JPH0732126A - シリンダブロック鋳造法 - Google Patents

シリンダブロック鋳造法

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JPH0732126A
JPH0732126A JP18272193A JP18272193A JPH0732126A JP H0732126 A JPH0732126 A JP H0732126A JP 18272193 A JP18272193 A JP 18272193A JP 18272193 A JP18272193 A JP 18272193A JP H0732126 A JPH0732126 A JP H0732126A
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Masuo Shimizu
益雄 清水
Masaharu Anami
正治 阿南
Mitsuhiro Karaki
満尋 唐木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造後の製品の金型からの押し出し力が小さ
いシリンダブロック鋳造法の提供。 【構成】 一対の型1、2の一方に設けたライナホルダ
3にシリンダライナ4を圧入保持し、型締めした状態で
ライナホルダ3とシリンダライナ4との間に隙間5を形
成しておき、この状態でシリンダライナ外周キャビティ
に注湯し、凝固後型開きしてシリンダブロックを型から
取外す。隙間5があるので、シリンダライナを一体に鋳
ぐるんだシリンダブロックは小さな押し出し力で型から
取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のシリンダブ
ロックの鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−150429号公報は、一対
の型の一方に設けられたライナホルダにシリンダライナ
を圧入して仮止めし、型締め後シリンダライナの外周側
に溶湯を鋳込み、凝固後型開きしてシリンダライナを一
体に有するシリンダブロックを押出しピンにて取り出す
シリンダブロックの鋳造法を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋳ぐるまれる
シリンダライナがライナホルダに圧入されて上型に固定
されるので、鋳造後に金型から製品を押し出し離型させ
る時に円滑に離型せず、強い押し出し力をかけることに
なり、製品が割れたり歪んだりするという問題がある。
本発明の目的は、鋳造後の製品の金型からの押し出し力
が小さくて済むシリンダブロック鋳造法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のシリンダブロック鋳造法は次の(1)または
(2)の方法から成る。 (1) 一対の型の一方に設けられたライナホルダに円
筒状のシリンダライナを圧入保持し、型締めしてシリン
ダライナの外周に溶湯を注湯し凝固させてシリンダブロ
ックを鋳造し、型開きしてシリンダライナを一体に有す
るシリンダブロックを前記一方の型のライナホルダから
とり外す、シリンダブロック鋳造法において、前記型締
めしたときに、シリンダライナを、ライナホルダとシリ
ンダライナとの間に隙間を有する状態に置いて注湯を実
行するシリンダブロック鋳造法。 (2) 前記型締めしたときのライナホルダとシリンダ
ライナとの間の隙間を、内周面の面粗度が50〜300
Z であるシリンダライナを用いることによって形成す
る(1)のシリンダブロック鋳造法。
【0005】
【作用】上記(1)、(2)の鋳造法では、ライナホル
ダとシリンダライナ間に隙間が存在する状態で溶湯を鋳
込み凝固させるので、ライナホルダとシリンダライナと
の係合力が弱くなっており、型開きして金型から製品を
押し出すときの製品取出し力が低下し、製品が割れたり
歪んだりすることが防止される。
【0006】
【実施例】本発明の望ましい実施例を、図面を参照して
説明する。図1、図2は本発明の第1実施例を、図3は
本発明の第2実施例を、図4は本発明の第3実施例を、
図5は本発明の第4実施例を示している。全実施例にわ
たって共通構成部分には同一符号を付してある。はじめ
に、全実施例について共通な構成、作用を、たとえば図
1、図2を参照して説明する。一対の金型1、2の一方
には、たとえば上型1と下型2とからなる一対の型のう
ち上型1には、ライナホルダ3が一方の型と一体又は別
体に設けられており、ライナホルダ3に円筒状のシリン
ダライナ4を圧入保持する。この圧入保持はシリンダラ
イナ4を一方の型に仮止めするためであり、鋳造後はシ
リンダライナ4はライナホルダ3から外されるものであ
る。
【0007】ついで、一対の型1、2、スライド中子6
を含む複数の分割型を型締めし、シリンダライナ4の外
周側のキャビティに溶湯、たとえばアルミ溶湯を注湯
し、凝固させて、シリンダライナ4を一体に有するシリ
ンダブロックを鋳造する。この場合、型締めした時点
で、シリンダライナ4を、シリンダライナ4とライナホ
ルダ3との間に半径方向の隙間5を有する状態に置き、
その状態で注湯を実行する。この半径方向隙間の形成の
仕方は各実施例で異なる。
【0008】ついで、型開きして、シリンダライナ4を
一体に有するシリンダブロックを押し出しピンで押して
一方の型、たとえば上型1から取り外す。この時、シリ
ンダライナ4はライナホルダ3から外れる。その後、シ
リンダブロックの上面、シリンダライナ内面等、機械加
工を施すべき面に機械加工を施して仕上げる。
【0009】上記方法においては、次の作用がある。す
なわち、シリンダライナ4とライナホルダ3との間に隙
間5を形成した状態で、シリンダライナ外周キャビティ
に溶湯を鋳込むので、溶湯が凝固したときに隙間5は保
持され、凝固後の、シリンダライナ4とライナホルダ3
との係合力は隙間5が無い場合に比べて弱くなる。した
がって、型開き時にシリンダブロックを型から押し出す
時に、容易に円滑に押し出すことができる。そのため、
過大押し出し力による、シリンダブロックの損傷や歪み
が防止される。
【0010】つぎに、各実施例に特有の構成、作用を説
明する。第1実施例では、図1に示すように、シリンダ
ライナ4をライナホルダ3より長く作製しておき、シリ
ンダライナ4をライナホルダ3に圧入したときに、シリ
ンダライナ4の下端がライナホルダ3の下端から0.1
〜1.5mmだけ下方に突出するようにする。そして、
型締めした時に、図2に示すように、シリンダライナ4
が、一対の型1、2間により軸方向に圧縮されて、上記
0.1〜1.5mmの突出量分だけ短縮され、それと同
時にシリンダライナ4はほぼ樽状に変形する。その結
果、シリンダライナ4とライナホルダ3との間に半径方
向隙間5が形成される。この状態でシリンダライナ4の
外周のキャビティに溶湯が鋳込まれ、凝固される。溶湯
の凝固によって、型開きしても、シリンダライナ4とラ
イナホルダ3との間には隙間5が存在している。したが
って、シリンダライナ4とライナホルダ3との係合力は
弱まり、型開き後シリンダブロックを比較的小さな押し
出し力で容易に上型1から取り外すことができる。
【0011】上記において、突出量を0.1〜1.5m
mとする理由は次の通りである。0.1mmより小の場
合はシリンダライナ4の樽状への変形量が小さく、隙間
5も小さくなって、シリンダライナ4とライナホルダ3
との間の係合力が十分に弱くならないからである。ま
た、1.5mmより大の場合は、シリンダライナ4に生
じる樽状変形が大になり過ぎて、シリンダライナ4に座
掘損傷が生じたり、歪みが大きくなり過ぎて加工代を越
えたりする不具合が生じるからである。
【0012】図3は、本発明の第2実施例を示してい
る。第2実施例では型締めの圧縮力によってシリンダラ
イナ4を樽状に変形させるのではなく、はじめからシリ
ンダライナ4Aを機械加工によって少なくとも内面を樽
型に製造しておくようにする。そして、この樽型シリン
ダライナ4Aをライナホルダ3に圧入保持するようにす
る。圧入後には、シリンダライナ4Aはライナホルダ3
下端より下方に突出しない。したがって、第2実施例で
は型締め前にも、型締め後にも、シリンダライナ4Aと
ライナホルダ3との間には半径方向隙間5が存在する。
この状態でシリンダライナ外周キャビティに溶湯を注湯
し、凝固させる。凝固後、シリンダブロックを型から取
り外すが、半径方向隙間がそのまま残っているので、シ
リンダライナ4Aとライナホルダ3との係合力は小さ
く、容易に取り出せる。
【0013】図4は、本発明の第3実施例を示してい
る。第3実施例では、シリンダライナ4Bをはじめから
断面コ字形に形成しておき、それをライナホルダ3に圧
入するようにする。したがって、型締め前にも型締め後
にも、シリンダライナ4Bとライナホルダ3との間には
隙間5が存在する。このため、鋳造後においてもシリン
ダライナ4Bとライナホルダ3との係合力は弱く、シリ
ンダブロックを型から容易に取り出すことができる。
【0014】図5は、本発明の第4実施例を示してい
る。第4実施例では、シリンダライナ4Cの内周面に、
表面粗さ50RZ 〜300RZ の範囲の加工模様(条
痕)を故意に残す。このシリンダライナ4Cをライナホ
ルダ3に圧入保持する。型締めしてシリンダライナ外周
キャビティに溶湯を注湯し、凝固させる。この場合、型
締めした状態では、シリンダライナ4Cとライナホルダ
3との間には条痕による隙間5があるので、シリンダラ
イナ4Cとライナホルダ3との接触状態は面接触から線
接触となり、接触面積は減少している。上記の加工模様
は、特別に切削工程の追加を必要としない。すなわち、
シリンダライナは、通常、遠心鋳造法で作られているた
め、内径の精度が出ていないので、従来からも10〜3
0RZ の粗さに内径加工を行なっているが、本発明では
この加工における面粗さを50RZ 〜300RZ に設定
すればよいだけである。
【0015】溶湯凝固後、型開きしてシリンダライナ4
Cが一体のシリンダブロックを上型1から取り外す。こ
の場合、シリンダライナ4Cとライナホルダ3との間の
条痕による隙間5によって、シリンダライナ4Cはライ
ナホルダ3から容易に外れることができ、型から円滑に
取り外すことができる。
【0016】つぎに、各実施例によるライナ抜き力の低
下をみる試験をおこなったので、その結果を示す。試験
では、ライナホルダの長さは143.8mmとした。そ
して、シリンダライナの条件を種種にかえて試験を行な
った。シリンダライナの条件と抜き力の関係は次の通り
であった。 形状 ストレート ストレート バレル 長さ(mm) 143.8 143.8 143.9 表面粗さ 25Rz 50Rz 25Rz 42.5 38.5 29.5 44.5 24.8 抜き力 51.9 (トン) 53.8 43.8 38.5 平均 45.8 38.5 27.2 比率(%) 100 84.0 59.2 効果(%) 16 40.8 上記の抜き力の結果を図示すると図6に示す通りであ
り、それを比率で図示すると図7に示す通りである。こ
れらの試験から、ほぼ樽形状にすることにより約40
%、旋盤目を残すことにより、約15%の抜き力低下が
あることがわかった。
【0017】
【発明の効果】本発明のシリンダブロック鋳造法では、
ライナホルダとシリンダライナとの間に隙間を設けて、
シリンダライナの外周側のキャビティに注湯して鋳造す
るようにしたので、型開きして鋳造シリンダブロックか
ら型から外すとき小さな押し力で円滑に取り出すことが
できる。その結果、製品の割れ、歪みがなくなり、製品
歩留りが向上し、製品コストを低減できる。また、製品
の金型からの離型不良による鋳造サイクルの中断が減少
し、生産性を向上できる。さらに、離型に必要な押し出
し力が少なくて済むので、金型や鋳造設備に設ける押し
出し機構が簡素化でき、金型や鋳造設備を小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるシリンダブロック
鋳造法の、シリンダライナをライナホルダに圧入した状
態の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の方法の、型締めしてシリ
ンダライナとライナホルダとの間に隙間を作った状態の
断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係わるシリンダブロック
鋳造法の、シリンダライナの断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係わるシリンダブロック
鋳造法の、シリンダライナの断面図である。
【図5】本発明の第4実施例に係わるシリンダブロック
鋳造法の、シリンダライナをライナホルダに圧入した状
態の断面図である。
【図6】抜き力(トン)とシリンダライナ条件との関係
図である。
【図7】抜き力(%)とシリンダライナ条件との関係図
である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 ライナホルダ 4 シリンダライナ 5 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の型の一方に設けられたライナホル
    ダに円筒状のシリンダライナを圧入保持し、 型締めしてシリンダライナの外周に溶湯を注湯し凝固さ
    せてシリンダブロックを鋳造し、 型開きしてシリンダライナを一体に有するシリンダブロ
    ックを前記一方の型のライナホルダからとり外す、シリ
    ンダブロック鋳造法において、 前記型締めしたときに、シリンダライナを、ライナホル
    ダとシリンダライナとの間に隙間を有する状態に置いて
    注湯を実行することを特徴とするシリンダブロック鋳造
    法。
  2. 【請求項2】 前記型締めしたときのライナホルダとシ
    リンダライナとの間の隙間を、内周面の面粗度が50〜
    300RZ であるシリンダライナを用いることによって
    形成する請求項1記載のシリンダブロック鋳造法。
JP5182721A 1993-07-23 1993-07-23 シリンダブロック鋳造法 Expired - Lifetime JP3003464B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109732061A (zh) * 2019-02-22 2019-05-10 秦皇岛中秦渤海轮毂有限公司 一种内置钢套铝铸件铸造成形方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109732061A (zh) * 2019-02-22 2019-05-10 秦皇岛中秦渤海轮毂有限公司 一种内置钢套铝铸件铸造成形方法
CN109732061B (zh) * 2019-02-22 2024-04-02 秦皇岛中秦渤海轮毂有限公司 一种内置钢套铝铸件铸造成形方法

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