JPH07327290A - 音響体感器 - Google Patents

音響体感器

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JPH07327290A
JPH07327290A JP11932994A JP11932994A JPH07327290A JP H07327290 A JPH07327290 A JP H07327290A JP 11932994 A JP11932994 A JP 11932994A JP 11932994 A JP11932994 A JP 11932994A JP H07327290 A JPH07327290 A JP H07327290A
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belt
sound
partition plate
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得郎 藤原
Nobuo Takenouchi
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KAPUKON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リュックサック型式として利用者の背中に装
備される音響体感器の裏側の外壁全面が背中に均一に接
触できるようにするとともに、上記型式の別異に関係な
く音響体感器の身体に対する密着度を改善して、身体へ
の振動伝達を効率良く行わせる。 【構成】 容器本体4と、この容器本体4の裏側の底面
部3xとの間に音圧発生空間11を画成する画成板5と、こ
の画成板5に装着されて音響を発するスピーカ6とを備
えた音響体感器1において、上記容器本体4の裏側の底
面部3xを身体の背中に接触保持させるための身体装着用
ベルト15,16 を備えるとともに、上記容器本体4の形状
を、身体への装着時に肩胛骨B1との干渉を回避する形状
に設定する。好ましくは、上記身体装着用ベルト15,16
の少なくとも一部分を、弾性伸縮帯状体15a,16a で構成
するとともに、所定箇所に通気作用を行う貫通孔15x,16
x を穿設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、業務用ゲーム機や家
庭用ゲーム機、あるいはその他の各種音響機器から出力
される電気的な音響信号を機械的な振動に変換して利用
者の身体に伝達させるようにした音響体感器に関し、特
に、音響体感器と身体との接触状態を改善して良好に身
体への振動伝達を行わせるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の音響体感器の基本的構
成は、容器本体の内部空間を二室に仕切る隔壁板を備え
るとともに、この隔壁板に形成した開口部にスピーカを
装着するものである。そして、上記スピーカから音響が
発せられることに起因して、上記容器本体の内部空間に
その音圧等に基づく空気振動が生じ、この振動が容器本
体の外壁を通じて利用者の身体に伝達される構造となっ
ている。
【0003】その具体例として、特開平5−31658
2号公報によれば、スピーカが取り付けられた隔壁によ
り密閉容器の内部を二つの気密室に仕切るようにした基
本構成において、振動を吸収するゴムやポリウレタン等
でなる緩衝材を介して、上記隔壁の外縁部を上記密閉容
器内に取り付けた付加的構成が開示されている。このよ
うな構成によれば、上記隔壁に振動板としての機能が備
えられて、この隔壁がスピーカのコーン紙と一体的に振
動するようになるとともに、上記緩衝材による適度な振
動吸収作用により、不快な反響音などが生じなくなる。
【0004】また、この音響体感器によれば、上記隔壁
の一箇所に透孔が穿設されており、上記スピーカからの
音圧に起因して一方の気密室に生じた空気振動が、この
透孔を通じて他方の気密室に伝播されることになるの
で、一旦生じた空気振動が即座に減衰されることなく、
容器本体の内部空間全体に好適な空気振動が生じる。加
えて、空気振動が上記透孔を通過する際に生じる音の絞
り込み効果により音圧がさらに高められ、密閉容器の外
壁全体に生じる振動が大きくなることなどが、同公報に
示唆されている。
【0005】そして、この種の音響体感器の実際の使用
態様としては、何らかの手段を用いて上記音響体感器の
外壁部を利用者の身体適所に接触させた状態で、上記ス
ピーカからの音響に起因する振動を上記身体適所に伝達
させることが行われる。その具体例としては、シートバ
ックに上記音響体感器を取り付け、利用者がシートに着
座することにより、その利用者の背中が上記シートバッ
クひいては音響体感器に接触するようにしたものが公知
となっている。
【0006】なお、近年においては、上記音響体感器を
利用者が背負った状態となるように身体の背中近傍に装
着するようにしたリュックサック型式のものについて
も、その使用が試みられあるいは実用化が図られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
音響体感器の使用態様はいずれも、身体適所に対して音
響体感器を確実に密着させることが困難であるととも
に、そのための積極的対策は何ら講じられていないのが
実情である。したがって、音響体感器の内部に適切な振
動が生じていても、この振動が利用者に効率良く伝達さ
れないという問題がある。
【0008】特に、上記例示したリュックサック型式の
ものについては、その装着用のベルトが布製や革製等で
あるのが通例であるため、音響体感器は、その自重によ
り下方に押し下げられて、利用者の背中に対する垂直方
向への押圧力が作用せず、振動の伝達を確実に受けるこ
とが困難になる。
【0009】加えて、身体の背中には凹凸が存在してお
り、その中でも肩胛骨周辺は他の部位から極端に突出し
ているため、上記音響体感器を背中に背負った場合に
は、その外壁が上記肩胛骨周辺に当接し、その他の部位
からは僅かに離反した状態になる。このため、上記振動
は肩胛骨周辺に部分的に集中して伝達され、背中に対す
る均一かつ確実な振動伝達が阻害される要因になる。
【0010】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、リュックサック型式のものについて
利用者の背中に音響体感器の裏側外壁全面が均一に接触
できるようにするとともに、上記型式の別に関係なく音
響体感器の身体に対する密着度を改善して、身体への振
動伝達を効率良く行わせることをその課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、容器本体と、この容器本体の裏側の底面部との間に
音圧発生空間を画成する画成板と、この画成板に装着さ
れて音響を発するスピーカとを備えた音響体感器におい
て、上記容器本体の裏側の底面部を身体の背中に接触保
持させるための身体装着用手段を備えるとともに、上記
容器本体の少なくとも底面部の形状を、身体への装着時
に肩胛骨との干渉を回避する形状に設定したことを特徴
としている。
【0013】この場合、上記のように容器本体の底面部
と肩胛骨との干渉を回避するには、上記容器本体の形状
を、縦方向における中間部所定位置から一方側に移行す
るにしたがって、横方向の幅が狭くなる形状に設定する
ことが好ましい(請求項2)。
【0014】一方、本願の請求項3に記載した発明は、
容器本体と、この容器本体の裏側の底面部との間に音圧
発生空間を画成する画成板と、この画成板に装着されて
音響を発するスピーカとを備えた音響体感器において、
上記容器本体の底面部を身体に接触保持させるための身
体装着用ベルトを備えるとともに、この身体装着用ベル
トの少なくとも一部分に、貫通孔を穿設したことを特徴
としている。
【0015】この場合、上記身体装着用ベルトの少なく
とも一部は、伸縮性を有する弾性部材で構成されている
ことが好ましい(請求項4)。
【0016】
【発明の作用および効果】上記請求項1に記載した発明
によれば、容器本体を身体装着用ベルトにより利用者の
背中や腰に装着保持させた状態で、スピーカから音響が
発せられることにより、その音圧が主たる原因となって
容器本体の裏側の底面部に振動が伝達される。そして、
音響体感器の使用態様がいわゆる既述のリュックサック
型式である場合には、容器本体の少なくとも裏側の底面
部が、利用者の背中の肩胛骨に当接しなくなるので、そ
の底面部の全域が背中に均一に接触できるようになる。
これにより、容器本体の底面部が肩胛骨に部分的に当接
する場合のような振動の伝達阻害が回避される。
【0017】この場合、上記容器本体の裏側の底面部の
該当する部分のみを、肩胛骨との干渉を回避できるよう
に凹状等に形成し、その表面側部分については肩胛骨を
考慮に入れずにその形状を設定することが可能である
が、好ましくは以下のような構成とされる。
【0018】すなわち、上記請求項2に記載した発明の
ように、容器本体自体の形状を、一方側に移行するにつ
れて横幅が狭くなるように設定するのである。このよう
な形状であれば、容器本体の厚みが薄い場合であって
も、その横幅の狭くなった部分を背中の両肩胛骨の相互
間に位置させて装着することにより、容器本体と肩胛骨
との干渉を回避した上で、容器本体の容量を最大限に確
保できる。したがって、十分な面積の振動伝達面を通じ
て背中に振動が付与されることになる。
【0019】一方、上記請求項3に記載した発明のよう
に、身体装着用ベルトの少なくとも一部に、貫通孔を形
成しておけば、これらの貫通孔が通気孔としての役目を
果たすことになる。したがって、音響体感器の装着時
に、ベルトが利用者の身体表面に密接することによる発
汗あるいは蒸れが適度に抑制され、使用感が向上するこ
とになる。
【0020】さらに、上記請求項4に記載した発明によ
れば、身体装着用ベルトの少なくとも一部が伸縮性を有
する弾性部材で構成されているので、その伸縮作用によ
って上記容器本体の外壁は身体の接触面に対して密着し
た状態に保持される。この結果、上記音圧等に起因する
容器本体の裏側の底面部の振動は、身体に無駄なく伝達
されることになり、振動伝達効率が向上する。また、利
用者が身体を無作為に動かした場合であっても、容器本
体の外壁は常に身体に密着した状態に維持されることに
なるので、利用者はその姿勢を拘束されることになく、
ある程度自由な動きをしながら容器本体からの振動を楽
しめることになる。
【0021】さらに、上記ベルトが伸縮性を有する弾性
部材を備えていることにより、体格の別異に関係なく大
人から子供まで十分な密着性を維持した状態で、良好に
振動の付与を受け得ることになる。
【0022】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0023】図1は本願発明に係る音響体感器1の外観
を示す斜視図、図2はその分解配列斜視図、図3および
図4は縦断面図である。
【0024】上記各図に示すように、音響体感器1は、
二つの半割りケース2,3を合体させて両者間に内部空
間を画成する容器本体4と、この容器本体4の内部空間
を二分するように仕切る画成板5と、この画成板5に装
着されたスピーカ6とを備えている。そして、図1に示
すように、上記音響体感器1の両側の側縁部には、利用
者の肩に巻き掛けられる肩ベルト15,15の一端部
と、わき腹の周辺に巻き掛けられるわき腹ベルト16,
16の一端部とが連結されている。また、上記容器本体
4の表面側部分には、その部分の壁部を二重構造とする
ための表側カバー部材7aが取り付けられているととも
に、上記容器本体4の裏面側部分には、身体表面に直接
的に接触する裏側カバー部材7bが取り付けられてい
る。
【0025】上記容器本体は、上記裏側の半割りケース
3と上記画成板5との二つの部材で構成することも可能
であり、この場合には、上記表側の半割りケース2は保
護カバーとしての役目を果たすことになる。すなわち、
上記裏側の半割りケース3と上記画成板5との間に音圧
発生空間11が画成される構造でありさえすればよく、
したがって上記表側の半割りケース2と上記画成板5と
の間の気密性は、完全でなくてもよい。
【0026】また、図2に示すように、上記二つの半割
りケース2,3の外周縁部には、比較的高い剛性を有す
るフランジ部2a,3aがそれぞれ一体形成されてお
り、この両フランジ部2a.3a間に上記画成板5の外
周縁部を挟持させた状態で、両フランジ部2a,3a間
がビスやリベットあるいは接着剤等を用いて固定され
る。そして、上記二つの半割りケース15,16の各フ
ランジ部2a,3aには、それぞれ四箇所に外方に突出
する膨出部2b,3bが一体的に形成されており、この
各膨出部2b,3bに穿設されたベルト装着孔2c,3
cに上記各肩ベルト15およびわき腹ベルト16が挿通
固定される(図4参照)。
【0027】この場合、図5に示すように、上記表側の
カバー部材7aと裏側のカバー部材7bとを一体化させ
ることによりケース7を形成し、その内部に上記容器本
体4を収納するようにしてもよい。このような構造にし
た場合には、同図にも示すように、上記ケース7の両側
に、上記各肩ベルト15およびわき腹ベルト16が連結
あるいは一体化される。そして、上記ケース7の一部分
(たとえば裏面)にファスナー等で開閉可能な開口部を
形成しておけば、ケース7の内部に対する容器本体4の
収納および取り出しが容易に行えることになり、保守点
検作業等が簡易になる。このケース7の内部に収納され
る容器本体としては、既述のように裏側の半割りケース
3と画成板5とから構成されるものであってもよく、こ
の場合には、上記表側の半割りケース2を廃止するよう
にしてもよい。
【0028】一方、上記容器本体4の形状は、図6に示
すように、利用者が上記各ベルト15,16を用いて音
響体感器1を背中に背負った状態で、背中の肩胛骨B
1,B1との干渉を回避できる形状に設定されている。
詳しくは、容器本体4の縦方向の略中央部から一方側
(同図における上方側)に移行するにしたがって、その
横幅が狭くなるように設定されている。したがって、利
用者の背中への装着時における容器本体4の一方側の端
部4wは、一対の肩胛骨B1,B1の間に介在された状
態となる。
【0029】なお、上記容器本体4と肩胛骨B1,B1
との干渉を回避させるための手段としては、容器本体4
の横幅を、縦方向全長にわたって肩胛骨B1,B1の相
互間寸法よりも狭くなるように設定してもよい。また、
容器本体4の縦方向寸法を、腰部分から肩胛骨B1,B
1の手前までの寸法となるように設定することも可能で
ある。さらに、裏側の半割りケース3を比較的深くした
場合には、腰部分から肩胛骨B1,B1の表面を覆う略
矩形状の容器本体4を製作し、上記裏側の半割りケース
3についてのみ肩胛骨B1,B1に対応する部分を切除
した凹状部を形成することも可能である。
【0030】また、図1および図4に示すように、上記
各肩ベルト15および各わき腹ベルト16は、容器本体
4への連結部周辺が、ゴム等の伸縮性を有する弾性伸縮
帯状体15a,16aで構成されているのに対して、そ
の他の部分は、布や革あるいは樹脂等の非伸縮性材料で
なる非伸縮帯状体15b,16bで構成されている。そ
して、上記弾性伸縮帯状体15a,16aには、通気性
を確保するための多数の貫通孔15x,16xが穿設さ
れている。なお、上記各ベルト15,16を全長にわた
って非伸縮帯状体で構成することも可能である。
【0031】この場合、図7に示すように、上記各わき
腹ベルト16の非伸縮帯状体16bの他端部は、利用者
の腹部の中央部で金具16wにより相互に連結されてお
り、これにより腹部周辺を締め付けるようになってい
る。また、上記各肩ベルト15の非伸縮帯状体15bの
他端部は、利用者の肩に巻き掛けられて腹部まで垂下し
た状態で上記わき腹ベルト16の所定寸法離間した位置
にそれぞれ金具15wを介して連結されている。そし
て、上記わき腹ベルト16の非伸縮帯状体16bには、
音源から上記スピーカ6に入力される音響信号を増幅す
るためのアンプ20が着脱可能に取り付けられている。
具体的には、上記アンプ20の裏面側に配設されて折り
曲げ形成された係止部(図示せず)が、上記わき腹ベル
ト16に係脱可能に係合保持されているのである。な
お、上記各肩ベルト15の内面側における肩への接触部
分15sには、スポンジやゴム等でなる肩パット(図示
せず)を取り付けておくことが好ましい。
【0032】ところで、上記各ベルト15,16の弾性
伸縮帯状体15a,16aは、容器本体4への連結部周
辺に必ずしも配設する必要はなく、非伸縮帯状体15
b,16bの途中に介設することも可能である。また、
上記各ベルト15,16の非伸縮帯状体15b,16b
の一部もしくは全部に、上記と同様の貫通孔15x,1
6xを穿設するようにしてもよい。さらに、上記肩ベル
ト16およびわき腹ベルト16のいずれか一方もしくは
双方を、全て弾性伸縮帯状体15a,16aで構成して
もよい。
【0033】そして、この実施例においては、容器本体
4の内部に十分な振動を生じさせ、かつその振動を身体
に適切に伝達させるため、さらに以下に示すような構成
が採用されている。
【0034】上記二つの半割りケース2,3の材質は、
表側の半割りケース2が硬質または半硬質の特性を備え
ているのに対して、裏側の半割りケース3が軟質の特性
を備えている。具体的には、たとえば上記表側の半割り
ケース2は、ポリプロピレンやポリエチレンなどの材料
により相対的に厚肉に形成されており、裏側の半割りケ
ース3はポリプロピレンやポリエチレンなどの材料によ
り相対的に薄肉に形成される。この場合、上記裏側の半
割りケース3の底面部3xは、利用者の身体に接触する
部位であるので、上記湾曲状に形成したことに加えて、
この部位については薄肉にして僅かながらも撓み変形が
生じるように形成することが好ましい。
【0035】また、上記裏側の半割りケース3の底面部
3xは、図4に示すように幅方向の中央部が窪むように
形成されているとともに、図3に示すように縦方向の中
央部が膨出するように形成されており、これにより、た
とえば利用者の背中に対して上記底面部3xの面全体が
均一に接触するように配慮がなされている。
【0036】一方、上記画成板5の材質は、硬質または
半硬質の特性を備えている一般樹脂、具体的には、たと
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、
ABS樹脂、ポリカーボネート、PWA、FRP、エバ
ー樹脂、ゴム樹脂、MMAなどが使用される。そして、
図5に示すように、上記画成板5の略中央部には、円形
の開口部8が形成されており、この開口部8の周縁部
に、スピーカ6の拡開端部周縁がビスやリベットあるい
は接着剤等を用いて固定される。この場合、図3および
図4に示すように、上記スピーカ6の拡開部側は、上記
裏側の半割りケース3の底面部3xを指向している。し
たがって、実際の使用時には、上記スピーカ6の拡開部
側が、利用者の身体側を指向することになる。
【0037】さらに、上記画成板5における開口部8の
外周側部位には、開口部8と同心円である複数の円環状
凹凸9aからなる波形状を呈する波板状部9が形成され
ている。そして、上記スピーカ6は、この波板状部9に
よって弾性支持された状態にあり、スピーカ6の振動に
連動してこの波板状部9が撓み振動することになる。ま
た、上記画成板5における波板状部9の非形成箇所に
は、この画成板5により仕切られた背後空間10と音圧
発生空間11との相互間で空気振動を流通可能とするた
めの透孔12が穿設されている。なお、必要ならば、こ
の透孔12に代えて、たとえばスリットを形成するよう
にしてもよい。
【0038】しかしながら、上記画成板5の材質によっ
ては、波板状部9や透孔12を穿設しなくても、十分な
振動を確保できることが実験により判明している。した
がって、上記波板状部9や透孔12は、上記画成板5の
材質に応じて適宜設けるようにすることが好ましい。
【0039】また、上記ケース7(カバー部材7a,7
b)は、ゴムやポリプロピレン等の軟質材料で形成され
ており、このケース7の内部に上記容器本体4を収納す
ることにより、表側半割りケース2とケース7の表面壁
(カバー部材7a)との間に補助空間13が介在され
る。これにより、容器本体4からの微妙な音の漏出が防
止されるようになっている。
【0040】さらに、上記容器本体4における背後空間
10には、図外のスピーカ駆動用のアンプや、電源コー
ド等を接続するためのコネクタが収容される。そして、
上記スピーカ6に対しては、たとえば家庭用あるいは業
務用ゲーム機におけるゲームの進行状態を制御するゲー
ム進行制御手段から音声発生手段に送出される音声信号
の中から、ローパスフィルタやバンドパスフィルタ等を
介して取り出された低周波領域たとえば120〜160
Hz以下の周波数の信号が送り込まれる。このような低
周波領域の信号は、利用者の身体に対して心地良い振動
となって伝播されるものであることが予め判明してい
る。
【0041】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0042】図8に示すように、利用者への装着に際し
ては、肩ベルト15とわき腹ベルト16とを使用して、
上記音響体感器1を利用者の背中に確実に接触させた状
態に保持する。この場合、音響体感器1の裏側半割りケ
ース3の底面部3xが、既述のようにして均一に背中に
接触した状態になる。
【0043】このような状態で、スピーカ6に上記低周
波領域の音声信号が入力されることにより、スピーカ6
から音圧が発せられるともに、この音圧は圧力波となっ
て裏側半割りケース3の底面部3xに直接的に伝播さ
れ、あるいは、まず音圧発生室11に空気振動を生じさ
せる。この空気振動は、画成板5の透孔12(またはス
リット等)を通過して背後空間10に伝播され、結果的
には容器本体4の内部空間全体に空気振動が生じる。
【0044】これと相まって、スピーカ6のコーン紙が
振動することに起因して、スピーカ6自体も画成板5の
波板状部9を撓み変形させながら振動する。これによ
り、スピーカ6の口径が小さくとも、あたかも、スピー
カ6の口径が拡大したのと同様の音圧増幅効果を奏する
ことになり、十分なレベルの音圧を発生させることが可
能になる。したがって、この音響体感器1に内蔵されて
いるスピーカ6が、その設置スペース上の関係から小口
径であるにも拘らず、十分な重低音を発生させることが
できる。
【0045】また、上記画成板5の波板状部9の振動
は、裏側の半割りケース3の底面部3xに直接的に伝播
されることにもなるので、利用者の背中に対しては、こ
の波板状部9からの直接的な伝播に伴う振動と、上記音
圧による空気振動との総和が伝達されることになる。そ
して、これらの振動は、上記低周波領域の音声信号に起
因する振動であるため、利用者に対しては体感上好まし
い周波数の振動が付与される。
【0046】この場合において、利用者の背中に保持さ
れている上記容器本体4は、上方側が幅狭となってお
り、肩胛骨B1,B1との干渉が回避された状態にある
ので、容器本体4の裏側半割りケース3の底面部3x
は、部分的にではなくその全面が均一に背中に接触す
る。これにより、十分に広い面積の振動伝達面を通じ
て、容器本体4の内部の音圧等に基づく振動が効率良く
かつ均一に背中に伝達される。
【0047】さらに、上記容器本体4を保持している肩
ベルト15およびわき腹ベルト16の少なくとも一部
を、弾性伸縮帯状体15a,16aで構成した場合に
は、上記底面部3xの背中への密着度が向上し、さらな
る振動伝達効率の改善が図られる。また、ゲーム中にお
いて利用者がレバー操作等に起因して身体を傾ける等の
動きを起こしても、これとは無関係に常に上記底面部3
xは背中に対して密接した状態を維持でき、背中への振
動伝達に支障が生じることはなくなる。
【0048】加えて、上記各ベルト15,16に、通気
作用を行うための貫通孔15x,16xを形成しておけ
ば、各ベルト15,16の身体への密接による発汗や蒸
れが適度に防止され、過激なゲームを行った場合におけ
る使用感の悪化が抑制される。
【0049】なお、上記実施例は、利用者の背中に対し
て振動を付与するリュックサック型式のものに本願発明
を適用したものであるが、以下に示すような型式のもの
に対しても、同様に本願発明を適用できる。
【0050】すなわち、図13に示すように、音響体感
器1を腰ベルト17を使用して利用者の腰に装着する型
式のものについて、本願発明を適用するのである。
【0051】この場合に使用される音響体感器1は、図
9にその外観を示すように、両側縁部が湾曲する長矩形
状を呈している。そして、この音響体感器1に取り付け
られる腰ベルト17の構造や、音響体感器1の内部構造
は、図10および図11に示すように、既述の実施例と
基本的に同一である。また、この実施例においても、二
つのカバー部材7a,7bを一体化してケースを形成
し、このケースの内部に容器本体4を収納するようにし
てもよく(図12参照)、あるいは、表側半割りケース
2を廃止して、裏側半割りケース3と画成板5とから容
器本体を構成してもよい。したがって、図9ないし図1
3において、既述の実施例と共通の構成要件については
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0052】この音響体感器1は、図13に示すように
腰ベルト17を用いて利用者の腰またはその周辺に接触
保持されるものである。そして、この腰ベルト17の一
部分を弾性伸縮帯状体17aで構成した場合には密着度
が向上する点や、腰ベルト17に貫通孔17xを形成し
た場合には発汗や蒸れの防止が図られる点などの効果が
得られることは、既述の実施例と同様の理由に基づくも
のである。
【0053】なお、この音響体感器1は、既述の実施例
の音響体感器よりも小型であるため、同一のスピーカ6
を使用したならば、この音響体感器1の方が狭い面積の
振動伝達面を通じて腰部周辺に振動が伝達されるので、
局部的に強い振動が得られることになる。
【0054】また、これ以外についての種々の効果が得
られることは、既述の実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る音響体感器の一実施例を示す外
観斜視図である。
【図2】上記一実施例に係る音響体感器の部品分解配列
斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した拡大縦断側面
図である。
【図4】図1のB−B線に沿って切断した拡大縦断背面
図である。
【図5】上記一実施例の構成要件である身体装着用ベル
トの他の取り付け状態を示すものであり、上記図4に対
応する拡大縦断背面図である。
【図6】上記一実施例に係る音響体感器の容器本体の形
状を説明するための概略図である。
【図7】上記一実施例に係る音響体感器を裏側より見た
底面図である。
【図8】上記一実施例に係る音響体感器の使用状態を示
す概略図である。
【図9】本願発明に係る音響体感器の他の実施例を示す
外観斜視図である。
【図10】図9のC−C線に沿って切断した拡大縦断側
面図である。
【図11】図9のD−D線に沿って切断した拡大縦断背
面図である。
【図12】上記他の実施例の構成要件である身体装着用
ベルトの他の取り付け状態を示すものであり、上記図1
0に対応する拡大縦断側面図である。
【図13】上記他の実施例に係る音響体感器の使用状態
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 音響体感器 2 表側の半割りケース 3 裏側の半割りケース 3x 底面部 4 容器本体 5 画成板 6 スピーカ 15 身体装着用ベルト(肩ベルト) 15a 弾性伸縮帯状体 15b 非伸縮帯状体 15x 貫通孔 16 身体装着用ベルト(わき腹ベルト) 16a 弾性伸縮帯状体 16b 非伸縮帯状体 16x 貫通孔 17 身体装着用ベルト(腰ベルト) 17a 弾性伸縮帯状体 17x 貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体の裏側の底面
    部との間に音圧発生空間を画成する画成板と、この画成
    板に装着されて音響を発するスピーカとを備えた音響体
    感器において、 上記容器本体の裏側の底面部を身体の背中に接触保持さ
    せるための身体装着用手段を備えるとともに、上記容器
    本体の少なくとも裏側の底面部の形状を、身体への装着
    時に肩胛骨との干渉を回避する形状に設定したことを特
    徴とする、音響体感器。
  2. 【請求項2】 上記容器本体は、縦方向における中間部
    所定位置から一方側に移行するにしたがって、横方向の
    幅が狭くなる形状に設定されている、請求項1に記載の
    音響体感器。
  3. 【請求項3】 容器本体と、この容器本体の裏側の底面
    部との間に音圧発生空間を画成する画成板と、この画成
    板に装着されて音響を発するスピーカとを備えた音響体
    感器において、 上記容器本体の底面部を身体に接触保持させるための身
    体装着用ベルトを備えるとともに、この身体装着用ベル
    トの少なくとも一部分に、貫通孔を穿設したことを特徴
    とする、音響体感器。
  4. 【請求項4】 上記身体装着用ベルトの少なくとも一部
    を、伸縮性を有する弾性部材で構成したことを特徴とす
    る、請求項3に記載の音響体感器。
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