JPH07300801A - レールおよび枕木の把持装置 - Google Patents
レールおよび枕木の把持装置Info
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- JPH07300801A JPH07300801A JP11767294A JP11767294A JPH07300801A JP H07300801 A JPH07300801 A JP H07300801A JP 11767294 A JP11767294 A JP 11767294A JP 11767294 A JP11767294 A JP 11767294A JP H07300801 A JPH07300801 A JP H07300801A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レールや枕木の把持ないし設置の作業に関連
する作業者による観察・確認等の手間を省き、当該作業
の自動化をも可能にする把持装置を提供する。 【構成】 レールAおよび枕木Bのそれぞれを、所定位
置へ運び設置するため、昇降可能な開閉式のチャック爪
10によって上方からつかむ把持装置である。チャック
爪10の位置が、それを閉じることによりレールAまた
は枕木Bを把持できる位置にあるか否かを検知する相対
位置の検知手段として、近接スイッチ20を取り付けて
いる。
する作業者による観察・確認等の手間を省き、当該作業
の自動化をも可能にする把持装置を提供する。 【構成】 レールAおよび枕木Bのそれぞれを、所定位
置へ運び設置するため、昇降可能な開閉式のチャック爪
10によって上方からつかむ把持装置である。チャック
爪10の位置が、それを閉じることによりレールAまた
は枕木Bを把持できる位置にあるか否かを検知する相対
位置の検知手段として、近接スイッチ20を取り付けて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レールの布設工事の
際、レールや枕木を運んで所定の位置に設置すべくそれ
らをつかむ作業をなす把持装置に関するもので、とく
に、トンネル掘削工事において工事用のレールを設置す
るのに好適な把持装置に関する。
際、レールや枕木を運んで所定の位置に設置すべくそれ
らをつかむ作業をなす把持装置に関するもので、とく
に、トンネル掘削工事において工事用のレールを設置す
るのに好適な把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの掘削をシールド掘進機という
円筒状の機械によって行ういわゆるシールド工事におい
ては、工事を進行させるためにレールを布設する必要が
ある。工事中、シールド掘進機に電力や油圧(作動油)
を供給するほか、トンネルの内壁に組み付けるセグメン
トピースを搬入したり掘削土を搬出したりする等の目的
で、各種の台車がトンネル内を行き来する必要があるか
らである。工事用のものであるため、トンネルの下部に
土や砂利を敷くことはせず、通常は、H形鋼等の棒材を
トンネル内に幅方向に架け渡すことのみによって枕木と
する。枕木の上に設けるレールも、取り扱いの容易な短
めのものを多数つなぎ合わせるのが一般である。
円筒状の機械によって行ういわゆるシールド工事におい
ては、工事を進行させるためにレールを布設する必要が
ある。工事中、シールド掘進機に電力や油圧(作動油)
を供給するほか、トンネルの内壁に組み付けるセグメン
トピースを搬入したり掘削土を搬出したりする等の目的
で、各種の台車がトンネル内を行き来する必要があるか
らである。工事用のものであるため、トンネルの下部に
土や砂利を敷くことはせず、通常は、H形鋼等の棒材を
トンネル内に幅方向に架け渡すことのみによって枕木と
する。枕木の上に設けるレールも、取り扱いの容易な短
めのものを多数つなぎ合わせるのが一般である。
【0003】レールを布設するには、枕木およびレール
をそれぞれ所定の位置に設置する(つまり置く)作業が
必要である。布設し終わるまでには枕木上にレールを固
定する作業やレール同士をつなぎ合わせる連結作業など
も必要だが、トンネル内に枕木を設置し、かつその枕木
上にレールを設置することが、当然ながら最初に必要な
作業である。
をそれぞれ所定の位置に設置する(つまり置く)作業が
必要である。布設し終わるまでには枕木上にレールを固
定する作業やレール同士をつなぎ合わせる連結作業など
も必要だが、トンネル内に枕木を設置し、かつその枕木
上にレールを設置することが、当然ながら最初に必要な
作業である。
【0004】レールや枕木の設置をするための装置は、
すでに特開平5−118200号公報に記載されてい
る。すなわち、トンネル内の上部に設けられたホイスト
レールに沿って設置作業用の台車が移動するようにし、
開閉式のチャック爪を含んでトンネル幅方向への移動や
水平旋回が可能なチャック機構を、その台車の下方に伸
縮機構を介して吊り下げた装置である。
すでに特開平5−118200号公報に記載されてい
る。すなわち、トンネル内の上部に設けられたホイスト
レールに沿って設置作業用の台車が移動するようにし、
開閉式のチャック爪を含んでトンネル幅方向への移動や
水平旋回が可能なチャック機構を、その台車の下方に伸
縮機構を介して吊り下げた装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の装置
は、レールや枕木を把持したうえ必要な移動をし、その
向きを整えて所定の設置位置に下ろすことができるの
で、作業者のいわゆる力仕事を大幅に軽減するという利
点がある。
は、レールや枕木を把持したうえ必要な移動をし、その
向きを整えて所定の設置位置に下ろすことができるの
で、作業者のいわゆる力仕事を大幅に軽減するという利
点がある。
【0006】しかし、上記従来の装置はチャック爪やそ
の関連部分について具体的な工夫が施されていない(上
記公報には該当部分の構成の詳細は示されていない)た
め、作業の自動化まで実現することは難しく、作業者が
観察・確認等したうえで装置を取り扱う必要がある。つ
まりその装置では、イ)チャック爪にレールや枕木を把持
させる際、チャック爪を閉じるタイミング(または閉じ
る位置)について、作業者が観察のうえ指示しあるいは
操作することが不可欠である。ロ)チャック爪がレールを
把持しているのか枕木を把持しているのかを自動的に検
知することはできないため、その把持物を移動等するの
に先だって作業者が、把持物が何かを逐一確認する必要
がある。ハ)レールや枕木がチャック爪のうちの所定の箇
所に確実な状態で把持されているかどうかも、作業者が
確認しなければならない。
の関連部分について具体的な工夫が施されていない(上
記公報には該当部分の構成の詳細は示されていない)た
め、作業の自動化まで実現することは難しく、作業者が
観察・確認等したうえで装置を取り扱う必要がある。つ
まりその装置では、イ)チャック爪にレールや枕木を把持
させる際、チャック爪を閉じるタイミング(または閉じ
る位置)について、作業者が観察のうえ指示しあるいは
操作することが不可欠である。ロ)チャック爪がレールを
把持しているのか枕木を把持しているのかを自動的に検
知することはできないため、その把持物を移動等するの
に先だって作業者が、把持物が何かを逐一確認する必要
がある。ハ)レールや枕木がチャック爪のうちの所定の箇
所に確実な状態で把持されているかどうかも、作業者が
確認しなければならない。
【0007】このような観察・確認は、とくにトンネル
掘削工事において工事用のレールを設置する場合、作業
者にとって軽くない負担となる。そのような場合には、
作業空間がせまい(工事中は掘進機や電力機器等の機械
類がトンネル内にあるため、トンネル完成後のレールの
布設時よりもその空間はせまい)ので観察等が必ずしも
容易ではないうえ、前述のように短めのレールを多数使
用することに基づいてその作業の頻度が高いからであ
る。したがって、専ら当該観察等のために一名以上の作
業者を配置せねばならないのが一般的である。
掘削工事において工事用のレールを設置する場合、作業
者にとって軽くない負担となる。そのような場合には、
作業空間がせまい(工事中は掘進機や電力機器等の機械
類がトンネル内にあるため、トンネル完成後のレールの
布設時よりもその空間はせまい)ので観察等が必ずしも
容易ではないうえ、前述のように短めのレールを多数使
用することに基づいてその作業の頻度が高いからであ
る。したがって、専ら当該観察等のために一名以上の作
業者を配置せねばならないのが一般的である。
【0008】本発明は、以上の不都合を考慮してなした
もので、レールや枕木の把持ないし設置の作業に関連す
る上記の手間を省き、ないしは自動化をも可能にする把
持装置の提供を目的とする。
もので、レールや枕木の把持ないし設置の作業に関連す
る上記の手間を省き、ないしは自動化をも可能にする把
持装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるレールお
よび枕木の把持装置は、レールおよび枕木のそれぞれ
を、所定位置へ運び設置するため、昇降可能な開閉式の
チャック爪によって上方からつかむ把持装置であって、 a) チャック爪の位置が、それを閉じることによりレー
ルまたは枕木を把持できる位置か否かを検知する、レー
ルおよび枕木に対するチャック爪の相対位置の検知手段
−を取り付けたものである。この相対位置の検知手段
としてはたとえば、レール等を感知する接触式もしくは
非接触式のセンサをチャック爪の内側の適当な箇所に付
けておき、開いた状態の爪がレール等にかぶさる位置に
くればそのセンサが機能して検知信号を発するようにす
ることができる。
よび枕木の把持装置は、レールおよび枕木のそれぞれ
を、所定位置へ運び設置するため、昇降可能な開閉式の
チャック爪によって上方からつかむ把持装置であって、 a) チャック爪の位置が、それを閉じることによりレー
ルまたは枕木を把持できる位置か否かを検知する、レー
ルおよび枕木に対するチャック爪の相対位置の検知手段
−を取り付けたものである。この相対位置の検知手段
としてはたとえば、レール等を感知する接触式もしくは
非接触式のセンサをチャック爪の内側の適当な箇所に付
けておき、開いた状態の爪がレール等にかぶさる位置に
くればそのセンサが機能して検知信号を発するようにす
ることができる。
【0010】この把持装置についてはさらに、請求項2
に記載したように、 b) チャック爪の内側にレール把持用の係合部(引っ掛
け部分)と枕木把持用の係合部(同)とを別々に形成
し、 c) レールまたは枕木を把持しているか否かを検知する
把持物有無の検知手段をそれらの係合部ごとに設けると
よい。
に記載したように、 b) チャック爪の内側にレール把持用の係合部(引っ掛
け部分)と枕木把持用の係合部(同)とを別々に形成
し、 c) レールまたは枕木を把持しているか否かを検知する
把持物有無の検知手段をそれらの係合部ごとに設けると
よい。
【0011】なお、この請求項2の装置では、チャック
爪のうち異なる部分でレール・枕木のそれぞれを把持す
ることに対応し、上記a)の相対位置の検知手段を二種類
取り付けておいてもよい。しかし、レールと枕木とでは
形状・寸法がかなり異なるため、それらとチャック爪の
形状や動きとの関係によって、検知手段で検知される位
置関係が単一でチャック爪の開閉動作が一通りのみであ
ってもレール・枕木を上記の各係合部にそれぞれ適切に
係合させ得るように構成するのが、より好ましい。
爪のうち異なる部分でレール・枕木のそれぞれを把持す
ることに対応し、上記a)の相対位置の検知手段を二種類
取り付けておいてもよい。しかし、レールと枕木とでは
形状・寸法がかなり異なるため、それらとチャック爪の
形状や動きとの関係によって、検知手段で検知される位
置関係が単一でチャック爪の開閉動作が一通りのみであ
ってもレール・枕木を上記の各係合部にそれぞれ適切に
係合させ得るように構成するのが、より好ましい。
【0012】また請求項3のように、 d) チャック爪を、上部のピンを中心にして揺動可能な
一対の爪本体、爪本体のそれぞれにピンを介して接続し
た二つの連結片および両連結片間をつなぐピンからなる
対称(鉛直面に関して対称またはほぼ対称)な四節リン
ク機構と、連結片間の上記ピンの位置を上下動させる駆
動源とによって構成し、 e) その駆動源として、ウォームギヤおよび横向きに
(すなわち、回転軸を水平またはほぼ水平にして)配置
したモータを含む機械式ジャッキ(つまり一般の流体圧
式ジャッキでないもの)を組み込むのがよい。
一対の爪本体、爪本体のそれぞれにピンを介して接続し
た二つの連結片および両連結片間をつなぐピンからなる
対称(鉛直面に関して対称またはほぼ対称)な四節リン
ク機構と、連結片間の上記ピンの位置を上下動させる駆
動源とによって構成し、 e) その駆動源として、ウォームギヤおよび横向きに
(すなわち、回転軸を水平またはほぼ水平にして)配置
したモータを含む機械式ジャッキ(つまり一般の流体圧
式ジャッキでないもの)を組み込むのがよい。
【0013】請求項4のように、 f) 昇降するビームに対し上記のチャック爪を二組、間
隔をおいて取り付け、うち少なくとも一方の組と当該ビ
ームとの間にチャック爪の高さ調整手段を付設するとと
もに、 g) 枕木に当ててその傾きを検知する傾斜計を当該ビー
ムに取り付ける−のも好ましい。
隔をおいて取り付け、うち少なくとも一方の組と当該ビ
ームとの間にチャック爪の高さ調整手段を付設するとと
もに、 g) 枕木に当ててその傾きを検知する傾斜計を当該ビー
ムに取り付ける−のも好ましい。
【0014】
【作用】本発明の請求項1に記載の把持装置は、レール
または枕木を把持する際、チャック爪を閉じるタイミン
グや位置関係について作業者から指示を受けなくても、
自ら好適なポイントでそれを閉じ、レール等をつかむこ
とができる。上記a)に示した相対位置の検知手段はレー
ル等に対するチャック爪の位置関係を知り、それが、チ
ャック爪を閉じることによって内側にレール等を把持で
きるものであるときに相当の検知信号を発するからであ
る。したがって、そのような信号に応じてチャック爪を
閉じれば、作業者が実際にチャック爪を見てその指示や
操作をしなくとも把持装置はレール等をつかむことがで
きる。
または枕木を把持する際、チャック爪を閉じるタイミン
グや位置関係について作業者から指示を受けなくても、
自ら好適なポイントでそれを閉じ、レール等をつかむこ
とができる。上記a)に示した相対位置の検知手段はレー
ル等に対するチャック爪の位置関係を知り、それが、チ
ャック爪を閉じることによって内側にレール等を把持で
きるものであるときに相当の検知信号を発するからであ
る。したがって、そのような信号に応じてチャック爪を
閉じれば、作業者が実際にチャック爪を見てその指示や
操作をしなくとも把持装置はレール等をつかむことがで
きる。
【0015】請求項2の把持装置はさらに、チャック爪
がレールを把持しているのか枕木を把持しているのか、
またその把持の状態が確実なものかどうかを自ら検知す
ることができ、作業者によるそのような観察・確認等の
作業を不要にする。それは、この装置のチャック爪に上
記b)のとおりレール用の係合部と枕木用の係合部とがそ
れぞれ形成してあり、c)のとおり各係合部に把持物有無
の検知手段が設けてあるからである。すなわち、チャッ
ク爪が把持物を把持した際、どちらの係合部の検知手段
から検知信号が発せられているかによって、レールを把
持しているのか枕木を把持しているのかが機械的に判別
される。しかも、検知手段のいずれかが信号(把持物を
把持したことを示す信号)を発したという事実は、チャ
ック爪のうちの係合部、つまり把持の確実な部分にレー
ル等が把持されていることを示すにほかならないため、
その事実によって、レールの把持状態が好ましいもので
あることも認識される。そのため、上記a)とともにこの
b)・c)の構成を備える把持装置は、作業者による確認・
観察を必要とせず自動的に、レールまたは枕木の確実な
把持ができ、かつその把持物がレールであるか枕木であ
るかの認識ができることになる。
がレールを把持しているのか枕木を把持しているのか、
またその把持の状態が確実なものかどうかを自ら検知す
ることができ、作業者によるそのような観察・確認等の
作業を不要にする。それは、この装置のチャック爪に上
記b)のとおりレール用の係合部と枕木用の係合部とがそ
れぞれ形成してあり、c)のとおり各係合部に把持物有無
の検知手段が設けてあるからである。すなわち、チャッ
ク爪が把持物を把持した際、どちらの係合部の検知手段
から検知信号が発せられているかによって、レールを把
持しているのか枕木を把持しているのかが機械的に判別
される。しかも、検知手段のいずれかが信号(把持物を
把持したことを示す信号)を発したという事実は、チャ
ック爪のうちの係合部、つまり把持の確実な部分にレー
ル等が把持されていることを示すにほかならないため、
その事実によって、レールの把持状態が好ましいもので
あることも認識される。そのため、上記a)とともにこの
b)・c)の構成を備える把持装置は、作業者による確認・
観察を必要とせず自動的に、レールまたは枕木の確実な
把持ができ、かつその把持物がレールであるか枕木であ
るかの認識ができることになる。
【0016】なお、レール把持用・枕木把持用の各係合
部をチャック爪の内側に上記b)のとおり別々に形成する
ので、この請求項2の把持装置では、布設しようとする
レールや枕木に合わせて適切に各係合部の形状・寸法等
を定めることができ、一箇所の共用の係合部にてレール
および枕木を把持する場合よりも好ましい状態でそれら
をつかむことができるという利点もある。
部をチャック爪の内側に上記b)のとおり別々に形成する
ので、この請求項2の把持装置では、布設しようとする
レールや枕木に合わせて適切に各係合部の形状・寸法等
を定めることができ、一箇所の共用の係合部にてレール
および枕木を把持する場合よりも好ましい状態でそれら
をつかむことができるという利点もある。
【0017】請求項3の把持装置は、チャック爪の全体
的な高さ寸法が小さいため、たとえばトンネル内の限ら
れた空間内で十分な動作スペース(とくに上下動のため
のスペース)を確保することができる。高さ寸法が小さ
いのは、e)のとおり、駆動源として横向き配置のモータ
を含む機械式ジャッキを使用しているからである。モー
タを横向きに配置するので、チャック爪全体としての高
さ寸法は、油圧シリンダやモータ類を縦(鉛直)向きに
配置する場合よりも当然に小さくなる。横向き配置のモ
ータによる駆動力は水平軸まわりの回転力であるが、そ
れはウォームギヤによって鉛直軸まわりの回転に換える
ことができ、さらにその回転は、ボールねじ(または一
般のねじ)等の機械要素を介して上下動変位に変換する
ことができる。
的な高さ寸法が小さいため、たとえばトンネル内の限ら
れた空間内で十分な動作スペース(とくに上下動のため
のスペース)を確保することができる。高さ寸法が小さ
いのは、e)のとおり、駆動源として横向き配置のモータ
を含む機械式ジャッキを使用しているからである。モー
タを横向きに配置するので、チャック爪全体としての高
さ寸法は、油圧シリンダやモータ類を縦(鉛直)向きに
配置する場合よりも当然に小さくなる。横向き配置のモ
ータによる駆動力は水平軸まわりの回転力であるが、そ
れはウォームギヤによって鉛直軸まわりの回転に換える
ことができ、さらにその回転は、ボールねじ(または一
般のねじ)等の機械要素を介して上下動変位に変換する
ことができる。
【0018】またこの請求項3の把持装置では、チャッ
ク爪が左右対称な動きをしてレール等を確実に把持でき
るという特徴もある。チャック爪の爪本体が上記d)に記
載した対称な四節リンク機構の一部としてあり、同機構
のうち連結片間のピンを駆動源にて上下動させることに
より爪本体を左右対称に開閉動作させるからである。つ
まりそのピンを上下動させると、各連結片が対称に変位
して各爪本体も上部のピンを中心に対称に揺動し、その
揺動がチャック爪の開閉動作となる。チャック爪は、こ
のように対称の動きをする以上、傾いた状態でレール等
をつかむことがないので把持が確実になる。なお、レー
ル等をつかむ前のチャック爪の位置がレール等の中心か
ら横へずれている場合に備えては、たとえばチャック爪
の全体を水平移動可能にしておけばよい。
ク爪が左右対称な動きをしてレール等を確実に把持でき
るという特徴もある。チャック爪の爪本体が上記d)に記
載した対称な四節リンク機構の一部としてあり、同機構
のうち連結片間のピンを駆動源にて上下動させることに
より爪本体を左右対称に開閉動作させるからである。つ
まりそのピンを上下動させると、各連結片が対称に変位
して各爪本体も上部のピンを中心に対称に揺動し、その
揺動がチャック爪の開閉動作となる。チャック爪は、こ
のように対称の動きをする以上、傾いた状態でレール等
をつかむことがないので把持が確実になる。なお、レー
ル等をつかむ前のチャック爪の位置がレール等の中心か
ら横へずれている場合に備えては、たとえばチャック爪
の全体を水平移動可能にしておけばよい。
【0019】枕木の設置にあたっては一般に枕木の上面
が水平であることが必要だが、請求項4の把持装置によ
れば、つかんで運んだ枕木を所定の位置におく際、その
水平度(枕木両端間の高さの差)を容易に修正すること
ができる。すなわちこの把持装置では、二組のチャック
爪にて運搬した一本の枕木を所定の位置に一たん設置し
たうえ、その上面に前記g)の傾斜計を当てて水平度を調
べ、不適当であれば、f)の高さ調整手段にてチャック爪
間の高さを変えて枕木を適宜傾けることができるので、
その水平度の調整をすることが容易になる。カーブの部
分などで、枕木に多少の傾斜をつける場合にも、同様の
使い方によりこの装置が有利な作用をなすことは言うま
でもない。
が水平であることが必要だが、請求項4の把持装置によ
れば、つかんで運んだ枕木を所定の位置におく際、その
水平度(枕木両端間の高さの差)を容易に修正すること
ができる。すなわちこの把持装置では、二組のチャック
爪にて運搬した一本の枕木を所定の位置に一たん設置し
たうえ、その上面に前記g)の傾斜計を当てて水平度を調
べ、不適当であれば、f)の高さ調整手段にてチャック爪
間の高さを変えて枕木を適宜傾けることができるので、
その水平度の調整をすることが容易になる。カーブの部
分などで、枕木に多少の傾斜をつける場合にも、同様の
使い方によりこの装置が有利な作用をなすことは言うま
でもない。
【0020】
【実施例】図1〜図3に本発明の一実施例を示す。この
例は、いわゆるシールド工事によって掘削されたトンネ
ルの内部で、工事用のレールを布設するために使用する
レールおよび枕木の把持装置等に関するものである。図
1(a)〜(c)は、その把持装置のうちチャック爪10の
構成と機能を示す側面図(図2におけるI−I矢視図)
等、図2はそのチャック爪10を含む把持装置7の要部
正面図(図3におけるII部詳細図)、そして図3は、把
持装置7の全体およびその周辺を前方(切羽の側)から
見た正面図である。
例は、いわゆるシールド工事によって掘削されたトンネ
ルの内部で、工事用のレールを布設するために使用する
レールおよび枕木の把持装置等に関するものである。図
1(a)〜(c)は、その把持装置のうちチャック爪10の
構成と機能を示す側面図(図2におけるI−I矢視図)
等、図2はそのチャック爪10を含む把持装置7の要部
正面図(図3におけるII部詳細図)、そして図3は、把
持装置7の全体およびその周辺を前方(切羽の側)から
見た正面図である。
【0021】図3に示すように、シールド掘進機(図示
せず)が掘削したトンネル90の内面には、同掘進機に
付設のエレクター(図示せず)によってセグメント壁9
1が構築されるが、このトンネル90においては専ら工
事のために図示のとおり枕木Bが掛けられ、かつレール
Aが布設される。シールド掘進機やエレクターの後方に
はそれらに電力・油圧等を供給するための後方台車92
が続いており、また、構築前のセグメントピース(図示
せず)を外部から搬入する台車(図示せず)等もエレク
ターの付近にまで進入してくるからである。なお、枕木
Bは図3と同様の位置に多数並べて設けられるが、図に
表れている枕木Bは最も手前(前方)にあって把持装置
7を含む設置装置1が現在設置作業中のものであり、図
中のレールAは、その枕木Bよりも後方にある布設ずみ
のものである。
せず)が掘削したトンネル90の内面には、同掘進機に
付設のエレクター(図示せず)によってセグメント壁9
1が構築されるが、このトンネル90においては専ら工
事のために図示のとおり枕木Bが掛けられ、かつレール
Aが布設される。シールド掘進機やエレクターの後方に
はそれらに電力・油圧等を供給するための後方台車92
が続いており、また、構築前のセグメントピース(図示
せず)を外部から搬入する台車(図示せず)等もエレク
ターの付近にまで進入してくるからである。なお、枕木
Bは図3と同様の位置に多数並べて設けられるが、図に
表れている枕木Bは最も手前(前方)にあって把持装置
7を含む設置装置1が現在設置作業中のものであり、図
中のレールAは、その枕木Bよりも後方にある布設ずみ
のものである。
【0022】工事用のレールAおよび枕木Bを図3のよ
うにトンネル90内で所定位置に置く作業をなす設置装
置1は、概ねつぎのように構成している。まず、レール
A等の未布設の箇所で作業する必要性から、前後に延び
たホイストレール93を後方台車92の上部等に保持さ
せ、設置装置1はそれに沿って移動するよう車輪2aを
含む走行手段2を上部に設ける。設置作業には把持した
レールA等を上げ下げすることが不可欠なので、走行手
段2のフレームと後述の把持装置7との間にはパンタグ
ラフ型のリンク機構を含む昇降手段3を組み込む。そし
て昇降手段3の下には、図示左右への移動を可能にする
スライド手段4と、水平面内での旋回を可能にする旋回
手段5とを介して把持装置7を装備している。また把持
装置7にはレールA等をつかんだり放したりするチャッ
ク爪10などを設けているので、設置装置1は全体とし
て、レールA等の把持とそれらの持ち上げ・水平旋回
(向き換え)・前後移動(トンネル長手方向への移動)
・左右移動(トンネル幅方向への移動)・下降および解
放(つまり設置完了)という一連の作業をなす機能があ
る。図3の仮想線部分の一部には、チャック爪10がつ
かんだレールAを、かかる機能によって設置装置1が持
ち上げ、旋回してトンネル幅方向へスライドした状態を
示してある。
うにトンネル90内で所定位置に置く作業をなす設置装
置1は、概ねつぎのように構成している。まず、レール
A等の未布設の箇所で作業する必要性から、前後に延び
たホイストレール93を後方台車92の上部等に保持さ
せ、設置装置1はそれに沿って移動するよう車輪2aを
含む走行手段2を上部に設ける。設置作業には把持した
レールA等を上げ下げすることが不可欠なので、走行手
段2のフレームと後述の把持装置7との間にはパンタグ
ラフ型のリンク機構を含む昇降手段3を組み込む。そし
て昇降手段3の下には、図示左右への移動を可能にする
スライド手段4と、水平面内での旋回を可能にする旋回
手段5とを介して把持装置7を装備している。また把持
装置7にはレールA等をつかんだり放したりするチャッ
ク爪10などを設けているので、設置装置1は全体とし
て、レールA等の把持とそれらの持ち上げ・水平旋回
(向き換え)・前後移動(トンネル長手方向への移動)
・左右移動(トンネル幅方向への移動)・下降および解
放(つまり設置完了)という一連の作業をなす機能があ
る。図3の仮想線部分の一部には、チャック爪10がつ
かんだレールAを、かかる機能によって設置装置1が持
ち上げ、旋回してトンネル幅方向へスライドした状態を
示してある。
【0023】把持装置7は図2のように構成したもの
で、上記のスライド手段4や旋回手段5と直接接続され
る把持ビーム40の両端部に各一組(合計二組)のチャ
ック爪10を取り付けている。ただし、チャック爪10
が枕木Bを把持し設置する際に双方のチャック爪10間
の相対高さを変更して枕木Bの水平度調整等ができるよ
うに、ビーム40と一方(図示左方)のチャック爪10
との間に高さ調整手段50を設けている。この調整手段
50は、上下寸法を抑えるために軸心を水平にして配置
したモータ51と、ウォームギヤ(ウォームとウォーム
ホイールとのセット)52・ボールねじ53・ボールナ
ット54などからなる。モータ51を駆動すればその回
転はウォームギヤ52を介してボールねじ53の回転と
なり、それによってボールナット54が上下する。その
ボールナット54と一体に付けたフレーム19上に当該
一方のチャック爪10を設け、かつそのフレーム19の
一部をビーム40上の鉛直なガイドレール55に沿わせ
ているので、モータ51の起動によって一方のチャック
爪10が上下に移動し、その高さが変わるのである。な
お、他方の側のチャック爪10は、上記のチャック爪1
0と全く同じ構成にしているが、高さ調整手段を設ける
ことなくビーム40の端部に固定している。これら二組
のチャック爪10によって把持し所定の位置に置いた枕
木Bの水平度を知る手段としては、ビーム40の中ほど
に図3に示すように傾斜計60を取り付けている。使用
した傾斜計60は遠隔表示形式のもので、ビーム40を
下降させてこれを枕木Bの上面に当てれば、別の箇所に
ある制御盤(図示せず)等にその水平度が表示される。
もしそのときの水平度(もしくは傾斜角)が不適当であ
れば、上記の高さ調整手段50などを使用して水平度の
補正をする。
で、上記のスライド手段4や旋回手段5と直接接続され
る把持ビーム40の両端部に各一組(合計二組)のチャ
ック爪10を取り付けている。ただし、チャック爪10
が枕木Bを把持し設置する際に双方のチャック爪10間
の相対高さを変更して枕木Bの水平度調整等ができるよ
うに、ビーム40と一方(図示左方)のチャック爪10
との間に高さ調整手段50を設けている。この調整手段
50は、上下寸法を抑えるために軸心を水平にして配置
したモータ51と、ウォームギヤ(ウォームとウォーム
ホイールとのセット)52・ボールねじ53・ボールナ
ット54などからなる。モータ51を駆動すればその回
転はウォームギヤ52を介してボールねじ53の回転と
なり、それによってボールナット54が上下する。その
ボールナット54と一体に付けたフレーム19上に当該
一方のチャック爪10を設け、かつそのフレーム19の
一部をビーム40上の鉛直なガイドレール55に沿わせ
ているので、モータ51の起動によって一方のチャック
爪10が上下に移動し、その高さが変わるのである。な
お、他方の側のチャック爪10は、上記のチャック爪1
0と全く同じ構成にしているが、高さ調整手段を設ける
ことなくビーム40の端部に固定している。これら二組
のチャック爪10によって把持し所定の位置に置いた枕
木Bの水平度を知る手段としては、ビーム40の中ほど
に図3に示すように傾斜計60を取り付けている。使用
した傾斜計60は遠隔表示形式のもので、ビーム40を
下降させてこれを枕木Bの上面に当てれば、別の箇所に
ある制御盤(図示せず)等にその水平度が表示される。
もしそのときの水平度(もしくは傾斜角)が不適当であ
れば、上記の高さ調整手段50などを使用して水平度の
補正をする。
【0024】チャック爪10の各組は一対の爪本体11
によってレールAおよび枕木Bの上部をつかむもので、
図1のように構成している。すなわち、まず、左右対称
形状の二本の爪本体11を一対として、フレーム19に
設けたピン11aを支点に鉛直面内で揺動(つまり開閉
動作)自在なように取り付ける。その爪本体11のそれ
ぞれにはピン12aを介して同一寸法の連結片12をつ
なぎ、その二つの連結片12間にピン13を通す。これ
により爪本体11と連結片12とは左右対称な四節リン
ク機構をなすが、そのうちのピン13を、接続ブロック
14を介して駆動源15と接続する。フレーム19上に
設けたその駆動源15によってピン13を上下させれ
ば、このリンク機構の動きとともに爪本体11が開閉動
作する。リンク機構が左右対称で駆動源15が鉛直方向
に力を出すうえ、接続ブロック14の一部はフレーム1
9と一体の鉛直なガイドレール14a(図2参照)に沿
わせているので、上記四節リンク機構は左右対称な動作
のみをし、爪本体11の動きも左右対称である。したが
って、レールA等を把持するときにも爪本体11が左右
いずれかに傾くことはなく好ましいつかみ方ができる。
把持の際は前述のスライド手段4を一旦フリー状態にす
るので、レールAや枕木Bの中心とチャック爪10の中
心とが一致していないときには、爪本体11を閉じるに
つれてチャック爪10が自然にセンタリングされること
になる。
によってレールAおよび枕木Bの上部をつかむもので、
図1のように構成している。すなわち、まず、左右対称
形状の二本の爪本体11を一対として、フレーム19に
設けたピン11aを支点に鉛直面内で揺動(つまり開閉
動作)自在なように取り付ける。その爪本体11のそれ
ぞれにはピン12aを介して同一寸法の連結片12をつ
なぎ、その二つの連結片12間にピン13を通す。これ
により爪本体11と連結片12とは左右対称な四節リン
ク機構をなすが、そのうちのピン13を、接続ブロック
14を介して駆動源15と接続する。フレーム19上に
設けたその駆動源15によってピン13を上下させれ
ば、このリンク機構の動きとともに爪本体11が開閉動
作する。リンク機構が左右対称で駆動源15が鉛直方向
に力を出すうえ、接続ブロック14の一部はフレーム1
9と一体の鉛直なガイドレール14a(図2参照)に沿
わせているので、上記四節リンク機構は左右対称な動作
のみをし、爪本体11の動きも左右対称である。したが
って、レールA等を把持するときにも爪本体11が左右
いずれかに傾くことはなく好ましいつかみ方ができる。
把持の際は前述のスライド手段4を一旦フリー状態にす
るので、レールAや枕木Bの中心とチャック爪10の中
心とが一致していないときには、爪本体11を閉じるに
つれてチャック爪10が自然にセンタリングされること
になる。
【0025】チャック爪10の駆動源15としては、図
2のように、前述の高さ調整手段50と同様に水平向き
に配置したモータ16とウォームギヤ(ウォームおよび
ウォームホイールのほか、ウォームホイールの内周に付
けたボールナットを含むセット)17、ならびにボール
ねじ18とを組み合わせている。モータ16を駆動すれ
ば、ウォームギヤ17のウォームホイールがボールナッ
トとともに回転してボールねじ18を上下させるので、
接続ブロック14を介してピン13を鉛直方向に動か
し、爪本体11の開閉をなす。モータ16を水平向きに
配置したことによって、チャック爪10の全体の高さ寸
法を小さくしたので、図3の昇降手段3による上下動範
囲が広くとれるなどの利点がある。水平向きにしたモー
タ16の長手方向(軸心の方向)は、チャック爪10の
爪本体11の動作面と直角な向きに合わせている。こう
すれば、図3のようにそのモータ16は、把持したレー
ルAや枕木Bの付近でそれらと平行に、それらよりもご
く短く突出するにすぎないので、実質的には占有スペー
スがあまり大きくないことになる。
2のように、前述の高さ調整手段50と同様に水平向き
に配置したモータ16とウォームギヤ(ウォームおよび
ウォームホイールのほか、ウォームホイールの内周に付
けたボールナットを含むセット)17、ならびにボール
ねじ18とを組み合わせている。モータ16を駆動すれ
ば、ウォームギヤ17のウォームホイールがボールナッ
トとともに回転してボールねじ18を上下させるので、
接続ブロック14を介してピン13を鉛直方向に動か
し、爪本体11の開閉をなす。モータ16を水平向きに
配置したことによって、チャック爪10の全体の高さ寸
法を小さくしたので、図3の昇降手段3による上下動範
囲が広くとれるなどの利点がある。水平向きにしたモー
タ16の長手方向(軸心の方向)は、チャック爪10の
爪本体11の動作面と直角な向きに合わせている。こう
すれば、図3のようにそのモータ16は、把持したレー
ルAや枕木Bの付近でそれらと平行に、それらよりもご
く短く突出するにすぎないので、実質的には占有スペー
スがあまり大きくないことになる。
【0026】さて、こうした二組のチャック爪10につ
いては、レールAと枕木Bとをそれぞれ確実につかみ、
かつそのどちらを把持したかを自動的に検知することが
できるよう、図1のとおり爪本体11の先端部に二箇所
の係合部11A・11Bを形成し、その各部分に対応づ
けてリミットスイッチ30を一個ずつ配置した。係合部
11Aは、図1(a)のようにレールAをその頭部下面な
いし側面に沿ってつかむ部分であり、係合部11Bは同
(b)のように枕木Bをその上部フランジの両側から引っ
掛けて持つ部分である。それぞれレールA・枕木Bの形
状・寸法に合わせて形成してあるので図示のようにしっ
かりと係合し、レールA・枕木Bに対する各把持状態は
極めて安定的なものとなる。一方、各リミットスイッチ
30は、係合部11A・11BにレールAか枕木Bかが
把持されているかどうかを知る把持物有無の検知手段で
あり、それぞれ検知棒(触針)30A・30Bを係合部
11A・11Bに出している。すなわち、図1(a)ま
たは(c)のように、一対の爪本体11の各先端部付近
に取付具31を介してリミットスイッチ30を取り付
け、一方はその検知棒30Aを係合部11Aのそば(レ
ールA等の長手方向から見れば係合部11A上に突出
し、かつ図1(c)のように隣接する位置)に設け、一方
は検知棒30Bを係合部11Bのそば(同様に突出し隣
接する位置)に設けた。したがって、上記のように形成
した係合部11A・11BにそれぞれレールAまたは枕
木Bが把持された際には、リミットスイッチ30のいず
れかがON(つまり把持物が有ることの検知状態)とな
るので、その信号のみによって、チャック爪10がレー
ルA・枕木Bのうちいずれを把持しているかを知ること
ができる。
いては、レールAと枕木Bとをそれぞれ確実につかみ、
かつそのどちらを把持したかを自動的に検知することが
できるよう、図1のとおり爪本体11の先端部に二箇所
の係合部11A・11Bを形成し、その各部分に対応づ
けてリミットスイッチ30を一個ずつ配置した。係合部
11Aは、図1(a)のようにレールAをその頭部下面な
いし側面に沿ってつかむ部分であり、係合部11Bは同
(b)のように枕木Bをその上部フランジの両側から引っ
掛けて持つ部分である。それぞれレールA・枕木Bの形
状・寸法に合わせて形成してあるので図示のようにしっ
かりと係合し、レールA・枕木Bに対する各把持状態は
極めて安定的なものとなる。一方、各リミットスイッチ
30は、係合部11A・11BにレールAか枕木Bかが
把持されているかどうかを知る把持物有無の検知手段で
あり、それぞれ検知棒(触針)30A・30Bを係合部
11A・11Bに出している。すなわち、図1(a)ま
たは(c)のように、一対の爪本体11の各先端部付近
に取付具31を介してリミットスイッチ30を取り付
け、一方はその検知棒30Aを係合部11Aのそば(レ
ールA等の長手方向から見れば係合部11A上に突出
し、かつ図1(c)のように隣接する位置)に設け、一方
は検知棒30Bを係合部11Bのそば(同様に突出し隣
接する位置)に設けた。したがって、上記のように形成
した係合部11A・11BにそれぞれレールAまたは枕
木Bが把持された際には、リミットスイッチ30のいず
れかがON(つまり把持物が有ることの検知状態)とな
るので、その信号のみによって、チャック爪10がレー
ルA・枕木Bのうちいずれを把持しているかを知ること
ができる。
【0027】チャック爪10にてレールAまたは枕木B
を把持するときは、開いた状態にある爪本体11をレー
ルA等に上からかぶせ、適当な位置で閉じる必要がある
が、それを自動的に行うには、閉じるための適切なタイ
ミングを自動検知するのがよい。そこでこの把持装置7
には、レールAまたは枕木Bとチャック爪10との相対
位置を検知する手段として、図1(a)および図2のよう
に近接スイッチ20を装備している。取り付けた位置
は、図1(a)のように爪本体11の間であり、かつ図2
のように二組のチャック爪10の内側でもある二箇所と
した。スイッチ20そのものは図2のように支持具21
に持たせ、その支持具21は、スプリング26を介して
前述の接続ブロック14の下部に付けた当て金25上に
取り付けている。そしてスイッチ20がONになるの
は、チャック爪10を下ろすことによりレールAまたは
枕木Bの上面がこのスイッチ20に近づき、当該上面が
当て金25の下面に接触するまでに接近した場合とす
る。
を把持するときは、開いた状態にある爪本体11をレー
ルA等に上からかぶせ、適当な位置で閉じる必要がある
が、それを自動的に行うには、閉じるための適切なタイ
ミングを自動検知するのがよい。そこでこの把持装置7
には、レールAまたは枕木Bとチャック爪10との相対
位置を検知する手段として、図1(a)および図2のよう
に近接スイッチ20を装備している。取り付けた位置
は、図1(a)のように爪本体11の間であり、かつ図2
のように二組のチャック爪10の内側でもある二箇所と
した。スイッチ20そのものは図2のように支持具21
に持たせ、その支持具21は、スプリング26を介して
前述の接続ブロック14の下部に付けた当て金25上に
取り付けている。そしてスイッチ20がONになるの
は、チャック爪10を下ろすことによりレールAまたは
枕木Bの上面がこのスイッチ20に近づき、当該上面が
当て金25の下面に接触するまでに接近した場合とす
る。
【0028】したがって、チャック爪10にレールAを
把持させる場合には、図1(a)の仮想線のように爪本体
11を開いた状態で上方からチャック爪10を下ろし、
上記のように近接スイッチ20がONになったときに、
駆動源15のモータ16によって爪本体11を閉じれば
よい。スイッチ20がONになったときの爪本体11と
レールAとの位置関係やレールAの頭部の形状、および
図示仮想線位置からの爪本体11の揺動軌跡などに基づ
き、爪本体11を閉じるだけで図示実線のように係合部
11AにてレールAを把持できる。一方、枕木Bを把持
する場合には、同(b)の仮想線のように爪本体11を大
きく開いた状態でチャック爪10を下ろし、スイッチ2
0がONになったとき上記と同様に駆動源15により爪
本体11を閉じる。この場合も、爪本体11と枕木Bと
の位置関係や枕木Bの形状、爪本体11の揺動軌跡など
に基づいて図示実線のように係合部11Bで枕木Bを把
持できる。いずれの場合も単に、チャック爪10を下ろ
し、スイッチ20がONになった時点で爪本体11を閉
じるという機械的な手順のみによって、レールAまたは
枕木Bをそれぞれ適正に係合部11A・11Bで把持す
ることができる。把持のために爪本体11を閉じる間に
は、レールA等やフレーム19の位置が不変であるにも
かかわらず前記リンク機構の動きにつれて接続ブロック
14の位置がやや下がるが、当て金25にスプリング2
6が付属させてあるため問題はない。なお、二組のチャ
ック爪10がともに確実な把持をなすためには、図2に
示す二つの近接スイッチ20がともにONになったとき
をもって、爪本体11を閉じるタイミングとするのがよ
い。
把持させる場合には、図1(a)の仮想線のように爪本体
11を開いた状態で上方からチャック爪10を下ろし、
上記のように近接スイッチ20がONになったときに、
駆動源15のモータ16によって爪本体11を閉じれば
よい。スイッチ20がONになったときの爪本体11と
レールAとの位置関係やレールAの頭部の形状、および
図示仮想線位置からの爪本体11の揺動軌跡などに基づ
き、爪本体11を閉じるだけで図示実線のように係合部
11AにてレールAを把持できる。一方、枕木Bを把持
する場合には、同(b)の仮想線のように爪本体11を大
きく開いた状態でチャック爪10を下ろし、スイッチ2
0がONになったとき上記と同様に駆動源15により爪
本体11を閉じる。この場合も、爪本体11と枕木Bと
の位置関係や枕木Bの形状、爪本体11の揺動軌跡など
に基づいて図示実線のように係合部11Bで枕木Bを把
持できる。いずれの場合も単に、チャック爪10を下ろ
し、スイッチ20がONになった時点で爪本体11を閉
じるという機械的な手順のみによって、レールAまたは
枕木Bをそれぞれ適正に係合部11A・11Bで把持す
ることができる。把持のために爪本体11を閉じる間に
は、レールA等やフレーム19の位置が不変であるにも
かかわらず前記リンク機構の動きにつれて接続ブロック
14の位置がやや下がるが、当て金25にスプリング2
6が付属させてあるため問題はない。なお、二組のチャ
ック爪10がともに確実な把持をなすためには、図2に
示す二つの近接スイッチ20がともにONになったとき
をもって、爪本体11を閉じるタイミングとするのがよ
い。
【0029】以上のように、爪本体11に係合部11A
・11Bをそれぞれ形成して各部分にリミットスイッチ
30を配置するとともに適所に近接スイッチ20を装備
しておけば、チャック爪10によってレールAや枕木B
を把持する作業は大幅に自動化され得る。つまり、爪本
体11とレールA等との係合関係を作業者が実際には観
察・確認しなくても、遠隔操作によりチャック爪10を
下ろして近接スイッチ20がONになったとき爪本体1
1を閉じる、という動作順序(シーケンス)を繰り返す
だけで、自動的にレールA等の把持ができ、その状態が
確実であることの確認および把持対象がレールAである
か枕木Bであるかの認識が可能になる。
・11Bをそれぞれ形成して各部分にリミットスイッチ
30を配置するとともに適所に近接スイッチ20を装備
しておけば、チャック爪10によってレールAや枕木B
を把持する作業は大幅に自動化され得る。つまり、爪本
体11とレールA等との係合関係を作業者が実際には観
察・確認しなくても、遠隔操作によりチャック爪10を
下ろして近接スイッチ20がONになったとき爪本体1
1を閉じる、という動作順序(シーケンス)を繰り返す
だけで、自動的にレールA等の把持ができ、その状態が
確実であることの確認および把持対象がレールAである
か枕木Bであるかの認識が可能になる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るレールおよび枕
木の把持装置によれば、レール等を把持するためにチャ
ック爪を閉じる適切なタイミングを自動的に知ることが
できるので、作業者が逐一観察してその指示等をする必
要がなくなる。また請求項2の把持装置では、さらにそ
の後、チャック爪がレールを把持しているのか枕木を把
持しているのか、またその把持の状態が確実なものであ
るかどうかを自動的に検知できるので、作業者によるそ
のような確認も不要になる。そのため、この請求項1・
2の把持装置を用いれば、作業者による確認・観察等を
必要とせず自動的にレール・枕木の確実な把持とその把
持物の認識とを行えるようになり、レール等の設置作業
の省力化ないし自動化が大きく進められる。なお、請求
項2の把持装置は、レール・枕木のための各専用の係合
部をチャック爪に備えるので、それらを最も好ましい状
態で把持できるという効果も有する。
木の把持装置によれば、レール等を把持するためにチャ
ック爪を閉じる適切なタイミングを自動的に知ることが
できるので、作業者が逐一観察してその指示等をする必
要がなくなる。また請求項2の把持装置では、さらにそ
の後、チャック爪がレールを把持しているのか枕木を把
持しているのか、またその把持の状態が確実なものであ
るかどうかを自動的に検知できるので、作業者によるそ
のような確認も不要になる。そのため、この請求項1・
2の把持装置を用いれば、作業者による確認・観察等を
必要とせず自動的にレール・枕木の確実な把持とその把
持物の認識とを行えるようになり、レール等の設置作業
の省力化ないし自動化が大きく進められる。なお、請求
項2の把持装置は、レール・枕木のための各専用の係合
部をチャック爪に備えるので、それらを最も好ましい状
態で把持できるという効果も有する。
【0031】請求項3の把持装置は、チャック爪の全体
的な高さ寸法が小さいため、たとえばトンネル内の限ら
れた空間内で十分な動作スペースを確保するに有利であ
る。また、チャック爪自身が左右対称に動作してレール
等を確実に把持できるという利点もある。
的な高さ寸法が小さいため、たとえばトンネル内の限ら
れた空間内で十分な動作スペースを確保するに有利であ
る。また、チャック爪自身が左右対称に動作してレール
等を確実に把持できるという利点もある。
【0032】さらに請求項4の把持装置によれば、つか
んで運んだ枕木を所定の位置におく際、その水平度(枕
木両端間の高さの差)を容易に修正することができる。
んで運んだ枕木を所定の位置におく際、その水平度(枕
木両端間の高さの差)を容易に修正することができる。
【図1】本発明の一実施例である把持装置のうちチャッ
ク爪10を示す図で、図1(a)はレールAを把持する動
作とともにその構成を示す側面図(図2におけるI−I矢
視図)、同(b)は枕木Bを把持する動作を含む側面図、
また同(c)は同(a)におけるc−c矢視図である。
ク爪10を示す図で、図1(a)はレールAを把持する動
作とともにその構成を示す側面図(図2におけるI−I矢
視図)、同(b)は枕木Bを把持する動作を含む側面図、
また同(c)は同(a)におけるc−c矢視図である。
【図2】上記のチャック爪10を含む把持装置7の要部
正面図(図3におけるII部詳細図)である。
正面図(図3におけるII部詳細図)である。
【図3】把持装置7の全体およびレールA等の設置装置
1などをトンネルの前方(切羽の側)から見た正面図で
ある。
1などをトンネルの前方(切羽の側)から見た正面図で
ある。
1 設置装置 7 把持装置 10 チャック爪 11 爪本体 11A・11B 係合部 12 連結片 13 ピン 15 駆動源 20 近接スイッチ(相対位置の検知手段) 30 リミットスイッチ(把持物有無の検知手段) 40 把持ビーム 50 高さ調整手段 60 傾斜計 A レール B 枕木
フロントページの続き (72)発明者 小原 由幸 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 改発 清秀 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 木谷 四郎 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 田中 清秋 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内
Claims (4)
- 【請求項1】 レールおよび枕木のそれぞれを、所定位
置へ運び設置するため、昇降可能な開閉式のチャック爪
によって上方からつかむ把持装置であって、チャック爪
の位置が、それを閉じることによりレールまたは枕木を
把持できる位置か否かを検知する、レールおよび枕木に
対するチャック爪の相対位置の検知手段を取り付けたこ
とを特徴とするレールおよび枕木の把持装置。 - 【請求項2】 チャック爪の内側にレール把持用の係合
部と枕木把持用の係合部とを別々に形成し、レールまた
は枕木を把持しているか否かを検知する把持物有無の検
知手段をそれらの係合部ごとに設けた請求項1に記載の
レールおよび枕木の把持装置。 - 【請求項3】 チャック爪を、上部のピンを中心にして
揺動可能な一対の爪本体、爪本体のそれぞれにピンを介
して接続した二つの連結片および両連結片間をつなぐピ
ンからなる対称な四節リンク機構と、連結片間の上記ピ
ンの位置を上下動させる駆動源とによって構成し、その
駆動源として、ウォームギヤおよび横向きに配置したモ
ータを含む機械式ジャッキを組み込んだ請求項1または
2に記載のレールおよび枕木の把持装置。 - 【請求項4】 昇降するビームに対し上記のチャック爪
を二組、間隔をおいて取り付け、うち少なくとも一方の
組と当該ビームとの間にチャック爪の高さ調整手段を付
設するとともに、枕木に当ててその傾きを検知する傾斜
計を当該ビームに取り付けた請求項1〜3のいずれかに
記載のレールおよび枕木の把持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11767294A JPH07300801A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | レールおよび枕木の把持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11767294A JPH07300801A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | レールおよび枕木の把持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07300801A true JPH07300801A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14717435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11767294A Pending JPH07300801A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | レールおよび枕木の把持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07300801A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017078314A (ja) * | 2015-10-22 | 2017-04-27 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 枕木締結具 |
| KR102507514B1 (ko) * | 2022-06-24 | 2023-03-07 | 김광수 | 철도 레일 부설용 레일배열장치 |
| KR102550570B1 (ko) * | 2022-07-28 | 2023-07-03 | 윤성건설주식회사 | 철도자재 운송시스템과 철도용 도상패널(사전제작형 pst) 운송방법 그리고 철도용 레일 운송방법 및 유지보수시 도상패널을 이용하는 운송방법 |
-
1994
- 1994-05-07 JP JP11767294A patent/JPH07300801A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017078314A (ja) * | 2015-10-22 | 2017-04-27 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 枕木締結具 |
| KR102507514B1 (ko) * | 2022-06-24 | 2023-03-07 | 김광수 | 철도 레일 부설용 레일배열장치 |
| KR102550570B1 (ko) * | 2022-07-28 | 2023-07-03 | 윤성건설주식회사 | 철도자재 운송시스템과 철도용 도상패널(사전제작형 pst) 운송방법 그리고 철도용 레일 운송방법 및 유지보수시 도상패널을 이용하는 운송방법 |
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