JPH0731044A - 絶縁性樹脂成形品 - Google Patents
絶縁性樹脂成形品Info
- Publication number
- JPH0731044A JPH0731044A JP17072793A JP17072793A JPH0731044A JP H0731044 A JPH0731044 A JP H0731044A JP 17072793 A JP17072793 A JP 17072793A JP 17072793 A JP17072793 A JP 17072793A JP H0731044 A JPH0731044 A JP H0731044A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating resin
- electric field
- resin
- resin unit
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐絶縁破壊性能を向上させる。
【構成】 電力ケーブル1のケーブル絶縁体4の外周に
充填剤を含む硬化型樹脂を流し込んでその樹脂を硬化さ
せて絶縁性樹脂ユニット15を形成する際に、該硬化中
の樹脂に電圧を埋込電極8で課電することにより、前記
充填剤を泳動させて硬化樹脂内に電界緩和層17を形成
する。 【効果】 絶縁性樹脂ユニットに電界緩和層を形成させ
たから、絶縁性樹脂ユニットに高い電界が課電された場
合にあっても、この電界が電界緩和層で緩和されるか
ら、絶縁性樹脂ユニットが破壊されるのを防止でき、電
力ケーブル等の安全性を向上させることができる。
充填剤を含む硬化型樹脂を流し込んでその樹脂を硬化さ
せて絶縁性樹脂ユニット15を形成する際に、該硬化中
の樹脂に電圧を埋込電極8で課電することにより、前記
充填剤を泳動させて硬化樹脂内に電界緩和層17を形成
する。 【効果】 絶縁性樹脂ユニットに電界緩和層を形成させ
たから、絶縁性樹脂ユニットに高い電界が課電された場
合にあっても、この電界が電界緩和層で緩和されるか
ら、絶縁性樹脂ユニットが破壊されるのを防止でき、電
力ケーブル等の安全性を向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線、電力ケーブル
の端末、接続部等に使用される絶縁性樹脂成形品に関す
るものである。
の端末、接続部等に使用される絶縁性樹脂成形品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂成形
品は、ケーブルの端末、接続部等の電気機器に広く使用
されている。例えば、電気的に最も苛酷な例として、ケ
ーブルの分野に使用される絶縁性樹脂成形品としては、
架橋ポリエチレン絶縁PVCシースケーブル(CVケー
ブル)のプレハブ形接続部に使用されている。このプレ
ハブ形接続部は、275〜500kVの超高圧CVケー
ブルの中で、施工期間が短い等の理由からモールド形接
続部に替わって有望視されている。
品は、ケーブルの端末、接続部等の電気機器に広く使用
されている。例えば、電気的に最も苛酷な例として、ケ
ーブルの分野に使用される絶縁性樹脂成形品としては、
架橋ポリエチレン絶縁PVCシースケーブル(CVケー
ブル)のプレハブ形接続部に使用されている。このプレ
ハブ形接続部は、275〜500kVの超高圧CVケー
ブルの中で、施工期間が短い等の理由からモールド形接
続部に替わって有望視されている。
【0003】このプレハブ形接続部は、図3に示すよう
に、電力ケーブル1の端部外周に挿入されたプレモール
ド絶縁体2と、このプレモールド絶縁体2に押し込めら
れる絶縁性樹脂ユニット3とを有する。電力ケーブル1
は、内部導体4と、この内部導体4を覆う架橋ポリエチ
レン(XLPE)製のケーブル絶縁体5とを有し、この
ケーブル絶縁体5の端部から内部導体4が突出された構
造にされている。
に、電力ケーブル1の端部外周に挿入されたプレモール
ド絶縁体2と、このプレモールド絶縁体2に押し込めら
れる絶縁性樹脂ユニット3とを有する。電力ケーブル1
は、内部導体4と、この内部導体4を覆う架橋ポリエチ
レン(XLPE)製のケーブル絶縁体5とを有し、この
ケーブル絶縁体5の端部から内部導体4が突出された構
造にされている。
【0004】プレモールド絶縁体2は、ケーブル絶縁体
5の端部周囲を覆うとともに、電界緩和絶縁補強層をな
す絶縁ゴム6と、この絶縁ゴム6を絶縁性樹脂ユニット
3側に押し込む半導電ゴム7とを有する。絶縁ゴム6
は、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム等で製作
されている。
5の端部周囲を覆うとともに、電界緩和絶縁補強層をな
す絶縁ゴム6と、この絶縁ゴム6を絶縁性樹脂ユニット
3側に押し込む半導電ゴム7とを有する。絶縁ゴム6
は、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム等で製作
されている。
【0005】絶縁性樹脂ユニット3は、その端部がプレ
モールド絶縁体2に押し込まれる略筒状に形成されてい
る。この絶縁性樹脂ユニット3には、内側に埋込電極8
が埋め込まれている。この埋込電極8は、ケーブル絶縁
体5から突出する内部導体4の周囲に配設され、電力ケ
ーブル1の内部導体4に電気的に接続されている。ここ
で、絶縁性樹脂ユニット3の材料として、厚肉の電気絶
縁用注型品であることに考慮し、残留歪みが小さくなる
ように、硬化熱が小さく、硬化速度の遅い主剤/硬化剤
の組み合わせであるビスフェノールA/酸無水物と、シ
リカ、アルミナ等の充填剤とが通常用いられる。
モールド絶縁体2に押し込まれる略筒状に形成されてい
る。この絶縁性樹脂ユニット3には、内側に埋込電極8
が埋め込まれている。この埋込電極8は、ケーブル絶縁
体5から突出する内部導体4の周囲に配設され、電力ケ
ーブル1の内部導体4に電気的に接続されている。ここ
で、絶縁性樹脂ユニット3の材料として、厚肉の電気絶
縁用注型品であることに考慮し、残留歪みが小さくなる
ように、硬化熱が小さく、硬化速度の遅い主剤/硬化剤
の組み合わせであるビスフェノールA/酸無水物と、シ
リカ、アルミナ等の充填剤とが通常用いられる。
【0006】このようなプレハブ形接続部の製造方法に
ついて説明する。まず、一対の電力ケーブル1の端部に
プレモールド絶縁体2をそれぞれ挿入する。そして、各
電力ケーブル1の内部導体4を対向配設するとともに、
これら内部導体4の外周に埋込電極8を配置する。この
埋込電極8の周囲に型枠(図示略)を配置し、この型枠
内に主剤/硬化剤/充填剤を混合させた樹脂を流し込
み、該樹脂に所定の温度、時間をかけ、該樹脂を硬化さ
せて絶縁性樹脂ユニット3を形成する。その後、この絶
縁性樹脂ユニット3の両端部にプレモード絶縁体2を押
し込み、プレハブ形接続部が製造される。
ついて説明する。まず、一対の電力ケーブル1の端部に
プレモールド絶縁体2をそれぞれ挿入する。そして、各
電力ケーブル1の内部導体4を対向配設するとともに、
これら内部導体4の外周に埋込電極8を配置する。この
埋込電極8の周囲に型枠(図示略)を配置し、この型枠
内に主剤/硬化剤/充填剤を混合させた樹脂を流し込
み、該樹脂に所定の温度、時間をかけ、該樹脂を硬化さ
せて絶縁性樹脂ユニット3を形成する。その後、この絶
縁性樹脂ユニット3の両端部にプレモード絶縁体2を押
し込み、プレハブ形接続部が製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁性樹脂
ユニット3で電気的に弱い部分は埋込電極8のエッジ部
8aであり、この埋込電極8のエッジ部8a付近の電界
強度が最も大きくなる。すなわち、絶縁破壊試験を行っ
た場合、埋込電極8のエッジ部8a付近が破壊される場
合が多い。このため、埋込電極8のエッジ部8a付近の
電界強度を低下させ、耐絶縁破壊性能を向上させた絶縁
性樹脂ユニット3が望まれていた。絶縁破壊性能は、埋
込電極8の表面平滑度にも左右され易い性質を有してい
る。
ユニット3で電気的に弱い部分は埋込電極8のエッジ部
8aであり、この埋込電極8のエッジ部8a付近の電界
強度が最も大きくなる。すなわち、絶縁破壊試験を行っ
た場合、埋込電極8のエッジ部8a付近が破壊される場
合が多い。このため、埋込電極8のエッジ部8a付近の
電界強度を低下させ、耐絶縁破壊性能を向上させた絶縁
性樹脂ユニット3が望まれていた。絶縁破壊性能は、埋
込電極8の表面平滑度にも左右され易い性質を有してい
る。
【0008】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、絶縁破壊性能を向上可能な絶縁性樹脂成形品を提供
することを目的とする。
で、絶縁破壊性能を向上可能な絶縁性樹脂成形品を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁性樹脂成形
品は、電力ケーブル等の絶縁体の外周に成形され、充填
剤を含む絶縁性樹脂ユニットと、該絶縁性樹脂ユニット
内に埋め込まれ、該絶縁性樹脂ユニットに電圧を課電さ
せる埋込電極とを有し、該埋込電極周囲には、電界緩和
層が形成されている。
品は、電力ケーブル等の絶縁体の外周に成形され、充填
剤を含む絶縁性樹脂ユニットと、該絶縁性樹脂ユニット
内に埋め込まれ、該絶縁性樹脂ユニットに電圧を課電さ
せる埋込電極とを有し、該埋込電極周囲には、電界緩和
層が形成されている。
【0010】
【作用】本発明では、埋込電極で絶縁性樹脂ユニットに
電圧を課電することにより、この絶縁性ユニット内の充
填剤が泳動して電界緩和層を形成する。この電界緩和層
が形成されることにより、絶縁性樹脂ユニットに課電さ
れる電界が緩和される。すなわち、電力ケーブル等の埋
込電極のエッジ部付近に高い強度の電界が課電された場
合にあっても、この電界が電界緩和層で緩和される。
電圧を課電することにより、この絶縁性ユニット内の充
填剤が泳動して電界緩和層を形成する。この電界緩和層
が形成されることにより、絶縁性樹脂ユニットに課電さ
れる電界が緩和される。すなわち、電力ケーブル等の埋
込電極のエッジ部付近に高い強度の電界が課電された場
合にあっても、この電界が電界緩和層で緩和される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の絶縁性樹脂成形品の一実施例
について、図1ないし図2を参照しながら説明する。こ
こで、絶縁性樹脂成形品を用いる例として、プレハブ形
接続部を用いて説明し、従来例と同一のものについて
は、同一符号を用いて説明する。図1に示すように、符
号10はプレハブ形接続部10であり、このプレハブ形
接続部10は、電力ケーブル1に挿入されたプレモール
ド絶縁体2と、このプレモールド絶縁体2に押し込めら
れる絶縁性樹脂ユニット15(絶縁性樹脂成形品)とを
有する構成にされている。
について、図1ないし図2を参照しながら説明する。こ
こで、絶縁性樹脂成形品を用いる例として、プレハブ形
接続部を用いて説明し、従来例と同一のものについて
は、同一符号を用いて説明する。図1に示すように、符
号10はプレハブ形接続部10であり、このプレハブ形
接続部10は、電力ケーブル1に挿入されたプレモール
ド絶縁体2と、このプレモールド絶縁体2に押し込めら
れる絶縁性樹脂ユニット15(絶縁性樹脂成形品)とを
有する構成にされている。
【0012】電力ケーブル1では、ケーブル絶縁体5の
端部から内部導体4が突出されている。プレモールド絶
縁体2は、ケーブル絶縁体5の端部周囲を覆う絶縁ゴム
6と、この絶縁ゴム6を絶縁性樹脂ユニット3側に押し
込む半導電ゴム7とを有する。
端部から内部導体4が突出されている。プレモールド絶
縁体2は、ケーブル絶縁体5の端部周囲を覆う絶縁ゴム
6と、この絶縁ゴム6を絶縁性樹脂ユニット3側に押し
込む半導電ゴム7とを有する。
【0013】絶縁性樹脂ユニット15は、その両端部が
プレモールド絶縁体2に押し込まれる筒状部16と、こ
の筒状部16の内周面に形成された電界緩和層17と、
この電界緩和層17の内側に埋め込まれた埋込電極8と
を有する。ここで、筒状部16は、主剤と硬化剤とを混
合することで反応するエポキシ等の二液混合型樹脂等の
樹脂を主成分としている。電界緩和層17は、筒状部1
6の樹脂内に分散されたアルミナ、シリカ等の充填剤を
主成分としている。埋込電極8は、ケーブル絶縁体5か
ら突出する内部導体4の周囲に配設された筒状に形成さ
れ、電力ケーブル1の内部導体4に電気的に接続されて
いる。
プレモールド絶縁体2に押し込まれる筒状部16と、こ
の筒状部16の内周面に形成された電界緩和層17と、
この電界緩和層17の内側に埋め込まれた埋込電極8と
を有する。ここで、筒状部16は、主剤と硬化剤とを混
合することで反応するエポキシ等の二液混合型樹脂等の
樹脂を主成分としている。電界緩和層17は、筒状部1
6の樹脂内に分散されたアルミナ、シリカ等の充填剤を
主成分としている。埋込電極8は、ケーブル絶縁体5か
ら突出する内部導体4の周囲に配設された筒状に形成さ
れ、電力ケーブル1の内部導体4に電気的に接続されて
いる。
【0014】このようなプレハブ形接続部10の製造方
法について説明する。まず、一対の電力ケーブル1の端
部にプレモールド絶縁体2をそれぞれ挿入し、各電力ケ
ーブル1の内部導体4を対向配設する。一方、埋込電極
8の表面を所定の粗さに表面処理し、この埋込電極8を
互いに対向する内部導体4の外周に配置する。そして、
埋込電極8の周囲に型枠(図示略)を配置し、この型枠
内に充填剤を含む樹脂を流し込み、該樹脂に所定の温
度、時間をかけ、該樹脂を硬化させて絶縁性樹脂ユニッ
ト15を形成する。ここで、樹脂を硬化させる際に、埋
込電極8に電圧を課電することにより、樹脂に電圧を課
電する。
法について説明する。まず、一対の電力ケーブル1の端
部にプレモールド絶縁体2をそれぞれ挿入し、各電力ケ
ーブル1の内部導体4を対向配設する。一方、埋込電極
8の表面を所定の粗さに表面処理し、この埋込電極8を
互いに対向する内部導体4の外周に配置する。そして、
埋込電極8の周囲に型枠(図示略)を配置し、この型枠
内に充填剤を含む樹脂を流し込み、該樹脂に所定の温
度、時間をかけ、該樹脂を硬化させて絶縁性樹脂ユニッ
ト15を形成する。ここで、樹脂を硬化させる際に、埋
込電極8に電圧を課電することにより、樹脂に電圧を課
電する。
【0015】この樹脂に電圧が課電されることにより、
樹脂中の充填剤が誘電泳動により埋込電極8に向かって
移動し、この埋込電極8の周囲に集中的に充填剤が配さ
れ、埋込電極8の周囲に電界緩和層17が形成される。
ここで、樹脂中の充填剤の誘電率が樹脂層の誘電率より
大きいため、樹脂層中の局所的な高電界部分である埋込
電極8のエッジ部8aや埋込電極8表面の凹凸部分周囲
に充填剤が誘電泳動により移動し、埋込電極8の周囲に
高誘電率の電界緩和層17が形成される。
樹脂中の充填剤が誘電泳動により埋込電極8に向かって
移動し、この埋込電極8の周囲に集中的に充填剤が配さ
れ、埋込電極8の周囲に電界緩和層17が形成される。
ここで、樹脂中の充填剤の誘電率が樹脂層の誘電率より
大きいため、樹脂層中の局所的な高電界部分である埋込
電極8のエッジ部8aや埋込電極8表面の凹凸部分周囲
に充填剤が誘電泳動により移動し、埋込電極8の周囲に
高誘電率の電界緩和層17が形成される。
【0016】液体中での課電による粒子の移動速度は、
次式で表される。 v=K・η・ε1・{(ε2−ε1)/(ε2+2ε1)}・(dE2/dx) ここで、vは粒子の移動速度を示し、Kは比例定数を示
し、ηは液体の粘度を示し、ε1は液体の誘電率を示
し、ε2は粒子の誘電率を示し、xは移動距離を示し、
Eは電界を示す。
次式で表される。 v=K・η・ε1・{(ε2−ε1)/(ε2+2ε1)}・(dE2/dx) ここで、vは粒子の移動速度を示し、Kは比例定数を示
し、ηは液体の粘度を示し、ε1は液体の誘電率を示
し、ε2は粒子の誘電率を示し、xは移動距離を示し、
Eは電界を示す。
【0017】このように粒子の移動速度は、誘電率差、
液体粘度、dE2/dxに比例する。このため、埋込電
極8の局所的な欠陥部分のレベルに応じて電界緩和層1
7が形成される。また、dE2/dxに移動速度が比例
するので、課電する電圧は交流でも直流でも良い。こう
して、電界緩和層17を形成し、樹脂を硬化させて絶縁
性樹脂ユニット15を形成した後、この絶縁性樹脂ユニ
ット15の両端部にプレモード絶縁体2を押し込み、プ
レハブ形接続部を製造する。
液体粘度、dE2/dxに比例する。このため、埋込電
極8の局所的な欠陥部分のレベルに応じて電界緩和層1
7が形成される。また、dE2/dxに移動速度が比例
するので、課電する電圧は交流でも直流でも良い。こう
して、電界緩和層17を形成し、樹脂を硬化させて絶縁
性樹脂ユニット15を形成した後、この絶縁性樹脂ユニ
ット15の両端部にプレモード絶縁体2を押し込み、プ
レハブ形接続部を製造する。
【0018】このような絶縁性樹脂ユニット15の成形
方法によれば、電力ケーブル1のケーブル絶縁体5の外
周に充填剤を含む硬化型樹脂を流し込んでその樹脂を硬
化させて絶縁性樹脂ユニット15を形成する際に、該硬
化中の樹脂に電圧を課電することにより、前記充填剤を
泳動させて硬化樹脂内に電界緩和層17を形成させるの
で、この絶縁性樹脂ユニット15に課電される電界が電
界緩和層17で緩和され、絶縁性樹脂ユニット15が破
壊されるのを防止できる。こうして得られた絶縁性樹脂
ユニット15は高い耐絶縁破壊性能を有する。
方法によれば、電力ケーブル1のケーブル絶縁体5の外
周に充填剤を含む硬化型樹脂を流し込んでその樹脂を硬
化させて絶縁性樹脂ユニット15を形成する際に、該硬
化中の樹脂に電圧を課電することにより、前記充填剤を
泳動させて硬化樹脂内に電界緩和層17を形成させるの
で、この絶縁性樹脂ユニット15に課電される電界が電
界緩和層17で緩和され、絶縁性樹脂ユニット15が破
壊されるのを防止できる。こうして得られた絶縁性樹脂
ユニット15は高い耐絶縁破壊性能を有する。
【0019】このため、プレハブ形接続部10等の高い
電圧が課電される埋込電極8のエッジ部分等に絶縁性樹
脂ユニット15を硬化成形させることにより、埋込電極
8のエッジ部8aの耐絶縁破壊性能を向上させることが
でき、プレハブ形接続部10等の耐絶縁破壊性能を向上
させることができ、プレハブ形接続部の10安全性を向
上させることができる。
電圧が課電される埋込電極8のエッジ部分等に絶縁性樹
脂ユニット15を硬化成形させることにより、埋込電極
8のエッジ部8aの耐絶縁破壊性能を向上させることが
でき、プレハブ形接続部10等の耐絶縁破壊性能を向上
させることができ、プレハブ形接続部の10安全性を向
上させることができる。
【0020】一方、絶縁性樹脂ユニット15内に埋め込
まれ、該絶縁性樹脂ユニット15に電圧を課電させる埋
込電極8を設けることで、この埋込電極8に電圧を課電
することにより、この埋込電極8の周囲に電界緩和層1
7を形成することができる。このため、埋込電極8付近
が高い電界で破壊されるのを防止でき、絶縁性樹脂ユニ
ット15の耐絶縁破壊性能を向上させることができ、埋
込電極8付近の電気的安全性を向上させることができ
る。
まれ、該絶縁性樹脂ユニット15に電圧を課電させる埋
込電極8を設けることで、この埋込電極8に電圧を課電
することにより、この埋込電極8の周囲に電界緩和層1
7を形成することができる。このため、埋込電極8付近
が高い電界で破壊されるのを防止でき、絶縁性樹脂ユニ
ット15の耐絶縁破壊性能を向上させることができ、埋
込電極8付近の電気的安全性を向上させることができ
る。
【0021】(実験例1)絶縁性樹脂ユニット15の原
料として、主剤にビスフェノールAを用い、硬化剤に酸
無水物を用い、充填剤にアルミナとシリカと各サンプル
毎に用いた。主剤と硬化剤とを混合し、この混合液に充
填剤を200重量部混合した。この充填剤を含む樹脂
を、図2に示すような型枠20内に流し込んだ。この型
枠20内には、一対のアルミニウム製電極21、21が
1mmの間隔をあけて対向配設されている。これらアル
ミニウム製電極21として、#120の研磨紙で表面処
理した一対の表面処理品と、#600の研磨紙で表面処
理した一対の表面処理品とを各サンプル毎に使用した。
そして、樹脂を硬化させる際には、125℃で12時間
保持するとともに、交流電圧と直流電圧とを各サンプル
毎に課電した。
料として、主剤にビスフェノールAを用い、硬化剤に酸
無水物を用い、充填剤にアルミナとシリカと各サンプル
毎に用いた。主剤と硬化剤とを混合し、この混合液に充
填剤を200重量部混合した。この充填剤を含む樹脂
を、図2に示すような型枠20内に流し込んだ。この型
枠20内には、一対のアルミニウム製電極21、21が
1mmの間隔をあけて対向配設されている。これらアル
ミニウム製電極21として、#120の研磨紙で表面処
理した一対の表面処理品と、#600の研磨紙で表面処
理した一対の表面処理品とを各サンプル毎に使用した。
そして、樹脂を硬化させる際には、125℃で12時間
保持するとともに、交流電圧と直流電圧とを各サンプル
毎に課電した。
【0022】(比較例)実験例1と同様の原料、同様の
試験器具を用い、樹脂を硬化させる際に、アルミニウム
電極21に電圧を課電しないで、125℃で12時間保
持して硬化させた。これら実験例1と比較例とにおける
各サンプル作製後、交流電圧を5kVづつ5分の間隔を
あけて上昇させ、AC破壊試験を各サンプル毎に行っ
た。各サンプル毎の硬化条件とAC破壊試験によるAC
破壊電圧結果を表1に示す。
試験器具を用い、樹脂を硬化させる際に、アルミニウム
電極21に電圧を課電しないで、125℃で12時間保
持して硬化させた。これら実験例1と比較例とにおける
各サンプル作製後、交流電圧を5kVづつ5分の間隔を
あけて上昇させ、AC破壊試験を各サンプル毎に行っ
た。各サンプル毎の硬化条件とAC破壊試験によるAC
破壊電圧結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果から明らかなように、交流電圧
を課電した場合と直流電圧を課電した場合とにそれぞれ
樹脂が硬化し、樹脂を課電硬化させない場合に比べ、A
C破壊電圧が高くなった。そして、硬化させる課電電圧
を高くするのにともなって、AC破壊電圧が高くなっ
た。一方、#120と#600とを比較して、表面粗さ
が大きいものでも効果が認められ、電極表粗部の電界緩
和に効果を示している。
を課電した場合と直流電圧を課電した場合とにそれぞれ
樹脂が硬化し、樹脂を課電硬化させない場合に比べ、A
C破壊電圧が高くなった。そして、硬化させる課電電圧
を高くするのにともなって、AC破壊電圧が高くなっ
た。一方、#120と#600とを比較して、表面粗さ
が大きいものでも効果が認められ、電極表粗部の電界緩
和に効果を示している。
【0025】(実験例2)絶縁性樹脂ユニット15の原
料として実験例1と同様のものを用い、プレハブ形接続
部を作製した。絶縁性樹脂ユニット15を硬化させる際
には、交流電圧200kVを埋込電極8に課電した。
料として実験例1と同様のものを用い、プレハブ形接続
部を作製した。絶縁性樹脂ユニット15を硬化させる際
には、交流電圧200kVを埋込電極8に課電した。
【0026】(比較例)実験例2と同様の原料を絶縁性
樹脂ユニット3に使用し、この絶縁性樹脂ユニット3を
室温で自然硬化させた。これら実験例2と比較例とにお
けるプレハブ形接続部のAC破壊電圧を測定した。この
測定結果を表2に示す。
樹脂ユニット3に使用し、この絶縁性樹脂ユニット3を
室温で自然硬化させた。これら実験例2と比較例とにお
けるプレハブ形接続部のAC破壊電圧を測定した。この
測定結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示すように、樹脂を課電させない場
合は、埋込電極のエッジ部分が破壊され、このAC破壊
電圧は960kVであるのに対して、樹脂を課電硬化さ
せた場合は、絶縁性樹脂ユニット以外の部分が破壊さ
れ、このAC破壊電圧は1200kVであった。この結
果から明らかなように、樹脂を課電することにより硬化
させた場合には、樹脂の絶縁性能が向上することがわか
る。
合は、埋込電極のエッジ部分が破壊され、このAC破壊
電圧は960kVであるのに対して、樹脂を課電硬化さ
せた場合は、絶縁性樹脂ユニット以外の部分が破壊さ
れ、このAC破壊電圧は1200kVであった。この結
果から明らかなように、樹脂を課電することにより硬化
させた場合には、樹脂の絶縁性能が向上することがわか
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の絶縁性樹
脂成形品によれば、電力ケーブル等の絶縁体の外周に成
形され、充填剤を含む絶縁性樹脂ユニットと、該絶縁性
樹脂ユニット内に埋め込まれ、該絶縁性樹脂ユニットに
電圧を課電させる埋込電極とを有し、該埋込電極の周囲
には、電界緩和層が形成されている構成にしたので、こ
の絶縁性ユニットに課電される電界が電界緩和層で緩和
され、絶縁性ユニットが高い電界で破壊されるのを防止
できる。そして、絶縁性樹脂ユニットに電圧を課電させ
る埋込電極を有するので、この埋込電極に電圧を課電す
ることにより、充填剤を泳動させて電界緩和層が埋込電
極の周囲に形成される。このため、埋込電極に高い電界
が課電された場合にあっても、この電界が電界緩和層で
緩和されるから、埋込電極付近が高い電界で破壊される
のを防止でき、埋込電極付近の電気的安全性を向上させ
ることができる。
脂成形品によれば、電力ケーブル等の絶縁体の外周に成
形され、充填剤を含む絶縁性樹脂ユニットと、該絶縁性
樹脂ユニット内に埋め込まれ、該絶縁性樹脂ユニットに
電圧を課電させる埋込電極とを有し、該埋込電極の周囲
には、電界緩和層が形成されている構成にしたので、こ
の絶縁性ユニットに課電される電界が電界緩和層で緩和
され、絶縁性ユニットが高い電界で破壊されるのを防止
できる。そして、絶縁性樹脂ユニットに電圧を課電させ
る埋込電極を有するので、この埋込電極に電圧を課電す
ることにより、充填剤を泳動させて電界緩和層が埋込電
極の周囲に形成される。このため、埋込電極に高い電界
が課電された場合にあっても、この電界が電界緩和層で
緩和されるから、埋込電極付近が高い電界で破壊される
のを防止でき、埋込電極付近の電気的安全性を向上させ
ることができる。
【図1】本発明の絶縁性樹脂成形方法によって得られた
絶縁性樹脂成形品を示す断面図である。
絶縁性樹脂成形品を示す断面図である。
【図2】図1の絶縁性樹脂成形方法の試験に使用された
器具を示す断面図である。
器具を示す断面図である。
【図3】従来の絶縁性樹脂成形品を示す断面図である。
1 電力ケーブル 8 埋込電極 15 絶縁性樹脂ユニット(絶縁性樹脂成形品) 17 電界緩和層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 利夫 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (1)
- 【請求項1】 電力ケーブル等の絶縁体の外周に成形さ
れ、充填剤を含む絶縁性樹脂ユニットと、該絶縁性樹脂
ユニット内に埋め込まれ、該絶縁性樹脂ユニットに電圧
を課電させる埋込電極とを有し、該埋込電極の周囲に
は、電界緩和層が形成されていることを特徴とする絶縁
性樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17072793A JPH0731044A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 絶縁性樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17072793A JPH0731044A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 絶縁性樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731044A true JPH0731044A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15910279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17072793A Pending JPH0731044A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 絶縁性樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0731044A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014518500A (ja) * | 2011-07-05 | 2014-07-28 | アーベーベー・リサーチ・リミテッド | 電場制御デバイス |
| FR3052295A1 (fr) * | 2016-06-06 | 2017-12-08 | Univ Toulouse Iii - Paul Sabatier | Procede de traitement d'un materiau electriquement isolant lui conferant des proprietes de gradation de champ electrique auto-adaptatives pour composants electriques |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP17072793A patent/JPH0731044A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014518500A (ja) * | 2011-07-05 | 2014-07-28 | アーベーベー・リサーチ・リミテッド | 電場制御デバイス |
| US9263875B2 (en) | 2011-07-05 | 2016-02-16 | Abb Research Ltd. | Device for electric field control |
| FR3052295A1 (fr) * | 2016-06-06 | 2017-12-08 | Univ Toulouse Iii - Paul Sabatier | Procede de traitement d'un materiau electriquement isolant lui conferant des proprietes de gradation de champ electrique auto-adaptatives pour composants electriques |
| WO2017211847A1 (fr) * | 2016-06-06 | 2017-12-14 | Universite Toulouse Iii - Paul Sabatier | Procédé de traitement d'un matériau électriquement isolant lui conférant des propriétés de gradation de champ électrique auto-adaptatives pour composants électriques |
| US20190139844A1 (en) * | 2016-06-06 | 2019-05-09 | Universite Toulouse Iii - Paul Sabatier | Method for processing an electrically insulating material providing same with self-adjusting electrical field grading properties for electrical components |
| JP2019520715A (ja) * | 2016-06-06 | 2019-07-18 | ユニヴェルシテ トゥールーズ トロワズィエム−ポール サバティエ | 電気部品のための電気絶縁材料に自動調整電界緩和特性を与える、電気絶縁材料を処理する方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0365152B1 (en) | Power Cable | |
| Cherney | Nanodielectrics applications-today and tomorrow | |
| ES434241A1 (es) | Perfeccionamientos introducidos en cables para energia elec-trica. | |
| US3433893A (en) | Cast electrical bushing | |
| JPH0613343U (ja) | 端末処理された高電圧ケーブル | |
| EP0088450A1 (en) | Insulating joint for rubber or plastic insulated power cable | |
| US2945913A (en) | Prefabricated stress relief cone | |
| Hoang et al. | Electrical characterization of a new enamel insulation | |
| JPH0731044A (ja) | 絶縁性樹脂成形品 | |
| EP0075471B1 (en) | Electrical bushing and method of manufacture thereof | |
| US3828114A (en) | Synthetic resin sleeve with embedded stress control screen for high-voltage cables | |
| JPH0757534A (ja) | 絶縁性樹脂成形方法と絶縁性樹脂成形品 | |
| JP3029203B2 (ja) | 架橋ポリエチレン電力ケーブルの接続部及び端末部 | |
| JP3108544B2 (ja) | 樹脂モールド機器及びその製造方法 | |
| JP2584871Y2 (ja) | ストレスコーン | |
| JPS5845249B2 (ja) | 絶縁物の電界緩和構造 | |
| Khalil et al. | Dependence of DC insulation resistivity of polyethylene on temperature and electric field | |
| Świerzyna et al. | Modification of the composition and technology of the processing of ceramic-polymer insulators | |
| JPH09219918A (ja) | 電力ケーブル接続用ゴム成形品 | |
| JPH0333151Y2 (ja) | ||
| JPH0229778Y2 (ja) | ||
| JPH09180561A (ja) | ガス絶縁機器 | |
| JPH0742992U (ja) | エポキシ注型品 | |
| KR20010019097A (ko) | 에폭시 절연제품의 매입금구 구조 | |
| JPS5832447Y2 (ja) | ゴム・プラスチツクケ−ブルの絶縁接続部 |