JPH07299614A - 工 具 - Google Patents
工 具Info
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- JPH07299614A JPH07299614A JP12185094A JP12185094A JPH07299614A JP H07299614 A JPH07299614 A JP H07299614A JP 12185094 A JP12185094 A JP 12185094A JP 12185094 A JP12185094 A JP 12185094A JP H07299614 A JPH07299614 A JP H07299614A
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 52
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 38
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 38
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 8
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
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- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 主軸に対し工具の軸芯を正確に一致させると
共に主軸に対する工具の軸線方向の位置関係を固定に保
ち、しかも主軸に対する工具の横振動を防止出来て、被
加工物に高精度加工を施し得るようにする。又加工終了
後は、主軸から工具の取り外しを容易に行いうるように
する。 【構成】 主軸のテーパ孔に対する差込部材は中空に形
成され、そこに主軸内の引具に連結するようにした引杆
が備えてある。引杆が引かれると、差込部材にはテーパ
孔の深部に向く引込力と外径を拡大させる押し広げ力が
加わる。引込力により差込部材はテーパ孔の深部に向け
移動し、本体の張出部における当面が主軸の端面に当接
する。押し広げ力により差込部材の外径が拡大し、その
外周面がテーパ孔の内周面に密着する。
共に主軸に対する工具の軸線方向の位置関係を固定に保
ち、しかも主軸に対する工具の横振動を防止出来て、被
加工物に高精度加工を施し得るようにする。又加工終了
後は、主軸から工具の取り外しを容易に行いうるように
する。 【構成】 主軸のテーパ孔に対する差込部材は中空に形
成され、そこに主軸内の引具に連結するようにした引杆
が備えてある。引杆が引かれると、差込部材にはテーパ
孔の深部に向く引込力と外径を拡大させる押し広げ力が
加わる。引込力により差込部材はテーパ孔の深部に向け
移動し、本体の張出部における当面が主軸の端面に当接
する。押し広げ力により差込部材の外径が拡大し、その
外周面がテーパ孔の内周面に密着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフライスその他の切削加
工用の工具に関し、詳しくは該工具を工作機の主軸に取
付ける為の取付部分の構造に関する。
工用の工具に関し、詳しくは該工具を工作機の主軸に取
付ける為の取付部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の工具に係る技術事項は、例えば
特開平5−337769号公報に示されている。その公
報の記載内容は、次の「公知技術欄」に記載の通りであ
る。尚上記公報における図1は、添付図面において本願
の実施例を示す図1〜図5と区別する為に、図6として
示した。
特開平5−337769号公報に示されている。その公
報の記載内容は、次の「公知技術欄」に記載の通りであ
る。尚上記公報における図1は、添付図面において本願
の実施例を示す図1〜図5と区別する為に、図6として
示した。
【0003】公知技術欄 『(前略)・・・1〜4は周知の工作機の構造を示すも
ので、1はフレーム、2は回動自在の主軸、3は主軸の
前端部に備えられたテーパ孔、4は引具を夫々示す。次
に5は工具を示す。この例では主軸に対する取付部を備
えた工具が示されるが、工具保持具によって保持される
ことにより主軸に対する取付部をもつ状態となった工具
の場合もある。6は該工具における本体を示す。7は本
体6の前端部に備えさせたワーク切削用の切刃で、例え
ば前端部の周囲に複数個例えば3個が備えられている。
8は本体6の後端部に備えられたシャンク部で、前記テ
ーパ孔3と対応するテーパ状に形成してある。9は本体
5の後端に付設したプルスタッドを示す。10は本体6の
外周に備えられた鍔部で、工具交換器の把持部によって
把持する為の部分であり、把持具嵌合用の溝11を備えて
いる。又この鍔部10はその後面10aと主軸2の前端面2a
との間にすき間ができる位置に設けられており、そのす
き間が次に述べる防振体介在用のすき間となっている。
・・(中略)・・次に15は鍔部10の後面10aに付設した
防振体を示し、・・(中略)・・防振体15はゴムその他
の弾性材料で形成される。・・(中略)・・上記構成の
ものを使用する場合、シャンク部8がテーパ孔3内に挿
入され、プルスタッド9が引具4によって引き込まれ
る。・・(中略)・・上記のような引込により、シャン
ク部8はテーパ孔3に嵌合する。又防振体15は・・(中
略)・・圧縮され、その剛性が高くなった状態で前端面
2aと後面10aとの間に保持具17諸とも介在する。・・
(中略)・・上記のような取付け状態において主軸2が
回動されることにより工具5が回動し、ワークWに対す
る切刃7による切削加工が、工具5に対してワークWを
矢印21方向に相対的に移動させることによって行われ
る。・・(後略)・・』
ので、1はフレーム、2は回動自在の主軸、3は主軸の
前端部に備えられたテーパ孔、4は引具を夫々示す。次
に5は工具を示す。この例では主軸に対する取付部を備
えた工具が示されるが、工具保持具によって保持される
ことにより主軸に対する取付部をもつ状態となった工具
の場合もある。6は該工具における本体を示す。7は本
体6の前端部に備えさせたワーク切削用の切刃で、例え
ば前端部の周囲に複数個例えば3個が備えられている。
8は本体6の後端部に備えられたシャンク部で、前記テ
ーパ孔3と対応するテーパ状に形成してある。9は本体
5の後端に付設したプルスタッドを示す。10は本体6の
外周に備えられた鍔部で、工具交換器の把持部によって
把持する為の部分であり、把持具嵌合用の溝11を備えて
いる。又この鍔部10はその後面10aと主軸2の前端面2a
との間にすき間ができる位置に設けられており、そのす
き間が次に述べる防振体介在用のすき間となっている。
・・(中略)・・次に15は鍔部10の後面10aに付設した
防振体を示し、・・(中略)・・防振体15はゴムその他
の弾性材料で形成される。・・(中略)・・上記構成の
ものを使用する場合、シャンク部8がテーパ孔3内に挿
入され、プルスタッド9が引具4によって引き込まれ
る。・・(中略)・・上記のような引込により、シャン
ク部8はテーパ孔3に嵌合する。又防振体15は・・(中
略)・・圧縮され、その剛性が高くなった状態で前端面
2aと後面10aとの間に保持具17諸とも介在する。・・
(中略)・・上記のような取付け状態において主軸2が
回動されることにより工具5が回動し、ワークWに対す
る切刃7による切削加工が、工具5に対してワークWを
矢印21方向に相対的に移動させることによって行われ
る。・・(後略)・・』
【0004】上記構成のものにあっては、主軸2に対す
る工具5の取付状態においてテーパ孔3の内周面に対し
てシャンク部8の外周面がぴったりと密着する為、主軸
2と工具5とは相互の軸芯が極めて高精度に一致する。
従って上記切削加工の場合、工具5を主軸2の回動の軸
芯精度そのままの高精度状態で回動させることが出来
て、高精度加工を行い得る特長がある。又、上記切削加
工の場合、切刃7に及ぶ切削抵抗によって工具5にそれ
を主軸2に対してベンドさせる方向の大きな力が加わっ
ても、主軸の前端面2aと鍔部10の後面10aとの間には前
記のように剛性が高くなった状態の防振体15が介在して
いる為、上記のようなベンドさせる力に対して大きな抵
抗力を示す。その結果、上記ベンドが防止され、回動中
の工具5においては上記ベンドに伴う横振動が防止さ
れ、ワークWにおける切削加工面を滑らかで肌荒れのな
い良好な状態とすることができる。
る工具5の取付状態においてテーパ孔3の内周面に対し
てシャンク部8の外周面がぴったりと密着する為、主軸
2と工具5とは相互の軸芯が極めて高精度に一致する。
従って上記切削加工の場合、工具5を主軸2の回動の軸
芯精度そのままの高精度状態で回動させることが出来
て、高精度加工を行い得る特長がある。又、上記切削加
工の場合、切刃7に及ぶ切削抵抗によって工具5にそれ
を主軸2に対してベンドさせる方向の大きな力が加わっ
ても、主軸の前端面2aと鍔部10の後面10aとの間には前
記のように剛性が高くなった状態の防振体15が介在して
いる為、上記のようなベンドさせる力に対して大きな抵
抗力を示す。その結果、上記ベンドが防止され、回動中
の工具5においては上記ベンドに伴う横振動が防止さ
れ、ワークWにおける切削加工面を滑らかで肌荒れのな
い良好な状態とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の構成
のものにあっては、主軸2を高速回動させて加工を行う
場合、その高速回動によって生ずる遠心力により主軸2
の直径が拡大しテーパ孔3の内径が拡大する。すると引
具4からシャンク部8に常時加わっている引き力によ
り、シャンク部8はテーパ孔3の深部に向けて引き込ま
れる。即ち、主軸2の直径の拡大によりテーパ孔3の内
径が拡大すると、テーパ孔3の内周面に対するシャンク
部8の外周面の圧接力が弱まり、前端面2aと後面10aと
から防振体15に加わる圧力が増大する。するとその増大
した圧力によって防振体15は更に押し縮められ、後面10
aは前端面2aに向けて移動する。即ちシャンク部8はテ
ーパ孔3の深部に向けて引き込まれる。上記引込は、上
記拡大したテーパ孔3の内周面に対してシャンク部8の
外周面が再び圧接して、その圧接力が増すまで行われ
る。このような引込により工具5は主軸2の側に移動す
る。この移動は次のような問題点を引き起こす。その一
つは、工具5は主軸2の側に向けて後退する為、工具5
による被加工物Wの切削深さが減少する問題点、即ち被
加工物Wの加工寸法精度を低下させる問題点である。も
う一つは、加工を終了して主軸2の回動を停止させたと
き、上記遠心力の消滅により主軸2にはそれの弾性復元
力によりテーパ孔3の内径を減少させようとする力が発
生する。するとその力によりテーパ孔3の内周面はシャ
ンク部8の外周面を大きな力で締め付ける。その結果、
主軸2から工具5を取り外せなくなってしまう問題点で
ある。
のものにあっては、主軸2を高速回動させて加工を行う
場合、その高速回動によって生ずる遠心力により主軸2
の直径が拡大しテーパ孔3の内径が拡大する。すると引
具4からシャンク部8に常時加わっている引き力によ
り、シャンク部8はテーパ孔3の深部に向けて引き込ま
れる。即ち、主軸2の直径の拡大によりテーパ孔3の内
径が拡大すると、テーパ孔3の内周面に対するシャンク
部8の外周面の圧接力が弱まり、前端面2aと後面10aと
から防振体15に加わる圧力が増大する。するとその増大
した圧力によって防振体15は更に押し縮められ、後面10
aは前端面2aに向けて移動する。即ちシャンク部8はテ
ーパ孔3の深部に向けて引き込まれる。上記引込は、上
記拡大したテーパ孔3の内周面に対してシャンク部8の
外周面が再び圧接して、その圧接力が増すまで行われ
る。このような引込により工具5は主軸2の側に移動す
る。この移動は次のような問題点を引き起こす。その一
つは、工具5は主軸2の側に向けて後退する為、工具5
による被加工物Wの切削深さが減少する問題点、即ち被
加工物Wの加工寸法精度を低下させる問題点である。も
う一つは、加工を終了して主軸2の回動を停止させたと
き、上記遠心力の消滅により主軸2にはそれの弾性復元
力によりテーパ孔3の内径を減少させようとする力が発
生する。するとその力によりテーパ孔3の内周面はシャ
ンク部8の外周面を大きな力で締め付ける。その結果、
主軸2から工具5を取り外せなくなってしまう問題点で
ある。
【0006】本願発明の工具は上記従来技術の問題点
(技術的課題)を解決する為に提供するものである。第
1の目的は、主軸に工具を取りける場合、両者の軸芯が
高精度に一致する状態に取付けることの出来る工具を提
供することである。第2の目的は、主軸に取付けた工具
で加工をする場合、主軸に対し工具をベンドさせる力に
対する抵抗力を大きくすることが出来るようにした工具
を提供することである。第3の目的は、主軸の高速回動
による遠心力により主軸の直径が拡大しても、主軸に対
する工具の軸線方向への位置関係を固定に保つことが出
来るようにした工具を提供することである。第4の目的
は、上記のように主軸の直径が拡大しても、主軸に対す
る工具の軸芯の一致状態を常に維持できるようにした工
具を提供することである。第5の目的は、主軸の高速回
動の停止により上記拡大した直径の減少があっても、主
軸により工具が大きな力で締付けられることを防止でき
るようにした工具を提供することである。他の目的及び
利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に
明らかになるであろう。
(技術的課題)を解決する為に提供するものである。第
1の目的は、主軸に工具を取りける場合、両者の軸芯が
高精度に一致する状態に取付けることの出来る工具を提
供することである。第2の目的は、主軸に取付けた工具
で加工をする場合、主軸に対し工具をベンドさせる力に
対する抵抗力を大きくすることが出来るようにした工具
を提供することである。第3の目的は、主軸の高速回動
による遠心力により主軸の直径が拡大しても、主軸に対
する工具の軸線方向への位置関係を固定に保つことが出
来るようにした工具を提供することである。第4の目的
は、上記のように主軸の直径が拡大しても、主軸に対す
る工具の軸芯の一致状態を常に維持できるようにした工
具を提供することである。第5の目的は、主軸の高速回
動の停止により上記拡大した直径の減少があっても、主
軸により工具が大きな力で締付けられることを防止でき
るようにした工具を提供することである。他の目的及び
利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に
明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における工具は、本体の軸線方向の一端に
は工作機の主軸におけるテーパ孔に差し込む為の差込部
材を一体に備えさせると共に、該差込部材の外周は上記
テーパ孔の内周面に密着させる為にテーパ状に形成して
当接面とし、一方上記本体の軸線方向の他端にはワーク
切削用の切刃又は切刃の装着部を備えさせ、更に上記本
体の外周には張出部を備えさせると共に、該張出部には
上記テーパ孔の内周面に対する上記当接面の当接状態に
おいて上記主軸の端面に当接させる為の当面を備えさ
せ、上記差込部材には、上記テーパ孔の深部に備わって
いる引具との連結部材を連結している工具において、上
記差込部材と連結部材との連結の構成は、上記差込部材
の軸芯部に、内周面に上記本体の側を向くテーパ状の受
面を備えた中空部を設ける一方、上記連結部材には、外
周面に連結部材側を向くテーパ状の押面を備えた引杆を
付設し、しかも上記引杆は上記差込部材の中空部に上記
押面が上記受面と対向する状態で且つ上記軸線方向に進
退自在に位置させ、更に上記押面の周囲において受面と
押面との間には押面から受面への押力伝達用の複数のボ
ールを介在させて、上記連結部材によって上記引杆が反
本体側に引かれることにより、上記押面から上記ボール
を介して上記受面に、差込部材を反本体側に引く力と差
込部材の直径を拡大させる力が加わるようにしたもので
ある。
に、本願発明における工具は、本体の軸線方向の一端に
は工作機の主軸におけるテーパ孔に差し込む為の差込部
材を一体に備えさせると共に、該差込部材の外周は上記
テーパ孔の内周面に密着させる為にテーパ状に形成して
当接面とし、一方上記本体の軸線方向の他端にはワーク
切削用の切刃又は切刃の装着部を備えさせ、更に上記本
体の外周には張出部を備えさせると共に、該張出部には
上記テーパ孔の内周面に対する上記当接面の当接状態に
おいて上記主軸の端面に当接させる為の当面を備えさ
せ、上記差込部材には、上記テーパ孔の深部に備わって
いる引具との連結部材を連結している工具において、上
記差込部材と連結部材との連結の構成は、上記差込部材
の軸芯部に、内周面に上記本体の側を向くテーパ状の受
面を備えた中空部を設ける一方、上記連結部材には、外
周面に連結部材側を向くテーパ状の押面を備えた引杆を
付設し、しかも上記引杆は上記差込部材の中空部に上記
押面が上記受面と対向する状態で且つ上記軸線方向に進
退自在に位置させ、更に上記押面の周囲において受面と
押面との間には押面から受面への押力伝達用の複数のボ
ールを介在させて、上記連結部材によって上記引杆が反
本体側に引かれることにより、上記押面から上記ボール
を介して上記受面に、差込部材を反本体側に引く力と差
込部材の直径を拡大させる力が加わるようにしたもので
ある。
【0008】
【作用】主軸のテーパ孔に差込部材を差し込み、引具に
より連結部材を介して引杆を引くと、引込力は引杆の押
面からボールを介して差込部材の受面に加わる。この場
合、押面及び受面がテーパ面なので、受面は上記引込方
向と平行な方向の力と差込部材の半径を押し広げる方向
の力を受ける。前者の力により差込部材はテーパ孔の深
部に向けて引き込まれ、張出部の当面が主軸の端面に当
接する。後者の力により差込部材は直径が拡大されて外
周の当接面がテーパ孔の内周面に密着し、主軸の軸芯と
工具の軸芯とが一致する。主軸を回動させて工具により
被加工物を切削する場合、上記主軸端面に対する当面の
当接は、工具に横向きに加わる力に対する耐性を増大さ
せる。主軸の高速回動による遠心力によりテーパ孔の内
径が拡大した場合、上記主軸の端面に対する当面の当接
は、主軸の側に向けて工具が後退することを阻止する。
又この場合、上記引具により引杆が更に引かれることに
より差込部材は直径が拡大してテーパ孔内周面に対する
当接面の密着状態が維持され、主軸の軸芯と工具の軸芯
の一致状態が維持される。主軸の停止により遠心力が消
滅した場合、主軸の弾性復元力によりテーパ孔の内周面
は差込部材の外周面を大きな力で締め付ける。しかし引
杆の引込を解除してそれを戻すと、差込部材はその直径
の拡大状態が解かれて直径が縮小する。その結果、上記
大きな力での締付が解ける。
より連結部材を介して引杆を引くと、引込力は引杆の押
面からボールを介して差込部材の受面に加わる。この場
合、押面及び受面がテーパ面なので、受面は上記引込方
向と平行な方向の力と差込部材の半径を押し広げる方向
の力を受ける。前者の力により差込部材はテーパ孔の深
部に向けて引き込まれ、張出部の当面が主軸の端面に当
接する。後者の力により差込部材は直径が拡大されて外
周の当接面がテーパ孔の内周面に密着し、主軸の軸芯と
工具の軸芯とが一致する。主軸を回動させて工具により
被加工物を切削する場合、上記主軸端面に対する当面の
当接は、工具に横向きに加わる力に対する耐性を増大さ
せる。主軸の高速回動による遠心力によりテーパ孔の内
径が拡大した場合、上記主軸の端面に対する当面の当接
は、主軸の側に向けて工具が後退することを阻止する。
又この場合、上記引具により引杆が更に引かれることに
より差込部材は直径が拡大してテーパ孔内周面に対する
当接面の密着状態が維持され、主軸の軸芯と工具の軸芯
の一致状態が維持される。主軸の停止により遠心力が消
滅した場合、主軸の弾性復元力によりテーパ孔の内周面
は差込部材の外周面を大きな力で締め付ける。しかし引
杆の引込を解除してそれを戻すと、差込部材はその直径
の拡大状態が解かれて直径が縮小する。その結果、上記
大きな力での締付が解ける。
【0009】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において符号2,5,6で示される部材は、公
知(例えば特開平5−337769号公報において公
知)の構成におけるおける主軸、工具、工具における本
体を夫々示すものである。これらの部材の夫々及びそれ
らと他の部材との関連は、前記公知技術欄に記載された
対応各部材の夫々及びそれらと他の部材との関連に係る
構成と同様の構成としてある。尚図1〜5において、機
能上図6に示されるものと同一又は均等の構成で説明が
重複すると考えられる部分には、図6と同一の符号を付
して重複する説明を省略する。次に、上記テーパ孔3の
内周面3aの勾配は通常7/24テーパと呼ばれる大きさ
の勾配である。又工具の本体6の外周における張出部
は、上記テーパ孔3の開口部よりも半径方向の外方に張
り出す部分を言い、例えば本例は、該張出部を前記鍔部
10でもって構成し、該張出部において主軸2の端面2aに
当接させる為の当面は上記鍔部10の後面10aでもって構
成した例を示す。以下においては鍔部10を張出部とも呼
び、後面10aを当面とも呼ぶ。
る。図1において符号2,5,6で示される部材は、公
知(例えば特開平5−337769号公報において公
知)の構成におけるおける主軸、工具、工具における本
体を夫々示すものである。これらの部材の夫々及びそれ
らと他の部材との関連は、前記公知技術欄に記載された
対応各部材の夫々及びそれらと他の部材との関連に係る
構成と同様の構成としてある。尚図1〜5において、機
能上図6に示されるものと同一又は均等の構成で説明が
重複すると考えられる部分には、図6と同一の符号を付
して重複する説明を省略する。次に、上記テーパ孔3の
内周面3aの勾配は通常7/24テーパと呼ばれる大きさ
の勾配である。又工具の本体6の外周における張出部
は、上記テーパ孔3の開口部よりも半径方向の外方に張
り出す部分を言い、例えば本例は、該張出部を前記鍔部
10でもって構成し、該張出部において主軸2の端面2aに
当接させる為の当面は上記鍔部10の後面10aでもって構
成した例を示す。以下においては鍔部10を張出部とも呼
び、後面10aを当面とも呼ぶ。
【0010】次に上記工具5の詳細について説明する。
22は後述の保持部材30の取付の為に本体6の軸芯部に設
けた透孔で、本体6の前端(図6の切刃7が備わってい
る側の端)にまで貫通するように形成してあり、内周面
には雌ねじ溝を形成してある。23はテーパ孔3への差込
の為に本体6の後端に備えさせた差込部を示す。24は該
差込部23における差込部材で、本体6と一体に構成さ
れ、直径の拡大及び縮小を可能にするために中空の筒状
に形成してある。25はその軸芯部に設けた中空部を示
す。26はテーパ孔3の内周面3aに密着させる為の当接面
である外周面を示し、テーパ孔3の内周面3aよりもやや
勾配のきついテーパ面としてある。27は差込部材24にお
ける元部24aの内周面に備えた凹部で、組立の際におけ
るボール47の退避用及び差込部材24の元部24aの薄肉化
の為に形成したものであり、本例では、多数のボール47
を保持させた保持部材30を本体6に対して回動させ得る
ようにする為に、内周の全長にわたる凹状の溝として形
成してある。28はボール47から伝達される力を受ける為
の受面で、半径方向の力と軸線5a方向の力との受取が出
来るよう図示の如き本体6の側を向いたテーパ面に形成
してある。軸線5aに対する該受面28の角度は、上記ボー
ル47から伝達される力の内例えば軸線方向の力の成分が
多くなるよう例えば60度程度に形成する。
22は後述の保持部材30の取付の為に本体6の軸芯部に設
けた透孔で、本体6の前端(図6の切刃7が備わってい
る側の端)にまで貫通するように形成してあり、内周面
には雌ねじ溝を形成してある。23はテーパ孔3への差込
の為に本体6の後端に備えさせた差込部を示す。24は該
差込部23における差込部材で、本体6と一体に構成さ
れ、直径の拡大及び縮小を可能にするために中空の筒状
に形成してある。25はその軸芯部に設けた中空部を示
す。26はテーパ孔3の内周面3aに密着させる為の当接面
である外周面を示し、テーパ孔3の内周面3aよりもやや
勾配のきついテーパ面としてある。27は差込部材24にお
ける元部24aの内周面に備えた凹部で、組立の際におけ
るボール47の退避用及び差込部材24の元部24aの薄肉化
の為に形成したものであり、本例では、多数のボール47
を保持させた保持部材30を本体6に対して回動させ得る
ようにする為に、内周の全長にわたる凹状の溝として形
成してある。28はボール47から伝達される力を受ける為
の受面で、半径方向の力と軸線5a方向の力との受取が出
来るよう図示の如き本体6の側を向いたテーパ面に形成
してある。軸線5aに対する該受面28の角度は、上記ボー
ル47から伝達される力の内例えば軸線方向の力の成分が
多くなるよう例えば60度程度に形成する。
【0011】次に30は複数のボールを周方向に一定の間
隔で保持する為の保持部材で、図2に示す如く周方向に
並設した多数の保持用凹部31を備える。32は上記受面28
と後述の押面45との間からのボール47の逃げを防止する
為の受止壁で、上記凹部31の底面をもって構成した例を
示す。33は後述の引込杆の受入及びその保持の為に形成
した凹部を示す。34は本体6に対する連結部で、外周面
には透孔22の雌ねじ溝と螺合する雄ねじ溝を形成してあ
る。35は部材30を回動操作する工具を嵌合させる為の嵌
合部を示し、例えば六角孔に形成してある。36は保持部
材30を本体6に固定するための固定部材を示し、軸芯部
には固定部材36を回動操作する工具を嵌合させるための
嵌合孔37、例えば上記嵌合部35と同様の六角孔を備えさ
せてある。
隔で保持する為の保持部材で、図2に示す如く周方向に
並設した多数の保持用凹部31を備える。32は上記受面28
と後述の押面45との間からのボール47の逃げを防止する
為の受止壁で、上記凹部31の底面をもって構成した例を
示す。33は後述の引込杆の受入及びその保持の為に形成
した凹部を示す。34は本体6に対する連結部で、外周面
には透孔22の雌ねじ溝と螺合する雄ねじ溝を形成してあ
る。35は部材30を回動操作する工具を嵌合させる為の嵌
合部を示し、例えば六角孔に形成してある。36は保持部
材30を本体6に固定するための固定部材を示し、軸芯部
には固定部材36を回動操作する工具を嵌合させるための
嵌合孔37、例えば上記嵌合部35と同様の六角孔を備えさ
せてある。
【0012】次に40は差込部23における引込具で、主軸
2内の引具4との連結部材である前記プルスタッド9
と、それに連結した引杆41とで形成してある。41aは両
者のねじ連結部を示す。42,43は差込部材24に対する引
杆41の位置決(半径方向の位置決)及び保持の為の部分
で、工具5の本体6に対して引杆41をほぼ同軸状態に位
置決した状態で保持するようにしてあり、又差込部材24
に対し上記軸線5a方向へ進退自在とする為に外周面はス
トレートな円筒面としてある。44は引杆41の外周面に備
えたボール47存置用の凹部で、ボール47を保持した状態
の保持部材30に対する引杆41の相対的な回動を可能にす
る為に引杆41の周囲の全長にわたる凹状の溝として形成
してある。45はボール47に押し力を与える為の押面で、
半径方向の力と軸線方向の力との伝達が出来るよう図示
の如き反本体6側でプルスタッド9の側を向いたテーパ
面に形成してある。軸線5aに対する該押面45の角度は、
上記ボール47に十分に大きい半径方向の力の伝達が出来
るよう例えば15度程度に形成する。ボール47は押面45
からの押力を受面28に伝える為の部材で、押面45の周囲
のどの部分においても受面28に対して均等に力を加え得
るよう、押面45の周囲に多数個が均等間隔で配設してあ
る。尚上記した差込部材24、保持部材30、引杆41、ボー
ル47等は、何れもこの種の工具において通常知られた十
分な強度を有する硬質材製例えば鋼製である。又上記工
具5の本体6において上記軸線5a方向の他端には前記図
6の切刃7が備わっているが、切刃に代えて、切刃を着
脱自在に取付ける為の装着部を備えさせても良い。
2内の引具4との連結部材である前記プルスタッド9
と、それに連結した引杆41とで形成してある。41aは両
者のねじ連結部を示す。42,43は差込部材24に対する引
杆41の位置決(半径方向の位置決)及び保持の為の部分
で、工具5の本体6に対して引杆41をほぼ同軸状態に位
置決した状態で保持するようにしてあり、又差込部材24
に対し上記軸線5a方向へ進退自在とする為に外周面はス
トレートな円筒面としてある。44は引杆41の外周面に備
えたボール47存置用の凹部で、ボール47を保持した状態
の保持部材30に対する引杆41の相対的な回動を可能にす
る為に引杆41の周囲の全長にわたる凹状の溝として形成
してある。45はボール47に押し力を与える為の押面で、
半径方向の力と軸線方向の力との伝達が出来るよう図示
の如き反本体6側でプルスタッド9の側を向いたテーパ
面に形成してある。軸線5aに対する該押面45の角度は、
上記ボール47に十分に大きい半径方向の力の伝達が出来
るよう例えば15度程度に形成する。ボール47は押面45
からの押力を受面28に伝える為の部材で、押面45の周囲
のどの部分においても受面28に対して均等に力を加え得
るよう、押面45の周囲に多数個が均等間隔で配設してあ
る。尚上記した差込部材24、保持部材30、引杆41、ボー
ル47等は、何れもこの種の工具において通常知られた十
分な強度を有する硬質材製例えば鋼製である。又上記工
具5の本体6において上記軸線5a方向の他端には前記図
6の切刃7が備わっているが、切刃に代えて、切刃を着
脱自在に取付ける為の装着部を備えさせても良い。
【0013】上記構成の工具における符号36,30,47,
40で示される部材の組付けを説明する。先ず中空部25を
通して透孔22内に固定部材36をやや深めの位置(図1に
示す位置よりも右方の位置)までねじ込み、次に保持部
材30を中空部25に装入し連結部34において螺着させる。
該保持部材30も中空部25において同様にやや深めの位置
まで入り込ませておく。次に多数のボール47を凹部31に
装入する。このとき多数のボール47は凹部27に位置させ
てそれらの内周側に引込具40の引杆41における部分43の
通過が可能な大きさの空間が出来るようにする。次にそ
の状態において、プルスタッド9を予め取付けた(後付
けしても良い)引杆41を差込部材24の中空部25を通して
保持部材30の凹部33に向けて差し込む。次に保持部材30
の回動操作用の工具(例えば断面六角形の棒状)を本体
6の前端の側から透孔22内に差し込んで嵌合孔37及び嵌
合部35に嵌合させ、その工具をもって保持部材30及び固
定部材36を回動させ、保持部材30を受面28の側に向け
て、受止壁32と受面28との間にボール47が挟まれる状態
となるまで移動させる。この場合、固定部材36も並行的
に進む。次に上記工具を本体6の前端の側にやや引き戻
してその先端部を固定部材36の嵌合孔37のみに嵌合さ
せ、該工具をもって固定部材36を回動させて、連結部34
とのダブルナット作用により保持部材30を本体6に対し
て固定させる。これにより組付が完了する。
40で示される部材の組付けを説明する。先ず中空部25を
通して透孔22内に固定部材36をやや深めの位置(図1に
示す位置よりも右方の位置)までねじ込み、次に保持部
材30を中空部25に装入し連結部34において螺着させる。
該保持部材30も中空部25において同様にやや深めの位置
まで入り込ませておく。次に多数のボール47を凹部31に
装入する。このとき多数のボール47は凹部27に位置させ
てそれらの内周側に引込具40の引杆41における部分43の
通過が可能な大きさの空間が出来るようにする。次にそ
の状態において、プルスタッド9を予め取付けた(後付
けしても良い)引杆41を差込部材24の中空部25を通して
保持部材30の凹部33に向けて差し込む。次に保持部材30
の回動操作用の工具(例えば断面六角形の棒状)を本体
6の前端の側から透孔22内に差し込んで嵌合孔37及び嵌
合部35に嵌合させ、その工具をもって保持部材30及び固
定部材36を回動させ、保持部材30を受面28の側に向け
て、受止壁32と受面28との間にボール47が挟まれる状態
となるまで移動させる。この場合、固定部材36も並行的
に進む。次に上記工具を本体6の前端の側にやや引き戻
してその先端部を固定部材36の嵌合孔37のみに嵌合さ
せ、該工具をもって固定部材36を回動させて、連結部34
とのダブルナット作用により保持部材30を本体6に対し
て固定させる。これにより組付が完了する。
【0014】上記構成のものにおいて、主軸2に対する
工具5の取付を説明する。図1の如く差込部23をテーパ
孔3内に差し込む。このとき図5に示すように、差込部
材24の元部24aにおいて最も外径の大きい部分24a'の外
周面がテーパ孔3の内周面3aに当接する。先部24bの外
周面とテーパ孔3の内周面3aとの間及び主軸2の端面2a
と張出部10の当面10aとの間は夫々隙間が空いたままで
ある。この状態において引具4によりプルスタッド9を
周知の如く引く。その引き力により引杆41が図5の矢印
51方向(前記軸線5aと平行な方向)に動くと、押面45は
ボール47を矢印52の如く半径方向外方に押し、ボール47
は押面45と受止壁32と受面28とに挟まれてそれらが一体
状態となる。尚45a,32a,28aはボール47との当接部
を夫々示す。上記一体状態となると、上記引具4により
引杆41に矢印51方向に加わる力により押面45はボール47
を介して受面28を押す。この場合、押面45及び受面28は
テーパ面なので、上記受面28は、上記の力によって、矢
印53で示すように前記軸線5aと平行な方向の力と、矢印
54で示すように半径方向に押し広げようとする力の二つ
の力を受ける。
工具5の取付を説明する。図1の如く差込部23をテーパ
孔3内に差し込む。このとき図5に示すように、差込部
材24の元部24aにおいて最も外径の大きい部分24a'の外
周面がテーパ孔3の内周面3aに当接する。先部24bの外
周面とテーパ孔3の内周面3aとの間及び主軸2の端面2a
と張出部10の当面10aとの間は夫々隙間が空いたままで
ある。この状態において引具4によりプルスタッド9を
周知の如く引く。その引き力により引杆41が図5の矢印
51方向(前記軸線5aと平行な方向)に動くと、押面45は
ボール47を矢印52の如く半径方向外方に押し、ボール47
は押面45と受止壁32と受面28とに挟まれてそれらが一体
状態となる。尚45a,32a,28aはボール47との当接部
を夫々示す。上記一体状態となると、上記引具4により
引杆41に矢印51方向に加わる力により押面45はボール47
を介して受面28を押す。この場合、押面45及び受面28は
テーパ面なので、上記受面28は、上記の力によって、矢
印53で示すように前記軸線5aと平行な方向の力と、矢印
54で示すように半径方向に押し広げようとする力の二つ
の力を受ける。
【0015】受面28が上記のような力を受けると、一つ
の例としては、先ず上記軸線方向の力53により、差込部
材24は差込孔3の深部に向けて引き込まれ、図3の如く
当面10aが端面2aに当接する。この場合、差込部材24の
元部24aはテーパ孔3内への引込によって直径がやや押
し縮められる。上記端面2aに対する当面10aの当接後、
更に上記引込具40の引込の継続により、上記半径方向の
力54によって先部24bは押し広げられ、図4の如く先部
24bの外周側の当接面26がテーパ孔3の内周面3aに当接
する。別の例としては、差込部材24が差込孔3の深部へ
向けて引き込まれることにより当面10aが端面2aに当接
することと、先部24bが押し広げられることによりその
外周側の当接面がテーパ孔3の内周面に当接することと
が並行的に行われる。尚これらの作用は、差込部材24の
直径の拡大或いは縮小のし易さ(差込部材24の形成材料
の違い或いは厚みの違いによる)、当接面26と内周面3a
との勾配の大小、図1の状態の場合における端面2aと当
面10aとの間の隙間の大小、押面45や受面28の傾斜角度
の大小によって、前者のように行われる場合と後者のよ
うに行われる場合とがある。
の例としては、先ず上記軸線方向の力53により、差込部
材24は差込孔3の深部に向けて引き込まれ、図3の如く
当面10aが端面2aに当接する。この場合、差込部材24の
元部24aはテーパ孔3内への引込によって直径がやや押
し縮められる。上記端面2aに対する当面10aの当接後、
更に上記引込具40の引込の継続により、上記半径方向の
力54によって先部24bは押し広げられ、図4の如く先部
24bの外周側の当接面26がテーパ孔3の内周面3aに当接
する。別の例としては、差込部材24が差込孔3の深部へ
向けて引き込まれることにより当面10aが端面2aに当接
することと、先部24bが押し広げられることによりその
外周側の当接面がテーパ孔3の内周面に当接することと
が並行的に行われる。尚これらの作用は、差込部材24の
直径の拡大或いは縮小のし易さ(差込部材24の形成材料
の違い或いは厚みの違いによる)、当接面26と内周面3a
との勾配の大小、図1の状態の場合における端面2aと当
面10aとの間の隙間の大小、押面45や受面28の傾斜角度
の大小によって、前者のように行われる場合と後者のよ
うに行われる場合とがある。
【0016】上記取付状態において主軸2を回動させて
工具5により被加工物を加工する場合を説明する。上記
取付状態では、テーパ孔3の内周面3aに対する差込部材
24の当接面26の密着により、主軸2の軸芯と工具5の軸
芯とは正確に一致している。従って、工具5を主軸2の
回動の軸芯精度そのままの高精度状態で回動させること
が出来て、高精度加工を行うことが出来る。
工具5により被加工物を加工する場合を説明する。上記
取付状態では、テーパ孔3の内周面3aに対する差込部材
24の当接面26の密着により、主軸2の軸芯と工具5の軸
芯とは正確に一致している。従って、工具5を主軸2の
回動の軸芯精度そのままの高精度状態で回動させること
が出来て、高精度加工を行うことが出来る。
【0017】又、主軸の前端面2aに鍔部10の後面10aが
圧接しているので、工具5にそれを主軸2に対してベン
ドさせる方向の大きな力が加わっても、その力に対して
大きな抵抗力を示して、上記ベンドを防止できる。従っ
て、回動中の工具5においては上記ベンドに伴う横振動
を防止でき、ワークに高精度加工を施すことができる。
圧接しているので、工具5にそれを主軸2に対してベン
ドさせる方向の大きな力が加わっても、その力に対して
大きな抵抗力を示して、上記ベンドを防止できる。従っ
て、回動中の工具5においては上記ベンドに伴う横振動
を防止でき、ワークに高精度加工を施すことができる。
【0018】主軸2の高速回動(例えば???rpm)
により遠心力によって主軸2の直径が拡大しても、鍔部
10の後面10aが主軸2の前端面2aに当接しているので、
主軸2に対し工具5の軸線方向の位置関係を一定に保持
できる。従って、工具5による被加工物の加工の深さ
(工具5の軸線方向へ向けての切削の深さ)を予め定め
た深さに維持できる。
により遠心力によって主軸2の直径が拡大しても、鍔部
10の後面10aが主軸2の前端面2aに当接しているので、
主軸2に対し工具5の軸線方向の位置関係を一定に保持
できる。従って、工具5による被加工物の加工の深さ
(工具5の軸線方向へ向けての切削の深さ)を予め定め
た深さに維持できる。
【0019】又上記の場合、テーパ孔3の内径が拡大す
ると、差込部材24の元部24aは上記押し縮めに対する弾
力的な復元力によって外径が追従して拡大する。また先
部24bにあっては、引具4から引杆41に常時加わってい
る矢印51方向の引込力により、前述の矢印52,54方向の
力の伝達及び動きが行われ、テーパ孔3の内径の拡大に
伴い先部24bの外径が追従して拡大する。このようにし
て、テーパ孔3の内周面3aに対する差込部材24の当接面
26の密着状態が保たれる。その結果、前記した主軸2と
工具5との軸芯の一致状態はそのまま維持することが出
来る。
ると、差込部材24の元部24aは上記押し縮めに対する弾
力的な復元力によって外径が追従して拡大する。また先
部24bにあっては、引具4から引杆41に常時加わってい
る矢印51方向の引込力により、前述の矢印52,54方向の
力の伝達及び動きが行われ、テーパ孔3の内径の拡大に
伴い先部24bの外径が追従して拡大する。このようにし
て、テーパ孔3の内周面3aに対する差込部材24の当接面
26の密着状態が保たれる。その結果、前記した主軸2と
工具5との軸芯の一致状態はそのまま維持することが出
来る。
【0020】上記主軸2の高速回動を停止させた場合、
上記遠心力は消滅し主軸2にはその弾性復元力によりテ
ーパ孔3の内径を減少させようとする力が発生する。そ
の結果、テーパ孔3の内周面3aは差込部材24の外周面26
を締め付ける。しかし工具5を主軸2から取り外す場
合、引具4を緩めると引杆41は矢印51方向とは反対方向
に復帰し、その結果、拡大されていた差込部材24の先部
24bの外径は復元(縮小)し、図3の状態となる。この
状態では弾力的に押し縮められている差込部材24の元部
24aの外周面がその弾力によってテーパ孔3の内周面に
圧接しているだけなので、元部24aの外周面とテーパ孔
3の内周面3aとの圧接力はさほど大きくない。従ってテ
ーパ孔3からの差込部材24の引き抜きは比較的小さい力
で行え、主軸2から工具5を容易に取り外すことが出来
る。
上記遠心力は消滅し主軸2にはその弾性復元力によりテ
ーパ孔3の内径を減少させようとする力が発生する。そ
の結果、テーパ孔3の内周面3aは差込部材24の外周面26
を締め付ける。しかし工具5を主軸2から取り外す場
合、引具4を緩めると引杆41は矢印51方向とは反対方向
に復帰し、その結果、拡大されていた差込部材24の先部
24bの外径は復元(縮小)し、図3の状態となる。この
状態では弾力的に押し縮められている差込部材24の元部
24aの外周面がその弾力によってテーパ孔3の内周面に
圧接しているだけなので、元部24aの外周面とテーパ孔
3の内周面3aとの圧接力はさほど大きくない。従ってテ
ーパ孔3からの差込部材24の引き抜きは比較的小さい力
で行え、主軸2から工具5を容易に取り外すことが出来
る。
【0021】次に、前記受止壁32は押面45からボール47
を介して受面28に押力が与えられるときに上記ボール47
が押面45及び受面28の間から逃げ出すことを防止するた
めの壁であって、凹部27や凹部44の深さを本例とは異な
る深さにしたり、押面45や受面28の傾斜角度を本例とは
異なった角度に選ぶ場合には、上記の壁32は図5におい
て符号27aで示す部分の内周面をもって構成したり、或
いは図5において符号44aで示す部分の外周面をもって
構成しても良い。これらの場合、前記保持部材30は用い
られない。
を介して受面28に押力が与えられるときに上記ボール47
が押面45及び受面28の間から逃げ出すことを防止するた
めの壁であって、凹部27や凹部44の深さを本例とは異な
る深さにしたり、押面45や受面28の傾斜角度を本例とは
異なった角度に選ぶ場合には、上記の壁32は図5におい
て符号27aで示す部分の内周面をもって構成したり、或
いは図5において符号44aで示す部分の外周面をもって
構成しても良い。これらの場合、前記保持部材30は用い
られない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明は、請求項記載の
構成によって第1から第5の目的を達成して、主軸2に
工具5を取付けて被加工物の加工を行う場合、主軸2に
対して工具5の軸芯を常に正確に一致させると共に主軸
2に対する工具5の軸線方向の位置関係を常に固定に保
ち、しかも主軸2に対する工具5のベンドの防止により
工具5の横振動を防止することが出来て、被加工物に高
精度の加工を施すことが出来る効果がある。しかも加工
終了後、主軸2から工具5を取り外す場合には、その取
り外しを容易に行いうる効果がある。
構成によって第1から第5の目的を達成して、主軸2に
工具5を取付けて被加工物の加工を行う場合、主軸2に
対して工具5の軸芯を常に正確に一致させると共に主軸
2に対する工具5の軸線方向の位置関係を常に固定に保
ち、しかも主軸2に対する工具5のベンドの防止により
工具5の横振動を防止することが出来て、被加工物に高
精度の加工を施すことが出来る効果がある。しかも加工
終了後、主軸2から工具5を取り外す場合には、その取
り外しを容易に行いうる効果がある。
【図1】主軸のテーパ孔に工具の差込部を差し込んだ状
態の縦断面図。
態の縦断面図。
【図2】保持部材及びボールを示す図。
【図3】引込具の引込により張出部の当面が主軸の端面
に当接した状態を示す部分図。
に当接した状態を示す部分図。
【図4】引込具の引込により差込部材の外周の当接面が
テーパ孔の内周面に密着した状態を示す部分図。
テーパ孔の内周面に密着した状態を示す部分図。
【図5】引込具の引込による力の伝達を説明するための
拡大断面図。
拡大断面図。
【図6】工作機の主軸に工具を取付けた状態を示す一部
破断図。
破断図。
2 主軸 3 テーパ孔 5 工具 6 本体 24 差込部材 28 受面 41 引杆 45 押面 47 ボール
Claims (1)
- 【請求項1】 本体の軸線方向の一端には工作機の主軸
におけるテーパ孔に差し込む為の差込部材を一体に備え
させると共に、該差込部材の外周は上記テーパ孔の内周
面に密着させる為にテーパ状に形成して当接面とし、一
方上記本体の軸線方向の他端にはワーク切削用の切刃又
は切刃の装着部を備えさせ、更に上記本体の外周には張
出部を備えさせると共に、該張出部には上記テーパ孔の
内周面に対する上記当接面の当接状態において上記主軸
の端面に当接させる為の当面を備えさせ、上記差込部材
には、上記テーパ孔の深部に備わっている引具との連結
部材を連結している工具において、上記差込部材と連結
部材との連結の構成は、上記差込部材の軸芯部に、内周
面に上記本体の側を向くテーパ状の受面を備えた中空部
を設ける一方、上記連結部材には、外周面に連結部材側
を向くテーパ状の押面を備えた引杆を付設し、しかも上
記引杆は上記差込部材の中空部に上記押面が上記受面と
対向する状態で且つ上記軸線方向に進退自在に位置さ
せ、更に上記押面の周囲において受面と押面との間には
押面から受面への押力伝達用の複数のボールを介在させ
て、上記連結部材によって上記引杆が反本体側に引かれ
ることにより、上記押面から上記ボールを介して上記受
面に、差込部材を反本体側に引く力と差込部材の直径を
拡大させる力が加わるようにしたことを特徴とする工
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12185094A JPH07299614A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 工 具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12185094A JPH07299614A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 工 具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07299614A true JPH07299614A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14821483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12185094A Pending JPH07299614A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 工 具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07299614A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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