブ
Cvは、第1弁口3を開放し、第2弁口4を閉止する。
このため、クランク室11内の冷媒が第2連通路R2を
通って吸入室1側に流れてクランク室圧Pc が低下して
吸入圧Ps とほぼ等しくなり、ソケットプレート16お
よび駆動斜板17の傾斜角度が増加してピストン5の往
復動ストロークが長くなる。この結果、吐出冷媒量は増
大し、高い熱負荷に応じた適正な冷媒流量となる。
する場合について説明する。
と、送風ファン82の駆動が停止され、車室内への配風
が停止される。クラッチレスコンプレッサ71はエンジ
ンの駆動が常時伝達され、さらにソケットプレート16
および駆動斜板17は最小傾斜角度においてもその傾斜
角度がゼロでないことから、僅かながら仕事を行い冷媒
を吐出している。したがって、膨張弁54での断熱膨張
によって低温となった霧状冷媒をエバポレータ55内を
流し続けると、当該エバポレータ55では空気との熱交
換が行われなくなったために、当該エバポレータ55が
凍結するという事態を招いてしまう。
では、自動車用空気調和装置の稼働を停止すると、ま
ず、制御装置80は開閉弁77にオフ信号を出力し、開
閉弁77を開作動させる。これにより、開閉弁77が入
口部76に対して後退移動して、連通孔75の入口部7
6が開かれる。すると、吐出室34内の高圧冷媒の一部
が連通孔75を通ってクランク室11に直接導入される
ので、コントロールバルブCv の作用による駆動斜板1
7などの傾斜角度の制御を待たずとも、駆動斜板17な
どは最小傾斜角度の位置に強制的かつ迅速に移動される
ことになる。
室11に導入されることにより、駆動機構M等の機械的
摺動部分には潤滑油が供給され、円滑な作動が確保され
ている。
装置80は三方弁74にオフ信号を出力し、冷媒の流通
路が、膨張弁54およびエバポレータ55を流れる流路
からバイパス通路73を流れる流路に切り替わるように
三方弁74を作動させる。すると、リキッドタンク53
から流出した液状冷媒は、三方弁74を通ってバイパス
通路73に取り込まれ、膨張弁54およびエバポレータ
55を迂回して流れ、エバポレータ55の出口側冷媒導
管72aに導かれ、コンプレッサ71の吸入室1に帰還
する。したがって、エバポレータ55には断熱膨張され
た低温の冷媒が流れないため、このエバポレータ55に
凍結が生じることがない。
ときには、連通孔75を開いて吐出室34内の高圧冷媒
の一部をクランク室11に導入しているため、車両の運
転状態が変動しても、駆動斜板17などは最小傾斜角度
の位置に確実に維持されている。したがって、容量可変
斜板式コンプレッサの所要トルクが小さな値に保たれる
こととなり、車両の燃費の向上を図ることができる。
態からエアコンスイッチ81がオンされて稼働状態に切
り替える際には、制御装置80は、上記とは逆の手順で
三方弁74および開閉弁77の作動を制御する。つま
り、まず、制御装置80は三方弁74にオン信号を出力
し、冷媒の流通路が、バイパス通路73を流れる流路か
ら膨張弁54およびエバポレータ55を流れる流路に切
り替わるように三方弁74を作動させる。この状態の下
で所定時間運転した後、制御装置80は開閉弁77にオ
ン信号を出力し、開閉弁77を閉作動させて連通孔75
の入口部76を閉じる。その後は、前述したように通常
運転が行われる。
空気調和装置によれば、現状構成のままの容量可変斜板
式コンプレッサ71をベースとしたクラッチレスコンプ
レッサを使用して冷房サイクル70を簡単に構成するこ
とができるので、エバポレータ55の凍結防止を、簡便
かつ低コストに達成することができる。
開閉弁77を開作動させ、吐出室34内の高圧冷媒の一
部を連通孔75を介してクランク室11に直接導入する
構成としたため、駆動斜板17などは最小傾斜角度の位
置に強制的かつ迅速に移動される。したがって、駆動斜
板17などが最大傾斜角度に傾斜している状態の下で自
動車用空気調和装置の稼働を停止する操作を行った場合
でも、まず、駆動斜板17などを最小傾斜角度にした後
に冷媒流路をバイパス通路73側に切り替えるようにし
たため、コンプレッサ71が機械的なダメージを受け難
くなり、耐久性を高めることが可能となった。
ときには、駆動斜板17などは最小傾斜角度の位置に確
実に維持されているので、容量可変斜板式コンプレッサ
71の所要トルクを小さな値に保ち、車両の燃費の向上
を図ることができる。
循環している潤滑油もコンプレッサ71に帰還するた
め、コンプレッサ71の耐久性が高められる。
明によれば、容量可変斜板式コンプレッサをベースとし
たクラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和
装置であって、エバポレータの凍結防止を、現状構成の
ままの容量可変斜板式コンプレッサを使用することによ
って簡便かつ低コストに達成することができる。
動車用空気調和装置の稼働を停止するときに、制御手段
により連通孔を開くように開閉手段を制御すれば、容量
可変斜板式コンプレッサの吐出冷媒量を確実に最小なも
のとすることができ、所要トルクを小さな値に保ちつ
つ、エバポレータの凍結防止を達成することが可能とな
る。
車用空気調和装置の稼働を停止するときには、容量可変
斜板式コンプレッサの吐出冷媒量を最小にした後に、液
状冷媒の流通路がバイパス通路を流れる流路に切り替わ
るようにすれば、運転状態の切り替えに伴うクラッチレ
スコンプレッサが受ける機械的なダメージが低減され、
クラッチレスコンプレッサの耐久性をより一層高めつつ
エバポレータの凍結防止を達成することができる。
車用空気調和装置の稼働が停止しているときには、液状
冷媒は、膨張弁およびエバポレータをバイパスして流れ
ているため、エバポレータに凍結が生じることを根本的
に防止することができる。
空気調和装置に使用される冷房サイクルを示す構成図で
ある。
構成する容量可変斜板式コンプレッサを示す要部断面図
である。
面図である。
冷房サイクルを示す構成図である。
ンプレッサを示す断面図である。
容量可変斜板式コンプレッサ) 73…バイパス通路 74…三方弁(流路切替手段) 75…連通孔 77…開閉弁(開閉手段) 80…制御手段 Cv …コントロールバルブ Ps …吸入圧 Pd …吐出圧 Pc …クランク室圧
Claims (4)
- 【請求項1】 車載エンジンの駆動力がプーリ(56)
を介して常時伝達されるクラッチレスコンプレッサ(7
1)と、 このクラッチレスコンプレッサ(71)で圧縮されて高
温高圧となったガス状冷媒を外部の空気と熱交換して高
圧の液状冷媒とするコンデンサ(52)と、 この液状冷媒を断熱膨張して低圧霧状の冷媒とする膨張
弁(54)と、 この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出す空気
を冷却するエバポレータ(55)とを有する自動車用空
気調和装置において、 前記クラッチレスコンプレッサ(71)を、シリンダ
(33)におけるピストン(5)の往復動ストロークを
吸入圧(Ps )に応じて変化せしめて吐出容量を変化さ
せる容量可変斜板式コンプレッサから構成し、さらに、 冷房サイクル(70)の液状冷媒領域の終端部から液状
冷媒を取り込み、取り込んだ液状冷媒を少なくとも前記
膨張弁(54)をバイパスさせてクラッチレスコンプレ
ッサ(71)に戻すバイパス通路(73)と、 液状冷媒を前記バイパス通路路(73)を流下させる
か、前記膨張弁(54)を流下させるかを選択的に切り
替える流路切替手段(74)と、 自動車用空気調和装置の稼働を停止するときに、冷媒の
流通路が、前記膨張弁(54)を流れる流路から前記バ
イパス通路(73)を流れる流路に切り替わるように前
記流路切替手段(74)を作動させる制御手段(80)
と、を有することを特徴とするクラッチレスコンプレッ
サを有する自動車用空気調和装置。 - 【請求項2】 容量可変斜板式コンプレッサからなる前
記クラッチレスコンプレッサ(71)に、吐出室(3
4)とクランク室(11)とを連通する連通孔(75)
と、当該連通孔(75)を開閉する開閉手段(77)と
を設け、 前記制御手段(80)は、自動車用空気調和装置の稼働
を停止するときに、前記吐出室(34)と前記クランク
室(11)とを連通するために前記連通孔(75)を開
くように前記開閉手段(77)を制御することを特徴と
する請求項1記載のクラッチレスコンプレッサを有する
自動車用空気調和装置。 - 【請求項3】 前記制御装置(80)は、自動車用空気
調和装置の稼働を停止するときに、前記連通孔(75)
を開くように前記開閉手段(77)を制御した後に、液
状冷媒の流通路が前記バイパス通路(73)を流れる流
路に切り替わるように前記流路切替手段(74)を作動
させることを特徴とする請求項2記載のクラッチレスコ
ンプレッサを有する自動車用空気調和装置。 - 【請求項4】 前記バイパス通路(73)は、取り込ん
だ液状冷媒を前記膨張弁(54)および前記エバポレー
タ(55)をバイパスさせてクラッチレスコンプレッサ
(71)に戻すように構成したことを特徴とする請求項
1〜請求項3のいずれかに記載のクラッチレスコンプレ
ッサを有する自動車用空気調和装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08699094A JP3411377B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08699094A JP3411377B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290940A true JPH07290940A (ja) | 1995-11-07 |
| JP3411377B2 JP3411377B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=13902313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08699094A Expired - Fee Related JP3411377B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3411377B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0881108A2 (en) | 1997-05-26 | 1998-12-02 | Zexel Corporation | Air conditioning system |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP08699094A patent/JP3411377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0881108A2 (en) | 1997-05-26 | 1998-12-02 | Zexel Corporation | Air conditioning system |
| US5983656A (en) * | 1997-05-26 | 1999-11-16 | Zexel Corporation | Air conditioning system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3411377B2 (ja) | 2003-05-26 |
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