JPH07317720A - 索道ケーブルの端末固定方法並びにその固定具 - Google Patents

索道ケーブルの端末固定方法並びにその固定具

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JPH07317720A
JPH07317720A JP14124694A JP14124694A JPH07317720A JP H07317720 A JPH07317720 A JP H07317720A JP 14124694 A JP14124694 A JP 14124694A JP 14124694 A JP14124694 A JP 14124694A JP H07317720 A JPH07317720 A JP H07317720A
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Koichi Nagahata
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ケーブルを挿通させたチューブ体外周面の複
数箇所を圧縮工具で圧縮するだけで強固に且つ迅速に固
定することができ、ケーブルを傷めることなく直線状態
のまま確実に保持できる固定方法並びにその固定具を提
供する。 【構成】 金属製外部チューブ体1と、該外部チューブ
体1の内面に緊密に嵌合固定され且つ軸芯部にケーブル
挿通用の貫通孔2aを備えた金属製内部チューブ体2とに
よって積層チューブ体3が形成されており、外部チュー
ブ体1の外周面には軸方向に適当な間隔をあけて複数の
環状溝1a…が形成され且つ内部チューブ2の貫通孔2aに
は抜止め用ネジ歯2bが設けられ、更に外部並びに内部チ
ューブ体1、2が塑性変形可能な金属材料で形成され、外
部チューブ体1の外周面の前記環状溝1a…を除いた複数
箇所を周囲から一定の圧力で圧縮してケーブルBを圧縮
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターやケーブ
ル、クレーン、吊橋等に使用される索道ケーブル、殊に
カーボン製ケーブルの端末を固定保持する固定方法なら
びにその固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の索道ケーブルの端部を固
定保持する手段として、例えば図7に示すように、一端
を軸部(10)で固定部分に保持させた受具(11)のクサビ状
の巻き返し部(12)にケーブル(13)の端部を通してループ
状に反転させ、そのループ状結び部分を締付具(14)で挟
みつけて固定したり、或いは図8で示すように、固定部
分の軸部(15)にケーブル(16)をループ状に巻き返し、そ
のループ状結び部分を締付具(17)で締め付けて固定する
方法等がある。
【0003】しかし、通常この種の索道ケーブルは多数
の鋼線やカーボン線を縒り合って形成されているもので
あるから硬度が高く、そのため端部を小さくループ状に
湾曲させる作業が大変煩雑である。このことは索道ケー
ブルが硬度の高いカーボン線で形成されている場合に特
に問題となる。加えて上記のような締付具では単純に上
下からケーブルを圧締するだけであるから、かなり強力
に締付けないとケーブルが抜脱する惧れがある。しかし
ながら、このケーブルを締付具で強く締付けると、この
締付部分が局部的に傷つけられて強度が劣化し、使用寿
命が短縮されるという問題点がある。また、締付具を締
め付ける場合は締付具に取り付けられた複数のボルトや
ナットを所定トルク値まで回動して行うものであるから
大変面倒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ケー
ブルを挿通させたチューブ体の外周面の複数箇所を圧縮
工具で圧縮するだけの簡単な操作により強固に且つ迅速
に固定することができると共に、ケーブルを傷めること
なく直線の姿を維持させた状態のまま所定の長さにわた
って確実に圧縮保持することのできる固定方法並びにそ
の固定具を提供することを主たる目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる索道ケーブル端末の固定方法にあっては、所
定の長さを有する金属製外部チューブ体(1)と、該外部
チューブ体(1)の内面に緊密に嵌合固定され且つ軸芯部
にケーブル挿通用の貫通孔(2a)を備えた金属製内部チュ
ーブ体(2)とによって積層チューブ体(3)が形成されてお
り、前記外部チューブ体(1)の外周面には軸方向に適当
な間隔をあけて所要巾の複数の環状溝(1a)…が形成され
且つ内部チューブ(2)の貫通孔(2a)には抜止め用ネジ歯
(2b)が設けられており、更に外部並びに内部チューブ体
(1)、(2)が圧縮による塑性変形可能な金属材料で形成さ
れ、且つ内部チューブ体(2)が外部チューブ体(1)より軟
らかい材料で形成されているチューブ状の固定具(A)を
用意し、この固定具(A)にケーブル(B)を挿通させた後、
外部チューブ体(1)の外周面の前記環状溝(1a)…を除い
た複数箇所を周囲から一定の圧力で圧縮してケーブル
(B)を圧縮保持することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明にかかる固定具にあっては、
所定の長さを有する金属製外部チューブ体(1)と、該外
部チューブ体(1)の内面に緊密に嵌合固定され且つ軸芯
部にケーブル挿通用の貫通孔(2a)を備えた金属製内部チ
ューブ体(2)とによって積層チューブ体(3)が形成されて
おり、前記外部チューブ体(1)の外周面には軸方向に適
当な間隔をあけて所要巾の複数の環状溝(1a)…が形成さ
れ且つ内部チューブ(2)の貫通孔(2a)には抜止め用ネジ
歯(2b)が設けられており、更に外部並びに内部チューブ
体(1)、(2)が圧縮による塑性変形可能な金属材料で形成
され、且つ内部チューブ体(2)が外部チューブ体(1)より
軟らかい材料で形成されている構造としたものである。
【0007】
【作用】上記のごとく構成された固定具(A)に、ケーブ
ル(B)を挿通させた後、図3に示すように外部チューブ
体(1)の外周面の前記環状溝(1a)…を除いた複数箇所を
上下の圧縮プレス(C)で周囲から圧縮する。この圧縮に
よる内、外チューブ体(1)、(2)の内部圧力の歪みが図4
に示すように非圧縮部分(PN)、即ち環状溝(1a)を設けた
部分に吸収され、これにより圧縮部分(PN)の圧縮力を高
めることができると共に、強い圧縮部分(P)と非圧縮部
分(PN)とが交互に形成されてケーブル(B)の圧縮保持力
を高めることができるものである。殊に、外部チューブ
体(1)の非圧縮部分が所定巾の環状溝(1a)によって肉薄
に形成されているので、前記した圧縮時の内圧の逃げを
効果的に達成することができる。尚、前記圧縮手段は図
のように複数の圧縮部を一体に形成した圧縮プレス(C)
よって同時に圧縮する手段に限らず、複数の圧縮箇所を
小型の圧縮プレスで個々に一定圧力で圧縮するようにし
てもよい。
【0008】
【実施例】以下、本発明の構成を図に示した実施例に基
づき説明する。図1乃至図4は本発明にかかる固定具の
一実施例を示すものであって、この固定具(A)は、所定
の長さを有する金属製外部チューブ体(1)と、該外部チ
ューブ体(1)の内面に緊密に嵌合固定された金属製内部
チューブ体(2)とによって積層チューブ体(3)が形成され
ている。この内部チューブ体(2)の貫通孔(2a)の内径は
固定対象となるケーブル(B)が隙間なく挿通できる寸法
で形成されており、且つその内周面には抜止め用ネジ歯
(2b)が設けられている。また、前記外部チューブ体(1)
の外周面には軸方向に適当な間隔をあけて所要巾の複数
の、例えば二つの環状溝(1a)、(1a)が形成されている。
【0009】更に外部並びに内部チューブ体(1)、(2)は
圧縮による塑性変形可能な金属材料で形成され、且つ内
部チューブ体(2)が外部チューブ体(1)より軟らかい材料
で形成されている。実施例では、前記外部チューブ体
(1)は銅により、内部チューブ体(2)はアルミニュームに
より形成されている。
【0010】また、図に示した実施例では、前記内部チ
ューブ体(2)が抜脱するのを防止するために、外部チュ
ーブ体(1)のケーブル挿入方向側の端部内面にストッパ
用のナット(4)が螺着されている。このナット(4)に代え
て図6に示すように外部チューブ体(1)の一端を内側に
カシメてストッパ(1b)としてもよい。
【0011】また、上記実施例では、前記内部チューブ
体(2)の貫通孔(2a)がケーブル挿入側端部が稍小径とな
るように約6分の緩やかなテーパー孔で形成されてお
り、これによりケーブル(B)を圧縮したときに固定具の
挿入先端部分から後部にかけて圧縮力が大きくなるよう
にしてケーブル(B)が固定具挿入口部分で局部的に大き
な負荷を受けることを緩和している。
【0012】尚、下記のデーターは本発明者によってな
された本発明の試験結果であって非常に好ましい結果が
得られた。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】上記の試供品を前記した手段により個々の
圧縮部分において38mmの巾で50トンの圧縮力により
5ケ所圧縮してケーブル(B)を固定具(A)に取り付け、こ
の固定具(A)を引張試験機に固定してケーブル(B)に引張
荷重を与えたところ、10個の平均値が実に13,65
0Kgfと極めて良好な結果が得られた。また、60mm
中で100トンの圧縮力によって3ケ所圧縮して同様の
試験をした結果、10個の平均値が12,925Kgf
の結果が得られた。
【0016】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではない。例えば、外部チューブ
体(1)の環状溝(1a)は2ケ所以上いくらでも良く、例え
ば図5に示すように4ケ所形成するのも有効である。そ
の他本発明では、その構成要件を備え、かつ本発明の目
的を達成し、下記の効果を奏する範囲内において適宜改
変して実施することができるものである。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記したように構成されたもの
であるから、外部チューブ体の外周面の前記環状溝を除
いた複数箇所を上下の圧縮プレスで圧縮したときに、こ
の圧縮による内、外チューブ体の内部圧力の歪みが非圧
縮部分、即ち環状溝を設けた部分に吸収され、これによ
り圧縮部分の圧縮力を高めることができると共に、強い
圧縮部分と非圧縮部分とが交互に形成されてケーブル
(B)の圧縮保持力を高めることができ、殊に、外部チュ
ーブ体の非圧縮部分が所定巾の環状溝によって肉薄に形
成されているので、前記した圧縮時の内圧の逃げを効果
的に達成することができてより確実なケーブル端末の固
定を行うことができ、加えてケーブルを固定具に挿通し
てチューブ体外周面を圧縮するだけの簡単な操作により
所定の長さにわたって設定圧縮値で確実且つ迅速にケー
ブルを固着することができると共に、ケーブル端部をル
ープ状に湾曲させることなく直線の姿を維持させた状態
で圧縮保持させるものであるから、カーボンケーブル等
の硬い線材であっても傷つけることなく容易に固着させ
ることができ、加えてその構成が内外チューブ体のみに
よって構成されたものであるから低コストで提供するこ
とができる、といった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定具の1部断面分解斜視図。
【図2】上記固定具の断面図。
【図3】本発明に係る固定具の固定方法示す断面図。
【図4】本発明によって固定されたケーブルと固定具の
1部を示す拡大断面図。
【図5】本発明に係る固定具の他の実施例を示す正面
図。
【図6】本発明に係る固定具の更に他の実施例を示す1
部の断面図。
【図7】従来の固定手段を示す断面図。
【図8】従来の固定手段の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
(1) 外部チューブ体 (1a) 環状溝 (2) 内部チューブ体 (2a) 内部チューブ体の貫通孔 (2b) 抜止め用ネジ歯 (3) 積層チューブ体 (A) 固定具 (B) ケーブル (C) 圧縮プレス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さを有する金属製外部チューブ
    体(1)と、該外部チューブ体(1)の内面に緊密に嵌合固定
    され且つ軸芯部にケーブル挿通用の貫通孔(2a)を備えた
    金属製内部チューブ体(2)とによって積層チューブ体(3)
    が形成されており、前記外部チューブ体(1)の外周面に
    は軸方向に適当な間隔をあけて所要巾の複数の環状溝(1
    a)…が形成され且つ内部チューブ(2)の貫通孔(2a)には
    抜止め用ネジ歯(2b)が設けられており、更に外部並びに
    内部チューブ体(1)、(2)が圧縮による塑性変形可能な金
    属材料で形成され、且つ内部チューブ体(2)が外部チュ
    ーブ体(1)より軟らかい材料で形成されているチューブ
    状の固定具(A)を用意し、この固定具(A)にケーブル(B)
    を挿通させた後、外部チューブ体(1)の外周面の前記環
    状溝(1a)…を除いた複数箇所を周囲から一定の圧力で圧
    縮してケーブル(B)を圧縮保持することを特徴とする索
    道ケーブルの端末固定方法。
  2. 【請求項2】 所定の長さを有する金属製外部チューブ
    体(1)と、該外部チューブ体(1)の内面に緊密に嵌合固定
    され且つ軸芯部にケーブル挿通用の貫通孔(2a)を備えた
    金属製内部チューブ体(2)とによって積層チューブ体(3)
    が形成されており、前記外部チューブ体(1)の外周面に
    は軸方向に適当な間隔をあけて所要巾の複数の環状溝(1
    a)…が形成され且つ内部チューブ(2)の貫通孔(2a)には
    抜止め用ネジ歯(2b)が設けられており、更に外部並びに
    内部チューブ体(1)、(2)が圧縮による塑性変形可能な金
    属材料で形成され、且つ内部チューブ体(2)が外部チュ
    ーブ体(1)より軟らかい材料で形成されている索道ケー
    ブルの端末固定具。
JP14124694A 1994-05-30 1994-05-30 索道ケーブルの端末固定方法並びにその固定具 Expired - Lifetime JPH0816484B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108518415A (zh) * 2018-05-23 2018-09-11 平湖乾丰机械有限公司 一种纵臂件轴套内管

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CN108518415A (zh) * 2018-05-23 2018-09-11 平湖乾丰机械有限公司 一种纵臂件轴套内管

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