JPH0730073B2 - 新規なチアゾリジン−4−オン誘導体およびその酸付加塩 - Google Patents

新規なチアゾリジン−4−オン誘導体およびその酸付加塩

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JPH0730073B2
JPH0730073B2 JP11902588A JP11902588A JPH0730073B2 JP H0730073 B2 JPH0730073 B2 JP H0730073B2 JP 11902588 A JP11902588 A JP 11902588A JP 11902588 A JP11902588 A JP 11902588A JP H0730073 B2 JPH0730073 B2 JP H0730073B2
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吉弘 小室
茂昭 諸岡
俊二 青野
穣 実光
水谷  理人
陽 田辺
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は優れた血小板活性化因子(以後PAFと略称す
る)拮抗作用を有する新規な、2−ピリジル−チアゾリ
ジン−4−オン誘導体に関する。
<従来の技術および課題> PAFはIgE感作されたウサギ好塩基球を抗原で刺戟した培
養上清中に見出された微量でウサギ血小板を活性化する
因子(Benveniste J.,ら、J.P.Med.,136,1356−1377(1
972))であり、アセチルグリセリルエーテルホスホリ
ルコリン(AGEPC)、すなわち、1−O−ヘキサデシル
/オクタデシル−2−O−アセチル−sn−グリセリル−
3−ホスホリルコリン(Hanahan.D.J.ら、J.Biol.Che
m.,254,9355〜9385,(1979))であると構造決定された
生体内微量活性物質である。
PAFは血小板活性化作用以外にも、種々の作用、たとえ
ば、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、好中球・
単球・マクロフアージ活性化、肝グリコーゲン分解促進
などの生理作用を極低濃度で引き起こすことが知られて
いる。
これらの生理作用は、多くの疾患たとえば、種種の炎症
・アレルギー性疾患、循環器系疾患、消化器系疾患など
に関連しているとされている。従つて、これらPAF誘発
病の予防及び/または治療のために、PAF拮抗物質の探
索に焦点が合わされ、近年、精力的に、PAF拮抗物質の
探索が行われて来ている。
しかしながら、PAF誘発病の予防または治療のために、
数種の化合物が現在までに試用されてはきたが、それら
の有効性は十分満足なものではなかつた。
一方、チアゾリジン−4−オン誘導体に関する研究報告
は数多くなされている。しかしながら、それらの内で2
−ピリジル−チアゾリジン−4−オン誘導体に関するも
のは、次に挙げる7つの報告に限定される。即ち、特開
昭54−145670号公報においては農薬としての用途を有す
るN−(置換または無置換フエニルおよびピリジル)誘
導体が開示されている。特開昭55−55184号公報には農
薬としての用途を有するN−(置換または無置換フエニ
ルおよびベンジルおよびシクロアルキル)誘導体を中心
とした化合物が開示されている。特開昭57−85380号公
報および、特開昭57−88170号公報には、それぞれ、抗
補体作用を有するN−(カルボキシシクロヘキシルメチ
ル)誘導体および抗炎症、鎮痛、抗リウマチ作用を有す
るとされているN−(カルボキシメチルフエニル)誘導
体が開示されている。特開昭58−183689号公報には、農
薬としての用途を有するN−(ピラジニル)誘導体が開
示されている。また、米国特許庁第4,501,746号には、
合成中間体としての用途を有するN−(置換フエニル)
誘導体が開示されており、さらに特開昭61−103881号公
報には、強心剤としての用途を有するN−(置換カルバ
モイルオキシ)誘導体が開示されている。
<問題を解決するための手段> このような状況下において、有用なPAF拮抗物質の探求
を目的として、鋭意検索の結果、本発明者らは一般式
〔I〕 〔式中、R1およびR2は同一でも又、異なつていてもよ
く、一般式 −A−R4 (式中、Aは単結合、C1−C8アルキレン、C2−C8アルケ
ニレン、またはC2−C8アルキニレン基を、R4は水素原
子、C1−C12アルキル、C2−C8アルケニル、C3−C8シク
ロアルキル、ハロゲン原子が置換したC1−C6アルキル、
を表す。) で表される基または一般式 (CH2)n−Om(CH2)n′Om′B−R5 (式中、Bは単結合またはC1−C6アルキレン基を、R
5は、水素原子、C1−C6アルキル、C2−C8アルケニル、C
3−C8シクロアルキル、置換シリル基、または、置換又
は無置換アリール基を表わし、nは2から4の整数を、
mは、1から3の整数をn′は2から4の整数を、m′
は0または1から2の整数を表わす。) で表される基を、R3は、水素原子、C1−C2アルキル、ア
リル、プロパルギルまたは一般式 −(CH2)l−R6 〔式中、R6は、ハロゲン原子を表すか、一つまたは複数
の水酸基またはC1−C4アルコキシ基で置換されていても
よいアリール基を表すか、または一般式 −D−R7 (式中、Dは、酸素原子または硫黄原子を表し、R7は水
素原子、C1−C4アルキルまたはC1−C4アルカノイル基を
表す。)で表される基を表し、lは2−4の整数を表
す。〕で表される基を表すか、あるいは一般式 −(CH2)kCO−E−R8 〔式中、Eは、酸素原子、硫黄原子、イミノまたはC1
C4アルキルイミノ基を、R8は水素原子またはC1−C4アル
キル基あるいはE−R8で環中に他のヘテロ原子を含んで
もよい5−7員環の環状アミノ基を表し、kは1−3の
整数を表す。〕で表される基を表すか、あるいは一般式 −F−R9 〔式中、FはC2−C6アルキレン基を表し、R9は窒素原子
を含む芳香族複素環基または一般式、 〔式中、R10は水素原子、C1−C4アルキルまたはC1−C4
アルカノイル基を表し、R11は水素原子またはC1−C4
ルキル基を表すか、あるいはR10とR11が一緒になつて、
環中に他のヘテロ原子を含んでもよい5−7員環の環状
のアミノ基を表す。〕 で示されるアミノ基を表す。〕で表される基を表す。〕 で表されるチアゾリジン−4−オン誘導体およびその酸
付加塩が選択的なPAF拮抗作用を有し、PAF誘発病、たと
えば、種々の炎症・アレルギー性疾患、循環器系疾患、
消化器系疾患などの予防治療薬として、極めて有用なも
のであることを見出し、本発明に至つた。
以下、本発明について詳説する。
本明細書において、C1−C12アルキル基とは、たとえ
ば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、n−ペンチル、iso−ペンチル、n−ヘキシ
ル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デ
シル、n−ウンデシル、n−ドデシルなどの直鎖および
分岐状のアルキル基を含み、C2−C8アルケニル基とは、
たとえば、ビニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3
−メチル−2−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテ
ニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、
2−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−メチル−4−ヘ
キセニル、2−ヘプテニル、6−メチル−5−ヘプテニ
ル、2−オクテニル、6−オクテニルなどの直鎖および
分岐状のアルケニル基を含み、C3−C8シクロアルキル基
とは、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1−メ
チルシクロヘキシルなどの置換および無置換のシクロア
ルキル基を含み、ハロゲン原子が置換した。C1−C6アル
キルとはモノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオ
ロプロピル、ノナフルオロブチル、ウンデカフルオロペ
ンチル、トリデカフルオロヘキシル基を含み、置換また
は無置換のアリール基とは、たとえば、フエニル、ナフ
チル、p−クロロフエノル、o−クロロフエニル、p−
フルオロフエニル、2,6−ジクロロフエニル、P−メト
キシフエニル、3,4−ジメトキシフエニルなどの置換お
よび無置換のアリール基を含み、C1−C8アルキレン基と
は、メチレン、エチレン、トリメチレン、1−メチルト
リメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサ
メチレン、ヘプタメチレンなどの直鎖および分岐状のア
ルキレン基を含み、C2−C8アルケニレン基とは、ビニレ
ン、プロペニレン、2−ブテニレン、2−メチル−2−
ブテニレン、2−ペンテニレン、3−ペンテニレン、2
−ヘキセニレン、3−メチル−2−ヘキセニレン、3−
ヘプテニレン、4−オクテニレンなどの直鎖および分岐
状のアルケニレン基を含む。C2−C8アルキニレン基と
は、エチニレン、プロピニレン、2−ブチニレン、2−
メチル−2−ブチニレン、2−ペンチニレン、3−ペン
チニレン、2−ヘキシニレン、3−メチル−2−ヘキシ
ニレン、3−ヘプチニレン、4−オクチニレンなどの直
鎖および分岐状のアルキニレン基を含む。C1−C6アルキ
レン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレン、1−
メチルトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレンなどの直鎖および分岐状のアルキレ
ン基を含み、C1−C6アルキレン基とは、たとえば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、n−ペンチル、iso−ペンチル、n−ヘキシル、な
どの直鎖および分岐状のアルキル基を含み、置換シリル
基とは、トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプ
ロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、ト
リフエニルメチルジメチルシリル、t−ブチルジフエニ
ルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジt−
ブチルシリル、トリベンジルフエニル、トリイソプロピ
ルシリル、トリフエニルシリル基を含む。C1−C2アルキ
ル基とはメチル、エチル基を含み、ハロゲン原子とは、
フツ素原子、塩素原子、臭素原子などを含む。C1−C4
ルコキシ基とは、たとえば、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシなどの直
鎖および分岐状のアルコキシ基を含み、C1−C4アルキル
基とは、たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、is
o−プロピル、n−ブチル、iso−ブチルなどの直鎖およ
び分岐状のアルキル基を含み、C1−C4アルカノイル基と
は、たとえば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、iso−ブチリルなどの直鎖および分岐状のアル
カノイル基を含み、C1−C4アルキルイミノ基とは、メチ
ルイミノ、エチルイミノ、n−プロピルイミノ、isお−
ブチルイミノなどのアルキルイミノ基を含み、5−7員
環の環上アミノ基とは、ピロリジニル、ピペリジニル、
ホモピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、N−
メチルピペラジニルなどの環状アミノ基を含み、C1−C6
アルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレ
ン、1−メチルトリメチレン、テトラメチレン、ペンタ
メチレン、ヘキサメチレン、などの直鎖および分岐状の
アルキレン基を含み、窒素原子を含む芳香族複素環基と
は、たとえば、ピロール、イミダゾール、ピラゾールな
どの芳香族複素環基を含む。
一般式〔I〕で表されるチアゾリジン−4−オン誘導体
の塩としては、医薬として許容される塩であればよく、
例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、りん酸などの鉱酸と
の塩;ギ酸、酢酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、
乳酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸などの有機カ
ルボン酸との塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ヒドロキシベンゼンスルホン
酸、ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸などのスルホン酸との塩などの無機酸および有機
酸との塩が挙げられる。
本発明に用いられる化合物は光学異性体および幾何異性
体を含むものであり、さらにすべての水和物および結晶
形を含むものである。
一般式〔I〕で表されるチアゾリジン−4−オン誘導体
はたとえば、下記の諸方法によつて製造することができ
る。
〔式中、R12、R13は、同一又は異なつていてもよく一般
式 −A−R4 〔式中、AおよびR4は前記と同じ意味を有する〕で表わ
される基を表し、R3は前記と同じ意味を有する〕 本発明化合物〔I〕は、チオグリコール酸誘導体〔II〕
およびシツフ塩基〔III〕を不活性溶媒中で、閉環させ
ることによつて製造することができる。有機溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ンなどの脱水反応の際に用いられる一般の不活性溶媒ま
たはそれらとエタノールなどとの混合溶媒を使用するこ
とができる。反応温度は20℃ないし還流温度で実施でき
るが、還流温度で、かつ共沸脱水を行うことによつて、
反応を促進させることが望ましい。
〔式中、R3は、前記と同じ意味を有する。〕 また、化合物〔I〕は、一級アミン〔IV〕、化合物〔I
I〕およびニコチンアルデヒドを不活性溶媒中で、閉環
させることによつて製造することができる。有機溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、テトラヒド
ロフランなどの脱水反応の際に用いられる一般の不活性
溶媒またはそれらとエタノールなどとの混合溶媒を使用
することができる。反応温度は20℃ないし還流温度で実
施できるが、還流温度で、かつ共沸脱水を行うことによ
つて、反応を促進させることが望ましい。
〔式中R14は −A−R4 〔式中AおよびR4は前記と同じ意味を有する。〕で表わ
される基または一般式 (CH2)n−Om(CH2)n′Om′B−R5 〔式中B、R5、n、m、n′、m′は前記と同じ意味を
有する。〕 で表わされる基を表す。
R15は、C1−C6アルキル、アリル、プロパルギルまたは
一般式 −(CH2)l−R16 〔式中、R16は、一つまたは複数のC1−C4アルコキシ基
で置換されていてもよいアリール基を表し、lは前記と
同じ意味を有する。〕で表される基または一般式 −D−R17 〔式中、R17は、C1−C4アルキル基を表し、Dは前記と
同じ意味を有する。〕で表される基または一般式 −(CH2)k−CO−G−R18 〔式中、GはC1−C4アルキルイミノ基を、R18はC1−C4
アルキル基あるいはG−R18で環中に他のヘテロ原子を
含んでもよい5−7員環の環状のアミノ基を表し、kは
前記と同じ意味を有する。〕で表わされる基、または一
般式 −F−R9 〔式中、F、およびR9は前記と同じ意味を有する。〕で
表される基を表し、Xは、脱離基を表し、R2、は前記と
同じ意味を有する。〕Xの脱離基としては、例えば、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、メチルスルホニル
オキシ、エチルスルホニルオキシ等の低級アルキルスル
ホニルオキシ基、フエニルスルホニルオキシ、トリルス
ルホニルオキシ等の置換又は無置換のアリールスルホニ
ルオキシ基、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ等のア
シルオキシ基を挙げることができる。
望ましくは、例えば、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子が
好適なものとして挙げられる。
化合物〔Ib〕は、塩基の存在下、化合物〔Ia〕に化合物
〔V〕を作用させることによつて得られる。塩基として
は、ブチルリチウムなどの有機アルカリ金属化合物、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属、カリ
ウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシ
ド、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナン−5−エン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカン−7−エン、
N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジンな
どの有機塩基などが望ましく、たとえば、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、n−ヘキサン、トルエンなどの不
活性溶媒中、−50℃ないし還流温度で反応させることが
望ましい。
〔式中、R14、R15は前記と同じ意味を有する。〕 化合物〔Id〕は、塩基の存在下、化合物〔Ic〕に化合物
〔V〕を作用させることによつて得られる。塩基として
は、ブチルリチウムなどの有機アルカリ金属化合物、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属、カリ
ウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシ
ド、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナン−5−エン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカン−7−エン、
N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジンな
どの有機塩基などが望ましく、たとえば、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、n−ヘキサン、トルエンなどの不
活性溶媒中、−50℃ないし還流温度で反応させることが
望ましい。
〔式中、Xは脱離基を表し、R12、R13およびR15は前記同
じ意味を有する。〕 化合物〔If〕は、塩基の存在下、化合物〔Ie〕に化合物
〔VI〕を作用させることによつて得られる。塩基として
は、ブチルリチウムなどの有機アルカリ金属化合物、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属、カリ
ウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシ
ド、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナン−5−エン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカン−7−エン、
N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジンな
どの有機塩基などが望ましく、たとえば、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、n−ヘキサン、トルエンなどの不
活性溶媒中、反応温度としては加熱下も可能であるが、
氷冷ないし室温下で反応させることが望ましい。
〔式中、R19は、ハロゲン原子を表し、R12、R13およびl
は前記と同じ意味を有する。〕 化合物〔Ih〕は、アルコール誘導体〔Ig〕の水酸基をハ
ロゲン原子に変換することにより達成される。たとえ
ば、ハロゲン化試薬として、好ましくはピリジンなどの
有機塩基存在下での三臭化リン、五塩化リンおよび塩化
チオニル、などを用いて、塩化メチレン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素などを溶媒と
して用いて、氷冷ないし還流加熱下反応させることによ
り化合物〔Ih〕が得られる。また、トリフエニルホスフ
イン−四塩化炭素系によるハロゲン化も有力な手段であ
る。
〔式中、R20はC1−C4アルキルまたはC1−C4アルカノイ
ル基を表し、Xは脱離基を表し、R12、R13およびlは前
記と同じ意味を有する。〕 化合物〔Ii〕は、好ましくは塩基の存在下、〔Ig〕と
〔VII〕を反応させることによつて得られる。たとえ
ば、R20がC1−C4アルキル基の場合には、塩基として水
素化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウムなどの
無機塩基またはピリジン、トリエチルアミンなどの有機
塩基を用い、溶媒としてジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、テトラヒドロフランなどを用いて、氷
冷ないし還流加熱下で反応させる。また、R20がC1−C4
アルカノイル基の場合には、塩基として、ピリジン、ト
リエチルアミンなどの有機塩基を用い、溶媒として、ベ
ンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素、テトラヒドロ
フランなどのエーテル系溶媒、もしくは上記有機塩基、
またはアルカノイル化試薬を溶媒として用いて、氷冷な
いし還流加熱下で反応させることが望ましい。
〔式中、R21はC1−C4アルキル基を表し、R12、R13および
kは前記と同じ意味を有する。〕 化合物〔Ik〕は〔Ij〕を酸または塩基触媒を用い一般の
エステルの加水分解条件(S.Coffey,“Rodd′s Chemist
ry of Carbon Compouds",2nd Ed.,Vol.1C,Elsevier(19
65),p.92)下で加水分解することにより得られる。た
とえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの存在下、
メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒または
水溶媒を用い、室温ないし加熱下で反応させる。
〔式中、R22はC1−C4アルキル基またはC1−C4アルカノ
イル基を表し、R12、R13、Dおよびlは前記と同じ意味
を有する。〕 化合物〔Il〕は、好ましくは塩基の存在下、〔Ih〕と
〔VIII〕とを反応させることによつて得られる。たとえ
ば、塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基または
ピリジン、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下、
溶媒として、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水
素、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭
化水素、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、ジ
メチルホルムアミドなどを用いることにより、氷冷ない
し還流加熱下で反応させる。
〔式中、X、R1、R2、R11、R10およびEは前記と同じ意味
を有する。〕 化合物〔In〕は、塩基の存在下、化合物〔Im〕に化合物
〔IX〕を反応させることによつて得られる。塩基として
は、ブチルリチウムなどの有機アルカリ金属化合物、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属などが
挙げられ、用いられる塩基に適した一般的な有機溶媒
(たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、n−ヘ
キサン、トルエン、ジメチルホルムアミドなど)中、反
応温度としては、加熱下も可能であるが、氷冷ないし室
温下で反応させることが望ましい。
〔式中、R1、R2、R9、R19およびFは前記と同じ意味を有す
る。〕 化合物〔Iq〕は、塩基の存在下、化合物〔Ip〕に化合物
〔X〕を反応させることによつて得られる。塩基として
は、ブチルリチウムなどの有機アルカリ金属化合物、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属などが
挙げられ、用いられ塩基に適した一般的な有機溶媒(た
とえば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、n−ヘキサ
ン、トルエン、ジメチルホルムアミドなど)中、反応温
度としては、加熱下も可能であるが、氷冷ないし室温下
で反応させることが望ましい。
なお、これらの原料化合物はそれ自体公知であるか、も
しくは公知の合成法により合成できる化合物であり、た
とえば、〔II〕〔III〕および〔XVII〕で表される化合
物は参考例記載の如く、以下の方法によつて得ることが
できた。
〔式中、R12、R13およびR3は前記と同じ意味を有す
る。〕 すなわち、原料化合物を、E.Schwenk(J.Am.Chem.Soc.,
70,3626(1948))らの方法に準じてエステル化および
ハロゲン化を行い、ブロム体〔XII〕とする。さらにこ
の〔XII〕を、新実験化学講座14巻1712ページ記載の方
法に準じて、チオールエステル体〔XIII〕とした後、
〔XIII〕を水−アルコール混合溶媒中、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの塩基で加水分解することによ
り、メルカプタン誘導体〔II〕が得られた。
また、シツフ塩基化合物〔III〕は、3−ピリジンカル
ボキシアルデヒドおよび一級アミン〔IV〕を、新実験化
学講座14巻1410ページ記載の方法に準じて、脱水縮合す
ることによつて得られた。
化合物〔XVII〕は、原料化合物〔XIV〕を新実験化学講
座14(III)1797頁の方法にてメタンスルホニル化し、
〔XV〕を得、これをW.T.Olsonらの方法(J.Am.Chem.So
c.,692451(1947))にて〔XVI〕得、新実験化学講座14
(I)438頁の方法にて導いた。
なお、原料化合物〔Ia〕、〔Ic〕、〔Ie〕〔Ig〕、〔I
h〕、〔Ij〕、〔Im〕および〔Ip〕は、それ自体、本発
明の目的化合物であり、たとえば、製造法(a)に従つ
て合成された。
前記一般式〔I〕で表される本発明化合物およびその酸
付加塩は、これを医薬として用いるにあたり、経口的ま
たは非経口的に投与することができる。すなわち、通常
用られる投与形態、たとえば、錠剤、カプセル剤、シロ
ツプ剤、懸濁液、溶液などの型で経口的に投与すること
ができ、あるいは、その溶液、乳剤、懸濁液などの液剤
の型にしたものを注射の型で非経口的に投与することも
できる。さらに、座剤の型での直腸投与、吸入噴霧の型
や経皮剤の型での投与も可能である。
また、前記の適当な投与剤型は、許容される通常の担
体、賦型剤、結合剤、安定剤などに活性化合物を配合す
ることにより、製造することができる。また、注射剤型
で用いる場合には、許容される緩衝剤、溶解補助剤、等
張剤などを添加することもできる。
投与量、投与回数は、症状、年齢、体重、投与形態など
によつて異なるが、通常は成人に対し1日あたり約1−
5000mg好ましくは10−300mgを1回または数回に分けて
投与することができる。
<作用および発明の効果> 本発明化合物〔I〕は、PAF誘発病の治療薬として望ま
しい薬理作用を有することが明らかとなつた。すなわ
ち、本発明化合物〔I〕は強力かつ選択的なPAFを拮抗
作用を示し、in vivo効果も優れている。以下に、本発
明化合物の薬理効果について詳説する。
〔血小板凝集に対する制御作用・試験管内試験〕
(A)ウサギの血小板凝集制御 PAF誘発性血小板凝集に対する抑制は、ウサギの血小板
に富む血漿を(PRP)用いて、Bornの方法〔G.V.R.Born,
J.Physiol.,London,162,67(1962)〕を改良したMustar
dらの方法〔J.F.Mustard et al.,J.Lab.Clin.Med.,64,5
48(1964)〕に準じて行つた。すなわち、あらかじめ、
3.8%クエン酸ナトリウム1/10容を入れたポリエチレン
製容器中に、日本白色種雄性ウサギの頸動脈から、一匹
につき80〜100mlの血液を無麻酔で採取した。得られた
血液の一部(約3ml)を高速遠心分離(11,000rpm,60
秒)し、上清の乏血小板血漿(PPP)を得、残りの血縁
を低速遠心分離(1,000rpm,10分)し、上清の多血小板
血漿(PRP)を得た。
血小板凝集は非濁法により、37℃1,000rpmでPRFを攪拌
し、アグリゴメーター(ヘマトレーサー、二光バイオサ
イエンス社)で測定した。血小板凝集能は光透過度の%
で示し、PRFを0%、PPPを10%とした。PRPの0.2mlをシ
リコン処理した鉄のかき混ぜ棒を含むガラス製キユベツ
トの中に入れ、ジメチルスルホキサイド2μlを加え
た。二分後0.25%BSA生理食塩液に溶解したPAFを終濃度
0.005μg/mlになるように加え、最大凝集を測定した。P
AFによる血小板凝集に関して化合物の阻止活性を研究す
るために、ジメチルスルホキサイドの代わりにジメチル
スルホキサイドに溶解した被試薬物2μlを加えた。以
下の算式により、被試薬物のPAF抑制率を求め、IC50
を求めた。
結果を第1表に示す。
(b)ヒトの血小板凝集抑制 PAF誘発性血小板凝集に対する抑制をヒトのPRPを用いて
試験した。実験方法は前記したウサギの場合に準じて行
い、PAFの最終濃度0.3μM、および1μMでの被験薬物
のPAF凝集抑制率を測定し、IC50値を求めた。
結果を第2表に示す。
また、被験薬物は、いずれも、他の凝集剤、たとえば、
ADP、コラーゲンによつて誘発される凝集に対しては、1
0μg/mlでは、全く影響を与えなかつた。
〔PAF血液濃縮に対する抑制作用・生体内試験〕
モルモツトをウレタン麻酔(6.25mg/Kg腹腔内投与)
し、頸動脈、頸静脈カニユレーシヨンする。頸動脈カニ
ユーレは採血用に、頸静脈カニユーレはPAF静注用に用
いる。
化合物27を10%ニツコール 液に3mg/mlの濃度で懸濁
し、1ml/Kgを頸静脈ケニユーレより投与する。2分後PA
F0.1μg/mlを1ml/Kg頸静脈ケニユーレより投与し、経時
的に採血する。採取した血液を11,000rpm、5分間遠心
し、ヘマトリツト値を測定し、最大ヘマトリツト値上昇
巾(血液濃縮)を求める。
コントロールには、化合物(27)のかわりに、0.5%メ
チルセルロース液を投与する。
化合物(27)のPAFによる血液濃縮抑制率は以下の計算
式で求めた。
結果87% 同様にして、下記第3表の結果を得た。
マウスPAF致死試験 4週令の雄性ICRマウス(チヤールズリバー社より購
入)にイソミタール ソーダ(アモバルビタールナトリ
ウム;日本新薬社)100mg/Kg皮下投与する事により麻酔
する。18分後、薬物あるいは溶媒を尾静脈より静脈内投
与する。薬物は0.2Mリン酸バツフアーに1mg/mlに溶解
し、10ml/Kgの投与液量により10mg/Kgとなる。薬物投与
後2分にPAF10μg/Kg同じく尾静脈より静脈内投与す
る。PAFは0.25%牛血清アルブミンを含む生理食塩液に
2μg/mlの濃度で溶解し、5ml/Kg投与した。
PAF投与後マウスの生死を観察し、2時間後の生存率を
求める。
被験薬物 生存率 コントロール 0% 174 80% 175 60% 182 100% 以上の結果、本発明化合物の〔I〕の作用はPAFに対し
て強力であり、かつ、高い特異性のあることを示してお
り、この作用は試験管内試験のみならず、生体内試験に
おいても確認された。従つて、本発明化合物〔I〕は、
PAF誘発病、たとえば、種々の炎症、循環器系疾患、ア
レルギー性疾患、消化器系潰瘍などの予防、治療剤とし
て極めて有用である。
以下に参考例および実施例により本発明を説明するが、
本発明はもとよりこれに限定されるものではない。
参考例1 2−メルカプトウンデカン酸 (i)2−ブロモウンデカン酸メチルエステル n−C9H19COOH →n−C10H21CHBrCOOCH3 塩化チオニル(108ml、1.48mol)にウンデカン酸(100
g、0.54mol)を加え2時間還流した。次に臭素(29ml、
0.57mol)を1.5時間かけて還流下滴下し、五時間還流し
た。
室温に冷却し、メタノール(250ml、6.1mol)を30分で
滴下し、一晩放置した。反応液に食塩水を加えエーテル
で2回抽出した。抽出液を重そう水、亜硫酸ソーダ水、
食塩水で洗い乾燥した。溶媒を減圧下留去し粗2−ブロ
モウンデカン酸メチルエステル(145g、97%)を得た。
IR(neat)〔cm-1〕;2920、2850、1736、1432、1144 (ii)2−アセチルチオウンデカン酸メチルエステル n−C9H19CHBrCOOCH3 →nC9H19CH(SCOCH3)COOCH3 60%水素化ナトリウム(22.5g、0.56mol)に窒素気流下
乾燥ジメチルホルムアミド(600ml)を加えた。0℃に
冷却し0〜10℃でチオ酢酸(51.6g、0.68mol)を滴下し
た。滴下後1時間0〜10℃で保温した後、粗2−ブロモ
ウンデカン酸メチルエステル(145g、0.52mol)を0〜1
0℃で滴下し、2時間保温した。反応液に食塩水を加え
てエーテルで2回抽出した。抽出液を重そう水、亜硫酸
ソーダ水、食塩水で洗い乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、残渣をカラムクロマト法にて精製することにより2
−アセチルチオウンデカン酸メチルエステル(108g、76
%)を得た。
IR(neat)〔cm-1〕;2920、2860、1738、1698、1435、1
350、1152、950 (iii)2−メルカプトウンデカン酸 n−C9H19CH(SCOCH3)COOCH3 →n−C9H19CH(SH)COOH 2−アセチルチオウンデカン酸メチルエステル(122.2
g、0.44mol)をメタノール(527ml)に溶解し、水(226
ml)を加え、水酸化ナトリウム(67.8g、1.67mol)を加
え2時間還流する。冷却後水を加えヘキサンで二回抽出
した。水層を濃塩酸でpH1〜2にしエーテルで2回抽出
した。抽出液を食塩水で洗い乾燥した。溶媒を減圧下留
去し2−メルカプトウンデカン酸(95.54g、98%)を得
た。
IR(CHCl3)cm-1;2850、1705 参考例2 N−ニコチニリデンメチルアミン ニコチンアルデヒド(10.7g、0.1M)をトルエン(100m
l)に溶解し、40%メチルアミン水溶液(23.3g、0.3mo
l)を加え共沸脱水を3時間行う。反応液を減圧濃縮
し、N−ニコチニリデンメチルアミン(11.7g、98%)
を得る。
NMR(CDCl3δ)〔ppm〕;3.53(3H,d,j=1.7Hz)、7.3〜
8.85(5H,m) 参考例3 1−ヨード−2−(2−(1−メチルエトキ
シ)エトキシ)エタン (i)1−クロロ−2−(2−メタンスルホキシ)エタ
ンの合成 2−(2−クロロエトキシ)エタノール20g(0.16mol)
をジクロロメタン200mlに溶解し、トリエチルアミン16.
2g(0.16mol)を加えた。反応液を氷冷し、塩化メタン
スルホニル18.3g(0.16mol)を1時間かけて滴下した。
滴下後さらに氷冷のまま1時間攪拌した。氷冷下、飽和
重曹水40mlを滴下し、水層をジクロロメタンで抽出し
た。抽出液を10%塩酸水、飽和食塩水、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥後、溶媒を減圧留去し、1−クロロ−2−(2−メ
タンスルホキシエトキシ)エタン33.6g(収率100%)を
得た。
IR(CHCl3)cm-1;1355、1300、1170、1135、1115、96
9、913、1 HNMR(CDCl3)δppm;4.41−4.38(2H,m)、3.81−3.76
(4H,m)、3.65(2H,t,J=5.9Hz)、3.08(3H,s) (ii)1−クロロ−2−(2−(1−メチルエトキシ)
エトキシ)エタンの合成 乾燥した四頸フラスコに乾燥イソプロピルアルコール1
2.2ml(160mmol)を入れ、窒素気流下小さく切つた金属
ナトリウム920mg(40mmol)を加え、3時間還流させ
た。加熱をやめて、1−クロロ−2−(2−メタンスル
ホキシエトキシ)エタン8.4gを一気に加えた。発熱がお
さまつたら室温に冷却して、希塩酸を加えて、エーテル
で2回抽出した。抽出液を、飽和重曹水、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、溶媒留
去した残渣を減圧蒸留し、77−83mmHg、114−121℃で1
−クロロ−2−(2−(1−メチルエトキシ)エトキ
シ)エタン3.7g(収率55%)を得た。
IR(CHCl3)cm-1;2870、1460、1382、1370、1335、130
0、1120、1090、970、9121 HNMR(CDCl3)δppm;3.77(2H,t,J=5.9Hz)、3.68−
3.57(7H,m)、1.17(6H,d,J=5.9Hz) 参考例4 1−クロロ−2−(2−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシエトキシ)エタンの合成 イミダゾール17.8g(261mmol)をジメチルホルムアミド
100mlに溶解し、tert−ブチルジメチルシリルクロライ
ド36.3g(241mmol)を加えて攪拌した。氷冷下、2−
(2−クロロエトキシ)エタノール25.0g(200mmol)を
1時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌した後、室温で
一晩放置した。反応液を飽和食塩水500mlにあけて、エ
ーテルで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で2回洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、溶媒留去
し、1−クロロ−2−(2−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシエトキシ)エタン47.8g(収率100%)を得た。
IR(CHCl3)cm-11 HNMR(CDCl3)δppm; 実施例1 3,5−ジメチル−2−(3−ピリジン)チア
ゾリジン−4−オン(化合物No.1) N−ニコチニリデンメチルアミン(12.0g、0.1mol)を
トルエン(100ml)に溶解し、チオ乳酸(10.6g、0.1mo
l)を加えてデイーン・スターク装置を用いて共沸脱水
を3時間行う。冷却後反応液を5%重そう水で洗浄し、
乾燥、溶媒を減圧留去する。残渣にエーテルを加え結晶
化し3,5ジメチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−オン(15.6g、75%)を得た。
融点89.5〜92℃ IR(nujol)〔cm-1〕;1670、1582、1017、719 実施例2 実施例1で得られた、3−5ジメチル−2−(3−ピリ
ジル)チアゾリジン−4−オン(5g)を酢酸エチル:ヘ
キサン(1:1)より再結晶を2回行いシス体(化合物No.
2)を得た。ろ液を中圧液体クロマトグラフ(ヘキサン
−エタノール)にて精製し、トランス体(化合物No.3)
を得た。
シス体(化合物No.2) 融点98.5〜99℃ トランス体(化合物No.3) 融点81〜82℃ 実施例3 3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−オン(化合物No.1) ニコチンアルデヒド(10.7g、0.1M)をトルエン(100m
l)に溶解し、40%メチルアミン水溶液(23.3g、0.3モ
ル)とチオ乳酸(10.6g、0.1M)を加え、デイーン・ス
ターク装置を用いて3時間共沸脱水を行つた。冷却後反
応液を5%重そう水で洗浄し、乾燥、溶媒を減圧留去し
た。残渣にエーテルを加え結晶化し3,5−ジメチル−2
−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(14.2g、6
8%)を得た。
融点90〜92℃ 実施例4 3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−オン(化合物No.4) ニコチンアルデヒド、40%メチルアミン水溶液、チオグ
リコール酸を用いて、実施例3の方法に準じて反応を行
い、3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オンを得た。
融点96.5〜97.5℃ IR(nujol)〔cm-1〕;1670、1583、1236、1109、1005、
717 実施例5 5−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−オン(化合物No.5) ニコチンアルデヒド、炭酸アンモニウム、チオ乳酸を用
いて実施例3の方法に準じて反応を行い、5−メチル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オンを得た。
融点109.5〜110.5℃ IR(nujol)〔cm-1〕;1680 実施例6 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル
−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化合
物No.6) ニコチンアルデヒド、エタノールアミン、チオ乳酸を用
いて、実施例3の方法に準じて反応を行い、3−(2−
ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−オンを得た。
NMR(δ,CDCl3)〔ppm〕;1.63(1H,d,J=6.8Hz)、1.6
6(2H,d,J=6.8Hz)、2.8〜4.2(6H,m)、5.83(1H,s) IR(CHCl3)〔cm-1〕;3400、2940、1670、1593、1580、
1450、1360、1070 実施例7 5−ブチル−3−メチル−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−オン(化合物No.7) 乾燥テトラヒドロフラン(3ml)に乾燥ジイソプロピル
アミン(1ml、5.7mmol)を加え−40℃でブチルリチウム
ヘキサン溶液(3.9ml、6.2mmol)を滴下する。滴下後1
時間−10℃で保温する。3−メチル−2(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−オン(1g、5.2mmol)を乾燥テ
トラヒドロフラン(7ml)に溶解したものを反応液に−2
0〜−10℃で滴下する。−20〜−10℃で1時間保温し、
1−ブロムブタン(0.78g、5.7mmol)をテトラヒドロフ
ラン(2ml)に溶かしたものとヨウ化ナトリウム(0.77
g、5.2mmol)と、ヘキサメチルリン酸トリアミド(1m
l)を−10℃で加え、室温で2時間保温する。反応液にp
H7.0のリン酸緩衝液を加え、酢酸エチルで抽出する。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮
する。残渣をシリカゲルクロマトグラフ精製(ヘキサン
−酢酸エチル)を行い、5−ブチル−3−メチル−2
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(250g、20
%)を得た。
NMR(CDCl3)δ〔ppm〕;0.93(3H,t,J=7.0Hz)、1.2〜
2.3(6H,m)、2.74(3H,m)、3.9〜4.3(1H,m)、5.4〜
5.5(1H,m) IR(CHCl3)〔cm-1〕;2925、2855、1670、1590、1578、
1390、1303、1020 実施例8 5,5,3−トリメチル−2−(3−ピリジル)
チアゾリジン−4−オン(化合物No.8) 乾燥テトラヒドロフラン(3ml)に乾燥ジイソプロピル
アミン(0.95ml、5.3mmol)を加え−40℃でブチルリチ
ウムヘキサン溶液(3.6ml、5.8mmol)を滴下し、−10℃
で1時間保温する。−20〜−10℃で3,5−ジメチル−2
−(3−ピリジル)−チアゾリジン−4−オン(1g、4.
8mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(7ml)に溶解したも
のを滴下する。−20〜−10℃で1時間保温し、ヨウ化メ
チル(0.75g、5.3mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(2m
l)に溶解したものを−20〜−10℃で加える。反応液を
2時間かけて0℃に昇温し、2時間保温する。反応液に
pH7.0のリン酸緩衝液を加え酢酸エチルで抽出する。有
機そうを無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し減圧濃縮
する。残渣を中圧えきたクロマトグラフ精製(ヘキサン
−アセトン)し、エーテル−ヘキサン(1:1)にて結晶
化し、5,5,3−トリメチル−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−オンを(0.42g、39%)得た。
NMR(CDCl3)δ〔ppm〕;1.62(3H,s)、1.68(3H,s)、
2.74(3H,s)、5.51(1H,s) IR(nujol)〔cm-1〕;1668、1590、1390、1310、1135、
1071、1021 実施例9 5,5−ジ(シクロヘキシルメチル)−3−メ
チル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−(化合
物No.8) 乾燥テトラヒドロフラン(9ml)にジイソプロピルアミ
ン(2.76ml、15.8mmol)を加え−20〜−30℃でn−ブチ
ルリチウムヘキサン溶液(10.6ml、16.2mmol)を滴下
し、1時間−20〜−30℃で保温した。3−メチル−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(3g、15.4mm
ol)を乾燥テトラヒドロフランに溶解したものを−78℃
で滴下し、1時間同温度で保温した。ブロムメチルシク
ロヘキサン(3.01g、17.0mmol)のヨウ化ナトリウム
(2.31g、15.4mmol)を−78℃で加え室温まで昇温し、
一晩放置した。反応液に食塩水を加え酢酸エチルで抽出
し、食塩水で洗浄乾燥し溶媒を減圧留去する。残渣をシ
リカゲルクロマト精製し、5,5−ジ(シクロヘキシルメ
チル)−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−オン(250mg、4.2%)得た。
IR(CHCl3)〔cm-1〕;2920、1675、1640、1390 実施例10 3−エトキシカルボニルメチル−5−メチル
−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化合
物No.9,10) 5−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−
オン(10g、51.5mmol)とブロム酢酸エチル(6.85ml、6
1.8mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解
し、60%水素化ナトリウム(2.16g、54.1mmol)を0〜1
0℃で少量ずる加えた。1時間保温し、反応液に食塩水
を加えて酢酸エチルで抽出し食塩水で洗浄した。乾燥
し、溶媒を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマト精製
し、シス体(5.8g)(化合物No.9)、トランス体(2.1
g)(化合物No.10)(収率、55%)を得た。
(化合物No.9)シス体 NMR(CDCl3,δ)〔ppm〕;1.24(3H,t,J=7.2Hz)、1.6
7(3H,d,J=7.1Hz)、5.81(1H,s) IR(CHCl3)〔cm-1〕;2950、1740、1683、1587、1575、
1441、1370、1014 (化合物No.10)トランス体 NMR(CDCl3,δ)〔ppm〕;1.25(3H,t,J=7.2Hz)、1.6
8(3H,d,J=7.1Hz)、5.83(1H,d,J=1.7Hz) IR(CHCl3)〔cm-1〕;2950、1739、1685、1585、1572、
1370、1345、1012 実施例11 3−(2−クロロエチル)−5−メチル−2
−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化合物N
o.11,12) 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(18.75g、78.7mm
ol)を塩化メチレン(200ml)に溶解し、ピリジン(9.5
5ml、118mmol)を加え0〜5℃で塩化チオニル(20ml、
274mmol)を0〜5℃で、2時間で滴下し5時間保温し
た。反応液を重ソウ水、食塩水で洗浄し、乾燥し、溶媒
を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマト精製し、ヘ
キサン−エーテルにて結晶化し、2,5−シス−3−(2
−クロロエチル)−5−メチル−2−(3−ピリジル)
チアゾリジン−4−オン(7.11g)と2,5−トランス−3
−(クロロエチル)−5−メチル−2−(3−ピリジ
ル)−チアゾリジン−4−オン(3.11g)を得た。(収
率51%) (化合物No.12)シス体 融点76〜77℃ (化合物No.11)トランス体 融点112.5〜113.5 ℃ 実施例12 3−(2−メトキシエチル)−5−メチル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化合物
No.13) 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(1g、4.2mmol)
を乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、ヨウ化
メチル(0.72g、5.0mmol)を加え、40%水素化ナトリウ
ム(176mg、4.4mmol)を氷冷下少量ずつ加える後、氷冷
で1時間保温する。反応液を食塩水にあけて、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過濃縮する。残渣を中圧クロマトグラフ精製
(ヘキサン−アセトン)し、3−(2−メトキシエチ
ル)−5−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−オン(0.51g、48%)を得た。
NMR(CDCl3)δ〔ppm〕;1.62(0.75H,d,J=7.1Hz)、1.
66(2.5H,d,J=7.1Hz)、3.28(2.25H,s)3.3(0.75H,
s)、5.85(1H,s) IR(CHCl3)〔cm-1〕;2935、1670、1589、1576、1445、
1408、1300、1113 実施例13 3−(2−アセトキシエチル)−5−メチル
−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化合
物No.14) 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(0.5g、2.1mmo
l)を無水酢酸(2ml)に溶解し氷冷下ピリジン(0.5m
l)を加える、後2時間氷冷下保温する。反応液を減圧
濃縮し、残渣を中圧クロマトグラフ精製(ヘキサン−ア
セトン)し3−(2−アセトキシエチル)−5−メチル
−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(0.45
g、77%)を得た。
NMR(CDCl3)δ〔ppm〕;1.62(1H,d,J=7.1Hz)、1.66
(2H,d,J=7.1Hz)、2.06(3H,s)、5.74(1H,s) IR(CHCl3)〔cm-1〕;2960、1740、1693、1590、1579、
1350、1020 実施例14 3−t−ブチルオキシカルボニルメチル−5
−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オ
ン(化合物No.15,16) 5−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−
オン、ブロム酢酸t−ブチルと水素化ナトリウムを用い
て実施例10の方法に準じて反応を行い、トランス体(化
合物No.15)、シス体(化合物No.16)の3−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−5−メチル−2−(3−ピリ
ジル)チアゾリジン−4−オンを得た。
(化合物No.15)トランス体 融点132〜133℃ IR(nujol)〔cm-1〕;1738、1690、1679、1572、1260、
1164 (化合物No.16)シス体 融点108〜108.5℃ IR(nujol)〔cm-1〕;1738、1681、1694、1591、1575、
1247、1170 実施例15 3−(2−アセチルチオエチル)−5−メチ
ル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(化
合物No.17,18) 2,5−トランス−3−(2−クロロエチル)−5−メチ
ル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(1
g、3.9mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶か
し、チオ酢酸カリウム(0.53g、4.7mmol)を加えて、氷
冷下1時間攪拌した。反応後に重ソウ水を加えて、酢酸
エチルで抽出し食塩水で洗浄し乾燥し溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルクロマト精製し、2,5−トランス
−3−(2−アセチルチオエチル)−5−メチル−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(0.85g、78
%)を得た。
シス体についても同様な方法で得た。
(化合物No.17)トランス体 融点60〜62℃ (化合物No.18)シス体 融点55〜56.5℃ 実施例16 5−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)
チアゾリジン−4−オン(化合物No.19) 2−メルカプトウンデカン酸(20g、91.6mmol)とニコ
チンアルデヒド(8.64ml、9.16mmol)と炭酸アンモニウ
ム(3.3g、3.43mmol)をベンゼン(300ml)に加え2時
間共沸脱水し、冷却し、30〜40℃で炭酸アンモニウム
(3.3g、34.3mmol)を加え共沸脱水した。溶媒を減圧下
留去し残渣をシリカゲルクロマト法にて精製し、エーテ
ル−ヘキサンにて結晶化し5−(n−ノニル)−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(16.7g、59
%)を得た。
融点90〜95℃ 実施例17 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−(n−
ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オ
ン(化合物No.20) 2−メルカプトウンデカン酸(7g、32.1mmol)とニコチ
ンアルデヒド(3.03ml、32.1mmol)とエタノールアミン
(1.93ml、32.1mmol)をトルエン(100ml)に加え1時
間共沸脱水した。冷却し、溶媒を減圧下留去し、残渣を
カラムクロマト法にて精製し3−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−オン(8.17g、73%)得た。
NMR(CDCl3,δ)〔ppm〕;0.85〜0.9(3H,m)、2.9〜3.
01(1H,m)、3.65〜3.80(3H,m)、3.97〜4.01(0.7〜
H,m)、4.02〜4.07(0.3H,m)、5.78(0.3H,d,J=2.0H
z)、5.80(0.7H,s) 実施例18 3−(2−クロロエチル)−5−(n−ノニ
ル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン
(化合物No.21,22) 3−(2−ヒドロキシエチル)−5−(n−ノニル)−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(3.49
g、10mmol)および四塩化炭素(20ml)中へ、室温、攪
拌下、トリフエニルホスフイン(3.44g、13mmol)を加
え、その後、2.5hr還流攪拌を続けた。
冷却後、析出した結晶を濾別し濾液を濃縮後、クロマト
精製することにより、目的の3−(2−クロロエチル)
−5−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−オンのシス体(0.55g)、トランス体(1.46
g)及びそれらの混合物(0.94g)(合計、2.95g、80
%)を得た。
シス体(化合物No.21):IR(CHCl3)〔cm-1〕;2915、28
50、1675、1590、1580、1350 NMR(δ,CDCl3,ppm);2.99(1H,ddd,J=14.52,7.92and
5.28Hz)、3.49(1H,dt,J=11.55and5.28Hz)、3.72(1
H,ddd,J=11.55,7.92and5.28Hz)、3.95(1H,dt,J=14.
52and5.28Hz)、4.01(1H,dd,J=9.90and2.97Hz)、5.8
6(1H,s) トランス体(化合物No.22): IR(CHCl3)〔cm-1〕;2920、2850、1678、1590、1580、
1355 NMR(δ,CDCl3,ppm);2.97(1H,ddd,J=14.52,8.24and
4.95Hz)、3.51(1H,ddd,J=11.54,5.28and4.95Hz)、
3.74(1H,ddd,11.54,8.24and4.95Hz)、3.98(1H,ddd,J
=9.90,3.63and1.64Hz)、5.85(1H,d,J=1.64Hz) 実施例19 3−(2−ジメチルアミノエチル)−5−
(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン(化合物No.23) 2−メルカプトウンデカン酸(2g、9.16mmol)N−ニコ
チニリデン−N′,N′−ジメチルエチレンジアミン(1.
62g、9.16mmol)をトルエン(50ml)に溶かし、2時間
共沸脱水した。溶媒を減圧下留去し、残渣をカラムクロ
マト法にて精製し、3−(2−ジメチルアミノエチル)
−5−(n−ノニル)−2−(3−ピリジン)チアゾリ
ジン−4−オン(3.1g、90%)を得た。
IR(CHCl3)〔cm-1〕;2850、1660、1577、1408 実施例20 3−(2−ジメチルアミノエチル)−5−
(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン(化合物No.23) 2−メルカプトウンデカン酸(5.0g、22.9mmol)とピリ
ジン−3−アルデヒド(2.16mmol、22.9mmol)とN−ジ
メチルアミノエチルアミン(2.51ml、22.9mmol)をトル
エン(100ml)に溶かし、2時間共沸脱水した。溶媒を
減圧下留去し、残渣をカラムクロマト法にて精製し、3
−(2−ジメチルアミノエチル)−5−(n−ノニル)
−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(7.9
g、91%)を得た。
IR(CHCl3)〔cm-1〕;2850、1660、1577、1408 実施例21 5−エチル−3−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン
(化合物No.24) ジイソプロピルアミン(1.42ml、7.96mmol)を乾燥テト
ラヒドロフランに溶解し−30〜−40℃でn−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液(5ml、8mmol)を滴下し、1時間保温
した。−78℃に冷却し、3−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン
(2g、7.96mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(10ml)に
溶解したものを滴下し、1時間保温した。後ヨウ化エチ
ル(1.24g、7.96mmol)を加え、室温までゆつくり昇温
し30分保温した。反応液に食塩水を加え酢酸エチルで抽
出し、食塩水で洗い乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残渣
をカラムクロマト法により精製し、5−(エチル)−3
−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−オン(1.84g、83%)を得た。
NMR(CDCl,δ)〔ppm〕;1.06(3H,t,J=7.3Hz)、2.15
(6H,s)、3.75〜3.85(1H,m),4,00〜4.05(1H,m)、
5.86(1H,d,J=2.0Hz) 実施例22 5,5−ジメチル−3−(2−ジメチルアミノ
エチル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オ
ン(化合物No.25) ジイソプロピルアミン(2.84ml、15.9mmol)を乾燥テト
ラヒドロフラン6mlに溶解し−20〜−30℃でn−ブチル
リチウムヘキサン溶液(10ml、16mmol)を滴下し、1時
間保温した。−78℃に冷却し、3−(2−ジメチルアミ
ノエチル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−
オン(2g、7.96mmol)を乾燥テトラヒドロフラン10mlに
溶解したものを滴下し、1時間保温した。ヨウ化メチル
(2.26g、15.9mmol)を加えて、室温までゆつくり昇温
し一晩放置した。反応液に食塩水を加え酢酸エチルで抽
出し、食塩水で洗い乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残
渣をカラムクロマト法により精製し、5,5−(ジメチ
ル)−3−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−オン(257mg、12%)を
得た。
融点67〜70℃ 実施例23 3−(2−ジメチルアミノエチル)−5−
(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン(化合物No.23) 5−(n−ニノル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−オン(1g、3.26mmol)を乾燥ジメチルホルムア
ミド(10ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.9g、6.52mmo
l)と2−ジメチルアミノエチルクロライド塩酸塩(0.4
7g、3.26mmol)を加え、10時間50℃で保温した。反応液
に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、食塩水て洗浄
し、乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロ
マト精製し、3−(2−ジロチルアミノエチル)−5−
(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン(0.41g、33%)を得た。
IR(CHCl3)cm-1;2850、1660、1578、1407 実施例24 3−(2−アセチルアミノエチル)−2−
(3−ピリジル)−5−(n−ノニル)チアゾリジン−
4−オン(化合物No.26) 3−(2−アミノエチル)−5−(n−ノニル)−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン(0.50g、1.4
3mmol)のピリジン(2ml)溶液中へ、氷冷攪拌下、無水
酢酸(0.2g)を滴下した後、終夜、室温にて放置した。
その溶液中へ飽和重曹水(30ml)を加えた後、ベンゼン
にて抽出し、抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去すること
により、目的の3−(2−アセチルアミノエチル)−5
−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−オン(0.52g、92%)を油状物として得た。
IR(CHCl3)〔cm-1〕;3430、2920、2850、1665、1590、
1580、1365 NMR(δ,CDCl3,ppm);1.95(3H,s)、3.93(0.45H,dd,
990and3.63Hz)、4.03(0.55H,ddd,9.24,3.63and1.65H
z)、5.75(0.55H,d,1.65Hz)、5.76(0.45H,s)、6.06
〜6.11(1H,m) 実施例25 3−(2−ジメチルアミノエチル)−5−
(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン(トランス体)(化合物No.27) 3−(2−クロロエチル)−5−(n−ニノル)−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オンのトランス体
(128mg、0.35mmol)のジメチルスルホキシド(3ml)溶
液中へ、50%ジメチルアミン水溶液(1.0ml、11mmol)
を加えた後、封管中、100℃で2hr加熱した。溶媒を減圧
留去後、残渣にクロロホルム(30ml)を加え、飽和重曹
水にて、2度洗浄し、その後乾燥し、クロロホルムを留
去することにより、目的の3−(2−ジメチルアミノエ
チル)−5−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チ
アゾリジン−4−オンのトランス体(131mg、定量的)
を油状物として得た。
IR(CHCl3)〔cm-1〕;2930、2860、1670、1580、1355 NMR(δ,CDCl3,ppm);2.15(6H,s)、2.24(1H,dt,12.
87and5.61Hz)、2.46(1H,ddd,12.87,7.20and5.94H
z)、2.69(1H,ddd,14.19,7.20and5.61Hz)、3.80(1H,
ddd,14.19,5.94and5.61Hz)、4.03(1H,ddd,8.58,3.96a
nd1.98Hz)、5.86(1H,d,1.98Hz) 実施例26 トランス異性体及びシス異性体の分離精製 実施例2で得た3−(2−ジメチルアミノエチル)−5
−(n−ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−オン7.9gを中圧液体クロマトグラフ(カラムサイ
ズ40mm×500mm、担体シリカゲル−60 メルク展開溶媒
ヘキサン:エタノール:アン水=3000:300:50)にて分
離し、3−(2−ジメチルアミノエチル)−5−(n−
ノニル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オ
ンのトランス体1.42gとシス体3.42gとシス、トランスの
混合物2.77gを得た。
トランス体(化合物No.27) IR(CHCl3)〔cm-1〕; 2930、2860、1670、1580、1355 NMR(δ,CDCl3,ppm); 2.15(6H,s)、40〜40.6(1H,m)5.86(1H,d,J=2.0H
z) シス体(化合物No.28) IR(CHCl3)〔cm-1〕; 2930、2860、1670、1590、1360 NMR(δ,CDCl3,ppm); 2.13(6H,s)、3.97(1H,dd,J=3.7and9.8Hz)、5.84
(1H,s) 得られたトランス体(1g、2.65mmol)に5%塩酸−イソ
プロピルアルコール(5g、7mmol)を加え1時間室温で
攪拌し、溶媒を減圧下留去し、エタノール:ヘキサン=
1:3(5ml)で再結晶し、トランス体の塩酸塩(化合物N
o.173)(1.02g、85%)を得た。
融点175.5〜178℃ IR(KBr)cm-1;2920、2850、2660、1670、1460。
実施例27 3−ジメチルアミノエチル−5−(3−ヒドロキシプロ
ピル)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン
(化合物No.129) 3−ジメチルアミノエチル−5−(3−tert−ブチルジ
メチルシリルオキシプロピル)−2−(3−ピリジル)
チアゾリジン−4−オン2.6g(6.02mmol)を乾燥テトラ
ヒドロフラン12mlに溶解し、氷冷下、ふつ化テトラブチ
ルアンモニウム1Mテトラヒドロフラン溶液15mlを滴下し
た。滴下後室温に戻し、2時間攪拌した。反応終了後、
飽和重曹水10mlを滴下して、水曹を酢酸エチルで6回抽
出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し、得られた粗生成物をローバーカラム(担体メ
ルク社Si−60 Art.9385展開溶媒ヘキサン:エタノー
ル:アンモニア水=3000:400:50)で精製し、3−ジメ
チルアミノエチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−オン1.7g(収
率88%)を得た。
IR(CHCl3)cm-1;3400(br)、1670、1595、1580、13601 HNMR(CDCl3)δppm; 2.16(6H,s)、4.10−4.15(1H,m)5.86(1H,d,J=2H
z) 実施例28 実施例1〜26の方法に従い以下の化合物を合成した。
但し、立体配置のトランスとはチアゾリジン−4−オン
環で2位と5位がトランスの配置にあるもの、シスとは
2位と5位がシス位置にあるもの、mはトランスとシス
の混合物を表す。
実施例29 (+)−cis−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)−
チアゾリジン−4−オン(化合物No.178) (‐)−2−メルカプトプロピオン酸(3.86g、0.036mo
le)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、氷冷下攪拌
しながら、窒素気流下で、N−ニコチニリデンメチルア
ミン(4.37g、0.036mole)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液を滴下した。そのまま12時間反応を行つた。
次に酢酸エチル(50ml)を反応混合液に加え、得られた
溶液を飽和重曹水(20ml)、水(20ml)および食塩水で
順次洗浄を行い、有機相を乾燥し、溶媒を減圧留去して
粗生成物(6.97g)を結晶として得た。このものをエー
テル(10ml)で0〜5℃下、洗浄を行い、エーテル(10
ml)で−10℃下、再結晶することにより、(+)−cis
−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)−チアゾリジ
ン−4−オン(3.77g)、収率50%)を得た。
mp.66.5〜68.5℃ ▲〔α〕26 D▼=+20.5°(C0.44,CHCl3) 実施例30 (‐)−cis−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)−
チアゾリジン−4−オン(化合物No.179) (+)−2−メルカプトプロピオン酸(3.19g、0.030mo
le)およびN−ニコチニリデンメチルアミン(3.61g、
0.030mole)より、実施例29で示したものと同様の方法
にて、(‐)−cis−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジ
ル)−チアゾリジン−4−オン(3.24g、収率52%)を
得た。
mp.66.0〜68.5℃ ▲〔α〕25 D▼=−21.3°(C3.28,CHCl3) 実施例31 (‐)−trans−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)
−チアゾリジン−4−オン(化合物No.180) (‐)−2−メルカプトプロピオン酸(0.53g、5.0mmo
l)のジクロロメタン(5ml)溶液に、室温で攪拌しなが
ら、窒素気流下で、チタニウムテトライソプロポキシド
(1.42g、5.0mmol)を加えた。ついで同じく室温で攪拌
しながら、N−ニコチニリデンメチルアミン(0.60g、
5.0mmol)ジクロロメタン(2ml)溶液を滴下した。その
まま5時間反応を行った。次に水を反応混合液に加え、
ジクロロメタン(20ml)を洗液としてセライト濾過を行
い、得られた有機相を水(10ml)および食塩水で順次洗
浄を行い、乾燥後、溶媒を減圧留去して粗生成物(0.44
g)を得た。このものをシリカゲルフラツシユカラムク
ロマトグラフイー(ヘキサン−2−プロパノール=4:
1)で精製を行い、(‐)−trans−3,5−ジメチル−2
−(3−ピリジル)−チアゾリジン−4−オン(54mg)
を油状物として得た。
▲n27 D▼=1.6043 ▲〔α〕25 D▼=−132.5°(C0.28,CHCl3) 実施例32 (+)−trans−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)
−チアゾリジン−4−オン(化合物No.181) (+)−2−メルカプトプロピオン酸(0.53g、5.0mmo
l)、チタニウムテトライソプロポキシド(1.42g、5.0m
mol)およびN−ニコチニリデンメチルアミン(0.60g、
5.0mmol)より、実施例31で示したものと同様の方法に
て、(‐)−trans−3,5−ジメチル−2−(3−ピリジ
ル)−チアゾリジン−4−オン(49mg)を油状物として
得た。
▲n26 D▼=1.6039 ▲〔α〕25 D▼=+130.8°(C0.34,CHCl3) 実施例33 3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン塩酸塩(化合物No.182) 実施例2で得られたシス−3,5−ジメチル−2(3−ピ
リジル)チアゾリジン−4−オン10g(0.048モル)をエ
タノール50mlに溶解し、濃塩酸水4.75g(0.0456モル)
を室温で滴下し、後0℃に冷却し、析出した結晶をろ取
し、3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−オン塩酸塩を9.621g(収率86.2%)で得た。
融点190〜193℃ 実施例34 3,5−ジメチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−
4−オン1/2フマル酸塩(化合物No.183) 実施例2で得られた、シス−3,5−ジメチル−2(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−オン20g(0.096モル)と
フマル酸5.58g(0.048モル)をエタノール100mlに溶解
し、室温で一時間攪拌する。後、エタノールを減圧留去
し、残渣に酢酸エチルを加えて、結晶化し、15.88g(収
率62%)の3,5−ジメチル−2(3−ピリジル)チアゾ
リジン−4−オン1/2フマル酸塩を得た。
融点140〜143℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸岡 茂昭 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友製薬株式会社内 (72)発明者 青野 俊二 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友製薬株式会社内 (72)発明者 実光 穣 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 水谷 理人 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 田辺 陽 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 で表される化合物またはその酸付加塩。
  2. 【請求項2】(+)‐シス‐3,5-ジメチル‐2-(3-ピリ
    ジル)‐チアゾリジン‐4-オンである特許請求の範囲第
    1項記載の化合物またはその酸付加塩。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1もしくは2項記載の化
    合物またはその酸付加塩を有効成分とする抗PAF(血小
    板活性化因子)剤。
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