JPH07294540A - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置

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JPH07294540A
JPH07294540A JP4325595A JP4325595A JPH07294540A JP H07294540 A JPH07294540 A JP H07294540A JP 4325595 A JP4325595 A JP 4325595A JP 4325595 A JP4325595 A JP 4325595A JP H07294540 A JPH07294540 A JP H07294540A
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bias magnet
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gear
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Masanori Aoyama
正紀 青山
Susumu Azeyanagi
進 畔柳
Ichiro Izawa
一朗 伊澤
Yasuaki Makino
牧野  泰明
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化することができるとともに磁気変化波
形の波形割れを防止できる磁気検出装置を提供すること
にある。 【構成】 支持板1にはバイアス磁石2が接着されてい
る。このバイアス磁石2からギヤ7に向けてバイアス磁
界を発生する。支持板1には基板3が接着され、基板3
には磁気抵抗素子が蒸着されている。磁気抵抗素子はバ
イアス磁石2の着磁面に平行に配置されている。磁気抵
抗素子はバイアス磁界におけるバイアス磁石2のN極着
磁面に平行かつ外周側に向かうベクトルに対し略45度
傾けて配置されている。磁気抵抗素子にて、ギヤ7の回
転に伴うバイアス磁石2からギヤ7へのバイアス磁界に
おけるバイアス磁石2のN極着磁面に平行かつ外周側に
向かうベクトルの変化により抵抗変化が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気抵抗素子の抵抗
変化を利用して被検出対象の移動等の運動を検出する磁
気検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気抵抗素子を利用したギヤ近接
方式の回転センサが特開平3−195970号公報にて
開示されている。このセンサは、抵抗変化波形の波形割
れ対策が施されている。この技術を、図21を用いて説
明する。基板20には磁気抵抗素子21が蒸着されてい
る。支持板22の一面にはバイアス磁石23が取り付け
られるとともに、支持板22の他の面には基板20がバ
イアス磁石23の着磁面23aに垂直に取り付けられて
いる。さらに、基板20上において磁気抵抗素子21が
バイアス磁石23から発生する磁気ベクトル(着磁面2
3aに垂直な方向の成分BY )に対し所定角度(図21
では45度)傾けて配置されている。そして、ギヤ24
の回転に伴う磁気ベクトルBY の向きの変化を磁気抵抗
素子21にて抵抗変化として検出するようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基板20
(磁気抵抗素子21)をバイアス磁石23の着磁面23
aに垂直に配置するため、センサがバイアス磁石23の
着磁面23aに垂直な方向に大きくなってしまってい
た。
【0004】そこで、この発明の目的は、小型化するこ
とができるとともに抵抗変化波形の波形割れを防止でき
る磁気検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、着磁面が磁性材料を有する被検出対象に対向し、当
該被検出対象に向けてバイアス磁界を発生するバイアス
磁石と、前記バイアス磁界中に配置された磁気抵抗素子
とを備え、前記磁気抵抗素子にて前記被検出対象の運動
に伴う前記バイアス磁石から前記被検出対象へのバイア
ス磁界の変化により抵抗変化を生じさせるようにした磁
気検出装置において、前記磁気抵抗素子を、前記バイア
ス磁石の着磁面に平行に配置するとともに、前記バイア
ス磁界における前記バイアス磁石の着磁面に平行であっ
て、かつ外周側へ向かう磁気ベクトルあるいは外周側か
ら内方へ向かう磁気ベクトルに対して所定角度傾けて配
置し、前記磁気ベクトルの変化を検出するようにした磁
気検出装置をその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記磁気抵抗素子を前記磁気ベクトルに
対して略45度傾けて配置した磁気検出装置をその要旨
とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明における前記被検出対象の運動方向に対
し前記磁気抵抗素子を30〜150度あるいは210〜
330度回転した位置に配置した磁気検出装置をその要
旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明における前記被検出対象の運
動方向に対し前記磁気抵抗素子を90度あるいは270
度回転した位置に配置した磁気検出装置をその要旨とす
る。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の発明における前記磁気抵抗素子を
バイアス磁石の外周面付近に配置した磁気検出装置をそ
の要旨とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、被検出対象が
運動すると、バイアス磁界におけるバイアス磁石の着磁
面に平行であって、かつ外周側へ向かう磁気ベクトルあ
るいは外周側から内方へ向かう磁気ベクトルの向きが変
化する。このベクトルの向きの変化が、バイアス磁石の
着磁面に平行に配置された磁気抵抗素子にて抵抗変化と
して検出される。このとき、磁気抵抗素子がバイアス磁
石の着磁面に平行に配置されているので、磁気抵抗素子
をバイアス磁石の着磁面に垂直に配置した場合に比べ、
バイアス磁石の着磁面に垂直な方向に小さくなる。又、
バイアス磁界におけるバイアス磁石の着磁面に平行であ
って、かつ外周側へ向かう磁気ベクトルあるいは外周側
から内方へ向かう磁気ベクトルに対し、所定角度傾けて
磁気抵抗素子を配置し、前記磁気ベクトルの変化を検出
するようにしているため、抵抗変化波形の波形割れが防
止される。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、前記磁気ベクトルに対し、
略45度傾けて磁気抵抗素子を配置しているため、抵抗
変化率がベクトルの振れに対して最大値を示すこととな
る。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明の作用に加え、被検出対象の運動
方向に対し磁気抵抗素子が30〜150度あるいは21
0〜330度回転した位置に配置され、磁気抵抗素子の
抵抗変化率が大きくなる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、被検出
対象の運動方向に対し磁気抵抗素子が90度あるいは2
70度回転した位置に配置され、さらに磁気抵抗素子の
抵抗変化率が大きくなる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明の作用に加え、磁気抵抗素子
がバイアス磁石の外周面付近に配置され、十分な抵抗変
化率が得られる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、本実施例の磁気回転検出
装置の平面図を示す。又、図2には、図1のA矢視図を
示す。
【0016】支持板1は長方形をなしている。永久磁石
よりなるバイアス磁石2は円柱形状をなし、バイアス磁
石2の外径は7mmとなっている。バイアス磁石2はそ
の一面がN極に着磁されるとともに、他方の面がS極に
着磁されている。そして、支持板1の一面にバイアス磁
石2の一面(N極着磁面2a)が接着されている。
【0017】図3には、バイアス磁石2のN極着磁面2
aからS極着磁面への磁力線の状態を示す。又、図4に
は、図3のB矢視図を示す。図3に示すように、バイア
ス磁石2のN極着磁面2aから僅かに離れた位置P1に
おいては、磁気ベクトルBは、バイアス磁石2のN極着
磁面2aに対し平行かつ外周側に向かうベクトルB
Xと、バイアス磁石2のN極着磁面2aに垂直な方向の
ベクトルBY とを合成したものとなる。以下、バイアス
磁石2のN極着磁面2aに平行かつ外周側に向かうベク
トルBX を「N極着磁面平行成分ベクトル」というとと
もに、バイアス磁石2のN極着磁面2aに垂直な方向の
ベクトルBY を「N極着磁面垂直成分ベクトル」とい
う。
【0018】又、図1に示すように、支持板1のもう一
方の面には、長方形の基板3の一面が接着されている。
基板3の表面には、図5に示すように、2つの磁気抵抗
素子4,5が蒸着にて形成されている。このように、磁
気抵抗素子4,5はバイアス磁石2のN極着磁面2aに
平行に配置されている。
【0019】磁気抵抗素子4,5は帯状をなし、直線的
に延びている。磁気抵抗素子4,5は、バイアス磁石2
から発生する磁気ベクトルBにおけるN極着磁面平行成
分ベクトルBX の方向(図5でWで示す)に対しそれぞ
れ略プラス・マイナス45度で一対配置されている。こ
の磁気抵抗素子4,5の幅は8μmであり、磁気抵抗素
子4,5の設置位置におけるN極着磁面平行成分ベクト
ルBX とN極着磁面垂直成分ベクトルBY が共に100
ガウス以上のとき磁気抵抗素子4,5が飽和磁界強度以
上となる。
【0020】又、図5に示すように、基板3の表面に
は、波形処理回路6が形成されている。さらに、支持板
1には、図1,2に示すように、出力取出し用リード9
が3本設けられ、この出力取出し用リード9にて基板3
の波形処理回路6からの信号が取り出されるようになっ
ている。
【0021】一方、図1に示すように、ギヤ7は磁性材
料を有する被検出対象となっており、ギヤ7には多数の
歯8が形成されている。そして、ギヤ7の歯8に対向す
るように基板3が配置されている。又、図2に示すよう
に、バイアス磁石2の中心はギヤ7の厚さ方向の中心線
上に位置している。磁気抵抗素子4,5の配置位置は、
ギヤ回転方向に対し直角方向(ギヤ回転方向に対し反時
計回りに90°回転した方向)となっている。さらに、
磁気抵抗素子4,5の配置位置は、バイアス磁石2の中
心から0.25〜5.0mmとなっている。
【0022】つまり、バイアス磁石2の中心から磁気抵
抗素子4,5までの距離は、ギヤ7の厚さtとバイアス
磁石2の径によって決定されるものであり、後述する磁
気ベクトルの振れが発生する範囲で、かつ、磁気抵抗素
子4,5の飽和磁界強度以上の範囲である。
【0023】このように、バイアス磁石2〜ギヤ7にて
構成される磁気回路中に、その表面に磁気抵抗素子4,
5が蒸着された基板3が配置され、かつ、基板3は、ギ
ヤ面に対向するバイアス磁石2のN極着磁面2aに平行
に配置されている。そして、図5に示すように、磁気ベ
クトルBにおけるN極着磁面平行成分ベクトルBX に対
し磁気抵抗素子4,5がそれぞれ略45°になるように
磁気抵抗素子4,5のなす角は略90°に配置されてい
る。
【0024】ここで、磁気の検出原理を説明する。本実
施例における磁気抵抗素子4,5が検出する磁気は、磁
気ベクトルBにおけるN極着磁面平行成分ベクトルBX
である。バイアス磁石2のN極着磁面2aに対向するギ
ヤ7がない場合、N極着磁面平行成分ベクトルBX は図
5に示している方向Wとなる。ギヤ7がある場合、ギヤ
7の回転によりギヤ7の歯8に引かれるN極着磁面平行
成分ベクトルBX の方向Wは、W1からW2の範囲で変
化し、バイアス磁石2の中心を基準としたN極着磁面平
行成分ベクトルBX の振れ角(磁気抵抗素子4,5の配
置位置での磁気ベクトルBX の方向変化)は、Δθとな
る。尚、振れ角Δθは、バイアス磁石2と磁気抵抗素子
4,5との距離、および磁気抵抗素子4,5とギヤ7と
の距離に依存する。
【0025】90°の角度(Wに対し45°ずつ)に配
置された一対の磁気抵抗素子4,5は、図6に示すよう
に、磁気ベクトルBにおけるN極着磁面平行成分ベクト
ルB X の振れ角Δθを検知してそれぞれ逆相に抵抗変化
をする。この抵抗変化が同一基板上に設置された波形処
理回路6にて二値化され、ギヤ7の歯8に見合ったパル
スを出力する。
【0026】このとき、実使用域でのギヤ7と磁気抵抗
素子4,5との距離においては抵抗変化波形に波形割れ
は発生しないことが確認できている。以下に、各種の実
験を行ったので、その結果について説明する。
【0027】図7に示すように、ギヤ7の回転方向と基
板3の磁気抵抗素子4,5とでなす反時計回りでの角度
をθとしたときに、このθを変えたときの磁気抵抗素子
4,5の抵抗変化率の測定を行った。その測定結果を、
図10,図11に示す。この測定条件としては、図9に
示すように、バイアス磁石2として希土類系のものを使
用し、径が7mm,厚さが4mmであり、又、バイアス
磁石2の外周面から0.5mm離れた位置に磁気抵抗素
子4,5を配置している。又、図10には、ギヤ7の径
を75mm、ギヤ7の歯8の数を「48」、ギヤ7の厚
さを10mmとした場合の測定結果を示す。又、図11
にはギヤ7の径を85mm、ギヤ7の歯8の数を「4
8」、ギヤ7の厚さを3mmとした場合の測定結果を示
す。さらに、図10,11においては、図1に示すよう
に、磁気抵抗素子4,5とギヤ7との距離Lを、0.5
mm,1.0mm,1.5mmと変えた実験結果を示
す。
【0028】この図10,11から、θ=0〜360°
において0,180°,360°以外であれば、抵抗変
化率が得られる。又、波形処理回路6の検出限界が抵抗
変化率で0.2%程度とすると、約30°<θ<150
°及び約210°<θ<330°にてギヤ検出に必要な
抵抗変化率が得られることが分かった。さらに、抵抗変
化率が最も大きな値をとるのは、θ=90及び270°
であることが確認できた。つまり、図8に示すように、
θ=90°とすれば、最大の抵抗変化率を得ることがで
きる。
【0029】このように、パッケージングや組み付け時
のエアギャップ(磁気抵抗素子4,5とギヤ7との距離
L)の取付け誤差を考慮すると、約30°<θ<150
°あるいは約210°<θ<330°となるように、ギ
ヤ7に対し支持板1(磁気抵抗素子4,5)を配置とす
ればよいことが分かった。
【0030】従って、図2では、磁気抵抗素子4,5の
配置位置は、ギヤ回転方向に対し直角(θ=90°)と
しているが、30°<θ<150°あるいは210°<
θ<330°の範囲で実施してもよい。
【0031】次に、図12に示すように、バイアス磁石
2のN極着磁面から1.2mm離れた位置P2でのN極
着磁面平行成分ベクトルBX とN極着磁面垂直成分ベク
トルBY の測定結果を、図14に示す。ここで、図12
に示すように、バイアス磁石2として、外径が7mm、
厚さが4mmのものを使用している。そして、バイアス
磁石2の中心を基準位置とし、バイアス磁石2の中心か
ら半径方向の距離を図14の横軸にとり、N極着磁面平
行成分ベクトルBX の磁力とN極着磁面垂直成分ベクト
ルBY の磁力とを縦軸にとっている。
【0032】この図14から、N極着磁面平行成分ベク
トルBX の強さは、バイアス磁石2の中心で「0」とな
り最も弱く、中心から離れるにつれて強くなりバイアス
磁石2の外周面で最大値をとり、バイアス磁石2の外周
面よりも遠ざかると徐々に弱くなる。そして、N極着磁
面平行成分ベクトルBX の磁力が±100ガウスより小
さくなるのは、バイアス磁石2の中心から±0.25m
m以内の範囲である。換言すれば、バイアス磁石2の中
心から±0.25mm以内の範囲から外れれば、±10
0ガウス以上の磁力となる。
【0033】一方、N極着磁面垂直成分ベクトルBY
磁力は、バイアス磁石2の中心で最大値をとり、中心か
ら離れるにつれて弱くなる。そして、バイアス磁石2の
中心から+5.0mm以上離れると+100ガウスより
小さくなる。
【0034】よって、N極着磁面平行成分ベクトルBX
とN極着磁面垂直成分ベクトルBYが共に100ガウス
以上となり、磁気抵抗素子4,5が飽和磁界強度以上と
なるためには、磁気抵抗素子4,5をバイアス磁石2の
中心から0.25mm以上離し、かつ、バイアス磁石2
の外周面から1.5mm以内にする必要がある。
【0035】さらに、図15には、図13に示すように
バイアス磁石2の外周面を基準位置とし、ギヤ7の径を
85mm、ギヤ7の歯8の数を「48」、θ=0とした
場合において、バイアス磁石2のN極着磁面から距離
(エアギャップ)を横軸にとり、抵抗変化率を縦軸にと
り、磁気抵抗素子4,5を基準位置から半径方向に距離
を変えた場合の測定結果を示す。
【0036】この図15から、磁気抵抗素子4,5の取
付け位置としてバイアス磁石2の外周面付近(+0.5
mm〜−1.5mm)であれば十分に必要な抵抗変化率
を得ることができ、取付けの許容範囲が広いことがわか
った。
【0037】従って、図2においては、磁気抵抗素子
4,5の設置位置はバイアス磁石2(直径7mm)の中
心から0.25〜5mmという範囲にしたが、バイアス
磁石2の中心から3.5mmのバイアス磁石2の外周面
付近に規定してもよい。この場合には、その位置が多少
ズレても必要とされる抵抗変化率を得ることができる。
【0038】図16,17には、各種のバイアス磁石を
用いた場合におけるN極着磁面平行成分ベクトルB
X (図16)およびN極着磁面垂直成分ベクトルB
Y (図17)の磁力の測定結果を示す。尚、その測定条
件は、図14の測定結果を得る際の条件と同一であり、
図16,17における横軸にはバイアス磁石の中心から
の距離をとっている。
【0039】このように本実施例によれば、磁気抵抗素
子4,5を、バイアス磁石2のN極着磁面に平行に配置
するとともに、バイアス磁界におけるバイアス磁石2の
N極着磁面に平行であって、かつ外周側へ向かう磁気ベ
クトルBX に対して所定角度(略90度)傾けて配置
し、磁気ベクトルBX の変化を検出するようにした。よ
って、基板3をバイアス磁石2のN極着磁面に垂直に配
置する場合には構造上センサが着磁面に垂直な方向に大
きくなってしまっていたが、磁気抵抗素子4,5をバイ
アス磁石2のN極着磁面に平行に配置したので、小型化
を図ることができる。つまり、基板3をN極着磁面に平
行に配置することにより基板3をN極着磁面に垂直に配
置するものよりも、構造上、着磁面に垂直な方向に小さ
くすることができる。又、図21に示した従来の装置に
おいては、基板20をバイアス磁石23の着磁面23a
に垂直に保持するための工夫が必要であったが、本実施
例ではバイアス磁石2と支持板1と基板3をそれぞれ平
行に配置するので接着剤などで容易に保持でき、組み付
けも簡単に精度もよくすることができる。
【0040】さらに、磁気抵抗素子4,5をバイアス磁
界におけるバイアス磁石2のN極着磁面に平行かつ外周
側へ向かう磁気ベクトルBX に対して所定角度(略90
度)傾けて配置したので、抵抗変化波形の波形割れが防
止される。特に、磁気抵抗素子4,5を磁気ベクトルB
X に対して略45度傾けて配置したので、抵抗変化率が
ベクトルの振れに対して最大値を示すこととなり、抵抗
変化率を大きくすることができる。
【0041】又、ギヤ7の回転方向に対し磁気抵抗素子
4,5を30〜150度あるいは210〜330度回転
した位置に配置したので、抵抗変化率が大きくなり、確
実に抵抗変化率を確保することができる。
【0042】さらに、ギヤ7の回転方向に対し磁気抵抗
素子4,5を90度あるいは270度回転した位置に配
置したので、さらに抵抗変化率が大きくなる。又、磁気
抵抗素子4,5の配置位置として、バイアス磁石2の中
心から必要なベクトルBX が得られるだけ離れて、かつ
バイアス磁石2の外周から必要なベクトルBY が得られ
るように離れすぎない範囲、即ち、バイアス磁石2の中
心から0.25mm以上離れて外周面から1.5mm以
上離れない範囲とした。よって、磁界強度が磁気抵抗素
子4,5の飽和磁界強度以上(BX ,BY とも100ガ
ウス以上)あり、ギヤ7の回転による磁気ベクトルBX
の変化が得られる。
【0043】特に、バイアス磁石2の外周面付近に磁気
抵抗素子4,5を配置することにより取付けの際に多少
の位置ズレがあっても十分な抵抗変化率が得られる。
又、図5に示すように、2つの磁気抵抗素子4,5を所
定の磁気ベクトルに対して近接配置して所定の磁気ベク
トルの変化を検出するようにしているので、磁気ベクト
ルの変化を安定して検出することができるとともに、一
つの基板上に磁気抵抗素子を形成する場合に基板面積を
小さくできる。
【0044】この発明の他の態様を以下に説明する。上
記実施例では図5に示したように磁気抵抗素子4,5を
磁気ベクトルBX の方向(W)に対し略プラス・マイナ
ス45°の方向に延びるように配置したが、45°でな
くてもよく、例えば、図18に示すように、磁気ベクト
ルBX の方向(W)に対し磁気抵抗素子4,5をプラス
・マイナス60°の方向に延びるように配置したり、図
19に示すように、磁気ベクトルBX の方向(W)に対
し磁気抵抗素子4,5をプラス・マイナス135°の方
向に延びるように配置したり、さらには、図20に示す
ように、磁気ベクトルBX の方向(W)に対し磁気抵抗
素子4,5を互いに異なる角度で配置してもよい(図2
0では磁気抵抗素子4を45°で、磁気抵抗素子5を6
0°で配置している)。尚、図19に示すように、磁気
ベクトルBX の方向(W)に対し磁気抵抗素子4,5を
プラス・マイナス135°の方向に延びるように配置す
るということは、磁気ベクトルBX と磁気抵抗素子4,
5とでなす角度が45°となっていることを意味し、磁
気抵抗素子4,5を磁気ベクトルBX に対して45度傾
けて配置したこととなる。
【0045】即ち、本発明は、特開平3−195970
号公報に示されている磁気検出装置と同等の思想を適用
したものであって、磁気抵抗素子の形成面に平行な面内
にて変化する磁気ベクトルを検出するようにすること
で、抵抗変化によって得られる検出信号を波形処理回路
6にて2値化するとき、被検出体と磁気検出素子との間
のエアギャップが狭まった際に出力パルスが倍になって
しまうという波形割れ現象を防止できるようにしたもの
である。従って、上記実施例において、磁気抵抗素子
4,5と磁気ベクトルBX の方向(同一径方向)との角
度が45°でなくてもよく、被検出体の動きに応じて変
化する磁気ベクトルとなす角度が異なるように、磁気抵
抗素子4と5を配置するようにすればよい。ただ、上記
公報にもあるように、図5に示すように方向Wを中心と
して磁気ベクトルBX がW1からW2の範囲で振れる場
合、前記角度を45°(あるいは135°)とすると、
磁気抵抗素子の抵抗変化率が最も大きいため、45°配
置にすることが最もよい。さらに、磁気抵抗素子4と5
とのなす角度が90°となるため、2つの磁気抵抗素子
の抵抗変化の方向が逆位相となり、出力電圧が最も大き
くとれるようになる。
【0046】又、上記実施例ではバイアス磁石2のN極
着磁面をギヤ1に対向させ、バイアス磁石2の外周側へ
向かう磁気ベクトルBX を用いて磁気検出を行ったが、
バイアス磁石2のS極着磁面を被検出対象(ギヤ1)に
対向させ、バイアス磁石2の外周側から着磁面の中央へ
向かう磁気ベクトルを用いて磁気検出を行ってもよい。
即ち、磁気抵抗素子4,5を、バイアス磁石2の着磁面
に平行に配置するとともに、被検出対象に対向するバイ
アス磁石の着磁面に平行でかつ外周側から内方へ向かう
磁気ベクトルに対して所定角度傾けて配置し、前記磁気
ベクトルの変化を検出するようにしてもよい。
【0047】又、上記実施例ではバイアス磁石として、
円柱形のものを用いたが、バイアス磁石の形状として他
の形状のものでもよく、磁石中心から外周側に磁気ベク
トルが発生しているものならばよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、小型化することができるとともに抵抗変化
波形の波形割れを防止できる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、抵抗変化率を大きくするこ
とができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、抵抗変化率を大きくでき
る。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、さらに
抵抗変化率を大きくできる。請求項5に記載の発明によ
れば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果
に加え、磁気抵抗素子の設置位置が多少ズレても十分な
抵抗変化率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の磁気回転検出装置の平面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】バイアス磁石の磁力線を示す側面図。
【図4】図3のB矢視図。
【図5】基板の平面図。
【図6】作用を説明するための波形図。
【図7】ギヤと磁気抵抗素子との配置関係を説明するた
めの説明図。
【図8】ギヤと磁気抵抗素子との配置関係を説明するた
めの説明図。
【図9】バイアス磁石と磁気抵抗素子との配置を示す配
置図。
【図10】素子配置角θに対する抵抗変化率の測定結果
を示すグラフ。
【図11】素子配置角θに対する抵抗変化率の測定結果
を示すグラフ。
【図12】バイアス磁石の側面図。
【図13】バイアス磁石の側面図。
【図14】磁石中心からの距離に対する磁力の測定結果
を示すグラフ。
【図15】エアギャップに対する抵抗変化率の測定結果
を示すグラフ。
【図16】磁石中心からの距離に対するBX 磁力の測定
結果を示すグラフ。
【図17】磁石中心からの距離に対するBY 磁力の測定
結果を示すグラフ。
【図18】別例の基板平面図。
【図19】別例の基板平面図。
【図20】別例の基板平面図。
【図21】従来の回転センサの平面図。
【符号の説明】
2…バイアス磁石、3…基板、4,5…磁気抵抗素子、
7…被検出対象としてのギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 泰明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着磁面が磁性材料を有する被検出対象に
    対向し、当該被検出対象に向けてバイアス磁界を発生す
    るバイアス磁石と、 前記バイアス磁界中に配置された磁気抵抗素子とを備
    え、 前記磁気抵抗素子にて前記被検出対象の運動に伴う前記
    バイアス磁石から前記被検出対象へのバイアス磁界の変
    化により抵抗変化を生じさせるようにした磁気検出装置
    において、 前記磁気抵抗素子を、前記バイアス磁石の着磁面に平行
    に配置するとともに、前記バイアス磁界における前記バ
    イアス磁石の着磁面に平行であって、かつ外周側へ向か
    う磁気ベクトルあるいは外周側から内方へ向かう磁気ベ
    クトルに対して所定角度傾けて配置し、前記磁気ベクト
    ルの変化を検出するようにしたことを特徴とする磁気検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗素子を前記磁気ベクトルに
    対して略45度傾けて配置したことを特徴とする請求項
    1に記載の磁気検出装置。
  3. 【請求項3】 前記被検出対象の運動方向に対し前記磁
    気抵抗素子を30〜150度あるいは210〜330度
    回転した位置に配置したことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の磁気検出装置。
  4. 【請求項4】 前記被検出対象の運動方向に対し前記磁
    気抵抗素子を90度あるいは270度回転した位置に配
    置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の磁気検出装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗素子をバイアス磁石の外周
    面付近に配置したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の磁気検出装置。
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