JPH07320582A - ガス絶縁開閉装置の事故点標定装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置の事故点標定装置

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JPH07320582A
JPH07320582A JP6112368A JP11236894A JPH07320582A JP H07320582 A JPH07320582 A JP H07320582A JP 6112368 A JP6112368 A JP 6112368A JP 11236894 A JP11236894 A JP 11236894A JP H07320582 A JPH07320582 A JP H07320582A
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relay
gis
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GIS外の送電線等での地絡・短絡事故時に
GIS内のCBが遮断された場合の地絡誤標定を防止
し、且つGIS内の事故標定を確実に行い得るGISの
事故点標定装置を提供する。 【構成】 地絡事故検出信号を発生するアンドゲートA
ND6にインヒビットを与えるアンドゲートAND7を
設けて、交流不足電圧継電器R27が事故を検出してか
ら一定時間後に復帰したとき、遮断器を含むガス区画の
ガス圧力上昇による地絡事故検出信号S7の出力を禁止
する。 【効果】 GIS外の送電線等で地絡・短絡事故が生じ
た際に、CBが遮断されて、そのCBを含むガス区画の
ガス圧力が地絡事故発生とみなし得る値に達したとして
も、これをCBを含むガス区画の地絡事故としては判定
せず、しかもGIS内の事故標定も正しく行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のガス区画を有す
るガス絶縁開閉装置において、地絡や短絡等の事故の生
じたガス区画を標定するガス絶縁開閉装置の事故点標定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁開閉装置(以下「GI
S」と言う。)の主回路内部で短絡事故が発生すれば、
アーク閃絡電流のエネルギーによりガス温度が上昇し、
短絡事故の発生したガス区画の圧力が上昇する。この作
用を利用して、従来より一定時間毎に各ガス区画のガス
圧力を検出し、前回測定したガス圧力値と今回測定した
ガス圧力値との差(ガス圧力上昇値)が短絡事故標定用
の判定値を超えるガス区画を検出すれば、そのガス区画
で短絡事故が生じたものと標定している。一方、地絡事
故についても地絡事故が発生したガス区画のガス圧力は
上昇するが、その際のアーク放電エネルギーは小さいた
め、ガス圧力上昇値は短絡事故時より小さな値となる。
ここで、短絡事故または地絡事故の発生したガス区画に
おけるガス圧力の上昇レベルの違いを概念図として図8
に示す。図8において、横軸は短絡事故または地絡事故
により生じるアーク放電電流値、縦軸はガス圧力上昇値
(ΔP)であり、特性直線Sは100msec間程度の
短絡事故電流が生じた場合の短絡事故電流値対ガス圧力
上昇値の関係を示し、特性直線Gは200msec間程
度の地絡事故電流が生じた場合の地絡事故電流値対ガス
圧力上昇値の関係を示す。(特性直線Cについては後述
する。)このようにアーク放電電流値が高くなる程ガス
圧力上昇値は高くなるが、地絡事故によるアーク放電エ
ネルギーは短絡事故によるアーク放電エネルギーに比べ
てかなり小さいため、このガス圧力上昇値からだけでは
それが地絡事故によるものか、ノイズや温度変化などの
地絡事故以外の要因によるものかの区別が困難である。
そこで従来より地絡事故の標定を確実にするために、G
IS母線PT(計器用変圧器)の三次電圧より地絡事故
時に発生する零相電圧Voを検出し、これを判定の起動
条件とし、しかもVo検出前後一定時間における圧力デ
ータの積分値をそれぞれ求め、両積分値を比較すること
によってガス圧力上昇を検出し、そのガス圧力上昇値が
地絡事故標定用の判定値を超えることを検出すれば、そ
のガス区画で地絡事故が生じたものと標定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばGI
S外の送電線等で地絡・短絡事故が生じた場合には、系
統保護リレーの作用によりGIS内の遮断器(以下「C
B」という。)がオフされて、事故回線が切り離され
る。このようにGIS外の地絡・短絡事故の際にGIS
内のCBが遮断された場合、CB部ガス区画では事故電
流を遮断した際に生じるアークエネルギーによりガス圧
力が上昇する。図8において特性直線CはCBにより1
〜20msec程度で事故電流を遮断した際の遮断電流
値対ガス圧力上昇値の関係を示す。このように遮断電流
が大きくなる程ガス圧力上昇値も大きくなるが、遮断電
流がIoを超える条件でのガス圧力上昇値は地絡事故発
生時に生じるガス圧力上昇値と等しくなる。そのため、
CBの遮断電流がIoを超えるような場合には、そのガ
ス圧力上昇値が地絡事故標定用の判定値を超えてしま
う。その結果、従来のガス絶縁開閉装置の事故点標定装
置では、零相電圧Voが生じるような地絡・短絡事故が
GIS外で発生して、且つその事故電流が上記Ioを超
える場合には、CB部ガス区画で地絡事故が生じたもの
として誤標定してしまうことになる。
【0004】この発明の目的は、GIS外の送電線等で
の地絡・短絡事故時にGIS内のCBが遮断された場合
の地絡誤標定を防止し、且つGIS内の事故標定を確実
に行い得るGISの事故点標定装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ガス絶縁開
閉装置内での短絡事故発生時に交流不足電圧リレーが短
絡事故を検出したままになるのに対し、ガス絶縁開閉装
置外の送電線等で地絡・短絡事故が発生してガス絶縁開
閉装置内のCBが遮断される場合は、交流不足電圧リレ
ーが一旦事故を検出しても、その後ガス絶縁開閉装置内
のCBが遮断されたときに復帰する、という動作の違い
に着目して成したものである。すなわち、本願発明の請
求項1に係るガス絶縁開閉装置の事故点標定装置は、電
力系統保護継電器の指令により線路を遮断する遮断器を
備えるガス絶縁開閉装置の複数のガス区画の各々に設け
られたガス圧力センサの検出結果に基づいて、地絡事故
検出用継電器の地絡事故検出時に地絡事故の発生したガ
ス区画を標定する地絡事故標定手段を備えたガス絶縁開
閉装置の事故点標定装置において、交流不足電圧継電器
が電力系統の事故を検出してから前記電力系統保護継電
器が前記事故の保護動作を行う時間範囲内で前記交流不
足電圧継電器が前記事故の検出状態から復帰したとき、
前記遮断器を含むガス区画の地絡事故を標定する地絡事
故標定手段の動作を禁止する遮断器ガス区画地絡事故標
定禁止手段を設けたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に係るガス絶縁開閉装置の
事故点標定装置は、請求項1記載のものにおいて、前記
地絡事故標定手段は前記ガス圧力センサの検出したガス
圧力値の一定時間にわたる上昇変化を検出して、前記地
絡事故検出用継電器の地絡検出時から一定の判定時間経
過後に地絡事故標定結果を出力するものであり、前記遮
断器ガス区画地絡事故標定禁止手段は、前記地絡事故標
定結果を出力するタイミングを含む一定時間だけ前記禁
止を行うことを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明の請求項1に係るガス絶縁開閉装置の
事故点標定装置では、ガス絶縁開閉装置の複数のガス区
画の各々に設けられたガス圧力センサの検出結果に基づ
いて、地絡事故検出用継電器が地絡事故を検出した時に
地絡事故の発生したガス区画を標定するが、もしガス絶
縁開閉装置外で地絡事故や短絡事故が発生した場合、電
力系統保護継電器はその事故の保護動作を行う時間範囲
内で遮断器を遮断してその事故の保護動作を行う。した
がって、交流不足電圧継電器は前記事故を一旦検出した
後、前記電力系統保護継電器が遮断器を遮断した時に復
帰することになる。遮断器ガス区画地絡事故標定禁止手
段は、交流不足電圧継電器が事故を検出してから電力系
統保護継電器がその事故の保護動作を行う時間範囲内で
交流不足電圧継電器の事故検出状態が復帰した時、遮断
器を含むガス区画の地絡事故を標定する地絡事故標定手
段の動作を禁止するため、ガス絶縁開閉装置外の送電線
等で地絡・短絡事故が生じた際に、遮断器が遮断され
て、その遮断器を含むガス区画のガス圧力が地絡事故発
生とみなし得る値に達したとしても、これを遮断器を含
むガス区画の地絡事故としては判定しないことになる。
【0008】請求項2に係るガス絶縁開閉装置の事故点
標定装置では、前記地絡事故標定手段は前記ガス圧力セ
ンサの検出したガス圧力値の一定時間にわたる上昇変化
を検出して、地絡事故検出用継電器の地絡検出時から一
定の判定時間の経過後に地絡事故標定結果を出力する
が、前記遮断器ガス区画地絡事故標定禁止手段は、地絡
事故標定結果を出力するタイミングを含む一定時間だけ
前記禁止を行う。このように構成したことにより、遮断
器ガス区画地絡事故標定の禁止状態を例えば手動で復帰
させる必要もなく、ガス絶縁開閉装置外の地絡・短絡事
故とガス絶縁開閉装置内の地絡・短絡事故とが適宜自動
的に正しく標定される。
【0009】
【実施例】まず、この発明の実施例であるGIS事故点
標定装置とGISとの接続関係の例を図1に示す。
【0010】図1においてCBはGIS内のCBガス区
画内に設けた遮断器、GPTはGIS内のGPTガス区
画に設けたガス絶縁計器用変圧器、CHdはケーブルヘ
ッドガス区画に設けたケーブルヘッドである。これらの
CBガス区画、GPTガス区画およびケーブルヘッドガ
ス区画等のGISを構成する各ガス区画にはそれぞれの
ガス区画毎にガス圧力センサを設けている。事故点標定
装置はGPTの二次電圧から地絡・短絡事故を検出する
標定装置用交流不足電圧リレーR27およびGPTの三
次電圧を基に地絡事故の起動条件となる零相電圧信号を
検出する標定装置用地絡リレーR64を備えている。事
故点標定装置はこれらのリレーの状態とGIS内の各ガ
ス区画のガス圧力の変化に基づき事故点標定を行う。
【0011】次にGIS事故点標定装置の構成をブロッ
ク図として図2に示す。
【0012】図2においてCPU11はメモリ12にあ
らかじめ書き込まれたプログラムを実行して各部との間
で信号の入出力およびデータの演算処理を行う。ガス圧
力センサ1はGISの各ガス区画毎に個別にガス圧力を
検出するセンサ、2は各ガス圧力センサの検出信号を増
幅する絶縁アンプ、3は絶縁アンプ2の出力信号を地絡
検出用として更に増幅するアンプである。外気温センサ
4はGIS周囲の外気温を検出する温度センサ、5はそ
の検出信号を増幅する絶縁アンプである。マルチプレク
サ6は絶縁アンプ2,5またはアンプ3の出力信号を選
択しA/Dコンバータ7へ出力する。A/Dコンバータ
7は入力信号をディジタルデータに変換する。CPU1
1はマルチプレクサ6を切り換えるとともにA/Dコン
バータ7からデータを読み取る。GPTはGIS内に設
けたガス絶縁計器用変圧器であり、その二次電圧は標定
装置用交流不足電圧リレーに与える母線の各相間電圧信
号として用い、GPTの三次電圧は標定装置用地絡リレ
ーに与える零相電圧Vo信号として用いる。8は外部計
器用変圧器であり、標定起動ユニット9はこの外部計器
用変圧器8を介してGPTの二次電圧および三次電圧を
入力し、さらに接点信号を入力する。この接点信号は母
線保護用短絡リレーおよび母線保護用地絡リレーの状態
を示す接点信号等である。標定起動ユニット9はこれら
の信号を基に圧力判定により地絡検出を行うための論理
回路を構成する。CPU11は入力回路10を介して標
定起動ユニット9の出力状態を読み取り、圧力判定によ
る短絡検出または地絡検出を行うべき条件となれば、各
ガス区画のガス圧力値の変化から短絡事故または地絡事
故を発生したガス区画を標定する。標定パネル14は短
絡事故や地絡事故の発生したガス区画を表示出力するパ
ネル、表示/操作パネル16は圧力判定による短絡・地
絡検出を行う際のガス圧力上昇値の判定値等の設定を行
うパネルであり、CPUはインタフェース13,15を
介してそれぞれ読み取りおよび表示制御を行う。通信イ
ンタフェース17は例えばデータ収集装置等との間で制
御を行う回路であり、CPUはこの通信インタフェース
17を介して事故点標定結果をデータ収集装置等へ伝送
する。
【0013】ここで、圧力判定による短絡検出の判定方
法および地絡検出の判定方法を図7を基に説明する。図
7(A)は短絡事故の発生したガス区画におけるガス圧
力の変化例を示す。このようなガス圧力の上昇を検出す
るため、例えば6秒間離れた2つの時点でのガス圧力値
の差を順次求め、その差の値が連続して3回超えた時に
短絡事故とみなす。すなわち ΔP-2=P-2−P-8 ΔP-1=P-1−P-7 ΔP0 =P-0−P−6 として、各時点のガス圧力値の差を求め、ΔP−2,Δ
-1,ΔP0 の全てが短絡事故標定用の判定値ΔPを超
えた時、当該ガス区画が短絡事故の発生したガス区画で
あるものとみなす。
【0014】一方、図7(B)は地絡事故の発生したガ
ス区画におけるガス圧力の変化例を示す。地絡事故が生
じた場合には、ガス圧力上昇値が小さいため、零相電圧
Voの検出を判定の起動条件とし、Vo検出前後の圧力
データの積分値の比較から上昇圧力演算を行う。すなわ
ち、例えば−4秒〜−2秒までの2秒間に0.1秒毎に
サンプリングした20回分のガス圧力値の積分値を求
め、同様にして+2秒〜+4秒の2秒間の20回分のガ
ス圧力値の積分値を求め、両積分値の差が地絡事故標定
用の判定値を超えた時、当該ガス区画が地絡事故の発生
したガス区画であるものとみなす。
【0015】次に、図2に示した標定起動ユニット9の
論理回路およびCPU11による処理からなる事故点標
定シーケンスの特にCBガス区画の事故点標定シーケン
スの例を図3に示す。
【0016】図3に示す各要素のうち、破線で囲む部分
が図2に示した標定起動ユニット9に相当し、各要素は
ハードウエアとしての回路で構成している。その他の各
要素はCPUの論理算術演算処理により構成している。
但し、以下の説明では全体の流れを統一的に説明するた
め、CPUの論理算術演算処理による要素も図中の要素
に従って回路であるかのように説明する。
【0017】図3において、R27は標定装置用交流不
足電圧リレー、R64は標定装置用地絡リレー、R87
Sは母線保護用短絡リレー、R87Gは母線保護用地絡
リレーである。標定装置用交流不足電圧リレーR27は
この発明に係る「交流不足電圧継電器」に相当し、標定
装置用地絡リレーR64または母線保護用地絡リレーR
87Gはこの発明に係る「地絡事故検出用継電器」に相
当する。また図3においてTM1〜TM5はそれぞれタ
イマ要素、D1,D2,D3はそれぞれ信号の状態を検
出する要素である。この検出要素D1は図7(A)に示
した方法で、一定時間離れた2つの時点でのガス圧力値
の差を順次求め、その差の値が連続して3回超えた時に
短絡事故とみなす。また、検出要素D3は図7(B)に
示した方法で、起動条件前後の圧力データの積分値の差
を求め、その値が地絡事故標定用の判定値を超えた時、
地絡事故の発生とみなす。図3においてアンドゲートA
ND7はオアゲートOR2の出力の論理否定信号とタイ
マ要素TM4の出力信号との論理積をとり、アンドゲー
トAND6はアンドゲートAND7の出力信号の論理否
定、タイマ要素TM2の出力信号の論理否定、アンドゲ
ートAND1の出力信号の論理否定および検出要素D3
の出力信号の各信号の論理積をとるが、このアンドゲー
トAND7とその出力信号をインヒビット入力するアン
ドゲートAND6はこの発明に係る「遮断器ガス区画地
絡事故標定禁止手段」に相当する。
【0018】図3において、短絡事故検出は次のとおり
である。ここではハイレベルを「真」、ローレベルを
「偽」とする正論理で表現すると、例えば標定装置用交
流不足電圧リレーR27が短絡事故を検出した時、母線
のいずれかまたはすべての相間電圧が低下して、その検
出信号が出力されるため、オアゲートOR2の出力がハ
イレベルとなる。この時3つの相間電圧が0(予め定め
た不足電圧判定値より不足している状態)である状態が
15秒経過する(この状態は母線に電圧がかけられてい
ない母線停止状態を意味する。)まではタイマ要素TM
3の出力がローレベルであるため、アンドゲートAND
3の出力がハイレベルとなって、この状態をタイマ要素
TM4が5秒間延長し、オアゲートOR1の出力がハイ
レベルとなって、タイマ要素TM1がその状態を10秒
間延長する。その間に、検出要素D1が圧力判定により
短絡事故を検出したならアンドゲートAND1の出力が
ハイレベルとなって短絡事故検出信号S4が発生する。
また、母線保護用短絡リレーR87Sが短絡事故を検出
すればオアゲートOR1がハイレベルとなりタイマ要素
TM1がその状態を10秒間延長する。その間に、検出
要素D1が圧力判定により短絡事故を検出したならアン
ドゲートAND1の出力がハイレベルとなって短絡事故
検出信号S4が発生する。尚、このように母線保護用短
絡リレーR87Sの状態信号と標定装置用交流不足電圧
リレーR27の検出信号の両方を用いてそのオア条件で
短絡事故検出を行っているのは、検出漏れを防止するた
めであり、母線保護用短絡リレーR87Sが設けられて
いない場合や、設けられていても端子数が足りずにその
状態信号が入力できない場合には、標定装置用交流不足
電圧リレーR27の検出信号のみを用いて短絡検出を行
う。
【0019】ここで、GIS内で地絡事故から短絡事故
へ移行した場合の図3各部のタイミングチャートを図4
に示す。先ず、T0のタイミングで信号S1が立ち上が
れば圧力判定による地絡検出が起動されるが、母線保護
用短絡リレーR87Sまたは標定装置用交流不足電圧リ
レーR27がタイミングT1で短絡事故を検出すれば、
ガス圧力判定に要する時間の経過後に短絡事故検出信号
S4を出力する。また、このときタイマ要素TM2の出
力信号S5がハイレベルとなるため、地絡事故検出信号
S7は出力されない。
【0020】図3において、地絡事故検出は次のとおり
である。例えば標定装置用地絡リレーR64が地絡によ
る生じる零相電圧Voを検出すれば、タイマ要素TM5
がその状態を5秒間延長する。このときタイマ要素TM
3,TM4の出力がローレベル(短絡事故が検出されて
いない状態)であればアンドゲートAND4の出力がハ
イレベルとなり、ORゲートOR3の出力もハイレベル
となる。このとき、タイマ要素TM2の出力がローレベ
ル(短絡事故が検出されていない状態)であればアンド
ゲートAND5の出力がハイレベルとなり、検出要素D
2によりその立ち上がりが検出され、検出要素D3の圧
力判定による地絡検出が起動される。これにより、当該
ガス区画において地絡事故が生じた場合には、これが検
出されてアンドゲートAND6の出力がハイレベルとな
り地絡事故検出信号S7が発生する。また、母線保護用
地絡リレーR87Gが地絡事故を検出したなら、オアゲ
ートOR3の出力がハイレベルとなり、この時タイマ要
素TM2の出力がローレベルであれば、アンドゲートA
ND5の出力がハイレベルとなり、検出要素D2により
その立ち上がりが検出され、検出要素D3の圧力判定に
よる地絡検出が起動される。これにより、当該ガス区画
において地絡事故が生じた場合には、これが検出されて
アンドゲートAND6の出力がハイレベルとなり地絡事
故検出信号S7が発生する。このように母線保護用地絡
リレーR87Gの状態信号と標定装置用地絡リレーR6
4の検出信号の両方を用いてそのオア条件で地絡事故検
出を行っているのは、検出漏れを防止するためであり、
母線保護用地絡リレーR87Gが設けられていない場合
や、設けられていても端子数が足りずにその状態信号が
入力できない場合には、標定装置用地絡リレーR64の
検出信号のみを用いて地絡検出を行う。尚、タイマ要素
TM2の出力をアンドゲートAND5およびアンドゲー
トAND6にインヒビット入力し、また、短絡事故検出
信号をアンドゲートAND6にインヒビット入力してい
るのは、短絡事故検出時にはそれを優先して地絡事故検
出を行わないようにするためである。
【0021】ここで、GIS内で地絡事故が発生した場
合の図3各部のタイミングチャートを図5に示す。先
ず、T0のタイミングでGIS内で地絡事故が発生して
標定装置用地絡リレーR64の出力信号S1が立ち上が
った時、圧力判定による地絡検出が起動される。このと
き、オアゲートOR2の出力信号S2は地絡事故発生後
はローレベルまたはハイレベルのまま変化しないため、
アンドゲートAND7の出力信号S6はローレベルを保
ち、ガス圧力の判定に要する一定のt1時間後に地絡検
出信号S3が出力され、同時にこれが地絡事故検出信号
S7として出力される。
【0022】さて、もしGIS外の送電線等でGPTの
三次電圧Voが発生するような地絡・短絡事故が生じた
場合、図3において標定装置用地絡リレーR64が地絡
により生じる零相電圧Voを検出すれば、オアゲートO
R3の出力がハイレベルとなり、タイマ要素TM5はそ
の状態を5秒間延長する。このときタイマ要素TM3,
TM4の出力がローレベル(短絡事故が検出されていな
い状態)であればアンドゲートAND4の出力がハイレ
ベルとなり、ORゲートOR3の出力もハイレベルとな
る。事故点はGIS外であるから、このとき母線保護用
短絡リレーR87Sの出力はローレベルのままであり、
タイマ要素TM2の出力もローレベルであり、アンドゲ
ートAND5の出力はハイレベルとなり、検出要素D2
はこの立ち上がりを検出し、検出要素D3はガス圧力判
定による地絡検出を起動する。もしこのGIS外の地絡
・短絡事故によってGIS内のCBが遮断されたなら、
CBガス区画内の圧力が上昇し、その後に圧力上昇値が
地絡事故標定用の判定値を超えたなら、上記地絡検出を
起動後してから一定時間後に検出要素D3の出力がハイ
レベルとなる。一方、短絡事故の発生により相間電圧が
低下することによりオアゲートOR2の出力がハイレベ
ルとなり、アンドゲートAND3の出力がハイレベルと
なって、タイマ要素TM4はその状態を5秒間延長す
る。その後、CBが遮断されれば、母線から送電線等の
事故点が切り離されるため、母線の各相間電圧が正常電
圧に復帰し、標定装置用交流不足電圧リレーR27が復
帰する。これによりオアゲートOR2の出力がローレベ
ルに戻り、アンドゲートAND7の出力がハイレベルと
なって、アンドゲートAND6にインヒビットがかか
る。従って、その後に検出要素D3の出力がハイレベル
となっても、これが地絡事故検出信号として出力される
ことはない。
【0023】ここで、GIS外の送電線等でGPTの三
次電圧Voが発生するような地絡・短絡事故が生じた場
合の図3各部のタイミングチャートを図6に示す。先
ず、T0のタイミングでGIS外で地絡事故が発生すれ
ば、標定装置用地絡リレーR64が零相電圧を検出して
その出力信号S1が立ち上がり、これとともに上述のと
おり圧力判定による地絡検出が起動される。その後、T
1のタイミングで短絡事故に移行し、系統保護リレーの
作用によりT2のタイミングでGIS内のCBが遮断さ
れる。このCBの遮断により上述のとおりアンドゲート
AND7の出力信号S6がハイレベルとなって、アンド
ゲートAND6にインヒビットがかかる。従って、その
後に検出要素D3の出力がハイレベルとなっても、これ
が地絡事故検出信号S7として出力されることはない。
【0024】このように、GIS内の地絡事故および短
絡事故は正しく検出し、且つGIS外での事故電流をG
IS内のCBで遮断した場合には、これをCBガス区画
での地絡事故として誤検知することもない。
【0025】尚、図3の例ではCBガス区画用の事故点
標定シーケンスを示したが、他のガス区画については、
図3におけるアンドゲートAND7は存在しない。ま
た、図3に示した事故点標定シーケンスはガス区画毎に
個別に設ける必要はなく、上記アンドゲートAND7の
有無を除けば、全く同一のシーケンスによりガス区画毎
に時分割に順次標定を行っていけばよい。
【0026】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るガス絶縁開閉
装置の事故点標定装置では、ガス絶縁開閉装置の複数の
ガス区画の各々に設けられたガス圧力センサの検出結果
に基づいて、地絡事故検出用継電器が地絡事故を検出し
た時に地絡事故の発生したガス区画を標定するが、遮断
器ガス区画地絡事故標定禁止手段の作用により、交流不
足電圧継電器が短絡事故や地絡事故を検出してから電力
系統保護継電器が事故の保護動作を行う時間範囲内で交
流不足電圧継電器の事故検出状態が復帰した時、遮断器
を含むガス区画の地絡事故を標定する地絡事故標定手段
の動作が禁止されるため、ガス絶縁開閉装置外の送電線
等で地絡・短絡事故が生じた際に、遮断器が遮断され
て、その遮断器を含むガス区画のガス圧力が地絡事故発
生とみなし得る値に達したとしても、これを遮断器を含
むガス区画の地絡事故としては判定しない。そのため、
遮断器を含むガス区画の地絡事故の誤標定による係員の
錯誤を無くし、その後の復旧のための係員の誤操作等も
防止することができる。
【0027】請求項2に係るガス絶縁開閉装置の事故点
標定装置では、地絡事故標定手段は前記ガス圧力センサ
の検出したガス圧力値の一定時間にわたる上昇変化を検
出して、地絡事故検出用継電器の地絡検出時から一定の
判定時間の経過後に地絡事故標定結果を出力するが、前
記遮断器ガス区画地絡事故標定禁止手段は、地絡事故標
定結果を出力するタイミングを含む一定の必要な禁止時
間だけ前記禁止を行うため、遮断器ガス区画地絡事故標
定の禁止状態を例えば手動で復帰させる必要もなく、ガ
ス絶縁開閉装置外の地絡・短絡事故とガス絶縁開閉装置
内の地絡・短絡事故とが適宜自動的に正しく標定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス絶縁開閉装置とガス絶縁開閉装置の事故点
標定装置との接続関係の例を示す図である。
【図2】ガス絶縁開閉装置の事故点標定装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】この発明の実施例に係る遮断器ガス区画におけ
る事故点標定シーケンスの例を示す図である。
【図4】図3の各部のタイミングチャートの例を示す図
である。
【図5】図3の各部のタイミングチャートの例を示す図
である。
【図6】図3の各部のタイミングチャートの例を示す図
である。
【図7】ガス圧力判定による短絡検出および地絡検出の
方法を示す図である。
【図8】短絡事故、地絡事故または事故電流の遮断によ
るガス圧力の上昇レベルの違いを示す概念図である。
【符号の説明】
GIS−ガス絶縁開閉装置 CB−遮断器 GPT−ガス絶縁計器用変圧器 R27−標定装置用交流不足電圧リレー R64−標定装置用地絡リレー R87S−母線保護用短絡リレー R87G−母線保護用地絡リレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統保護継電器の指令により線路を
    遮断する遮断器を備えるガス絶縁開閉装置の複数のガス
    区画の各々に設けられたガス圧力センサの検出結果に基
    づいて、地絡事故検出用継電器の地絡事故検出時に地絡
    事故の発生したガス区画を標定する地絡事故標定手段を
    備えたガス絶縁開閉装置の事故点標定装置において、 交流不足電圧継電器が電力系統の事故を検出してから前
    記電力系統保護継電器が前記事故の保護動作を行う時間
    範囲内で前記交流不足電圧継電器が前記事故の検出状態
    から復帰したとき、前記遮断器を含むガス区画の地絡事
    故を標定する地絡事故標定手段の動作を禁止する遮断器
    ガス区画地絡事故標定禁止手段を設けたことを特徴とす
    るガス絶縁開閉装置の事故点標定装置。
  2. 【請求項2】 前記地絡事故標定手段は前記ガス圧力セ
    ンサの検出したガス圧力値の一定時間にわたる上昇変化
    を検出して、前記地絡事故検出用継電器の地絡検出時か
    ら一定の判定時間経過後に地絡事故標定結果を出力する
    ものであり、前記遮断器ガス区画地絡事故標定禁止手段
    は、前記地絡事故標定結果を出力するタイミングを含む
    一定時間だけ前記禁止を行う請求項1記載のガス絶縁開
    閉装置の事故点標定装置。
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