JPH07329224A - 緩衝シート及びその製造法 - Google Patents

緩衝シート及びその製造法

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JPH07329224A
JPH07329224A JP6130661A JP13066194A JPH07329224A JP H07329224 A JPH07329224 A JP H07329224A JP 6130661 A JP6130661 A JP 6130661A JP 13066194 A JP13066194 A JP 13066194A JP H07329224 A JPH07329224 A JP H07329224A
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Japan
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film
plastic
embossed
release film
opaque layer
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JP6130661A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Uehara
博文 上原
Takao Wada
孝雄 和田
Koji Hiraoka
弘司 平岡
Kazuki Yoneda
一樹 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Shoko KK
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Keiwa Shoko KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多数のエンボス(21)を形成したプラスチ
ック製のエンボスフィルム(22)と、当該エンボスフ
ィルムに貼り合わせられているプラスチック製の剥離フ
ィルム(12)と、当該剥離フィルムから容易に剥離す
るように、当該剥離フィルムに貼り合わせられている不
透明層(11)とが積層する緩衝シート及びその製造
法。 【効果】 緩衝シートを廃棄する際、プラスチック部分
(22、12)と不透明層(11)とに容易に分離する
ことができるので、プラスチック部分を再利用すること
ができる。また、紙等の不透明層も再利用することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気泡を有するプラスチ
ック製の緩衝シート及びその製造法に関する。緩衝シー
トは、物品を包装するために好適に用いられ、物品を衝
撃から保護したり、物品を保温若しくは断熱したりす
る。
【0002】
【従来の技術】気泡性緩衝シートは、一般に、多数のエ
ンボスを有するエンボスフィルムとベースフィルムとを
貼り合わせて多数の気泡を形成した構造を有する。従来
より、気泡を有するプラスチック製の緩衝シートは包装
又はその他の用途に用いられ、特に、家具、什器、機械
等の物品をトラック等で運搬する際、これらの物品を衝
撃から保護するための梱包用材料として多用される。
【0003】しかし、気泡性緩衝シートは、プラスチッ
ク製であるので、家具類、什器、機械類等の梱包用とし
て使用したときに、輸送中に家具等の角で容易に破れた
り、中身が外から丸見えになったりすることがあった。
かかる不都合を解決するために、基本構造の気泡性緩衝
シートに段ボール又は不透明層を貼り合わせたものがよ
く用いられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題】しかし、この不透明層
を貼り合わせた気泡性緩衝シートは、廃棄する際、気泡
部と不透明層とに分離しにくいため、プラスチック製で
ある気泡部のみを回収して、再生プラスチックの原料と
して再利用することが難かしい。また、不透明層のみを
廃棄すること、又は回収して再生紙等の再生品として再
利用することが難かしい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するためになされたものであり、プラスチック製
である部分とそれ以外の不透明層とに分離することがで
きる緩衝シートを提供することを目的とする。
【0006】即ち、本発明によれば、多数のエンボスを
形成したプラスチック製のエンボスフィルムと、当該エ
ンボスフィルムに貼り合わせられているプラスチック製
の剥離フィルムと、当該剥離フィルムから容易に剥離す
るように、当該剥離フィルムに貼り合わせられている不
透明層とが積層することを特徴とする緩衝シートが提供
される。また、本発明において、更にプラスチック製の
トップフィルムを有する緩衝シートであって、当該トッ
プフィルム及び当該剥離フィルムが当該エンボスフィル
ムを挟んで貼り合わせられていることが好ましい。
【0007】本発明によれば、不透明層とプラスチック
製の剥離フィルムとを、当該不透明層が容易に剥離する
ように貼り合わせて、基材部を形成する工程と、多数の
エンボスを形成したプラスチック製のエンボスフィルム
に、当該基材部の当該剥離フィルムを、当該剥離フィル
ムの軟化点以上210℃以下の温度で、圧着しつつ、熱
融着させることで、貼り合わせる融着工程とを有するこ
とを特徴とする緩衝シートの製造法が提供される。
【0008】また、本発明において、当該融着工程は、
周面に多数の凹部を有するエンボスロールに、プラスチ
ック製のフィルムを、巻き掛けて、当該フィルムの融点
以上280℃以下の温度で、上記エンボスフィルムを形
成する工程と、当該基材部を、当該剥離フィルムの軟化
点以上210℃以下の温度に予熱する工程とを更に有す
ることが好ましい。
【0009】更に、当該エンボスフィルムと、当該基材
部とを当該エンボスロール上で圧着しつつ、熱融着させ
ることが好ましい。更にまた、当該エンボスフィルム
に、プラスチック製のトップフィルムを、圧着しつつ熱
融着することが好ましい。
【0010】本発明の包装用材料の具体的構造を、図面
を用いて説明する。図1は、本発明の緩衝シート4の説
明図である。緩衝シート4では、エンボスフィルム22
と、剥離フィルム12と、不透明層11とが、この順序
に積層して、貼り合わせられている。なお、この文脈
で、「この順序に」とは、位置関係のみを示すものであ
って、経時的要素を意味するものではない。不透明層1
1が、剥離フィルム12より容易に剥離するので、エン
ボスフィルム22及び剥離フィルム12からなるプラス
チック部分と、プラスチック製とは限らない不透明層1
1とを容易に分離することができる。
【0011】エンボスフィルム22は、多数の突起又は
エンボス21を有し、この突起21は、図1に示すよう
に、平べったいことが好ましい。図1では、この突起2
1は、規則的に格子状に配置するが、突起21の配置に
制限はない。エンボスフィルム22は、突起21が突き
出す側の面と、突起21が突き出していない側の面とを
有するが、剥離フィルム12は、突起21が突き出して
いない側の面に貼り合わせる。これにより、突起21
が、剥離フィルム12と共に、気泡を形成し、この気泡
が、緩衝作用を有する。
【0012】図2は、本発明の緩衝シート5の説明図で
ある。緩衝シート5では、トップフィルム23と、エン
ボスフィルム22と、剥離フィルム12と、不透明層1
1とが、この順序に積層して、貼り合わせられている。
この実施態様では、図1の緩衝シート4に、更にトップ
フィルム23が、エンボスフィルム22の突起21の突
き出す側の面に貼り合わせられた構造を有する。即ち、
トップフィルム23と、剥離フィルム12とがエンボス
フィルム22を挟んで貼り合わせられている。
【0013】緩衝シート5では、突起21と剥離フィル
ム12とが形成する突起の内部の気泡が、緩衝作用を有
するのみならず、エンボスフィルム22と、トップフィ
ルム23に挟まれた、突起21の外側の空間も緩衝作用
を有する。図1の実施態様において、新たな剥離フィル
ムが、エンボスフィルム22の上面に貼り合わせられる
ことを妨げるものではない。同様に、図2の実施態様に
おいて、新たな剥離フィルムが、トップフィルム23の
上面に貼り合わせられることを妨げるものではない。
【0014】基材部1は、不透明層11が剥離フィルム
12から容易に剥離するように、不透明層11と剥離フ
ィルム12とを積層したものである。緩衝シートを製造
する中間工程で、基材部1を製造することが好ましい。
製造された緩衝シートでは、基材部1の剥離フィルム1
2は、エンボスフィルム22に貼り合わせられ、これら
のプラスチック部分と一体化する。
【0015】不透明層11は、200℃の熱をかけても
溶融せず、シート形状を有していて、かつ、剥離フィル
ム12より容易に剥離するものであれば良く、用途によ
って適宜選択することができる。このようなものを例示
すれば、クラフト紙、段ボール、上質紙、ライナー若し
くはクレープ紙等の伸張紙を含む紙製シート;アルミ箔
等の金属箔;ポリイミド樹脂製フィルム;ガラス繊維、
芳香族ポリアミド繊維等の無機又は有機繊維製の不織
布;ガラス繊維、炭素繊維等で強化されたプラスチック
製のシート;ガラス、炭化けい素、窒化けい素等の無機
繊維の織布;芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維製の織
布;ガラス繊維、炭素繊維等の繊維強化プラスチック製
の織布;及びこれらの積層シートを挙げることができ
る。その中でも、コスト等を考慮すると、クラフト紙、
段ボール、ライナー、上質紙等の紙製シート、アルミ箔
等の金属箔が好ましい。不透明層の厚さを考慮すると、
段ボール及びクラフト紙が特に好ましく、更に強靱性を
考慮すると、クラフト紙が最も好ましい。
【0016】不透明層11の厚さは、用途及び材質によ
って適宜選択することができる。例えば、包装用用途で
クラフト紙を用いる場合は、重量が10〜220g/m
2となる厚さが好ましく、耐久性、柔軟性を考慮する
と、重量が30〜100g/m2となる厚さが更に好ま
しい。
【0017】さらに、剥離フィルム12は、エンボス形
成後エンボスの空気抜けが起こらない1層又は多層フィ
ルムであることが好ましい。また、剥離フィルム12
は、エンボスフィルム22と圧着しつつ熱融着すること
ができるフィルムである。
【0018】剥離フィルム12の材質としては、熱可塑
性樹脂が好ましく、例えばポリオレフィン類、ポリアミ
ド類、ポリエステル類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン等を用いることができる。中でも、ポリオレフィ
ン類が、気密性、加工性が良好であって、安価なので、
好ましい。
【0019】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のホモポリマー;エチレン−プロピレ
ンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチ
レン−アクリル酸アルキルコポリマー、エチレン−アク
リル酸フェニルコポリマー、エチレン−アクリル酸ベン
ジルコポリマー等の共重合体;これらのホモポリマー又
はコポリマーの混合物;更にこれらのポリマーに粘着付
与剤を添加した物等が挙げられる。この中でも、特に好
ましいのは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー、粘着付与剤が添加されたポ
リエチレンである。
【0020】剥離フィルム12は、材質によって適宜選
ばれた成形方法によって製造される。ポリオレフィン類
である場合は、Tダイ法によって製造されたものが特に
好ましい。剥離フィルム12の厚みは材質によっても異
なるが、通常10〜100μm、実用上好ましくは10
〜50μmである。
【0021】緩衝シート形成前の基材部1の不透明層1
1と剥離フィルム12との剥離強度は、緩衝シート形成
後の不透明層とプラスチック部分との剥離強度が、通常
で不透明層11と剥離フィルム12とが貼り付く程度の
強度であればよい。即ち、200mm/min の剥離速度に
おける180°剥離強度が50mm幅で、0.1〜2
N、好ましくは0.3〜1Nであり、かつ、不透明層1
1、剥離フィルム12のいずれの引張強度よりも弱くな
るものであればよい。緩衝シート形成後の不透明層の縦
方向及び横方向の引張強度、並びに、プラスチック部分
の縦方向及び横方向の引張強度のうち、最も小さくなる
値の0.005〜0.03倍の範囲、特に実用的には
0.007〜0.02倍の範囲であることが好ましい。
【0022】本発明におけるエンボスフィルム22は、
エンボスの形成ができるプラスチック製フィルムであ
り、かつ、ベースフィルム24との熱融着により多数の
気泡を形成した後、気泡の空気抜けが起こらないもので
ある。フィルム厚は、用いる材質により適宜選ぶことが
できるが、通常は35〜100μm、特に50〜70μ
mの範囲が好ましい。本発明におけるエンボスフィルム
22は、インフレーション法又はTダイ法のいずれによ
って成形されたフィルムを用いてもよい。
【0023】本発明に用いられるトップフィルム23
は、エンボスフィルム22と圧着しつつ熱融着すること
ができるフィルムであれば特に制限はない。厚みは用い
る材質により適宜選ぶことができるが、通常は10〜1
00μm、特に35〜50μmの範囲が好ましい。本発
明におけるトップフィルム23は、インフレーション法
又はTダイ法のいずれによって成形されたものでもよ
い。
【0024】エンボスフィルム22及びトップフィルム
23のいずれも、1層のフィルムのみではなく、2層以
上の多層フィルムを用いてもよい。ただし、多数のエン
ボスを形成した後エンボスの空気抜けが起こらないフィ
ルムでなければならない。
【0025】エンボスフィルム22及び剥離フィルム1
2との貼り合わせは、包装用材料に緩衝作用を持たせる
ため、気密でなければならない。エンボスフィルム22
及びトップフィルム23の材質としては、熱可塑性樹脂
が好ましく、例えばポリオレフィン類、ポリアミド類、
ポリエステル類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
等を挙げることができる。中でも、ボリオレフィン類
が、気密性、加工性が良好かつ安価なので特に好まし
い。
【0026】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のホモポリマーの他、エチレン−プロ
ピレンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、
エチレン−アクリル酸アルキルコポリマー、エチレン−
アクリル酸フェニルコポリマー、エチレン−アクリル酸
ベンジルコポリマー等の共重合体、及びこれらの混合物
等が挙げられる。この中でも、特に好ましいのは、低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、線状低密度ポリエチレンであり、さらに好ましく
は、低密度ポリエチレンおよび線状低密度ポリエチレン
である。
【0027】エンボスの形状は、主として円柱である
が、三角柱、角柱、五角柱や六角柱等の多角柱、円錐、
三角錐、角錐、五角錐や六角錐等の多角錐、円錐台、三
角錐台、角錐台、五角錐台や六角錐台等の多角錐台、半
球、卵型、回転楕円体等とすることができる。また、こ
れらの形状を複数組み合わせてもよい。
【0028】エンボスの高さは、1〜20mm、底面積
0.1〜1.5cm2の範囲であることが好ましい。ま
た、エンボスは、0.5〜20mmの範囲の間隔で、エン
ボスフィルム22の全面に配列されていることが好まし
い。
【0029】次に、本発明の製造法について説明する。
基材部1は、例えば、特公昭54−20227号公報に
記載される方法で作成される。即ち、基材部1は、不透
明層の上に剥離フィルム12を構成する樹脂を約200
℃で押出して、積層し、コロナ放電処理すればよい。剥
離フィルム12を構成する樹脂は、ポリエチレン、ポリ
エチレンに粘着付与剤を添加した樹脂(例えば、1,3
−ペンタジエンを主成分とする、日本ゼオン(株)の商
品名、クイントンC−200S)を約5%添加した粘着
性ポリエチレン、感熱接着性を有する樹脂(例えば、ホ
ットメルト系のエチレン−酢酸ビニルコポリマーなど)
が例示される。また、ドライ積層用接着剤を、例えば、
1m2あたり0.3〜0.5g塗布して、不透明層と剥
離フィルムとを接着してもよい。
【0030】上記積層に際して、樹脂押出し成形温度を
約200℃と設定したのは、押出し温度が例えば約30
0℃と高温である場合には、剥離フィルム12が不透明
層11に完全に接着するからであり、一方、押出し温度
が約170℃と比較的低ければ、樹脂の押出性に問題が
あるからである。
【0031】図1の緩衝シート4は、エンボスフィルム
22に、基材部1の剥離フィルム12の側を圧着しつ
つ、剥離フィルム12の軟化点以上210℃以下の温度
にて熱融着し、前記エンボスフィルム22と基材部1を
貼り合わせることにより製造される。
【0032】この製造法の好ましい態様としては、図1
の緩衝シート4は、図3又は図4に示すように、(1)
周面に多数の凹部を有するエンボスロールに融点以上
280℃以下の温度で、インフレーション法(図3)又
はTダイ法(図4)で成形したプラスチック製のフィル
ムを巻き掛けて、エンボスフィルム22上にエンボス2
1を形成し、(2) エンボス21の形成と同時に、エ
ンボスフィルム22上に、剥離フィルム12の軟化点以
上に予熱した基材部1を、基材部1の剥離フィルム12
の側とエンボスフィルム22とが接触するように巻き掛
けて、(3) エンボスロール上で、基材部1とエンボ
スフィルム22とを、圧着しつつ熱融着するという工程
により製造される。
【0033】さらに具体的な製造法の例を図3及び図4
で説明する。図3は、フィルム22’(エンボスフィル
ム22形成前のフィルム)及び基材部1より緩衝シート
4を製造する工程を説明するものである。ここで用いら
れるフィルム22’は、インフレーションフィルム原反
であることが好ましい。しかし、インフレーションフィ
ルム原反の代わりに、Tダイフィルム原反を用いてもよ
い。
【0034】図3で、基材部1は、剥離フィルム12の
面が内側になるように、基材部原反ロール301に巻い
てある。基材部1は、直接エンボスロール109に送ら
れてもよいが、好ましくは、ロール104を経由して、
加熱ロール105で予熱されて、エンボスロール109
へ送られる。加熱ロール105の温度は、不透明層11
と剥離フィルム12とが容易に剥離するようにするた
め、剥離フィルム12の軟化点以上210℃以下の温度
に保たれていれば良いが、好ましい範囲は、剥離フィル
ム12の軟化点以上であって、その融点より10℃高い
温度以下の範囲である。
【0035】一方、エンボスフィルム22となる前のフ
ィルム22’は、エンボスロール109に送られる前に
予熱されることが好ましい。例えば、図3のようにロー
ル106を経由して、加熱ロール107で予熱されて、
ロール108を経由してエンボスロール109へ送られ
る。加熱ロール107の温度は、エンボスフィルム22
の軟化点以上280℃以下の温度に保たれていれば良い
が、好ましい範囲は、エンボスフィルム22の軟化点以
上であって、その融点より10℃高い温度以下の範囲で
ある。加熱ロール105、107の各ロールは、1個で
あってもよいが、十分に予熱できるように2個以上にす
ることが好ましく、実用的には3個にするのが更に好ま
しい。
【0036】エンボスロール109では、エンボス形成
前のフィルム22’を加熱しながら真空ポンプにより4
0〜100hPaの真空度で吸引することにより、エン
ボス21をフィルム22’上に多数形成し、エンボスフ
ィルム22とする。基材部1とエンボスフィルム22と
を、圧着ロール110により、基材部1の剥離フィルム
12の面がエンボスフィルム22に接触するように、エ
ンボスロール109に圧着しつつ熱融着する。次いで、
冷却ロール111により、エンボスロール109に圧着
しつつ冷却して、緩衝シート4を形成する。
【0037】ここで、エンボスロール109の温度が2
80℃を越えるとエンボスフィルム22のエンボス21
が良好に形成されないため、エンボスロール109の温
度は、280℃以下であり、また、エンボスフィルムに
用いられるフィルムの融点以下ではエンボスが形成され
ないので、通常は、該フィルムの融点以上であって28
0℃以下の温度範囲に加熱される。エンボスの形状等か
ら好ましい範囲は、該フィルムの融点以上であって、そ
の融点より70℃高い温度以下であり、さらに好ましく
は、該フィルムの融点より10℃高い温度以上であっ
て、その融点より50℃高い温度以下である。
【0038】圧着ロール110の温度は、エンボスフィ
ルム22及び基材部1を圧着しつつ熱融着できる温度で
あればよく、通常は、融点以上であって、その融点より
70℃高い温度以下であって、好ましい範囲は、エンボ
スフィルム22の融点以上であって、その融点より30
℃高い温度以下の範囲である。エンボスロール109で
形成された緩衝シート4は、さらにロール112を経由
して、冷却ロール113で十分に冷却される。
【0039】また、図3の製造工程で用いてもよいイン
フレーションフィルム原反は、図5に示したインフレー
ションフィルム成形工程により成形される。図5におい
て、原料樹脂は、熱により溶融した溶融樹脂の状態で押
出機からダイス201へ押し出され、ダイス201の下
方から空気を吹き込み空冷することによりチューブ状の
フィルム2を成形し、調整板401、ロール101a、
101bでフィルム2を平らにして、ロール102を経
由して、スリットカッター402でフィルム2がフィル
ム2a、フィルム2bにそれぞれ分けられ、フィルム2
aはロール103a、フィルム2bはロール103bを
経由して、各々原反として巻取機により巻き取られる。
ダイス201出口の温度は、150〜210℃であるの
が好ましい。
【0040】図4は、フィルム22’及び基材部1より
緩衝シート4を製造する工程を示したものである。フィ
ルム22’を、Tダイフィルム成形ラインにより製造す
ることが図3と異なる。基材部1を基材部原反のロール
301からエンボスロール109へ送り出す部分及びエ
ンボスフィルム22の通る部分は、図3の場合と同じで
ある。フィルム22’はTダイ202から押し出され
て、エンボスロール109を送られる。Tダイ202出
口の温度は、通常210〜250℃であって、実用的に
は230〜250℃であるのが好ましい。
【0041】エンボスロール109では、図3の場合と
同様の方法で、エンボス21を形成し、エンボスフィル
ム22と基材部1とを圧着しつつ熱融着して、緩衝シー
ト4を形成する。エンボスロール109及び圧着ロール
110の温度は、図3の場合と同じである。エンボスロ
ール109で形成された緩衝シート4は、さらにロール
112を経由し、冷却ロール113で、十分に冷却され
る。
【0042】次に図2の緩衝シート5の製造法の一例を
説明する。緩衝シート5は、図3又は図4に示した製造
工程により図1の緩衝シート4を形成した後、更に図6
に示した工程でトップフィルム23を貼り合わせる工程
により、製造される。即ち、(1)トップフィルム23
を、緩衝シート4のエンボスフィルム22に接触するよ
うに巻き掛けて、(2)圧着ロール上で、緩衝シート4
とトップフィルム23とを、圧着しつつ熱融着するとい
う工程によって図2の緩衝シート5を製造することがで
きる。
【0043】図6は、緩衝シート4に、トップフィルム
23を貼り合わせる工程を示したものである。トップフ
ィルム23は、ロール116を経由して、加熱ロール1
17で予熱されて、加熱ロール118へ送られる。加熱
ロール117の温度は、トップフィルム23の軟化点以
上に保たれているが、好ましい範囲は、トップフィルム
23の軟化点以上であって、その融点よりも10℃高い
温度以下の範囲である。加熱ロール117のロール数
は、1つでなくてもよいが、十分に予熱できるように3
つにするのが好ましい。一方、緩衝シート4は、加熱ロ
ール118及び圧着ロール115に送られる前に予熱す
ることが好ましい。
【0044】加熱ロール118では、緩衝シート4のエ
ンボス21の側とトップフィルム23とが、圧着ロール
115により圧着しつつ熱融着して、緩衝シート5を形
成する。加熱ロール118及び圧着ロール115の温度
は、緩衝シート4とトップフィルム23とが熱融着でき
る温度であればよい。好ましい範囲は、トップフィルム
23の融点以上であって、その融点よりも30℃高い温
度以下の範囲である。次いで、緩衝シート5は、更に冷
却されて、巻取機により巻き取られる。
【0045】また、図6において、トップフィルム23
は、原反の形で供給されるため、特に製造法に限定はな
く、インフレーションフィルム、Tダイフィルムのどち
らを用いてもよい。また、図6のロール117、ロール
118の代わりに、Tダイによりトップフィルム23を
形成し、このトップフィルムが直接加熱ロール118に
送られてもよい。尚、緩衝シート5のトップフィルム2
3の側に、更に剥離フィルム及び不透明層を圧着しつつ
熱融着することにより、異なる実施態様の緩衝シートを
製造することができる。
【0046】
【作用】本発明の緩衝シートは、クラフト紙等の不透明
層が剥離フィルムから容易に剥離するため、廃棄する
際、剥離フィルムを含むプラスチック部分を、不透明層
から分離して、再生プラスチックとして再利用すること
ができる。さらに不透明層が再生できる場合には、不透
明層を回収し再生紙等の再生品として再利用することも
できる。また、本発明の緩衝シートの製造法について
は、インフレーションフィルム原反若しくはTダイフィ
ルム原反から製造でき、また、Tダイフィルムの成形ラ
インから直接でも製造できる方法であるため、フィルム
の成形方法に依存せずに緩衝シートを製造することがで
きる。
【0047】
【実施例】本発明の緩衝シート、及びその製造法の実施
例を以下に示すが、本発明の範囲は、以下に示す実施例
に限定されるものではない。
【0048】[実施例1]基材部として、剥離速度20
0mm/min における180°剥離強度が50mm幅で0.
5Nになるように重量が50g/m2(厚さ約70μ
m)のクラフト紙と厚さ35μmのポリエチレン製フィ
ルムとを貼り合わせたものを用い、エンボスフィルムと
して、図5に示した成形方法により成形したポリエチレ
ン製インフレーションフィルムを用いて、図3に示した
製造法により、緩衝シートを製造した。用いたエンボス
フィルムの厚さは、60μmであった。製造した緩衝シ
ートは、エンボス形成後の空気抜けはなく、50mm幅に
おける引張強度は、クラフト紙部分の縦方向で200
N、横方向で90Nであって、プラスチック部分の縦方
向で41N、横方向で27Nであった。また、剥離速度
200mm/min 、50mm幅におけるクラフト紙部分とプ
ラスチック部分との剥離強度は、縦方向及び横方向で
1.16Nとほぼ同じ値であった。製造した緩衝シート
は、クラフト紙部分は、それ以外のプラスチック部分か
ら容易に剥離した。
【0049】[実施例2]基材部として、実施例1と同
じ物を用い、エンボスフィルムとして、ポリエチレン製
Tダイフィルムを用いて、Tダイフィルム成形ラインか
ら直接製造する図4に示した製造法により、緩衝シート
を製造した。エンボスフィルムの厚さは、60μmであ
った。製造した緩衝シートは、エンボス形成後の空気抜
けはなく、50mm幅における引張強度は、クラフト紙部
分及びプラスチック部分で実施例1とほぼ同等の値を示
した。また、剥離速度200mm/min 、50mm幅におけ
るクラフト紙部分とプラスチック部分との剥離強度は、
縦方向及び横方向で1.18Nとほぼ同じ値であった。
製造した緩衝シートは、クラフト紙部分は、それ以外の
プラスチック部分から容易に剥離した。
【0050】[実施例3]基材部及びエンボスフィルム
として、実施例1のものを用い、エンボスフィルムと貼
り合わせるフィルムとして、図5に示した成形方法によ
り成形した厚さ40μmのポリエチレン製インフレーシ
ョンフィルムを用いて、図3の工程から図6の工程を経
る製造法により、緩衝シートを製造した。製造した緩衝
シートは、気泡(エンボス)形成後の空気抜けはなく、
50mm幅における引張強度は、クラフト紙部分で実施例
1のときとほぼ同等の値を示し、プラスチック部分の縦
方向で51N、横方向で31Nであった。また、剥離速
度200mm/min 、50mm幅におけるクラフト紙部分と
プラスチック部分との剥離強度は、縦方向及び横方向で
1.25Nとほぼ同じ値であった。製造した緩衝シート
は、クラフト紙部分は、それ以外のプラスチック部分か
ら容易に剥離した。
【0051】
【発明の効果】本発明の緩衝シートは、廃棄する際、プ
ラスチック部分と不透明層とに分離することができるの
で、再生プラスチックとして再利用することができ、さ
らに不透明層が再生可能な材料である場合には、不透明
層を再生紙等の再生品として再利用することもできる。
【0052】また、本発明の緩衝シートの製造法につい
ては、インフレーションフィルム原反若しくはTダイフ
ィルム原反から製造でき、またTダイフィルムの成形ラ
インからも直接製造できる方法であるので、インフレー
ションフィルム、Tダイフィルムのどちらからでも、緩
衝シートを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝シートの構造の一実施態様の説明
図である。
【図2】本発明の緩衝シートの構造の一実施態様の説明
図である。
【図3】インフレーションフィルム原反等を用いて本発
明の緩衝シートを製造する工程の一実施態様の説明図で
ある。
【図4】Tダイフィルム成形ラインからフィルムを直接
製造して、緩衝シートを製造する工程の一実施態様の説
明図である。
【図5】インフレーションフィルム原反の成形方法の一
実施態様の説明図である。
【図6】トップフィルム23を貼り合わせる工程の一実
施態様の説明図である。
【符号の説明】
1 基材部 2、2a、2b フィルム 4、5 緩衝シート 11 不透明層 12 剥離フィルム 21 エンボス 22 エンボスフィルム 23 トップフィルム 101a、101b、102、103a、103b、1
04、106、108、112、116 ロール 105、107、117、118 加熱ロール 110、115 圧着ロール 109 エンボスロール 111、113 冷却ロール 201 ダイス 202 Tダイ 301 基材部原反のロール 401 調整板 402 スリットカッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 孝雄 大阪府大阪市東淀川区上新庄1丁目2番5 号 恵和商工株式会社内 (72)発明者 平岡 弘司 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場内 (72)発明者 米田 一樹 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のエンボスを形成したプラスチック
    製のエンボスフィルムと、 当該エンボスフィルムに貼り合わせられているプラスチ
    ック製の剥離フィルムと、 当該剥離フィルムから容易に剥離するように、当該剥離
    フィルムに貼り合わせられている不透明層とが積層する
    ことを特徴とする緩衝シート。
  2. 【請求項2】 更にプラスチック製のトップフィルムを
    有する緩衝シートであって、当該トップフィルム及び当
    該剥離フィルムが当該エンボスフィルムを挟んで貼り合
    わせられていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝
    シート。
  3. 【請求項3】 不透明層とプラスチック製の剥離フィル
    ムとを、当該不透明層が容易に剥離するように貼り合わ
    せて、基材部を形成する工程と、 多数のエンボスを形成したプラスチック製のエンボスフ
    ィルムに、当該基材部の当該剥離フィルムを、当該剥離
    フィルムの軟化点以上210℃以下の温度で、圧着しつ
    つ、熱融着させることで、貼り合わせる融着工程とを有
    することを特徴とする緩衝シートの製造法。
  4. 【請求項4】 当該融着工程は、 周面に多数の凹部を有するエンボスロールに、プラスチ
    ック製のフィルムを、巻き掛けて、当該フィルムの融点
    以上280℃以下の温度で、上記エンボスフィルムを形
    成する工程と、 当該基材部を、当該剥離フィルムの軟化点以上210℃
    以下の温度に予熱する工程とを更に有することを特徴と
    する請求項3に記載の緩衝シートの製造法。
  5. 【請求項5】 当該エンボスフィルムと、当該基材部と
    を当該エンボスロール上で圧着しつつ、熱融着させるこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の緩衝シートの製
    造法。
  6. 【請求項6】 当該エンボスフィルムに、プラスチック
    製のトップフィルムを、圧着しつつ熱融着することを特
    徴とする請求項3、4又は5に記載の緩衝シートの製造
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035764A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Ube Nitto Kasei Co Ltd 中空構造板及びその製造方法

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JP2006035764A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Ube Nitto Kasei Co Ltd 中空構造板及びその製造方法

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