JPH07300066A - プロポーショニングバルブ - Google Patents

プロポーショニングバルブ

Info

Publication number
JPH07300066A
JPH07300066A JP9362894A JP9362894A JPH07300066A JP H07300066 A JPH07300066 A JP H07300066A JP 9362894 A JP9362894 A JP 9362894A JP 9362894 A JP9362894 A JP 9362894A JP H07300066 A JPH07300066 A JP H07300066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
plunger
master cylinder
retainer
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9362894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Yanagi
久仁男 柳
Koji Shintani
広司 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP9362894A priority Critical patent/JPH07300066A/ja
Publication of JPH07300066A publication Critical patent/JPH07300066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブを押圧するばねの組付性およびバルブ
リテーナの加工性を向上させ、バルブとマスタシリンダ
のピストンとの干渉を防いで異音の発生を無くし、かつ
ブレーキ作動の信頼性を高めることにある。 【構成】 マスタシリンダ2のハウジング2aに取付け
られるバルブボデー16の開口端部にバルブリテーナ2
3を設け、バルブリテーナ23内に押圧ばね30でプラ
ンジャ25側に押圧されてバルブシート31と接離する
バルブ32を配設し、バルブ32の軸部32aをシリン
ダ4内に突出すべく形成し、マスタシリンダ2のピスト
ン6の過大な移動量に伴い、ピストン6に嵌着された筒
状部材13のフランジ13aによってバルブ32を開放
状態にするプロポーショニングバルブ1において、バル
ブリテーナ23の先端部にバルブ32および押圧ばね3
0の挿入配置後に折曲げられる係合片34を設け、係合
片34をバルブ32と係合可能に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスタシリンダに付設
されるプロポーショニングバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプロポーショニングバル
ブは、マスタシリンダから後輪ブレーキシリンダに至る
液圧通路の途中に配設されている。しかして、プロポー
ショニングバルブは、図5に示すように、制動初期での
低制動力時には前輪側と等しい制動力を後輪側に与え、
制動力が所定値(図中の作動開始点A)以上になったと
きは前輪側よりも所定の割合で小さな制動力を後輪側に
与え、これによって後輪ロックを防止し、安定した制動
を得るように構成されている。
【0003】詳しくは図6に示す如く、プロポーショニ
ングバルブ51はマスタシリンダ52のハウジング52
aに取付けられるバルブボデー53を備え、このバルブ
ボデー53には大径貫通孔(図示せず)が設けられてい
る。また、この大径貫通孔のマスタシリンダ側開口端部
には、小径貫通孔54を有するバルブリテーナ55が設
けられている。そして、バルブボデー53の大径貫通孔
およびバルブリテーナ55の小径貫通孔54には、大径
部56aと小径部56bを有する段付きプランジャ56
が摺動自在に配設されている。このプランジャ56は、
戻しばね57により一方向に付勢され、通常は非作動位
置に保持されている。
【0004】しかも、上記プランジャ56内には、小径
部56b側のブレーキ液圧通路58と大径部56a側の
ブレーキ液圧通路(図示せず)とを連通する連通路59
が形成されており、当該プランジャ56の一端小径部5
6bと他端大径部56aとにそれぞれブレーキ液圧を作
用させて、その受圧面積差によりプランジャ56が上記
非作動位置から戻しばね57の付勢力に抗して変位する
ようになっている。
【0005】また、バルブリテーナ55内には、押圧ば
ね60によりプランジャ56側に押圧されて該プランジ
ャ56の連通路59の一端のバルブシート56cと接離
するバルブ61が遊挿状態で配設されており、該プラン
ジャ56の非作動時にはバルブ61を開放状態にし、該
プランジャ56の作動時にはバルブ61を開閉状態にさ
せるようになっている。
【0006】一方、このプロポーショニングバルブ51
が取付けられると、異常時、例えば前輪ブレーキ系統に
油洩れが発生して制動不良になったとき、後輪ブレーキ
系統に十分な制動力が作用しなくなる。このため、マス
タシリンダ52およびプロポーショニングバルブ51に
は、当該プロポーショニングバルブ51の作動を停止さ
せて後輪側に十分な制動力が掛かるようにした機構が設
けられている。
【0007】すなわち、上記マスタシリンダ52のシリ
ンダ62内には、正常時において一定のストロークで移
動する前輪ブレーキ系統のピストン63と後輪ブレーキ
系統のピストン(図示せず)が摺動自在に配設されてお
り、前輪ブレーキ系統のピストン63の後端にはバルブ
作動停止機構たるフランジ64aを備えた筒状部材64
が嵌着されている。また、プランジャ56のバルブシー
ト56cと反対側に位置するバルブ61の軸部61a
は、マスタシリンダ52のシリンダ62内に所定の長さ
Lにわたって突出すべく形成されている。
【0008】しかして、前輪ブレーキ系統の油洩れなど
により、図示しない後輪ブレーキ系統のピストンが過大
なストロークを移動したとき、該後輪ブレーキ系統のピ
ストンと共に先行して移動する筒状部材64のフランジ
64aがプロポーショニングバルブ51を構成するバル
ブ61の軸部61aと当接し、該バルブ61を開放状態
にしてプロポーショニングバルブ51は作動停止する。
このため、ブレーキペダルに加えられる踏力に比例した
液圧がそのまま後輪ブレーキシリンダに送出されるよう
になっている(図5中の破線)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のプロポーショニングバルブ51にあっては、バルブ
リテーナ55の内周面に押圧ばね60の抜止め用の周溝
65を設けており、当該バルブ部分を構成するバルブ6
1、バルブシート56c、押圧ばね60の各部材のう
ち、押圧ばね60の一端をバルブ61の段部61bに嵌
着し、その他端をバルブリテーナ55の周溝65に挿着
して組付けているので、押圧ばね60の他端を楕円形に
たわめた状態で挿着しなければならず、押圧ばね60の
組付けが困難である上、周溝65の加工成形が面倒であ
った。
【0010】また、従来のプロポーショニングバルブ5
1では、バルブリテーナ55などにバルブ61のマスタ
シリンダ52側への移動を阻止するストッパが設けられ
ていないので、ブレーキ急開放時においてピストン63
が急戻りすると、マスタシリンダ52のシリンダ62内
に引き込まれたバルブ61の軸部61aの先端部分と筒
状部材64の外周面とが互いに接触して干渉することが
起こり、これに伴って両者が摩耗して異音を発生し、ま
たバルブ61の摩耗によってブレーキ作動の信頼性を低
下させるという不具合を有していた。
【0011】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、バルブを押圧するばねの組
付性およびバルブリテーナの加工性を向上させるととも
に、バルブとマスタシリンダのピストンとの干渉を防ぐ
ことによって異音の発生を無くし、かつブレーキ作動の
信頼性を高めることが可能なプロポーショニングバルブ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、マスタシリン
ダのハウジングに取付けられるバルブボデーを備え、該
バルブボデーに大径貫通孔を設けるとともに、該大径貫
通孔のマスタシリンダ側開口端部に小径貫通孔を有する
バルブリテーナを設け、前記バルブボデーの大径貫通孔
および前記バルブリテーナの小径貫通孔に大径部と小径
部を有する段付きプランジャを摺動自在に配設し、該プ
ランジャをばねにより一方向に付勢して通常は非作動位
置に保持させるとともに、前記プランジャ内に小径部側
のブレーキ液圧通路と大径部側のブレーキ液圧通路とを
連通する連通路を形成し、前記プランジャの一端小径部
と他端大径部とにそれぞれブレーキ液圧を作用させて、
その受圧面積差により前記プランジャを前記非作動位置
から前記ばねの付勢力に抗して変位させ、かつ前記バル
ブリテーナ内に、押圧ばねにより前記プランジャ側に押
圧されて前記プランジャの連通路の一端のバルブシート
と接離するバルブを遊挿状態で配設して、前記プランジ
ャの非作動時には前記バルブを開放状態にし、前記プラ
ンジャの作動時には前記バルブを開閉状態させる一方、
前記プランジャのバルブシートと反対側にある前記バル
ブの軸部を前記マスタシリンダのシリンダ内に突出すべ
く形成し、前記マスタシリンダのピストンの過大な移動
量に伴い、該ピストンに嵌着されたバルブ作動停止機構
によって前記バルブを開放状態にするプロポーショニン
グバルブにおいて、前記バルブリテーナの前記マスタシ
リンダ側に位置する先端部に前記バルブおよび押圧ばね
の挿入配置後に折曲げられる係合片を設け、該係合片を
前記バルブと係合可能に配置している。
【0013】
【作用】本発明に係るプロポーショニングバルブでは、
バルブリテーナのマスタシリンダ側に位置する先端部に
バルブおよび押圧ばねの挿入配置後に折曲げられる係合
片を設け、該係合片をバルブと係合可能に配置している
ため、バルブリテーナ内に押圧ばねを挿入した後に先端
部の係合片を折曲げると、従来のように周溝を設けなく
とも押圧ばねがバルブリテーナから確実に抜け出ること
がなくなる上、ブレーキ急開放時においてバルブが係合
片と係合してマスタシリンダ側への移動が阻止され、こ
れによってピストンが急戻りしてもバルブの軸部先端と
ピストンの外周面との間に隙間が確保され、両者が干渉
するということは起こらなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1〜図4は、本発明に係るプロポーショ
ニングバルブの一実施例を示している。図1および図2
において、プロポーショニングバルブ1は、マスタシリ
ンダ2のハウジング2aに設けられた液圧送出口3に着
脱自在に取付けられている。マスタシリンダ2のシリン
ダ4内には、プライマリピストン5とセカンダリピスト
ン6が軸心方向に沿って間隔を置き摺動自在に配設され
ており、これらピストン5,6によって2つの液圧室
7,8が画成されている。
【0016】しかして、マスタシリンダ2に連結された
ブレーキペダル(図示せず)を踏み込むと、プライマリ
ピストン5が往動し、これによってマスタシリンダ2の
液圧室7内に発生したブレーキ液圧は液圧送出口3から
プロポーショニングバルブ1を介して、図示しない後輪
ブレーキシリンダに供給されるようになっている。それ
と同時に、セカンダリピストン6も往動し、マスタシリ
ンダ2の他の液圧室8に発生したブレーキ液圧は他の液
圧送出口9を介して、図示しない前輪ブレーキシリンダ
に供給されるようになっている。
【0017】また、上記プライマリピストン5の前端側
には、ボルト10によってリテーナ11の中央部が支持
されており、このリテーナ11はボルト10に対して相
対的に軸方向へ移動可能に設けられている。また、リテ
ーナ11の外周には、プライマリピストン5の戻しばね
12が配設されている。一方、セカンダリピストン6の
後端には、当該セカンダリピストン6の一部を構成する
プラスチック製の筒状部材13が嵌着さており、この筒
状部材13のプライマリピストン5側の端部にはバルブ
作動停止機構としてのフランジ13aが外周方向へ突出
して設けられている。なお、図1および図2において1
4,15はシール部材である。
【0018】上記プロポーショニングバルブ1は、マス
タシリンダ2のハウジング2aに取付けられるほぼ筒状
のバルブボデー16を備えており、このバルブボデー1
6の内部には、マスタシリンダ2の液圧送出口3から離
れる方向へ向かって順に上部貫通孔17、中間貫通孔1
8、大径貫通孔19、下部貫通孔20および出力側液圧
通路21が同一軸線上に設けられている。そして、バル
ブボデー16の上部貫通孔17には、小径貫通孔22を
有するバルブリテーナ23の大径部23aがかしめによ
って固定され、該バルブリテーナ23の小径部23bは
液圧送出口3に挿着されるようになっている。なお、バ
ルブリテーナ23の小径部23bの外周面にはシール部
材24が嵌着されている。
【0019】また、バルブボデー16の大径貫通孔19
およびバルブリテーナ23の小径貫通孔22内には、大
径部25aと小径部25bを有する段付きプランジャ2
5が摺動自在に配設されており、マスタシリンダ2と反
対側に位置する大径部25aにはシール部材26が嵌着
されている。他方、マスタシリンダ2側に位置する小径
部25bは、バルブリテーナ23と該バルブリテーナ2
3に併設されたシール部材27を摺動可能に貫通し、そ
の先端部がバルブリテーナ23内に突出すべく配置され
ている。しかも、バルブボデー16の中間貫通孔18内
であって、バルブリテーナ23とプランジャ25のフラ
ンジ部25cとの間には、戻しばね28が配設されてお
り、該戻しばね28の付勢力によって、通常ではプラン
ジャ25が大径貫通孔19の液圧出力側の内壁面19a
に当接する非作動位置に保持されるようになっている。
さらに、プランジャ25の内部には、連通路29が軸方
向に沿って形成されており、該連通路29を介してマス
タシリンダ2の液圧送出口3側と、下部貫通孔20およ
び出力側液圧通路21とが連通されている。
【0020】一方、上記バルブリテーナ23内には、押
圧ばね30によりプランジャ25側に押圧され、連通路
29の一端部に形成されたバルブシート31と接離する
バルブ32が遊挿状態で配設されており、該バルブ32
の外周部には通路33が設けられている。また、上記プ
ランジャ25のバルブシート31と反対側に位置するバ
ルブ32の軸部32aは、マスタシリンダ2のシリンダ
4内に若干突出すべく(図2中で長さL)バルブ軸方向
に沿って長く形成されており、軸部32aの先端がマス
タシリンダ2内に配設された筒状部材13のフランジ1
3aと当接するように配置されている。しかして、バル
ブ32の軸部32aがバルブ作動停止機構としての筒状
部材13のフランジ13aと当接すると、これに伴って
該バルブ32が傾けられて開放状態になるように構成さ
れている。
【0021】このため、上記バルブリテーナ23は、図
3および図4に示す如く、素材に鉄材やアルミニウム材
等を用いて冷間圧造や切削加工などでほぼ筒状に製作さ
れている。また、マスタシリンダ2側に位置するバルブ
リテーナ23の先端部には、バルブ32と押圧ばね30
の挿入配置後に折曲げられ、これらバルブ32および押
圧ばね30のストッパとしての機能を有する3つの係合
片34が一体的に設けられている。
【0022】これら係合片34は、バルブリテーナ23
の先端部から小径部23bの外周面と面一に軸方向に沿
って所定の長さにわたり延びており、先端部の周縁に沿
って間隔を置いて配設されている。しかも、各係合片3
4の外周面には、折曲げ溝35が横方向に沿ってそれぞ
れ形成されている。したがって、バルブリテーナ23内
にバルブ32および押圧ばね30を挿入した後、各係合
片34を折曲げ溝35よりバルブリテーナ23の軸心に
向けて折曲げると、これら係合片34は、図2に示すよ
うに、バルブリテーナ23内の上方位置でバルブ32と
係合可能に配置されることになる。また、押圧ばね30
は、バルブリテーナ23から抜け止めされた状態で、バ
ルブ32の外周面に形成された段部32bと折曲げられ
た係合片34との間に配設されることになり、バルブ3
2は押圧ばね30の付勢力によってバルブリテーナ23
の内側段部23cに向けて押圧されるように構成されて
いる。
【0023】上記段付きプランジャ25の作動状態にお
いて、バルブ32は該プランジャ25のバルブシート3
1に当接して着座し、連通路29を閉塞するようになっ
ている。しかして、押圧ばね30の付勢力は、戻しばね
28の付勢力よりも小さく設定されており、プランジャ
25がバルブボデー16の大径貫通孔19の内壁面19
aに当接している非作動状態では、該バルブ32をバル
ブシート31から離座させて連通路29を開放状態に保
持するようになっている。このとき、バルブ32の外周
部はバルブリテーナ23の内側段部23cに当接してい
る。
【0024】本実施例のプロポーショニングバルブ1で
は、マスタシリンダ2の液圧送出口3からブレーキ液圧
が供給されると、このブレーキ液圧は、バルブ32の通
路33、該バルブ32とバルブシート31との間隙、プ
ランジャ25の連通路29、下部貫通孔22内を通り、
出力側液圧通路21を経て図示しない後輪ブレーキシリ
ンダに送られる。そして、上記ブレーキ液圧が上昇して
所定値(図5中の作動開始点A)を超えると、このブレ
ーキ液圧はプランジャ25の大径部25aに供給される
ため、これら大径部25a側の受圧面積と小径部25b
側の受圧面積との差から、プランジャ25は図1および
図2で上方へ移動する。これに伴い、バルブ32が閉
じ、後輪ブレーキシリンダへのブレーキ液圧の上昇は停
止する。
【0025】その後、さらにマスタシリンダ2の液圧送
出口3からのブレーキ液圧が上昇すると、その上昇に伴
ってプランジャ25は下降することから上下方向の往復
動を繰り返し、受圧面積差の割合に応じて、前輪ブレー
キシリンダへのブレーキ液圧の増加率に対し低い増加率
で後輪ブレーキシリンダにブレーキ液圧が伝達されるこ
とになる。
【0026】以上の作動は、前輪および後輪のブレーキ
系統が正常な場合であるが、前輪ブレーキ系統に油洩れ
などの欠陥が生じると、マスタシリンダ2の液圧室8の
圧力が小さくなることから、セカンダリピストン6は図
1で極端に左行する。また、このセカンダリピストン6
が左方向に過大な量を移動すると、これに伴ってプライ
マリピストン5も大きく同方向に移動する。
【0027】このとき、正常時には互いに当接しないよ
うに位置設定してあるマスタシリンダ2側の筒状部材1
3のフランジ13aが、液圧送出口3よりシリンダ4内
に長さLだけ突出しているバルブ32の軸部32aに当
接し、これを左方向へ押圧する。このため、バルブ32
は傾けられて開放状態に保持され、ブレーキペダルの踏
力に比例した液圧がそのまま後輪ブレーキシリンダに供
給され続け、前輪のブレーキが作動しなくとも、車両に
対して十分な制動力を掛けることができるようになる。
また、後輪のブレーキ系統に欠陥が発生したときには、
セカンダリピストン6による液圧が前輪ブレーキシリン
ダに送られ、車両に対して十分な制動力を掛けることが
できるようになる。
【0028】さらに、本実施例のプロポーショニングバ
ルブ1では、ブレーキ急開放時においてマスタシリンダ
2の液圧室7が負圧状態となり、バルブ32が押圧ばね
30の付勢力に抗して、図2の鎖線で示す如くシリンダ
4内に引き込まれて一定量上昇するが、その後、当該バ
ルブ32は係合片34と係合してマスタシリンダ2側へ
の移動が阻止される。したがって、セカンダリピストン
6が急戻りしても、バルブ32の軸部32aの先端と筒
状部材13の外周面との間には隙間が確保されることか
ら、該軸部32aが筒状部材13の外周面に当たること
はない。
【0029】本実施例のプロポーショニングバルブ1に
おいては、バルブリテーナ23内にバルブ32と押圧ば
ね30を挿入した後に各係合片34を折曲げているた
め、該押圧ばね30をバルブリテーナ23内に簡単に配
置することができるとともに、抜け止めを確実に防止で
きる。しかも、本実施例の係合片34は、ブレーキ急開
放時においてバルブ32のマスタシリンダ2側への移動
を阻止するストッパとなるため、バルブ32の軸部32
aと筒状部材13の外周面とが互いに接触するのを防ぐ
ことができる。また、本実施例のバルブリテーナ23
は、係合片34を設けても複雑な構造にならずに済み、
鉄材やアルミニウム材等を用いて容易に製作できるた
め、部品コスト高を招くおそれはない。
【0030】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0031】例えば、既述の実施例におけるバルブリテ
ーナ23の係合片34には、折曲げ溝35が形成されて
いるが、バルブリテーナ23の係合片部分が容易に折曲
げることのできる材質であれば、このような折曲げ溝3
5を係合片34に形成しなくてもよい。また、本実施例
では、図3および図4に示す如く、係合片34の壁面を
直線状に形成しているが、円弧状に形成してもよい。こ
の形状によると、係合片34の製作が容易となる。
【0032】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るプロポーショ
ニングバルブは、マスタシリンダのハウジングに取付け
られるバルブボデーの開口端部にバルブリテーナを設
け、該バルブリテーナ内に押圧ばねで段付きプランジャ
側に押圧されてバルブシートと接離するバルブを配設
し、該バルブの軸部を前記マスタシリンダのシリンダ内
に突出すべく形成し、前記マスタシリンダのピストンの
過大な移動量に伴い、該ピストンに嵌着されたバルブ作
動停止機構によって前記バルブを開放状態にするもので
あって、前記バルブリテーナのマスタシリンダ側に位置
する先端部に前記バルブおよび押圧ばねの挿入配置後に
折曲げられる係合片を設け、該係合片を前記バルブと係
合可能に配置している。したがって、本発明のプロポー
ショニングバルブによれば、バルブの押圧ばねを簡単に
組付けできるとともに、従来の如くバルブリテーナに溝
を設けなくとも押圧ばねの抜け止めを確実に防げるた
め、プロポーショニングバルブの組立作業性およびバル
ブリテーナの加工性の向上を図ることができる。しか
も、ブレーキ急開放時においては、バルブが係合片と係
合してマスタシリンダ側への移動が阻止されるため、ピ
ストンが急戻りしてもバルブの軸部先端とマスタシリン
ダのピストンとが干渉するということは起こらず、両者
の摩耗による異音の発生がなくなるとともに、ブレーキ
作動の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプロポーショニングバ
ルブを示す断面図である。
【図2】上記プロポーショニングバルブの要部を拡大し
て示す断面図である。
【図3】上記プロポーショニングバルブを構成するバル
ブリテーナの全体を示す斜視図である。
【図4】上記バルブリテーナを示す平面図である。
【図5】プロポーショニングバルブにおける入力圧と出
力圧との関係を示す特性図である。
【図6】従来のプロポーショニングバルブを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 プロポーショニングバルブ 2 マスタシリンダ 2a ハウジング 3 液圧送出口 4 シリンダ 5 プライマリピストン 6 セカンダリピストン 13 筒状部材 13a フランジ 16 バルブボデー 19 大径貫通孔 21 出力側液圧通路 22 小径貫通孔 23 バルブリテーナ 25 段付きプランジャ 25a 大径部 25b 小径部 28 戻しばね 29 連通路 30 押圧ばね 31 バルブシート 32 バルブ 32a 軸部 32b 段部 33 通路 34 係合片 35 折曲げ溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダのハウジングに取付けら
    れるバルブボデーを備え、該バルブボデーに大径貫通孔
    を設けるとともに、該大径貫通孔のマスタシリンダ側開
    口端部に小径貫通孔を有するバルブリテーナを設け、前
    記バルブボデーの大径貫通孔および前記バルブリテーナ
    の小径貫通孔に大径部と小径部を有する段付きプランジ
    ャを摺動自在に配設し、該プランジャをばねにより一方
    向に付勢して通常は非作動位置に保持させるとともに、
    前記プランジャ内に小径部側のブレーキ液圧通路と大径
    部側のブレーキ液圧通路とを連通する連通路を形成し、
    前記プランジャの一端小径部と他端大径部とにそれぞれ
    ブレーキ液圧を作用させて、その受圧面積差により前記
    プランジャを前記非作動位置から前記ばねの付勢力に抗
    して変位させ、かつ前記バルブリテーナ内に、押圧ばね
    により前記プランジャ側に押圧されて前記プランジャの
    連通路の一端のバルブシートと接離するバルブを遊挿状
    態で配設して、前記プランジャの非作動時には前記バル
    ブを開放状態にし、前記プランジャの作動時には前記バ
    ルブを開閉状態させる一方、前記プランジャのバルブシ
    ートと反対側にある前記バルブの軸部を前記マスタシリ
    ンダのシリンダ内に突出すべく形成し、前記マスタシリ
    ンダのピストンの過大な移動量に伴い、該ピストンに嵌
    着されたバルブ作動停止機構によって前記バルブを開放
    状態にするプロポーショニングバルブにおいて、前記バ
    ルブリテーナの前記マスタシリンダ側に位置する先端部
    に前記バルブおよび押圧ばねの挿入配置後に折曲げられ
    る係合片を設け、該係合片を前記バルブと係合可能に配
    置したことを特徴とするプロポーショニングバルブ。
  2. 【請求項2】 前記バルブリテーナの係合片は、先端部
    の周縁に沿って間隔を置いて複数個配設され、それぞれ
    の外壁面には折曲げ溝が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のプロポーショニングバルブ。
JP9362894A 1994-05-06 1994-05-06 プロポーショニングバルブ Pending JPH07300066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9362894A JPH07300066A (ja) 1994-05-06 1994-05-06 プロポーショニングバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9362894A JPH07300066A (ja) 1994-05-06 1994-05-06 プロポーショニングバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07300066A true JPH07300066A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14087598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9362894A Pending JPH07300066A (ja) 1994-05-06 1994-05-06 プロポーショニングバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07300066A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100357140C (zh) * 2005-04-26 2007-12-26 温州市东启汽车零部件制造有限公司 带可调式比例阀的制动主缸

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100357140C (zh) * 2005-04-26 2007-12-26 温州市东启汽车零部件制造有限公司 带可调式比例阀的制动主缸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4141548B2 (ja) マスタシリンダ
US4862787A (en) Reaction mechanism for brake booster
JP2005502527A (ja) ストローク低減弁付きマスターシリンダ
US4718326A (en) Tandem brake booster
US5168790A (en) Liquid pressure booster
US7096775B2 (en) Pneumatic booster
JP4767402B2 (ja) マスタシリンダ
JPH07300066A (ja) プロポーショニングバルブ
US6367254B1 (en) Master cylinder
KR960000779B1 (ko) 브레이크 배력장치
US4524584A (en) Brake booster
GB2304161A (en) A vacuum booster e.g.for brakes
US7121094B2 (en) Center valve for master cylinder
KR100316324B1 (ko) 브레이크 배력장치
JP2642444B2 (ja) マスタシリンダ
JPH05658A (ja) 液圧倍力装置のシール装置
US4936195A (en) Vacuum brake booster shell extension with radially inwardly projecting annular portion for valve key contact
JPH068955Y2 (ja) ブレーキ液圧制御弁
JPS6335884Y2 (ja)
JPH04356268A (ja) 液圧倍力装置の反力装置
JP2886703B2 (ja) 液圧制御弁
JPH03284464A (ja) マスタシリンダの弁構造
JP3853950B2 (ja) 2系統ブレーキ装置用油圧制御弁
JPH07291107A (ja) プロポーショニングバルブ
JP4625519B2 (ja) 負圧ブースタ