JPH0729259B2 - 工作機械の割出刃物台 - Google Patents

工作機械の割出刃物台

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JPH0729259B2
JPH0729259B2 JP13038690A JP13038690A JPH0729259B2 JP H0729259 B2 JPH0729259 B2 JP H0729259B2 JP 13038690 A JP13038690 A JP 13038690A JP 13038690 A JP13038690 A JP 13038690A JP H0729259 B2 JPH0729259 B2 JP H0729259B2
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clutch
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隆信 佐藤
悟 戸川
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日立精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、旋盤などの工作機械の割出刃物台に関す
る。更に詳しくは、工作機械の割出刃物台を高速で割出
し回転させるための工作機械の割出刃物台に関する。
[従来技術] 工作機械の加工で複数個の工具を使う場合、タレット刃
物台を使用し、工具を取付けたタレットを順次回転させ
て工具取付面を割出すことにより、工具をいちいち取り
換えることなしに各種の加工作業を能率的に行ってい
る。例えば、旋盤のタレット刃物台であれば、外周削
り、端面削り、きりもみ、中ぐり、ねじ切りなどの作業
を順次工具を割出すことにより能率的に行っている。し
かし、タレット刃物台の割出しの速度が遅いと、実切削
時間が長くなり、生産能力が悪くなる。
タレット刃物台の割出し位置決め機構は、カービックカ
ップリング機構、ノックピンを挿入して位置決めする方
法などが知られている。例えば、実開昭62−95804号公
報には、間欠割出機構として鼓状の形をしたグロボイダ
ルカムを用いて、軸の周面に放射状に取り付けられてい
る複数のカムフォロワを間欠的に回転駆動させる工作機
械等における刃物割出し盤が記載されている。
従来のタレット刃物台の割出し位置決めは、タレットを
回転させる割出し動作とアンクランプ、クランプ動作と
の3動作が必要である。すなわち、タレット刃物台に対
してタレットを回転自在とするとするためアンクランプ
し、タレット刃物台のタレットを回転させて所望位置に
割り出した後、次にタレットをタレット刃物台に対して
動かないように、油圧などを利用したクランプ手段で固
定するものである。
このためタレット刃物台の回転割出し時間を短縮するに
は、従来のものは前記3動作を含み高速化するには限界
があった。前記した実開昭62−95804号公報に記載され
た刃物割出し盤は、カム、カムフォロアの両軸を相対的
に正確に位置決めをしないと、割出し角度が正確に出せ
ない。この割出し角度を正確に制御するには制御装置が
複雑になる。また、位置決め精度も要求されるため割出
し速度を早くできない問題もある。
そこで、本出願人は、割出しするだけでクランプ,アン
クランプ動作なしで必要なタレット面が割出しできるタ
レット工具台とその割出制御装置を提案した(特開昭64
−87105号公報、特開平1−199704号公報)。
[発明が解決しようとする課題] 本出願人が提案した前記タレット刃物台は、タレットの
高速割出という点では飛躍的に進歩させた。しかし、カ
ム形状に沿って一面ごとに順次割出し動作を行うので、
複数面の割出しの場合無駄な動作を行うことがある。す
なわち、加工によっては、使わない工具があるので、そ
の工具が取り付けられている工具のタレット面はジャン
プして必要な工具のタレット面を割出ししたほうが割出
し時間が短縮されて良い。
そして、前記したタレット刃物台は一応高速割出しを可
能としたが、タレットに工具をアンバランスにレイアウ
トしたような条件の悪い時でも衝撃もなく、正確な割出
し動作を行うように加減速時定数が設定されている。そ
のため工具レイアウトの状態に対応した適正な加減速時
定数ではない。工具レイアウトにアンバランスのない条
件のよい時にはもっと急傾斜な加減速カーブによる高速
割出しを行ったほうが割出し時間が更に短縮されてよ
い。
また、前記したものは、工具を取り付けたタレットをタ
レット刃物台にクランプしないので若干剛性が低い。こ
の発明は、以上のような技術的背景のもとに発明された
ものであり、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、高速の割出し動作ができしかも剛性
の高い工作機械の割出刃物台を提供することにある。
この発明の他の目的は、高速の割出し動作ができてしか
もジャンプインデックス動作ができる工作機械の割出刃
物台を提供することにある。
更に、この発明の他の目的はタレットに工具を取り付け
たレイアウト状態に対応して、加減速時定数を最適な値
に設定することにより、より高速な割出しのできる工作
機械の割出刃物台を提供することにある。
[前記課題を解決するための手段および作用] 前記課題を解決するために次のような手段を採る。
この発明は、複数の工具取付面を備え、各工具取付面に
工具を固定したタレット(2,60)と、 前記タレット(2,60)を所定角度位置に位置決めする位
置決め手段(43,44)と、 前記タレット(2,60)に設けられた等角度ピッチごとに
環状に形成された第1カップリング歯(8)と、 前記タレット(2,60)を回転支持する本体(4)に設け
られ等角度ピッチごとに環状に形成された固定カップリ
ング歯(14)と、 前記第1カップリング歯(8)及び前記固定カップリン
グ歯(14)に同時に噛み合う第2カップリング歯(13)
を有し、かつ前記タレット(2,60)を前記本体(4)に
固定するための環状クランプ部材(11)と、 前記タレット(2,60)に前記環状クランプ部材(11)を
軸線方向のみに相対移動可能にするための継手手段(1
2)と、 前記環状クランプ部材(11)内に円周方向に設けられた
環状カム溝(16)と、 前記環状カム溝(16)に接触するカムフォロア(25)が
固定され、かつ駆動軸(21)に軸線方向にのみ移動自在
に設けられたカムフォロア本体(23)と、 前記カムフォロア本体(23)を前記軸線方向に付勢する
付勢手段(27)と、 前記駆動軸(21)へ歯車を介して回転駆動及び回転停止
するためのサーボモータ(50)と、 前記カムフォロア本体(23)に環状に形成された第1ク
ラッチ歯(26)と、 前記環状クランプ部材(11)に環状に形成され、前記第
1クラッチ歯(26)と噛み合って前記環状クランプ部材
(11)を前記駆動軸(21)を介して割出し駆動する第2
クラッチ歯(17)と、 前記第1クラッチ歯(26)とかみ合う環状の第3クラッ
チ歯(33)が形成され、かつ前記駆動軸(21)に回転自
在設けられ、かつ前記環状クランプ部材(11)に前記軸
線方向にのみ移動自在に設けられた環状クラッチ(30)
と、 前記環状クラッチ(30)を前記軸線方向に送り、前記第
3クラッチ歯(33)と前記第1クラッチ歯(26)との噛
み合いを外すための環状クラッチ駆動手段(47,35)と を有することを特徴とする工作機械の割出刃物台であ
る。
前記工作機械の割出刃物台は、次の制御装置で制御され
る。すなわち、前記タレット(2,60)を旋回させるサー
ボモータ(50)を駆動する際の加減速時定数を設定する
ためのRAM(81)と、 前記サーボモータ(50)の旋回駆動時の最大負荷値を検
知し記憶するためのタレット旋回負荷検知手段(88)
と、 前記タレット(2,60)の旋回時の前記サーボモータ(5
0)の負荷値に対する加減速時定数設定値を記憶してい
る負荷−加減速対応テーブルファイル(79)と、 前記タレット旋回負荷検知手段(88)で検知した最大負
荷値から、前記負荷−加減速対応テーブルファイル(7
9)により、前記サーボモータ(50)の加減速時定数の
最適値を特定するとともに、前記RAM(81)内の加減速
時定数を書替える旋回加減速時定数設定手段(78)と、 前記ファイルおよび前記各手段を統括する中央処理装置
(71)とを有し、 前記タレット(2,60)への工具の取付け状態に対応して
最適な加減速時定数で前記サーボモータ(50)を制御す
ることを特徴とする制御装置である。
[第1実施例] 以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図は、工作機械の割出刃物台1の実施例を示す断面
展開図である。第2図は、後述するカップリング歯、ク
ラッチ歯の展開図である。面板2は、円板または多角形
状の形をしたものである。この面板2の内径部にはタレ
ット円筒体60が嵌入されており、一体となって割出し刃
物台1のタレット61を構成する。また、円板2の外周の
等角度位置には、工具Tが取り付けられている。
面板2の中心には、軸体3が本体4と一体に設けられて
いる。面板2は、軸受5により軸体3に回転自在に支持
されている。軸受5の内輪は、スペーサ6を介して軸体
3に回転自在に支持されている。面板2と一体に円筒状
のタレット円筒体60が本体4側に設けられている。タレ
ット円筒体60の中央部には、円筒空間7が形成されてい
る。一方、タレット円筒体60には、環状クランプ部材11
がタレット円筒体60にキー12により連結されている。
このため、環状クランプ部材11は、タレット円筒体60と
の間で相対移動できる。環境クランプ部材11の後方(本
体4側)側面には、カップリング歯13が形成されてい
る。更に、本体4の前方(第1図右方)には、カップリ
ング歯13と噛み合う位置に固定カップリング歯14が形成
されている。カップリング歯13は、タレット円筒体60内
周側面に形成されたカップリング歯8と固定カップリン
グ歯14に噛み合って、環状クランプ部材11、本体4、タ
レット61が一体に移動できないようにクランプする。
すなわち、これらのカップリング歯8,13、固定カップリ
ング歯14が噛み合うと、本体4にタレット61が所定の割
出し位置に角度位置決めされることになる。環状クラン
プ部材11の内周には、内孔15が形成されている。この環
状クランプ部材11の内周には、連続的な溝である環状カ
ム溝16が形成されている。環状クランプ部材11の内孔15
に面した前方側面には、クラッチ歯17が形成されてい
る。クラッチ歯17は、一定ピッチ間隔に回転を伝達する
ための歯である。
一方、軸体3の外周には、軸受20,20を介して駆動軸21
が回転自在に支持されている。駆動軸21の後方端には、
歯車22が形成されている。駆動軸21の外周には、カムフ
ォロア本体23がキー24を介して軸線方向に移動自在に設
けられている。カムフォロア本体23の外周には、複数個
のカムフォロアのローラ25が半径方向に設けられてい
る。ローラ25は、環状カム溝16内に挿入され、環状カム
溝16内を転動する。
カムフォロア本体23の後方側面には、クラッチ歯26が定
ピッチ間隔に形成されている。カムフォロア本体23の前
方側面には、サラバネ27の後方側面が接触されている。
サラバネ27の前方側面は、駆動軸21の一端に固定された
環状のスペーサ6に止められている。結局、このサラバ
ネ27は、カムフォロア本体23を介し、すなわちカムフォ
ロア本体23はローラ25を介して環状クランプ部材11をタ
レット61に押し付ける。
このため、カップリング歯13とカップリング歯8は噛み
合う。同時に環状クランプ部材11のカップリング歯13
は、固定カップリング歯14に押し付けられる。したがっ
て、最終的には、タレット61を本体4にクランプするこ
とになる。
カムフォロア本体23の後方側の外周には、環状クラッチ
30が回転自在に設けられている。しかし、環状クラッチ
30の外周は、環状クランプ部材11、キー31により連結さ
れているので、環状クランプ部材11とは一体に回転する
が軸線方向は摺動自在である。
環状クラッチ30の前端には、一定間隔にクラッチ歯33が
形成されている。環状クラッチ30の後端には、継手34が
連結されている。継手34は、図示されているように環状
で断面状が互いにU字状で連結され、軸体3の軸線方向
の移動は環状クラッチ30に伝達するが回転は伝達しない
継手である。継手34の側面には、プッシュロッド35の一
端が固定されている。プッシュロッド35は、本体4内を
軸体3の軸線と平行な方向に移動自在に設けられてい
る。プッシュロッド35の後方端面には、リンク36の一端
が固定されている。リンク36の中間位置には、押圧部37
が一体に設けられている。
押圧部37の後端には、長さ調節用の調節ボルト38が固定
されていて、必要に応じて長さを調節する。押圧部37に
は、レバー39が軸40により回転自在に設けられている。
レバー39の中間部は、軸41により本体4に揺動自在に設
けられている。レバー39の他端は、軸42を介してロケー
タ43の後端に回転自在に連結されている。ロケータ43
は、レバー39が軸41を中心に揺動すると前後動させられ
る。ロケータ43の先端は、挿入部44が形成されている。
タレット円筒体60には、この挿入部44に対応する割出位
置決め穴9が、工具Tの角度単位に設けられている。本
体4とロケータ43との間には、スプリング45が配置され
ている。ロケータ43の挿入部44は、スプリング45によっ
て割出位置決め穴9に挿入されているように押されてい
る。ロケータ43が挿入状態か非挿入状態かは、近接スイ
ッチ46,46により検知される。本体4には、ソレノイド4
7が設けられている。ソレノイド47には、プッシャー48
が配置されている。
プッシャー48は、ソレノイド47に電流が入力されると駆
動されて調節ボルト38を押し込むものである。本体4の
後部には、サーボモータ50が配置されている。サーボモ
ータ50後部には図示しないエンコーダが設けられてお
り、タレット61の割出し位置を検知する。サーボモータ
50の出力軸51には、ピニオン52が固定されている。ピニ
オン52は、歯車53にかみ合っている。歯車53は、連結軸
54を介して歯車55と一体であり、両者は同時に回る。
連結軸54は、軸受56により回転自在に本体4に支持され
ている。歯車55は、歯車22とかみ合っている。結局、サ
ーボモータ50の出力軸51の回転は、ピニオン52、歯車5
3、歯車55、歯車22、駆動軸21、キー24、カムフォロア
本体23、ローラ25を回転駆動する。
作動 以下、第3図の割出刃物台の割出し動作フロー図を用い
て動作の概略を記載する。刃物台の割出し動作指令が出
されると、制御装置(図示せず)は指令された割出し面
を割り出すための面板2の割り出し方向、割出し面数を
演算し、タレット61の割り出しパターンを選択する
(S3)。次に、サーボモータ50を起動し同時にソレノイ
ド47に電流を流してプッシャー48を作動させる。プッシ
ャー48は、調節ボルト38、押圧部37、リンク36を駆動す
る。
この駆動により、リンク36は、プッシュロッド35を前方
に駆動して継手34を介して環状クラッチ30を前方に押し
出す。環状クラッチ30の前方への移動により、これに形
成されたクラッチ歯33と、カムフォロア本体23のクラッ
チ歯26は凸部と凸部とが接触する。また、この駆動によ
りレバー39は軸41を中心に揺動し、ロケータ43をスプリ
ング45に抗して移動させるが、タレット61の割出位置決
め穴より完全に抜けていない。
これらの動作と平行して、サーボモータ50の出力は、出
力軸51、ピニオン52、歯車53、歯車55、歯車22、駆動軸
21、キー24、カムフォロア本体23を介してロラ25を環状
カム溝16内を転動させる。しかし、タレット61および環
状クランプ部材11はロケータ43により本体4に対して回
転しない、すなわち、環状クランプ部材11の環状カム溝
16内を各ローラ25が回転動作をする。
各ローラ25が環状カム溝16内を転動すると、各ローラ25
はクランプ領域である直線溝16aからアンクランプ領域
である曲線溝16bに移動する(第2図参照)。カムフォ
ロア本体23は前後方向の移動を直線溝10aの領域では直
線溝16aにより規制されているが各ローラ25が曲線溝16b
の領域に入ることにより、環状クランプ部材11は相対的
に前方に移動させられる。環状クランプ部材11の前方移
動により、これに一体に設けられたカップリング歯13と
本体4の固定カップリング歯14およびタレット円筒体60
のカップリング歯8とはかみ合いが外れる。
また、環状クラッチ30に対してカムフォロア本体23が相
対的に回転し、環状クラッチ30のクラッチ歯33とカムフ
ォロア本体23のクラッチ歯26の位相が一致してかみ合
い、かつプッシュロッド35で押圧されている環状クラッ
チ30も前方に移動し、ロケータ43が割出位置決め穴9よ
りぬける。この状態の後、サーボモータ50は一旦駆動が
停止される。(S6)。一方、この移動と同時に環状クラ
ンプ部材11のクラッチ歯17もクラッチ歯26内に挿入され
互いにかみ合う(S7)。
ロケータ43の挿入部44が、割出し位置決め穴9から抜け
出していることを近接スイッチ46で確認する(S8)。こ
の確認後、サーボモータ50を再び起動させる。サーボモ
ータ50の回転出力は、出力軸51、ピニオン52、歯車53、
連結軸54、歯車55、歯車22、駆動軸21、キー24、カムフ
ォロア本体23を順次駆動する。この駆動により、カムフ
ォロア本体23は旋回を開始する。
このとき、カムフォロア本体23のクラッチ歯26と環状ク
ラッチ30のクラッチ歯33、および環状クランプ部材11の
クラッチ歯17とはかみ合っている状態なので、環状クラ
ンプ部材11を回転させる。環状クランプ部材11は、タレ
ット61にキー12により連結されているのでタレット61は
回転させられる。サーボモータ50の約半回転(第4図
(a))で、タレット61は一つの工具面が割出し駆動さ
れる(S9)。この割出し位置をサーボモータ後部のエン
コーダ(タレット61の回転を検知するものであり、図示
せず)で所望の工具面位置を検知する(S10)。もし所
望の工具面が割出されたことを検知したら、ソレノイド
47をOFFにする(S11)。
ソレノイド47の電流のOFFにより、プッシャー48が後方
に移動し、レバー39が軸41を中心に揺動しロケータ43を
スプリング45の力で前方にせり出し、挿入部44を割出し
位置決め穴9内に挿入させる。これと同時に、リンク3
6、プッシュロッド35を介して環状クラッチ30を後方に
移動させる。この移動により、クラッチ歯33とクラッチ
歯26とは、かみ合いが外れる(S13)。ロケータ43の挿
入部44が割出し位置決め穴9に挿入されているか否かを
近接スイッチ46で確認する(S14)。
その後、サーボモータ50を逆転させて、出力軸51、ピニ
オン52、歯車53、連結軸54、歯車55、歯車22、駆動軸2
1、キー24を介してカムフォロア本体23を回転させる。
タレット61および環状クランプ部材11はロケータ43によ
り回転できないため、カムフォロア本体23のみ回転す
る。カムフォロア本体23の回転により、ローラ25は、環
状カム溝16を転動し曲線溝16bの領域に入り環状クラン
プ部材11を後方に移動させる。
この結果、環状クランプ部材11のカップリング歯13は、
タレット円筒体60のカップリング歯8および本体4の固
定カップリング歯14とかみ合う。したがって、タレット
円筒体60は、本体4に位置決め固定されることになる
(S15)。タレット61をクランプしたことをエンコーダ
の回転位置で検知(S16)後、サーボモータ50は停止さ
れる(S17)。以上、説明した割出刃物台の割出し動作
をタイムチャートとして第4図(a),(b)に示す。
割出し動作については第3図により説明しているので、
詳細な説明は省略する。
[第2実施例] 前記第1実施例ではタレット61の旋回時の加減速時の加
速度を常時一定としている。しかし、この加減速時定数
はタレット61にアンバランスな状態に工具を取付けても
ショックがなく安定した旋回割出し動作が可能なように
設定されている。そのため、工具がタレット61にバラン
スよく取付けられている場合には、加減速時定数をもっ
と高く設定することができる。
この実施例は、工具をタレット61に取付けた後、手動で
タレット61を1回転以上させることより、その負荷を検
知し、最適な加減速時定数を選定して設定を変更するこ
とにより割出刃物台の割出時間を短縮させる割出刃物台
の制御装置に関するものである。第5図はこの実施例の
制御装置を示す機能ブロック図、第6図は加減速時定数
設定変更の手順を示すフローチャートである。第5図に
おいて、プロセッサ(CPU)71はこの制御装置全体を統
括制御する。
プロセッサ71には、バスライン72が接続され、このバス
ライン72には、表示手段であるCRT73、入力手段である
キーボード74、システム制御プログラムがメモリされて
いるROM80、パラメータなどがメモリされているRAM81が
接続されている。NC加工プログラムメモリ75は、加工プ
ログラムがメモリされているメモリである。タレット旋
回用サーボモータ50は、位置制御回路82、サーボドライ
ブ回路83を介してバスライン72に接続されている。
タレット旋回用サーボモータ50の出力信号であるタコジ
ェネレータ85、パルスエンコーダ86の各信号は、フィー
ドバック信号として位置制御回路82、サーボドライブ回
路83にフィードバックされている。負荷検知部87aは、
サーボモータ84の旋回動作時の負荷を検知するための負
荷検知手段であり、この実施例では電流を検知してい
る。A/Dコンバータ87bは、A/Dコンバータであり、負荷
検知部87aの出力をA−D変換してタレット旋回負荷検
知手段88に出力するためのものである。
割出動作曲線プログラムメモリ76は、サーボモータ50の
旋回動作プログラムがメモリされており、時間と割出角
度位置の関係のスムーズな旋回動作が実行可能なプログ
ラムがメモリされている。本例では、その計算プログラ
ムがメモリされている。割出し方向,面数計算手段77
は、NC加工プログラムによりTコードが指令された場合
に割出し方向、割出し面数を計算するための計算手段で
ある。負荷−加減速対応テーブルファイル79は、工具を
タレット61に取り付けたとき、サーボモータ50の負荷を
考慮して最適な加減速時の時定数を選択するための対応
表がメモリされている。
旋回加減速時定数設定手段78は、タレット旋回時のサー
ボモータ負荷値から、その負荷状態の時に最適な加減速
時定数を負荷一加減速対応テーブルファイル79に沿って
選定し、選定された値を前記RAM81の加減速時定数を書
替えるための旋回加減速時定数設定手段である。本例で
は、その動作のためのプログラムが内蔵されている。
タレット旋回負荷検知手段88は、タレット旋回時のサー
ボモータ50の負荷が負荷検知部87aより入力されるとと
もに、その旋回動作時の負荷の最大値をメモリするため
の手段である。この各手段、各メモリもバスライン72に
接続されている。機械シーケンス制御装置90は、機械の
シーケンス制御を行う装置であり、割出刃物台のソレノ
イドや近接スイッチ、手動操作盤92が接続されている。
この実施例の動作を第6図のフローチャートにしたがっ
て説明する。この工作機械に電源が投入され稼働可能な
状態となると、まず割出刃物台のサーボモータ50用の加
減速時定数は標準設定値に設定される(ステップ
S51)。この標準設定値は、仮にタレットに工具がアン
バランスに取付けられてもスムースな加減速が可能な設
定値である。もし工具の取付け状態がバランス良く、も
っと急速に加減速させてもOKとオペレータが判断した
ら、手動操作盤92のタレット旋回用押ボタンスイッチを
押圧する。
タレット旋回用押ボタンスイッチが押圧されたならば
(ステップS52)、ステップS53に進む。ステップS52
押圧されなければ押圧されるのを待ち、ステップS57
進む。ステップS53においてタレット旋回時のサーボモ
ータ50の負荷、すなわち電流値が負荷検知部87aで検知
され、A/Dコンバータ87bを介してタレット旋回負荷検知
手段88に出力される。タレット旋回負荷検知手段88で
は、時々刻々と送られてくる負荷データを比較し、タレ
ット旋回時のサーボモータ50の負荷の最大値をメモリす
る。
ステップS54において、タレット旋回用押ボタンスイッ
チを押圧するのを停止したか否かを判断し、押圧を停止
した場合にはステップS55に進み、押し続けている場合
には、ステップS53に戻る。ステップS55においてタレッ
トが360°以上すなわち一回転以上旋回してすべての旋
回位置で負荷を検知したか否かを判断する(ステップS
55)。
1回転以上旋回したと判断された場合には、サーボモー
タ50用の加減速時定数を変更するために、旋回加減速時
定数設定手段78はタレット旋回負荷検知手段88の最大負
荷値と、負荷−加速度対応データファイル79とから加減
速時定数を特定し、RAM81のパラメータの設定値を変更
する(ステップS56)。ステップS57において、工作機械
の電源がOFFになったか否かを判断し、電源OFFの場合に
は、ステップS58でエンドとなり電源がON状態のままの
場合には、ステップS52に戻り、次の加減速時定数を変
更を待つ。
加減速時定数変更が終了した後は、NC加工プログラム内
でTコードが読み取られると、割出し動作曲線プログラ
ムメモリのプログラムにしたがって旋回割出し動作が実
行されるが、その際の加減速時定数は変更された数値と
なり、前の設定値の時より急傾斜あるいは鈍傾斜の加減
速度でサーボモータ50は駆動される。
このようにタレットの工具の取付り状態に合わせた最適
な加減速時定数に設定するここができるため割出し動作
時間を更に短縮することができる。
[その他の実施例] 前記第2実施例では、タレット(2)の旋回時の最大負
荷値を検知し、この最大負荷値からサーボモータ(50)
の負荷値に対応する加減速時定数設定値を記憶している
負荷−加減速対応テーブルファイル(79)より最適な時
定数を選択し、この選定された最適な加減速時定数で前
記サーボモータ(50)を割出制御している。
しかし、前記負荷−加減速対応テーブルファイル(79)
を設けずに計算式を記憶しておき、この計算式により加
減速時定数を設定する方法でも良い。また、前記タレッ
ト(2,60)の静的な重量を検知し、この重量値で簡易的
に加減速時定数を設定しても良い。
[発明の効果] 以上詳記したように、この発明は高速インデックスを実
現しながら、かつカップリングによる位置決めクランプ
を行うので精度が良く、剛性の高い刃物台が実現でき
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は工作機械の割出刃物台の第1実施例を示す断面
図、第2図はカム溝、カップリング歯およびクラッチ歯
形状を示す展開図、第3図は第1実施例の動作を示すフ
ロー図、第4図(a)はサーボモータの割出し動作を示
すタイムチャート、第4図(b)は各クラッチ、ソレノ
イド、ラフピンの動作を示すタイムチャート、第5図は
第2実施例の制御装置を示す機能ブロック図、第6図は
第5図の制御装置の動作の概要を示すフローチャート図
である。 1……割出刃物台、2……面板、3……軸体、4……本
体、5……軸受、7……固定カップリング、8,13……カ
ップリング歯、9……割出し位置決め穴、11……環状ク
ランプ部材、14……固定カップリング歯、50……サーボ
モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の工具取付面を備え、各工具取付面に
    工具を固定したタレット(2,60)と、 前記タレット(2,60)を所定角度位置に位置決めする位
    置決め手段(43,44)と、 前記タレット(2,60)に設けられた等角度ピッチごとに
    環状に形成された第1カップリング歯(8)と、 前記タレット(2,60)を回転支持する本体(4)に設け
    られ等角度ピッチごとに環状に形成された固定カップリ
    ング歯(14)と、 前記第1カップリング歯(8)及び前記固定カップリン
    グ歯(14)に同時に噛み合う第2カップリング歯(13)
    を有し、かつ前記タレット(2,60)を前記本体(4)に
    固定するための環状クランプ部材(11)と、 前記タレット(2,60)に前記環状クランプ部材(11)を
    軸線方向のみに相対移動可能にするための継手手段(1
    2)と、 前記環状クランプ部材(11)内に円周方向に設けられた
    環状カム溝(16)と、 前記環状カム溝(16)に接触するカムフォロア(25)が
    固定され、かつ駆動軸(21)に軸線方向にのみ移動自在
    に設けられたカムフォロア本体(23)と、 前記カムフォロア本体(23)を前記軸線方向に付勢する
    付勢手段(27)と、 前記駆動軸(21)へ歯車を介して回転駆動及び回転停止
    するためのサーボモータ(50)と、 前記カムフォロア本体(23)に環状に形成された第1ク
    ラッチ歯(26)と、 前記環状クランプ部材(11)に環状に形成され、前記第
    1クラッチ歯(26)と噛み合って前記環状クランプ部材
    (11)を前記駆動軸(21)を介して割出し駆動する第2
    クラッチ歯(17)と、 前記第1クラッチ歯(26)とかみ合う環状の第3クラッ
    チ歯(33)が形成され、かつ前記駆動軸(21)に回転自
    在設けられ、かつ前記環状クランプ部材(11)に前記軸
    線方向にのみ移動自在に設けられた環状クラッチ(30)
    と、 前記環状クラッチ(30)を前記軸線方向に送り、前記第
    3クラッチ歯(33)と前記第1クラッチ歯(26)との噛
    み合いを外すための環状クラッチ駆動手段(47,35)と を有することを特徴とする工作機械の割出刃物台。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記タレット(2,60)を旋回させるサーボモータ(50)
    を駆動する際の加減速時定数を設定するためのRAM(8
    1)と、 前記サーボモータ(50)の旋回駆動時の最大負荷値を検
    知し記憶するためのタレット旋回負荷検知手段(88)
    と、 前記タレット(2,60)の旋回時の前記サーボモータ(5
    0)の負荷値に対する加減速時定数設定値を記憶してい
    る負荷−加減速対応テーブルファイル(79)と、 前記タレット旋回負荷検知手段(88)で検知した最大負
    荷値から、前記負荷−加減速対応テーブルファイル(7
    9)により、前記サーボモータ(50)の加減速時定数の
    最適値を特定するとともに、前記RAM(81)内の加減速
    時定数を書替える旋回加減速時定数設定手段(78)と、 前記ファイルおよび前記各手段を統括する中央処理装置
    (71)とを有し、 前記タレット(2,60)への工具の取付け状態に対応して
    最適な加減速時定数で前記サーボモータ(50)を制御す
    ることを特徴とする制御装置を有する工作機械の割出刃
    物台。
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