JPH07309800A - 有機カルボン酸の製造方法 - Google Patents
有機カルボン酸の製造方法Info
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- JPH07309800A JPH07309800A JP6282719A JP28271994A JPH07309800A JP H07309800 A JPH07309800 A JP H07309800A JP 6282719 A JP6282719 A JP 6282719A JP 28271994 A JP28271994 A JP 28271994A JP H07309800 A JPH07309800 A JP H07309800A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/42—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C51/47—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by solid-liquid treatment; by chemisorption
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- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
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- C07C51/12—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide on an oxygen-containing group in organic compounds, e.g. alcohols
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J31/00—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
- B01J31/16—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヨウ化物含有量が極めて低い有機カルボン酸
を簡便かつ経済的に製造することが可能な有機カルボン
酸の製造方法を提供する。 【構成】 生成工程において、ピリジン環を樹脂構造に
含む不溶性担体(I)にロジウムを固定化させたロジウ
ム含有固体触媒および炭素数1〜5のアルキル基を含む
ヨウ化アルキルの存在下、反応溶媒中でアルコールと一
酸化炭素を反応させて含水濃度0.5〜10重量%の反
応生成物を得た後、除去工程において、反応生成物から
有機カルボン酸を分離回収し、ピリジン環を樹脂構造に
含む不溶性担体(II)に回収した有機カルボン酸を接触
させることにより含有するヨウ化物を除去する。
を簡便かつ経済的に製造することが可能な有機カルボン
酸の製造方法を提供する。 【構成】 生成工程において、ピリジン環を樹脂構造に
含む不溶性担体(I)にロジウムを固定化させたロジウ
ム含有固体触媒および炭素数1〜5のアルキル基を含む
ヨウ化アルキルの存在下、反応溶媒中でアルコールと一
酸化炭素を反応させて含水濃度0.5〜10重量%の反
応生成物を得た後、除去工程において、反応生成物から
有機カルボン酸を分離回収し、ピリジン環を樹脂構造に
含む不溶性担体(II)に回収した有機カルボン酸を接触
させることにより含有するヨウ化物を除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロジウム系触媒およびヨ
ウ化物助触媒を用いてアルコールのカルボニル化反応を
行い、反応生成物から分離、精製して有機カルボン酸を
製造する方法に係り、特にヨウ化物の含有量が極めて低
い有機カルボン酸の製造方法に関する。
ウ化物助触媒を用いてアルコールのカルボニル化反応を
行い、反応生成物から分離、精製して有機カルボン酸を
製造する方法に係り、特にヨウ化物の含有量が極めて低
い有機カルボン酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機カルボン酸、例えば酢酸の製
造方法としては、ロジウムカルボニル錯体およびヨウ化
メチル存在下において、反応溶媒中でメタノールと一酸
化炭素を反応させる方法が知られている。この方法は、
反応系に比較的高濃度の水分(約15%)を必要とする
が、そのために酢酸回収のエネルギーが大きく、さらに
重要なことに、多量の水分の存在に伴って生成するヨウ
化物(具体的にはヨウ化水素(HI))が材料腐食性の
強い物質であるため、装置材料に耐腐食性の高い高価な
材料を用いなければならないという欠点があった。そこ
で、低水分で反応を行う改良方法として、アルカリ金属
塩を併用する方法(特開昭62−298549号)や、
多孔質架橋構造を有するビニルピリジン系樹脂にロジウ
ムカルボニル錯体を担持させた触媒を用いる方法(特開
平5−306253号)が開示されている。
造方法としては、ロジウムカルボニル錯体およびヨウ化
メチル存在下において、反応溶媒中でメタノールと一酸
化炭素を反応させる方法が知られている。この方法は、
反応系に比較的高濃度の水分(約15%)を必要とする
が、そのために酢酸回収のエネルギーが大きく、さらに
重要なことに、多量の水分の存在に伴って生成するヨウ
化物(具体的にはヨウ化水素(HI))が材料腐食性の
強い物質であるため、装置材料に耐腐食性の高い高価な
材料を用いなければならないという欠点があった。そこ
で、低水分で反応を行う改良方法として、アルカリ金属
塩を併用する方法(特開昭62−298549号)や、
多孔質架橋構造を有するビニルピリジン系樹脂にロジウ
ムカルボニル錯体を担持させた触媒を用いる方法(特開
平5−306253号)が開示されている。
【0003】上記のような酢酸の製造方法では、助触媒
として用いられるヨウ化メチルおよびその加水分解によ
り副生するヨウ化水素等のヨウ化物は、主として蒸留に
より酢酸から除去されるが、さらに残存するヨウ化物の
除去が必須となっている。例えば、酢酸中のヨウ化物の
含有量に関する工業規格は、セラニーズ社特許(特開平
5−246935号)によれば10ppb以下であり、
さらに、酢酸ビニル原料として用いる場合には、酢酸中
のヨウ化物の含有量は1ppb以下であることが要求さ
れる。これは、酢酸ビニル合成において用いられる金あ
るいはパラジウム触媒がヨウ化物により失活するのを防
止するためである。
として用いられるヨウ化メチルおよびその加水分解によ
り副生するヨウ化水素等のヨウ化物は、主として蒸留に
より酢酸から除去されるが、さらに残存するヨウ化物の
除去が必須となっている。例えば、酢酸中のヨウ化物の
含有量に関する工業規格は、セラニーズ社特許(特開平
5−246935号)によれば10ppb以下であり、
さらに、酢酸ビニル原料として用いる場合には、酢酸中
のヨウ化物の含有量は1ppb以下であることが要求さ
れる。これは、酢酸ビニル合成において用いられる金あ
るいはパラジウム触媒がヨウ化物により失活するのを防
止するためである。
【0004】上述のようにして得られた酢酸からのヨウ
化物の除去方法としては、酢酸にアルカリ金属水酸化物
等を接触させて酢酸中のヨウ化物を除去する方法(特公
昭57−55695号)、酢酸にメタノールを接触させ
て酢酸中のヨウ化物を除去する方法(特開昭52−23
016号)がある。また、活性サイトの一部を銀または
水銀形としたマクロ網状強酸陽イオン交換樹脂に、ヨウ
化物を含有する酢酸を接触させることによりヨウ化物を
除去する方法(特公平5−21031号)、ヨウ化物と
反応して沈殿生成可能な金属塩を配位コンプレックスに
より結合させたポリマー樹脂に、ヨウ化物を含有する酢
酸を接触させることによってヨウ化物を除去する方法
(特開平5−246935号)が開示されている。
化物の除去方法としては、酢酸にアルカリ金属水酸化物
等を接触させて酢酸中のヨウ化物を除去する方法(特公
昭57−55695号)、酢酸にメタノールを接触させ
て酢酸中のヨウ化物を除去する方法(特開昭52−23
016号)がある。また、活性サイトの一部を銀または
水銀形としたマクロ網状強酸陽イオン交換樹脂に、ヨウ
化物を含有する酢酸を接触させることによりヨウ化物を
除去する方法(特公平5−21031号)、ヨウ化物と
反応して沈殿生成可能な金属塩を配位コンプレックスに
より結合させたポリマー樹脂に、ヨウ化物を含有する酢
酸を接触させることによってヨウ化物を除去する方法
(特開平5−246935号)が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
酢酸にアルカリ金属水酸化物やメタノールを接触させて
酢酸中のヨウ化物を除去する方法では、ヨウ化水素の除
去は可能であっても、助触媒として用いられるヨウ化メ
チル等のヨウ化アルキルの除去に関しては効果が小さ
く、酢酸中の全ヨウ素量を数ppbまで減少させるのが
限界であり、1ppb以下という規格は達成するこがで
きないという問題があった。
酢酸にアルカリ金属水酸化物やメタノールを接触させて
酢酸中のヨウ化物を除去する方法では、ヨウ化水素の除
去は可能であっても、助触媒として用いられるヨウ化メ
チル等のヨウ化アルキルの除去に関しては効果が小さ
く、酢酸中の全ヨウ素量を数ppbまで減少させるのが
限界であり、1ppb以下という規格は達成するこがで
きないという問題があった。
【0006】一方、上述の特公平5−21031号およ
び特開平5−246935号に開示されている銀または
水銀を結合させた特別なイオン交換樹脂、あるいは金属
塩を有するポリマー樹脂を用いる方法は、主にヨウ化ヘ
キシルの除去を目的としたものである。すなわち、特公
平5−21031号および特開平5−246935号に
開示されているヨウ化物の除去方法は、反応系にLi
I、NaI等のアルカリ金属塩を添加することにより得
られた含水濃度の低い酢酸中に副生される分離除去困難
なヨウ化ヘキシルを除去するためのものであり、ヨウ化
ヘキシルとともに、ヨウ化メチル等の他のヨウ化アルキ
ルおよびヨウ化水素を1ppb以下まで減少させること
ができる。しかしながら、上述のような特別な樹脂は製
造コストが高く、また、銀や水銀の回収処理が必要とな
るため、酢酸製造に対して上記の除去方法を適用した場
合、酢酸製造のコスト増大を来すという問題があった。
このため、ヨウ化物の含有量が1ppbである酢酸等の
有機カルボン酸を簡便、経済的に製造できる方法が要望
されていた。
び特開平5−246935号に開示されている銀または
水銀を結合させた特別なイオン交換樹脂、あるいは金属
塩を有するポリマー樹脂を用いる方法は、主にヨウ化ヘ
キシルの除去を目的としたものである。すなわち、特公
平5−21031号および特開平5−246935号に
開示されているヨウ化物の除去方法は、反応系にLi
I、NaI等のアルカリ金属塩を添加することにより得
られた含水濃度の低い酢酸中に副生される分離除去困難
なヨウ化ヘキシルを除去するためのものであり、ヨウ化
ヘキシルとともに、ヨウ化メチル等の他のヨウ化アルキ
ルおよびヨウ化水素を1ppb以下まで減少させること
ができる。しかしながら、上述のような特別な樹脂は製
造コストが高く、また、銀や水銀の回収処理が必要とな
るため、酢酸製造に対して上記の除去方法を適用した場
合、酢酸製造のコスト増大を来すという問題があった。
このため、ヨウ化物の含有量が1ppbである酢酸等の
有機カルボン酸を簡便、経済的に製造できる方法が要望
されていた。
【0007】本発明は上述のような実情に鑑みてなされ
たものであり、本発明者らは上記の特開平5−3062
53号に開示されている多孔質構造を有するビニルピリ
ジン系樹脂にロジウムカルボニル錯体を担持させた触媒
を用い反応系にアルカリ金属ヨウ化物を用いない酢酸製
造方法において、炭素数1〜5のアルキル基を含むヨウ
化アルキルを助触媒として用い、かつ、反応生成物が低
水分濃度となるまで反応を継続させた場合には、反応生
成物中にヨウ化ヘキシルが全然生成されないことを見出
した。一方、ヨウ化アルキルを含む有機カルボン酸を樹
脂処理してヨウ化物を除去する方法を研究した結果、ピ
リジン環を樹脂構造に含む不溶性樹脂が、銀や水銀等の
変性を施さなくても、そのままの形で炭素数1〜5のア
ルキル基を含むヨウ化アルキルを高効率で除去できるこ
とを見出した。
たものであり、本発明者らは上記の特開平5−3062
53号に開示されている多孔質構造を有するビニルピリ
ジン系樹脂にロジウムカルボニル錯体を担持させた触媒
を用い反応系にアルカリ金属ヨウ化物を用いない酢酸製
造方法において、炭素数1〜5のアルキル基を含むヨウ
化アルキルを助触媒として用い、かつ、反応生成物が低
水分濃度となるまで反応を継続させた場合には、反応生
成物中にヨウ化ヘキシルが全然生成されないことを見出
した。一方、ヨウ化アルキルを含む有機カルボン酸を樹
脂処理してヨウ化物を除去する方法を研究した結果、ピ
リジン環を樹脂構造に含む不溶性樹脂が、銀や水銀等の
変性を施さなくても、そのままの形で炭素数1〜5のア
ルキル基を含むヨウ化アルキルを高効率で除去できるこ
とを見出した。
【0008】すなわち、本発明者らが見出した上記の酢
酸生成方法による反応生成物から酢酸を分離し、上記の
不溶性樹脂による処理を行って、経済的にヨウ化物含有
量が極めて低い酢酸の製造が可能なことから本発明がな
された。
酸生成方法による反応生成物から酢酸を分離し、上記の
不溶性樹脂による処理を行って、経済的にヨウ化物含有
量が極めて低い酢酸の製造が可能なことから本発明がな
された。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述のような課題を解決
するための手段は、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性
担体(I)にロジウムを固定化させたロジウム含有固体
触媒および炭素数1〜5のアルキル基を含むヨウ化アル
キルの存在下、反応溶媒中でアルコールと一酸化炭素を
反応させて含水濃度0.5〜10重量%の反応生成物を
得る生成工程と、前記反応生成物から有機カルボン酸を
分離回収し、回収した前記有機カルボン酸を、ピリジン
環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)に接触させること
により含有するヨウ化物を除去する除去工程と、を有す
るような構成とした。
するための手段は、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性
担体(I)にロジウムを固定化させたロジウム含有固体
触媒および炭素数1〜5のアルキル基を含むヨウ化アル
キルの存在下、反応溶媒中でアルコールと一酸化炭素を
反応させて含水濃度0.5〜10重量%の反応生成物を
得る生成工程と、前記反応生成物から有機カルボン酸を
分離回収し、回収した前記有機カルボン酸を、ピリジン
環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)に接触させること
により含有するヨウ化物を除去する除去工程と、を有す
るような構成とした。
【0010】また、上記の不溶性担体(I)の架橋度が
30〜60%であるような構成とした。
30〜60%であるような構成とした。
【0011】また、上記の不溶性担体(I)の細孔容積
が0.2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nmであるような構成とした。
が0.2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nmであるような構成とした。
【0012】また、上記の不溶性担体(II)の架橋度が
10〜70%であるような構成とした。
10〜70%であるような構成とした。
【0013】また、上記の不溶性担体(II)の細孔容積
が0.2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nmであるような構成とした。
が0.2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nmであるような構成とした。
【0014】また、上記の生成工程における一酸化炭素
分圧が7〜30kg/cm2 G、反応温度が140〜2
50℃であるような構成とした。
分圧が7〜30kg/cm2 G、反応温度が140〜2
50℃であるような構成とした。
【0015】さらに、上記の除去工程における有機カル
ボン酸と不溶性樹脂(II)との接触温度が70〜200
℃であるような構成とした。
ボン酸と不溶性樹脂(II)との接触温度が70〜200
℃であるような構成とした。
【0016】さらに、また、上記の生成工程の後、前記
反応生成物から有機カルボン酸を分離回収し、回収した
前記有機カルボン酸にメタノールを接触させ、次に、ア
ルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属塩の単独あるい
はそれと次亜燐酸との混合物を接触させる精製工程を経
た後、前記除去工程に進むような構成とした。
反応生成物から有機カルボン酸を分離回収し、回収した
前記有機カルボン酸にメタノールを接触させ、次に、ア
ルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属塩の単独あるい
はそれと次亜燐酸との混合物を接触させる精製工程を経
た後、前記除去工程に進むような構成とした。
【0017】本発明の有機カルボン酸の製造方法は、有
機カルボン酸を生成する生成工程と、ヨウ化物の除去工
程とを有している。
機カルボン酸を生成する生成工程と、ヨウ化物の除去工
程とを有している。
【0018】まず、本発明の有機カルボン酸の生成工程
において使用するロジウム含有固体触媒に用いる不溶性
担体(I)は、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性樹脂
であり、その架橋度が30〜60%、好ましくは35〜
60%、細孔容積が0.2〜0.4cc/g、好ましく
は0.3〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nm、好ましくは30〜90nmであるものを使用す
る。架橋度が30%未満であると、ロジウム含有固体触
媒として用いた際に脱ピリジン速度の増大および耐摩耗
性の低下等の問題が生じるので好ましくない。また、架
橋度が60%を超えると、触媒活性の低下を生じるので
好ましくない。不溶性担体(I)の細孔容積が0.2c
c/g未満であると、ロジウム含有固体触媒として用い
た際に触媒活性の低下を生じるので好ましくなく、一
方、細孔容積が0.4cc/gを超えると、耐摩耗性の
低下等の問題が生じるので好ましくない。さらに、不溶
性担体(I)の平均細孔径が20nm未満であると、ロ
ジウム含有固体触媒として用いた際に触媒活性の低下を
生じるので好ましくなく、一方、平均細孔径が100n
mを超えると、耐摩耗性の低下等の問題が生じるので好
ましくない。
において使用するロジウム含有固体触媒に用いる不溶性
担体(I)は、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性樹脂
であり、その架橋度が30〜60%、好ましくは35〜
60%、細孔容積が0.2〜0.4cc/g、好ましく
は0.3〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100
nm、好ましくは30〜90nmであるものを使用す
る。架橋度が30%未満であると、ロジウム含有固体触
媒として用いた際に脱ピリジン速度の増大および耐摩耗
性の低下等の問題が生じるので好ましくない。また、架
橋度が60%を超えると、触媒活性の低下を生じるので
好ましくない。不溶性担体(I)の細孔容積が0.2c
c/g未満であると、ロジウム含有固体触媒として用い
た際に触媒活性の低下を生じるので好ましくなく、一
方、細孔容積が0.4cc/gを超えると、耐摩耗性の
低下等の問題が生じるので好ましくない。さらに、不溶
性担体(I)の平均細孔径が20nm未満であると、ロ
ジウム含有固体触媒として用いた際に触媒活性の低下を
生じるので好ましくなく、一方、平均細孔径が100n
mを超えると、耐摩耗性の低下等の問題が生じるので好
ましくない。
【0019】このようなピリジン環を樹脂構造に含む不
溶性担体(I)は、例えば、ビニルピリジンと架橋剤と
してのジビニルモノマーとを反応させることによって、
あるいはビニルピリジンとジビニルモノマーを含むビニ
ルモノマーを反応させることによって得ることができ
る。具体的なピリジン環含有不溶性担体(I)として
は、例えば、4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共
重合体、2−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重合
体、スチレン・ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重
合体、ビニルメチルピリジン・ジビニルベンゼン共重合
体、ビニルピリジン・アクリル酸メチル・ジアクリル酸
エチル共重合体等を挙げることができる。このような共
重合体は、従来公知の共重合方法、例えば、沈殿剤添加
法、線状重量体添加法、膨潤剤・沈殿剤添加法、希釈剤
・線重量体添加法等により得ることができる。
溶性担体(I)は、例えば、ビニルピリジンと架橋剤と
してのジビニルモノマーとを反応させることによって、
あるいはビニルピリジンとジビニルモノマーを含むビニ
ルモノマーを反応させることによって得ることができ
る。具体的なピリジン環含有不溶性担体(I)として
は、例えば、4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共
重合体、2−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重合
体、スチレン・ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重
合体、ビニルメチルピリジン・ジビニルベンゼン共重合
体、ビニルピリジン・アクリル酸メチル・ジアクリル酸
エチル共重合体等を挙げることができる。このような共
重合体は、従来公知の共重合方法、例えば、沈殿剤添加
法、線状重量体添加法、膨潤剤・沈殿剤添加法、希釈剤
・線重量体添加法等により得ることができる。
【0020】ピリジン環含有不溶性担体(I)の製造方
法として、特公昭61−25731号公報に開示されて
いる製造方法を挙げることができる。この製造方法によ
ると、ピリジン環含有不溶性担体(I)は、ビニルピリ
ジン系モノマーと、2個のビニル基をもつ架橋剤と、必
要に応じて用いられるビニルモノマーとの混合物を、ラ
ジカル重合反応触媒の存在下で重合反応させることによ
り製造される。この場合、重合反応は、水を媒体とする
水系懸濁重合が採用される。また、重合反応系には、懸
濁安定剤および沈殿剤が添加される。懸濁安定剤として
は、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリメタクリル酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、澱粉、ゼラチ
ン、スチレン・無水マレイン酸共重合体のアンモニウム
塩等の水溶性高分子、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、ベントナイト、ケイ酸マグネシウム等の無機塩が用
いられる。また、反応系には塩化ナトリウムや亜硫酸ナ
トリウム等を添加することができる。沈殿剤としては、
モノマーに対して溶媒として作用するが生成ポリマーに
対しては貧溶媒として作用する有機溶媒、例えば、イソ
オクタン等の炭素数5〜10の炭化水素の他、アルコー
ル、エステル等が用いられる。このようなピリジン環含
有不溶性担体(I)の製造においては、得られるピリジ
ン環含有不溶性樹脂の架橋度は架橋剤の添加量により制
御することができる。また、細孔容積および平均細孔径
は、沈殿剤の種類とその添加量によって主に制御するこ
とができ、更に、懸濁安定剤の種類とその添加量および
反応温度により制御することができる。
法として、特公昭61−25731号公報に開示されて
いる製造方法を挙げることができる。この製造方法によ
ると、ピリジン環含有不溶性担体(I)は、ビニルピリ
ジン系モノマーと、2個のビニル基をもつ架橋剤と、必
要に応じて用いられるビニルモノマーとの混合物を、ラ
ジカル重合反応触媒の存在下で重合反応させることによ
り製造される。この場合、重合反応は、水を媒体とする
水系懸濁重合が採用される。また、重合反応系には、懸
濁安定剤および沈殿剤が添加される。懸濁安定剤として
は、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリメタクリル酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、澱粉、ゼラチ
ン、スチレン・無水マレイン酸共重合体のアンモニウム
塩等の水溶性高分子、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、ベントナイト、ケイ酸マグネシウム等の無機塩が用
いられる。また、反応系には塩化ナトリウムや亜硫酸ナ
トリウム等を添加することができる。沈殿剤としては、
モノマーに対して溶媒として作用するが生成ポリマーに
対しては貧溶媒として作用する有機溶媒、例えば、イソ
オクタン等の炭素数5〜10の炭化水素の他、アルコー
ル、エステル等が用いられる。このようなピリジン環含
有不溶性担体(I)の製造においては、得られるピリジ
ン環含有不溶性樹脂の架橋度は架橋剤の添加量により制
御することができる。また、細孔容積および平均細孔径
は、沈殿剤の種類とその添加量によって主に制御するこ
とができ、更に、懸濁安定剤の種類とその添加量および
反応温度により制御することができる。
【0021】ピリジン環含有不溶性担体(I)を得るた
めに用いるビニルピリジン系モノマーとしては、4−ビ
ニルピリジン、2−ビニルピリジン、ピリジン環にメチ
ル基やエチル基等の低級アルキル基を有する4−ビニル
ピリジン誘導体または2ービニルピリジン誘導体等が挙
げられる。また、このビニルピリジン系モノマーには、
他のビニル単量体、例えば、スチレン、ビニルトルエン
等の芳香族系ビニルモノマーを混入することができる。
これらの芳香族系ビニルモノマーの混入量は、全モノマ
ー中、30モル%以下、好ましくは20モル%以下とす
るのがよい。
めに用いるビニルピリジン系モノマーとしては、4−ビ
ニルピリジン、2−ビニルピリジン、ピリジン環にメチ
ル基やエチル基等の低級アルキル基を有する4−ビニル
ピリジン誘導体または2ービニルピリジン誘導体等が挙
げられる。また、このビニルピリジン系モノマーには、
他のビニル単量体、例えば、スチレン、ビニルトルエン
等の芳香族系ビニルモノマーを混入することができる。
これらの芳香族系ビニルモノマーの混入量は、全モノマ
ー中、30モル%以下、好ましくは20モル%以下とす
るのがよい。
【0022】ビニルピリジン系モノマーに共重合させる
2個のビニル基をもつ架橋剤としては、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルトルエン等の芳香族化合物の他、ブタジエ
ン等の脂肪族化合物を挙げることができる。このような
架橋剤の使用量は、ピリジン環含有不溶性樹脂の設定架
橋度に応じて適宜決めることができる。
2個のビニル基をもつ架橋剤としては、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルトルエン等の芳香族化合物の他、ブタジエ
ン等の脂肪族化合物を挙げることができる。このような
架橋剤の使用量は、ピリジン環含有不溶性樹脂の設定架
橋度に応じて適宜決めることができる。
【0023】ここで、本発明における不溶性担体(I)
の架橋度は、以下のように定義される。 (架橋度) 架橋度(%) = A/B × 100 A:樹脂中に含まれる架橋剤の重量 B:樹脂中に含まれるビニルピリジン系モノマーの重量 また、不溶性担体の細孔容積および平均細孔径は、以下
のように測定、算出するものである。 (細孔容積)水銀圧入法により測定する。この場合、水
銀の表面張力は25℃で474dyne/cmとし、使
用接触角は140度とし、絶対水銀圧力を1〜200k
g/cm2 Gまで変化させて測定する。 (平均細孔径)上記のように測定される細孔容積と、
B.E.T法により測定される不溶性樹脂の表面積か
ら、下記の式にしたがって算出する。
の架橋度は、以下のように定義される。 (架橋度) 架橋度(%) = A/B × 100 A:樹脂中に含まれる架橋剤の重量 B:樹脂中に含まれるビニルピリジン系モノマーの重量 また、不溶性担体の細孔容積および平均細孔径は、以下
のように測定、算出するものである。 (細孔容積)水銀圧入法により測定する。この場合、水
銀の表面張力は25℃で474dyne/cmとし、使
用接触角は140度とし、絶対水銀圧力を1〜200k
g/cm2 Gまで変化させて測定する。 (平均細孔径)上記のように測定される細孔容積と、
B.E.T法により測定される不溶性樹脂の表面積か
ら、下記の式にしたがって算出する。
【0024】 平均細孔径(nm)=4(C/D)×103 C:細孔容積(cc/g) D:表面積(m2 /g) また、不溶性担体(I)の形状は、粒状体、好ましくは
球状体とし、その粒径は0.01〜4mm、好ましくは
0.1〜2mm、より好ましくは0.4〜2mmとす
る。
球状体とし、その粒径は0.01〜4mm、好ましくは
0.1〜2mm、より好ましくは0.4〜2mmとす
る。
【0025】このような不溶性担体(I)に担持される
ロジウムは、例えば〔Rh(CO)2 I2 〕- で表され
るロジウムカルボニル錯体の形態である。このようなロ
ジウムカルボニル錯体を不溶性担体(I)に担持させる
方法としては、以下に示すような方法が挙げられる。 (1)不溶性担体(I)のピリジン環の窒素原子に水溶
液中でロジウムイオンを担持させた後、有機溶媒中でヨ
ウ化アルキルと一酸化炭素の存在下でロジウムカルボニ
ル錯体に変化させる方法。
ロジウムは、例えば〔Rh(CO)2 I2 〕- で表され
るロジウムカルボニル錯体の形態である。このようなロ
ジウムカルボニル錯体を不溶性担体(I)に担持させる
方法としては、以下に示すような方法が挙げられる。 (1)不溶性担体(I)のピリジン環の窒素原子に水溶
液中でロジウムイオンを担持させた後、有機溶媒中でヨ
ウ化アルキルと一酸化炭素の存在下でロジウムカルボニ
ル錯体に変化させる方法。
【0026】この方法におけるピリジン環とロジウムと
の反応は次式で表される。また、その反応条件として
は、一般的には、ロジウムの担持は常温、常圧下の条件
を、担持ロジウムのカルボニル錯体化は後述するメタノ
ールのカルボニル化条件と同様の条件を用いることがで
きる。
の反応は次式で表される。また、その反応条件として
は、一般的には、ロジウムの担持は常温、常圧下の条件
を、担持ロジウムのカルボニル錯体化は後述するメタノ
ールのカルボニル化条件と同様の条件を用いることがで
きる。
【0027】
【化1】 前記式中、Rは低級アルキル基を示す。 (2)不溶性担体(I)を、一酸化炭素加圧下におい
て、ヨウ化アルキルを含む溶媒中でロジウム塩と接触さ
せる方法。
て、ヨウ化アルキルを含む溶媒中でロジウム塩と接触さ
せる方法。
【0028】この方法の場合、一般的には、後述するメ
タノールのカルボニル化反応条件下で、ロジウム塩と不
溶性担体(I)とを接触させればよい。このようにして
得られるロジウム含有固体触媒は、不溶性担体(I)に
含まれるピリジン環がヨウ化アルキルによって4級化さ
れてピリジニウム塩となり、このピリジニウム塩に、ロ
ジウム塩とヨウ化アルキルと一酸化炭素との反応により
生成したロジウムカルボニル錯体〔Rh(CO)2 I
2 〕- がイオン的に結合した構造を有する。
タノールのカルボニル化反応条件下で、ロジウム塩と不
溶性担体(I)とを接触させればよい。このようにして
得られるロジウム含有固体触媒は、不溶性担体(I)に
含まれるピリジン環がヨウ化アルキルによって4級化さ
れてピリジニウム塩となり、このピリジニウム塩に、ロ
ジウム塩とヨウ化アルキルと一酸化炭素との反応により
生成したロジウムカルボニル錯体〔Rh(CO)2 I
2 〕- がイオン的に結合した構造を有する。
【0029】上記のロジウム塩としては、塩化ロジウ
ム、臭化ロジウム、ヨウ化ロジウム等のハロゲン化ロジ
ウムが挙げられる。また、ヨウ化アルキルとしては、ヨ
ウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル等の炭素数
1〜5の低級アルキル基を有するものが挙げられ、特に
ヨウ化メチルの使用が好ましい。ロジウム塩に対するヨ
ウ化アルキルの使用割合は、ロジウム塩1モル当り、ヨ
ウ化アルキル2〜2000モル、好ましくは50〜50
0モルの割合である。また、ロジウム塩とヨウ化アルキ
ルを接触させる際の一酸化炭素圧は、7〜30kg/c
m2 G、好ましくは10〜20kg/cm2 Gである。
ム、臭化ロジウム、ヨウ化ロジウム等のハロゲン化ロジ
ウムが挙げられる。また、ヨウ化アルキルとしては、ヨ
ウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル等の炭素数
1〜5の低級アルキル基を有するものが挙げられ、特に
ヨウ化メチルの使用が好ましい。ロジウム塩に対するヨ
ウ化アルキルの使用割合は、ロジウム塩1モル当り、ヨ
ウ化アルキル2〜2000モル、好ましくは50〜50
0モルの割合である。また、ロジウム塩とヨウ化アルキ
ルを接触させる際の一酸化炭素圧は、7〜30kg/c
m2 G、好ましくは10〜20kg/cm2 Gである。
【0030】本発明における有機カルボン酸の生成工程
において用いるロジウム含有固体触媒のロジウムカルボ
ニル錯体の担持量は、金属ロジウム換算で、不溶性担体
(I)に対して0.2〜2重量%、好ましくは0.5〜
1.0重量%の範囲で設定することができる。ロジウム
カルボニル錯体の担持量が2重量%を超えると、ロジウ
ム金属1モル当りの触媒活性が低くなり、ロジウム金属
1モル当りの製品収量(mol/mol−Rh/時)が
低下するとともに、ロジウム含有固体触媒の使用に際
し、触媒からのロジウムカルボニル錯体の解離量が多く
なり好ましくない。また、ロジウムカルボニル錯体の担
持量が同一であるロジウム含有固体触媒の使用量を増加
させても、触媒から解離して反応系中に存在するロジウ
ムの濃度は余り変わらない。したがって、ロジウムを有
効に使うためには、その担持量が少ないロジウム含有固
体触媒を用い、かつ、触媒の使用量を多くすることが好
ましいが、ロジウムカルボニル錯体の担持量を0.2重
量%未満とすると、所望の反応速度を得るための触媒使
用量が多くなりすぎて、反応器内での攪拌が困難となっ
たり、触媒の表面摩耗が生じ易くなり好ましくない。
において用いるロジウム含有固体触媒のロジウムカルボ
ニル錯体の担持量は、金属ロジウム換算で、不溶性担体
(I)に対して0.2〜2重量%、好ましくは0.5〜
1.0重量%の範囲で設定することができる。ロジウム
カルボニル錯体の担持量が2重量%を超えると、ロジウ
ム金属1モル当りの触媒活性が低くなり、ロジウム金属
1モル当りの製品収量(mol/mol−Rh/時)が
低下するとともに、ロジウム含有固体触媒の使用に際
し、触媒からのロジウムカルボニル錯体の解離量が多く
なり好ましくない。また、ロジウムカルボニル錯体の担
持量が同一であるロジウム含有固体触媒の使用量を増加
させても、触媒から解離して反応系中に存在するロジウ
ムの濃度は余り変わらない。したがって、ロジウムを有
効に使うためには、その担持量が少ないロジウム含有固
体触媒を用い、かつ、触媒の使用量を多くすることが好
ましいが、ロジウムカルボニル錯体の担持量を0.2重
量%未満とすると、所望の反応速度を得るための触媒使
用量が多くなりすぎて、反応器内での攪拌が困難となっ
たり、触媒の表面摩耗が生じ易くなり好ましくない。
【0031】上述のようなロジウム含有固体触媒は、メ
タノールのカルボニル化による酢酸製造用触媒として有
用であるが、低級アルコールのカルボニル化反応用触媒
として一般的に使用することができるものである。
タノールのカルボニル化による酢酸製造用触媒として有
用であるが、低級アルコールのカルボニル化反応用触媒
として一般的に使用することができるものである。
【0032】次に、本発明における有機カルボン酸の生
成工程について、メタノールのカルボニル化反応による
酢酸製造を例に具体的に説明する。
成工程について、メタノールのカルボニル化反応による
酢酸製造を例に具体的に説明する。
【0033】この酢酸製造の例では、反応溶媒中に上記
のロジウム含有固体触媒と炭素数1〜5の低級アルキル
基を有するヨウ化アルキルを存在させ、この反応溶媒中
にメタノールと一酸化炭素を導入し、反応させることに
より酢酸が製造され、種々の反応器、例えば、固定床、
混合槽、膨張床等の形式の反応器を用いることができ
る。
のロジウム含有固体触媒と炭素数1〜5の低級アルキル
基を有するヨウ化アルキルを存在させ、この反応溶媒中
にメタノールと一酸化炭素を導入し、反応させることに
より酢酸が製造され、種々の反応器、例えば、固定床、
混合槽、膨張床等の形式の反応器を用いることができ
る。
【0034】反応器内におけるロジウム含有固体触媒の
充填量は、一般的には、反応器内溶液に対して2〜40
重量%とすることができるが、混合槽反応器の場合、2
〜25重量%程度とすることが好ましい。また、固定床
反応器では20〜40重量%、膨張床反応器では2〜2
5重量%程度とすることが好ましい。
充填量は、一般的には、反応器内溶液に対して2〜40
重量%とすることができるが、混合槽反応器の場合、2
〜25重量%程度とすることが好ましい。また、固定床
反応器では20〜40重量%、膨張床反応器では2〜2
5重量%程度とすることが好ましい。
【0035】反応溶媒としては、従来公知の各種の溶媒
を使用することができるが、一般的には、炭素数が2以
上のカルボニル基含有有機溶媒を含むものが好ましい。
このような反応溶媒としては、酢酸、酢酸メチル等のカ
ルボン酸やカルボン酸エステルが挙げられる。また、メ
タノールのカルボニル化反応においては、下記反応式
(1)の主反応とともに、下記反応式(2)、(3)の
副反応が起こる。なお、(2)、(3)は可逆反応であ
って、反応系中のCH3 OHが少ないとH2 Oが減少す
る方向に反応が進行する。
を使用することができるが、一般的には、炭素数が2以
上のカルボニル基含有有機溶媒を含むものが好ましい。
このような反応溶媒としては、酢酸、酢酸メチル等のカ
ルボン酸やカルボン酸エステルが挙げられる。また、メ
タノールのカルボニル化反応においては、下記反応式
(1)の主反応とともに、下記反応式(2)、(3)の
副反応が起こる。なお、(2)、(3)は可逆反応であ
って、反応系中のCH3 OHが少ないとH2 Oが減少す
る方向に反応が進行する。
【0036】
【化2】 反応溶媒中の水の含有量率は、0.05〜50重量%、
好ましくは0.1〜20重量%程度、さらに好ましくは
0.5〜10重量%である。水分が上記の範囲未満であ
るとカルボニル化反応活性が低下し、一方、上記の範囲
を超えると触媒からのロジウムリーチングが増加すると
ともに以下の反応により材料腐食性の強いヨウ化水素が
多く生成されるので好ましくない。
好ましくは0.1〜20重量%程度、さらに好ましくは
0.5〜10重量%である。水分が上記の範囲未満であ
るとカルボニル化反応活性が低下し、一方、上記の範囲
を超えると触媒からのロジウムリーチングが増加すると
ともに以下の反応により材料腐食性の強いヨウ化水素が
多く生成されるので好ましくない。
【0037】CH3 I + H2 O → CH3
OH + HI 反応溶媒中に存在させるヨウ化アルキルとしては、炭素
数1〜5のヨウ化アルキルが用いられるが、特にヨウ化
メチルの使用が好ましい。
OH + HI 反応溶媒中に存在させるヨウ化アルキルとしては、炭素
数1〜5のヨウ化アルキルが用いられるが、特にヨウ化
メチルの使用が好ましい。
【0038】反応器内における反応溶媒量は、メタノー
ル1重量部に対して0.30重量部以上、好ましくは
2.40重量部以上とする。そして、反応器内における
反応溶媒量の設定は、反応器の形式により次のように行
うことができる。まず、バッチ式反応器では、反応器に
仕込んだ原料液中のメタノールに対する反応溶媒の量と
する。原料液中のメタノールの量は反応の進行に伴って
減少するので、反応器内の反応溶媒の濃度は仕込み原料
の反応溶媒濃度以上となる。
ル1重量部に対して0.30重量部以上、好ましくは
2.40重量部以上とする。そして、反応器内における
反応溶媒量の設定は、反応器の形式により次のように行
うことができる。まず、バッチ式反応器では、反応器に
仕込んだ原料液中のメタノールに対する反応溶媒の量と
する。原料液中のメタノールの量は反応の進行に伴って
減少するので、反応器内の反応溶媒の濃度は仕込み原料
の反応溶媒濃度以上となる。
【0039】また、混合槽流通式反応器では、反応器内
の溶液は均一に混合され、反応器出口から抜き出される
反応生成液の組成に実質上等しい。すなわち、この場
合、反応器内の溶媒の量は、実質上、反応器出口から抜
き出される反応生成物中のメタノールに対する反応溶媒
の量として設定する。
の溶液は均一に混合され、反応器出口から抜き出される
反応生成液の組成に実質上等しい。すなわち、この場
合、反応器内の溶媒の量は、実質上、反応器出口から抜
き出される反応生成物中のメタノールに対する反応溶媒
の量として設定する。
【0040】ピストンフロー式反応器では、反応器に供
給される全供給液中のメタノールに対する反応溶媒の量
として設定できる。この場合、反応器入口から出口に向
かってメタノール濃度は減少し、反応溶媒の量は増大す
るので、メタノールに対する反応溶媒の量は反応器出口
に近づくにしたがって増加する。すなわち、反応溶媒量
としては、反応器入口に供給される全供給液中のメタノ
ールに対する反応溶媒の量として設定することができ
る。
給される全供給液中のメタノールに対する反応溶媒の量
として設定できる。この場合、反応器入口から出口に向
かってメタノール濃度は減少し、反応溶媒の量は増大す
るので、メタノールに対する反応溶媒の量は反応器出口
に近づくにしたがって増加する。すなわち、反応溶媒量
としては、反応器入口に供給される全供給液中のメタノ
ールに対する反応溶媒の量として設定することができ
る。
【0041】反応器中の反応溶媒量を前記の範囲内に保
つことにより、触媒の活性中心であるロジウムカルボニ
ル錯体の反応活性が高められるとともに、ロジウムカル
ボニル錯体とピリジニウム塩との結合安定性も向上し、
高い反応速度で、かつ、不溶性担体からのロジウムの解
離を効果的に防止して、メタノールのカルボニル化反応
を円滑に進行させることができる。さらに重要なことに
は、反応器中の反応溶媒量を前記の範囲内に保つことに
より、後述するように7kg/cm2 Gという極めて低
い一酸化炭素分圧条件下においてもロジウムカルボニル
錯体が安定に存在し、高い反応速度でメタノールのカル
ボニル化反応を進行させることができる。このことは、
反応器として特別の耐圧容器を使用する必要がなくな
り、反応器コストを大幅に低減することができ、実用性
ある経済的酢酸プロセスが得られることを意味する。
つことにより、触媒の活性中心であるロジウムカルボニ
ル錯体の反応活性が高められるとともに、ロジウムカル
ボニル錯体とピリジニウム塩との結合安定性も向上し、
高い反応速度で、かつ、不溶性担体からのロジウムの解
離を効果的に防止して、メタノールのカルボニル化反応
を円滑に進行させることができる。さらに重要なことに
は、反応器中の反応溶媒量を前記の範囲内に保つことに
より、後述するように7kg/cm2 Gという極めて低
い一酸化炭素分圧条件下においてもロジウムカルボニル
錯体が安定に存在し、高い反応速度でメタノールのカル
ボニル化反応を進行させることができる。このことは、
反応器として特別の耐圧容器を使用する必要がなくな
り、反応器コストを大幅に低減することができ、実用性
ある経済的酢酸プロセスが得られることを意味する。
【0042】上述の酢酸製造においては、メタノールの
カルボニル化反応を行う際の一酸化炭素分圧は7kg/
cm2 G以上であればよく、好ましくは10kg/cm
2 G以上である。また、一酸化炭素分圧の上限は、反応
速度の向上および反応上の効果、経済的観点から、30
kg/cm2 G程度が好ましい。したがって、一酸化炭
素分圧は7〜30kg/cm2 G、好ましくは10〜2
0kg/cm2 Gの範囲で設定することができる。一酸
化炭素分圧をこのような範囲内で設定することにより、
全反応圧を経済的な15〜60kg/cm2 G、特に1
5〜40kg/cm2 G、更に好ましくは15〜30k
g/cm2 Gという低いレベルにすることができる。
カルボニル化反応を行う際の一酸化炭素分圧は7kg/
cm2 G以上であればよく、好ましくは10kg/cm
2 G以上である。また、一酸化炭素分圧の上限は、反応
速度の向上および反応上の効果、経済的観点から、30
kg/cm2 G程度が好ましい。したがって、一酸化炭
素分圧は7〜30kg/cm2 G、好ましくは10〜2
0kg/cm2 Gの範囲で設定することができる。一酸
化炭素分圧をこのような範囲内で設定することにより、
全反応圧を経済的な15〜60kg/cm2 G、特に1
5〜40kg/cm2 G、更に好ましくは15〜30k
g/cm2 Gという低いレベルにすることができる。
【0043】メタノールのカルボニル化反応における反
応温度は140〜250℃、好ましくは160〜230
℃であるが、その上限はロジウム含有固体触媒に用いる
不溶性担体(I)の耐熱性に応じて適宜設定する。ま
た、反応系におけるヨウ化アルキルの存在量は、反応器
内溶液中、1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%
である。さらに、反応系におけるロジウム濃度は、反応
器内溶液中、50重量ppm以上、、好ましくは300
重量ppm以上、より好ましくは400重量ppm以上
である。なお、ここで言うロジウム濃度は、反応器内か
ら不溶性担体(I)を除いた溶液に対するロジウム金属
量の割合である。
応温度は140〜250℃、好ましくは160〜230
℃であるが、その上限はロジウム含有固体触媒に用いる
不溶性担体(I)の耐熱性に応じて適宜設定する。ま
た、反応系におけるヨウ化アルキルの存在量は、反応器
内溶液中、1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%
である。さらに、反応系におけるロジウム濃度は、反応
器内溶液中、50重量ppm以上、、好ましくは300
重量ppm以上、より好ましくは400重量ppm以上
である。なお、ここで言うロジウム濃度は、反応器内か
ら不溶性担体(I)を除いた溶液に対するロジウム金属
量の割合である。
【0044】尚、上述の生成工程の説明では原料アルコ
ールとしてメタノールを用いた場合の酢酸製造を例とし
て挙げたが、本発明の有機カルボン酸の製造方法では、
原料とするアルコールと生成される有機カルボン酸の組
み合わせ例として下記のものが挙げられる。
ールとしてメタノールを用いた場合の酢酸製造を例とし
て挙げたが、本発明の有機カルボン酸の製造方法では、
原料とするアルコールと生成される有機カルボン酸の組
み合わせ例として下記のものが挙げられる。
【0045】 ・エタノール → プロピオン酸 ・イソプロパノール → イソ酪酸 ・tert−ブチルアルコール → ピバリン酸 ・ヘプタノール → オクタン酸 ・ブタンジオール → アジピン酸 ・フェノール → 安息香酸 本発明の有機カルボン酸の製造においては、上記のよう
な有機カルボン酸の生成工程によって得られる反応生成
物の含水濃度が0.5〜10重量%となるようにする。
ここで、反応生成物とは、バッチ式反応器では反応終了
時の反応生成物を意味し、混合槽流通式反応器またはピ
ストンフロー式反応器においては、反応器出口から抜き
出される反応生成物を意味する。
な有機カルボン酸の生成工程によって得られる反応生成
物の含水濃度が0.5〜10重量%となるようにする。
ここで、反応生成物とは、バッチ式反応器では反応終了
時の反応生成物を意味し、混合槽流通式反応器またはピ
ストンフロー式反応器においては、反応器出口から抜き
出される反応生成物を意味する。
【0046】上記のような有機カルボン酸の生成工程に
おいては、前記の式(1)、(2)、(3)の反応が行
われ、反応当初はメタノールがリッチであるので水分が
増加する方向に反応が進むが、メタノールが消費されて
減少すると、(2)、(3)の反応は左向きに進行する
ので水分は減少する。したがって、バッチ式反応器で
は、メタノールが減少して反応生成物の含水量が10重
量%以内に収まるまで反応を継続する。他の反応器でも
同様にメタノールの器内滞留時間をコントロールするこ
とによって抜き出し反応生成物の含水濃度を0.5〜1
0重量%とする。
おいては、前記の式(1)、(2)、(3)の反応が行
われ、反応当初はメタノールがリッチであるので水分が
増加する方向に反応が進むが、メタノールが消費されて
減少すると、(2)、(3)の反応は左向きに進行する
ので水分は減少する。したがって、バッチ式反応器で
は、メタノールが減少して反応生成物の含水量が10重
量%以内に収まるまで反応を継続する。他の反応器でも
同様にメタノールの器内滞留時間をコントロールするこ
とによって抜き出し反応生成物の含水濃度を0.5〜1
0重量%とする。
【0047】上述したような諸条件により生成工程で生
成された有機カルボン酸を含む反応生成物は、ヨウ化水
素による材料腐食性が弱いのと同時に、ヨウ化ヘキシル
を含まないという特徴を有する。
成された有機カルボン酸を含む反応生成物は、ヨウ化水
素による材料腐食性が弱いのと同時に、ヨウ化ヘキシル
を含まないという特徴を有する。
【0048】そして、このような反応生成物から、蒸留
等の公知の方法によって有機カルボン酸を分離した後、
除去工程においてピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担
体(II)に接触させて、ヨウ化物を除去、精製する。た
だし、ヨウ化物含有量を1ppb以下にまで低下させる
には、除去工程における不溶性担体(II)との接触前
に、下記のような精製工程により有機カルボン酸のヨウ
化物含有量を予め数十ppbまで減少させておくことが
好ましい。
等の公知の方法によって有機カルボン酸を分離した後、
除去工程においてピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担
体(II)に接触させて、ヨウ化物を除去、精製する。た
だし、ヨウ化物含有量を1ppb以下にまで低下させる
には、除去工程における不溶性担体(II)との接触前
に、下記のような精製工程により有機カルボン酸のヨウ
化物含有量を予め数十ppbまで減少させておくことが
好ましい。
【0049】この精製工程は、図1のプロセスフローに
示されるように、まず、第1蒸留塔(低沸塔)から回収
されたヨウ化物を高濃度(例えばヨウ化水素を1000
ppm程度)で含有する有機カルボン酸を、第2蒸留塔
(脱水塔)の上部に導入し、脱水塔の下部からは過剰の
メタノールを導入する。これにより、脱水塔内では下記
の反応にしたがってヨウ化水素はヨウ化メチルとなり、
生成したヨウ化メチルは水とともに脱水塔の塔頂から除
去される。
示されるように、まず、第1蒸留塔(低沸塔)から回収
されたヨウ化物を高濃度(例えばヨウ化水素を1000
ppm程度)で含有する有機カルボン酸を、第2蒸留塔
(脱水塔)の上部に導入し、脱水塔の下部からは過剰の
メタノールを導入する。これにより、脱水塔内では下記
の反応にしたがってヨウ化水素はヨウ化メチルとなり、
生成したヨウ化メチルは水とともに脱水塔の塔頂から除
去される。
【0050】 CH3 OH + HI → CH3 I + H2 O 一方、脱水塔の塔底からはヨウ化水素が100ppb程
度まで減少した有機カルボン酸が得られる。次に、この
有機カルボン酸に、アルカリ金属水酸化物またはアルカ
リ金属塩の単独あるいはそれと次亜燐酸との混合物を添
加したものを、第3蒸留塔(高沸塔)の中間部に導入す
る。これにより、高沸塔内では下記の反応にしたがって
ヨウ化水素はヨウ化アルカリ金属(下記の例ではヨウ化
カリウム)となり、生成したヨウ化アルカリ金属は高沸
塔の塔底から除去される。そして、高沸塔の上部からは
ヨウ化水素が数ppb程度まで減少した有機カルボン酸
が得られる。
度まで減少した有機カルボン酸が得られる。次に、この
有機カルボン酸に、アルカリ金属水酸化物またはアルカ
リ金属塩の単独あるいはそれと次亜燐酸との混合物を添
加したものを、第3蒸留塔(高沸塔)の中間部に導入す
る。これにより、高沸塔内では下記の反応にしたがって
ヨウ化水素はヨウ化アルカリ金属(下記の例ではヨウ化
カリウム)となり、生成したヨウ化アルカリ金属は高沸
塔の塔底から除去される。そして、高沸塔の上部からは
ヨウ化水素が数ppb程度まで減少した有機カルボン酸
が得られる。
【0051】 KOH + HI → KI + H2 O 上述の精製工程では、主にハロゲン化水素が除去され、
精製工程終了後の有機カルボン酸中のハロゲン化アルキ
ル、ハロゲンを含めた総ヨウ化物含有量は数十ppb程
度である。
精製工程終了後の有機カルボン酸中のハロゲン化アルキ
ル、ハロゲンを含めた総ヨウ化物含有量は数十ppb程
度である。
【0052】さらに、本発明の有機カルボン酸の製造方
法では、有機カルボン酸を不溶性担体(II)に接触させ
る除去工程の前および/または後に、有機カルボン酸と
活性炭との接触工程を設け、この接触工程によって有機
カルボン酸中のハロゲンを吸着除去するようにしてもよ
い。
法では、有機カルボン酸を不溶性担体(II)に接触させ
る除去工程の前および/または後に、有機カルボン酸と
活性炭との接触工程を設け、この接触工程によって有機
カルボン酸中のハロゲンを吸着除去するようにしてもよ
い。
【0053】次に、本発明の有機カルボン酸の製造方法
における除去工程について説明する。この除去工程で
は、上述のような分離および/または精製した有機カル
ボン酸を、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(I
I)に接触させる。
における除去工程について説明する。この除去工程で
は、上述のような分離および/または精製した有機カル
ボン酸を、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(I
I)に接触させる。
【0054】不溶性担体(II)は、架橋度が10〜70
%であることが好ましい。不溶性担体(II)の架橋度が
10%未満であると、樹脂構造が有機カルボン酸により
膨潤や収縮を受け易くなるので好ましくない。また、架
橋度が70%を超える不溶性担体は製造が困難である。
%であることが好ましい。不溶性担体(II)の架橋度が
10%未満であると、樹脂構造が有機カルボン酸により
膨潤や収縮を受け易くなるので好ましくない。また、架
橋度が70%を超える不溶性担体は製造が困難である。
【0055】このような不溶性担体(II)は、ロジウム
含有固体触媒に用いる不溶性担体(I)と同様にして得
ることができるため、ここでの説明は省略する。
含有固体触媒に用いる不溶性担体(I)と同様にして得
ることができるため、ここでの説明は省略する。
【0056】本発明の除去工程におけるヨウ化物を含む
有機カルボン酸と不溶性担体(II)との接触は、不溶性
担体(II)を充填したカラムに有機カルボン酸を供給す
る方法(固定床)、流動状態にある不溶性担体(II)に
有機カルボン酸を接触する方法(流動床・混合攪拌槽)
等、いずれの方法であってもよい。
有機カルボン酸と不溶性担体(II)との接触は、不溶性
担体(II)を充填したカラムに有機カルボン酸を供給す
る方法(固定床)、流動状態にある不溶性担体(II)に
有機カルボン酸を接触する方法(流動床・混合攪拌槽)
等、いずれの方法であってもよい。
【0057】また、ヨウ化物を含む有機カルボン酸と不
溶性担体(II)との接触時の温度は70〜200℃の範
囲が好ましい。接触温度が70℃未満であると後述する
ようなピリジン環とヨウ化物との反応が不十分となり、
ヨウ化物の除去効率が低下するので好ましくない。ま
た、上述のようなピリジン環含有不溶性樹脂は、200
℃を超えると分解を生じるため、接触温度は200℃を
超えないようにする必要がある。
溶性担体(II)との接触時の温度は70〜200℃の範
囲が好ましい。接触温度が70℃未満であると後述する
ようなピリジン環とヨウ化物との反応が不十分となり、
ヨウ化物の除去効率が低下するので好ましくない。ま
た、上述のようなピリジン環含有不溶性樹脂は、200
℃を超えると分解を生じるため、接触温度は200℃を
超えないようにする必要がある。
【0058】上述のようにしてヨウ化物を含む有機カル
ボン酸と不溶性担体(II)とを接触させると、不溶性担
体(II)中のピリジン環は下記の式のようにヨウ化物に
より4級化される。
ボン酸と不溶性担体(II)とを接触させると、不溶性担
体(II)中のピリジン環は下記の式のようにヨウ化物に
より4級化される。
【0059】
【化3】 そして、このピリジン環の4級化にともなってヨウ化物
はピリジン環と反応し不溶性担体(II)中に固定化さ
れ、有機カルボン酸から除去されることになる。
はピリジン環と反応し不溶性担体(II)中に固定化さ
れ、有機カルボン酸から除去されることになる。
【0060】本発明の有機カルボン酸の製造方法によれ
ば、上述の生成工程において助触媒として用いられるヨ
ウ化アルキル、特にヨウ化メチルおよびその加水分解に
より副生するヨウ化水素を不溶性担体(II)中に固定化
して除去することができる。後述の実施例にて明らかな
ように、ヨウ化メチルの除去率は温度、初期ヨウ化メチ
ル濃度等によって変わるが、95%以上の除去率を達成
することが容易であり、初期ヨウ化メチル濃度が数十p
pb以下である場合は、除去工程を経た後の有機カルボ
ン酸のヨウ化物含有量は1ppb以下になる。しかしな
がら、有機カルボン酸にヨウ化ヘキシルが含有される場
合、本発明における除去工程はヨウ化ヘキシルを有効に
除去することが不可能である。したがって、本発明では
上述した生成工程によるヨウ化ヘキシルの存在しない有
機カルボン酸の生成が重要となる。
ば、上述の生成工程において助触媒として用いられるヨ
ウ化アルキル、特にヨウ化メチルおよびその加水分解に
より副生するヨウ化水素を不溶性担体(II)中に固定化
して除去することができる。後述の実施例にて明らかな
ように、ヨウ化メチルの除去率は温度、初期ヨウ化メチ
ル濃度等によって変わるが、95%以上の除去率を達成
することが容易であり、初期ヨウ化メチル濃度が数十p
pb以下である場合は、除去工程を経た後の有機カルボ
ン酸のヨウ化物含有量は1ppb以下になる。しかしな
がら、有機カルボン酸にヨウ化ヘキシルが含有される場
合、本発明における除去工程はヨウ化ヘキシルを有効に
除去することが不可能である。したがって、本発明では
上述した生成工程によるヨウ化ヘキシルの存在しない有
機カルボン酸の生成が重要となる。
【0061】また、本発明の不溶性担体(II)は水銀や
銀等の金属を含有していないので、それ自体の製造コス
トを低く抑えることができ、かつ、水銀や銀の回収処理
が不要であるため、ヨウ化物を固定化した不溶性担体
(II)の廃棄処分の工程が簡略化され、処理コストを大
幅に低減することができる。
銀等の金属を含有していないので、それ自体の製造コス
トを低く抑えることができ、かつ、水銀や銀の回収処理
が不要であるため、ヨウ化物を固定化した不溶性担体
(II)の廃棄処分の工程が簡略化され、処理コストを大
幅に低減することができる。
【0062】尚、本発明では、ヨウ化物を固定化した不
溶性担体(II)を、上述の低水分量の有機カルボン酸の
生成工程に用いるロジウム含有固体触媒の不溶性担体
(I)に転用することも可能である。これにより資源の
有効利用と有機カルボン酸の製造コストの低減が可能と
なる。このように不溶性担体(I)に転用する場合、ピ
リジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)として、そ
の架橋度が30〜60%、好ましくは35〜60%、細
孔容積が0.2〜0.4cc/g、好ましくは0.3〜
0.4cc/g、平均細孔径が20〜100nm、好ま
しくは30〜90nmであるものを使用することによ
り、不溶性担体(I)への転用が容易となる。
溶性担体(II)を、上述の低水分量の有機カルボン酸の
生成工程に用いるロジウム含有固体触媒の不溶性担体
(I)に転用することも可能である。これにより資源の
有効利用と有機カルボン酸の製造コストの低減が可能と
なる。このように不溶性担体(I)に転用する場合、ピ
リジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)として、そ
の架橋度が30〜60%、好ましくは35〜60%、細
孔容積が0.2〜0.4cc/g、好ましくは0.3〜
0.4cc/g、平均細孔径が20〜100nm、好ま
しくは30〜90nmであるものを使用することによ
り、不溶性担体(I)への転用が容易となる。
【0063】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。実施例1 (均一系触媒を用いた低水分酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、酢酸112g、塩化ロジウ
ム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14gを加え
た。次に、50kg/cm2 の圧力で窒素により2回パ
ージした後、攪拌速度1400rpmで攪拌しながら1
80℃まで昇温し、全圧が50kg/cm2 となるよう
に一酸化炭素を自力式調節弁を介してオートクレーブ内
に供給して反応を行った。この一酸化炭素の供給は、圧
力70kg/cm2 のリザーブタンク(0.6l)から
行い、このリザーブタンクの圧力減少から一酸化炭素の
消費速度を求め、これを反応速度とした。
明する。実施例1 (均一系触媒を用いた低水分酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、酢酸112g、塩化ロジウ
ム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14gを加え
た。次に、50kg/cm2 の圧力で窒素により2回パ
ージした後、攪拌速度1400rpmで攪拌しながら1
80℃まで昇温し、全圧が50kg/cm2 となるよう
に一酸化炭素を自力式調節弁を介してオートクレーブ内
に供給して反応を行った。この一酸化炭素の供給は、圧
力70kg/cm2 のリザーブタンク(0.6l)から
行い、このリザーブタンクの圧力減少から一酸化炭素の
消費速度を求め、これを反応速度とした。
【0064】上記の反応は、一酸化炭素供給後35分間
行い、液容量当たりの反応速度は1.3mol/l/時
であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応速度
は320mol/mol−Rh/時であった。その後、
反応器を急冷し、50kg/cm2 の圧力で窒素により
2回パージした後、反応生成物を回収し、反応生成物の
組成およびヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示し
た。実施例2 (不均一系触媒を用いた低水分酢酸製造例) まず、ロジウム含有固体触媒を以下のようにして調製し
た。架橋度60%、細孔容積0.32cc/g、平均細
孔径21nm、平均粒径0.43mmの4−ビニルピリ
ジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂(不溶性担体
(I))10.5g(乾燥重量6.7g)をメタノール
に十分なる時間浸漬した後、これにヨウ化メチル、メタ
ノールおよび酢酸からなる混合溶液(ヨウ化メチル8重
量%、メタノール45重量%、酢酸47重量%)140
gを加え、チタン製オートクレーブ(250cc)に仕
込み、さらに塩化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H
2 O)0.14gを加えた。この混合物を一酸化炭素で
数回脱気した後、190℃まで昇温したところで、全圧
が50kg/cm2 (一酸化炭素の初期分圧では15k
g/cm2 )となるように一酸化炭素を自力式調節弁を
介してオートクレーブ内に供給した。そして、30分経
過した後に反応器を冷却し、窒素でパージした後、反応
生成物をデカンテーションで除去し、メタノールで洗浄
を数回繰り返した。この反応生成物中のRhを原子吸光
法により、また、ヨウ化メチルをガスクロマトクラフィ
ーにより分析したところ、樹脂重量の0.8重量%に相
当するRhと、ピリジン環の大部分に相当する当量のヨ
ウ素が固定されていることが確認された。
行い、液容量当たりの反応速度は1.3mol/l/時
であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応速度
は320mol/mol−Rh/時であった。その後、
反応器を急冷し、50kg/cm2 の圧力で窒素により
2回パージした後、反応生成物を回収し、反応生成物の
組成およびヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示し
た。実施例2 (不均一系触媒を用いた低水分酢酸製造例) まず、ロジウム含有固体触媒を以下のようにして調製し
た。架橋度60%、細孔容積0.32cc/g、平均細
孔径21nm、平均粒径0.43mmの4−ビニルピリ
ジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂(不溶性担体
(I))10.5g(乾燥重量6.7g)をメタノール
に十分なる時間浸漬した後、これにヨウ化メチル、メタ
ノールおよび酢酸からなる混合溶液(ヨウ化メチル8重
量%、メタノール45重量%、酢酸47重量%)140
gを加え、チタン製オートクレーブ(250cc)に仕
込み、さらに塩化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H
2 O)0.14gを加えた。この混合物を一酸化炭素で
数回脱気した後、190℃まで昇温したところで、全圧
が50kg/cm2 (一酸化炭素の初期分圧では15k
g/cm2 )となるように一酸化炭素を自力式調節弁を
介してオートクレーブ内に供給した。そして、30分経
過した後に反応器を冷却し、窒素でパージした後、反応
生成物をデカンテーションで除去し、メタノールで洗浄
を数回繰り返した。この反応生成物中のRhを原子吸光
法により、また、ヨウ化メチルをガスクロマトクラフィ
ーにより分析したところ、樹脂重量の0.8重量%に相
当するRhと、ピリジン環の大部分に相当する当量のヨ
ウ素が固定されていることが確認された。
【0065】次に、上記のように調製したロジウム含有
固体触媒を塩化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2
O)の代わりに用い、メタノール、ヨウ化メチル、水、
酢酸をそれぞれ28g、14g、0g、98g加えた他
は、実施例1と同様にして反応を行い、回収した反応生
成物の組成およびヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1
に示した。
固体触媒を塩化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2
O)の代わりに用い、メタノール、ヨウ化メチル、水、
酢酸をそれぞれ28g、14g、0g、98g加えた他
は、実施例1と同様にして反応を行い、回収した反応生
成物の組成およびヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1
に示した。
【0066】また、上記の反応における反応速度を求め
たところ、液容量当たりの反応速度は4.3mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1070mol/mol−Rh/時であった。こ
の反応速度の結果と、上記実施例1の反応速度の結果か
ら、低水分酢酸の製造においては均一系触媒よりもロジ
ウム含有固体触媒を用いることが有利であることが明ら
かとなった。
たところ、液容量当たりの反応速度は4.3mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1070mol/mol−Rh/時であった。こ
の反応速度の結果と、上記実施例1の反応速度の結果か
ら、低水分酢酸の製造においては均一系触媒よりもロジ
ウム含有固体触媒を用いることが有利であることが明ら
かとなった。
【0067】また、上記のように調製したロジウム含有
固体触媒を保持した攪拌機付反応器に、180℃、50
kg/cm2 Gの条件下で、メタノール、ヨウ化メチ
ル、酢酸をそれぞれ20重量%、10重量%、70重量
%の割合で混合調製した原料を滞留時間35分で供給す
るとともに、全反応圧力を維持するのに十分な一酸化炭
素を供給する連続流通テストを実施したところ、上記と
同一の反応結果が得られることを確認した。実施例3 (均一系触媒を用いヘキサンを添加した高水分
酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、水21g、酢酸91g、塩
化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14
g、およびヘキサン1.4gを加えた他は、実施例1と
同様にして反応を行い、回収した反応生成物の組成およ
びヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示した。尚、
反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確認されなかった。
固体触媒を保持した攪拌機付反応器に、180℃、50
kg/cm2 Gの条件下で、メタノール、ヨウ化メチ
ル、酢酸をそれぞれ20重量%、10重量%、70重量
%の割合で混合調製した原料を滞留時間35分で供給す
るとともに、全反応圧力を維持するのに十分な一酸化炭
素を供給する連続流通テストを実施したところ、上記と
同一の反応結果が得られることを確認した。実施例3 (均一系触媒を用いヘキサンを添加した高水分
酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、水21g、酢酸91g、塩
化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14
g、およびヘキサン1.4gを加えた他は、実施例1と
同様にして反応を行い、回収した反応生成物の組成およ
びヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示した。尚、
反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確認されなかった。
【0068】また、上記の反応における反応速度を求め
たところ、液容量当たりの反応速度は4.4mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1090mol/mol−Rh/時であった。実施例4 (均一系触媒を用いヨウ化リチウム、ヘキサン
を添加した低水分酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、水7g、酢酸105g、塩
化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14
g、ヨウ化リチウム(LiI)21gおよびヘキサン
1.4gを加えた他は、実施例1と同様にして反応を行
い、回収した反応生成物の組成およびヨウ素イオン濃度
を測定し下記の表1に示した。反応生成物中にはヨウ化
ヘキシルが6.2ppm含有されていた。
たところ、液容量当たりの反応速度は4.4mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1090mol/mol−Rh/時であった。実施例4 (均一系触媒を用いヨウ化リチウム、ヘキサン
を添加した低水分酢酸製造例) チタン製オートクレーブ(250cc)にメタノール1
4g、ヨウ化メチル14g、水7g、酢酸105g、塩
化ロジウム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)0.14
g、ヨウ化リチウム(LiI)21gおよびヘキサン
1.4gを加えた他は、実施例1と同様にして反応を行
い、回収した反応生成物の組成およびヨウ素イオン濃度
を測定し下記の表1に示した。反応生成物中にはヨウ化
ヘキシルが6.2ppm含有されていた。
【0069】また、上記の反応における反応速度を求め
たところ、液容量当たりの反応速度は4.6mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1140mol/mol−Rh/時であった。実施例5 (不均一系触媒を用いヘキサンを添加した低水
分酢酸製造例) 反応系にヘキサン1.4gを添加した他は、実施例2と
同様にして反応を行い、回収した反応生成物の組成およ
びヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示した。尚、
反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確認されなかった。
たところ、液容量当たりの反応速度は4.6mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1140mol/mol−Rh/時であった。実施例5 (不均一系触媒を用いヘキサンを添加した低水
分酢酸製造例) 反応系にヘキサン1.4gを添加した他は、実施例2と
同様にして反応を行い、回収した反応生成物の組成およ
びヨウ素イオン濃度を測定し下記の表1に示した。尚、
反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確認されなかった。
【0070】また、上記の反応における反応速度を求め
たところ、液容量当たりの反応速度は4.3mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1070mol/mol−Rh/時であった。
たところ、液容量当たりの反応速度は4.3mol/l
/時であり、また、時間当たり・Rhモル当たりの反応
速度は1070mol/mol−Rh/時であった。
【0071】
【表1】 表1に示されるように、ロジウム含有固体触媒を用いて
反応を行った実施例2および実施例5は、反応生成物中
の含水濃度が5重量%以下と十分に低いものであった。
反応を行った実施例2および実施例5は、反応生成物中
の含水濃度が5重量%以下と十分に低いものであった。
【0072】一方、同じく低水分酢酸が得られた実施例
4では、原料にヘキサンおよびヨウ化リチウムが添加さ
れているために反応生成物中にヨウ化ヘキシルが含有さ
れているが、実施例5では、原料にヘキサンを添加した
にもかかわらず、反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確
認されなかった。また、高水分濃度である実施例3では
実施例5に比べてヨウ素イオン濃度が極めて高いことも
明らかである。実施例6〜10 架橋度39%、細孔容積0.317cc/g、平均細孔
径80.8nm、平均粒径0.4mmの4−ビニルピリ
ジン−ジビニルベンゼン共重合体樹脂(不溶性担体(I
I)、乾燥重量2.5g)を酢酸中で充分膨潤させた
後、ガラス製カラム(直径10mm×長さ100mm)
に充填し、恒温水槽中で恒温に保った。このカラムに対
して、酢酸(試薬特級)にヨウ化メチルあるいはヨウ化
ヘキシルを含有させたものを下記の表2に示されるよう
な条件により上昇流で連続的に供給し、ICP分析法に
より流出液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表
2に示した。
4では、原料にヘキサンおよびヨウ化リチウムが添加さ
れているために反応生成物中にヨウ化ヘキシルが含有さ
れているが、実施例5では、原料にヘキサンを添加した
にもかかわらず、反応生成物中にはヨウ化ヘキシルは確
認されなかった。また、高水分濃度である実施例3では
実施例5に比べてヨウ素イオン濃度が極めて高いことも
明らかである。実施例6〜10 架橋度39%、細孔容積0.317cc/g、平均細孔
径80.8nm、平均粒径0.4mmの4−ビニルピリ
ジン−ジビニルベンゼン共重合体樹脂(不溶性担体(I
I)、乾燥重量2.5g)を酢酸中で充分膨潤させた
後、ガラス製カラム(直径10mm×長さ100mm)
に充填し、恒温水槽中で恒温に保った。このカラムに対
して、酢酸(試薬特級)にヨウ化メチルあるいはヨウ化
ヘキシルを含有させたものを下記の表2に示されるよう
な条件により上昇流で連続的に供給し、ICP分析法に
より流出液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表
2に示した。
【0073】
【表2】 実施例11(比較) 不溶性担体(II)として、架橋度2%の4−ビニルピリ
ジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂を用いた他は、実
施例9と同様にして酢酸中のヨウ化メチルの除去を行
い、ICP分析法により流出液中のヨウ化物濃度を測定
した結果を下記の表3に示した。実施例12 不溶性担体(II)として、架橋度60%、細孔容積0.
267cc/g、平均細孔径33.4nm、平均粒径
0.4mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共
重合体樹脂を用いた他は、実施例9と同様にして酢酸中
のヨウ化メチルの除去を行い、ICP分析法により流出
液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表3に示し
た。実施例13 (比較) 不溶性担体(II)として、架橋度75%、細孔容積0.
215cc/g、平均細孔径24.2nm、平均粒径
0.35mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン
共重合体樹脂を用いた他は、実施例9と同様にして酢酸
中のヨウ化メチルの除去を行い、ICP分析法により流
出液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表3に示
した。
ジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂を用いた他は、実
施例9と同様にして酢酸中のヨウ化メチルの除去を行
い、ICP分析法により流出液中のヨウ化物濃度を測定
した結果を下記の表3に示した。実施例12 不溶性担体(II)として、架橋度60%、細孔容積0.
267cc/g、平均細孔径33.4nm、平均粒径
0.4mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共
重合体樹脂を用いた他は、実施例9と同様にして酢酸中
のヨウ化メチルの除去を行い、ICP分析法により流出
液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表3に示し
た。実施例13 (比較) 不溶性担体(II)として、架橋度75%、細孔容積0.
215cc/g、平均細孔径24.2nm、平均粒径
0.35mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン
共重合体樹脂を用いた他は、実施例9と同様にして酢酸
中のヨウ化メチルの除去を行い、ICP分析法により流
出液中のヨウ化物濃度を測定した結果を下記の表3に示
した。
【0074】
【表3】 表2および表3に示されるように、本発明の有機カルボ
ン酸の製造方法における除去工程での不溶性担体(II)
によるヨウ化物除去は、有機カルボン酸中のヨウ化ヘキ
シルの除去には有効ではないが、酢酸中のヨウ化メチル
を極めて高い除去率で除去することが可能である。ま
た、不溶性担体(II)の架橋度は10〜70%の範囲で
あることが好ましいことが明らかである。
ン酸の製造方法における除去工程での不溶性担体(II)
によるヨウ化物除去は、有機カルボン酸中のヨウ化ヘキ
シルの除去には有効ではないが、酢酸中のヨウ化メチル
を極めて高い除去率で除去することが可能である。ま
た、不溶性担体(II)の架橋度は10〜70%の範囲で
あることが好ましいことが明らかである。
【0075】一方、上述の実施例5に示されるようにヨ
ウ化ヘキシルの生成を伴わない本発明の有機カルボン酸
の生成工程で得た反応生成物から分離した有機カルボン
酸を、本発明のヨウ化物除去工程に通すことにより、ヨ
ウ化物含有量が1ppb以下の有機カルボン酸の製造が
可能であることが推測でき、このことを以下の実施例で
確認した。実施例14 実施例2における酢酸の生成工程により得られた粗酢酸
を、10個のトレーを有し、125℃、3kg/cm2
で操作された低沸塔の底から2番目のトレーに導入し
た。次に、この低沸塔の底から5番目のトレーから回収
された酢酸1000gおよびメタノール17gを、34
個のトレーを有し、塔頂温度133℃、塔頂圧力4.5
kg/cm2 で操作された脱水塔の底からそれぞれ21
番目および6番目のトレーに導入した。次に、この脱水
塔の底部から回収した反応液に、50重量%次亜リン酸
水溶液および50重量%水酸化カリウム水溶液をそれぞ
れ0.002重量%、0.02重量%の割合で添加し
て、50個のトレーを有し、120℃、大気圧で操作さ
れた高沸塔の底から14番目のトレーに導入し、この高
沸塔の上部から反応液を回収した。この回収された反応
液のヨウ化物濃度は20ppbであった。
ウ化ヘキシルの生成を伴わない本発明の有機カルボン酸
の生成工程で得た反応生成物から分離した有機カルボン
酸を、本発明のヨウ化物除去工程に通すことにより、ヨ
ウ化物含有量が1ppb以下の有機カルボン酸の製造が
可能であることが推測でき、このことを以下の実施例で
確認した。実施例14 実施例2における酢酸の生成工程により得られた粗酢酸
を、10個のトレーを有し、125℃、3kg/cm2
で操作された低沸塔の底から2番目のトレーに導入し
た。次に、この低沸塔の底から5番目のトレーから回収
された酢酸1000gおよびメタノール17gを、34
個のトレーを有し、塔頂温度133℃、塔頂圧力4.5
kg/cm2 で操作された脱水塔の底からそれぞれ21
番目および6番目のトレーに導入した。次に、この脱水
塔の底部から回収した反応液に、50重量%次亜リン酸
水溶液および50重量%水酸化カリウム水溶液をそれぞ
れ0.002重量%、0.02重量%の割合で添加し
て、50個のトレーを有し、120℃、大気圧で操作さ
れた高沸塔の底から14番目のトレーに導入し、この高
沸塔の上部から反応液を回収した。この回収された反応
液のヨウ化物濃度は20ppbであった。
【0076】次に、上記の反応液に対して実施例9と同
様の処理を行ってヨウ化物の除去を行った。その結果、
処理後の酢酸のヨウ化物濃度は0.5〜1ppbであっ
た。このことから、実施例2および実施例5に示される
本発明の有機カルボン酸の生成工程で得た反応生成物か
ら有機カルボン酸を分離後、本発明のヨウ化物除去工程
を通すことにより、ヨウ化物含有量が1ppb以下の有
機カルボン酸の製造が可能であることが確認できた。実施例15 4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂
(不溶性担体(I))として、架橋度39%、細孔容積
0.317cc/g、平均細孔径80.8nm、平均粒
径0.4mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン
共重合体樹脂を用いた他は、実施例2と同様にして酢酸
を生成した。次に、得られた粗酢酸に実施例14と同様
の処理を施してヨウ化物の除去を行った。その結果、処
理後の酢酸のヨウ化物濃度は0.5〜1ppbであっ
た。このことから、実施例2および実施例5に示される
本発明の有機カルボン酸の生成工程で得た反応生成物か
ら有機カルボン酸を分離後、本発明のヨウ化物除去工程
を通すことにより、ヨウ化物含有量が1ppb以下の有
機カルボン酸の製造が可能であることが確認できた。
様の処理を行ってヨウ化物の除去を行った。その結果、
処理後の酢酸のヨウ化物濃度は0.5〜1ppbであっ
た。このことから、実施例2および実施例5に示される
本発明の有機カルボン酸の生成工程で得た反応生成物か
ら有機カルボン酸を分離後、本発明のヨウ化物除去工程
を通すことにより、ヨウ化物含有量が1ppb以下の有
機カルボン酸の製造が可能であることが確認できた。実施例15 4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン共重合体樹脂
(不溶性担体(I))として、架橋度39%、細孔容積
0.317cc/g、平均細孔径80.8nm、平均粒
径0.4mmの4−ビニルピリジン・ジビニルベンゼン
共重合体樹脂を用いた他は、実施例2と同様にして酢酸
を生成した。次に、得られた粗酢酸に実施例14と同様
の処理を施してヨウ化物の除去を行った。その結果、処
理後の酢酸のヨウ化物濃度は0.5〜1ppbであっ
た。このことから、実施例2および実施例5に示される
本発明の有機カルボン酸の生成工程で得た反応生成物か
ら有機カルボン酸を分離後、本発明のヨウ化物除去工程
を通すことにより、ヨウ化物含有量が1ppb以下の有
機カルボン酸の製造が可能であることが確認できた。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればピ
リジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(I)にロジウム
カルボニル錯体を固定化させたロジウム含有固体触媒お
よびヨウ化アルキルの存在下、反応溶媒中でアルコール
と一酸化炭素を反応させる生成工程で得られた含水濃度
0.5〜10重量%の有機カルボン酸、あるいはこの精
製物を、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)
に接触させることにより、含有されるヨウ化物は上記不
溶性担体(II)のピリジン環と反応して固定化されるの
で、有機カルボン酸からヨウ化アルキル等のヨウ化物を
高効率で除去することができ、ヨウ化物含有量が極めて
低い有機カルボン酸の製造が可能である。また、本発明
では、その除去工程で用いる不溶性担体(II)が、銀や
水銀を含むイオン交換体やポリマー樹脂に比べて製造コ
ストが低いとともに、銀や水銀の回収処理が不要である
ため、ヨウ化物を固定化した不溶性担体(II)の廃棄処
理は極めて容易である。
リジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(I)にロジウム
カルボニル錯体を固定化させたロジウム含有固体触媒お
よびヨウ化アルキルの存在下、反応溶媒中でアルコール
と一酸化炭素を反応させる生成工程で得られた含水濃度
0.5〜10重量%の有機カルボン酸、あるいはこの精
製物を、ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担体(II)
に接触させることにより、含有されるヨウ化物は上記不
溶性担体(II)のピリジン環と反応して固定化されるの
で、有機カルボン酸からヨウ化アルキル等のヨウ化物を
高効率で除去することができ、ヨウ化物含有量が極めて
低い有機カルボン酸の製造が可能である。また、本発明
では、その除去工程で用いる不溶性担体(II)が、銀や
水銀を含むイオン交換体やポリマー樹脂に比べて製造コ
ストが低いとともに、銀や水銀の回収処理が不要である
ため、ヨウ化物を固定化した不溶性担体(II)の廃棄処
理は極めて容易である。
【図1】本発明の有機カルボン酸の製造方法に組み込み
可能な有機カルボン酸の精製プロセスフローを示す図で
ある。
可能な有機カルボン酸の精製プロセスフローを示す図で
ある。
フロントページの続き (72)発明者 下川 憲治 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 白戸 義美 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 ピリジン環を樹脂構造に含む不溶性担体
(I)にロジウムを固定化させたロジウム含有固体触媒
および炭素数1〜5のアルキル基を含むヨウ化アルキル
の存在下、反応溶媒中でアルコールと一酸化炭素を反応
させて含水濃度0.5〜10重量%の反応生成物を得る
生成工程と、 前記反応生成物から有機カルボン酸を分離回収し、回収
した前記有機カルボン酸を、ピリジン環を樹脂構造に含
む不溶性担体(II)に接触させることにより含有するヨ
ウ化物を除去する除去工程と、を有することを特徴とす
る有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項2】 前記不溶性担体(I)の架橋度が30〜
60%であることを特徴とする請求項1に記載の有機カ
ルボン酸の製造方法。 - 【請求項3】 前記不溶性担体(I)の細孔容積が0.
2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100nmで
あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項4】 前記不溶性担体(II)の架橋度が10〜
70%であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載の有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項5】 前記不溶性担体(II)の細孔容積が0.
2〜0.4cc/g、平均細孔径が20〜100nmで
あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載の有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項6】 前記生成工程における一酸化炭素分圧が
7〜30kg/cm2 G、反応温度が140〜250℃
であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
かに記載の有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項7】 前記除去工程における有機カルボン酸と
不溶性樹脂(II)との接触温度が70〜200℃である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
載の有機カルボン酸の製造方法。 - 【請求項8】 前記生成工程の後、前記反応生成物から
有機カルボン酸を分離回収し、回収した前記有機カルボ
ン酸にメタノールを接触させ、次に、アルカリ金属水酸
化物またはアルカリ金属塩の単独あるいはそれと次亜燐
酸との混合物を接触させる精製工程を経た後、前記除去
工程に進むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のい
ずれかに記載の有機カルボン酸の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6282719A JPH07309800A (ja) | 1994-03-25 | 1994-10-21 | 有機カルボン酸の製造方法 |
| TW084101936A TW328079B (en) | 1994-03-25 | 1995-02-28 | Process for preparing organic carboxylic acid |
| US08/407,612 US5576458A (en) | 1994-03-25 | 1995-03-21 | Process for preparing organic carboxylic acid |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7782694 | 1994-03-25 | ||
| JP6-77826 | 1994-03-25 | ||
| JP6282719A JPH07309800A (ja) | 1994-03-25 | 1994-10-21 | 有機カルボン酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07309800A true JPH07309800A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=26418880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6282719A Pending JPH07309800A (ja) | 1994-03-25 | 1994-10-21 | 有機カルボン酸の製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5576458A (ja) |
| JP (1) | JPH07309800A (ja) |
| TW (1) | TW328079B (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100376325C (zh) * | 2004-03-25 | 2008-03-26 | 香港理工大学 | 羰基合成催化剂、其制备方法和制备乙酸和乙酐的方法 |
| JP2012006963A (ja) * | 2000-08-24 | 2012-01-12 | Celanese Internatl Corp | カルボニル化法において飛沫同伴された揮発性触媒種を封鎖するための方法及び装置 |
| KR20140004690A (ko) * | 2010-12-24 | 2014-01-13 | 가부시끼가이샤 다이셀 | 아세트산의 제조 방법 |
| WO2017057085A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 株式会社ダイセル | 酢酸製造方法 |
| WO2017159466A1 (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 千代田化工建設株式会社 | 触媒担体用ビニルピリジン樹脂、その製造方法およびメタノールのカルボニル化反応用触媒 |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5962735A (en) * | 1998-03-06 | 1999-10-05 | Uop Llc | Method for treating an organic liquid contaminated with an iodide compound |
| US6506935B1 (en) * | 1998-03-06 | 2003-01-14 | Uop Llc | Combination pretreatment/adsorption for treating a liquid stream contaminated with an iodine-containing compound |
| US6007724A (en) * | 1998-12-21 | 1999-12-28 | Uop Llc | Method for treating a liquid stream contaminated with an iodine-containing compound using a solid absorbent comprising a metal phthalocyanine |
| US6657078B2 (en) * | 2001-02-07 | 2003-12-02 | Celanese International Corporation | Low energy carbonylation process |
| US9387469B2 (en) * | 2013-12-30 | 2016-07-12 | Eastman Chemical Company | Carbonylation catalyst and process using same |
| KR101667223B1 (ko) | 2014-12-29 | 2016-10-18 | 한국화학연구원 | 카보닐화 반응에 의한 초산 제조용 Rh/WxC 불균일 촉매 |
| KR101667222B1 (ko) | 2014-12-29 | 2016-10-18 | 한국화학연구원 | 카보닐화 반응에 의한 초산 제조용 Rh-C3N4 불균일 촉매 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4328125A (en) * | 1979-05-14 | 1982-05-04 | University Of Illinois Foundation | Heterogeneous anionic transition metal catalysts |
| US5442107A (en) * | 1989-04-06 | 1995-08-15 | Bp Chemicals Limited | Preparing carboxylic acids |
| GB9120902D0 (en) * | 1991-10-02 | 1991-11-13 | Bp Chem Int Ltd | Purification process |
| US5334755A (en) * | 1992-04-24 | 1994-08-02 | Chiyoda Corporation | Process for the production of acetic acid from methanol and carbon monoxide using supported rhodium catalyst |
| US5364963A (en) * | 1993-04-30 | 1994-11-15 | Chiyoda Corporation | Supported rhodium catalyst, method of preparing same and process of producing acetic acid by methanol carbonylation using same |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP6282719A patent/JPH07309800A/ja active Pending
-
1995
- 1995-02-28 TW TW084101936A patent/TW328079B/zh active
- 1995-03-21 US US08/407,612 patent/US5576458A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2012006963A (ja) * | 2000-08-24 | 2012-01-12 | Celanese Internatl Corp | カルボニル化法において飛沫同伴された揮発性触媒種を封鎖するための方法及び装置 |
| CN100376325C (zh) * | 2004-03-25 | 2008-03-26 | 香港理工大学 | 羰基合成催化剂、其制备方法和制备乙酸和乙酐的方法 |
| US9776944B2 (en) | 2010-12-24 | 2017-10-03 | Daicel Corporation | Process for producing acetic acid |
| JP6007108B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2016-10-12 | 株式会社ダイセル | 酢酸の製造方法 |
| KR20140004690A (ko) * | 2010-12-24 | 2014-01-13 | 가부시끼가이샤 다이셀 | 아세트산의 제조 방법 |
| WO2017057085A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 株式会社ダイセル | 酢酸製造方法 |
| JPWO2017057085A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-11-09 | 株式会社ダイセル | 酢酸製造方法 |
| US10183905B2 (en) | 2015-09-29 | 2019-01-22 | Daicel Corporation | Method for producing acetic acid |
| WO2017159466A1 (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 千代田化工建設株式会社 | 触媒担体用ビニルピリジン樹脂、その製造方法およびメタノールのカルボニル化反応用触媒 |
| CN108778496A (zh) * | 2016-03-18 | 2018-11-09 | 千代田化工建设株式会社 | 催化剂载体用乙烯基吡啶树脂、其制造方法及甲醇的羰基化反应用催化剂 |
| JPWO2017159466A1 (ja) * | 2016-03-18 | 2019-01-24 | 千代田化工建設株式会社 | 触媒担体用ビニルピリジン樹脂、その製造方法およびメタノールのカルボニル化反応用触媒 |
| CN108778496B (zh) * | 2016-03-18 | 2021-05-28 | 千代田化工建设株式会社 | 催化剂载体用乙烯基吡啶树脂、其制造方法及甲醇的羰基化反应用催化剂 |
| US11065607B2 (en) | 2016-03-18 | 2021-07-20 | Chiyoda Corporation | Vinylpyridine resin for catalyst supports, production method therefor, and catalyst for methanol carbonylation reaction |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5576458A (en) | 1996-11-19 |
| TW328079B (en) | 1998-03-11 |
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