JPH07304216A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07304216A
JPH07304216A JP6099923A JP9992394A JPH07304216A JP H07304216 A JPH07304216 A JP H07304216A JP 6099923 A JP6099923 A JP 6099923A JP 9992394 A JP9992394 A JP 9992394A JP H07304216 A JPH07304216 A JP H07304216A
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dot
dots
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JP6099923A
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Kentaro Yano
健太郎 矢野
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録方式特有のサテライトド
ットやマイクロドットを利用して、ドットマトリックス
記録装置の課題である斜線部分などにおけるギザギザ部
の発生を抑えることができるインクジェット記録装置を
提供すること。 【構成】 制御部20内に分割手段と記録制御手段が構
成され、分割手段によって、記録画像を輪郭部と非輪郭
部とに分け、記録制御手段によって、記録ヘッド5の往
走査時に記録画像の非輪郭部を記録し、記録ヘッド5の
復走査時に記録画像の輪郭部を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録画像を視覚的に平
滑化して、高画像品位の記録が可能なインクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロ等のOA機器
が広く普及しており、これらの機器から入力した情報を
プリンタアウトする方式としては、例えば、ワイヤード
ット方式、熱転写方式、インクジェット方式等種々の記
録方式が開発されている。これらの記録方式は、夫々の
方式の記録ヘッドを用いて、搬送される記録シートに所
定の記録を行うものであり、それぞれの記録ヘッドの構
成には顕著な差異がある。
【0003】インクジェット記録装置においての記録ヘ
ッドの構成としては、例えば、インクが保持されている
シートや液路に対応して電気−熱変換体(電気熱変換素
子)を配置して、その電気−熱変換体に、記録情報に対
応しかつインクに核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
その電気−熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、その
熱エネルギーによって記録ヘッドのノズル内におけるイ
ンクの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的に、この
駆動信号に対応するノズル中のインク内に気泡を形成し
て、インクを吐出させるものがある。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の形成,収縮が行わ
れことになり、特に応答性に優れたインクの吐出が達成
できる。このパルス形状の駆動信号としては、例えば、
米国特許4463359号明細書、同4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。
【0004】また、一般にドットマトリックスによる画
像形成では、画像の斜線部分でいわゆるギザギザ部が生
じて画像品位を劣化させてしまう場合がある。従来は、
そのギザギザ部による視覚的な違和感を緩和するため
に、例えば、ドットマトリックスの各ドット間に副ドッ
トを記録する補間平滑化法、または特開昭52−117
511号,特開昭60−251761号,特公平2−1
3510号公報などで開示されているように、画像の境
界部(輪郭部)などにおけるドットの一部を中間調記録
することで視覚的にソフトな画像記録を行う緩和法など
が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクジェッ
ト記録方式にあっては、サテライトドット、マイクロド
ットと呼ばれるようなサブドット、つまり画像を形成す
る主ドットとは異なるサブドットの影響で記録画像が劣
化してしまう場合があった。そのサブドットの種類及び
発生過程を以下図1,図2を参照して具体的に説明す
る。
【0006】図1(a),(b),(c)は、インクジ
ェット記録ヘッドのノズルの1つを発熱素子(電気−熱
発熱素子)11の上方から見た図であり、図2(a),
(b),(c)は、そのノズルを発熱素子1の側方から
見た図であり、それぞれの図の(a),(b),(c)
の順でインクが吐出される。発熱素子11を加熱してイ
ンクが発泡した時の圧力を利用して、インク滴を吐出し
て記録媒体上にインクドットを記録するインクジェット
記録方式では、インクドットは、通常、図中D1
2 ,D3 の3つの種類のインク滴によって構成され
る。なお、14はメニスカス、15はノズルを形成する
インク液路である。
【0007】第1のドットは、主ドットと呼ばれて記録
媒体上で記録画素の主体をなすドットで、図1、図2中
のD1 で示されるインクの主滴によって形成される。以
下、説明の便宜上、その主滴D1 を主ドットという。
【0008】第2のドットは、サテライトドットと呼ば
れ、主ドットD1 の末端から飛しょう中にちぎれて棒状
の形で吐出され、場合によっては複数に分離しながら記
録媒体上に着弾するインクの小滴D2 によって形成され
る。以下、説明の便宜上、その小滴D2 をサテライトド
ットという。一般に、サテライトドットD2 は主ドット
1 よりも飛しょう中の速度は遅い。
【0009】第3のドットは、図1、図2中のD3 示し
た小滴によって形成されるドットで、マイクロドットと
呼ばれる。その小滴D3 は、主ドットD1 の吐出のため
に発泡させた泡が図1(a)中の符号12を付したよう
に消泡する際、その泡12の上流側にあるインクと下流
側にあるインクが図1(a)中の矢印のように衝突する
時の圧力(キャビテーション)によってメニスカス14
近傍のインクに運動量が与えられることにより吐出す
る。以下、説明の便宜上、その小滴D3 をマイクロドッ
トという。このマイクロドットD3 は、主ドットD1
サテライトドットD2 よりも時間的に遅れて吐出口から
吐出される。また、このマイクロドットD3 は、ヘッド
構造によっては主ドットD1 サテライトドットD2 と異
なる方向へ吐出される場合もある。
【0010】以上のように、サテライトドットD2 やマ
イクロドットD3 は、記録画素の主体をなす主ドットD
1 とは吐出速度や吐出方向、および吐出タイミングが異
なるために、特に記録ヘッドを走査させながら記録を行
うシリアル記録装置にあっては、主ドットD1 とは記録
媒体上の異なる位置に着弾し、記録画像品位を劣化させ
る大きな要因となっていた。このような記録品位の劣化
を防止するために、記録ヘッドの製造の歩留まりを落と
して、そのような問題が顕著に現れない記録ヘッドのみ
を選択して出荷したり、更には、記録ヘッドと記録媒体
の接触のリスクを負って極限まで記録ヘッドを記録媒体
に近接させるように記録装置を構成することで、少しで
もサテライトドットD2 とマイクロドットD3 を主ドッ
トD1 に近接させて着弾させることが試みられている。
しかし、いずれの方式にあってもコストアップや設計の
自由度を拘束してしまうものであった。
【0011】また、インクジェット記録方式を含めたド
ットマトリックス記録方式において、前述したような画
像の斜線部分でのギザギザ部の発生を防止するために、
画像の輪郭部などにおける記録画素の一部を中間調記録
する方式にあっては、確実にギザギザ部の発生の抑制は
可能であるが、そのような制御を行うことは極めて困難
であった。すなわち、現在のドットマトリックス記録装
置は、高速記録が必要条件となっているために、記録ヘ
ッドは多くの記録要素(記録ノズル)を有しており、一
般的には、それら多くの記録要素は幾つかのブロックに
分割された上、各ブロック毎に一括して駆動制御が行わ
れているため、如何なるタイミング、如何なる記録要素
によっても必要に応じて中間調記録が行えるように制御
回路を構成することは技術的には可能ではあるが、その
ために大幅なコストアップなどを招くこととなり、実用
が極めて困難であった。
【0012】本発明の目的は、前記従来の課題を解決
し、インクジェット記録ヘッドから生じるインクジェッ
ト記録方式特有のサテライトドットやマイクロドットを
利用して、ドットマトリックス記録装置の課題である斜
線部分などにおけるギザギザ部の発生を抑えることがで
きるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インクの吐出が可能なインクジェット記録
ヘッドを往復走査させて、記録媒体上に画像を記録する
インクジェット記録装置において、前記記録媒体上に記
録すべき画像を輪郭部と非輪郭部とに分ける分割手段
と、前記輪郭部と非輪郭部を前記記録ヘッドの往走査時
と復走査時とに分けて記録させる記録制御性手段とを備
えてなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明のインクジェット記録装置は、記録画像
の輪郭部と非輪郭部を往走査と復走査とにおいて分割し
て記録することにより、インクジェット記録方式特有の
サテライトドットやマイクロドットを積極的に利用し
て、ドットマトリックス記録方式の問題点である斜線部
分などにおけるギザギザ部の発生を簡易に抑える。
【0015】また、往走査時と復走査時においてインク
の吐出量を変更することによって、画像品位をさらに向
上させる。
【0016】また、記録画像に補正ドットを付加するこ
とによって、高画質化をも可能とする。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】(実施例1)図3はインクジェット記録装
置の要部の斜視図である。
【0019】先ず記録装置の全体構成を説明する。図3
において、1は紙或はプラスチックシートよりなる記録
シート(記録媒体)であって、カセット等に複数枚積層
されたシート1が給紙ローラ(不図示)によって一枚ず
つ供給される。それらのシート1は、一定間隔を隔てて
配置される第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4
によって矢印A方向に搬送される。それらのローラ対3
および4は、夫々個別のステッピングモータ(図示せ
ず)によって駆動される。
【0020】5a,5b,5c,5dは記録シート1に
記録を行うためのインクジェット記録ヘッドであり、そ
れぞれシアン,マゼンタ,イエロー,およびブラックの
各インクに対応する。各インクは、インクタンクより各
記録ヘッド5a〜5dに供給され、そして画像信号に応
じて各記録ヘッド5a〜5dから吐出される。これらの
記録ヘッド5a〜5dはキャリッジ6に搭載され、この
キャリッジ6には、ベルト7及びプーリ8a,8bを介
してキャリッジモータ23が連結されている。そして、
キャリッジモータ23の駆動力により、キャリッジ6が
ガイドシャフト9に沿って矢印B1 ,B2 方向に往復走
査するように構成されている。なお、以下においては、
記録ヘッド5a〜5dをまとめて記録ヘッド5ともい
う。
【0021】以上の構成により、記録ヘッド5が矢印B
1 ,B2 方向に移動しながら画像信号に応じてインクを
記録シート1に吐出することによって画像を記録し、ま
た、記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに
戻ってインク回復装置2によりノズルの目ずまりが解消
される。また、搬送ローラ対3,4が記録シート1を矢
印A方向に1行記録分ずつ搬送する。このような動作を
繰り返すことによって、記録シート1に所定の記録を行
う。
【0022】ここで、記録装置の制御系について説明す
る。
【0023】記録装置は、図4に示すように、例えばマ
イクロプロセス等のCPU20aと、このCPU20a
の制御プログラムや各種データを格納しているROM2
0bと、CPU20aのワークエリアとして使用される
と共に各種データの一時保管等を行うRAM20c等、
を備えた制御部20を有する。さらに、インターフェー
ス21、操作パネル22、各モータ(キャリッジ駆動用
のモータ23、給紙モータ駆動用のモータ24、第1搬
送ローラ対3の駆動用のモータ25、第2搬送ローラ対
4の駆動用のモータ26)を駆動するためのドライバー
27、記録ヘッド5の駆動用ドライバー28を有する。
【0024】制御部20は、インターフェース21を介
して操作パネル22からの各種情報(例えば文字ピッ
チ、文字種類等)を入力し、外部装置29からの画像信
号を入力する。また制御部20は、インターフェース2
1を介して各モータ23〜26を駆動させるためのO
N、OFF信号、及び画像信号を出力し、その画像信号
によって記録ヘッド5を駆動させる。
【0025】ところで、このような構成の記録装置は、
基本的にはドットマトリックス方式のプリンターである
ので、前述したように画像の斜線部分などでギザギザ部
が顕著に現れてしまうことが懸念される。しかし、本実
施例では、このようなギザギザ部による視覚的な違和感
(以下、「ギザギサ感」という)を緩和するように制御
される。
【0026】以下、このようなギザギザ感の緩和手段に
ついて詳細に説明する。
【0027】先に従来技術として説明したように、ドッ
トマトリックス方式の記録装置におけるギザギザ感は、
画像の輪郭部を中間調記録して、その輪郭部をぼやかす
ことによって視覚的に緩和することが可能であった。画
像の輪郭部をぼやかす方法としては、前述した従来例の
ように、中間調記録することでコントラストを低下させ
る方法もあるが、画像の輪郭部に小ドットをちりばめて
その輪郭部を視覚的にあい眛にすることによっても同様
の効果が得られる。ところが、画像の輪郭部に、記録画
素の主体をなす主ドットと比べて小さなドットをちりば
めるためには、一般的には非常に複雑な制御手段を必要
とすることになる。そこで、本発明では、以下に説明す
るように、インクジェット記録方式におけるサテライト
ドットD2 、マイクロドットD3 を積極的に利用するこ
とによって、ギザギザ感の緩和を簡易に実現できるよう
にした。
【0028】まずサテライトドットD2 、マイクロドッ
トD3 の利用方法の説明に先だって、インクジェット記
録方式におけるドットの記録媒体への着弾位置について
説明する。
【0029】図5(a),(b)は、キャリッジ6(図
3参照)に搭載された記録ヘッド5が矢印B1 ,B2
向に走査しながらシート1上に記録を行う場合の主ドッ
トD1 の着弾位置を説明するための模式図である。図5
において、Vcrは記録ヘッド5の速度ベクトル、Vd
はドットD1 の吐出時の速度ベクトルである。図5の
(a),(b)は、夫々記録ヘッド5の主走査、副走査
時の往路記録、復路記録時の様子を現す。図5からも明
らかなように、ドットD1 は、その吐出時の速度ベクト
ルVdと記録ヘッド5の速度ベクトルVcrとのベクト
ル和Vの方向に吐出されるので、往路記録と復路記録で
は、キャリッジ6上の同一位置からドットD1 を吐出し
たとしてもシート1上での着弾位置に差(ずれ)が生じ
ることになる。
【0030】図5は、理想的な記録ヘッド5の場合の着
弾位置の差を示しているが、実用化されている記録ヘッ
ド5の場合には以下の点で図5とは異なる。すなわち、
図5では、ドットの吐出方向はシート1に対して直角方
向(まっすぐ)となっているが、実用化されている記録
ヘッド5の多くは、図2に示したようにシート1に対し
て斜めのZ方向、つまりヘッド5の走査方向に対して傾
斜する方向にドットを吐出する。その原因は、吐出口の
構造上の制約による場合や、或いは、液路15(図1、
図2参照)の底面、側面、天井を形成する材料の違い、
つまり発熱素子1が作り込まれている基材(Siウエハ
ーなど)とノズルの側面・天井を形成している(ドライ
フィルムやモールドなど)の材料の違いに起因するイン
クのヌレ性(親和性)の差異による場合など、様々であ
るが、多くの場合、ドットはシート1に対し斜め方向に
吐出される。更に、前述したように、インクジェット記
録装置にあっては主ドットD1 の後からサテライトドッ
トD2 やマイクロドットD3 の吐出がある。
【0031】図6、図7は、主ドットD1 がシート(記
録媒体)1に対して斜め方向から吐出され、かつ主ドッ
トD1 と吐出方向を異にしてマイクロドットD3 が、吐
出された場合のシート1上での着弾位置を説明する模式
図である。これらの図において、Vcrは記録ヘッド5
の速度ベクトルであり、Vdは主ドットD1 の吐出時の
速度ベクトルであり、Vd′はマイクロドットD3 の吐
出時の速度ベクトルであり、Vは主ドットD1 の吐出方
向ベクトルであり、V′はマイクロドットD3の吐出方
向ベクトルである。前述した図5を用いた説明と同様、
主ドットD1 、マイクロドットD3 の吐出方向ベクトル
V、V′は、夫々ベクトルVcrとVdとのベクトル
和、VcrとVd′とのベクトル和となる。
【0032】したがって、図6(c)、図7(c)に示
したように、主ドットD1 とマイクロドットD3 のシー
ト1上での着弾位置は同じにはならない。記録ヘッド5
の主走査、副走査時の往路記録,復路記録時の様子を示
すこれらの図6、図7の比較からも明らかなように、往
路記録時と、復路記録時では、ドットD1 ,D3 の着弾
位置のズレ幅が異なるために、例えば、矢印B1 ,B2
の一方の方向への走査時におけるマイクロドットD3
着弾位置を主ドットD1 の着弾位置と同じになるように
設計したとしても、他方向への走査時には、マイクロド
ットD3 の着弾位置は主ドットD1 の着弾位置と必ずし
も同じにはならず、そのマイクロドットD3 が主ドット
1 から離れた位置に着弾してしまい画像のキレ(鮮明
度など)の劣化を招いてしまう。インクジェット記録装
置の設計では、このような問題を解決することが高品位
の記録を実現する上で必要条件である。本実施例では、
以下のように、画像のキレを劣化させる主ドットD1
外のドットを逆に利用して、画像のスムージング処理を
実現する。
【0033】図8は記録情報が格納されているRAM2
0c(図4参照)内のプリントバッファーを模式的に現
した図である。同図中(a)はパソコン等の外部装置か
ら入力された記録データ(印字データ)の原画像であ
る。本実施例では、その原画像を輪郭部の画像と非輪郭
部の画像とに分離する処理を行う。同図中(b)は、原
画像(a)の非輪郭部を抽出してメモリー上に格納した
図であり、同図中(c)は、原画像(a)の輪郭部を抽
出してメモリー上に格納した図である。本実施例では、
矢印B1 ,B2 の一方の方向への走査時(本実施例では
矢印B2 方向の往路記録時)に、シート(記録媒体)1
上でマイクロドットD3 やサテライトドットD2 が主ド
ットD1 上に着弾するように設計しておく。そして、そ
の一方の方向への走査時に、図8(b)の非輪郭部の画
像の記録を行い、また他方向への走査時(本実施例では
矢印B1 方向の復路記録時)、つまりマイクロドットD
3 やサテライトドットD2 が主ドットD1 から離れた位
置に着弾する走査時に、図8(c)の輪郭部の画像の記
録を行う。このことによって、輪郭部の画像をぼかして
視覚上のギザギザ感を抑制する。
【0034】この結果、前述した特開昭52−1175
11号、特開昭60−251761号,特公平2−13
510号公報などで開示されているような画像のスムー
ジング効果、つまり画像の輪郭部を中間調記録すること
で実現する画像のスムージング効果と同等の効果が引き
出されることになる。
【0035】なお、原画像を輪郭部と非輪郭部とに分け
る分別手段としては、種々の方式のものを採用すること
ができる。例えば、特開昭58−46460号公報で開
示されているように、2値画像から原画像の輪郭部を抽
出する7方式の手段を用いてもよく、また特開昭62−
234466号,特開昭63−288566号,特開平
1−200964号公報などで開示されているように、
多値画像からの一次微分フィルターでの輪郭抽出手段、
ラプラシアン演算での輪郭抽出手段、アダマール変換を
用いた輪郭抽出手段、などの数多くの実現手段のどの方
式であっても採用できる。
【0036】例えば、特開昭58−46460号公報に
開示されている手段、つまり2値画像から原画像の輪郭
部を抽出する手段を採用した場合には、2値化された原
画像の画信号から、主走査方向および副走査方向におい
て、それぞれ白から黒もしくは黒から白へ変化する部分
の黒画素、またはこれらの黒画素の近傍の黒画素、また
はそれら両者の黒画素を抽出し、そして、これらの主走
査方向および副走査方向において抽出した黒画素を合成
することにより輪郭画像信号を作成し、この輪郭画像信
号に基づいて輪郭画像を作成する。非輪郭画像は、原画
像から輪郭画像を除いた画像となる。
【0037】前記のごとく、本実施例では、制御部20
内に構成された手段、つまり外部装置から取り込んだ記
録原画像の輪郭抽出手段と、原画像を輪郭部と非輪郭部
とに分ける画像分割手段と、それらの分割した画像を往
路記録と復路記録に振り分ける記録制御手段とによっ
て、インクジェット記録方式の問題点である主ドット以
外の吐出ドットを逆に利用して安価、且つ簡易に記録画
像の平滑化処理を実現できることになる。
【0038】(実施例2)次に、記録画像の輪郭部の平
滑化を更に向上させる他の実施例について説明する。
【0039】前記の実施例1では、往路記録時と復路記
録時とで記録内容のみを変更し、それらの記録時のヘッ
ド駆動制御は同様であったが、本実施例では、さらに往
路記録時と復路記録時とで主ドットD1 の吐出量を変え
ることで画像品位の高画質化を図る。
【0040】本実施例では、前記実施例と同様に、往路
記録時の記録内容を画像の非輪郭部、復路記録時の記録
内容を輪郭部と設定して、復路記録時にサテライトドッ
トD2 やマイクロドットD3 の着弾位置のずれを利用し
て画像の輪郭部をぼやかすことに加えて、その復路記録
時に主ドットD1 の吐出量を多量にすることでにじみを
発生させ平滑化効果を増長させる。
【0041】インクジェット記録方式における記録ヘッ
ド5の駆動は、一般的には、発熱素子11(図1、図2
参照)に駆動パルスを印加するパルス印加駆動とされて
いる。図9は、その駆動のための印加パルスの一例を説
明するものである。
【0042】本例の印加パルスは、一定電圧の分割パル
スである。図9において、VOPは駆動電圧、P1 は複数
の分割されたヒートパルスの最初のパルス(以下、「プ
レヒートパルス」という)のパルス幅、P2 はインター
パルタイム、P3 は2番目のパルス(以下、「メインヒ
ートパルス」という)のパルス幅である。T1 ,T2
3 はP1 ,P2 ,P3 を決めるための時間を示してい
る。駆動電圧VOPは、この電圧を印加される発熱素子1
1がインク液路内15(図1、図2参照)内のインクに
熱エネルギーを発生させるために必要な電気エネルギー
を示すものの一つであり、その値は発熱素子11の面
積,抵抗値,膜構造や記録ヘッド5の液路15の構造に
よって決まる。図9では、印加パルスは一定電圧
(VOP)の分割パルスとなっているが、非分割パルスや
電圧可変パルスなど種々のものであってもよい。
【0043】本実施例のように、分割パルスによって記
録ヘッド5を駆動する場合には、主ドットD1 の吐出量
を制御する方法として、特開昭63−42871号公報
にも開示されているように、バッファ幅P1 を可変制御
する方法を採ることができる。例えば、分割パルス幅変
調駆動法では、P1 ,P2 ,P3 の幅で順次パルスを与
える。プレヒートパルスは、主に液路15内のインク温
度を制御するためのパルスであり、インクの吐出量制御
の重要な役割を荷っている。このプレヒートパルス幅D
1 は、その印加によって発熱素子11が熱エネルギーを
発生した際、その熱エネルギーによってはインク中に発
泡現象が生じないような値に設定される。
【0044】インターバルタイムは、プレヒートパルス
とメインヒートパルスが相互干渉しないように一定時間
の間隔を設けるため、およびインク液路15内のインク
の温度分布を均一化するために設けられる。メインヒー
トパルスは液路15内のインク中に発泡を生ぜしめ、吐
出口よりインクを吐出させるためのものであり、その幅
3 は発熱素子11の面積,抵抗値,膜構造や記録ヘッ
ド5のインク液路15の構造によって決まる。そして、
プレヒートパルスの幅P1 を可変制御することにより、
結果的にインクの吐出量が変化し、それを大きくするこ
とによって主ドットD1 の吐出量が増大する。
【0045】上記のように往路記録時と復路記録時でイ
ンクの吐出量を最適化することによって、つまり画像の
輪郭部を記録する復路記録時に主ドットD1 の吐出量を
多量にすることによって、更なる高品位の画像記録を実
現することが可能となる。
【0046】尚、本実施例では画像の輪郭部の記録を行
う復路記録時にインクの吐出量が増大させる制御を行っ
たが、記録装置の種類によっては、輪郭部を形成するド
ットの吐出量は少ない方が総合的に画像品位を向上させ
ることが可能となる場合もあり、このような場合には、
輪郭部を記録する走査時のインクの吐出量を低減させる
制御であっても良い。
【0047】(実施例3)次に、画像の輪郭部の平滑化
を更に向上させる他の実施例について説明する。前記の
実施例2では原画像の輪郭部と非輪郭部の記録動作を往
路記録時と復路記録時とに分け、更に、往路記録時と復
路記録時とにおいてヘッド駆動制御を変更することで、
画像品位の向上を実現したが、本実施例では原画像に平
滑化補正ドットを付加し、その補正ドットを付加した原
画像を後述するように往路記録と復路記録とで分割して
記録することで、更なる高画像記録を実現する。
【0048】原画像に平滑化補正ドットを付加する手段
としては、例えば特開平2−112966号公報に開示
されているように、規定のパターンとのマッチング検出
で補正ドットを導く方式、また、特公昭54−2376
9号公報や特公昭57−2105号公報などに開示され
ているように、注目画素の近傍画素のドットの有り無し
によって補正ドットを導く方式のものを採用することが
でき、その他、画像品位を向上させるためにドットを付
加する様々の手段を採用することができる。
【0049】例えば、特公昭54−23769号公報に
開示されている方式のものを採用した場合には、原画像
のドットパターンの相隣る4個のドット位置で定まる方
形の一方の対角線上に2個のドットが存在し、かつ他方
の対角線上にドットが存在しないときに、その方形の中
心に平滑化補正ドットを挿入することになる。
【0050】本実施例では、原画像を往路記録し、前記
の付加ドットを復路記録してもよく、また、原画像の非
輪郭画像を往路記録し、原画像の輪郭画像と前記の付加
ドットを復路記録するようにしてもよい。また、記録ヘ
ッドの特性によっては、前記の往路記録と復路記録を逆
にしても良いことは云うまでもない。
【0051】なお、原画像に補正ドットを付加した画像
を往路記録と復路記録とで分割して記録する以外の構成
及び作用は、前記の実施例と同様である。
【0052】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0054】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0055】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0056】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0057】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0058】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0059】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、記録画像の輪郭部と非輪郭部を往走
査と復走査とにおいて分割して記録する構成であるか
ら、インクジェット記録方式特有のサテライトドットや
マイクロドットを積極的に利用して、ドットマトリック
ス記録方式の問題点である斜線部などにおけるギザギザ
部の発生を簡易に抑えることができる。
【0061】また、往走査時と復走査時においてインク
の吐出量を変更することによって、さらに画像品位を向
上させることができる。
【0062】また、記録画像に補正ドットを付加するこ
とによって、高画質化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録ヘッドから吐出されるサブ
ドットを説明するための記録ヘッドの要部の平面図であ
る。
【図2】インクジェット記録ヘッドから吐出されるサブ
ドットを説明するための記録ヘッドの要部の側面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例の全体構成を説明するた
めの概略斜視図である。
【図4】図1に示す記録装置に備わる制御系のブロック
構成図である。
【図5】記録ヘッドから吐出されるドットの着弾位置の
説明図である。
【図6】一方向の走査時における主ドットとサブドット
の着弾位置のずれの説明図である。
【図7】他方向の走査時における主ドットとサブドット
の着弾位置のずれの説明図である。
【図8】図4に示すRAMに格納される記録画像の説明
図である。
【図9】本発明の第2実施例のおける記録ヘッドの駆動
信号の説明図である。
【符号の説明】
1 記録シート(記録媒体) 5 記録ヘッド 6 キャリッジ 20 制御部 20a CPU 20b ROM 20c RAM 21 インターフェース 22 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/409 B41J 3/10 101 G H04N 1/40 101 D (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクの吐出が可能なインクジェット記
    録ヘッドを往復走査させて、記録媒体上に画像を記録す
    るインクジェット記録装置において、 前記記録媒体上に記録すべき画像を輪郭部と非輪郭部と
    に分ける分割手段と、 前記輪郭部と非輪郭部を前記記録ヘッドの往走査時と復
    走査時とに分けて記録させる記録制御手段とを備えてな
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段は、前記記録ヘッドの
    往走査時と復走査時においてインクの吐出量を変更する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 原画像に補正ドットを付加して、前記記
    録媒体上に記録する画像を得る補正処理手段を備えてな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めに利用されるエネルギーとしてインクに膜沸騰を生じ
    させる熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を有する
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載のインク
    ジェット記録装置。
JP6099923A 1994-05-13 1994-05-13 インクジェット記録装置 Pending JPH07304216A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7296868B2 (en) 2005-06-07 2007-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing system
JP2019098700A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 キヤノン株式会社 制御装置及び制御方法
US11117369B2 (en) 2019-01-25 2021-09-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus

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