JPH07299997A - 転写フィルム - Google Patents

転写フィルム

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JPH07299997A
JPH07299997A JP9473994A JP9473994A JPH07299997A JP H07299997 A JPH07299997 A JP H07299997A JP 9473994 A JP9473994 A JP 9473994A JP 9473994 A JP9473994 A JP 9473994A JP H07299997 A JPH07299997 A JP H07299997A
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JP
Japan
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weight
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methyl methacrylate
layer
copolymer
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JP9473994A
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Reikichi Nakano
礼吉 中野
Masakazu Ishibashi
正和 石橋
Hiroyoshi Sato
裕喜 佐藤
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた曲面転写性および転写対象物に対する
形状保持性を得る。焼却時に発熱量が過度に高くなるの
を避けて焼却炉の損傷を避けるとともに、有毒ガスが発
生しないようにする。転写後に剥がれ易くして取扱いを
簡単する。 【構成】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メチ
ルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合体、α−
メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメチル
メタクリレート−マレイミド共重合体3〜30重量部、
上記メチルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合
体とは構造式の異なるメチルメタクリレート−アクリル
酸アルキル共重合体1〜5重量部、可塑剤20重量部以
下を含有してなるベースフィルム1の上に、剥離層2、
絵柄印刷層3、隠蔽層4及びホットメルト接着剤層5を
順次積層して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写フィルムの改良に
関し、特に曲面転写性の改良対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具や建材等の化粧板には、
絵柄を施すためにポリエチレンテレフタレート(PE
T)からなる転写フィルムが用いられている。このPE
Tフィルムは、平面への転写には問題がないが、曲面へ
の転写には不向きであることから、最近ではポリ塩化ビ
ニル(PVC)からなる転写フィルムが採用されるよう
になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転写対象物
が立体的な三次元曲面を有する場合には、転写フィルム
を転写対象物に適正に沿わせることがなかなか難しく、
改良が望まれているのが現状であり、特に、曲面部に沿
わせた際に適正な伸びが要求される。また、その後の収
縮、すなわち、転写フィルムを貼り合わせた状態で長期
間保管する場合等において形状保形性が優れていること
も要求される。
【0004】一方、転写フィルムは使用後に焼却処分さ
れるが、燃焼による発熱量が高過ぎると焼却炉を痛める
ことから、発熱量を高過ぎないようにすることが望まれ
る。また、燃焼時に有毒ガス(PVCフィルムの場合に
は塩化水素ガス)が発生しないようにすることも環境対
策として考慮すべきである。
【0005】さらに、転写後、転写フィルムを転写対象
物から速やかに剥がすことができるようにすることが取
扱い上便利である。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、転写フィルムを構成す
るベースフィルムの配合組成を改良することにより、優
れた曲面転写性および転写対象物に対する形状保持性を
得んとすることにある。さらには、焼却時に発熱量が過
度に高くなるのを避けて焼却炉の損傷を避けるととも
に、有毒ガスが発生しないようにすることにある。ま
た、転写後に剥がれ易くして取扱いを簡単しようとする
ことにもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段は、ポリ塩化ビニル100
重量部に対して、下記の一般式で表されるメチルメタク
リレート−アクリル酸アルキル共重合体、
【化5】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体、メチ
ルメタクリレート−マレイミド共重合体3〜30重量
部、下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体1〜5重量部、
【化6】 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
上に、剥離層、絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト接
着剤層を順次積層して構成したことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の解決手段は、ポリ塩化ビニ
ル100重量部に対して、下記の一般式で表されるメチ
ルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合体、
【化7】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
チルメタクリレート−マレイミド共重合体3〜30重量
部、下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体1〜5重量部、
【化8】 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
上に、剥離性能を有する絵柄印刷層、隠蔽層及びホット
メルト接着剤層を順次積層して構成したことを特徴とす
る。
【0009】本発明の第3の解決手段は、第1又は第2
の解決手段において、ベースフィルムにワックスを3重
量部以下配合したことを特徴とする。
【0010】ベースフィルムを構成する配合組成のう
ち、下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体、
【化9】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
チルメタクリレート−マレイミド共重合体を3〜30重
量部含有させるのは、これらはポリ塩化ビニルに比べて
ビガット軟化温度、熱変形温度及び柔軟温度が高く、か
つ、ポリ塩化ビニルに相溶性を有し、かくして転写フィ
ルムの温度に対する感受性を抑制し、真空プレスによっ
て転写対象物に伸びた状態で貼り合わせた箇所のその後
の収縮を抑制することができるからである。
【0011】さらに、上記一般式で表されるメチルメタ
クリレート−アクリル酸アルキル共重合体とは構造の異
なる下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体
【化10】 を1〜5重量部含有させるのは、ポリ塩化ビニルとの相
溶性に加え、ポリ塩化ビニルよりも数十倍の長さを持っ
たポリマーであるため、ポリ塩化ビニルとの鎖の絡まり
が密となり、転写時(80〜120℃)において転写フ
ィルムの極端な軟化を防ぎ、これにより、転写対象物の
曲面形状部での過剰な伸びを抑制して転写フィルムを転
写対象物に適正に沿わせることができるからである。ま
た、ポリ塩化ビニルとの密なる鎖の絡まりにより、転写
時(80〜120℃)における転写フィルムの破断まで
の伸び率を向上させ、複雑な形状においても転写フィル
ムを破断することなく転写対象物に適正に沿わせること
ができるからである。
【0012】可塑剤の含有量を20重量部以下に設定し
たのは、20重量部を超えると転写対象物に貼り合わせ
た際に転写フィルムが伸び過ぎ、その後に大きく収縮し
て転写対象物から剥離するおそれがあるからであり、ま
た、可塑剤の移行が生じ易いからである。好ましくは8
〜12重量部である。
【0013】剥離層は、真空プレスによる転写時にベー
スフィルムと他の残りの層とを剥離するためのものであ
り、例えばアクリル系樹脂、炭化水素系樹脂、塩化オレ
フィン系樹脂等の樹脂や、パラフィンワックス、合成ワ
ックス等のワックスを用いる。
【0014】絵柄印刷層は、転写対象物に化粧を施すた
めのものであり、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリアクリル、ポリウレタン、
ポリビニルアセタール、ポリエステルウレタン、塩化ゴ
ム等の熱可塑性樹脂をバインダーとして用い、適切な色
の染料や顔料を着色材として含有するものを用いる。そ
の加工法は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等の通
常行われている印刷法やロールコーター法等である。
【0015】隠蔽層は、転写対象物の色や欠点を隠蔽す
るためのものであり、上記絵柄印刷層と同一の材料を用
いて同一の印刷法にて行えばよい。
【0016】ホットメルト接着剤層は、転写時の真空プ
レス条件で上記各層を転写対象物に接着させるためのも
のであり、転写対象物の材質によって変わるが、アクリ
ル樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド、塩素化ポリオレフ
ィン、塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体、環化ゴム、
クマロンインデン樹脂等が用いられる。その加工法は、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法等の通常行われてい
る印刷法やロールコーター法等である。
【0017】なお、上記絵柄印刷層は、剥離性能を有す
るものであってもよく、この場合には、上記隠蔽層を省
略する。また、転写フィルムの剥離性を良くするため
に、上記ベースフィルムにパラフィンワックス、合成ワ
ックス等のワックスを3重量部以下配合してもよい。こ
れにより、転写時にベースフィルムからワックスがブリ
ードし、剥離層との密着性を弱めることができる。
【0018】本発明の第4の解決手段は、アクリル系樹
脂100重量部に対して、ポリ塩化ビニル40〜120
重量部、メチルメタクリレート−アクリル酸ブチルスチ
レン共重合体、メチルメタクリレート−アクリル酸メチ
ルスチレン共重合体又はメチルメタクリレート−ブタジ
エンスチレン共重合体1〜50重量部、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体10〜40重量部、可塑剤20重量部以下
を含有してなるベースフィルムの上に、剥離層、絵柄印
刷層、隠蔽層及びホットメルト接着剤を順次積層して構
成したことを特徴とする。
【0019】本発明の第5の解決手段は、アクリル系樹
脂100重量部に対して、ポリ塩化ビニル40〜120
重量部、メチルメタクリレート−アクリル酸ブチルスチ
レン共重合体、メチルメタクリレート−アクリル酸メチ
ルスチレン共重合体又はメチルメタクリレート−ブタジ
エンスチレン共重合体1〜50重量部、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体10〜40重量部、可塑剤20重量部以下
を含有してなるベースフィルムの上に、剥離性能を有す
る絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト接着剤を順次積
層して構成したことを特徴とする。
【0020】本発明の第6の解決手段は、本発明の第4
又は第5の解決手段において、ベースフィルムにワック
スを3重量部以下配合したことを特徴とする。
【0021】ベースフィルムの配合組成の1つとしてア
クリル系樹脂を用いたのは、焼却時における焼却炉の損
傷や有毒ガスの発生を考慮したものである。
【0022】ポリ塩化ビニルを40〜120重量部に設
定したのは、これ以上になると焼却時に発熱量が低下し
て灰成分の量が多くなり、この灰成分を焼却するために
発熱量を上げなければならず、焼却炉が損傷する原因と
なるからである。したがって、ポリ塩化ビニルの量を多
くできないことから、この代わりに上記のアクリル系樹
脂を用いるのである。
【0023】メチルメタクリレート−アクリル酸ブチル
スチレン共重合体、メチルメタクリレート−アクリル酸
メチルスチレン共重合体又はメチルメタクリレート−ブ
タジエンスチレン共重合体の含有量を1〜50重量部に
設定したのは、10重量部未満では曲面形状部における
伸びが低く、皺が入ったり、場合によっては亀裂が入る
からである。一方、50重量部を超えると転写前後で収
縮が大きくなり、特に曲面形状部の仕上がりが悪くなる
からである。
【0024】エチレン酢酸ビニル共重合体の含有量を1
0〜40重量部に設定したのは、10重量部未満では可
塑剤の量が20重量部と少ないため、ベースフィルムの
成形が難しくなるからである。一方、40重量部を超え
ると転写時にベースフィルムの伸びが大きくなり、絵柄
印刷層の絵柄にずれが生ずるからである。
【0025】メチルメタクリレート−アクリル酸ブチル
スチレン共重合体、メチルメタクリレート−アクリル酸
メチルスチレン共重合体、メチルメタクリレート−ブタ
ジエンスチレン共重合体及びエチレン酢酸ビニル共重合
体は、アクリル樹脂とポリ塩化ビニルとの相溶性を高め
るとともに、曲面加工時の伸びを付与する働きもあり、
さらには、焼却時の灰分発生と塩化水素ガスの発生を抑
制する働きも有する。
【0026】可塑剤の含有量を20重量部以下に設定し
た理由は上記した通りである。また、剥離層、絵柄印刷
層、隠蔽層及びホットメルト接着剤層の材料も上記した
通りであり、絵柄印刷層に剥離性能を付与して剥離層を
なくすようにしてもよいことも上記した通りである。さ
らに、ベースフィルムにワックスを3重量部以下配合し
ても良いことも上記した通りである。
【0027】
【作用】上記の構成により、本発明の第1〜6の解決手
段では、ベースフィルムに含まれるアクリル系樹脂によ
って、優れた曲面転写性および転写対象物に対する形状
保持性が得られる。
【0028】本発明の第4〜6の解決手段では、ポリ塩
化ビニルの配合量の低減とこれを補うアクリル系樹脂と
によって、焼却時に発熱量が高くなり過ぎず、焼却炉の
損傷が避けられる。また、塩化水素ガスの発生が少なく
なる。
【0029】本発明の第3及び第6の解決手段では、ベ
ースフィルムに配合されたワックスによって、転写後に
転写対象物から容易に剥がれ、取扱いが簡単になる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に図面を
参照しつつ説明する。なお、本発明はここの挙げた実施
例になんら限定されるものではない。
【0031】(第1実施例)平均重合度850のポリ塩
化ビニル100重量部に対し、表1に示す配合割合にて
可塑剤、各種アクリル系共重合体及びワックスを配合
し、カレンダー加工によって厚み0.1mmのフィルム
として巻き取った。表1中、アクリル系共重合体メタブ
レンH−602,H−605,H−630は共に三菱レ
ーヨン(株)製のものであり、メタブレンH−602と
は下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アク
リル酸アルキル共重合体であり、
【化11】 メタブレンH−605とはα−メチルスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体であり、メタブレンH−630とは
メチルメタクリレート−マレイミド共重合体である。ま
た、アクリル系共重合体メタブレンP−530,P−5
51も共に三菱レーヨン(株)製のものであり、これら
は共に下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−
アクリル酸アルキル共重合体であり、
【化12】 メタブレンP−530とは平均分子量が310万であ
り、メタブレンP−551は平均分子量が150万であ
る。
【0032】図1に示すように、このフィルムをベース
フィルム1として、該ベースフィルム1にグラビア印刷
法によって剥離層2、絵柄印刷層3、隠蔽層4及びホッ
トメルト接着剤層5を順次積層して転写フィルムAとし
た。
【0033】次いで、図2に示すように、横断面および
縦断面が共に蒲鉾状である底面の平坦な板部材からなる
転写対象物としての基材(MDF)Bに上記転写フィル
ムAを下記の条件の下で真空プレスにて貼り合わせた。
なお、上記基材Bの四隅上部のアールは10Rである。
【0034】<真空プレス条件> プレス圧力:3.0kg/cm2 プレス温度:100℃ プレス時間:60秒 その後、上記ベースフィルム1を図2のように基材Bか
ら剥がし、基材B上部に所定の絵柄模様を付与した。な
お、図3及び図4には、絵柄印刷層3´に剥離性能を付
与して剥離層2をなくした転写フィルムAである。
【0035】この転写フィルムAの評価を下記の条件に
て行った。
【0036】<曲面加工性>真空プレスによる曲面加工
において皺及び亀裂の発生の有無、また、平面部と曲面
部との絵柄の差を○×方式にて評価した。
【0037】<転写性>真空プレス機による曲面転写後
の転写性と転写フィルムAの剥離性を○×方式にて評価
した。
【0038】<引張伸び率>JIS−K−6734に基
づく1号ダンベルにより試験片を作成し、80℃、10
0℃にて縦方向のみの伸び率を引張試験機にて測定し
た。
【0039】<耐熱収縮量>転写フィルムAを基材Bに
貼り合わせた状態で40℃ギヤオーブン中に48時間放
置したのち取り出し、転写フィルムAの収縮量を測定し
た。
【0040】<クリープ性>幅25mm、標線100mmの
試料を100℃にて引張試験機に据え付け、50mm/min
の速度で200mmまで引張り、試料を取り出す。この試
料を40℃ギヤオーブン中に5分間放置し、取り出した
後の収縮量を測定した。このクリープ性については、真
空プレス機にて基材Bに転写フィルムAを貼り合わせた
後の転写フィルムAの収縮についての代用試験である。
【0041】
【表1】
【0042】その結果、実施例1〜10では、転写加工
適性及び転写後における転写フィルムAの形状保持性の
全ての評価項目において満足のいく評価を得ることがで
きた。中でも、ベースフィルム1にワックスを添加した
実施例10では転写後の転写フィルムAの剥離性が一段
と優れていた。しかし、比較例1〜6では、転写加工適
性については各実施例とさほど遜色がないが、形状保持
性については芳しくなかった。
【0043】(第2実施例)アクリル系樹脂としてメタ
ブレンH−602を用い、このメタブレンH−602:
100重量部に対し、表1に示す配合割合にてポリ塩化
ビニル、各種アクリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体、可塑剤及び安定剤を配合し、カレンダー加工
によって厚み0.1mmのフィルムとして巻き取った。
表1中、MAS樹脂とはメチルメタクリレート−アクリ
ル酸メチルスチレン共重合体(W300 三菱レーヨン
(株)製)であり、MBSとはメチルメタクリレート−
アクリル酸ブチルスチレン共重合体(B−11 鐘淵化
学(株)製)であり、EVAとはエチレン酢ビ共重合体
(EVA−BH 日本合成化学(株)製)であり、PV
CはニポリットSMを用いた。
【0044】このフィルムをベースフィルム1として、
第1実施例と同様の要領にて転写フィルムAを作成し、
これを基材Bに貼り合わせた。真空プレス条件、転写フ
ィルムAの評価条件も下記の項目を追加したほかは第1
実施例と同様である。
【0045】<焼却性>JIS−K−6350「ゴム製
品分析方法」により灰分を定量した。灰化条件は550
℃×4時間である。そして、灰分量が0.60wt%以
下を○、0.61〜0.80wt%の範囲を△、0.8
1wt%以上を×として評価した。
【0046】<発熱量>JIS−M−8814による総
発熱量を測定した。
【0047】<塩化水素ガス発生量>JIS−K−25
41「燃焼管式、磁製管酸素法」により燃焼し、JIS
−K−0107「排ガス中の塩化水素測定法」により定
量した。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】その結果、実施例11〜19では、転写加
工適性、焼却性、燃焼時の発熱量及び塩化水素ガスの発
生量のほぼ全ての評価項目において満足のいく評価を得
ることができた。しかし、比較例7〜18では、各評価
項目のうちどこかに芳しくない結果が出ており、総合評
価した結果、合格点をつけることができなかった。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜6に係
る本発明によれば、ベースフィルムを構成する樹脂とし
て分子構造の異なる2種類のアクリル系樹脂を用いたの
で、この樹脂の特性によって曲面転写性および転写対象
物に対する形状保持性を優れたものにすることができ
る。
【0052】請求項4〜6に係る本発明によれば、ベー
スフィルムを構成する樹脂のうちポリ塩化ビニルの占め
る割合を少なくするとともに、この減少をアクリル系樹
脂で補足したので、焼却時の発熱量が高くなり過ぎるの
をできるだけ抑えて焼却炉の損傷を回避することができ
る。また、ポリ塩化ビニルの配合割合が少ない分だけ塩
化水素ガスの発生を少なくすることができ、大気汚染を
なくして環境を良くすることができる。
【0053】請求項4〜6に係る本発明によれば、ベー
スフィルムにワックスを配合したので、転写フィルムの
剥離作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離層と絵柄印刷層とを別々に設けた転写フィ
ルムの断面図である。
【図2】図1の転写フィルムを基材に貼り合わせた状態
を示す断面図である。
【図3】絵柄印刷層に剥離性能を付与した転写フィルム
の断面図である。
【図4】図2の転写フィルムを基材に貼り合わせた状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 剥離層 3 絵柄印刷層 3´ 剥離性能を有する絵柄印刷層 4 隠蔽層 5 ホットメルト接着剤層 A 転写フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 101 8115−4F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体、 【化1】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
    チルメタクリレート−マレイミド共重合体3〜30重量
    部、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体1〜5重量部、 【化2】 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
    上に、 剥離層、絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト接着剤層
    が順次積層されて構成されたことを特徴とする転写フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体、 【化3】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
    チルメタクリレート−マレイミド共重合体3〜30重量
    部、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体1〜5重量部、 【化4】 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
    上に、 剥離性能を有する絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト
    接着剤層が順次積層されて構成されたことを特徴とする
    転写フィルム。
  3. 【請求項3】 ベースフィルムには、ワックスが3重量
    部以下配合されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の転写フィルム。
  4. 【請求項4】 アクリル系樹脂100重量部に対して、 ポリ塩化ビニル40〜120重量部、 メチルメタクリレート−アクリル酸ブチルスチレン共重
    合体、メチルメタクリレート−アクリル酸メチルスチレ
    ン共重合体又はメチルメタクリレート−ブタジエンスチ
    レン共重合体1〜50重量部、 エチレン酢酸ビニル共重合体10〜40重量部、 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
    上に、 剥離層、絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト接着剤層
    が順次積層されて構成されたことを特徴とする転写フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂100重量部に対して、 ポリ塩化ビニル40〜120重量部、 メチルメタクリレート−アクリル酸ブチルスチレン共重
    合体、メチルメタクリレート−アクリル酸メチルスチレ
    ン共重合体又はメチルメタクリレート−ブタジエンスチ
    レン共重合体1〜50重量部、 エチレン酢酸ビニル共重合体10〜40重量部、 可塑剤20重量部以下を含有してなるベースフィルムの
    上に、 剥離性能を有する絵柄印刷層、隠蔽層及びホットメルト
    接着剤層が順次積層されて構成されたことを特徴とする
    転写フィルム。
  6. 【請求項6】 ベースフィルムには、ワックスが3重量
    部以下配合されていることを特徴とする請求項4又は5
    記載の転写フィルム。
JP9473994A 1994-05-09 1994-05-09 転写フィルム Pending JPH07299997A (ja)

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JP9473994A JPH07299997A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 転写フィルム

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JP9473994A JPH07299997A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 転写フィルム

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JP (1) JPH07299997A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0933437A2 (en) 1998-01-29 1999-08-04 Topy Kogyo Kabushiki Kaisha Method of heat-treating a hollow cylindrical workpiece

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EP0933437A2 (en) 1998-01-29 1999-08-04 Topy Kogyo Kabushiki Kaisha Method of heat-treating a hollow cylindrical workpiece

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