JPH07292224A - 導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法

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JPH07292224A
JPH07292224A JP8850494A JP8850494A JPH07292224A JP H07292224 A JPH07292224 A JP H07292224A JP 8850494 A JP8850494 A JP 8850494A JP 8850494 A JP8850494 A JP 8850494A JP H07292224 A JPH07292224 A JP H07292224A
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JP
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pet
pbt
copbt
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resin composition
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JP8850494A
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Kazumasa Morita
和正 守田
Ryoji Hidaka
良二 日高
Minoru Ariyoshi
實 有吉
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PETとPBTとを含む基体樹脂に炭素繊維
を配合した樹脂組成物であって、導電性と、補強効果を
低下させずに、反りやねじれが生じ難い成形品が得られ
る導電性熱可塑性樹脂組成物の製造法を提供する。 【構成】 特定の極限粘度を有するPET、PBTと、
炭素繊維とを少なくとも含む樹脂組成物の製造法におい
て、混練後の樹脂の極限粘度が混練前の樹脂のそれの
0.85〜0.99の範囲とすることを特徴とする導電
性熱可塑性樹脂組成物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性熱可塑性樹脂組
成物の製造方法に関する。詳しくは、ポリエチレンテレ
フタレート(以下PETと略称する)、ポリブチレンテ
レフタレート(以下PBTと略称する)およびカーボン
ファイバー(炭素繊維)を少なくとも含有する導電性熱
可塑性樹脂組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂は成形性に優れてい
るため広範な用途に使用されており、その用途は、基材
樹脂に特殊な性質を付与することによってますます拡大
されてきた。基材の樹脂に特殊な性質を付与する技法と
しては、例えば、一種の基材樹脂では不十分な物性を補
うために、性質の異なる複数の基材樹脂を混合する方
法、基材樹脂の難燃化のために難燃剤を配合する方法、
強度、寸法安定性向上のためにガラス繊維を配合する方
法、導電性、電磁波遮蔽性向上のためにカーボンブラッ
クを配合する方法、などが挙げられる。
【0003】PETは摺動特性、機械的強度、電気的特
性、耐薬品性などに優れており、結晶性が低く、成型収
縮率が小さいため、ガラス繊維を配合した樹脂組成物か
らの成形品はソリは小さい半面、衝撃強度、耐熱性、成
形性において難点がある。他方、PBTは成形性、耐薬
品性、耐熱性、機械的強度、電気的特性、摺動特性など
に優れている半面、結晶性が高く、成型収縮率が大きい
ため、ガラス繊維を配合した樹脂組成物からの成形品は
反り(ソリ)が大きいという欠点がある。両樹脂の特性
を犠牲にしないで、PBTの反りを改良する手法とし
て、PBTとPETとを混合した樹脂組成物が提案され
ている。
【0004】従来、単純な基材樹脂を原料として成形さ
れていたオフィス・オートメーション(OA)用の電子
機器の外箱・その他部品、テープレコーダー、ラジオ、
テレビジョンなどの家庭電気製品の外箱・その他部品、
自動車の計器類の外箱・その他部品などに広く普及した
成形も、最近では、帯電防止性、電磁波遮蔽性、導電
性、難燃性、寸法安定性などの性質を備えた基材樹脂に
より成形されるようになった。
【0005】成形品の強度、寸法安定性、導電性などの
性質を改良する目的で、基材樹脂にカーボンファイバー
を配合することは広く行なわれており、基材樹脂に配合
する際にこのカーボンファイバーを折損させてしまう
と、十分な補強効果が得られないという問題があるの
で、折損させない配合条件が採用される。従来の配合方
法によって配合した材料により成形品を製造すると、成
形品は優れた導電性と、補強効果を発揮する半面、成形
品に含まれるカーボンファイバーの配向に異方性が生
じ、成形品に反りやねじれが生じて商品価値・機能を損
なうため、カーボンファイバーを増量するとか、または
成形品を治具によって矯正する方法が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PE
TとPBTとを含む基材樹脂にカーボンファイバーを配
合した樹脂組成物であって、導電性と、補強効果を低下
させずに、成形品に反りやねじれが生じ難い成形品が得
られる導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、極限粘度[η](テトラクロルエタンとフェ
ノールとの1:1混合溶媒中、30℃での測定値)が
0.6〜0.9のポリエチレンテレフタレート(以下P
ETと略称する)100重量部に対し、極限粘度[η]
(測定条件はPETの場合に同じ)が0.85〜1.1
のポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略称す
る)30〜150重量部、極限粘度[η](測定条件は
PETの場合に同じ)が0.75〜0.9のハロゲン化
ビスフェノール型ポリブチレンテレフタレート共重合体
(以下COPBTと略称する)を150重量部以下、カ
ーボンファイバー10〜70重量部、を少なくとも含有
する樹脂組成物を製造するにあたり、当該樹脂成分の混
練前と混練後の極限粘度[η] M の変化が、下記(式
I)を満たすような範囲で、溶融・混練することを特徴
とする導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【0008】
【数2】 (式I):([η]M )/([η]PBT ×WtPBT
[η]PET ×WtPET +[η]COPBT ×WtCOPBT )=
0.85〜0.99 {(式I)において、[η]PET は混練前のPETの極
限粘度、[η]PBT は混練前のPBTの極限粘度、
[η]COPBT は混練前のCOPBTの極限粘度、Wt
PET はPET、PBTおよびCOPBTの合計量に対す
るPETの重量比率、WtPBT はPET、PBTおよび
COPBTの合計量に対するPBTの重量比率、Wt
COPBT はPET、PBTおよびCOPBTの合計量に対
するCOPBTの重量比率、を意味する。ただし、Wt
PBT +WtPET +WtCOPBT =1である。}
【0009】本発明方法においてPETは、ジカルボン
酸成分とジオール成分とを重縮合させて製造されるポリ
エステルを言う。本発明で使用できるPETは、常法に
より製造されたものであってよい。PETは、通常、ジ
カルボン酸成分としてはテレフタル酸、テレフタル酸ジ
メチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジプロピ
ルなどが挙げられ、ジオール成分としてはエチレングリ
コール、ジエチレングリコールなどが挙げられる。PE
T製造時に、少量の共重合体成分を存在させることがで
きる。共重合体成分としては、フタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
などが挙げられる。
【0010】本発明方法においてPETは、極限粘度
[η]PET が0.6〜0.9である必要がある。[η]
PET が0.6未満であると、分子量が小さく機械的強度
が低下するので好ましくない。[η]PET が0.9を越
えるときは、分子量が大きく機械的強度は高いが、溶融
時の流動性が低下し、成形が困難となるので好ましくな
い。
【0011】本発明方法においてPBTは、ジカルボン
酸成分と1,4−ブタンジオールとを重縮合させて製造
されるポリエステルを言う。本発明で使用できるPBT
は、常法により製造されたものであってよい。PBTも
また、通常、ジカルボン酸成分とジオール成分とを重縮
合させて製造される。ジカルボン酸成分としてはテレフ
タル酸、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチ
ル、テレフタル酸ジプロピルなどが挙げられる。PBT
製造時に、少量の共重合体成分を存在させることができ
る。共重合体成分としては、フタル酸、イソフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸のほ
か、2,2−ビス[3´.5´−ジブロム−4´−{2
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパンおよ
び2,2−ビス(4−βオキシエトキシ−3,5−ジブ
ロムフェニル)プロパンなどのハロゲン化合物を挙げら
れる。共重合体成分としてハロゲン化合物を使用する
と、ハロゲン化ビスフェノール型ポリブチレンテレフタ
レート共重合体(COPBT)が得られ、最終製品を難
燃化する際の基材樹脂成分として好適である。
【0012】本発明方法においてPBTは、極限粘度
[η]PBT が0.85〜1.1である必要がある。
[η]PBT が0.85未満であると、分子量が小さく機
械的強度が低下するので好ましくない。[η]PBT
1.1を越えるPBTは製造が困難であるばかりでな
く、1.1を越えたPBTは溶融時の流動性が低下し、
成形が困難となるので好ましくない。
【0013】本発明方法においてCOPBTは、極限粘
度[η]COPBT が0.75〜0.9である必要がある。
[η]COPBT が0.75未満であると、分子量が小さく
機械的強度が低下するので好ましくない。[η]COPBT
が0.9を越えるCOPBTは製造が困難であるばかり
でなく、0.9を越えるCOPBTは溶融時の流動性が
低下し、成形が困難となるので好ましくない。
【0014】本発明方法においてカーボンファイバー
(炭素繊維)は、最終的に得られる組成物に導電性と、
補強効果を発揮させる機能を有する。本発明で使用でき
るカーボンファイバー(炭素繊維)は、常法により製造
されたものが制限なく使用できる。カーボンファイバー
は、通常、アクリル系、ピッチ系の有機繊維を焼成して
製造される。本発明方法において好ましく使用できるカ
ーボンファイバーは、繊維径が3〜20μmであって、
長さが0.1〜6mmの範囲のものである。本発明方法
の請求項1によるときは、各成分を次の範囲、即ち
【0015】
【表1】 PET 100重量部に対し、 PBT 30〜150重量部 COPBT 150重量部以下 カーボンファイバー 10〜70重量部 で選び、かつ、基材樹脂成分の混練前と混練後の極限粘
度[η]Mの変化が、前記(式I)を満たすような範囲
で、溶融・混練することを特徴とする。
【0016】本発明方法に従い導電性熱可塑性樹脂組成
物を製造する場合に、樹脂、カーボンファイバーを上記
範囲で選ぶのは、本発明の目的を効果的に達成するため
である。すなわち、本発明者らの実験によれば、PE
T、PBT、COPBTおよびカーボンファイバーを上
記範囲で選ぶときは、基材樹脂は結晶性が低くなり、得
られる成形品は反りがやねじれが少なく、導電性が大幅
に向上することが分かった。
【0017】本発明に従い導電性熱可塑性樹脂組成物を
製造する場合には、基材樹脂成分の混練後の極限粘度
[η]M を、混練前の極限粘度の0.85〜0.99の
範囲に維持することが必要である。PET、PBTおよ
びCOPBTは、混練の過程でエステル交換が起り極限
粘度が変化するものと推定されるが、本発明者らの実験
によれば、基材樹脂成分の混練後の極限粘度[η]M
混練前の極限粘度の0.85未満であると、得られる樹
脂組成物の機械的強度が低下し、他方、0.99を越え
るときは本発明が目的とする反りやねじれが生じ難い成
形品が得られないので、いずれも好ましくないことが分
かった。
【0018】基材樹脂成分の混練後の極限粘度[η]M
を、上記範囲に維持するには、溶融混練時の条件{押出
機の形式(L/D)、スクリューの回転数、シリンダー
温度、樹脂温度、スクリュー内での滞留時間、吐出し量
などの条件}、添加物の種類、量などを選ぶことによっ
て、達成することができる。本発明者らの実験によれ
ば、基材樹脂成分とカーボンファイバーとを溶融混練す
る際の比エネルギーを、0.11〜0.13kw・h/
kgの範囲で選ぶと好ましいことが分かった。なお、こ
こで比エネルギーとは、押出機による単位押出重量(k
g)当りの軸負荷を意味し、次式すなわち、比エネルギ
ー(kw・h/kg)={押出機モータートルク(kg
・m)×スクリュー回転数(rad/s)}/{押出量
(kg/h)×101.97}によって算出することが
できる。
【0019】本発明方法によって、導電性熱可塑性樹脂
組成物を製造するには、上記各成分を所定量秤量し、必
要に応じてあらかじめ混合機で混合した後、混練する。
使用できる混合機には制約がなく、従来から知られてい
るボールミル、ペブルミル、タンブルミキサー、リボン
ミキサ、チェンジカンミキサ、スーパーミキサなどが挙
げられる。使用できる混練機にも制約がなく、従来から
知られているミキシングロール、バンバリーミキサ、高
速二軸連続ミキサ、押出機型混練機など挙げられる。な
かでも、一軸押出機、二軸同方向回転押出機、二軸異方
向回転押出機などの押出機型混練機が好適である。
【0020】本発明方法によるときは、上記必須成分の
ほか、基材樹脂の特性を改良する目的で、各種樹脂添加
剤を配合することができる。樹脂添加剤としては、ガラ
ス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ウイスカー、
タルク、滑石などの無機質充填剤、難燃剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、染顔料、滑剤、離型剤などを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
【実施例】本発明方法を実施例に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。以下の実施例において各種
の物性は、次に記す方法に基づいて測定した。 1)導電性 実施例、比較例において得られた樹脂組成物を原料と
し、射出成形法によってシリンダー温度270℃、金型
温度80℃として、大きさが60mm×60mm×3m
mの四角形の平板を成形し、この平板につき次の手順で
導電性を測定した。(1) 平板の表面の汚れを、ガーゼで
拭きとった。 (2) 使用直前によく攪拌した導電性ペースト(藤倉化成
社製、ドータイト TYPE D−550、トルエンが
溶媒)を、平板の四隅に直径7〜10mmの大きさの円
を描くように塗布し、溶媒を揮散させて測定点とした。 (3) 導電性テスタ(Hioki社製、OL−64D)を
平板の抵抗部に合せた0点調整をしたあと、同テスタで
平板の導電性ペースト塗布した四隅間(周囲4と対角線
2との6区間)の6箇所につき導電性測定し、平均値を
算出した。
【0022】2)ソリ量 実施例、比較例において得られた樹脂組成物を原料と
し、射出成形法によってシリンダー温度270℃、金型
温度80℃として、直径が100mmで厚さが1.6m
mの円形を平板を成形し、この平板を定盤に載置し定盤
からの最大値ソリ量を測定した。 3)機械的強度 実施例、比較例において得られた樹脂組成物を原料と
し、射出成形法によってシリンダー温度270℃、金型
温度80℃として、試験片を成形し、アイゾット衝撃強
度をASTM D256に、曲げ強度をASTM D7
90に、それぞれ準拠し測定した。
【0023】4)平均繊維長 押出機で混練されたペレットを500℃の温度条件で灰
化し、灰分を1%の石鹸水に分散させ、この分散液に超
音波を印加し繊維をほぐした。その後、スポイトで適量
の試料を採取し、万能投影機によって写真を撮り、ペレ
ットに含まれるカーボンファイバーおよびガラスファイ
バーの繊維の長さ分布を測定した。 実施例1 まず、次の諸原料、助剤を所定量秤量した。
【0024】
【表2】 ・PET(日本エステル社製、ノバペット* DHBR *印は登録商標) 極限粘度[η]PET が0.63 100 重量部 ・PBT(三菱化成社製、ノバドウー* 5010Z2) 極限粘度[η]PBT が1.1 48.6重量部 ・COPBT(三菱化成社製、ノバドウー* 5208W) 極限粘度[η]COPBT が0.85 128.9重量部 ・ポリペンタブロモベンジルポリアクリレート(ブロミン コンパウンド社製、 難燃剤 商品名FR−1025) 18.9重量部 ・三酸化アンチモン 7 重量部 ・ガラスビーズ(東芝バロテイーニ社製、商品名GB713B) 47.2重量部 ・ガラスフレーク(日本硝子繊維社製、商品名REF101) 47.2重量部
【0025】上記諸原料、助剤をヘンシェルミキサーに
入れ、10分間ドライブレンドした。得られたブレンド
物を、3個のフィーダーを供えた二軸同方向押出機(日
本製鋼所社製、TXL44HCT)の第1のフィーダー
に供給し、表−1に示した温度、比エネルギーとし、ス
クリュウー回転数200rpm、押出量150kg/h
rの条件下で溶融・混練した。引続き第2のフィーダー
でカーボンファイバー(東洋ベスロン社製、商品名ベス
ファイトHTA−C6−SRS)35.3重量部、第3
のフィーダーでガラス繊維(日本電気硝子社製、商品名
ECS03−T−191)35.4重量部供給し、示し
た温度、比エネルギー条件下で溶融・混練し、導電性ポ
リエステル組成物を得た。得られた導電性ポリエステル
組成物について各種物性を評価した結果を、表−1に示
す。
【0026】比較例1,2 実施例1に記載の例において、押出機による溶融・混練
条件を表−1に示した様に変更した他は同例におけると
同様の手順で、導電性ポリエステル組成物を得た。得ら
れた導電性ポリエステル組成物について各種物性を評価
した結果を、表−1に示す。
【0027】実施例2 実施例1に記載の例において、PETを極限粘度[η]
PET が0.89のもの(日本ユニペット社製、ユニペッ
ト* RN163C)に変更した他は同例におけると同様
の手順で、導電性ポリエステル組成物を得た。得られた
導電性ポリエステル組成物について各種物性を評価した
結果を、表−1に示す。
【0028】
【表3】
【0029】表−1から、次のことが明らかになる。 1 押出機によって溶融・混練条件した後の極限粘度
[η]M が、混練前の値の0.85〜0.99の範囲内
の場合には、得られた導電性ポリエステル組成物は、導
電性に優れ、溶融・混練によってファイバーが折損され
ることがなく機械的物性にも優れ、かつ成形品はソリ量
が少ない(実施例1、実施例2)。 2 これに対して、溶融・混練条件した後の極限粘度
[η]M が、混練前の値の0.85〜0.99の範囲外
の場合には、得られた導電性ポリエステル組成物は、導
電性に優れていても成形品はソリ量が大きかったり(比
較例1)、ソリ量は小さいが導電性において劣る(比較
例2)。
【0030】
【発明の効果】本発明方法によるときは、PETとPB
Tとを含む基材樹脂にカーボンファイバーを配合した樹
脂組成物であって、導電性と、補強効果を低下させず
に、成形品に反り、ねじれが生じ難い成形品が得られる
導電性熱可塑性樹脂組成物を製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極限粘度[η](テトラクロルエタンと
    フェノールとの1:1混合溶媒中、30℃での測定値)
    が0.6〜0.9のポリエチレンテレフタレート(以下
    PETと略称する)100重量部に対し、極限粘度
    [η](測定条件はPETの場合に同じ)が0.85〜
    1.1のポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略
    称する)30〜150重量部、極限粘度[η](測定条
    件はPETの場合に同じ)が0.75〜0.9のハロゲ
    ン化ビスフェノール型ポリブチレンテレフタレート共重
    合体(以下COPBTと略称する)を150重量部以
    下、カーボンファイバー10〜70重量部、を少なくと
    も含有する樹脂組成物を製造するにあたり、当該樹脂成
    分の混練前と混練後の極限粘度[η]M の変化が、下記
    (式I)を満たすような範囲で、溶融・混練することを
    特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 【数1】 (式I):([η]M )/([η]PBT ×WtPBT
    [η]PET ×WtPET +[η]COPBT ×WtCOPBT )=
    0.85〜0.99 {(式I)において、[η]PET は混練前のPETの極
    限粘度、[η]PBT は混練前のPBTの極限粘度、
    [η]COPBT は混練前のCOPBTの極限粘度、Wt
    PET はPET、PBTおよびCOPBTの合計量に対す
    るPETの重量比率、WtPBT はPET、PBTおよび
    COPBTの合計量に対するPBTの重量比率、Wt
    COPBT はPET、PBTおよびCOPBTの合計量に対
    するCOPBTの重量比率、を意味する。ただし、Wt
    PBT +WtPET +WtCOPBT =1である。}
  2. 【請求項2】 原料樹脂成分とカーボンファイバーとを
    混練して導電性熱可塑性樹脂組成物を製造する際に、比
    エネルギーを0.11〜0.13kw・h/kgの範囲
    とすることを特徴とする、請求項1記載の導電性熱可塑
    性樹脂組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202830A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 東洋紡株式会社 ポリエステル樹脂組成物、及びホットスタンプ箔による加飾が施された成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202830A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 東洋紡株式会社 ポリエステル樹脂組成物、及びホットスタンプ箔による加飾が施された成形品
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