JPH072966U - X線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置 - Google Patents
X線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単結晶試料の回転角度を誤差を生じることな
く高精度に読み取ることのできる回転角度読取り装置を
提供する。 【構成】 X線源16から放射されたX線を単結晶試料
1に照射し、そこで回折したX線をX線カウンタ27で
検出する。ハンドル31を回して単結晶試料1を支持す
る試料軸18を軸線L1を中心としてω回転させなが
ら、回折X線の強度のピーク値をピークメータ38によ
って探し出す。このときの単結晶試料1のω回転角度位
置をロータリーエンコーダ30の出力パルスで読み取
り、角度表示手段37に表示する。角度表示手段37の
表示値から単結晶試料1のカット面の偏差角を計算す
る。エンコーダ30は試料軸18に直結され、ヘリカル
ホイール29等の誤差に拘らず精度の高い読み取りを行
う。
く高精度に読み取ることのできる回転角度読取り装置を
提供する。 【構成】 X線源16から放射されたX線を単結晶試料
1に照射し、そこで回折したX線をX線カウンタ27で
検出する。ハンドル31を回して単結晶試料1を支持す
る試料軸18を軸線L1を中心としてω回転させなが
ら、回折X線の強度のピーク値をピークメータ38によ
って探し出す。このときの単結晶試料1のω回転角度位
置をロータリーエンコーダ30の出力パルスで読み取
り、角度表示手段37に表示する。角度表示手段37の
表示値から単結晶試料1のカット面の偏差角を計算す
る。エンコーダ30は試料軸18に直結され、ヘリカル
ホイール29等の誤差に拘らず精度の高い読み取りを行
う。
Description
【0001】
本考案は、単結晶試料に関し結晶格子面に対するカット面の偏差角を測定する X線単結晶方位測定装置に関する。特に、単結晶試料の回転角度を読み取るため の回転角度読取り装置に関する。
【0002】
近年、単結晶材料が工業的に広く用いられている。例えば、各種電子機器の発 振源として用いられる水晶板や、半導体製造分野で用いられるSi(シリコン) 単結晶ウェーハ等が単結晶材料として知られている。これらの単結晶材料は、一 般に、棒状の原材料を例えば0.2mm程度の薄さに切断することによって薄い 板状体に形成される。
【0003】 今、Si単結晶ウェーハを考えた場合、その切断面、いわゆるカット面は通常 、結晶格子面に対して平行に加工される。品質が一定な半導体を製造するために は、結晶格子面に対するカット面の角度誤差を許容範囲内に納める必要がある。 本考案に係るX線単結晶方位測定装置は、そのような要求に応えるために、カッ ト面の偏差角を測定するものである。
【0004】 一般に、X線単結晶方位測定装置は、単結晶試料に向けてX線を放射するX線 源と、X線を単結晶試料に向けて方向づけをするためのスリット又はコリメータ と、単結晶試料を支持すると共に軸回転可能である試料軸と、単結晶試料に入射 するX線の入射角度を変化させるために試料軸を回転駆動するω回転駆動手段と 、単結晶試料で回折したX線を検出するX線検出手段とを有している。この装置 では、単結晶試料のカット面を試料軸の回転中心に位置決めした状態でその単結 晶試料にX線を照射し、その単結晶試料で回折するX線をX線検出手段によって 検出しながら、試料軸をω回転することにより単結晶試料に入射するX線の入射 角度を微少量変化させる。この角度変化の間に回折X線強度のピーク値を探し出 し、そのときの回転角度を読み取ることによりカット面の角度偏差を測定する。
【0005】 このように単結晶の方位測定においては、単結晶試料の回転角度を読み取る必 要がある。この角度読取りを行うため、従来、例えば図3又は図4に示すような 読取り装置が知られている。図3に示す装置は、単結晶試料1を支持した試料軸 2にヘリカルホイール3を一体に設け、ハンドル4によって回転駆動されるウオ ーム5をそのヘリカルホイール3に噛み合わせる。そして、ウオーム5の軸にカ ップリング6によってエンコーダ7が接続される。この装置では、測定者がハン ドル4を回すときにその回転がウオーム5及びヘリカルホイール3を介して試料 軸2に伝えられて単結晶試料1が回転、いわゆるω回転する。このω回転により 、単結晶試料1に入射するX線Rの入射角度δが変化する。入射角度δの読取り は、ウオーム軸の回転角度をエンコーダ7で読み取ることによって行われる。
【0006】 一方、図4に示す装置は、いわゆるサインバー機構を利用して単結晶試料1を ω回転させる。この装置では、長さが十分に長い棒状アーム8が試料軸2に一体 に設けられ、そのアーム8の先端を送りネジ9及び圧縮バネ10によって表裏い ずれかの方向から直線的に押し付けることにより、試料軸2及びそれに支持され た単結晶試料1をω回転させる。そして、X線の入射角度δの読取りは、カップ リング6を介して送りネジ9に接続したエンコーダ7によって行う。
【0007】
上記従来の回転角度読取り装置においては、ウオーム機構部分又は送りネジ機 構部分で生じるバックラッシュ等の機械的誤差や熱膨張による誤差がエンコーダ 7で読み取ることができないため、エンコーダによって読み取られる回転角度と 単結晶試料の真の回転角度との間に誤差を生じる。
【0008】 本考案は、上記の問題点を解消するためになされたものであって、単結晶試料 の回転角度を誤差を生じることなく高精度に読み取ることのできる回転角度読取 り装置を提供することを目的とする。
【0009】
本考案に係るX線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置は、単結晶試料に 向けてX線を放射するX線源と、X線を単結晶試料に向けて方向づけをするため のスリット又はコリメータと、単結晶試料を支持すると共に軸回転可能である試 料軸と、単結晶試料に入射するX線の入射角度を変化させるために試料軸を回転 駆動するω回転駆動手段と、単結晶試料で回折したX線を検出するX線検出手段 とを有するX線単結晶方位測定装置に用いられる回転角度読取り装置おいて、試 料軸の回転角度に対応して電気信号を出力する発電手段を試料軸に直接に接続し たことを特徴としている。
【0010】 発電手段というのは、回転運動量を電気的なパルス信号その他の電気信号に変 換するものであって、例えばロータリーエンコーダを用いることができる。また 、単結晶試料に関する軸回転というのは、X線が照射される単結晶試料のカット 面を通る軸線を中心として回転することをいう。
【0011】
単結晶試料のカット面を一定の位置に位置決めした状態で単結晶試料を所定位 置にセットする。X線源から放射されたX線はスリット又はコリメータで方向づ けされて単結晶試料に入射し、単結晶試料の結晶格子面との間で回折条件、いわ ゆるブラッグ条件を満足するときにその結晶格子面で回折する。その回折X線は X線検出手段によって検出される。ここで、ω回転駆動手段によって単結晶試料 をω回転させることにより単結晶試料に入射するX線の入射角度を微小範囲内で 変化させると、X線検出手段によって検出される回折X線の強度が変化する。回 折X線強度のピーク値を探し出し、そのときのω回転角度位置を読み取り、それ を基準の角度位置と比較すればカット面の偏差角を測定できる。
【0012】 本考案では、試料軸の回転角度に対応して電気信号を出力する発電手段を試料 軸に直接に接続したので、ω回転駆動手段において生じる機械的誤差、熱膨張に よる誤差、その他種々の原因に起因する誤差に影響されることなく、単結晶試料 の回転角度をきわめて高精度に読み取ることができる。
【0013】
図2は、本考案に係るX線単結晶方位測定装置の回転角度読み取り装置の一実 施例を示している。この装置は、ゴニオベース11と、ゴニオベース11の上に 固定設置された半円盤形状のガイドベース12とを有している。ガイドベース1 2の中心部分にはリング状の目盛り盤13が固着され、ガイドベース12の左端 部にはスリット台14が固着されている。スリット台14の上部には発散スリッ ト15が固定されている。ゴニオベース11の左側には、X線源としてのX線管 16を備えたX線防護カバー(チューブシールド)17が固定設置されている。
【0014】 図1に示すように、ゴニオベース11の中心部には穴が設けられていて、試料 軸18がその穴を上下方向に貫通している。この試料軸18は、自らの中心軸線 L1を中心として回転、すなわち軸回転できるように上下2個のベアリング19 によって回転可能に、しかし軸方向移動しないように支持されている。試料軸1 8の上端には試料ホルダ20がボルト等の締結手段によて固定されている。
【0015】 図2に示すように、試料ホルダ20の上には、位置決め用面盤21と、板バネ 22を備えた試料押圧ユニット23が設置されている。測定対象である単結晶試 料、例えばSiウェーハ1は、そのカット面を面盤21に面接触させた状態で試 料押圧ユニット23によって押し付けられることにより一定位置に固定支持され る。面盤21の中心部には、X線通過用の溝24が水平方向に設けられている。
【0016】 図1において、試料ホルダ20とガイドベース12との間の試料軸18のまわ りに検出器アーム25が設けられている。この検出器アーム25は、試料軸18 から独立して軸線L1を中心として自由に回転でき、しかも任意の位置でクラン プボルト26によってガイドベース12に固定できるようになっている。検出器 アーム25の先端にはX線検出手段としてのX線カウンタ27が固定設置されて いる。
【0017】 試料軸18の下端部にはボルト等の締結手段によってホイール盤28が一体に 固着され、そのホイール盤28にヘリカルホイール29がボルト等の締結手段に よって固着されている。さらに、試料軸18の下端にロータリーエンコーダ30 がカップリング6を介して直接、接続されている。このエンコーダ30は、例え ば648,000パルス/1回転のパルス発生機能を備えたものを用いる。ヘリ カルホイール29は、図2に示すように、ゴニオベース11の外部に位置するハ ンドル31によって回転駆動されるウオーム32と噛み合っている。
【0018】 図1において、X線カウンタ27の出力、すなわちX線のフォトンカウント信 号はX線強度検出回路33へ導かれる。そして、その検出回路33の出力(アナ ログ出力)によりレートメータ38を駆動する。パルスカウンタ35は、エンコ ーダ30の出力パルス信号の数を計数し、角度表示手段37を駆動する。また、 パルスカウンタ35のリセットスイッチ36をONすることにより、角度表示手 段37をリセット、すなわち0(ゼロ)クリアできる。 また、制御装置34は、強度検出回路33の出力信号に基づいてピークメータ3 8を駆動する。
【0019】 以下、上記構成より成るX線単結晶方位測定装置についてその動作を説明する 。
【0020】 発散スリット15によって方向づけされたX線が、面盤21と平行になるよう にゴニオベース11と試料ホルダ20を調整(いわゆる半割調整)し、パルスカ ウンタ35のリセットスイッチ36をONし、角度表示手段37をリセットする 。Siウェーハのカット面の偏差角を測定しようとする場合、測定する面方位の 回折角度は理論的又は経験的に既知であるから、図2において検出器アーム25 を軸線L1のまわりに手動により回転して、X線カウンタ27を回折条件を満足 する所定の角度位置(すなわち、回折角度位置)に移動し、ボルト26によって その位置に固定する。
【0021】 次いで、測定するSiウェーハを面盤21に装着し、面盤21に入射するX線 の入射角δが回折角度の半分の角度位置に試料ホルダ20を移動する。そして、 X線源16から放射されたX線を発散スリット15によってその発散角を制限し つつ、面盤21の溝24を通してSiウェーハ1に照射する。
【0022】 このとき、測定者がハンドル31を回してSiウェーハ1を軸線L1のまわり に±数度ω回転すると、X線がSiウェーハ1の結晶格子面に対して回折条件を 満足するときその結晶格子面でX線が回折し、その回折X線はX線カウンタ27 によって検出される。X線カウンタ27の出力信号は、図1において、強度検出 回路33へ送られ、その回路で回折X線の強度に応じた電気信号(電流値)に変 換される。そしてさらに、ピークメータ38に表示される。
【0023】 ハンドル31を回すとき、試料軸18に直接接続したエンコーダ30からパル ス信号が出力され、パルスカウンタ35で出力されたパルス数をカウントし、角 度表示手段37に試料軸18の回転角度を表示する。測定者は、ピークメータ3 8の表示値がピーク値をとるとき、ハンドル31の回転を止め、角度表示手段3 7に表示された角度を読み取る。この角度と理論的な角度との差が偏差角である 。例えば、Siウエーハの(111)面に1.5405オングストロームの波長 のX線を入射すると、理論的又は経験的に、入射角14.22゜で28.44゜ に回折する。測定した試料が回折するピーク位置のω回転角度が13.10゜で あったとき、14.22゜−13.10゜より偏差角1.12゜と計算によりわ かる。
【0024】 以上の測定の間、試料軸18の回転角度の読み取り、すなわちSiウェーハ1 のω回転の回転角度の読み取りは、試料軸18に直結したエンコーダ30によっ て行われる。実施例では、648,000パルス/1回転のパルス発生能力を備 えたエンコーダを用いることにしたので、2秒の分解能でSiウェーハ1のω回 転角度を読み取ることができる。Siウェーハ1をω回転させるための機構とし てウオーム32及びヘリカルホイール29を用いた駆動機構を使っているが、エ ンコーダ30は試料軸18に直結されているので、その駆動機構における回転誤 差はエンコーダ30の読み取りには何等の影響も与えない。従って、きわめて精 度の高い読み取りが可能である。
【0025】 以上、1つの実施例をあげて本考案を説明したが、本考案はその実施例に限定 されることなく、請求の範囲に記載した技術的範囲内において種々に改変可能で ある。
【0026】 例えば、単結晶試料としては、Siウェーハ以外に水晶板、その他任意の単結 晶材料が考えられる。また、単結晶試料をω回転させるための駆動機構は、図示 したウオーム及びウオームホイールを用いた機構以外に、図4に示したようなサ インバー機構その他任意の機構を適用できる。
【0027】
本考案によれば、回転角度の読み取りのための発電手段を試料軸に直結したの で、回転軸をω回転駆動するための駆動機構に生じる各種の誤差に影響されるこ とのない、きわめて高精度な回転角度の読み取りができる。
【0028】
【図1】本考案に係る回転角度読み取り装置を適用した
X線単結晶方位測定装置の一実施例を示す正面断面図で
ある。
X線単結晶方位測定装置の一実施例を示す正面断面図で
ある。
【図2】同X線単結晶方位測定装置を一部破断して示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】従来の回転角度読み取り装置の一例を示す平面
図である。
図である。
【図4】従来の回転角度読み取り装置の他の一例を示す
平面図である。
平面図である。
1 Siウェーハ(単結晶試料) 16 X線源 18 試料軸 25 検出器アーム 27 X線カウンタ(X線検出手段) 29 ヘリカルホイール(ω回転駆動手段) 30 ロータリーエンコーダ(発電手段) 31 ハンドル(ω回転駆動手段) 32 ウオーム(ω回転駆動手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 単結晶試料を切断したときの切断面であ
るカット面と結晶格子面との成す角度、すなわち偏差角
を測定するX線単結晶方位測定装置であって、単結晶試
料に向けてX線を放射するX線源と、X線を単結晶試料
に向けて方向づけをするためのスリット又はコリメータ
と、単結晶試料を支持すると共に軸回転可能である試料
軸と、単結晶試料に入射するX線の入射角度を変化させ
るために試料軸を回転駆動するω回転駆動手段と、単結
晶試料で回折したX線を検出するX線検出手段とを有す
るX線単結晶方位測定装置に用いられる回転角度読取り
装置において、 試料軸の回転角度に対応して電気信号を出力する発電手
段を試料軸に直接に接続したことを特徴とする回転角度
読取り装置。 - 【請求項2】 X線検出手段を支持すると共に試料軸の
回転中心を中心として回転可能でありしかも任意の角度
位置に静止可能な検出器アームと、試料軸と一体なヘリ
カルホイールと、そのヘリカルホイールに噛み合うウオ
ームと、そのウオームを回転させるハンドルとを有する
ことを特徴とする請求項1記載の回転角度読取り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3681693U JPH072966U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | X線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3681693U JPH072966U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | X線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH072966U true JPH072966U (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=12480290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3681693U Pending JPH072966U (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | X線単結晶方位測定装置の回転角度読取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072966U (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6216675U (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-31 | ||
| JPS62190453A (ja) * | 1986-02-17 | 1987-08-20 | Hitachi Ltd | 格子定数測定装置 |
| JPH02201255A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Shimadzu Corp | X線回折装置 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP3681693U patent/JPH072966U/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6216675U (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-31 | ||
| JPS62190453A (ja) * | 1986-02-17 | 1987-08-20 | Hitachi Ltd | 格子定数測定装置 |
| JPH02201255A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Shimadzu Corp | X線回折装置 |
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