JPH07320558A - 電力ケーブル用半導電性クッションテープ - Google Patents

電力ケーブル用半導電性クッションテープ

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JPH07320558A
JPH07320558A JP10864294A JP10864294A JPH07320558A JP H07320558 A JPH07320558 A JP H07320558A JP 10864294 A JP10864294 A JP 10864294A JP 10864294 A JP10864294 A JP 10864294A JP H07320558 A JPH07320558 A JP H07320558A
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JP
Japan
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semiconductive
tape
cushion tape
thickness
yarn
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JP10864294A
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Kisen Tanaka
喜詮 田中
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FUKUOKA CLOTH KOGYO KK
Original Assignee
FUKUOKA CLOTH KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属シースを有するゴム・プラスチック絶縁
電力ケーブルの絶縁コアと金属シースの間に巻回され
て、絶縁コアの熱膨張・収縮を吸収し、絶縁コアの損傷
を防ぐ新規な軽量で安価な半導電性クッションテープを
提供する。 【構成】 従来の半導電性基材付ゴム凹凸弾性体や半導
電性基材付ゴム発泡体の代わりに、加硫半導電性ゴムで
覆われた厚さ方向に合成繊維マルチフィラメント糸の環
状ループパイルを有する編物または織物を用いて、合成
繊維が三次元的に絡み合った網目構造で絶縁コアの熱膨
張・収縮を吸収させる。合成繊維の三次元的絡み合いで
クッション層を与え、絶縁コアの熱膨張・収縮を吸収し
絶縁コアの損傷を防ぐ。従来の半導電性加工設備で加工
でき、高価なカレンダー設備や高価な連続プレス加硫機
を要さないし、半導電性ゴムの付着量が少ないので、軽
量で安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム・プラスチック絶
縁電力ケーブルの押え巻用として好適な半導電性クッシ
ョンテープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、外側にコルゲート(波付)アル
ミニウムシース、ステンレスシース等の金属シースを有
するゴム・プラスチック(例えば、架橋ポリエチレン)
絶縁電力ケーブルは、通電・停電のヒートサイクルの変
化、あるいは外気温の変化等の温度変化により、絶縁コ
アが直径で2〜4mm程度まで径方向に熱膨張・収縮す
る(変動量は導体サイズ、絶縁層厚さ、温度変化幅等に
依存する)のに対して、外側の金属シースの内径は、通
常の温度範囲では100μm以下の微小な変化しかしな
い。
【0003】従って、絶縁コアの膨張時に、絶縁コアが
金属シース内面に接触して傷ついたり、凹んだりするこ
とがある。
【0004】このような現象を防止するためには、絶縁
コアと金属シースの間に、予め十分な隙間を設ければよ
いわけであるが、このような隙間を設けた場合、ケーブ
ルの布設時、あるいは布設後の熱挙動等で、金属シース
と絶縁コアが別々の動きをし、ずれを生じてしまう。ま
た電気的に金属シースと絶縁コアの最外層の外部半導電
層を常時接触させておく必要がある場合に、隙間が大き
いと接触が不完全になるという問題点がある。
【0005】上述の問題点を解消する方法として、導体
上に、内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁層及び外部
半導電層を押出し等により順次設けて形成された絶縁コ
アにおいて、外周上に、長さ方向に複数の突起を有する
歯車形の断面形状を設けた外部半導電層を用いる方法が
ある。しかしながら、最外層に突起を設けた歯車形状の
外部半導電層をもった絶縁コアの形成にあっては、押出
し時のダイの構造が複雑となり、特に絶縁層が架橋ポリ
エチレンの場合には、押出し成形された絶縁コアが、高
温高圧下で架橋され、後冷却されるが、表面に突起を有
するために圧力シールが困難である等、絶縁コアが作り
難く、主絶縁の性能確保が難しいという問題点がある。
また押出しにより形成される外部半導電層は、加工性及
び電気性能を主に材料が選定されるため、必ずしも十分
な繰り返し熱膨張・収縮の吸収特性を有していなかっ
た。
【0006】上述の諸問題点を解消するため、絶縁コア
と金属シースの間に半導電性クッションテープの巻回層
を設置し、絶縁コアの熱膨張・収縮を該半導電性クッシ
ョンテープに吸収させる、金属シースを有するゴム、プ
ラスチック絶縁電力ケーブルが特開昭64−12405
号公報に提案されている。
【0007】即ち、図3は、絶縁コアと金属シースの間
に半導電性クッションテープを設けたゴム・プラスチッ
ク絶縁電力ケーブルの具体例の横断面図である。
【0008】図面において、(A)は絶縁コアで、円形
圧縮導体、分割円形圧縮導体等の導体(11)上に、内
部半導電層(12)、架橋ポリエチレン、合成ゴム等の
絶縁層(13)及び表面平滑な外部半導電層(14)を
押出し等により順次設けて形成されている。
【0009】上記絶縁コア(A)の上には半導電性クッ
ションテープの巻回層(15)があり、その上には銅線
織込半導電性テープ等の巻回層を組み合わせた遮蔽層
(16)が設けられており、その上に直径で約1mm程
度の隙間(17)をおいて、アルミニウム、ステンレス
等のコルゲー卜金属シース(18)が設けられており、
その上に、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の防食層
(19)を施して構成されている。前記半導電性クッシ
ョンテープは、ピッチを各1/2ずらした2枚の突き合
わせや開き巻によって形成される。前記半導電性クッシ
ョンテープは、テープ独特のクッション性、即ち弾性に
よって絶縁コアの熱膨張・収縮を吸収すると共に絶縁コ
アに密着し、長期的に絶縁コアと一体挙動し、金属シー
スとの電気的接触が長期にわたって得られる。
【0010】前記半導電性クッションテープとして、
織目の粗さが1mm以上と比較的粗く、縦糸と横糸の織
方向がテープの長さ方向と幅方向にほぼ一致し、横方向
がバイアス方向になった繊維製の基布の両面に、半導電
性の弾性体を塗布または貼付したもの(特開昭64−1
2405号公報)や合成繊維の織物に半導電性ゴム組
成物を塗布・乾燥し、片面に発泡性半導電性ゴム組成物
をトッピングし、発泡・加硫させたもの(特公昭43−
7478号公報)が使用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導電性クッションテープは、各々次のような問題点が
ある。特開昭64−12405号公報記載のように、
織目の粗い基布の両面に半導電性の弾性体を塗布する場
合、織目の粗さが1mm以上と非常に粗いため、実際に
半導電性弾性体の溶剤溶液を塗布・乾燥すると織目間に
無数のピンホールが発生し、基布の厚さが殆ど増えず、
クッション層の役割を果たせず、結果的に上記諸問題点
を解消できない。それ故、織目の粗い基布の両面には、
半導電性弾性体のシートを貼付けて該特許公報記載の厚
さ0.3〜1.5mmにせざるを得ない。従って、例え
ば、縦糸の直径が0.25mm、横糸の直径が0.25
mmの織目の粗い基布の両面に厚さ0.30mmの半導
電性弾性体シートを、カレンダー装置を用いてトッピン
グすると、最大厚さ(基布の縦糸と横糸が交差している
部分)が約1.10mmであり、最小厚さ(縦糸と横糸
が存在していない織目間部分)が約0.60mmである
凹凸を有する半導電性クッションテープが得られる。こ
の場合、基布の両面に合計で厚さ0.60mmの高価な
半導電性弾性体(該弾性体の比重をl.2とすると、単
位質量約720g/m2 という多量の半導電性弾性体を
要する)を貼付しなければならず単位質量が非常に重
く、更に良好な弾性をもたせるには半導電性弾性体を加
硫させる必要があり、加硫に特殊な加硫設備・ライナー
及び長時間を要するため、非常に高価で経済的に不利で
ある。逆に、軽量で安価にするため、半導電性弾性体の
厚さを小さくし基布の厚さを大きくすると、凹凸差が大
きくなるため、半導電性弾性体と基布の接着が困難にな
り、また弾性体が薄すぎて弾性体の弾性が失われ結果的
にクッション層の役割を果たせなくなる。
【0012】一方、特公昭43−7478号公報に記
載されている半導電性クッションテープを製造する場
合、先ず織物に半導電性ゴム組成物溶剤溶液を含浸、ま
たは塗布・乾燥し、片面に半導電性ゴム組成物をトッピ
ングし、引き続いて加硫・発泡させなければならず、工
程が複雑である。更に、トッピングしなければならない
加硫・発泡性半導電性ゴム組成物は、天然ゴムまたは合
成ゴム、導電剤(例えば、アセチレンブラック)、発泡
剤、軟化剤、加硫剤、加硫助剤、加工助剤を含んでお
り、加硫と発泡のタイミングを高度に調節しなければな
らず、その調節が非常に微妙であり、場合により該組成
物をロスしてしまう。また加硫・発泡工程において、例
えば単純で安価な高温熱風加硫設備を用いると、発泡剤
から放出されるガスが表面から逃げ、発泡度が低下する
し、生成する加硫発泡体の気泡構造が連続気泡となり、
絶縁コアの膨張により発泡体が凹んでしまい、絶縁コア
が収縮しても凹みが元の状態に戻らないという問題点が
ある。それ故、プレス機加硫を擬態した非常に高価な連
続プレス加硫機、例えばロートキュアー設備で加硫・発
泡しなければならず、製造速度が遅く、結果的に非常に
高価なテープとなり、経済的に不利である。また、例え
ば、厚さ0.10mmの織物(単位質量約70g/
2 )に半導電性合成ゴム組成物の溶剤溶液を単位質量
約30g/m2 で含浸、または塗布・乾燥し、更にその
片面に厚さ約0.45mmの加硫・発泡性半導電性合成
ゴム組成物(例えば、該組成物の比重を1.2とする
と、単位質量約540g/m2 )をトッピングし、前記
連続プレス加硫機で発泡倍率を約2倍に加硫・発泡させ
て、厚さ1.0mm、単位質量約640g/m2 の半導
電性クッションテープが得られるが、該加硫・発泡性組
成物が非常に高価であるとともに単位質量も重い。
【0013】本発明は、上述のように従来から提案され
ている半導電性クッションテープの諸問題点、特に多量
の半導電性合成ゴム組成物を用いるため非常に単位質量
が重く、また特殊なトッピング工程や特殊な加硫方法を
用い、且つ生産速度が遅いので非常に高価であることを
解消した半導電性クッションテープを提供する。
【0014】本発明の目的は、図3に示すような構造の
ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルに使用でき、複雑
で特殊な製造工程や設備を用いずに高速で製造でき、絶
縁コアの繰り返し熱膨張・収縮の十分な吸収特性を有し
て通電・停電時や外気温の温度変化によるケーブルコア
の膨張・収縮に有効に追従でき、絶縁コアに傷や凹み等
の損傷を与えることのない、軽量で、安価な半導電性ク
ッションテープを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電力ケーブル用
半導電性クッションテープは、厚さ方向に合成繊維マル
チフィラメント糸の環状ループパイル(輪奈)を有する
厚さ0.3mm〜3.0mmの編物、または織物に半導
電性合成ゴム組成物溶剤溶液を含浸、または塗布・乾燥
し、加硫したことを特徴とする。
【0016】上記の電力ケーブル用半導電性クッション
テープは、該編物、または織物の該環状ループパイル
(輪奈)を構成している合成繊維マルチフィラメント糸
がテクスチャード加工糸とすることができる。
【0017】更に、上記の電力ケーブル用半導電性クッ
ションテープは、該編物、または織物が予め150〜2
10℃の高温でヒートセットされたものとすることがで
きる。
【0018】前記のように従来の半導電性クッションテ
ープは、絶縁コアの繰り返し熱膨張・収縮の吸収特性を
半導電性合成ゴム組成物の凹凸弾性や発泡体構造弾性に
求めているが、本発明の半導電性クッションテープは、
吸収特性を特殊な繊維の絡み合い網目構造に求めてお
り、従って、半導電性合成ゴム組成物の使用量が少なく
てすみ、単なる含浸、または塗布・乾燥と高温熱風加硫
で高速で製造でき、軽量で、安価であり、非常に経済的
である。
【0019】本発明の半導電性クッションテープに使用
できる厚さ方向に合成繊維マルチフィラメント糸の環状
ループパイル(輪奈)を有する厚さ0.3mm〜3.0
mmの編物は、パイルとなるべき糸を編成中に大きなル
ープ(輪奈)として生地面上に突出させ、外面がパイル
によって覆われた生地で、一般にパイル生地と呼ばれ、
例えば、地組織糸に細い糸を用いて平編に編み、裏毛
糸に太い糸を使って地組織糸に編みつけ、裏面にパイル
を出した裏毛編、地糸に立毛となるパイル糸を添え編
みし、生地の片面にパイルを出した立毛編、編み地の
面にリング状にパイルを出したパイル編等があるが、こ
れらの編成方法に限定するものでない。
【0020】本発明の半導電性クッションテープに使用
できる厚さ方向に合成繊維マルチフィラメント糸の環状
ループパイルを有する厚さ0.3mm〜3.0mmの織
物は、片面にパイルを持つ織物であり、一般にパイル織
物と呼ばれ、例えば、緯パイル織、経パイル織がある
が、これらの製織方法に限定するものでない。
【0021】本発明の半導電性クッションテープの上記
編物、または織物の地糸、すなわち、環状ループパイル
を形成しない糸を構成する繊維糸の材質は、合成繊維、
天然繊維、化学繊維、あるいはそれらの混合物のフィラ
メント糸乃至紡績糸であり、100℃の温度時、あるい
はヒートセット後殆ど収縮しないものであればよく、例
えば、ポリエステル、ナイロン、綿、レーヨン、高強力
ビスコースレーヨン、ビニロン等であり、糸の太さは、
編物のゲージあるいは織物の密度と編機あるいは織機の
種類によって決定されるが、一般に綿紡番手換算で30
−120番手である。また地糸編物は、5%伸張時引張
強度が縦方向で高く、横方向で低いものが望ましい。縦
方向5%伸張時引張強度が低いと、半導電・加硫処理
時、またテープの使用時テープの幅が狭くなるからであ
る。また横方向5%引張強度が低いと、テープが一般に
45度の角度で絶縁コアに巻回されるので、絶縁コアが
熱膨張・収縮してもテープが上手く膨張・収縮に追従す
るからである。パイル織物でもこのような特性を種々の
加工の組合せ、すなわち、横地糸に高収縮糸を用いて製
織し、ヒートセット時横方向に収縮させることによって
持たせ得るが、高価につき、この点では編物の方が有利
である。
【0022】本発明の半導電性クッションテープの上記
編物または織物の環状ループパイルを構成する合成繊維
マルチフィラメント糸の材質は、ポリエステル、ナイロ
ン、アラミド、ポリアリレート、ヘテロ環含有芳香族系
高分子(ポリベンザゾール)等のフィラメント糸であ
り、糸の太さは前記の地糸と同様である。アラミド、ポ
リアリレート、ヘテロ環含有芳香族高分子の繊維は、そ
れ自体で300℃以上の耐熱性をもつのでそのまま使用
できるが、ポリエステルやナイロンは耐熱性がかなり劣
るので150〜210℃の高温でヒートセットするのが
望ましい。即ち、前記電力ケーブルが通電されると約9
0℃に導体が加熱され、テープには約70℃程度の熱が
長期間与えられるので、その際ヒートセットは繊維糸が
収縮するのを防止するからである。また、これらの糸で
編物・織物に厚さ方向に環状ループパイルを形成させ、
絶縁コアの熱膨張・収縮を吸収する弾性を付与させるの
で、これらの糸は、合成繊維マルチフィラメント糸に捲
縮を起こさせて、ヒートセットし、かさばり性、伸縮性
及び弾性をもたせたテクスチャード加工糸が特に好適で
ある。これらのテクスチャード加工糸は、周知の仮撚り
法、ニット・デ・ニット法、押し込み法、擦過法、噴射
法等で加工される。
【0023】本発明の半導電性クッションテープの上記
編物のゲージ(編機の針の密度をあらわす単位区間の針
数を意昧し、この場合、1インチ間の針数である)は、
地糸と環状ループパイル形成糸で変更してもよいが、一
般にほぼ同じであり、できるだけ大きいほうが望まし
く、20以上、特に25以上が好適である。20未満で
あると組織が粗すぎて縦方向の5%伸張時引張強度が低
く半導電加工時やケーブルへの巻回時編物やテープ幅が
狭くなり、また厚さ方向の合成繊維フィラメント糸の環
状ループパイル数が少なく十分な弾性を得られないから
である。
【0024】本発明の半導電性クッションテープの上記
編物、または織物の厚さは、0.3mm〜3.0mmで
あり、特に0.5mm〜1.5mmが好適である。0.
3mm未満だと薄すぎて十分な弾性、すなわち吸収特性
が得られず、3.0mm以上だと繊維糸のループの高さ
が大きくなり絶縁コアの熱膨張後の収縮時に凹んだまま
になり十分な弾性回復が得られないからである。
【0025】本発明の半導電性クッションテープに使用
する上記編物、または織物は、編成、または製織後、精
練され、150〜210℃の高温で数10秒間ヒートセ
ットされる。このヒートセットにより、編物、または織
物が熱的に固定され、半導電処理加工中の乾燥・加硫時
の高温により編物、または織物が収縮するのが防止さ
れ、且つケーブルが通電されてテープに70℃の熱が長
期間付与されてもテープ自体と編物、または織物の厚さ
方向にある合成繊維マルチフィラメント糸の環状ループ
パイル、すなわち輪奈の収縮が更に防止されるからであ
る。
【0026】本発明の半導電性クッションテープの上記
編物、または織物に含浸、または塗布される半導電性合
成ゴム組成物は、耐老化性が良好なブチルゴムやエチレ
ン・プロピレン・ターポリマー・ゴムに、導電剤たるア
セチレンブラック乃至導電性ファーネスブラック、キノ
ン系、過酸化物等の加硫剤、亜鉛華、鉛丹、有機無機化
合物等の加硫助剤、軟化剤、粘着付与剤、老化防止剤等
を適当量配合したもので、一般に101 〜103 Ω−c
mの体積抵抗率を有する。これらの組成物は、加硫剤を
除いてバンバリー・ミキサーで混練され、低温時オープ
ン・ロールで加硫剤を添加され、有機溶剤、例えばトル
エンやゴム揮発油に溶解した有機溶剤溶液として含浸、
塗布に使用される。
【0027】本発明の半導電性クッションテープは、上
記編物・織物に上記半導電性合成ゴム組成物有機溶剤溶
液を含浸、または塗布・乾燥し、更に高温熱風で加硫し
て製造される。この加硫により編物・織物の繊維に付着
している半導電性合成ゴム組成物が加硫され該組成物の
粘着性がなくなり、ケーブルが通電されて絶縁コアが熱
膨張して繊維糸を覆っている組成物が編物・織物の合成
繊維マルチフィラメン卜糸の環状ループパイルと共に凹
んでも粘着し合わず、収縮後凹みが元の状態に戻る特性
が付与される。上記半導電性合成ゴム組成物の編物、ま
たは織物への付着量は、編物、または織物の組織、厚さ
や単位質量に依存して変わるが、一般に、編物、または
織物の単位質量の1/4〜1/2で必要な106 Ω−c
m以下の体積抵抗率が得られる。
【0028】
【作用】本発明の半導電性クッションテープは、図1に
示すように、加硫半導電性合成ゴム組成物で被覆された
合成繊維マルチフィラメント糸の環状ループパイル(輪
奈)1を厚さ方向に有する厚さ0.3mm〜3.0mm
の編物、または織物より構成されており、該編物、また
は織物が地組織2に絡んだマルチフィラメント糸の環状
ループパイルを厚さ方向に有し、あたかも発泡体のよう
な網目構造をもっているので、この網目構造がケーブル
の絶縁コアに接触するように巻回され通電により絶縁コ
アが熱膨張すると、この網目構造が圧縮されて絶縁コア
の膨張・収縮を十分に吸収し、絶縁コアに傷や凹み等の
損傷を与えることがない。
【0029】また本発明の半導電性クッションテープに
用いる編物・織物に厚さ方向に環状ループパイル(輪
奈)を付与する前記合成繊維マルチフィラメント糸が、
図2に示すようなテクスチャード加工糸であれば、糸が
捲縮しているのでパイル面に三次元的網目構造を与え、
上記絶縁コアの熱膨張・収縮を吸収する能力が更に著く
増加する。
【0030】更に、本発明の半導電性クッションテープ
の上記編物・織物が予め150〜210℃の高温でヒー
トセットされていると、半導電加工中の高温による編物
・織物の収縮が防止されて幅や長さの縮みがなくなり、
編物または織物を有効に利用でき、且つテープがケーブ
ル内に収納された後でもケーブル通電時の熱によるテー
プの幅縮みと合成繊維マルチフィラメント糸の環状ルー
プパイルの収縮が更に防止される。
【0031】本発明の半導電性クッシヨンテープは、基
材が編物または、横方向に伸張するよう加工された織物
であれば、テープが45度の角度でケーブルに巻回して
収納され絶縁コアが熱膨張・収縮しても、織物のバイア
ス方向織と同様に横方向に伸張・追従し、ケーブル使用
中に切断されることがない。また、本発明の半導電性ク
ッションテープは、上記の編物・織物の全ての繊維が加
硫した半導電性合成ゴム組成物で被覆されているので、
絶縁コアが熱膨張し圧縮され、引き続いて絶縁コアが収
縮しても元の厚さに戻るし、106 Ω−cm以下の体積
抵抗率を有しているので半導電性テープとして好適な遮
蔽効果を発揮する。
【0032】更に、本発明の半導電性クッションテープ
は、普通の半導電性テープ同様、普通の含浸、または塗
布・乾燥設備と高温熱風加硫機で高速で加工できるの
で、生産性が高く、安価に製造でき経済的に有利であ
り、前記の高価な半導電性合成ゴム組成物の付着量が従
来のクッションテープに比べて著しく少ないので、安価
で、且つ軽量である。
【0033】
【実施例】地糸として30本のポリエステル繊維よりな
る75デニールの連続フィラメント糸、パイル形成糸と
して24本のポリエステル繊維よりなる75デニールの
連続テクスチャード加工糸、及び継ぎ糸として50本の
ポリエステル繊維よりなる75デニールの連続テクスチ
ャード加工糸を用いて円型両面編機で縦・横共28ゲー
ジで裏毛編編地を編成し、精練を施し、ヒートセット機
で180℃の高温で40秒間処理し、厚さ1.0mm、
単位質量325g/m2 のヒートセットされた厚さ方向
にポリエステル繊維テクスチャード加工糸のループを有
する編物を得た。次に、ブチルゴム100重量部、プロ
セスオイル(軟化剤)15重量部、ステアリン酸(加工
助剤)3重量部、クマロン樹脂(粘着付与剤)5重量
部、ペトロラタム(軟化剤)4重量部、亜鉛華5重量
部、ジベンゾチアゾール・ジサルファイド(加硫促進
剤)3重量部及びアセチレンブラック90重量部を実験
室用バンバリー・ミキサーで混練し、冷却後実験室用オ
ープン・ロールでパラキノン・ジオキシム(キノン系非
硫黄加硫剤)を添加し、体積抵抗率2.5×102 Ω−
cmの均一な半導電性合成ゴム組成物を得た。この組成
物をゴム切断カッターでチッブ状態に切断し、トルエン
(有機溶剤)500重量部と共に容器に入れ、12時間
放置後攪拌して均一な半導電性合成ゴム組成物溶剤溶液
を得た。
【0034】続いて、前記編物に前記半導電性合成ゴム
組成物の有機溶剤溶液中に浸漬し、乾燥付着量150g
/m2 を付着し、110℃の温度に保持したオーブン中
で5分間加熱し溶剤を揮発・乾燥させ、更に170℃の
温度に保持したオーブン中で5分間加熱し半導電性合成
ゴム組成物を加硫させ、縦方向に50mm幅で切断し、
本発明の半導電性クッションテープを得た。このテープ
は、厚さ1.0mm、単位質量475g/m2 であり、
体積抵抗率が5.1×104 Ω−cmであった。
【0035】次に、絶縁コア熱膨張・収縮の吸収特性を
調べるため、テープの一部を厚さ0.5mmまで圧縮し
た状態でガラス板に挟み、70℃の温度に保持したオー
ブン中で5時間加熱し、室温まで放冷後圧縮せずに5時
間放置し厚さを測定したら、厚さは1.0mmだった。
この70℃圧縮加熱→室温未圧縮放冷のヒートサイクル
を10回繰り返したが、テープの厚さは0.95mmで
あり、殆ど変化せず、ほぼ最初の厚さを維持していた。
このことは、本発明の半導電性クッションテープが卓越
した絶縁コア熱膨張・収縮の吸収性をもっていることを
証明するものである。
【0036】
【発明の効果】本発明の半導電性クッションテープによ
って以下の効果を奏する。
【0037】(1)編物あるいは織物が地組織に絡み合
ったマルチフィラメント糸の環状ループパイル(輪奈)
よりなる三次元的網目構造を厚さ方向に持つため、この
テープが金属シースを有するゴム・プラスチック電力ケ
ーブルの絶縁コアと金属シースの間に巻回・設置される
と、この三次元的に絡み合った繊維の網目構造が絶縁コ
アの熱膨張・収縮を十分に吸収し、絶縁コアの傷や凹み
等の損傷を防止する。
【0038】(2)従来の半導電性クッションテープの
製造に必要な半導電性合成ゴム組成物のシーティングと
貼付を行なう高価なカレンダー設備や高価な連続プレス
加硫設備を要さないので、汎用の半導電性テープと同じ
設備で高速で製造でき、組成物の単位面積当たりの付着
量が非常に少ないので、生産性が高く安価であり、軽量
であり、ケーブル質量・価格の軽減に貢献する。
【0039】(3)金属シースを有するゴム・プラスチ
ック電力ケーブル以外に、ゴム・プラスチック絶縁高圧
電力ケーブルの銅ワイヤー金属遮蔽層の固定にも使用で
き、その実用的価値が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導電性クッションテープに使用す
る厚さ方向に合成繊維マルチフィラメント糸の環状ルー
プパイル(輪奈)を有する編物の編組織図及び模型的断
面図の一例である。
【図2】 本発明の半導電性クッションテープに使用す
る編物の厚さ方向に合成繊維マルチフィラメント糸の環
状ループパイル(輸奈)を形成さすのに使用できるテク
スチャード加工糸の概略図である。
【図3】 本発明の半導電性クッションテープを用いた
金属シースを有するゴム・プラスチック絶縁電力ケーブ
ルの断面図である。
【符号の説明】
1 合成繊維フィラメント糸の環状ループパイル 2 地糸 3 テクスチャード加工糸 A 絶縁コア 11 導体 12 内部半導電層 13 絶縁層 14 外部半導電層 l5 半導電性クッションテープ巻回層 16 銅線織込半導電性テープ巻回層 17 隙間 18 コルゲート金属シース 19 防食層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維マルチフィラメント糸の環状ル
    ープパイルを厚さ方向に有する厚さ0.3mm〜3.0
    mmの編物または織物に半導電性合成ゴム組成物溶剤溶
    液を含浸または塗布、乾燥し、加硫してなることを特徴
    とする電力ケーブル用半導電性クッションテープ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、編物または織
    物の環状ループパイルを有する合成繊維マルチフィラメ
    ント糸がテクスチャード加工糸であることを特徴とする
    電力ケーブル用半導電性クッションテープ。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、編物または織
    物が予め150〜210℃の高温でヒートセットされて
    いることを特徴とする電力ケーブル用半導電性クッショ
    ンテープ。
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Cited By (3)

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