JPH0731081Y2 - 車両用風向制御装置 - Google Patents

車両用風向制御装置

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JPH0731081Y2
JPH0731081Y2 JP4473591U JP4473591U JPH0731081Y2 JP H0731081 Y2 JPH0731081 Y2 JP H0731081Y2 JP 4473591 U JP4473591 U JP 4473591U JP 4473591 U JP4473591 U JP 4473591U JP H0731081 Y2 JPH0731081 Y2 JP H0731081Y2
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moving
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正司 塚田
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Kojima Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、ハウジングの開口部から吹き出
される風の方向を自動的に変えることのできる車両用風
向制御装置に係り、特に装置のコンパクト化を有利に達
成せしめ得る技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、車両の室内空調装置等におい
て、車室内への空気吹出口を構成するハウジングの開口
部内に、互いに平行に且つそれぞれ回動可能に設けられ
た複数枚のブレード(風向板)を、連結部材によって連
動させつつ、所定の駆動手段によって自動的に首振り運
動せしめて、風の吹出方向を変化させるようにした風向
制御装置が知られている。
【0003】そして、このような風向制御装置において
は、駆動手段によって直線的に往復運動せしめられる移
動部材を設けて、ハウジングに支持せしめると共に、該
移動部材の往復運動を、所定の動力伝達部材によって、
ブレードの回動運動に変換して、該ブレードを首振り運
動させるようにするのが普通であるが、そこにおいて、
良好なる作動性能を得るために、かかる移動部材を、そ
の往復運動方向に、摺動抵抗少なく、且つガタが生じな
いように案内することが望まれる。
【0004】そこで、従来では、ハウジングに突出形成
した支持軸を、移動部材に設けた移動方向に延びる長孔
に挿通せしめると共に、該支持軸の先端部に菊ワッシャ
等の押え部材を固着せしめて、該押え部材によって、か
かる移動部材を、ハウジングに対して摺動可能に押さえ
込むようにした保持構造(実開昭60−23409号公
報等、参照)において、その改善策として、押え部材と
移動部材との間に、弾性変形作用に基づいて付勢力を及
ぼす付勢手段を介装せしめて、該付勢手段による弾性力
を介して、移動部材をハウジングに対して押え込むよう
にしたものが提案されている。
【0005】また、かかる付勢手段としては、コイルス
プリング等を用いることも可能であるが、コストや配設
スペース等の点から、専ら、図9に示されている如く、
前記ハウジングに設けられた支持軸が挿通される挿通孔
2を有する本体部4に対して、前記移動部材の移動方向
両側にそれぞれ所定長さで延び出し、且つその先端部が
移動部材側に所定高さで突出する四本の弾性片6を一体
的に設けてなる、略板状バネ構造の付勢手段が用いられ
ている(実開昭63−113850号公報等、参照)。
【0006】ところが、このような構造の付勢手段にあ
っては、本体部4の両側に延び出す弾性片6を有してお
り、しかも、かかる弾性片6の突出長さは、弾性変形量
を確保して安定した付勢力を得るために、余り短くする
ことができないことから、平面的に大きな配設スペース
が必要とされるといった不具合を内在していたのであ
る。
【0007】それ故、かかる付勢手段を用いた場合に
は、風向制御装置のコンパクト化が難しいために、その
設計自由度が制限されてしまい、車両のデザイン或いは
構造設計上で装置の小型化が要求された際、付勢手段の
配設スペースを確保しなければならないために、その要
求を充分に満足することのできない場合があったのであ
る。
【0008】また、このような付勢手段を対して、移動
部材を保持せしめるに際しては、付勢手段と移動部材と
の当接部位に対して優れた摺動性を付与するために、か
かる移動部材における付勢手段の当接面を高い面精度を
もった平滑面とする必要があるが、図9に示されている
如き、従来の付勢手段においては、本体部4の両側に突
出する各弾性片6の先端部分が、それぞれ、移動部材に
対して当接せしめられることとなるために、移動部材に
おいて高い面精度が要求される範囲が広く、その製作乃
至は加工が面倒であるといった問題をも有していたので
ある。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本考案は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、押え部材と移動部材との間に介装せしめら
れて、該移動部材を、ハウジングに対して、安定した弾
性力をもって有利に保持せしめ得ると共に、配設スペー
スの縮小化を有利に達成せしめ得る、新規な構造の保持
部材を備えて成る車両用風向制御装置を提供することに
ある。
【0010】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
考案にあっては、(a)車室内に開口するハウジング
と、(b)該ハウジング内に配設されて、その回動作用
によって風向を調整する複数枚のブレードと、(c)該
複数枚のブレードに連結されて、それらブレードを連動
して回動させる連結部材と、(d)所定の駆動手段によ
り直線的に往復運動せしめられる移動部材を有する駆動
機構と、(e)かかる移動部材を、前記ハウジングに対
して、往復運動可能に保持せしめる保持部材と、(f)
前記移動部材を前記ブレードに連結せしめて、該移動部
材の往復運動によって該ブレードを回動作動せしめる動
力伝達部材と、(g)該動力伝達部材による動力伝達を
遮断し、前記ブレードを、外的入力により強制的に回動
可能とするクラッチ機構とを有する車両用風向制御装置
において、前記移動部材に、移動方向に延びる長孔を設
けると共に、前記ハウジングに、該長孔に挿通される支
持軸を突出形成せしめる一方、かかる支持軸に対して前
記保持部材を取り付け、更に該保持部材における該支持
軸を挟んで対向位置する両側外周縁部分に、それぞれ、
外周縁部に沿うようにして周方向に向かって延び出し、
且つ先端部が前記移動部材側に所定高さ突出する第一及
び第二の弾性片を一体的に設けて、それら第一及び第二
の弾性片を前記移動部材に当接せしめ、該移動部材を前
記ハウジング側に弾性的に押圧せしめることにより、移
動可能に保持せしめたことを、その特徴とするものであ
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案を更に具体的に明らかにするた
めに、本考案の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0012】先ず、図1乃至図6には、本考案に従う構
造とされた車両用風向制御装置の一実施例が示されてい
る。これらの図において、10は、装置のハウジングで
あり、公知の如く、インストルメントパネルに組み込ま
れることとなる。そして、このハウジング10には、略
矩形筒状の空気吹出口12が設けられており、かかる空
気吹出口12がダクトに接続されることにより、該空気
吹出口12を通じて、空調制御装置から送られる空気が
吹き出されることとなる。
【0013】また、このハウジング10における空気吹
出口12の開口部には、略矩形枠体状のバレル14が配
設されており、その長手方向両端部に設けられた略水平
方向に延びる第一の回動軸16,16により、ハウジン
グ10に対して、該第一の回動軸16,16の回りに所
定角度回動可能に取り付けられている。そして、このバ
レル14の中空孔18内には、長手方向に延びる複数枚
の横ブレード20が、所定間隔を隔てて互いに平行に固
設されており、これらの横ブレード20によって、空気
吹出口12からの吹出空気が、バレル14の開口方向に
導かれるようになっている。即ち、それによって、空気
吹出口12からの空気の吹出方向が、バレル14の回動
操作により、鉛直上下方向に任意に調節可能とされてい
るのである。
【0014】さらに、上記バレル14の中空孔18内に
は、横ブレード20の背後に位置して、複数枚の縦ブレ
ード22が、該バレル14の長手方向に所定間隔を隔て
て並設されている。また、これら各縦ブレード22は、
それぞれ、上記バレル14の回動軸に略直交する方向に
延びる第二の回動軸24,24を備えており、バレル1
4に対して、該第二の回動軸24,24の回りに回動可
能に取り付けられている。更にまた、これら複数枚の縦
ブレード22は、後方下部において、連結部材としての
連結プレート26によって互いに連結されており、以
て、互いに略平行な状態を保ちつつ、連動して回動せし
められるようになっている。
【0015】また、それら複数枚の縦ブレード22のう
ち、中央に位置するものには、バレル14の開口側に突
出して延び出す操作ノブ28が、一体的に形成されてい
る。そして、かかる操作ノブ28を手指にて摘んで、か
かる中央の縦ブレード22を回動させることにより、連
結プレート26によって、全ての縦ブレード22を同一
方向に回動させることができるのであり、それによっ
て、空気吹出口12からの空気の吹出方向が、マニュア
ル操作によって、水平左右方向に任意に調節可能とされ
ているのである。
【0016】一方、ハウジング10の上面には、移動部
材としての略長手板形状を呈する移動プレート30が、
バレル14の回動軸に略平行に延びる状態で、長手方向
に往復移動可能に配設されている。なお、ハウジング1
0の支持面には、所定高さのリブ32が設けられてお
り、かかるリブ32上に移動プレート30が載置されて
いることによって、該移動プレート30の摺動抵抗が軽
減されている。また、ハウジング10の上面には、移動
プレート30の両側に沿って、該移動プレート30の長
手方向に延びる案内突条34,34が設けられており、
これらの案内突条34,34により、移動プレート30
が、移動方向に案内され得るようになっている。
【0017】また、かかる移動プレート30における長
手方向一端側には、該移動プレート30の移動方向に対
して略直角な方向に延びる係合孔36を有する幅広の係
合部38が、一体的に設けられている。そして、かかる
係合部38の係合孔36に対して、ハウジング10の側
方に配設された駆動手段としてのモータ40の出力軸に
装着されたピンホイール42の偏心軸44が係合されて
いる。それによって、モータ40にてピンホイール42
が回転せしめられることにより、移動プレート30が、
その長手方向に往復運動せしめられるようになっている
のである。なお、図中、46は、モータ40の作動のO
N/OFFを行なうスイッチである。
【0018】なお、上述の説明から明らかなように、本
実施例では、前記移動プレート30と、該移動プレート
30に設けられた係合孔36、モータ40および該モー
タ40の出力軸に装着されたピンホイール42等によっ
て、駆動機構が構成されている。
【0019】さらに、上記移動プレート30には、その
長手方向に所定長さで延びる長孔48を有する押えプレ
ート50が固着されていると共に、それら移動プレート
30と押えプレート50との間に形成された空間内にお
いて、長孔48を通じて外方に突出する係合ピン52を
備えた可動体54が、移動プレート30の長手方向に往
復移動可能に収容配置されている。即ち、かかる係合ピ
ン52を備えた可動体54にあっては、移動プレート3
0の長手方向において、移動プレート30および押えプ
レート50に対する摺接によって及ぼされる摺動抵抗よ
りも大きな外力が及ぼされた際、該移動プレート30に
対して相対変位可能とされているのである。
【0020】また一方、ハウジング10の空気吹出口1
2内におけるバレル14の背後には、駆動力伝達ロッド
56が、ハウジング10の上下壁部間に跨がって配設さ
れており、ハウジング10によって軸心回りに回動可能
に支持されている。そして、この駆動力伝達ロッド56
における、ハウジング10の上壁を貫通して突出せしめ
られた上側端部には、移動プレート30側に向かって軸
直角方向に延び出す入力アーム58が一体的に設けられ
ており、この入力アーム58の先端部に対して、前記可
動体54の係合ピン52が係合せしめられている。
【0021】さらに、かかる駆動力伝達ロッド56の軸
方向略中央部分には、ハウジング10の開口部側(バレ
ル14側)に向かって軸直角方向に延び出す出力アーム
60が、一体的に設けられている。また、かかる出力ア
ーム60の前方に位置して配設された、操作ノブ28を
備えた中央の縦ブレード22には、その後方の端縁部に
おいて、該縦ブレード22における第二の回動軸24と
略同一方向に延びる係合ロッド62が、一体的に設けら
れている。そして、かかる係合ロッド62に対して、出
力アーム60の先端部が係合せしめられている。
【0022】すなわち、それによって、モータ40によ
って駆動せしめられる移動プレート30の往復運動が、
駆動力伝達ロッド56の回動運動を介して、縦プレート
22に伝達されて、連結プレート26にて連結された全
ての縦プレート22が、自動的に首振り回動せしめられ
ることとなるのであり、以て、空気吹出口12からの空
気の吹出方向が、自動的に、水平左右方向に変化せしめ
られるようになっているのである。なお、このことから
明らかなように、本実施例では、入出力アーム58,6
0を有する駆動力伝達ロッド56や縦ブレード22に設
けられた係合ロッド62等によって、動力伝達部材が構
成されている。
【0023】また、モータ40の停止状態下では、移動
プレート30に対する可動体54の相対的な変位に基づ
いて、駆動力伝達ロッド56の回動が、移動プレート3
0とは独立して許容され得るようになっていることか
ら、該可動体54の摺動抵抗力以上の回動操作力を、操
作ノブ28を通じて、縦ブレード22に入力せしめるこ
とにより、マニュアル操作によって、かかる縦ブレード
22を任意の方向に回動せしめることが可能である。な
お、このことから明らかなように、本実施例では、かか
る移動プレート30に対する可動体54の所定の抵抗下
での摺動機構によって、クラッチ機構が構成されてい
る。
【0024】さらに、このようにして縦ブレード22を
自動回動せしめる動力伝達機構を構成する前記移動プレ
ート30には、その長手方向略中間部分において、移動
方向に、少なくとも移動ストローク分の長さをもって延
びる長孔64が設けられている。また、ハウジング10
には、かかる長孔64内に挿通されて、外方に向かって
突出する支持軸66が一体的に形成されている。そし
て、この長孔64を貫通して突出せしめられた支持軸6
6の先端部に対して、保持部材68が、取付ボルト70
によって一体的に固着されており、以て、該保持部材6
8により、移動プレート30がハウジング10側に押え
付けられていることによって、かかる移動プレート30
のハウジング10からの浮き上がりが防止され、安定し
た摺動性(往復移動性)が発揮され得るようになってい
るのである。
【0025】ここにおいて、かかる保持部材68は、図
7及び図8に示されているように、略矩形平板形状を呈
する本体部78を有しており、該本体部78の中央部に
設けられた挿通孔72に対して、前記取付ボルト70が
挿通されるようになっている。更に、この本体部78に
は、挿通孔72を挟んで一方の対角線方向に対向位置す
る両側角部において、それぞれ、他方の対角線方向に対
向位置する各角部側に向かって、外周縁部に沿って互い
に平行に、且つ同一周方向に延び出す第一の弾性突出片
74および第二の弾性突出片76が、一体的に設けられ
ている。
【0026】また、これら第一及び第二の弾性突出片7
4,76は、それぞれ、先端側に行くに従って、本体部
78における厚さ方向の一方の側に向かって、次第に突
出するように、湾曲して形成されている。更にまた、か
かる第一及び第二の弾性突出片74,76を一体的に備
えた保持部材68は、樹脂材料やばね鋼等の弾性材料に
て形成されており、それによって、これら第一及び第二
の弾性突出片74,76に対して、弾性変形が許容され
得るようになっている。
【0027】そうして、このような構造とされた保持部
材68にあっては、前述の如く、本体部78が、ハウジ
ング10の支持軸66に対して、取付ボルト70により
固着されることによって、第一及び第二の弾性突出片7
4,76が、何れも、移動プレート30の長手方向に延
び、且つ該移動プレート30側に突出せしめられた状態
で、装着されることとなる。即ち、そのような保持部材
68の装着状態下、第一及び第二の弾性突出片74,7
6は、それぞれ、移動プレート30に対して当接せしめ
られて、所定量だけ弾性変形させられるのであり、それ
によって、かかる保持部材の弾性変形に基づく弾性力
が、移動プレート30に対して押圧力として及ぼされる
こととなって、該移動プレート30が、ハウジングに対
して押さえ付けられて、摺動可能に保持され得るのであ
る。
【0028】そして、そこにおいて、かかる保持部材6
8における第一及び第二の弾性突出片74,76にあっ
ては、それぞれ、本体部78の一つの対角線上で対向位
置する各角部から、他方の対角線上で対向位置する角部
に向かって、該本体部78の外周縁部に沿って延びるよ
うに形成されていることから、それら第一及び第二の弾
性突出片74,76における本体部78から外方への突
出量を、極めて有利に抑えることができるのである。
【0029】それ故、図9に示されている如き従来構造
の保持部材に比して、その平面的な配設スペースの縮小
が可能となるのであり、以て、車両用風向制御装置の小
型化の要求に有利に対処することが可能となると共に、
かかる車両用風向制御装置、延いてはインストルメント
パネルの裏側に配設される各種装置の設計自由度が有利
に向上され得ることとなるのである。
【0030】しかも、上述の如き保持部材68にあって
は、第一及び第二の弾性突出片74,76が、本体部7
8の外周縁部に沿って突出せしめられていることから、
該本体部78から外方への突出量を抑えつつ、それら第
一及び第二の弾性突出片74,76の長さ:a(図7参
照)を、極めて有効に確保することができるのである。
【0031】そして、それ故、かかる保持部材68にお
いては、コンパクトな平面形態を確保しつつ、第一及び
第二の弾性突出片74,76の弾性変形許容量:b(図
8参照)を、有利に確保することができるのであり、そ
れによって、部品寸法誤差等によって第一及び第二の弾
性突出片74,76の弾性変形量が変化した場合でも、
移動プレート30に対して及ぼされる押圧力の安定化が
有利に図られ得ると共に、それら第一及び第二の弾性突
出片74,76のへたり等による押圧力の低下も効果的
に軽減乃至は防止され得るところから、移動プレート3
0のハウジング10に対する保持が、優れた摺動性能を
もって、安定して為され得ることとなるのである。
【0032】また、上述の如き保持部材68によれば、
移動プレート26における当接点が二点とされると共
に、それら当接点が、何れも、本体部78の極く近傍に
位置せしめられることから、図9に示されている如き従
来構造の保持部材を用いる場合に比して、かかる移動プ
レート26における保持部材68の摺接面積、即ち良好
なる摺動性を得るために高い面精度が要求される範囲
が、効果的に縮小化され得るのであり、それ故、保持プ
レート26の製作性乃至は加工性も、有利に向上され得
るといった効果も発揮され得ることとなるのである。
【0033】以上、本考案の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本考案は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0034】例えば、前記実施例においては、保持部材
68の本体部78が、略矩形平板形状をもって形成され
ていたが、かかる本体部78は、ハウジング10に立設
された支持軸66に対して固定的に取り付けられ得るも
のであれば良いのであって、その形状は限定されるもの
ではなく、円板形状などをもって形成することも可能で
ある。
【0035】また、前記実施例における風向制御装置に
おいては、複数枚の縦ブレード22が、第一の回動軸1
6回りに回動可能なバレル14を介して、ハウジング1
0に取り付けられていたが、かかるバレル14は必ずし
も必要なものではなく、それら縦ブレード22を、ハウ
ジング10に対して、直接に、回動可能に取り付けるよ
うにしても良い。
【0036】さらに、前記実施例の風向制御装置におい
ては、縦ブレード22が自動首振り作動せしめられるよ
うになっていたが、それに代えて、或いはそれに加え
て、横ブレード20が自動首振り作動せしめられるよう
に構成することも可能である。
【0037】また、移動部材の往復運動をブレードに伝
達して、該ブレードを回動運動せしめる動力伝達機構
は、前記実施例に採用されている如き、駆動力伝達ロッ
ド56を用いたものに限定されるものでは決してなく、
前記実開昭60−23409号公報等に開示されている
如き、従来から公知の各種の機構が採用され得るもので
ある。
【0038】更にまた、動力伝達部材による動力伝達を
遮断して、ブレードのマニュアル操作を可能とするクラ
ッチ機構も、前記実施例のものに限定されるものではな
く、実開昭60−23409号公報等に開示されている
如き、従来から公知の各種の機構が採用され得る。
【0039】さらに、前記実施例では、移動プレート2
6の保持のために、一つの保持部材68が配設されてい
たが、かかる保持部材の配設数は、限定されるものでは
なく、移動プレート26の長さや、それに作用する外力
の大きさ等に応じて、適宜に設定され得るものである。
【0040】その他、一々列挙はしないが、本考案は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本考案の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0041】
【考案の効果】上述の説明から明らかなように、本考案
に従う構造とされた車両用風向制御装置にあっては、移
動部材に対して押圧力を及ぼす保持部材における第一及
び第二の弾性片が、該保持部材の外周縁部に沿って延び
るようにして形成されていることから、それら第一及び
第二の弾性片の外方への突出量を、その長さおよび弾性
変形許容量を充分に確保しつつ、有利に抑えることがで
きるのであり、それによって、移動部材に対して及ぼさ
れる押圧力の安定性を充分に確保しつつ、かかる保持部
材の平面的な配設スペースの縮小化が有利に図られ得る
こととなって、車両用風向制御装置の小型化の要求に
も、有利に対処することが可能となるのである。
【0042】また、かかる車両用風向制御装置において
は、保持部材の移動部材に対する当接点が、第一及び第
二の弾性片における二点とされ、しかも、それらの当接
点が、互いに極く近くに位置せしめられることから、移
動部材における保持部材の摺接面積、即ち良好なる摺動
性を得るために高い面精度が要求される範囲が、効果的
に縮小化され得るのであり、それによって、移動部材の
製作性乃至は加工性も、有利に向上され得るといった効
果も発揮され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う構造とされた車両用風向制御装置
の一具体例を示す縦断面図であって、図3におけるI−
I断面に相当する図である。
【図2】図1に示されている車両用風向制御装置を示す
平面図である。
【図3】図1に示されている車両用風向制御装置を示す
正面図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】図2におけるV−V断面図である。
【図6】図2におけるVI−VI断面図である。
【図7】図1に示されている車両用風向制御装置におい
て用いられている保持部材を取り出して示す平面図であ
る。
【図8】図7に示されている保持部材の側面図である。
【図9】従来の車両用風向制御装置において用いられて
いる保持部材の具体例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10:ハウジング 12:空気吹出口 22:縦ブレード 24:第二の回動
軸 26:連結プレート 28:操作ノブ 30:移動プレート 36:係合孔 40:モータ 42:ピンホイー
ル 52:係合ピン 54:可動体 56:駆動力伝達ロッド 62:係合ロッド 64:長孔 66:支持軸 68:保持部材 70:取付ボルト 72:挿通孔 74:第一の弾性
突出片 76:第二の弾性突出片 78:本体部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)車室内に開口するハウジングと、
    (b)該ハウジング内に配設されて、その回動作用によ
    って風向を調整する複数枚のブレードと、(c)該複数
    枚のブレードに連結されて、それらブレードを連動して
    回動させる連結部材と、(d)所定の駆動手段により直
    線的に往復運動せしめられる移動部材を有する駆動機構
    と、(e)かかる移動部材を、前記ハウジングに対し
    て、往復運動可能に保持せしめる保持部材と、(f)前
    記移動部材を前記ブレードに連結せしめて、該移動部材
    の往復運動によって該ブレードを回動作動せしめる動力
    伝達部材と、(g)該動力伝達部材による動力伝達を遮
    断し、前記ブレードを、外的入力により強制的に回動可
    能とするクラッチ機構とを有する車両用風向制御装置に
    おいて、前記移動部材に、移動方向に延びる長孔を設け
    ると共に、前記ハウジングに、該長孔に挿通される支持
    軸を突出形成せしめる一方、かかる支持軸に対して前記
    保持部材を取り付け、更に該保持部材における該支持軸
    を挟んで対向位置する両側外周縁部分に、それぞれ、外
    周縁部に沿うようにして周方向に向かって延び出し、且
    つ先端部が前記移動部材側に所定高さ突出する第一及び
    第二の弾性片を一体的に設けて、それら第一及び第二の
    弾性片を前記移動部材に当接せしめ、該移動部材を前記
    ハウジング側に弾性的に押圧せしめることにより、移動
    可能に保持せしめたことを特徴とする車両用風向制御装
    置。
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