JPH07328748A - 湾曲型連続鋳造機用モールド振動装置 - Google Patents

湾曲型連続鋳造機用モールド振動装置

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JPH07328748A
JPH07328748A JP15057994A JP15057994A JPH07328748A JP H07328748 A JPH07328748 A JP H07328748A JP 15057994 A JP15057994 A JP 15057994A JP 15057994 A JP15057994 A JP 15057994A JP H07328748 A JPH07328748 A JP H07328748A
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俊郎 福岡屋
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正次 上原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、装置のコンパクト化とともにオフ
ラインでのメンテナンスをも可能とする湾曲型連続鋳造
機用モールド振動装置を提供する。 【構成】 湾曲した鋳片軌道軸10を有する連続鋳造設
備用のモールド振動装置の交換可能なスタンド9上に、
モールド1および冷却箱2を支持アーム3により支持
し、この支持アーム3を傾動,摺動可能な継ぎ手を介し
て油圧アクチュエーター5により直接振動させるように
構成し、冷却箱2外周部に取り付けた操向ガイド7とス
タンド側のガイドローラー8とを、振動時にモールドが
鋳片軌道軸と同じ曲率になるような位置に配設したモー
ルド振動装置である。 【効果】 振動テーブルの省略により振動ガイドへの荷
重が軽減され、ガイドの磨耗を低減させて信頼性が向上
し、また設備費用の削減が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備に取り付
けられるモールド振動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備では、モールド内で凝固し
た鋳片を引き抜き易くするためにモールドを振動させ
る。ここで使用される振動装置に、従来より公知として
よく用いられているものに、モールドを四角形を形成す
るリンク機構により支持し、モールド運動軌道が鋳片の
軌道軸と同じになる様に鋳片軌道軸の内側に配置して振
動させる装置がある。
【0003】この装置は、構造が比較的簡単で安価にで
きることから、これまで多く用いられてきた。しかしこ
の装置は、振動軌跡が疑似的な円弧軌跡となることや、
鋳片軌道軸の曲率が小さい場合にはその幾何学的な誤差
が大きくなること、また振動駆動装置を軌道の内側に配
置することから、駆動装置や振動用リンク及びレバーが
熱影響に曝されやすいこと、また曲率が小さい場合には
振動装置の設置スペースに制約が生じる等の問題点を有
していた。
【0004】上記の問題を解決する手段として、例えば
図5に示す特公昭52−5294号公報に開示された技
術がある。これは、モールド1を支持する四角形のリン
ク機構11をモールド運動の軌道が鋳片の軌道軸と反対
に湾曲する様に配置した構造のものである。
【0005】この技術の特徴は、振動装置を鋳片軌道の
外側に配置することによって、鋳片軌道の湾曲半径が小
さい場合に内側では振動装置の設置スペースが狭くて入
りきらない問題を解決すると共に、振動装置及びリンク
への熱影響を低減し、且つ装置への寄り付きを容易にし
て整備性を向上させたものである。
【0006】また他の従来技術として、図6に示す実開
平1−105049号公報に開示された技術がある。こ
れは振動テーブルを平行リンク機構12により支持し、
その支持リンクの下方に油圧アクチュエーター5を配置
して、これらを交換可能なスタンド9内に組み込んだ構
造のものである。
【0007】この装置は、モールド1の交換や振動装置
の交換メンテナンス性を向上させ、且つ振動機構のガタ
ツキや撓みを生じにくくさせるための振動装置の提供を
目的としたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記特公昭5
2−5294号の技術では、振動軌跡が疑似的な円弧軌
跡となる。特にモールド内で凝固シェル厚の薄い高速鋳
造では、高精度の振動軌跡を得る必要があり、疑似的円
弧軌跡が故に生じる凝固シェルへの歪み等から、鋳造速
度を大きく上げることができない課題を有していた。
【0009】また従来の振動装置に対して装置本体はコ
ンパクトに構成されているものの、やはり振動テーブル
を含めた振動重量は重くなり、振動駆動装置が大がかり
となること、また振動装置を取り付けるための基礎を含
めた設備コストも大がかりなものとなっていた。そして
振動装置が地上に固定据え付けのために、メンテナンス
はライン休止時にしかできないという問題も有してい
た。
【0010】他方、実開平1−105049号の技術で
は、同じく振動テーブルの支持構造は平行リンク機構で
あり、振動軌跡が疑似的な円弧軌跡となる問題を有し、
鋳造速度を大きく上げることができないという課題を有
していた。
【0011】また振動駆動装置を交換可能なスタンド内
に配置することで、オフラインでのメンテナンスを可能
とし、且つ、本体廻りに振動駆動装置の設置を不要とし
ているものの、スタンド内に配置される2本のシリンダ
ーに跨がる振動テーブルを有し、このため振動重量が大
きく増大して、振動テーブルを含めた振動装置やそれら
を支持する架構等,装置のコンパクト化にも限界が有っ
た。
【0012】本発明は上記課題を解決し、装置のコンパ
クト化とともにオフラインでのメンテナンスをも可能と
する連続鋳造機用モールド振動装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、湾曲した鋳片
軌道軸を有する連続鋳造設備のモールド振動装置におい
て、交換可能なスタンド上にモールド及び冷却箱を支持
アームにより支持し、該支持アームを傾動,摺動可能な
継ぎ手を介して油圧アクチュエーターにより直接振動さ
せるように構成すると共に、前記冷却箱外周部に取り付
けた操向ガイドとスタンド側のガイドローラーとを、振
動時にモールドが鋳片軌道軸と同じ曲率になるような位
置に配設したことを特徴とする湾曲型連続鋳造機用モー
ルド振動装置である。
【0014】本発明は以上のように構成することによ
り、(1) 高精度な振動軌跡により高速鋳造を可能とし、
(2) 振動テーブルを無くして振動重量及び駆動動力の大
幅な低減を可能とし、(3) これによってモールドを含め
た振動装置をコンパクトなものとし、(4) さらに振動駆
動装置を交換可能なスタンドに配置して、オフラインで
のメンテナンスを可能とするものである。
【0015】
【作用】本発明のモールド振動装置は、振動体を鋳片軌
道軸と同じ曲率で振動させる操向ガイドを設け、且つモ
ールド冷却箱にモールド及び冷却箱を支持させる支持ア
ームを設け、さらに支持アームを傾動及び摺動可能な継
ぎ手を介して油圧アクチュエーターを用いて直接駆動さ
せる構造とすることにより、モールド中心線の振動軌跡
を鋳片軌道軸と同一の軌跡で行うことが可能となり、こ
れにより高速鋳造時の凝固シェルにかかる荷重を低減
し、高速鋳造時に問題となるブレークアウトの発生を抑
制することが可能となる。
【0016】また、同期が可能な二本の油圧シリンダー
を用い、モールド冷却箱を継ぎ手を介して二本のシリン
ダーにより直接駆動させたことにより、モールド振動テ
ーブルを削減して振動体の重量を低減し、モールドを含
めた振動装置をコンパクトに構成することが可能にな
る。
【0017】更に、これらをガイドを含めたモールド振
動装置を交換可能なスタンドに配置したことで、振動装
置のメンテナンス性を向上させ、機側に振動駆動装置を
設置する必要の無いことから、モールド廻りへの寄りつ
きが容易となる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面に基づいて具体
的に説明する。
【0019】図1は本発明のー実施例を示す湾曲型ビレ
ット連続鋳造設備のモールド振動装置の平面図であり、
図2は図1のA−A断面での側面図を、図3は図1のB
−B断面での側面図を、また図4は正面図を示す。
【0020】図1,図2,図3および図4において、2
はモールド1の冷却箱を示し、この中に例えば銅製のチ
ューブラのモールド1を組み込み、その冷却を行う。こ
の冷却箱2に支持アーム3を設け、支持アーム3を、傾
動及び摺動可能な継ぎ手4を介して油圧アクチュエータ
ー5により支持し振動を行う。
【0021】ここで油圧アクチュエーター5はトラニオ
ン6により支持を行い、これとは別に冷却箱2に設けた
振動体の操向案内用ガイド7及びガイドローラー8によ
り、振動体を鋳片軌道軸10と同じ振動軌跡で振動させ
ることが可能となる。これらは交換可能なスタンド9の
上に設置され、モールド及びモールド振動装置の一括交
換が可能となる。なおr0 は鋳造円弧半径である。
【0022】ここで支持アーム3は、振動体の重心近傍
に配置することでガイドローラー8に掛かる荷重を軽減
させることができ、ローラー8や操向ガイド7の磨耗を
低減することが可能となる。
【0023】しかし支持アーム3の高さは、スタンド9
と油圧アクチュエーター5との取り合いによりその高さ
を決めても構わない。そして本発明では、油圧アクチュ
エーター5として電気油圧式ステッピングシリンダーを
用い、左右二本のシリンダー5の振動の同期を確保し、
これにより振動テーブルの排除を可能としているが、左
右の同期を確保できる駆動装置であれば特に差し支えは
無い。
【0024】図3及び図4で判るように、本実施例に於
いてはローラー8をスタンド9上に設け、操向ガイド7
を冷却箱2に設けている。しかしこれらを逆に、ガイド
7をスタンド上に、ローラー8を冷却箱2に付けても、
鋳造円弧と同一の振動軌跡を得る上で特に問題はない。
【0025】また図中のガイドローラー8はボルトによ
る締めつけ固定構造としているが、対を成すガイドロー
ラー8の片側には場合によって緩衝機構を設け、常に片
側へ冷却箱を押しつけると共に、冷却箱2が熱膨張する
場合の膨張代を吸収できる構造としてもよい。緩衝機構
としてコイルスプリングであっても板バネであっても特
に差し支えはない。
【0026】なお本発明は、前記実施例にのみ限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、各構
成部材の諸形状等種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0027】以上のように構成したモールド振動装置に
おいては、例えばビレット連続鋳造設備においては鋳造
速度が4.0m/minまで達成することが可能とな
り、また振動テーブルを削減することによる振動体重量
の低減効果として、振動駆動装置の能力を従来のほぼ6
0〜70%程度に抑えることが可能となり、またモール
ドおよび振動装置を従来の半分程度にコンパクト化する
ことが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のモールド振
動装置は、モールド振動を鋳片軌道軸と同一の軌跡によ
り行うことが可能となって鋳造速度の向上を図ることが
でき、また振動テーブルの省略による振動体重量の低減
により、振動駆動装置の能力を従来の60〜70%程度
に抑えることができて振動ガイドへの荷重が軽減され、
従って操向ガイドの磨耗を低減させ、信頼性の高い振動
装置の提供が可能となった。
【0029】以上のことより、モールド及び振動装置の
構成全体を従来のそれのほぼ半分程度にコンパクトにま
とめることが可能となり、モールド廻り連続鋳造設備へ
の寄りつき等レイアウトの自由度が大幅に改善されたば
かりでなく、機械架構への負荷軽減及び振動装置専用基
礎の削除と合わせて、設備費用の大幅な削減が可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例である湾曲型ビレット連続鋳
造設備のモールド振動装置を示す平面図である。
【図2】図1に示すモールド振動装置のA−A位置にお
ける側断面図である。
【図3】図1に示すモールド振動装置のB−B位置にお
ける側断面図である。
【図4】図1に示すモールド振動装置の正面図である。
【図5】モールド振動装置の従来例を示し、四角形のリ
ンク機構によりモールドを支持振動させる振動装置の略
側面図である。
【図6】モールド振動装置の他の従来例を示し、平行リ
ンク機構の下方にアクチュエーターを配置して交換可能
なスタンドに組み込んだ振動装置の略側面図である。
【符号の説明】
1 モールド 2 冷却箱 3 支持アーム 4 継ぎ手 5 油圧アクチュエーター 6 トラニオン 7 操向ガイド 8 ガイドローラー 9 スタンド 10 鋳片軌道軸 11 四角形のリンク機構 12 平行リンク機構 r0 鋳造円弧半径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本発明は以上のように構成することによ
り、(1)高精度な振動軌跡により高速鋳造を可能と
し、(2)振動テーブルを無くして振動重量及び駆動動
力の大幅な低減を可能とし、(3)これによってモール
ドを含めた振動装置をコンパクトなものとし、(4)さ
らに振動駆動装置を交換可能なスタンド内に配置して、
オフラインでのメンテナンスを可能とするものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 更に、これらをガイドを含めたモールド
振動装置を交換可能なスタンド内に配置したことで、振
動装置のメンテナンス性を向上させ、機側に振動駆動装
置を設置する必要の無いことから、モールド廻りへの寄
りつきが容易となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲した鋳片軌道軸を有する連続鋳造設
    備のモールド振動装置において、交換可能なスタンド上
    にモールド及び冷却箱を支持アームにより支持し、該支
    持アームを傾動,摺動可能な継ぎ手を介して油圧アクチ
    ュエーターにより直接振動させるように構成すると共
    に、前記冷却箱外周部に取り付けた操向ガイドとスタン
    ド側のガイドローラーとを、振動時にモールドが鋳片軌
    道軸と同じ曲率になるような位置に配設したことを特徴
    とする湾曲型連続鋳造機用モールド振動装置。
JP15057994A 1994-06-09 1994-06-09 湾曲型連続鋳造機用モールド振動装置 Expired - Fee Related JP3263910B2 (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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