JPH0730421A - D/a変換器 - Google Patents
D/a変換器Info
- Publication number
- JPH0730421A JPH0730421A JP16697293A JP16697293A JPH0730421A JP H0730421 A JPH0730421 A JP H0730421A JP 16697293 A JP16697293 A JP 16697293A JP 16697293 A JP16697293 A JP 16697293A JP H0730421 A JPH0730421 A JP H0730421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- circuit
- current
- output
- sine wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低雑音のD/A変換器を提供すること。
【構成】 デジタルデータDを、レジスタ3a,3bに
よって、サンプリング周期Tsの位相差を持つデータD
odd,Devenに分割し、D/A変換部4a,4b
の複数の電流スイッチCSを個別に作動させ、ビットに
対応して重み付けされた電流iの総和である出力電流I
1,I2を得、加算回路6で加算する。重み付けの際
に、発振回路5から出力されるサンプリング周期Tsに
同期した正弦波信号S,バーSを用いて、電流スイッチ
CSの導電度を制御し、個々の電流iをすべて滑らかな
正弦波波形に変換し、ON/OFFすることによって、
急激な電流変化による雑音発生を抑制する。分割された
データDを別個に変換し、再加算することによって、高
調波を相殺し、波形復元性を向上させる。
よって、サンプリング周期Tsの位相差を持つデータD
odd,Devenに分割し、D/A変換部4a,4b
の複数の電流スイッチCSを個別に作動させ、ビットに
対応して重み付けされた電流iの総和である出力電流I
1,I2を得、加算回路6で加算する。重み付けの際
に、発振回路5から出力されるサンプリング周期Tsに
同期した正弦波信号S,バーSを用いて、電流スイッチ
CSの導電度を制御し、個々の電流iをすべて滑らかな
正弦波波形に変換し、ON/OFFすることによって、
急激な電流変化による雑音発生を抑制する。分割された
データDを別個に変換し、再加算することによって、高
調波を相殺し、波形復元性を向上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、D/A(デジタル/ア
ナログ)変換器に関し、さらに詳しくはマルチビット方
式のD/A変換器などに好適に実施されるD/A変換器
に関する。
ナログ)変換器に関し、さらに詳しくはマルチビット方
式のD/A変換器などに好適に実施されるD/A変換器
に関する。
【0002】
【従来の技術】入力されるデジタルデータをアナログデ
ータに変換する、いわゆるD/A変換器には種々の方式
があるが、ラダー抵抗網を用いたマルチビット方式のD
/A変換器が広く知られている。マルチビット方式は、
電流源とビット数に対応するラダー抵抗網とスイッチと
を用意し、サンプリング周期ごとにデジタルデータの最
上位(MSB)から最下位(LSB)までのビットコー
ドにしたがって前記スイッチを個々に作動させ、ビット
に応じて流れる電流の総和を求めてアナログ出力に変換
するものである。
ータに変換する、いわゆるD/A変換器には種々の方式
があるが、ラダー抵抗網を用いたマルチビット方式のD
/A変換器が広く知られている。マルチビット方式は、
電流源とビット数に対応するラダー抵抗網とスイッチと
を用意し、サンプリング周期ごとにデジタルデータの最
上位(MSB)から最下位(LSB)までのビットコー
ドにしたがって前記スイッチを個々に作動させ、ビット
に応じて流れる電流の総和を求めてアナログ出力に変換
するものである。
【0003】図6は、ラダー抵抗網型D/A変換回路の
構成を示す回路図である。ラダー抵抗網型D/A変換回
路51は、入力されるデジタルデータDを一定期間ラッ
チするデータラッチ回路52と、デジタルデータDのビ
ット数nに対応する複数の電流スイッチCSと、抵抗値
がRとその2倍の2Rの抵抗とをはしご状に接続したR
−2R型ラダー抵抗網RNとで構成される。入力される
デジタルデータD(n−1),D(n−2),…,D0
をデータラッチ回路52でラッチし、各ビットによって
対応する電流スイッチCSを個々にON/OFFさせ
て、その重みに応じた電流i(n−1),i(n−
2),…,i0の総和を電流/電圧変換回路53によっ
て電圧レベルに変換してアナログ出力を得るものであ
る。
構成を示す回路図である。ラダー抵抗網型D/A変換回
路51は、入力されるデジタルデータDを一定期間ラッ
チするデータラッチ回路52と、デジタルデータDのビ
ット数nに対応する複数の電流スイッチCSと、抵抗値
がRとその2倍の2Rの抵抗とをはしご状に接続したR
−2R型ラダー抵抗網RNとで構成される。入力される
デジタルデータD(n−1),D(n−2),…,D0
をデータラッチ回路52でラッチし、各ビットによって
対応する電流スイッチCSを個々にON/OFFさせ
て、その重みに応じた電流i(n−1),i(n−
2),…,i0の総和を電流/電圧変換回路53によっ
て電圧レベルに変換してアナログ出力を得るものであ
る。
【0004】図7は、従来技術によるマルチビット方式
のD/A変換器の構成を示すブロック図である。D/A
変換器101は、前述のラダー抵抗網と電流スイッチと
ラッチ回路とを備えるD/A変換部102と、演算増幅
器などで実現される電流/電圧変換回路103と、ロー
パスフィルタ104とで構成される。D/A変換部10
2には複数ビットのデジタルデータDと、サンプリング
クロック信号CLKが入力される。デジタルデータD
は、サンプリング周期の期間ラッチされ、各ビットで対
応する電流スイッチをON/OFF制御し、ビットの重
みに応じた電流の総和である出力電流Ioutを次段の
電流/電圧変換回路103に入力して、アナログ出力V
outに変換する。アナログ出力Voutは、さらにロ
ーパスフィルタ104を通してアナログ出力Voutに
含まれている高次の高調波を除去して、連続した元の波
形であるアナログデータに復元される。
のD/A変換器の構成を示すブロック図である。D/A
変換器101は、前述のラダー抵抗網と電流スイッチと
ラッチ回路とを備えるD/A変換部102と、演算増幅
器などで実現される電流/電圧変換回路103と、ロー
パスフィルタ104とで構成される。D/A変換部10
2には複数ビットのデジタルデータDと、サンプリング
クロック信号CLKが入力される。デジタルデータD
は、サンプリング周期の期間ラッチされ、各ビットで対
応する電流スイッチをON/OFF制御し、ビットの重
みに応じた電流の総和である出力電流Ioutを次段の
電流/電圧変換回路103に入力して、アナログ出力V
outに変換する。アナログ出力Voutは、さらにロ
ーパスフィルタ104を通してアナログ出力Voutに
含まれている高次の高調波を除去して、連続した元の波
形であるアナログデータに復元される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によるD/A変換器は、電流スイッチを方形波のデ
ジタル信号で駆動するため、アナログ出力の波形は、た
とえば図8(1)に示されるような方形波から成るぎざ
ぎざの階段波形となって、高次の高調波を含むため、ロ
ーパスフィルタを用いてぎざぎざを除去し、図8(2)
に示されるアナログ波形に復元せねばならず、高周波特
性の優れた高次のフィルタが必要とされ、また電流の急
激なレベル変化に伴って多量の高周波ノイズが発生し、
近接回路の信号対雑音比(S/N)を悪化させるという
問題点があり、このため雑音防止用フィルタが必要とさ
れるなど、コストアップを招く問題点も多く存在する。
技術によるD/A変換器は、電流スイッチを方形波のデ
ジタル信号で駆動するため、アナログ出力の波形は、た
とえば図8(1)に示されるような方形波から成るぎざ
ぎざの階段波形となって、高次の高調波を含むため、ロ
ーパスフィルタを用いてぎざぎざを除去し、図8(2)
に示されるアナログ波形に復元せねばならず、高周波特
性の優れた高次のフィルタが必要とされ、また電流の急
激なレベル変化に伴って多量の高周波ノイズが発生し、
近接回路の信号対雑音比(S/N)を悪化させるという
問題点があり、このため雑音防止用フィルタが必要とさ
れるなど、コストアップを招く問題点も多く存在する。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
原波形の復元性に富み、雑音の発生が抑制されたD/A
変換器を提供することである。
原波形の復元性に富み、雑音の発生が抑制されたD/A
変換器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数ビットか
ら成るデジタルデータ入力を、各ビットに対応して重み
付けし、重みに対応するアナログ量の総和を求めてアナ
ログデータに変換するD/A変換器において、サンプリ
ングクロック信号を加工して、所定の周期と位相差を有
する複数のタイミング信号を生成するタイミング信号発
生手段と、入力されるデジタルデータを、前記複数のタ
イミング信号によって一定期間ラッチし、その位相差に
基づいて、奇数番のデータと偶数番のデータとに分割す
るデータ分割手段と、前記分割されたデータに対応し、
各データを構成するビットによって作動する複数のスイ
ッチ回路と電流源回路とを備え、スイッチ回路を通過す
る電流の総和を出力する一対のデータ変換手段と、前記
タイミング信号に同期した正弦波信号を生成して出力す
る制御信号発生手段と、前記一対のデータ変換手段の出
力を加算する加算回路と、加算回路の出力を電圧レベル
に変換して出力する電流/電圧変換回路とを含み、前記
正弦波信号を前記一対のデータ変換手段に入力して、前
記スイッチ回路の導電度を制御し、スイッチ回路を通過
する電流を正弦波によって振幅変調することを特徴とす
るD/A変換器である。
ら成るデジタルデータ入力を、各ビットに対応して重み
付けし、重みに対応するアナログ量の総和を求めてアナ
ログデータに変換するD/A変換器において、サンプリ
ングクロック信号を加工して、所定の周期と位相差を有
する複数のタイミング信号を生成するタイミング信号発
生手段と、入力されるデジタルデータを、前記複数のタ
イミング信号によって一定期間ラッチし、その位相差に
基づいて、奇数番のデータと偶数番のデータとに分割す
るデータ分割手段と、前記分割されたデータに対応し、
各データを構成するビットによって作動する複数のスイ
ッチ回路と電流源回路とを備え、スイッチ回路を通過す
る電流の総和を出力する一対のデータ変換手段と、前記
タイミング信号に同期した正弦波信号を生成して出力す
る制御信号発生手段と、前記一対のデータ変換手段の出
力を加算する加算回路と、加算回路の出力を電圧レベル
に変換して出力する電流/電圧変換回路とを含み、前記
正弦波信号を前記一対のデータ変換手段に入力して、前
記スイッチ回路の導電度を制御し、スイッチ回路を通過
する電流を正弦波によって振幅変調することを特徴とす
るD/A変換器である。
【0008】
【作用】本発明に従うD/A変換器は、タイミング信号
発生手段から出力される所定の周期と位相差とをもつ複
数のタイミング信号によって、データ分割手段が入力さ
れるデジタルデータを一定期間ラッチ後、奇数番のデー
タと偶数番のデータとに分割する。
発生手段から出力される所定の周期と位相差とをもつ複
数のタイミング信号によって、データ分割手段が入力さ
れるデジタルデータを一定期間ラッチ後、奇数番のデー
タと偶数番のデータとに分割する。
【0009】2つのグループに分割されたデジタルデー
タは、それぞれ複数のスイッチ回路と電流源回路とを備
える一対のデータ変換手段に入力され、ビットの重みに
対応する電流がスイッチ回路を通過する。
タは、それぞれ複数のスイッチ回路と電流源回路とを備
える一対のデータ変換手段に入力され、ビットの重みに
対応する電流がスイッチ回路を通過する。
【0010】制御信号発生手段は、前記タイミング信号
に同期した正弦波信号を出力し、前記データ変換手段に
設けられている複数のスイッチ回路の導電度を制御す
る。これによってデータ変換手段からは、前記スイッチ
回路を通過する際に正弦波信号によって振幅変調された
電流の総和が出力される。双方の電流の総和は加算回路
によって加算され、電流/電圧変換回路によって電圧レ
ベルに変換されアナログデータが出力される。
に同期した正弦波信号を出力し、前記データ変換手段に
設けられている複数のスイッチ回路の導電度を制御す
る。これによってデータ変換手段からは、前記スイッチ
回路を通過する際に正弦波信号によって振幅変調された
電流の総和が出力される。双方の電流の総和は加算回路
によって加算され、電流/電圧変換回路によって電圧レ
ベルに変換されアナログデータが出力される。
【0011】本発明においては、前記重み付けの際にス
イッチ回路を通過する電流は、滑らかな正弦波波形に変
換されてON/OFFされるので、スイッチング時の急
激な電流変化による雑音発生が抑制される。また入力さ
れるデータを分割して別個に変換し、再加算するので、
加算時に高調波は相殺され、良好な波形を得ることがで
きる。
イッチ回路を通過する電流は、滑らかな正弦波波形に変
換されてON/OFFされるので、スイッチング時の急
激な電流変化による雑音発生が抑制される。また入力さ
れるデータを分割して別個に変換し、再加算するので、
加算時に高調波は相殺され、良好な波形を得ることがで
きる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるD/A変換
器の構成を示すブロック図である。D/A変換器1は、
タイミング信号発生手段である分周回路2と、データ分
割手段であるデータラッチ回路3と、データ変換手段で
ある2個のD/A変換部4a,4bと、制御信号発生手
段である発振回路5と、加算回路6と、電流/電圧変換
回路7のブロックを含み、nビットのデジタルデータD
と、周期Tsのサンプリングクロック信号SCKとが入
力される。
器の構成を示すブロック図である。D/A変換器1は、
タイミング信号発生手段である分周回路2と、データ分
割手段であるデータラッチ回路3と、データ変換手段で
ある2個のD/A変換部4a,4bと、制御信号発生手
段である発振回路5と、加算回路6と、電流/電圧変換
回路7のブロックを含み、nビットのデジタルデータD
と、周期Tsのサンプリングクロック信号SCKとが入
力される。
【0013】分周回路2は、入力されるサンプリングク
ロック信号SCKを分周して周期2Tsのタイミング信
号TCKを生成し、さらに図示しない論理回路を介して
1/2周期(=Ts)の位相差をもつ2個のワードラッ
チクロック信号WCK1,WCK2を生成する。
ロック信号SCKを分周して周期2Tsのタイミング信
号TCKを生成し、さらに図示しない論理回路を介して
1/2周期(=Ts)の位相差をもつ2個のワードラッ
チクロック信号WCK1,WCK2を生成する。
【0014】データラッチ回路3は、デジタルデータ
(以下、「データ」ということがある)Dのビット数n
に対応する入力端子をもつレジスタ3a,3bによって
実現される。デジタルデータDはレジスタ3a,3bに
並列に入力され、前記1/2周期の位相差をもつワード
ラッチクロック信号WCK1,WCK2はレジスタ3
a,3bのクロック端子に個別に入力される。サンプリ
ング周期Tsにしたがって入力されるデータDは、レジ
スタ3a,3bによって一旦保持された後、ワードラッ
チクロック信号WCKのタイミングで更新される。その
際にワードラッチクロック信号WCK1,WCK2の位
相差Tsによって、データDは、奇数番のデータDod
d(odd=1,3,5,…)と、偶数番のデータDe
ven(even=2,4,6,…)とに分割され、レ
ジスタ3aからは奇数番のデータDoddが出力され、
レジスタ3bからは偶数番のデータDevenが出力さ
れる。
(以下、「データ」ということがある)Dのビット数n
に対応する入力端子をもつレジスタ3a,3bによって
実現される。デジタルデータDはレジスタ3a,3bに
並列に入力され、前記1/2周期の位相差をもつワード
ラッチクロック信号WCK1,WCK2はレジスタ3
a,3bのクロック端子に個別に入力される。サンプリ
ング周期Tsにしたがって入力されるデータDは、レジ
スタ3a,3bによって一旦保持された後、ワードラッ
チクロック信号WCKのタイミングで更新される。その
際にワードラッチクロック信号WCK1,WCK2の位
相差Tsによって、データDは、奇数番のデータDod
d(odd=1,3,5,…)と、偶数番のデータDe
ven(even=2,4,6,…)とに分割され、レ
ジスタ3aからは奇数番のデータDoddが出力され、
レジスタ3bからは偶数番のデータDevenが出力さ
れる。
【0015】奇数番データDoddと、偶数番データD
evenとは、それぞれD/A変換部4a,4bに個別
に入力される。一対のD/A変換部4a,4bは同じ構
成であり、図示しないR−2Rラダー抵抗網と、複数の
電流源回路とスイッチ回路とから成る電流スイッチとを
備え、データDodd,Devenの各ビットによって
スイッチ回路が作動し、ラインL1,L2には個々のス
イッチ回路を通過する電流の総和である出力電流I1,
I2の値に相当するレベルが導出される。個々の電流ス
イッチは、いずれも半導体スイッチング素子によって実
現される。
evenとは、それぞれD/A変換部4a,4bに個別
に入力される。一対のD/A変換部4a,4bは同じ構
成であり、図示しないR−2Rラダー抵抗網と、複数の
電流源回路とスイッチ回路とから成る電流スイッチとを
備え、データDodd,Devenの各ビットによって
スイッチ回路が作動し、ラインL1,L2には個々のス
イッチ回路を通過する電流の総和である出力電流I1,
I2の値に相当するレベルが導出される。個々の電流ス
イッチは、いずれも半導体スイッチング素子によって実
現される。
【0016】発振回路5は、たとえばPLL回路によっ
て実現され、前記タイミング信号TCKに同期した一対
の正弦波信号S,バーSを対応するD/A変換部4a,
4bに出力し、前記電流スイッチの導電度を制御する。
これによって前記出力電流I1,I2は、互いに逆位相
の正弦波波形となる。
て実現され、前記タイミング信号TCKに同期した一対
の正弦波信号S,バーSを対応するD/A変換部4a,
4bに出力し、前記電流スイッチの導電度を制御する。
これによって前記出力電流I1,I2は、互いに逆位相
の正弦波波形となる。
【0017】本発明において注目すべきは、前述のよう
に、入力されるデジタルデータDを、サンプリング周期
の2倍の周期で、2つのデータDodd,Devenに
分割し、個別にD/A変換を行った後に加算して総出力
電流Ioutを得るようにしていることと、発振回路5
を設けて、その出力である正弦波信号S,バーSによっ
てD/A変換部4a,4b内の電流スイッチの導電度を
制御して電流スイッチを通過する電流を振幅変調するよ
うにしていることであるが、これらについては後述す
る。
に、入力されるデジタルデータDを、サンプリング周期
の2倍の周期で、2つのデータDodd,Devenに
分割し、個別にD/A変換を行った後に加算して総出力
電流Ioutを得るようにしていることと、発振回路5
を設けて、その出力である正弦波信号S,バーSによっ
てD/A変換部4a,4b内の電流スイッチの導電度を
制御して電流スイッチを通過する電流を振幅変調するよ
うにしていることであるが、これらについては後述す
る。
【0018】出力電流I1,I2に相当するレベルは、
加算回路6で加算され、総出力電流Ioutの値に相当
するレベルが電流/電圧変換回路7を介して電圧に変換
され、アナログ出力電圧Voutが出力される。出力電
圧Voutを図示しないローパスフィルタに通すことに
よって、原信号のアナログ波形が復元される。
加算回路6で加算され、総出力電流Ioutの値に相当
するレベルが電流/電圧変換回路7を介して電圧に変換
され、アナログ出力電圧Voutが出力される。出力電
圧Voutを図示しないローパスフィルタに通すことに
よって、原信号のアナログ波形が復元される。
【0019】D/A変換部4a,4bからの出力電流I
1,I2は、互いに逆位相で出力されるので、加算時に
出力電流I1,I2に含まれている脈流成分は相殺さ
れ、出力には現れない。また分割されたデータは互いに
1/2周期の位相差があるため、デジタルデータDに
「1」が連続して入力されても、加算回路6の出力は
「1」が保たれることになる。総出力電流Ioutは滑
らかな正弦波波形であり、従来例のような階段状波形で
はないから、高次のフィルタは不要となりフィルタの構
成が簡単化される。
1,I2は、互いに逆位相で出力されるので、加算時に
出力電流I1,I2に含まれている脈流成分は相殺さ
れ、出力には現れない。また分割されたデータは互いに
1/2周期の位相差があるため、デジタルデータDに
「1」が連続して入力されても、加算回路6の出力は
「1」が保たれることになる。総出力電流Ioutは滑
らかな正弦波波形であり、従来例のような階段状波形で
はないから、高次のフィルタは不要となりフィルタの構
成が簡単化される。
【0020】またD/A変換部4a,4b内の電流スイ
ッチは、正弦波の滑らかな電流のON/OFFを繰り返
しており、電流の急激な変化が無い。したがって電流O
N/OFFに伴う高周波雑音の発生が著しく低減され
る。それぞれの電流スイッチは、正弦波で元のサンプリ
ング周期Tsの2倍周期で制御されるから、高いスルー
レートやセットリングタイムの短縮化などの高速性が要
求されることもなく、回路のコストが低減化されるな
ど、多くの利点を有するのである。
ッチは、正弦波の滑らかな電流のON/OFFを繰り返
しており、電流の急激な変化が無い。したがって電流O
N/OFFに伴う高周波雑音の発生が著しく低減され
る。それぞれの電流スイッチは、正弦波で元のサンプリ
ング周期Tsの2倍周期で制御されるから、高いスルー
レートやセットリングタイムの短縮化などの高速性が要
求されることもなく、回路のコストが低減化されるな
ど、多くの利点を有するのである。
【0021】図2は、本発明の一実施例であるD/A変
換器の構成を示す回路図である。図2において前掲図1
に対応する部分には同一の参照符を付してある。
換器の構成を示す回路図である。図2において前掲図1
に対応する部分には同一の参照符を付してある。
【0022】次に各ブロックについて説明する。図1を
あわせて参照して、分周回路2は、D型フリップフロッ
プ回路(以下「D−FF回路」という)2aと、2個の
ANDゲート2b,2cとで形成される。周期Tsのサ
ンプリングクロック信号CLKは、D−FF回路2aの
クロック端子CKに入力されるとともに、ANDゲート
2b,2cの各一方の端子に負論理で入力される。D−
FF回路2aのデータ端子Dは反転出力端子・バーQに
接続され、さらにANDゲート2b,2cの他方の入力
端子に接続されている。D−FF回路2aの出力・バー
Qは、ANDゲート2bには正論理、ANDゲート2c
には負論理で入力される。
あわせて参照して、分周回路2は、D型フリップフロッ
プ回路(以下「D−FF回路」という)2aと、2個の
ANDゲート2b,2cとで形成される。周期Tsのサ
ンプリングクロック信号CLKは、D−FF回路2aの
クロック端子CKに入力されるとともに、ANDゲート
2b,2cの各一方の端子に負論理で入力される。D−
FF回路2aのデータ端子Dは反転出力端子・バーQに
接続され、さらにANDゲート2b,2cの他方の入力
端子に接続されている。D−FF回路2aの出力・バー
Qは、ANDゲート2bには正論理、ANDゲート2c
には負論理で入力される。
【0023】サンプリングクロック信号CLKはD−F
F回路2aによって分周され、2倍の周期2Tsのタイ
ミング信号TCKが出力され、ANDゲート2bとAN
Dゲート2cからは、周期2Tsの第1ワードラッチク
ロック信号WCK1と、第2ワードラッチクロック信号
WCK2とが出力される。第1ワードクロック信号WC
K1と第2ワードクロック信号WCK2はたがいに1/
2周期(=Ts)の位相差をもち、第1ワードラッチク
ロック信号WCK1は前記データラッチ回路3の第1レ
ジスタ3aのクロック端子に入力され、第2ワードラッ
チクロック信号WCK2は第2レジスタ3bのクロック
端子に入力される。
F回路2aによって分周され、2倍の周期2Tsのタイ
ミング信号TCKが出力され、ANDゲート2bとAN
Dゲート2cからは、周期2Tsの第1ワードラッチク
ロック信号WCK1と、第2ワードラッチクロック信号
WCK2とが出力される。第1ワードクロック信号WC
K1と第2ワードクロック信号WCK2はたがいに1/
2周期(=Ts)の位相差をもち、第1ワードラッチク
ロック信号WCK1は前記データラッチ回路3の第1レ
ジスタ3aのクロック端子に入力され、第2ワードラッ
チクロック信号WCK2は第2レジスタ3bのクロック
端子に入力される。
【0024】データラッチ回路3は、入力されるデジタ
ルデータDのビット数nに対応する入力端子をもつ2個
のレジスタ3a,3bで形成されている。デジタルデー
タDはレジスタ3a,3bに並列に入力され、クロック
端子CKに与えられるワードラッチクロック信号(以
下、単に「クロック信号」ということもある)WCK
1,WCK2の立下がりのタイミングで個別にラッチさ
れ、次のワードラッチクロック信号WCKでデータが更
新される。前述のように、クロック信号WCK1,WC
K2は、たがいに1/2周期(=Ts)の位相差が与え
られているから、データDは、レジスタ3a,3bによ
って、サンプリング周期Tsで交互にラッチされ、これ
によって奇数番データDoddと偶数番データDeve
nに分割されて次段のD/A変換部4a,4bに順次的
に入力される。
ルデータDのビット数nに対応する入力端子をもつ2個
のレジスタ3a,3bで形成されている。デジタルデー
タDはレジスタ3a,3bに並列に入力され、クロック
端子CKに与えられるワードラッチクロック信号(以
下、単に「クロック信号」ということもある)WCK
1,WCK2の立下がりのタイミングで個別にラッチさ
れ、次のワードラッチクロック信号WCKでデータが更
新される。前述のように、クロック信号WCK1,WC
K2は、たがいに1/2周期(=Ts)の位相差が与え
られているから、データDは、レジスタ3a,3bによ
って、サンプリング周期Tsで交互にラッチされ、これ
によって奇数番データDoddと偶数番データDeve
nに分割されて次段のD/A変換部4a,4bに順次的
に入力される。
【0025】2個のD/A変換部4a,4bは同一構成
のため、奇数番データDoddが入力されるD/A変換
部4aについて説明する。D/A変換部4aは、データ
Dのビット数nに対応する複数の電流イッチCS(n−
1),CS(n−2),…,CS1,CS0(総称する
ときは参照符CSを用いる)と、R−2Rラダー抵抗網
RN(以下「ラダー抵抗網」という)とを含み、電流ス
イッチCSの他端には電圧−Vccが印加される。
のため、奇数番データDoddが入力されるD/A変換
部4aについて説明する。D/A変換部4aは、データ
Dのビット数nに対応する複数の電流イッチCS(n−
1),CS(n−2),…,CS1,CS0(総称する
ときは参照符CSを用いる)と、R−2Rラダー抵抗網
RN(以下「ラダー抵抗網」という)とを含み、電流ス
イッチCSの他端には電圧−Vccが印加される。
【0026】前記複数の電流スイッチCSは、スイッチ
回路A(n−1),A(n−2),…,A0(総称する
ときは参照符Aを用いる)と、電流源回路B(n−
1),B(n−2),…,B0(総称するときは参照符
Bを用いる)とから形成され、個々のスイッチ回路A
は、入力される奇数番データDoddのビットによって
駆動され、ビットが「1」のとき、電流源回路Bとラダ
ー抵抗網RNとが接続され、ビットの重みに対応して電
流が流れる。個々の電流源回路Bは、トランジスタTr
と、抵抗Reの直列回路で形成され、トランジスタTr
のベースには発振回路5から出力される正弦波信号Sが
ラインL3を介して共通に印加される。これによってト
ランジスタTrの導電度が前記正弦波信号Sの波形変化
にしたがって変化し、ラダー抵抗網RNを流れる個々の
電流は、前記正弦波信号Sの波形に追随したものとな
り、ラインL1からは、それらの総和である出力電流I
1に相当するレベルが導出される。もう一方の偶数番デ
ータDevenが入力されるD/A変換部4bは、正弦
波信号・バーSによって、ラインL2から導出される出
力電流I2が出力電流I1とは逆位相であることを除い
て、その他はD/A変換部4aと同じである。
回路A(n−1),A(n−2),…,A0(総称する
ときは参照符Aを用いる)と、電流源回路B(n−
1),B(n−2),…,B0(総称するときは参照符
Bを用いる)とから形成され、個々のスイッチ回路A
は、入力される奇数番データDoddのビットによって
駆動され、ビットが「1」のとき、電流源回路Bとラダ
ー抵抗網RNとが接続され、ビットの重みに対応して電
流が流れる。個々の電流源回路Bは、トランジスタTr
と、抵抗Reの直列回路で形成され、トランジスタTr
のベースには発振回路5から出力される正弦波信号Sが
ラインL3を介して共通に印加される。これによってト
ランジスタTrの導電度が前記正弦波信号Sの波形変化
にしたがって変化し、ラダー抵抗網RNを流れる個々の
電流は、前記正弦波信号Sの波形に追随したものとな
り、ラインL1からは、それらの総和である出力電流I
1に相当するレベルが導出される。もう一方の偶数番デ
ータDevenが入力されるD/A変換部4bは、正弦
波信号・バーSによって、ラインL2から導出される出
力電流I2が出力電流I1とは逆位相であることを除い
て、その他はD/A変換部4aと同じである。
【0027】発振回路5は、位相比較回路5aと、VC
O(電圧制御発振器)5bと、シュミット回路5cと、
出力Sを反転させるインバータ5dとを含み、PLL
(フェースロックドループ)回路で実現される。位相比
較回路5bの端子Paにはシュミット回路5cを介して
VCO5bの出力Sがフィードバックされ、端子Pbに
は前記タイミング信号TCKが入力される。シュミット
回路5cによって、VCO5bの出力は、ゼロクロスポ
イントを基準として2値化されるため、発信回路5から
は、タイミング信号TCKの立上がりおよび立下がりと
完全に同期した正弦波信号Sが出力される。正弦波信号
Sと、インバータ5dを介して反転される逆位相の正弦
波信号・バーSとは、ラインL3とラインL4とを介し
て、D/A変換部4a,4bの電流源回路Bのトランジ
スタTrのベースに印加され、トランジスタTrの導電
度が制御される。本実施例ではこのようにPLL回路を
用いて正弦波信号Sを生成しているけれども、正弦波に
限定されるものではなく、たとえば3角波であってもよ
い。これによって回路構成が簡単化される。ただし正弦
波信号Sを用いる場合に比べて精度は若干低下する。
O(電圧制御発振器)5bと、シュミット回路5cと、
出力Sを反転させるインバータ5dとを含み、PLL
(フェースロックドループ)回路で実現される。位相比
較回路5bの端子Paにはシュミット回路5cを介して
VCO5bの出力Sがフィードバックされ、端子Pbに
は前記タイミング信号TCKが入力される。シュミット
回路5cによって、VCO5bの出力は、ゼロクロスポ
イントを基準として2値化されるため、発信回路5から
は、タイミング信号TCKの立上がりおよび立下がりと
完全に同期した正弦波信号Sが出力される。正弦波信号
Sと、インバータ5dを介して反転される逆位相の正弦
波信号・バーSとは、ラインL3とラインL4とを介し
て、D/A変換部4a,4bの電流源回路Bのトランジ
スタTrのベースに印加され、トランジスタTrの導電
度が制御される。本実施例ではこのようにPLL回路を
用いて正弦波信号Sを生成しているけれども、正弦波に
限定されるものではなく、たとえば3角波であってもよ
い。これによって回路構成が簡単化される。ただし正弦
波信号Sを用いる場合に比べて精度は若干低下する。
【0028】出力電流I1,I2は、加算回路6によっ
て加算され、和電流Iout(=I1+I2)に相当す
るレベルが電流/電圧変換回路7に入力される。電流/
電圧変換回路7は、演算増幅器によって実現され、その
入出力端子間に接続されている帰還抵抗Rfによって、
前記和電流Ioutと帰還抵抗Rfとの積のアナログ出
力電圧Vout=Rf・Ioutが出力されることにな
る。
て加算され、和電流Iout(=I1+I2)に相当す
るレベルが電流/電圧変換回路7に入力される。電流/
電圧変換回路7は、演算増幅器によって実現され、その
入出力端子間に接続されている帰還抵抗Rfによって、
前記和電流Ioutと帰還抵抗Rfとの積のアナログ出
力電圧Vout=Rf・Ioutが出力されることにな
る。
【0029】図3は、本実施例のD/A変換部4a,4
bに用いられる電流スイッチの構成を示す回路図であ
る。電流スイッチCSは、トランジスタTr1,Tr2
による差動増幅回路aと、トランジスタTr5と抵抗R
eのエミッタ接地回路による電流源回路bと、トランジ
スタTr3,Tr4によるレベルシフト回路cとを含ん
で構成され、1個の電流スイッチCSがデータDの1ビ
ットに対応する。図2をあわせて参照して、差動増幅回
路aの一方のトランジスタTr2が図2のスイッチ回路
Aに、電流源回路bが図2の電流源回路Bにそれぞれ対
応するものである。差動増幅回路aの一方のトランジス
タTr1のコレクタは接地ラインgに接続され、他方の
トランジスタTr2のコレクタはラダー抵抗網RNを介
して接地ラインgに接続されている。
bに用いられる電流スイッチの構成を示す回路図であ
る。電流スイッチCSは、トランジスタTr1,Tr2
による差動増幅回路aと、トランジスタTr5と抵抗R
eのエミッタ接地回路による電流源回路bと、トランジ
スタTr3,Tr4によるレベルシフト回路cとを含ん
で構成され、1個の電流スイッチCSがデータDの1ビ
ットに対応する。図2をあわせて参照して、差動増幅回
路aの一方のトランジスタTr2が図2のスイッチ回路
Aに、電流源回路bが図2の電流源回路Bにそれぞれ対
応するものである。差動増幅回路aの一方のトランジス
タTr1のコレクタは接地ラインgに接続され、他方の
トランジスタTr2のコレクタはラダー抵抗網RNを介
して接地ラインgに接続されている。
【0030】レベルシフト回路cは、トランジスタTr
3と抵抗R2、トランジスタTr4と抵抗R3の直列回
路で形成され、その両端には電圧Vccと負電圧−Vc
cとによって2×Vccの電圧が印加されている。レベ
ルシフト回路cの下側トランジスタTr4のベースはダ
イオードDd2によって接合電圧にほぼ等しいベース電
位Vb4が与えられている。一方、上側トランジスタT
r3のベースは、プルアップ抵抗R1を介して電圧Vc
cが印加されるとともに、ダイオードDd1を介して1
ビットのデジタルデータDが入力される。
3と抵抗R2、トランジスタTr4と抵抗R3の直列回
路で形成され、その両端には電圧Vccと負電圧−Vc
cとによって2×Vccの電圧が印加されている。レベ
ルシフト回路cの下側トランジスタTr4のベースはダ
イオードDd2によって接合電圧にほぼ等しいベース電
位Vb4が与えられている。一方、上側トランジスタT
r3のベースは、プルアップ抵抗R1を介して電圧Vc
cが印加されるとともに、ダイオードDd1を介して1
ビットのデジタルデータDが入力される。
【0031】データDの「0」,「1」によって、トラ
ンジスタTr3のベース電圧Vb3が上昇/下降するた
め、トランジスタTr4のコレクタ電位、したがって差
動増幅回路aの一方のトランジスタTr1のベース電位
Vb1がシフトされる。データDが「0」のときは、ト
ランジスタTr1のベース電位Vb1が上昇してトラン
ジスタTr2はOFF状態となり、「1」のときは反対
にトランジスタTr1のベース電位Vb1が下降してト
ランジスタTr2が導通する。このようにデータDのレ
ベルによって、トランジスタTr2がON/OFF制御
され、電流スイッチ回路として機能する。
ンジスタTr3のベース電圧Vb3が上昇/下降するた
め、トランジスタTr4のコレクタ電位、したがって差
動増幅回路aの一方のトランジスタTr1のベース電位
Vb1がシフトされる。データDが「0」のときは、ト
ランジスタTr1のベース電位Vb1が上昇してトラン
ジスタTr2はOFF状態となり、「1」のときは反対
にトランジスタTr1のベース電位Vb1が下降してト
ランジスタTr2が導通する。このようにデータDのレ
ベルによって、トランジスタTr2がON/OFF制御
され、電流スイッチ回路として機能する。
【0032】トランジスタTr2に直列に接続されてい
る電流源回路bのトランジスタTr5の導電度は、ベー
スに入力される正弦波信号Sの振幅によって制御され、
トランジスタTr2のONによって流入する出力電流i
の電流値は、正弦波信号Sのレベルが極小のとき0で、
正弦波信号Sの振幅増加とともに増加し、極大で最大値
となり、その後再び0に戻る。したがって出力電流i
は、周期2Tsの期間を1サイクルとする正弦波波形と
なり、期間中の電流累積がデータDの1ビット分に相当
することになる。
る電流源回路bのトランジスタTr5の導電度は、ベー
スに入力される正弦波信号Sの振幅によって制御され、
トランジスタTr2のONによって流入する出力電流i
の電流値は、正弦波信号Sのレベルが極小のとき0で、
正弦波信号Sの振幅増加とともに増加し、極大で最大値
となり、その後再び0に戻る。したがって出力電流i
は、周期2Tsの期間を1サイクルとする正弦波波形と
なり、期間中の電流累積がデータDの1ビット分に相当
することになる。
【0033】図4は、本実施例のD/A変換部4a,4
bから導出される出力電流I1,I2の波形図である。
図4(1)は、出力電流I1の波形例を示し、サンプリ
ング周期Tsの2倍の周期2Tsごとに、奇数番データ
D1,D3,D5,…に対応する出力電流I1−1,I
1−3,I1−5,…が順次出力される。図4(2)は
出力電流I2の波形例で、偶数番データD2,D4,D
6,…に対応する出力電流I2−2,I2−4,I2−
6,…が順次出力される。
bから導出される出力電流I1,I2の波形図である。
図4(1)は、出力電流I1の波形例を示し、サンプリ
ング周期Tsの2倍の周期2Tsごとに、奇数番データ
D1,D3,D5,…に対応する出力電流I1−1,I
1−3,I1−5,…が順次出力される。図4(2)は
出力電流I2の波形例で、偶数番データD2,D4,D
6,…に対応する出力電流I2−2,I2−4,I2−
6,…が順次出力される。
【0034】個々の出力電流I1,I2は、いずれも量
子化されたデータDの各ビットの重みが正弦波信号S,
バーSによって変調され、さらにラダー抵抗網RNによ
って重み付け加算された正弦波脈流とみることができ、
これらの出力電流I1,I2は、互いにサンプリング周
期Tsだけずれているので、加算回路6によって加算合
成する。その結果得られる総出力電流Ioutに相当す
る波形は、図4(3)に示されるように、もとのサンプ
リング周期TsごとにデータD1,D2,D3,…が順
次配列され、しかも加算時に逆位相の脈流成分は互いに
打ち消されて出力には現れない。
子化されたデータDの各ビットの重みが正弦波信号S,
バーSによって変調され、さらにラダー抵抗網RNによ
って重み付け加算された正弦波脈流とみることができ、
これらの出力電流I1,I2は、互いにサンプリング周
期Tsだけずれているので、加算回路6によって加算合
成する。その結果得られる総出力電流Ioutに相当す
る波形は、図4(3)に示されるように、もとのサンプ
リング周期TsごとにデータD1,D2,D3,…が順
次配列され、しかも加算時に逆位相の脈流成分は互いに
打ち消されて出力には現れない。
【0035】したがって電流/電圧変換回路7から出力
されるアナログ出力Voutは、図4(4)に示される
ように、ステップ状の変化を含まない、滑らかな波形と
なる。アナログ出力Voutは図示しないローパスフィ
ルタによって元の波形に復元されるが、すでに滑らかな
正弦波信号となっているため、フィルタには高い高周波
特性が要求されずに済む。また前記スイッチ回路Aは、
滑らかな正弦波電流のON/OFFを繰り返し、しかも
ゼロレベルポイントでデータDの転送が行われるので、
レベルの急激な変化が無く、雑音の発生が可及的に抑制
され、回路の信号対雑音比(S/N)を格段に向上させ
ることができるのである。
されるアナログ出力Voutは、図4(4)に示される
ように、ステップ状の変化を含まない、滑らかな波形と
なる。アナログ出力Voutは図示しないローパスフィ
ルタによって元の波形に復元されるが、すでに滑らかな
正弦波信号となっているため、フィルタには高い高周波
特性が要求されずに済む。また前記スイッチ回路Aは、
滑らかな正弦波電流のON/OFFを繰り返し、しかも
ゼロレベルポイントでデータDの転送が行われるので、
レベルの急激な変化が無く、雑音の発生が可及的に抑制
され、回路の信号対雑音比(S/N)を格段に向上させ
ることができるのである。
【0036】図5は、本実施例の各部の動作を示すタイ
ミングチャートである。図5において前掲図2と対応す
る部分には同一の参照符を付してあり、図2をあわせて
参照しつつ説明する。図5(1)は、分周回路2に入力
されるサンプリングクロック信号CLKの波形である。
サンプリングクロック信号CLKの周期Tsに基づい
て、図5(2)に示されるデジタルデータD1,D2,
D3,…が順次入力される。
ミングチャートである。図5において前掲図2と対応す
る部分には同一の参照符を付してあり、図2をあわせて
参照しつつ説明する。図5(1)は、分周回路2に入力
されるサンプリングクロック信号CLKの波形である。
サンプリングクロック信号CLKの周期Tsに基づい
て、図5(2)に示されるデジタルデータD1,D2,
D3,…が順次入力される。
【0037】サンプリングクロック信号CLKは、分周
回路2のD−FF回路2aによって分周され、図5
(3)に示される2倍の周期2Tsのタイミングクロッ
ク信号TCKが生成され、発振回路5と、ANDゲート
2b,2cとに入力される。サンプリングクロック信号
CLKとタイミング信号TCKとの論理積によって、A
NDゲート2b,2cからは図5(4),(6)に示さ
れる第1ワードラッチクロック信号WCK1と、これと
1/2周期(=Ts)の位相差をもつ第2ワードラッチ
クロック信号WCK2とが生成され、第1ワードラッチ
クロック信号WCK1は図2のレジスタ3aに入力さ
れ、第2ワードラッチクロック信号WCK2はレジスタ
3bに入力される。
回路2のD−FF回路2aによって分周され、図5
(3)に示される2倍の周期2Tsのタイミングクロッ
ク信号TCKが生成され、発振回路5と、ANDゲート
2b,2cとに入力される。サンプリングクロック信号
CLKとタイミング信号TCKとの論理積によって、A
NDゲート2b,2cからは図5(4),(6)に示さ
れる第1ワードラッチクロック信号WCK1と、これと
1/2周期(=Ts)の位相差をもつ第2ワードラッチ
クロック信号WCK2とが生成され、第1ワードラッチ
クロック信号WCK1は図2のレジスタ3aに入力さ
れ、第2ワードラッチクロック信号WCK2はレジスタ
3bに入力される。
【0038】デジタルデータDは前記レジスタ3a,3
bに並列に入力されるので、図5(5)に示されるよう
に、奇数番データD1,D3,…が、第1ワードラッチ
クロック信号WCK1の立上がりで、レジスタ3aによ
って周期2Tsの期間ラッチされた後、奇数番データD
oddに対応して設けられている第1D/A変換部4a
に順次的に入力される。また図5(7)に示されるよう
に、偶数番データD2,D4,…が、第2ワードラッチ
クロック信号WCK2の立上がりで、レジスタ3bによ
って周期2Tsの期間ラッチされた後、同様に偶数番デ
ータD2,D4,…も第2D/A変換部4bに順次的に
入力される。
bに並列に入力されるので、図5(5)に示されるよう
に、奇数番データD1,D3,…が、第1ワードラッチ
クロック信号WCK1の立上がりで、レジスタ3aによ
って周期2Tsの期間ラッチされた後、奇数番データD
oddに対応して設けられている第1D/A変換部4a
に順次的に入力される。また図5(7)に示されるよう
に、偶数番データD2,D4,…が、第2ワードラッチ
クロック信号WCK2の立上がりで、レジスタ3bによ
って周期2Tsの期間ラッチされた後、同様に偶数番デ
ータD2,D4,…も第2D/A変換部4bに順次的に
入力される。
【0039】図5(8)は、発振回路5から出力される
正弦波信号Sの波形であり、図5(9)は、逆位相の正
弦波信号・バーSの波形である。正弦波信号S,バーS
は、ともにそのゼロレベルポイントが前記タイミング信
号TCKの立上がりと立下がりに同期しており、サンプ
リング周期Tsの倍の周期2Tsの期間でそれぞれ出力
電流Iodd,Ievenを制御する。このため、D/
A変換直後の出力電流がすでに滑らかな電流変化であ
り、加算回路6で加算される際には前掲図4に示されて
いるようにサンプリング周期Tsに従ってもとのデータ
通りに配列される脈流波形となり、加算時に逆位相の交
流成分は相殺されて出力されないため、フィルタ処理が
簡単化され、雑音の発生も少ないD/A変換器を実現す
ることができる。また電流スイッチに用いるスイッチン
グ素子にも高いスルーレートや短いセットリングタイム
が要求されないので、この面でもコストダウンを図るこ
とができる。
正弦波信号Sの波形であり、図5(9)は、逆位相の正
弦波信号・バーSの波形である。正弦波信号S,バーS
は、ともにそのゼロレベルポイントが前記タイミング信
号TCKの立上がりと立下がりに同期しており、サンプ
リング周期Tsの倍の周期2Tsの期間でそれぞれ出力
電流Iodd,Ievenを制御する。このため、D/
A変換直後の出力電流がすでに滑らかな電流変化であ
り、加算回路6で加算される際には前掲図4に示されて
いるようにサンプリング周期Tsに従ってもとのデータ
通りに配列される脈流波形となり、加算時に逆位相の交
流成分は相殺されて出力されないため、フィルタ処理が
簡単化され、雑音の発生も少ないD/A変換器を実現す
ることができる。また電流スイッチに用いるスイッチン
グ素子にも高いスルーレートや短いセットリングタイム
が要求されないので、この面でもコストダウンを図るこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によるD/A変換
器は、入力されるデジタルデータを、データ分割手段に
よって奇数番データと、偶数番データとに分割し、分割
されたデジタルデータを、ビット数に対応する複数のス
イッチ回路と電流源回路とを備える電流スイッチが設け
られている一対のデータ変換手段にそれぞれ別個に入力
して、各ビットの重みに応じた電流が前記スイッチ回路
を流れるようにし、この重み付けの際に、制御信号発生
手段から出力される正弦波信号によって、前記スイッチ
回路の導電度が制御されるようにした。これによって前
記スイッチ回路を流れる電流は、正弦波信号によって振
幅変調された滑らかな正弦波波形となってON/OFF
されることになり、スイッチング時の急激な電流変化に
よる雑音の発生が抑制され、近接回路のS/Nを向上さ
せ、雑音防止フィルタなども不要となり、コストダウン
を図ることができる。
器は、入力されるデジタルデータを、データ分割手段に
よって奇数番データと、偶数番データとに分割し、分割
されたデジタルデータを、ビット数に対応する複数のス
イッチ回路と電流源回路とを備える電流スイッチが設け
られている一対のデータ変換手段にそれぞれ別個に入力
して、各ビットの重みに応じた電流が前記スイッチ回路
を流れるようにし、この重み付けの際に、制御信号発生
手段から出力される正弦波信号によって、前記スイッチ
回路の導電度が制御されるようにした。これによって前
記スイッチ回路を流れる電流は、正弦波信号によって振
幅変調された滑らかな正弦波波形となってON/OFF
されることになり、スイッチング時の急激な電流変化に
よる雑音の発生が抑制され、近接回路のS/Nを向上さ
せ、雑音防止フィルタなども不要となり、コストダウン
を図ることができる。
【0041】さらに、入力されるデータを分割して別個
に変換し、変換された電流値の総和を、加算回路によっ
て加算するようにしたので、加算されるデータは、前述
のように滑らかな正弦波であり、しかもデータに含まれ
る高調波成分などは、加算時に相殺されるので、良質な
波形を得ることができる。したがって従来技術のように
高次のフィルタを必要としないので、構成が簡単化され
るなど、産業上の効果が大きいものである。
に変換し、変換された電流値の総和を、加算回路によっ
て加算するようにしたので、加算されるデータは、前述
のように滑らかな正弦波であり、しかもデータに含まれ
る高調波成分などは、加算時に相殺されるので、良質な
波形を得ることができる。したがって従来技術のように
高次のフィルタを必要としないので、構成が簡単化され
るなど、産業上の効果が大きいものである。
【図1】本発明の一実施例であるD/A変換器の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】図1に示されるD/A変換器の構成を示す回路
図である。
図である。
【図3】図2に示される回路に用いられる電流スイッチ
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図4】図2に示される回路の出力電流の波形を示すタ
イミングチャートである。
イミングチャートである。
【図5】図2に示される回路の各部の動作を示す波形図
である。
である。
【図6】D/A変換器に用いられるラダー抵抗回路網の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図7】従来の技術によるD/A変換器の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図8】従来の技術によるD/A変換器の出力波形を示
す波形図である。
す波形図である。
1 D/A変換器 2 分周回路 3 データラッチ回路 3a,3b レジスタ 4 D/A変換部 5 発振回路 6 加算回路 7 電流/電圧変換回路 A(n−1)〜A0 スイッチ回路 B(n−1)〜B0 電流源回路 CLK サンプリングクロック信号 CS 電流スイッチ D デジタルデータ Deven 偶数番デジタルデータ Dodd 奇数番デジタルデータ I1,I2 出力電流 Iout 総出力電流 S 正弦波信号 TCK タイミング信号 WCK1,WCK2 ワードラッチクロック信号
Claims (1)
- 【請求項1】 複数ビットから成るデジタルデータ入力
を、各ビットに対応して重み付けし、重みに対応するア
ナログ量の総和を求めてアナログデータに変換するD/
A変換器において、 サンプリングクロック信号を加工して、所定の周期と位
相差を有する複数のタイミング信号を生成するタイミン
グ信号発生手段と、 入力されるデジタルデータを、前記複数のタイミング信
号によって一定期間ラッチし、その位相差に基づいて、
奇数番のデータと偶数番のデータとに分割するデータ分
割手段と、 前記分割されたデータに対応し、各データを構成するビ
ットによって作動する複数のスイッチ回路と、電流源回
路とを備え、スイッチ回路を通過する電流の総和を出力
する一対のデータ変換手段と、 前記タイミング信号に同期した正弦波信号を生成して出
力する制御信号発生手段と、 前記一対のデータ変換手段の出力を加算する加算回路
と、 加算回路の出力を電圧レベルに変換して出力する電流/
電圧変換回路とを含み、 前記正弦波信号を前記一対のデータ変換手段に入力し
て、前記スイッチ回路の導電度を制御し、スイッチ回路
を通過する電流を正弦波によって振幅変調することを特
徴とするD/A変換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697293A JPH0730421A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | D/a変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16697293A JPH0730421A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | D/a変換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0730421A true JPH0730421A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15841036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16697293A Pending JPH0730421A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | D/a変換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0730421A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100417401B1 (ko) * | 1996-12-27 | 2004-04-08 | 엘지전자 주식회사 | 엠디에이씨(mdac)회로 |
| JP2025507073A (ja) * | 2022-03-15 | 2025-03-13 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 時間インターリーブ型デジタル-アナログ変換器用クロックドライバ |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16697293A patent/JPH0730421A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100417401B1 (ko) * | 1996-12-27 | 2004-04-08 | 엘지전자 주식회사 | 엠디에이씨(mdac)회로 |
| JP2025507073A (ja) * | 2022-03-15 | 2025-03-13 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 時間インターリーブ型デジタル-アナログ変換器用クロックドライバ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07212234A (ja) | Da変換器およびそれを用いた周波数シンセサイザ | |
| US5321401A (en) | Method and apparatus for digital to analog conversion with minimized distortion | |
| JPH0219654B2 (ja) | ||
| KR100344082B1 (ko) | 펄스폭 변조 파형 발생 회로 | |
| US20060145902A1 (en) | Method and a digital-to-analog converter for converting a time varying digital input signal | |
| US5521556A (en) | Frequency converter utilizing a feedback control loop | |
| US20040174286A1 (en) | Digital to analog convertor | |
| US6509771B1 (en) | Enhanced operational frequency for a precise and programmable duty cycle generator | |
| EP0534638B1 (en) | Low jitter clock phase adjust system | |
| US6577202B1 (en) | Multiple duty cycle tap points for a precise and programmable duty cycle generator | |
| JP2841901B2 (ja) | Pwm信号演算回路 | |
| JP3417517B2 (ja) | ダイレクト・デジタル・シンセサイザ | |
| JPH05183341A (ja) | 正弦波発生回路 | |
| JP2733528B2 (ja) | 位相ロック・ループ用部分パルス・ハイト型基準周波数発生回路 | |
| US12425010B2 (en) | Pulse generator and method | |
| RU2170490C1 (ru) | Генератор импульсов с цифровой перестройкой периода | |
| JP2715210B2 (ja) | 位相ロック・ループ用の部分積分切替え型基準周波数発生方法、およびその基準周波数発生回路 | |
| JPS6352808B2 (ja) | ||
| JP7444244B2 (ja) | トラック・アンド・ホールド回路 | |
| JPH05283937A (ja) | デジタル発振回路 | |
| RU2089044C1 (ru) | Преобразователь кода в сигнал с временной модуляцией | |
| SU1737698A1 (ru) | Цифровой синтезатор частот | |
| JP2002314424A (ja) | デジタル・アナログ変換回路 | |
| JPH0766726A (ja) | D/a変換装置 | |
| CN119341572A (zh) | 数模转换器电路系统 |