JPH073022A - ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの精製方法 - Google Patents

ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの精製方法

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JPH073022A
JPH073022A JP5263799A JP26379993A JPH073022A JP H073022 A JPH073022 A JP H073022A JP 5263799 A JP5263799 A JP 5263799A JP 26379993 A JP26379993 A JP 26379993A JP H073022 A JPH073022 A JP H073022A
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polymer
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Darryl Richard Fahey
ダーリル・リチャード・ファヘイ
John B Allison
ジョン・ブライアン・アリソン
Samir G Gharfeh
サミア・ジー・ガーフュー
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Phillips Petroleum Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーから
オリゴマーと非ポリマーの不純物を除去してポリ(アリ
ーレンスルフィド)ポリマーを精製する方法。 【構成】 オリゴマー及び非ポリマー不純物と会合して
いるポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーを、事実上
ポリマー、オリゴマー、不純物を溶解するに足る温度で
溶剤と接触させ、次ぎにポリ(アリーレンスルフィド)
ポリマーは沈澱するがオリゴマーと不純物は溶液内に留
どまるような温度に冷却し、沈澱したポリマーをオリゴ
マーと不純物を含む溶液から分離することによってオリ
ゴマーと不純物を含まないポリ(アリーレンスルフィ
ド)ポリマーを得る。この方法によって製造されるポリ
マー製品に就いても同じく開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリ(アリーレンスルフィド)ポ
リマーの精製方法とそれによって製造される組成物に関
する。もっと詳しく言えば、より好ましい面で此の発明
はポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーからオリゴマ
ーと非ポリマーの不純物を除去する方法とそれによって
製造される組成物に関する。
【0002】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーは
当該技術に公知のものであり、その望ましい耐熱性と耐
薬品性の故に広い用途を見出だしてきた。ポリ(アリー
レンスルフィド)ポリマーは、当該技術に熟練を持つ人
々に公知の各種の方法によって、フィルム、繊維、複合
材料および成型部品を製造するのに用いられてきた。
【0003】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの
製造中に作り出されるオリゴマーと非ポリマーの副産物
は、或る種の加工上の問題と最終製品の問題の原因とな
っている。ポリマー中のオリゴマー又は非ポリマー副産
物の高い濃度に由来する問題には、金型のプレートアウ
ト(plate out)、ダイ前面の堆積物、排気ダ
クトの汚染、成型された部品への気泡の混入、加工装置
の腐食、射出成型中の垂れ落ち(drool)、射出成
型の間のオフガス(off gassing)がある。
ポリ(フェニレンスルフィド)生成物からオリゴマーの
幾分かを除去する為に溶剤抽出法が用いられてきたが、
しかし、通常は抽出後でも有害なオリゴマー濃度が残
る。このような訳で、オリゴマーと非ポリマー不純物の
改善された除去技術に対する必要性が依然として存在す
る。
【0004】本発明に従えば、望ましくないオリゴマー
と非ポリマー不純物成分を除去する為にポリ(アリーレ
ンスルフィド)ポリマーは少なくとも三つの段階のプロ
セスに掛けられる。最初に、ポリ(アリーレンスルフィ
ド)ポリマーを、ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマ
ー、オリゴマー及び非ポリマー不純物を完全に溶解する
に足る温度で溶剤と接触させ、それにより、溶液を形成
する。次ぎに、得られた溶液をポリ(アリーレンスルフ
ィド)ポリマーを沈澱させるのに足る温度であるが、し
かしオリゴマーと他の非ポリマーの不純物を沈澱させる
程には低くない温度まで冷却する。最後に、得られたス
ラリーを、高められた温度で分離段階に掛け、固体の精
製されたポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー製品を
取り出し、それにより、溶解したオリゴマーと非ポリマ
ー不純物をポリ(アリーレンスルフィド)から除去す
る。
【0005】本発明の中で有用なポリ(アリーレンスル
フィド)ポリマーは、当該技術に通常の熟練を持つ人々
に公知の任意の方法、例えば、米国特許第3,354,
129号、同第3,919,177号、同第4,03
8,261号、同第4,038,262号、同第4,1
16,947号、同第4,282,347号及び同第
4,350,810号各明細書に開示された方法に従っ
て調製されるような物である。ポリ(アリーレンスルフ
ィド)ポリマーは、一般にジハロ置換芳香族化合物、硫
黄源及び極性の有機化合物を含む反応物を、場合によ
り、アルカリ金属カルボン酸塩および/またはポリハロ
芳香族化合物の存在で重合条件下に接触させることによ
って調製される。
【0006】本発明の目的にとって適当なポリ(アリー
レンスルフィド)ポリマーの例は、ポリ(2,4‐トル
エンスルフィド)、ポリ(4,4′‐ビフェニレンスル
フィド)及びポリ(フェニレンスルフィド)である。入
手のし易さと望ましい性質(高い耐薬品性、難燃性、及
び高い強度と硬さ等の)の為に、ポリ(フェニレンスル
フィド)が差し当たって好ましいポリ(アリーレンスル
フィド)ポリマーである。
【0007】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの
製造中に何種類かの副産物とオリゴマーが形成される。
これらの非ポリマーの副産物とオリゴマーは、回収中に
物理的な混合物としてポリ(アリーレンスルフィド)ポ
リマーと会合するようになる。ここで用いられる“オリ
ゴマー”という言葉は、数にして約15未満のアリーレ
ンスルフィドの繰り返し単位を含む化合物を意味する。
非ポリマーの不純物には、未反応のモノマーとアルカリ
金属カルボン酸塩などの他の反応物質、及び副反応の生
成物などが含まれる。適当な溶剤に溶解することによっ
て除去できる非ポリマーの不純物は、反応中に作り出さ
れるハロゲン化アルカリ金属副産物を含むことを意味し
ない。このハロゲン化アルカリ金属の副産物物質は、典
型的にポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーの通常の
回収の間に除去される。若しも本発明で使用されるポリ
(アリーレンスルフィド)ポリマーがそのようなアルカ
リ金属ハロゲン化物を含むならば、ポリ(アリーレンス
ルフィド)ポリマー、オリゴマー及び非ポリマー不純物
を溶剤中に溶解する前に、無理の無い範囲内で出来る限
り多くのアルカリ金属ハロゲン化物を除去するのが好ま
しい。アルカリ金属ハロゲン化物の除去は、例えば、ポ
リマーを水で、場合により、高められた温度で洗浄する
ことによって行なうことができる。
【0008】又、別の具体例では、ポリマーと会合して
いるアルカリ金属ハロゲン化物を、ポリ(アリーレンス
ルフィド)ポリマー、オリゴマー及び非ポリマー不純物
を適当な溶剤に溶解した後に除去することができる。こ
の具体例では、溶剤はポリ(アリーレンスルフィド)ポ
リマーを含有する溶液から固体のアルカリ金属ハロゲン
化物が容易に分離できるように固体のアルカリ金属ハロ
ゲン化物が比較的溶剤に不溶であるようなものを選ぶべ
きである。
【0009】本発明では如何なる適当な溶剤も使用する
ことができる。適当な溶剤とは、ポリ(アリーレンスル
フィド)ポリマー、オリゴマー及び非ポリマー不純物が
実質的に溶解できるような物である。そのような溶剤は
使用する温度と圧力に於いて常に液体に留どまるべきで
ある。ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー及び会合
しているオリゴマーと非ポリマー不純物を溶解する為に
本発明で有用な溶剤は、アミド、ラクタム、スルホン、
エーテル及びハロゲン化芳香族炭化水素であるが、これ
らに限定されない。本発明の中で有用なアミドとラクタ
ムの例には、テトラメチル尿素、N,N′‐エチレンジ
ピロリドン、N‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、
N‐エチル‐2‐ピロリドン、N‐シクロヘキシル‐2
‐ピロリドン、カプロラクタム、N‐メチルカプロラク
タム、ヘキサメチルホスホルアミドがある。本発明の中
で溶剤として有用な可能性の有るスルホンは、スルホラ
ン、ジフェニルスルホン、塩素化ジフェニルスルホンを
含む。本発明の中で可能性のある有用なスルフィドの例
は、ジフェニルスルフィドと塩素化ジフェニルスルフィ
ドである。本発明の中で溶剤として有用なエーテルは、
ジフェニルエーテルと塩素化ジフェニルエーテルであ
る。クロロナフタレンは、本発明で溶剤として有用な好
ましいハロゲン化芳香族炭化水素である。
【0010】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー、
オリゴマー及び非ポリマー不純物を溶解するには溶剤の
適当な如何なる量でも使用できるが、しかしながら、溶
液中のポリマーの濃度は、冷却した時の溶液の濾過性に
よって制限される。
【0011】溶剤中のポリ(アリーレンスルフィド)ポ
リマーの濃度が溶剤の重量を基準として約5重量パーセ
ント未満になるような溶剤の量を使用するのが好まし
い。何故ならば、約5重量パーセント以上ではポリマー
の沈澱が混合物全体をゲル化させてしまう場合が有るか
らである。最も好ましいポリ(アリーレンスルフィド)
の濃度は約0.5重量パーセント〜約4重量パーセント
の範囲である。
【0012】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー、
オリゴマー及び非ポリマー不純物を溶解する段階では、
適当な如何なる温度も使用できる。どのようなポリ(ア
リーレンスルフィド)ポリマーと溶剤を用いるのか、そ
して他に追加の成分が存在するかどうかによって温度は
変化しうる。例えば、ポリ(フェニレンスルフィド)及
び会合したオリゴマーと非ポリマー不純物をN‐メチル
カプロラクタムに完全に溶解するに要する温度は、典型
的には約220℃〜約230℃である。一般に、ポリ
(フェニレンスルフィド)は溶剤中で此の温度以上では
劣化し始めることがあるから、約230℃を超えるよう
な温度は避けるべきである。ポリマー、オリゴマー及び
不純物の溶解を更に促進する為に溶液を攪拌するのが好
ましい。
【0013】更には、ポリマーの濾過性を改善する為に
沈澱するポリ(アリーレンスルフィド)の粒子サイズを
増加する目的で場合により促進剤を添加することもでき
る。本発明の中で有用な可能性のある促進剤は、アルカ
リ金属塩と水であるが、これらに限定されない。可能性
の有るアルカリ金属塩の例には、例えば、酢酸ナトリウ
ムと塩化リチウムのようなカルボン酸塩とハロゲン化物
が含まれる。促進剤は適当な溶剤に可溶でなければなら
ない。
【0014】促進剤を用いる時は、ポリ(アリーレンス
ルフィド)ポリマー、オリゴマー、非ポリマー不純物が
溶剤に溶解する温度は変化しうる。例えば、ポリ(フェ
ニレンスルフィド)ポリマーは、水が存在する時はN‐
メチルカプロラクタム溶剤に溶解する温度は純粋な溶剤
に対する溶解温度よりも高くなるだろう。選ばれた促進
剤の種類に依存して、プロセスの間に発生する圧力も変
更されるだろう。当該技術に通常の熟練を有する人なら
ば、過度の実験をしないで、望ましい粒子サイズを作り
出し、好ましくない高温と高圧を避ける為に用いる促進
剤と溶剤を選ぶことができる。
【0015】ひと度、固体が本質的に完全に溶解した
ら、攪拌(若しも有れば)と加熱を中止する。次いで、
溶液を約0.1〜20℃/分の範囲の速度で冷却する。
【0016】ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーが
固化し、しかしオリゴマーと他の非ポリマー不純物は溶
液中に留どまっている温度まで溶液を冷却する。一般
に、この温度は約130℃〜約200℃の範囲である。
例えば、N‐メチルカプロラクタムの中でポリ(フェニ
レンスルフィド)の沈澱は約140℃〜約190℃の範
囲の温度で起こる。溶液が冷却するにつれて、沈澱した
ポリマーは、沈澱というよりは寧ろ溶解したオリゴマー
と不純物を含む溶剤のスラリーと言ったほうが適切かも
知れない。
【0017】ポリマーが沈澱した後、得られたスラリー
の冷却を中止し、溶液から固体のポリマーの分離を開始
する。溶解した不純物が確実に溶液中に留どまるように
分離プロセスの間はスラリー温度を高められた温度に保
つ。ポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーの場合は、
濾過は一般に約130〜200℃、好ましくは150〜
170℃の範囲の温度で行なう。
【0018】分離段階は液体から固体を分離する為の、
当該技術に通常の熟練を有する人々に公知の如何なる方
法、例えば、濾過又は遠心分離によっても行なうことが
できる。得られたポリ(フェニレンスルフィド)の沈澱
は残留する少量のオリゴマー又は非ポリマーを除去する
為に溶剤を用いて洗浄するか又は抽出される。好ましく
は、少なくとも一回の溶剤洗浄を行なう。溶剤は、好ま
しくは、本発明の第一の段階でポリマーの溶解に使用し
た溶剤である。好ましくは、ポリマーの沈澱と接触させ
る前に溶剤を約140℃から約200℃に加熱する。オ
リゴマーは高められた温度では溶剤中により容易に溶解
するだろうし、又ホットリンス溶剤を使用すれば濾過中
にフィルターケーキに付着する溶剤の中に溶解した物質
の“knocking out(たたき出し;溶剤中に
溶解したオリゴマーや不純物が再析出すること)”を防
止するから、加熱した溶剤はオリゴマーの除去を一層増
加する。
【0019】
【実施例I】ポリマーの分子量測定は、水素炎イオン化
検出器に接続した特別製作の高温ゲル透過クロマトグラ
フィー装置の上で行なった。測定は220℃で1‐クロ
ロナフタレンの中で行なった。結果はモル当たりのグラ
ム数(g/モル)の単位で表示した重量平均分子量(M
w)で表示されている。標準較正にはポリスチレンを使
用した。
【0020】1.095kg‐モルの水酸化ナトリウム
(NaOH)水溶液と1.244kg‐モルの水硫化ナ
トリウム(NaSH)水溶液の混合物を調製した。この
溶液、0.37kg‐モルの酢酸ナトリウム(NaOA
c)の粉末、及び3.33kg‐モルのNMPを攪拌し
た(回転速度300rpm)反応器に装入し、次いで窒
素でパージした。次ぎに、この混合物を脱水して水を除
去した。
【0021】次いで、1.0986kg‐モルの p‐
ジクロロベンゼン(DCB)を反応器に装入した。混合
物を約225℃に加熱し、その温度で5時間保持した。
次ぎに、反応温度を300℃に上げて約3時間保持し
た。最初に反応混合物を冷却してポリマーを固化し、次
ぎにポリマーのスラリーをNMPの入った容器に添加
し、濾過してポリマーを回収し、次いでポリマーをNM
Pで洗浄し、再び濾過し、最後にポリマーを脱イオン水
を用いて周囲温度で6回洗浄して、ポリマーを回収し
た。ポリマーは、次ぎにpHが5.5の酢酸水溶液を用
いて70℃の温度で洗浄し、次いで濾過してポリマーを
回収した。
【0022】大凡そ100グラムのN‐メチルカプロラ
クタムと1グラムの上記で調製したポリ(フェニレンス
ルフィド)ポリマーをガラスのサーモウェルを備えた5
00mLの丸底フラスコの中に入れた。サーモウェルに
入った鉱油の中に温度計を挿入した。磁気攪拌子(マグ
ネチックスターラー)をフラスコに入れた。フラスコを
加熱マントルの中に置いた。攪拌は上に加熱マントルを
置いた可変速の磁気撹拌装置によって外部からコントロ
ールした。フラスコの開口部に挿入したT字型バルブを
通してアルゴンの気流を連続的に流してフラスコ内の混
合物の上にアルゴン雰囲気を維持した。
【0023】加熱中は混合物を連続して撹拌した。約2
22℃で総ての固体は溶解したように見えた。溶液は透
明で黄色の琥珀色をしていた。加熱を中止し、溶液を自
然冷却させた。約170℃で結晶が生成し始めた。混合
物は濾過を開始した約135℃では白い曇りがかった外
観を持っていた。濾過は水蒸気で加熱したブフネル漏斗
フィルターに混合物を注ぐことによって行なった。ブフ
ネル漏斗フィルターの下のフラスコには連続して減圧を
加えた。
【0024】溶剤の大部分がフィルターケーキから除去
された後に、約140℃の温度に保った追加量のN‐メ
チルカプロラクタムをフィルターケーキの上に注いでポ
リマーをリンスした。フィルターケーキの二番目のリン
スは約140℃に保ったN‐メチルカプロラクタムを用
いて行なった。最後に、フィルターケーキを室温に保っ
た塩化メチレンでリンスした。フィルターケーキは残留
する溶剤を除去する為に約88℃で真空オーブンの中で
一晩中乾燥した。
【0025】同様に、高温でフィルターを通過した液は
自然冷却し、濾過した。このフィルターケーキも同じよ
うにリンスし、上と同じように乾燥した。
【0026】乾燥したフィルターケーキをゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)を用いて分析した。GPCの
クロマトグラムは図1に描かれている。この分析結果
は、全部で0.1200gに達する低分子量のポリ(フ
ェニレンスルフィド)(即ち、オリゴマー)と非ポリマ
ー不純物の大部分が熱濾過の間に溶剤中に溶解した侭に
残り、フィルターを通過したことを示した。全量で0.
8238gの高分子量ポリ(フェニレンスルフィド)は
熱濾過の間にフィルターケーキとして捕集された。
【0027】
【実施例II】実施例Iで調製したポリ(フェニレンスル
フィド)ポリマーの夫れぞれ2グラムと5グラム及び1
00gのN‐メチルカプロラクタムを用いて実施例IIA
とIIBと名付ける二つの類似した実験を行なった。加熱
は温度が約220℃になった時に中止した。溶液を約1
55℃まで自然冷却した後、混合物をフィルターの中に
注ぎ出した。他の実験のパラメーターは事実上同一であ
った。
【0028】実施例IIAの場合は、熱濾過の間にフィル
ターケーキとして合計1.7391gの比較的高分子量
のポリ(フェニレンスルフィド)を捕集した。実施例II
Bの場合は、高分子量のポリマーと低分子量のオリゴマ
ーの両方を一緒に集め、後で単離した。
【0029】先の実施例Iに記述した如く、乾燥したフ
ィルターケーキはGPCによって分析した。分子量分布
は図2に描かれている。この分析は、熱濾過の間に低分
子量のポリ(フェニレンスルフィド)(即ち、オリゴマ
ー)の大部分が溶液中に留どまったこと、そしてフィル
ターを通過したを示した。
【0030】
【実施例III】実施例Iで調製したポリ(フェニレンスル
フィド)ポリマー1グラムと100グラムのジフェニル
エーテルを用いて類似の実験を行なった。固体は230
℃で事実上完全に溶解したのが観察された。加熱を中止
し、得られた透明な溶液を自然冷却させた。190℃で
溶液の外観は曇り始めた。170℃では曇りの有る白色
のゼラチン状の混合物の生成が観察された。
【0031】140℃に達したら、混合物を水蒸気で加
熱したフィルター漏斗の中に注ぎ出した。漏斗とフラス
コを熱いジフェニルエーテルで洗浄した。濾過された生
成物を自然冷却し、次いで温かいジフェニルエーテルで
リンスした。フィルターケーキは塩化メチレンを用いて
洗浄し、残留するジフェニルエーテルを濯ぎ出した。生
成物を2時間自然乾燥(風乾)し、その後真空オーブン
の中で88℃で一晩中乾燥した。
【0032】フィルターケーキはGPCによって分析
し、分子量分布は図3に描かれている。分析の結果、低
分子量のポリ(フェニレンスルフィド)、即ち、オリゴ
マーの大部分(0.0024g)は熱濾過の間にフィル
ターを通過したことが判明した。比較的高分子量のポリ
(フェニレンスルフィド)の全量(0.9222g)は
熱濾過の間フィルターケーキの中に留どまった。
【0033】
【実施例IV】大凡そ250グラムの1‐クロロナフタレ
ンと実施例Iで調製したポリ(フェニレンスルフィド)
の25グラムをフラスコに入れて220℃に加熱した。
溶解するのが観察されたが、しかし、溶液は余りに粘度
が高くて磁気撹拌子を使うことができなかった。
【0034】粘稠な溶液を自然冷却させると固体の白い
塊が生成した。このように、この実施例ではポリマーは
精製されなかった。
【0035】
【実施例V】PPS濃度の余り高くないクロロナフタレ
ン溶液を調製した。5グラムのPPSを100グラムの
1‐クロロナフタレンと一緒にフラスコに入れ、224
℃に加熱すると黄色い琥珀色の透明な溶液が生成した。
加熱を中止し、溶液を冷却した。196℃以下に冷却す
ると、結晶の生成が観察された。フラスコの内容物は結
晶して固体の、しかし、まだ柔らかい綿のような塊にな
った。このように、この手順ではオリゴマーは全く除去
することができなかった。
【0036】
【実施例VI】5グラムのPPSを200グラムの1‐ク
ロロナフタレンの入ったフラスコに入れた。混合物を2
23℃に加熱すると溶液を形成した。冷却すると、結晶
化が始まった。フラスコの内容物はゲル化して柔らかで
白い塊を生成した。
【0037】
【実施例VII】1グラムのPPSと100グラムの1‐
クロロナフタレンをフラスコに入れた。混合物を224
℃に加熱すると溶液となった。冷却すると、白い濃厚な
スラリーが形成された。
【0038】大凡そ100グラムのクロロナフタレンを
スラリーに添加し、次いで218℃に加熱すると溶液と
なった。冷却すると、白色のスラリーが生成した。スラ
リーを100℃で濾過した。フィルターケーキを1‐ク
ロロナフタレンで25℃で一回リンスし、もう1回は塩
化メチレンで25℃でリンスした。リンスしたフィルタ
ーケーキを一晩中乾燥し、次ぎに真空オーブンの中で1
20°Fで更に乾燥した。
【0039】乾燥したフィルターケーキをGPCによっ
て分析した。0.98グラムの高分子量の生成物は何等
のオリゴマーも又は低分子量の不純物も含むようには見
えなかった。
【0040】
【実施例VIII】この実施例は、濾過を低い温度で行なう
時はオリゴマーの除去量が少なくなることを示す。
【0041】1グラムのPPSをフラスコに入っている
200グラムの1‐クロロナフタレンの中に入れ、21
8℃に加熱すると溶液となった。次ぎに、溶液を冷却す
るとスラリーが形成されるので、このスラリーを室温ま
で自然冷却した。スラリーを室温で濾過し、フィルター
ケーキを1‐クロロナフタレンで一回洗浄し、更に塩化
メチレンで1回洗浄した。リンスしたフィルターケーキ
を室温で一晩保存し、次いで真空オーブンの中で120
°Fで乾燥した。
【0042】乾燥したフィルターケーキのGPC分析の
結果は、前述の手順(低温濾過)の結果として極く少量
のオリゴマーと非ポリマー不純物のみが除去されたこと
を示す。比較し易いように、GPCによって測定された
分子量分布を実施例Iからの結果と一緒にプロットした
(図4を参照のこと)。
【0043】以上、本発明を例示を目的として詳細に記
述してきたが、発明がそれによって限定されるものでは
なく、寧ろ、総ての変化と修正が本発明の精神と範囲の
中に包含されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーと本発
明の方法によって調製された精製したポリ(フェニレン
スルフィド)ポリマー並びに本発明の方法によって除去
されたオリゴマーと非ポリマー不純物に対するゲル透過
クロマトグラフを示す。
【図2】ポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーと本発
明の方法によって調製された精製したポリ(フェニレン
スルフィド)ポリマーに対するゲル透過クロマトグラフ
ィーにより測定された分子量分布を示す。
【図3】ポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーと本発
明の方法によって調製された精製したポリ(フェニレン
スルフィド)ポリマーに対するゲル透過クロマトグラフ
ィーにより測定された分子量分布を示す。
【図4】本発明の方法に従って精製されたポリ(フェニ
レンスルフィド)ポリマーと低い濾過温度を用いて精製
したポリ(フェニレンスルフィド)ポリマーに対するゲ
ル透過クロマトグラフィーにより測定された分子量分布
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サミア・ジー・ガーフュー アメリカ合衆国オクラホマ州74006,バー トルズビル,ケンブリッジ・コート 3000

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリゴマーと非ポリマー不純物を除去し
    てポリ(アリーレンスルフィド)ポリマーを精製する方
    法であって、 a)ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー、オリゴマ
    ー及び非ポリマー不純物を高められた温度で適当な溶剤
    に実質的に溶解して溶液を形成し; b) 前記溶液を、ポリ(アリーレンスルフィド)ポリ
    マーを沈澱させるのに足る比較的低い温度であるが、し
    かし前記オリゴマー又は不純物を沈澱させる程には低く
    ない温度に冷却し; そして c) 前記沈澱したポリ(アリーレンスルフィド)ポリ
    マーを前記オリゴマーと不純物を含む前記溶液から前記
    比較的低い温度又は略それに近い温度で分離する;各段
    階を含む、前記ポリ(アリーレンスルフィド)ポリマー
    の精製方法。
  2. 【請求項2】 前記溶剤がアミド、ラクタム、スルホ
    ン、スルフィド、エーテル又はハロゲン化芳香族化合物
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ポリ(アリーレンスルフィド)がポ
    リ(フェニレンスルフィド)である請求項1又は2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 段階(b)に於いて、前記溶液を約13
    0℃〜約200℃の範囲の温度に冷却する請求項1乃至
    3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 段階(a)に於いて、前記溶液を約22
    0℃を超える温度に加熱する請求項3又は4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記溶剤がN‐メチルカプロラクタムで
    ある請求項1乃至5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記溶液に促進剤を添加する請求項1乃
    至6のいずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記促進剤がアルカリ金属炭酸塩である
    請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記促進剤が水である請求項7記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記溶液が5重量パーセント未満のポ
    リ(アリーレンスルフィド)を含む請求項1乃至9のい
    ずれか一つに記載の方法。
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