JPH07302520A - Nb3Sn超電導線の製造方法 - Google Patents
Nb3Sn超電導線の製造方法Info
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- JPH07302520A JPH07302520A JP6093380A JP9338094A JPH07302520A JP H07302520 A JPH07302520 A JP H07302520A JP 6093380 A JP6093380 A JP 6093380A JP 9338094 A JP9338094 A JP 9338094A JP H07302520 A JPH07302520 A JP H07302520A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、作業工程が簡略化され、か
つ高磁界特性が良好なNb3 Sn超電導線の製造方法を
提供することである。 【構成】 本発明では、高磁界特性が良好なNb3 Sn
超電導線の製造方法について開示する。芯材3の外方に
拡散障壁4を設け、その周囲にSnまたはSn合金から
なるシート2とNbまたはNb合金からなるシート1と
を重ねたものをロール状に巻き付け、その外方に拡散障
壁および安定化層を順に設けて複合化した単芯線材を形
成する。その後、得られた単芯線材を複数本束ねて塑性
加工を施した後、所定の温度で拡散熱処理を施すことに
よりNb3 Snを生成させ、超電導線を製造する。
つ高磁界特性が良好なNb3 Sn超電導線の製造方法を
提供することである。 【構成】 本発明では、高磁界特性が良好なNb3 Sn
超電導線の製造方法について開示する。芯材3の外方に
拡散障壁4を設け、その周囲にSnまたはSn合金から
なるシート2とNbまたはNb合金からなるシート1と
を重ねたものをロール状に巻き付け、その外方に拡散障
壁および安定化層を順に設けて複合化した単芯線材を形
成する。その後、得られた単芯線材を複数本束ねて塑性
加工を施した後、所定の温度で拡散熱処理を施すことに
よりNb3 Snを生成させ、超電導線を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高磁界発生用超電導材
料として、核融合その他に用いることができる超電導マ
グネット等に使用されるNb3 Sn超電導線の製造方法
に関するものである。
料として、核融合その他に用いることができる超電導マ
グネット等に使用されるNb3 Sn超電導線の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Nb3 Snは、加工性の良好なNbTi
とは異なり、金属間化合物であるため、機械的に脆弱で
歪みに弱く、引張り応力や曲げ応力に対して臨界電流値
が敏感に変化してしまう。このため、NbTiのように
線材として自由に加工することができず、巻線等に加工
することが困難であった。したがって、超電導材料であ
るNb3 Snを生成するためには、Nb、Sn、Cu等
から構成される複合材を超電導コイル等の所望の最終形
状にまで加工した後、拡散熱処理することによってNb
3 Sn超電導線を製造する方法が用いられることが多
い。
とは異なり、金属間化合物であるため、機械的に脆弱で
歪みに弱く、引張り応力や曲げ応力に対して臨界電流値
が敏感に変化してしまう。このため、NbTiのように
線材として自由に加工することができず、巻線等に加工
することが困難であった。したがって、超電導材料であ
るNb3 Snを生成するためには、Nb、Sn、Cu等
から構成される複合材を超電導コイル等の所望の最終形
状にまで加工した後、拡散熱処理することによってNb
3 Sn超電導線を製造する方法が用いられることが多
い。
【0003】1970年頃にこのような複合加工法が開
発されて以来、Nb3 Sn超電導線の製造方法として、
ブロンズ法、外部拡散法、内部拡散法、in−situ
法、Nbチューブ法、固液反応法などの製造方法が数多
く改良開発されてきた。
発されて以来、Nb3 Sn超電導線の製造方法として、
ブロンズ法、外部拡散法、内部拡散法、in−situ
法、Nbチューブ法、固液反応法などの製造方法が数多
く改良開発されてきた。
【0004】これらの製造方法の中でも工業ベースの製
造方法として最も代表的であったのがブロンズ法であ
り、この方法はSnをおよそ13重量%含んだ銅合金
(ブロンズ)のマトリックス中にNbフィラメントを多
数埋込み、押出し、伸線等の複合加工を施した後、拡散
熱処理によってブロンズ中のSnとNbとを反応させて
A−15型の結晶構造を有するNb3 Sn金属間化合物
を生成するものである。
造方法として最も代表的であったのがブロンズ法であ
り、この方法はSnをおよそ13重量%含んだ銅合金
(ブロンズ)のマトリックス中にNbフィラメントを多
数埋込み、押出し、伸線等の複合加工を施した後、拡散
熱処理によってブロンズ中のSnとNbとを反応させて
A−15型の結晶構造を有するNb3 Sn金属間化合物
を生成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブロン
ズ法ではブロンズが加工硬化しやすいため、伸線途中で
焼鈍を何回も繰返す必要があった。その結果、加工工程
が繁雑となり、コストが高くつくという問題があった。
さらにCu中にSnを13%以上固溶させると析出物が
できて脆くなるため、複合加工が困難となる。このた
め、Cu合金中のSnの量を13%以上に増やすことが
できず、その結果としてNb3 Sn層を生成するのに必
要なSn量が不足し、薄いNb3 Sn層しか得られなか
った。
ズ法ではブロンズが加工硬化しやすいため、伸線途中で
焼鈍を何回も繰返す必要があった。その結果、加工工程
が繁雑となり、コストが高くつくという問題があった。
さらにCu中にSnを13%以上固溶させると析出物が
できて脆くなるため、複合加工が困難となる。このた
め、Cu合金中のSnの量を13%以上に増やすことが
できず、その結果としてNb3 Sn層を生成するのに必
要なSn量が不足し、薄いNb3 Sn層しか得られなか
った。
【0006】また、Nb3 Sn層生成後に電流を分担し
ないブロンズ部が大量に残存するため、Nb3 Sn超電
導線全体として高い臨界電流密度が得にくいという問題
があった。
ないブロンズ部が大量に残存するため、Nb3 Sn超電
導線全体として高い臨界電流密度が得にくいという問題
があった。
【0007】本発明は、上記のブロンズ法の問題点を解
消するためになされたものであって、作業工程が簡略化
されかつ高磁界特性が良好なNb3 Sn超電導線の製造
方法を提供することを目的としている。
消するためになされたものであって、作業工程が簡略化
されかつ高磁界特性が良好なNb3 Sn超電導線の製造
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従うNb3 Sn
超電導線の製造方法では、芯材の外方に拡散障壁を設
け、その周囲にSnまたはSn合金からなる第1のシー
トとNbまたはNb合金からなる第2のシートとを重ね
たものをロール状に巻き付け、その外方に拡散障壁およ
び安定化層を順に設けて単芯線材を形成する工程と、得
られた単芯線材を複数本束ねて塑性加工を施した後、所
定の温度で拡散熱処理を施してNb3 Snを生成させる
工程とを備えている。
超電導線の製造方法では、芯材の外方に拡散障壁を設
け、その周囲にSnまたはSn合金からなる第1のシー
トとNbまたはNb合金からなる第2のシートとを重ね
たものをロール状に巻き付け、その外方に拡散障壁およ
び安定化層を順に設けて単芯線材を形成する工程と、得
られた単芯線材を複数本束ねて塑性加工を施した後、所
定の温度で拡散熱処理を施してNb3 Snを生成させる
工程とを備えている。
【0009】また、本発明において、SnおよびCuか
ら本質的になり、かつCu含有量が30重量%以下であ
るSn合金シートを望ましく用いることができる。
ら本質的になり、かつCu含有量が30重量%以下であ
るSn合金シートを望ましく用いることができる。
【0010】さらに、本発明において、第2のシートで
第1のシートと重なる部分に予めSnを蒸着させること
ができる。
第1のシートと重なる部分に予めSnを蒸着させること
ができる。
【0011】本発明において、拡散障壁は、拡散熱処理
においてSnが安定化層に拡散するのを防止するための
ものであって、Nb、Ta、MoまたはW等の材料から
構成され得る。本発明では、NbまたはNb合金からな
るシートを拡散障壁として併用することができる。この
場合、拡散障壁の厚さを2μm以上とすることが望まし
い。
においてSnが安定化層に拡散するのを防止するための
ものであって、Nb、Ta、MoまたはW等の材料から
構成され得る。本発明では、NbまたはNb合金からな
るシートを拡散障壁として併用することができる。この
場合、拡散障壁の厚さを2μm以上とすることが望まし
い。
【0012】本発明において、中心となる芯材はCuま
たはCu合金等から構成されることが望ましい。これ
は、芯材を構成するCuまたはCu合金が安定化材とし
て機能するとともに、線材を複合化する際に良好な複合
加工性を示すからである。
たはCu合金等から構成されることが望ましい。これ
は、芯材を構成するCuまたはCu合金が安定化材とし
て機能するとともに、線材を複合化する際に良好な複合
加工性を示すからである。
【0013】本発明において、安定化層は、Cu、Cu
合金、AlまたはAl合金等の安定化材からなることが
好ましい。
合金、AlまたはAl合金等の安定化材からなることが
好ましい。
【0014】本実施例において、拡散熱処理の所定の温
度としては、たとえば、上述したCu含有量が30重量
%以下であるようなSn合金シートを用いた場合、65
0℃程度とすることが好ましい。また、拡散熱処理の温
度は、少なくとも600℃以上とすることが望ましく、
700℃以下とすることが好ましい。
度としては、たとえば、上述したCu含有量が30重量
%以下であるようなSn合金シートを用いた場合、65
0℃程度とすることが好ましい。また、拡散熱処理の温
度は、少なくとも600℃以上とすることが望ましく、
700℃以下とすることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明のNb3 Sn超電導線の製造方法では、
SnまたはSn合金からなる第1のシートとNbまたは
Nb合金からなる第2のシートとを重ね合わせたものを
ロール状に巻き付けて、複合化した単芯線材を形成する
ので、SnとNbとの間に多量のCuが介在することは
なく、SnとNbとを物理的に微細に混合することがで
きるようになる。したがって、所定の温度で拡散熱処理
を施すことで、SnとNbとが効率よく化合して超電導
性を示す所望のNb3 Snを多量に生成することができ
る。このように、本発明のNb3 Sn超電導線の製造方
法では、通常のブロンズ法のようにSnの供給量によっ
てNb3 Snの生成量が制限されるようなことはなくな
る。
SnまたはSn合金からなる第1のシートとNbまたは
Nb合金からなる第2のシートとを重ね合わせたものを
ロール状に巻き付けて、複合化した単芯線材を形成する
ので、SnとNbとの間に多量のCuが介在することは
なく、SnとNbとを物理的に微細に混合することがで
きるようになる。したがって、所定の温度で拡散熱処理
を施すことで、SnとNbとが効率よく化合して超電導
性を示す所望のNb3 Snを多量に生成することができ
る。このように、本発明のNb3 Sn超電導線の製造方
法では、通常のブロンズ法のようにSnの供給量によっ
てNb3 Snの生成量が制限されるようなことはなくな
る。
【0016】また、本発明のNb3 Sn超電導線の製造
方法では、SnまたはSn合金からなる第1のシートと
NbまたはNb合金からなる第2のシートとを重ねたも
のをロール状に巻き付けて複合化した単芯線材を複数本
重ねて、超電導線を形成するので、マトリックスとして
存在し最終的に電流を分担しないCuまたはSn−Cu
合金の残留量を最少限に抑えることができる。したがっ
て、超電導線においてNb3 Snの占める割合が増大
し、全体としての臨界電流密度を向上することができ
る。
方法では、SnまたはSn合金からなる第1のシートと
NbまたはNb合金からなる第2のシートとを重ねたも
のをロール状に巻き付けて複合化した単芯線材を複数本
重ねて、超電導線を形成するので、マトリックスとして
存在し最終的に電流を分担しないCuまたはSn−Cu
合金の残留量を最少限に抑えることができる。したがっ
て、超電導線においてNb3 Snの占める割合が増大
し、全体としての臨界電流密度を向上することができ
る。
【0017】さらに、SnとCuとからなる合金におい
て、Cu含有量が30重量%以下であるようなSn合金
からなるシートを用いることで、Sn−Cu系2元平衡
状態においてSn合金が完全に液化する温度を650℃
以下とすることができる。このため、Nb3 Sn生成の
ための拡散熱処理を650℃以下の低温で行なっても、
SnまたはSn合金が完全に液相の状態でNbと化合す
ることになる。この結果、Nb3 Sn生成の速度が大幅
に促進され、従来のブロンズ法等に比べてより低温、短
時間でNb3 Sn生成反応を完了することができるよう
になる。
て、Cu含有量が30重量%以下であるようなSn合金
からなるシートを用いることで、Sn−Cu系2元平衡
状態においてSn合金が完全に液化する温度を650℃
以下とすることができる。このため、Nb3 Sn生成の
ための拡散熱処理を650℃以下の低温で行なっても、
SnまたはSn合金が完全に液相の状態でNbと化合す
ることになる。この結果、Nb3 Sn生成の速度が大幅
に促進され、従来のブロンズ法等に比べてより低温、短
時間でNb3 Sn生成反応を完了することができるよう
になる。
【0018】また、SnとCuとからなる合金におい
て、Cu含有量が30重量%以下であるようなSn合金
からなるシートを用いることで、加工性が劣化するSn
−Cu系2元平衡状態におけるη相の影響を完全に回避
することができる。
て、Cu含有量が30重量%以下であるようなSn合金
からなるシートを用いることで、加工性が劣化するSn
−Cu系2元平衡状態におけるη相の影響を完全に回避
することができる。
【0019】また、本発明のNb3 Sn超電導線の製造
方法では、Cu含有量が少ない、SnまたはSn合金か
らなるシートとNbまたはNb合金からなるシートを用
いることで、複合材の延性が極めて良好で変形能が大き
くなるため、伸線等の塑性加工の工程で中間歪み取り焼
鈍等を一切行なわなくてもよい。したがって、塑性加工
の工程での作業が簡略化され、製造に有する時間やコス
トを大幅に低減することができるようになる。
方法では、Cu含有量が少ない、SnまたはSn合金か
らなるシートとNbまたはNb合金からなるシートを用
いることで、複合材の延性が極めて良好で変形能が大き
くなるため、伸線等の塑性加工の工程で中間歪み取り焼
鈍等を一切行なわなくてもよい。したがって、塑性加工
の工程での作業が簡略化され、製造に有する時間やコス
トを大幅に低減することができるようになる。
【0020】また、さらに、第2のシートで第1のシー
トと重なる部分に予めSnを蒸着することにより、第1
のシートと第2のシートの密着性が向上し、塑性加工性
が向上する。
トと重なる部分に予めSnを蒸着することにより、第1
のシートと第2のシートの密着性が向上し、塑性加工性
が向上する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0022】実施例1 図1に示すように、たとえば、幅300mm、長さ70
0mm、厚さ200μmのNbシート1と、幅300m
m、長さ600mm、厚さ80μmの7重量%Cuを含
むSn合金シート2とを用意する。
0mm、厚さ200μmのNbシート1と、幅300m
m、長さ600mm、厚さ80μmの7重量%Cuを含
むSn合金シート2とを用意する。
【0023】図2に示すように、直径10mmの銅ワイ
ヤ3の周囲に、まずNbシート1のみを2回巻き付け拡
散障壁4とする。さらに、このNbシート1とSn合金
シート2とを重ね合わせた状態で15回巻き付けを行な
った後、最後に残ったNbシート1のみをさらに2回巻
き付け拡散障壁とする。これにより、長さ300mmの
積層単芯線が得られる。
ヤ3の周囲に、まずNbシート1のみを2回巻き付け拡
散障壁4とする。さらに、このNbシート1とSn合金
シート2とを重ね合わせた状態で15回巻き付けを行な
った後、最後に残ったNbシート1のみをさらに2回巻
き付け拡散障壁とする。これにより、長さ300mmの
積層単芯線が得られる。
【0024】この積層単芯線を外径25mm、内径22
mmの銅パイプに挿入し、縮径加工を施した後、対辺2
mm、長さ20cmの六角柱を作製した。作製した六角
柱を540本束ね合わせ、さらに再び外径70mm、内
径65mmの銅パイプに挿入し、銅パイプの両端部にC
uキャップを配して真空中で電子ビーム溶接し、ビレッ
トを作製した。このようにして得られたビレットを押出
し、縮径加工を施した後、直径0.8mm、長さ600
mの複合多芯線を得た。なお、製造工程において縮径加
工中、歪み取りのための焼鈍は一度も行なわなかった。
0.8mmまでの伸線中に3回断線が生じた。
mmの銅パイプに挿入し、縮径加工を施した後、対辺2
mm、長さ20cmの六角柱を作製した。作製した六角
柱を540本束ね合わせ、さらに再び外径70mm、内
径65mmの銅パイプに挿入し、銅パイプの両端部にC
uキャップを配して真空中で電子ビーム溶接し、ビレッ
トを作製した。このようにして得られたビレットを押出
し、縮径加工を施した後、直径0.8mm、長さ600
mの複合多芯線を得た。なお、製造工程において縮径加
工中、歪み取りのための焼鈍は一度も行なわなかった。
0.8mmまでの伸線中に3回断線が生じた。
【0025】上記のようにして得られた複合多芯線を円
筒形のボビンに巻き付けコイル状に加工した後、650
℃で200時間程度の拡散熱処理を施し、Nb3 Sn超
電導線を製造した。
筒形のボビンに巻き付けコイル状に加工した後、650
℃で200時間程度の拡散熱処理を施し、Nb3 Sn超
電導線を製造した。
【0026】実施例2 図1に示すように、たとえば、幅300mm、長さ70
0mm、厚さ200μmのNbシート1と、幅300m
m、長さ600mm、厚さ80μmの7重量%Cuを含
むSn合金シート2とを用意する。Nbシート1でSn
合金シート2と重なる部分にはSnを約1μmの厚さで
蒸着する。
0mm、厚さ200μmのNbシート1と、幅300m
m、長さ600mm、厚さ80μmの7重量%Cuを含
むSn合金シート2とを用意する。Nbシート1でSn
合金シート2と重なる部分にはSnを約1μmの厚さで
蒸着する。
【0027】直径10mmの銅ワイヤ3の周囲に、Nb
シート1のみを2回巻き付け拡散障壁とする。次に、N
bシート1とSn合金シート2とを重ね合わせた状態で
15回巻き付けを行なった後、最後に残ったNbシート
1のみをさらに2回巻き付け拡散障壁とする。これによ
り、長さ300mmの積層単芯線が得られる。
シート1のみを2回巻き付け拡散障壁とする。次に、N
bシート1とSn合金シート2とを重ね合わせた状態で
15回巻き付けを行なった後、最後に残ったNbシート
1のみをさらに2回巻き付け拡散障壁とする。これによ
り、長さ300mmの積層単芯線が得られる。
【0028】得られた積層単芯線を外径25mm、内径
22mmの銅パイプに挿入し、縮径加工を施した後、対
辺2mm、長さ20cmの六角柱を作製した。作製した
六角柱を540本束ね合わせ、さらに再び外径70m
m、内径65mmの銅パイプに挿入し、銅パイプの両端
部にCuキャップを配して真空中で電子ビーム溶接し、
ビレットを作製した。得られたビレットを押出し、縮径
加工を施した後、直径0.8mm、長さ600mの複合
多芯線を得た。なお、製造工程において縮径加工中、歪
み取りのための焼鈍は一度も行なわなかった。また、伸
線途中の断線は1度も発生しなかった。
22mmの銅パイプに挿入し、縮径加工を施した後、対
辺2mm、長さ20cmの六角柱を作製した。作製した
六角柱を540本束ね合わせ、さらに再び外径70m
m、内径65mmの銅パイプに挿入し、銅パイプの両端
部にCuキャップを配して真空中で電子ビーム溶接し、
ビレットを作製した。得られたビレットを押出し、縮径
加工を施した後、直径0.8mm、長さ600mの複合
多芯線を得た。なお、製造工程において縮径加工中、歪
み取りのための焼鈍は一度も行なわなかった。また、伸
線途中の断線は1度も発生しなかった。
【0029】上記のようにして得られた複合多芯線を円
筒形のボビンに巻き付けコイル状に加工した後、650
℃で200時間程度の拡散熱処理を施し、Nb3 Sn超
電導線を製造した。
筒形のボビンに巻き付けコイル状に加工した後、650
℃で200時間程度の拡散熱処理を施し、Nb3 Sn超
電導線を製造した。
【0030】得られた本実施例のNb3 Sn超電導線に
ついて、超電導部の臨界電流密度(Jc)(8T,12
T)を求め、その結果を表1に示した。
ついて、超電導部の臨界電流密度(Jc)(8T,12
T)を求め、その結果を表1に示した。
【0031】また、比較例として通常のブロンズ法によ
り作製されたNb3 Sn超電導線についても同様に超電
導部の臨界電流密度(Jc)(8T,12T)を求め、
その結果を表1に合わせて示した。
り作製されたNb3 Sn超電導線についても同様に超電
導部の臨界電流密度(Jc)(8T,12T)を求め、
その結果を表1に合わせて示した。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果から明らかなように、本実施例
で得られたNb3 Sn超電導線の臨界電流密度は、8T
において2000A/mm2 と通常のブロンズ法等で得
られる1200A/mm2 に比べて極めて高い。また、
さらに高い磁界12Tにおいても、800A/mm2 と
通常のブロンズ法等で得られる400A/mm2 に比べ
て高くなっている。
で得られたNb3 Sn超電導線の臨界電流密度は、8T
において2000A/mm2 と通常のブロンズ法等で得
られる1200A/mm2 に比べて極めて高い。また、
さらに高い磁界12Tにおいても、800A/mm2 と
通常のブロンズ法等で得られる400A/mm2 に比べ
て高くなっている。
【0034】臨界電流密度は実用的な意味で、安定化材
としての銅を除く残りの面積に対する超電導特性を示す
ものであり、本実施例では通常のブロンズ法に比べて、
超電導部の臨界電流密度が高くなり、高磁界特性が大幅
に向上している。
としての銅を除く残りの面積に対する超電導特性を示す
ものであり、本実施例では通常のブロンズ法に比べて、
超電導部の臨界電流密度が高くなり、高磁界特性が大幅
に向上している。
【0035】これは、本実施例のNb3 Sn超電導線の
製造方法では、Cuを7重量%しか含まないSn量の多
いSn合金シート2とNbシート1とを重ね合わせてロ
ール状に巻き付けることで、NbとSnとの間にほとん
どCuを介在することなしにNbとSnを微細に混合す
ることができるようになり、このため、ブロンズ法のよ
うにSnをCu中に拡散することによりNbと反応させ
るのではなく、NbとSnとの2元素間の直接反応によ
るNb3 Snの生成が可能になったことによるものと考
えられる。
製造方法では、Cuを7重量%しか含まないSn量の多
いSn合金シート2とNbシート1とを重ね合わせてロ
ール状に巻き付けることで、NbとSnとの間にほとん
どCuを介在することなしにNbとSnを微細に混合す
ることができるようになり、このため、ブロンズ法のよ
うにSnをCu中に拡散することによりNbと反応させ
るのではなく、NbとSnとの2元素間の直接反応によ
るNb3 Snの生成が可能になったことによるものと考
えられる。
【0036】また、実施例2では、予めNbシートにS
nが蒸着されていることにより、NbシートとSn合金
シートの密着性が向上し、伸線加工性も向上している。
nが蒸着されていることにより、NbシートとSn合金
シートの密着性が向上し、伸線加工性も向上している。
【0037】
【発明の効果】本発明に従えば、Nb3 Sn超電導線に
おいて電流を分担しないCu以外の不要なマトリックス
の割合が最少限に抑えられるので、Nb3 Sn超電導線
の臨界電流密度をより高くすることができる。このた
め、非常にコンパクトな超電導マグネットの製作を可能
とする。
おいて電流を分担しないCu以外の不要なマトリックス
の割合が最少限に抑えられるので、Nb3 Sn超電導線
の臨界電流密度をより高くすることができる。このた
め、非常にコンパクトな超電導マグネットの製作を可能
とする。
【0038】また、本発明では、CuとSnとからなる
合金において、Cu含有量が30重量%以下であるよう
なSn合金からなるシートを用いることで、複合材の伸
線加工性が良好となり、伸線等の塑性加工の際に中間歪
み取り焼鈍が一切不要となる。したがって、塑性加工の
工程における作業性が大幅に簡略化される。
合金において、Cu含有量が30重量%以下であるよう
なSn合金からなるシートを用いることで、複合材の伸
線加工性が良好となり、伸線等の塑性加工の際に中間歪
み取り焼鈍が一切不要となる。したがって、塑性加工の
工程における作業性が大幅に簡略化される。
【0039】さらに、本発明では、比較的安価なシート
を用いることで、Nb3 Sn超電導線の製造にかかる経
費を節減できるとともに、Nb3 Sn超電導線を量産す
ることができるという効果がある。
を用いることで、Nb3 Sn超電導線の製造にかかる経
費を節減できるとともに、Nb3 Sn超電導線を量産す
ることができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例に従う積層単芯線を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例に従う積層単芯線の断面図を
示す図である。
示す図である。
1 Nbシート 2 Sn合金シート 3 銅ワイヤ なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 芯材の外方に拡散障壁を設け、その周囲
にSnまたはSn合金からなる第1のシートとNbまた
はNb合金からなる第2のシートとを重ねたものをロー
ル状に巻き付け、その外方に拡散障壁および安定化層を
順に設けて単芯線材を形成する工程と、 得られた単芯線材を複数本束ねて塑性加工を施した後、
所定の温度で拡散熱処理を施してNb3 Snを生成させ
る工程とを備えた、Nb3 Sn超電導線の製造方法。 - 【請求項2】 前記Sn合金がSnおよびCuから本質
的になり、かつ前記Sn合金のCu含有量は30重量%
以下である、請求項1に記載のNb3 Sn超電導線の製
造方法。 - 【請求項3】 前記第2のシートにおいて、前記第1の
シートと重ねられる部分に、予めSnを蒸着しておくこ
とを特徴とする、請求項1または2に記載のNb3 Sn
超電導線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6093380A JPH07302520A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | Nb3Sn超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6093380A JPH07302520A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | Nb3Sn超電導線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07302520A true JPH07302520A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14080708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6093380A Withdrawn JPH07302520A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | Nb3Sn超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07302520A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009181744A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Kobe Steel Ltd | ブロンズ法Nb3Sn超電導線材製造用NbまたはNb基合金棒、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびその製造方法、並びにNb3Sn超電導線材 |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP6093380A patent/JPH07302520A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009181744A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Kobe Steel Ltd | ブロンズ法Nb3Sn超電導線材製造用NbまたはNb基合金棒、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびその製造方法、並びにNb3Sn超電導線材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |