JPH07307638A - 圧電部品の引き出し電極構造 - Google Patents
圧電部品の引き出し電極構造Info
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- JPH07307638A JPH07307638A JP25477794A JP25477794A JPH07307638A JP H07307638 A JPH07307638 A JP H07307638A JP 25477794 A JP25477794 A JP 25477794A JP 25477794 A JP25477794 A JP 25477794A JP H07307638 A JPH07307638 A JP H07307638A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】製造時に400℃以上の加熱処理を施しても引
き出し電極が低融点ガラスに拡散溶解することなく、前
記引き出し電極を切断する恐れのない薄膜構造を有する
圧電部品を提供する。 【構成】所定のキャビティを有するパッケージ内に低融
点ガラスを用いて圧電素子を封入した圧電部品に於い
て、パッケージ外部と圧電素子の間を電気的に接続する
ための引き出し電極を設け、その少なくとも前記低融点
ガラスと接触する領域の表面にクロムのコーティングを
施す、或は前記引き出し電極が最下層よりニッケル層、
金層、ニッケル層、クロム層の順で構成した4層の薄膜
構造とする圧電部品の引き出し電極の構造。
き出し電極が低融点ガラスに拡散溶解することなく、前
記引き出し電極を切断する恐れのない薄膜構造を有する
圧電部品を提供する。 【構成】所定のキャビティを有するパッケージ内に低融
点ガラスを用いて圧電素子を封入した圧電部品に於い
て、パッケージ外部と圧電素子の間を電気的に接続する
ための引き出し電極を設け、その少なくとも前記低融点
ガラスと接触する領域の表面にクロムのコーティングを
施す、或は前記引き出し電極が最下層よりニッケル層、
金層、ニッケル層、クロム層の順で構成した4層の薄膜
構造とする圧電部品の引き出し電極の構造。
Description
【0001】
【産業上利用分野】本発明は圧電部品の電極構造に関
し、殊に圧電部品パッケージ内外の電気的接続を行なう
引き出し電極の構造に関する。
し、殊に圧電部品パッケージ内外の電気的接続を行なう
引き出し電極の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電部品は例えばバルク波を利用する圧
電共振子の場合、形状、厚さ及び表面状態を所定の寸法
に加工した圧電基板両面に夫々励振電極及び該励振電極
から前記圧電基板の端縁に向けて延びる電極リード部を
付着した圧電共振子を、リード線が気密貫通している金
属ベース中に前記リード線に取り付け電気的接続及び機
械的保持を行ない、最後に封止缶を被せて該封止缶と前
記金属ベースとを抵抗溶接し圧電共振子をパッケージ内
に密封するのが一般的であった。
電共振子の場合、形状、厚さ及び表面状態を所定の寸法
に加工した圧電基板両面に夫々励振電極及び該励振電極
から前記圧電基板の端縁に向けて延びる電極リード部を
付着した圧電共振子を、リード線が気密貫通している金
属ベース中に前記リード線に取り付け電気的接続及び機
械的保持を行ない、最後に封止缶を被せて該封止缶と前
記金属ベースとを抵抗溶接し圧電共振子をパッケージ内
に密封するのが一般的であった。
【0003】近年、電子機器の小型化に伴い圧電部品の
小型化及び表面実装化の要求が高まっており、様々な小
型圧電部品の構造が提案されている。図7(a)及び
(b)は表面実装型圧電部品の一例の構造を示す図であ
って、(a)は外観斜視図、(b)はA―A′断面図で
ある。
小型化及び表面実装化の要求が高まっており、様々な小
型圧電部品の構造が提案されている。図7(a)及び
(b)は表面実装型圧電部品の一例の構造を示す図であ
って、(a)は外観斜視図、(b)はA―A′断面図で
ある。
【0004】即ち、圧電基板の両面に夫々励振電極(図
示しない)と該励振電極から該圧電基板の端部まで延び
る電極リード部(図示しない)を付着した圧電共振子1
を、セラミック、ガラス等の絶縁性材料からなるベース
2に固定された、りん青銅、洋白、ステンレス等の導電
性材料の薄板からなるサポート3,4に導電性接着剤
(図示しない)により接着し電気的接続及び機械的保持
をする。前記ベース2には前記サポート3,4固定箇所
から該ベース2端部まで引き出し電極5,6が付着され
ており、前記圧電共振子1を密封するようケース7を低
融点ガラス8により接着封止しても、圧電共振子1とケ
ース7外部との導通を確保できるよう構成したものであ
る。尚、該ケース7は低融点ガラス8によりベース2と
接着可能なら金属等の導電性材料、或はセラミック、ガ
ラス等の絶縁性材料のいずれでもよい。
示しない)と該励振電極から該圧電基板の端部まで延び
る電極リード部(図示しない)を付着した圧電共振子1
を、セラミック、ガラス等の絶縁性材料からなるベース
2に固定された、りん青銅、洋白、ステンレス等の導電
性材料の薄板からなるサポート3,4に導電性接着剤
(図示しない)により接着し電気的接続及び機械的保持
をする。前記ベース2には前記サポート3,4固定箇所
から該ベース2端部まで引き出し電極5,6が付着され
ており、前記圧電共振子1を密封するようケース7を低
融点ガラス8により接着封止しても、圧電共振子1とケ
ース7外部との導通を確保できるよう構成したものであ
る。尚、該ケース7は低融点ガラス8によりベース2と
接着可能なら金属等の導電性材料、或はセラミック、ガ
ラス等の絶縁性材料のいずれでもよい。
【0005】前記低融点ガラス8とは、鉛の酸化物とホ
ウ素の酸化物を樹脂に混入してペースト状としたものを
スクリーン印刷手法等によりベース2とケース7の接合
部分に塗布した後、400℃以上の温度にて加熱処理を
施すことによって樹脂を除去して溶融したガラスのみと
し、これを常温まで冷却することによりガラスを固体化
して被接着物を接着固定するものである。
ウ素の酸化物を樹脂に混入してペースト状としたものを
スクリーン印刷手法等によりベース2とケース7の接合
部分に塗布した後、400℃以上の温度にて加熱処理を
施すことによって樹脂を除去して溶融したガラスのみと
し、これを常温まで冷却することによりガラスを固体化
して被接着物を接着固定するものである。
【0006】前記引き出し電極5,6は真空蒸着等の薄
膜形成技術によりベース2に付着した金属薄膜とするの
が一般的でありその材料は安定且つ導電性の高い金が適
している。但し、周知のように前記ベース2に金単層を
付着しても十分な付着強度を得ることができないため、
図8に示す如く、下地としてニッケル層9を付着した後
金層10を付着して2層とした薄膜構造とし、該金層1
0の付着強度を高くすることが一般的である。
膜形成技術によりベース2に付着した金属薄膜とするの
が一般的でありその材料は安定且つ導電性の高い金が適
している。但し、周知のように前記ベース2に金単層を
付着しても十分な付着強度を得ることができないため、
図8に示す如く、下地としてニッケル層9を付着した後
金層10を付着して2層とした薄膜構造とし、該金層1
0の付着強度を高くすることが一般的である。
【0007】しかしながら、例えば前記金属薄膜の膜厚
をニッケル層9が50〜100オングストローム、金層
10が500〜2000オングストロームとしたとき、
製造工程に於いてベース2とケース7を400℃以上の
温度で加熱処理を施すことにより、低融点ガラス8と接
する領域の引き出し電極5,6が該低融点ガラス8中に
拡散溶解するという現象が発生し、最悪の場合前記引き
出し電極5,6が切断して外部から圧電共振子への電気
的接続が不可能となるという欠陥があった。
をニッケル層9が50〜100オングストローム、金層
10が500〜2000オングストロームとしたとき、
製造工程に於いてベース2とケース7を400℃以上の
温度で加熱処理を施すことにより、低融点ガラス8と接
する領域の引き出し電極5,6が該低融点ガラス8中に
拡散溶解するという現象が発生し、最悪の場合前記引き
出し電極5,6が切断して外部から圧電共振子への電気
的接続が不可能となるという欠陥があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は上述した如き従来の圧電部品の
欠陥を除去すべくなされたものであって、製造時に40
0℃以上の加熱処理を施しても引き出し電極が低融点ガ
ラスに拡散溶解することなく、前記引き出し電極を切断
する恐れのない薄膜構造を有する圧電部品を提供するこ
とを目的とする。
欠陥を除去すべくなされたものであって、製造時に40
0℃以上の加熱処理を施しても引き出し電極が低融点ガ
ラスに拡散溶解することなく、前記引き出し電極を切断
する恐れのない薄膜構造を有する圧電部品を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【発明の概要】上述の目的を達成するため本発明に係わ
る表面実装型圧電部品の構造は、所定のキャビティを有
するパッケージ内に低融点ガラスを用いて圧電素子を封
入した圧電部品に於いて、パッケージ外部と圧電素子の
間を電気的に接続するための引き出し電極を設け、その
少なくとも前記低融点ガラスと接触する領域の表面にク
ロムのコーティングを施す、或は前記引き出し電極が最
下層よりニッケル層、金層、ニッケル層、クロム層の順
で構成した4層の薄膜構造であることを特徴とする圧電
部品の引き出し電極の構造とする。
る表面実装型圧電部品の構造は、所定のキャビティを有
するパッケージ内に低融点ガラスを用いて圧電素子を封
入した圧電部品に於いて、パッケージ外部と圧電素子の
間を電気的に接続するための引き出し電極を設け、その
少なくとも前記低融点ガラスと接触する領域の表面にク
ロムのコーティングを施す、或は前記引き出し電極が最
下層よりニッケル層、金層、ニッケル層、クロム層の順
で構成した4層の薄膜構造であることを特徴とする圧電
部品の引き出し電極の構造とする。
【0010】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例を示す図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の薄膜
構造を示す断面図である。
づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の薄膜
構造を示す断面図である。
【0011】即ち、ベース2に付着する引き出し電極
5,6をベース2の表面から順にニッケル層11、金層
12、クロム層13とした3層の薄膜構造とするもので
ある。該3層の金属薄膜の膜厚は例えば、ニッケル層1
1を50〜200オングストローム、金層12を500
〜2000オングストローム、クロム層13を50〜2
00オングストロームとする。
5,6をベース2の表面から順にニッケル層11、金層
12、クロム層13とした3層の薄膜構造とするもので
ある。該3層の金属薄膜の膜厚は例えば、ニッケル層1
1を50〜200オングストローム、金層12を500
〜2000オングストローム、クロム層13を50〜2
00オングストロームとする。
【0012】上述した如く構成することにより、ニッケ
ル層11と金層12が低融点ガラス中に拡散溶解するこ
とのないようにクロム層13が障壁として作用し、前記
引き出し電極5,6を切断することなく圧電部品と電子
回路の電気的接続を確実なものとすることができる。
ル層11と金層12が低融点ガラス中に拡散溶解するこ
とのないようにクロム層13が障壁として作用し、前記
引き出し電極5,6を切断することなく圧電部品と電子
回路の電気的接続を確実なものとすることができる。
【0013】ところが、上述した如き構成では製造工程
に於いて、400℃以上の温度にて加熱処理を施すこと
によって引き出し電極5,6の金層12とクロム層13
が合金化して抵抗率が上昇するという傾向が見られる。
例えばニッケル層11を50オングストローム、金層1
2を680オングストローム、クロム層13を100オ
ングストロームとして実験したところ、前記引き出し電
極5,6の抵抗率が加熱処理前には約5μΩ・cmであ
ったのに対して加熱処理後は金層12とクロム層13が
合金化することにより約39μΩ・cmに上昇する現象
が見られた。
に於いて、400℃以上の温度にて加熱処理を施すこと
によって引き出し電極5,6の金層12とクロム層13
が合金化して抵抗率が上昇するという傾向が見られる。
例えばニッケル層11を50オングストローム、金層1
2を680オングストローム、クロム層13を100オ
ングストロームとして実験したところ、前記引き出し電
極5,6の抵抗率が加熱処理前には約5μΩ・cmであ
ったのに対して加熱処理後は金層12とクロム層13が
合金化することにより約39μΩ・cmに上昇する現象
が見られた。
【0014】前記抵抗率が約39μΩ・cmであっても
該引き出し電極5,6の導通を得ることは可能だが、圧
電部品としたときの等価抵抗が上昇することとなる。圧
電部品を電子回路に搭載する際に該圧電部品の等価抵抗
が低いことが要求されるので前記引き出し電極5,6の
抵抗率も低いことが望ましい。例えば、前記圧電基板を
水晶基板とした水晶振動子(周波数が20メガヘルツ)
の場合、等価抵抗が30Ω以下の製品を良品としてい
る。そこで前記水晶振動子の等価抵抗が30Ω以下とな
ることを満足するには、前記引き出し電極5,6の抵抗
率を約20μΩ・cm以下にすることが必要である。
該引き出し電極5,6の導通を得ることは可能だが、圧
電部品としたときの等価抵抗が上昇することとなる。圧
電部品を電子回路に搭載する際に該圧電部品の等価抵抗
が低いことが要求されるので前記引き出し電極5,6の
抵抗率も低いことが望ましい。例えば、前記圧電基板を
水晶基板とした水晶振動子(周波数が20メガヘルツ)
の場合、等価抵抗が30Ω以下の製品を良品としてい
る。そこで前記水晶振動子の等価抵抗が30Ω以下とな
ることを満足するには、前記引き出し電極5,6の抵抗
率を約20μΩ・cm以下にすることが必要である。
【0015】そこで引き出し電極5,6を図2に示す如
く、金層12とクロム層13の間に第2のニッケル層1
4を設けて4層の薄膜構造とした。前記第2のニッケル
層14が障壁として作用して金層12とクロム層13が
合金化することがなくなり、前記引き出し電極5,6の
抵抗率の上昇を抑えることが可能となった。例えば第2
のニッケル層14を50〜100オングストロームとす
ると加熱処理を施しても前記引き出し電極5,6の抵抗
率は約22μΩ・cmとなり、抵抗率の変化を抑えるこ
とが可能となった。
く、金層12とクロム層13の間に第2のニッケル層1
4を設けて4層の薄膜構造とした。前記第2のニッケル
層14が障壁として作用して金層12とクロム層13が
合金化することがなくなり、前記引き出し電極5,6の
抵抗率の上昇を抑えることが可能となった。例えば第2
のニッケル層14を50〜100オングストロームとす
ると加熱処理を施しても前記引き出し電極5,6の抵抗
率は約22μΩ・cmとなり、抵抗率の変化を抑えるこ
とが可能となった。
【0016】上述の通り引き出し電極5,6を4層の薄
膜構造とすることにより該引き出し電極5,6が低融点
ガラスに拡散溶解することなく、且つ抵抗率の上昇を抑
えることが可能となった。しかし、各金属薄膜の膜厚は
従来の実績から選択していたが、各金属薄膜の膜厚を変
化することにより加熱処理を施した後の抵抗率の上昇を
更に抑えることができないか確認する実験を行なった。
膜構造とすることにより該引き出し電極5,6が低融点
ガラスに拡散溶解することなく、且つ抵抗率の上昇を抑
えることが可能となった。しかし、各金属薄膜の膜厚は
従来の実績から選択していたが、各金属薄膜の膜厚を変
化することにより加熱処理を施した後の抵抗率の上昇を
更に抑えることができないか確認する実験を行なった。
【0017】まず金層12の膜厚を680オングストロ
ーム、クロム層13の膜厚を100オングストロームに
夫々固定し、ニッケル層11と第2のニッケル層14の
膜厚を変化したときの抵抗率の変化を調べる実験を行な
った。尚、ニッケル層11と第2のニッケル層14は同
じ膜厚とした。実験結果を図3に示す。同図より明らか
なように、ニッケル層11及び第2のニッケル層14の
膜厚を変化しても加熱処理後の抵抗率が変化しないとい
う結果を得た。従って、ニッケル層11、第2のニッケ
ル層14は膜厚を規定することなく膜として存在すれば
よい。
ーム、クロム層13の膜厚を100オングストロームに
夫々固定し、ニッケル層11と第2のニッケル層14の
膜厚を変化したときの抵抗率の変化を調べる実験を行な
った。尚、ニッケル層11と第2のニッケル層14は同
じ膜厚とした。実験結果を図3に示す。同図より明らか
なように、ニッケル層11及び第2のニッケル層14の
膜厚を変化しても加熱処理後の抵抗率が変化しないとい
う結果を得た。従って、ニッケル層11、第2のニッケ
ル層14は膜厚を規定することなく膜として存在すれば
よい。
【0018】次にニッケル層11及び第2のニッケル層
14の膜厚を夫々50オングストローム、クロム層13
の膜厚を100オングストロームに夫々固定し、金層1
2の膜厚を変化したときの抵抗率の変化を調べる実験を
行なった。実験結果を図4に示す。同図より金層12の
膜厚を厚くすることにより加熱処理後の抵抗率の上昇が
抑えられるという結果を得た。
14の膜厚を夫々50オングストローム、クロム層13
の膜厚を100オングストロームに夫々固定し、金層1
2の膜厚を変化したときの抵抗率の変化を調べる実験を
行なった。実験結果を図4に示す。同図より金層12の
膜厚を厚くすることにより加熱処理後の抵抗率の上昇が
抑えられるという結果を得た。
【0019】最後にニッケル層11及び第2のニッケル
層14の膜厚を夫々50オングストロームに固定し、金
層12の膜厚を680オングストロームまたは1500
オングストロームに固定し、クロム層13の膜厚を変化
したときの抵抗率の変化を調べる実験を行なった。実験
結果を図5に示す。尚、金層12の膜厚を680オング
ストロームとしたときの実験結果を図5グラフ15に示
し、金層12の膜厚を1500オングストロームとした
ときの実験結果を図5グラフ16に示す。同図よりクロ
ム層13の膜厚を薄くするほど加熱処理後の抵抗率の上
昇が抑えられるという結果を得た。従って、クロム層1
3はニッケル層11、金層12及び第2のニッケル層1
4が低融点ガラス中に拡散溶解しない程度に薄膜として
存在すればよい。
層14の膜厚を夫々50オングストロームに固定し、金
層12の膜厚を680オングストロームまたは1500
オングストロームに固定し、クロム層13の膜厚を変化
したときの抵抗率の変化を調べる実験を行なった。実験
結果を図5に示す。尚、金層12の膜厚を680オング
ストロームとしたときの実験結果を図5グラフ15に示
し、金層12の膜厚を1500オングストロームとした
ときの実験結果を図5グラフ16に示す。同図よりクロ
ム層13の膜厚を薄くするほど加熱処理後の抵抗率の上
昇が抑えられるという結果を得た。従って、クロム層1
3はニッケル層11、金層12及び第2のニッケル層1
4が低融点ガラス中に拡散溶解しない程度に薄膜として
存在すればよい。
【0020】前記実験結果より、引き出し電極5,6の
抵抗率が加熱後に上昇する現象は金層12及びクロム層
13の膜厚に依存していることが判明した。即ち、クロ
ム層13を薄く付着する、或いは金層12を厚く付着す
ることによって、前記引き出し電極5,6の抵抗率の上
昇を抑えることが可能である。特に、金層12の膜厚を
クロム層13の膜厚より概ね10倍以上の厚さで構成す
れば、引き出し電極5,6の抵抗率を約20μΩ・cm
以下に抑えることが可能という結果を得た。
抵抗率が加熱後に上昇する現象は金層12及びクロム層
13の膜厚に依存していることが判明した。即ち、クロ
ム層13を薄く付着する、或いは金層12を厚く付着す
ることによって、前記引き出し電極5,6の抵抗率の上
昇を抑えることが可能である。特に、金層12の膜厚を
クロム層13の膜厚より概ね10倍以上の厚さで構成す
れば、引き出し電極5,6の抵抗率を約20μΩ・cm
以下に抑えることが可能という結果を得た。
【0021】更に、4層の薄膜構造の膜厚は該薄膜付着
時の製造ばらつきを考慮すれば、ニッケル層11及び第
2のニッケル層14を50オングストローム以上、クロ
ム層13を50オングストローム以上とするのが望まし
い。金層12を前記クロム層13の概ね10倍以上とす
れば引き出し電極5,6の抵抗率の上昇を低く抑えるこ
とが可能となる。またニッケル層11、金層12、及び
第2のニッケル層14の膜厚を厚く付着しても、薄膜の
付着量を必要とすることになり、製造コストが上昇する
ので、ニッケル層11及び第2のニッケル層14を50
〜100オングストローム、クロム層13を50〜80
オングストローム、金層12を前記クロム層13の概ね
10倍以上とすればよい。特に、圧電部品の特性を考慮
するなら金層12の膜厚を更に厚くし、1200オング
ストローム以上とするのが望ましい。
時の製造ばらつきを考慮すれば、ニッケル層11及び第
2のニッケル層14を50オングストローム以上、クロ
ム層13を50オングストローム以上とするのが望まし
い。金層12を前記クロム層13の概ね10倍以上とす
れば引き出し電極5,6の抵抗率の上昇を低く抑えるこ
とが可能となる。またニッケル層11、金層12、及び
第2のニッケル層14の膜厚を厚く付着しても、薄膜の
付着量を必要とすることになり、製造コストが上昇する
ので、ニッケル層11及び第2のニッケル層14を50
〜100オングストローム、クロム層13を50〜80
オングストローム、金層12を前記クロム層13の概ね
10倍以上とすればよい。特に、圧電部品の特性を考慮
するなら金層12の膜厚を更に厚くし、1200オング
ストローム以上とするのが望ましい。
【0022】本願発明の効果を確認するため、前記圧電
基板を水晶基板とした水晶振動子を試作した。引き出し
電極5,6のニッケル層11を50オングストローム、
金層12を2000オングストローム、第2のニッケル
層14を50オングストローム、クロム層13を80オ
ングストロームとし、評価方法として水晶振動子の等価
抵抗を測定した。従来の抵抗溶接による缶封止タイプ
(加熱処理を施さない)と本願発明による水晶振動子の
加熱処理後の等価抵抗を測定した結果を図6に示す。実
験結果から従来の水晶振動子と本願発明を実施した水晶
振動子の等価抵抗の値及びばらつきに差が確認できない
程度に改善することが可能となった。
基板を水晶基板とした水晶振動子を試作した。引き出し
電極5,6のニッケル層11を50オングストローム、
金層12を2000オングストローム、第2のニッケル
層14を50オングストローム、クロム層13を80オ
ングストロームとし、評価方法として水晶振動子の等価
抵抗を測定した。従来の抵抗溶接による缶封止タイプ
(加熱処理を施さない)と本願発明による水晶振動子の
加熱処理後の等価抵抗を測定した結果を図6に示す。実
験結果から従来の水晶振動子と本願発明を実施した水晶
振動子の等価抵抗の値及びばらつきに差が確認できない
程度に改善することが可能となった。
【0023】尚、引き出し電極5,6を真空蒸着等の薄
膜形成技術によりベース2に付着するものとして説明し
たが、金属薄膜形成方法としてスパッタ、メッキ等を適
用して構わない。更に、引き出し電極5,6形成時にマ
スク等を利用して低融点ガラス8を塗布する領域のみを
3層或は4層の薄膜構造とし、その他の箇所は図8に示
した如く、従来のニッケル層9と金層10の2層からな
る薄膜構造としてもよい。
膜形成技術によりベース2に付着するものとして説明し
たが、金属薄膜形成方法としてスパッタ、メッキ等を適
用して構わない。更に、引き出し電極5,6形成時にマ
スク等を利用して低融点ガラス8を塗布する領域のみを
3層或は4層の薄膜構造とし、その他の箇所は図8に示
した如く、従来のニッケル層9と金層10の2層からな
る薄膜構造としてもよい。
【0024】以上本発明は水晶基板を用いた水晶振動
子、モノリシック・クリスタル・フィルタ(MCF)を
含む共振子、或は水晶以外の圧電基板を用いた共振子や
部分電極を二分割した構成の二重モードフィルタの如き
共振子、バルク波以外の表面弾性波(SAW)等を用い
た共振子及びフィルタに適用してもよい。
子、モノリシック・クリスタル・フィルタ(MCF)を
含む共振子、或は水晶以外の圧電基板を用いた共振子や
部分電極を二分割した構成の二重モードフィルタの如き
共振子、バルク波以外の表面弾性波(SAW)等を用い
た共振子及びフィルタに適用してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明した如く構成するも
のであるから、圧電部品の製造工程に於いて、引き出し
電極が切断することにより歩留まりが低下するという欠
陥が無くなり、圧電部品を極めて安価に生産することが
可能となると共に、完成した圧電部品を実装する電子回
路の低価格化に著しい効果を発揮するものである。
のであるから、圧電部品の製造工程に於いて、引き出し
電極が切断することにより歩留まりが低下するという欠
陥が無くなり、圧電部品を極めて安価に生産することが
可能となると共に、完成した圧電部品を実装する電子回
路の低価格化に著しい効果を発揮するものである。
【図1】本発明に係わる薄膜構造の一実施例を示す断面
図
図
【図2】本発明に係わる薄膜構造の第2の実施例を示す
断面図
断面図
【図3】本発明に係わる薄膜構造のニッケル層の膜厚と
加熱処理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す
図
加熱処理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す
図
【図4】本発明に係わる薄膜構造の金層の膜厚と加熱処
理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す図
理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す図
【図5】本発明に係わる薄膜構造のクロム層の膜厚と加
熱処理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す図
熱処理後の抵抗率との関係についての実験結果を示す図
【図6】本発明に係わる水晶振動子の等価抵抗分布を示
す図
す図
【図7】(a)及び(b)は従来の圧電部品を示す外観
斜視図及び断面図
斜視図及び断面図
【図8】従来の引き出し電極の薄膜構造を示す断面図
2………ベース 5,6………引き出し電極 11………ニッケル層 12………金層 13………クロム層 14………第2のニッケル層
Claims (3)
- 【請求項1】所定のキャビティを有するパッケージ内に
低融点ガラスを用いて圧電素子を封入した圧電部品に於
いて、パッケージ外部と圧電素子の間を電気的に接続す
るための引き出し電極を設け、その少なくとも前記低融
点ガラスと接触する領域の表面にクロムのコーティング
を施したことを特徴とする圧電部品の引き出し電極構
造。 - 【請求項2】前記引き出し電極が最下層よりニッケル
層、金層、ニッケル層、クロム層の順で構成した4層の
薄膜構造であることを特徴とする請求項1記載の圧電部
品の引き出し電極構造。 - 【請求項3】前記4層薄膜構造とした引き出し電極に於
いて、金層の膜厚がクロム層の膜厚の概ね10倍以上で
あることを特徴とする請求項2記載の圧電部品の引き出
し電極構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25477794A JPH07307638A (ja) | 1993-12-21 | 1994-09-22 | 圧電部品の引き出し電極構造 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34654293A JPH07183754A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 圧電部品の引き出し電極構造 |
| JP5-346542 | 1993-12-21 | ||
| JP25477794A JPH07307638A (ja) | 1993-12-21 | 1994-09-22 | 圧電部品の引き出し電極構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07307638A true JPH07307638A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=26541840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25477794A Pending JPH07307638A (ja) | 1993-12-21 | 1994-09-22 | 圧電部品の引き出し電極構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07307638A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002175081A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-06-21 | Agere Systems Guardian Corp | 円柱構造を有する増加帯域幅薄膜共振器 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP25477794A patent/JPH07307638A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002175081A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-06-21 | Agere Systems Guardian Corp | 円柱構造を有する増加帯域幅薄膜共振器 |
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