JPH07329385A - インクフィルムカセット - Google Patents

インクフィルムカセット

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JPH07329385A
JPH07329385A JP6132305A JP13230594A JPH07329385A JP H07329385 A JPH07329385 A JP H07329385A JP 6132305 A JP6132305 A JP 6132305A JP 13230594 A JP13230594 A JP 13230594A JP H07329385 A JPH07329385 A JP H07329385A
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JP
Japan
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ink film
reel
cassette
supply
take
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Pending
Application number
JP6132305A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yamamoto
順一 山本
Chiharu Imazeki
千春 今関
Hideaki Shimizu
英明 清水
Atsuhiko Shimoyama
淳彦 霜山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/489,593 priority patent/US5622440A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J17/00Mechanisms for manipulating page-width impression-transfer material, e.g. carbon paper
    • B41J17/32Detachable carriers or holders for impression-transfer material mechanism
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J33/00Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
    • B41J33/52Braking devices therefor

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクフィルムカセット装填前にインクフィ
ルムが繰り出されることを防止し、熱転写記録装置本体
の簡素化および低コスト化をも達成する。 【構成】 インクフィルムカセット33には、インクフ
ィルム32を巻回した供給側リール30と、供給側リー
ル30から繰り出されたインクフィルム32を巻き取る
巻取側リール31とが収容され、カセット33内におい
て供給側リール30の支軸78aに制動力を付与する第
1トルクリミッタ85(第1制動手段)が設けられてい
る。また、巻取側軸受81(第2の制動手段95)は、
カセット内において巻取側リール31の支軸80a、8
0bに制動力を付与している。カセット33内にはさら
に、カセット内において巻取側リール31の駆動トルク
を制限する第2トルクリミッタ97(トルク制限手段)
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録装置で用い
られるインクフィルムを内蔵したインクフィルムカセッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録装置は、プラテンローラとこ
れに対して圧接及び圧接解除可能となったサーマルヘッ
ドとを有し、記録紙がプラテンローラとサーマルヘッド
との間に送り込まれる。記録紙とサーマルヘッドとの間
には、一方の表面に熱溶融性あるいは熱昇華性のインク
が塗布されたインクフィルムが搬送されるようになって
いる。このインクフィルムは、供給側リールから繰り出
されて、巻取側リールに巻き取られる。1つのサーマル
ヘッドにより記録紙に対してカラー画像を再現する場合
には、薄いフィルムベース表面にイエロ、マゼンタおよ
びシアンの色のインクをこの順で塗布したインクフィル
ムが用いられる。
【0003】近年の熱転写記録装置では、インクフィル
ムの装填作業の作業性を向上させるべく、供給側リール
と巻取側リールとが収容されると共に熱転写記録装置の
本体に着脱自在に装填されるインクフィルムカセットが
用いられている。インクフィルムカセットは消耗品であ
り、内部に収容したインクフィルムを使い切ったときに
は、新たなカセットに交換される。
【0004】印字時においては、インクフィルムは、プ
ラテンローラとこれに対して圧接状態となったサーマル
ヘッドとの間を搬送される記録紙との摩擦力によって、
供給側リールから引き出されて、記録紙の移動とともに
搬送される。一方、供給側リールから繰り出されたイン
クフィルムは、熱転写記録装置の本体内に設けたモータ
によって巻取側リールを回転駆動することにより、当該
巻取側リールに巻き取られる。
【0005】ところで、熱転写記録装置の本体内には、
インクフィルムカセットが装填されると供給側リールに
接続され、当該供給側リールに制動力を付与するための
供給側トルクリミッタが設けられている。この供給側ト
ルクリミッタにより供給側リールに制動力を付与しなが
らインクフィルムを繰り出すことにより、印字時にイン
クフィルムに対してテンションを付与し、インクフィル
ムに皺が発生しないようにしてある。
【0006】さらに、熱転写記録装置の本体内には、巻
取側リールの駆動トルクを制限する巻取側トルクリミッ
タが巻取側リールとモータとの間に設けられている。こ
の巻取側トルクリミッタは、上述した印字時にインクフ
ィルムに対してテンションを付与するという理由に加え
て、以下の理由により設けられている。つまり、印字部
においては記録紙の移動速度とインクフィルムの移動速
度とを同じにする必要があるが、巻取リールの支軸を一
定速度で回転駆動したとしても、巻取径が変化するのに
伴いインクフィルムの巻取速度が変化してしまうことに
なる。そこで、印字部におけるインクフィルム移動速度
に巻取速度を追従させ、インクフィルムが弛まないよう
に巻取側リールに巻き取るために、巻取側トルクリミッ
タが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクフィルム
カセットでは、供給側リールおよび巻取側リールは、滑
らかに回転動するようにカセット内に収容されている。
すなわち、供給側リールの支軸と当該支軸を保持するカ
セットとの間の摺動抵抗、および、巻取側リールの支軸
と当該支軸を保持するカセットとの間の摺動抵抗を小さ
くしてある。
【0008】このようにカセット内においては供給側リ
ールに対して回転負荷が付与されていないため、消耗品
であるインクフィルムカセットを出荷し輸送している途
中において、外力が加わるとインクフィルムが弛んで供
給側リールから容易に繰り出されてしまう。このため、
未使用インクフィルムの一部が皺くちゃになり、当該未
使用インクフィルムを無駄にすることがあった。
【0009】また、インクフィルムカセットの種々の使
用形態の中には、1つのインクフィルムカセット内のイ
ンクフィルムが完全に使用済みとなる前に、そのカセッ
トを装置本体から取り外し、再度その使用途中のカセッ
トを装填することもある。このようにインクフィルムカ
セットを取り外したときにも、前述したのと同様に、外
力が加わるとインクフィルムが供給側リールから容易に
繰り出されてしまい、未使用インクフィルムを無駄にす
ることがあった。
【0010】また、カセット内においては巻取側リール
に対しても回転負荷が付与されていないため、インクフ
ィルムカセットを装置本体から取り外したときには、外
力が加わると巻き取った使用済みインクフィルムが弛ん
で巻取側リールから容易に繰り出されてしまい、インク
フィルムにダメージを与えることがあった。
【0011】インクフィルムに弛みが生じた場合、イン
クフィルムカセットを装填するときには、弛んだインク
フィルムを供給側リールに巻き戻したり、巻取側リール
に巻き取ったりする作業を行わなければならず、装填時
の作業が煩雑になるという問題があった。
【0012】かかる未使用インクフィルムの供給側リー
ルからの繰り出しや、使用済みインクフィルムの巻取側
リールからの繰り出しを防止するためには、供給側リー
ルおよび巻取側リールの回転を阻止するストッパを各リ
ールの支軸に止め付けなければならず、作業が著しく煩
雑であった。
【0013】さらに、熱転写記録装置の本体内に、供給
側トルクリミッタと巻取側トルクリミッタとを設けてい
るため、装置本体の構成が複雑となって装置本体のコス
トが増加すると共に、装置本体の小型化が阻害されてい
た。
【0014】装置本体内に設けるトルクリミッタには、
装置本体内の他の部品と同等の耐久性、例えば6万画面
の画像を正常に形成し得る耐久性が要求されることか
ら、比較的高価なトルクリミッタを使用しなけれなら
ず、部品コストの増加に伴って熱転写記録装置全体のコ
ストも増加していた。
【0015】また、熱転写記録装置では、サーマルヘッ
ドをプラテンローラに対して圧接解除した状態から圧接
させるときには、インクフィルムの弛みを取り除くため
に、インクフィルムを巻取側リールに若干巻き取ること
がなされている。このため、供給側リールから未使用イ
ンクフィルムが若干繰り出されることを考慮して、カラ
ー印字用のインクフィルムでは、各色のインクを塗布し
た領域を印字領域よりも余裕を取って大きくしてある。
しかしながら、各色のインク領域を小さくし、インクあ
るいはインクフィルムを節約することも、インクフィル
ムカセットに要求される事項の一つである。
【0016】しかも、インクフィルムカセットを輸送し
ているときや、インクフィルムの使用途中でインクフィ
ルムカセットを熱転写記録装置から取り外したときなど
に、インクフィルムの弛みを自動的に除去して、当該イ
ンクフィルムを緊張状態に維持することもインクフィル
ムカセットに要求されている。
【0017】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、第1の目的は、インク
フィルムカセットを輸送している場合や、インクフィル
ムの使用途中でインクフィルムカセットを熱転写記録装
置から取り外した場合などにおいて、供給側リールから
未使用インクフィルムが繰り出されることを防止し、さ
らに熱転写記録装置本体の簡素化および低コスト化をも
達成し得るインクフィルムカセットを提供することを目
的とする。
【0018】また、本発明の第2の目的は、インクフィ
ルムの使用途中でインクフィルムカセットを熱転写記録
装置から取り外した場合などにおいて、巻取側リールか
ら使用済みインクフィルムが繰り出されることを防止し
得るインクフィルムカセットを提供することを目的とす
る。
【0019】また、本発明の第3の目的は、熱転写記録
装置本体の簡素化および低コスト化を達成し得るインク
フィルムカセットを提供することを目的とする。
【0020】また、本発明の第4の目的は、インクフィ
ルムの弛みを自動的に除去して当該インクフィルムを緊
張状態に維持し、インクあるいはインクフィルムの節約
を達成し得るインクフィルムカセットを提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に記載された本発明は、プラテンローラと当
該プラテンローラに対して圧接及び圧接解除可能となっ
たサーマルヘッドとの間に記録媒体とインクフィルムと
を重ね合わせて前記サーマルヘッドで加熱することによ
り前記インクフィルムに塗布されたインクを前記記録媒
体に熱転写して記録を行う熱転写記録装置の本体に着脱
自在に装填されるインクフィルムカセットであって、前
記インクフィルムを巻回した供給側リールと、当該供給
側リールから繰り出された前記インクフィルムを巻き取
る巻取側リールと、カセット内において前記供給側リー
ルの支軸に制動力を付与する第1の制動手段と、を有す
ることを特徴とするインクフィルムカセットである。
【0022】また、上記第2の目的を達成する請求項2
に記載された本発明は、カセット内において前記巻取側
リールの支軸に制動力を付与する第2の制動手段をさら
に有することを特徴とするインクフィルムカセットであ
る。
【0023】また、上記第3の目的を達成する請求項3
に記載された本発明は、カセット内において前記巻取側
リールの駆動トルクを制限するトルク制限手段をさらに
有することを特徴とするインクフィルムカセットであ
る。
【0024】また、上記第4の目的を達成する請求項4
に記載された本発明は、前記供給側リールから繰り出さ
れた前記インクフィルムを前記供給側リールに巻き戻す
巻戻手段を、カセット内の前記供給側リールに設けたこ
とを特徴とするインクフィルムカセットである。
【0025】
【作用】請求項1に記載のインクフィルムカセットによ
れば、第1制動手段がカセット内において供給側リール
の支軸に制動力を付与しているため、インクフィルムカ
セットを輸送している場合や、インクフィルムの使用途
中でインクフィルムカセットを熱転写記録装置から取り
外した場合などにおいて、外力が加わってもインクフィ
ルムが供給側リールから直ぐに繰り出されることがな
く、未使用インクフィルムを無駄にすることがない。
【0026】また、カセット内で供給側リールの支軸に
制動力を付与するため、熱転写記録装置の本体内に供給
側トルクリミッタを設ける必要がなくなり、熱転写記録
装置本体の構成が簡素なものとなり、装置本体の低コス
ト化および小型化が達成される。さらに、第1制動手段
の耐久性は、収容されているインクフィルムの使用が完
了するまで正常に作動するだけの耐久性を有していれば
よい。このため、装置本体内に設ける供給側トルクリミ
ッタに比較して安価に第1制動手段を構成でき、部品コ
ストの低減を通して、熱転写記録装置全体のコストがよ
り一層低減されることになる。
【0027】請求項2に記載のインクフィルムカセット
によれば、第2制動手段がカセット内において巻取側リ
ールの支軸に制動力を付与しているため、インクフィル
ムの使用途中でインクフィルムカセットを熱転写記録装
置から取り外した場合などにおいて、外力が加わっても
使用済みのインクフィルムが巻取側リールから直ぐに繰
り出されることがなく、インクフィルムにダメージを与
えることがない。
【0028】請求項3に記載のインクフィルムカセット
によれば、トルク制限手段がカセット内において巻取側
リールの駆動トルクを制限しているため、熱転写記録装
置の本体内に巻取側トルクリミッタを設ける必要がなく
なり、熱転写記録装置本体の構成が簡素なものとなり、
装置本体の低コスト化および小型化が達成される。さら
に、トルク制限手段の耐久性は、収容されているインク
フィルムの使用が完了するまで正常に作動するだけの耐
久性を有していればよい。このため、装置本体内に設け
る巻取側トルクリミッタに比較して安価にトルク制限手
段を構成でき、部品コストの低減を通して、熱転写記録
装置全体のコストがより一層低減されることになる。
【0029】請求項4に記載のインクフィルムカセット
によれば、カセット内に設けた巻戻手段が供給側リール
から繰り出されたインクフィルムを供給側リールに巻き
戻しているため、インクフィルムの弛みが自動的に除去
され当該インクフィルムは緊張状態に維持されている。
したがって、サーマルヘッドがプラテンローラに対して
圧接ないし圧接解除しても、インクフィルム上の印字点
がずれにくくなり、インクあるいはインクフィルムを節
約することができる。
【0030】また、インクフィルムカセットを輸送して
いるときや、インクフィルムの使用途中でインクフィル
ムカセットを熱転写記録装置から取り外したときなどに
おいても、インクフィルムが弛んでいることはなく、当
該インクフィルムを緊張状態とすることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るインクフィル
ムカセットが着脱自在に装填される熱転写記録装置を示
す外観斜視図である。なお、説明の便宜上、記録紙を排
出する際に先端側となる記録紙の縁辺を、記録紙の先端
と称する。
【0032】図示する熱転写記録装置10は、例えば、
写真の焼付を行う現像所などにおいて使用され、ネガフ
ィルムの複数駒に記録された情報を1枚の記録紙上に再
現するいわゆるインデックス・プリントなどを出力する
ために用いられる。熱転写記録装置10には、ネガフィ
ルムに記録された情報に対して種々の画像処理を行う図
示しない制御装置がインターフェースを介して接続さ
れ、制御装置からの画像信号や制御信号がインターフェ
ースを介して入力されるようになっている。
【0033】熱転写記録装置10の本体をなすハウジン
グ11の上面には蓋部材12が揺動軸12a(図2参
照)を中心に開閉自在に取り付けられ、蓋部材12を開
放した状態でインクフィルムカセットがハウジング11
内の所定位置に装填されるようになっている。図中左手
前側が装置10の前面となっており、この前面側に排紙
部が設けられ、背面側に給紙部21が設けられている。
給紙部21には、複数枚の記録紙を収納した給紙トレイ
14が傾斜して設けられている。また、この熱転写記録
装置10内には、画像を再現した後の記録紙の不要部分
(記録紙の先端部分および/または後端部分)をカット
する後述する用紙カッテイング部が設けられており、カ
ットされた用紙片を貯えるダスタ部24が装置前面側に
抜き差し自在に設けられている。不要部分をカットした
後の記録紙は、用紙排出口16を通って、ダスタ部24
の前面に一体的に設けられた排紙トレイ17上に縦方向
に排出される。このように記録紙を縦方向に排出するこ
とから、排紙トレイ17がハウジング11前面から飛び
出す寸法は比較的小さいものとなる。さらには、給紙ト
レイ14は傾斜して設けられている。したがって、熱転
写記録装置10全体の設置スペースは小さいものとな
り、作業空間の狭い場所に設置するのに適した記録装置
となっている。
【0034】本実施例の熱転写記録装置10では熱昇華
性のインクが塗布されたインクフィルムが用いられてお
り、昇華したインクをトラップする受像紙としての記録
紙には、印画紙のような腰の強い厚手(150〜250
μm)の用紙が用いられている。
【0035】図2は、熱転写記録装置の内部構成を蓋部
材を開放した状態で示す概略断面図、図3は、熱転写記
録装置の内部構成をインクフィルムカセットを装填した
状態で示す概略断面図、図4(1)〜(3)、図5
(1)(2)は、それぞれ、給紙時、印字開始時、印字
終了時、先端カット時および後端カット時における熱転
写記録装置の作動状態を概略で示す断面図である。
【0036】まず、熱転写記録装置10の内部構造を概
説すれば、図2および図3に示すように、略中央部分に
位置すると共に記録紙18の搬送方式を平行搬送方式と
した印字部20と、装置背面側に位置すると共に前記印
字部20よりも上方に約45度の角度を持って傾斜して
設けられた給紙部21と、印字部20をはさんで給紙部
21の反対側に設けられた排紙部22とを有する。印字
部20を平行搬送方式とすることにより、厚手で腰のあ
る記録紙18に対する印字品位の向上が図られている。
給紙部21を傾斜させることにより、前述したように、
設置スペースの小スペース化が図られている。さらに、
排紙部22を印字部20をはさんで給紙部21の反対側
に設けることにより、ファクシミリを使用するような使
い勝手が得られ、装置形態がユーザに受け入れられ易く
なっている。また、排紙部22には、画像を再現した後
の記録紙18の不要部分をカットする用紙カッテイング
部23が設けられ、この下方位置に前記ダスタ部24が
配置されている。また、外部の制御装置から入力された
画像信号に対して所定の画像処理を行うと共に記録装置
10の作動の制御を司るコントロールユニット19も内
蔵されている。
【0037】熱転写記録装置10の内部構造を詳述すれ
ば、ハウジング11内には、プラテンローラ25が回転
自在に支持されており、蓋部材12の内面側には、図示
しない連動部材によって、サーマルヘッド26を有する
ヘッドベース27がプラテンローラ25に対して進退移
動自在に取り付けられている。ヘッドベース27がプラ
テンローラ25に対して前進移動すると、サーマルヘッ
ド26はプラテンローラ25に圧接する位置に移動する
一方、ヘッドベース27がプラテンローラ25に対して
後退移動すると、サーマルヘッド26は圧接を解除する
位置に移動する。ヘッドベース27は、図示しないスプ
リングなどの弾発手段によって、サーマルヘッド26を
プラテンローラ25に対して後退した位置すなわち圧接
解除位置に保持するように、図2中矢印Aで示す方向に
付勢されている。
【0038】蓋部材12に回転自在に取り付けた駆動軸
28には、ヘッドベース27に当接して当該ヘッドベー
ス27を前進移動させ、サーマルヘッド26をプラテン
ローラ25に対して圧接させる圧接用偏心カム29が固
着されている。駆動軸28を回転して圧接用偏心カム2
9を回転駆動するために、パルスモータからなるサーマ
ルヘッド駆動モータM1が駆動軸28に接続されてい
る。図3に示すように、圧接用偏心カム29が回転して
カム中心がヘッドベース27に近付くと、ヘッドベース
27が前進移動し、サーマルヘッド26はプラテンロー
ラ25に圧接する。また、図4(1)に示すように、圧
接用偏心カム29が回転してカム中心がヘッドベース2
7から離反すると、スプリングの弾発力によりヘッドベ
ース27が後退移動し、サーマルヘッド26の圧接が解
除される。蓋部材12にはさらに図示しない冷却ファン
が取付けられており、ここからの冷却風によってサーマ
ルヘッド26は冷却される。なお、蓋部材12を閉じた
ときは、図示しない係合ピンなどの係合手段によって、
蓋部材12はハウジング11に対して締結されるように
なっている。
【0039】図3に示すように、サーマルヘッド26と
プラテンローラ25との間には、供給側リール30から
繰り出されて巻取側リール31に巻き取られることにな
る帯状のインクフィルム32が搬送されるようになって
いる。インクフィルム32は、イエロ、マゼンタ及びシ
アンの3色のインク層が、この順でベースフィルムに塗
布されて形成されている。また、必要に応じて白色のイ
ンクやオーバーコート剤を塗布したインクフィルムも用
いられる。インクフィルム32が未使用であれば、イン
クフィルム32は供給側リール30に巻き付けられてお
り、使用されるに伴なってインクフィルム32は巻取側
リール31に巻き取られる。
【0040】供給側および巻取側の両リール30、31
は、インクフィルムカセット33内に収容されている。
このインクフィルムカセット33は、ハウジング11に
対して着脱自在となっており、ハウジング11内に取り
付けた保持プレート34上にセットすることで所定位置
に装着される。巻取側リール31に取り付けたギア35
の一部がインクフィルムカセット33に形成した開口部
に臨んでおり、カセット装着時には、装置本体に設けた
インクフィルム巻取駆動ギア36が前記ギア35と噛み
合うようになっている。駆動ギア36は、モータM2に
より回転駆動される。インクフィルムカセット33の構
成については、後に詳細に説明する。
【0041】インクフィルム32の搬送路を形成すべ
く、カセット装着時にカセット33の内方に入り込む位
置に、インクフィルム巻取ローラ37が回転自在に設け
られている。このインクフィルム巻取ローラ37は、そ
の表面が摩擦抵抗の高いゴム材などから形成されたロー
ラであり、パルスモータからなるインクフィルム巻取モ
ータM3により回転駆動される。インクフィルム巻取モ
ータM3とインクフィルム巻取ローラ37との間には、
図示しない電磁クラッチが設けられている。電磁クラッ
チは、サーマルヘッド26がプラテンローラ25に対し
て圧接解除されている非印字時においてインクフィルム
32の頭出しを行うときにのみオンされ、その他の状
態、例えば印字時などにおいてはオフされる。
【0042】印字時においては、サーマルヘッド26が
プラテンローラ25に対して圧接しており、インクフィ
ルム32は、プラテンローラ25とサーマルヘッド26
との間を搬送される記録紙18との間の摩擦力によっ
て、供給側リール30から引き出され、記録紙18の移
動速度と同じ速度で搬送される。供給側リール30から
繰り出されたインクフィルム32は、モータM2によっ
て駆動ギア36およびギア35を介して巻取側リール3
1を回転駆動することにより、サーマルヘッド26の先
端に設けられたインクフィルムガイド板38と、インク
フィルム巻取ローラ37とに案内されて巻取側リール3
1に巻き取られる。この印字時においては電磁クラッチ
はオフされ、インクフィルム巻取ローラ37はインクフ
ィルム32の移動に伴って従動回転し、インクフィルム
32の搬送を案内するガイドローラとして機能する。
【0043】非印字時においては、サーマルヘッド26
がプラテンローラ25に対して圧接解除しており、頭出
しを行うときには、電磁クラッチがオンされ、インクフ
ィルム巻取ローラ37がインクフィルム巻取モータM3
により回転駆動される。すると、インクフィルム32
は、回転駆動されるインクフィルム巻取ローラ37との
間の摩擦力によって、供給側リール30から引き出さ
れ、巻取側リール31に巻き取られる。
【0044】記録紙18は前記給紙トレイ14の上に傾
斜した状態で保持されるが、記録紙18の幅方向を規制
するために、給紙トレイ14には幅規制板40が設けら
れている。この幅規制板40は、記録紙18のサイズに
応じて幅方向にスライド移動自在となっている。また、
給紙トレイ14には、記録紙18に埃などが付着するの
を防止するカバー41(図1参照)が、図示しないヒン
ジ部を中心として開閉自在に取り付けられている。カバ
ー41はアクリル樹脂などの透明部材より形成され、給
紙トレイ14内に収納した記録紙18の残量を目視で判
別できるようになっている。なお、図1における符号
「43」は、カバー41を開閉する際の把持部を示して
いる。
【0045】給紙トレイ14上の記録紙18は、給紙ロ
ーラ45と、この給紙ローラ45に対して微小なギャッ
プを隔てて配置された捌きローラ46とにより1枚ずつ
給紙されて、ガイド部材47に案内されながら搬送され
る。給紙ローラ45は、パルスモータからなる給紙モー
タM4により回転駆動される。
【0046】プラテンローラ25の上流側には当該プラ
テンローラ25に隣接して、グリップローラ50と、こ
のグリップローラ50に対して当接するピンチローラ5
1とが配置され、これら両ローラ50、51の間に、給
紙された記録紙18が送り込まれる。グリップローラ5
0はパルスモータからなるグリップローラ駆動モータM
5により回転駆動され、ピンチローラ51は記録紙の搬
送に伴って従動回転する。
【0047】プラテンローラ50の下流側には、記録紙
18を排紙トレイ17上に排出するために、用紙排出口
16側に位置する第1排出ローラ対53と、プラテンロ
ーラ25側に位置する第2排出ローラ対54とが所定距
離を隔てて取り付けられている。これら排出ローラ対5
3、54は、パルスモータからなる搬送モータM6によ
り回転駆動され、第2排出ローラ対54は、搬送モータ
M6により正逆両方向に回転駆動されるようになってい
る。一方、搬送モータM6の駆動力を第1排出ローラ対
53に伝達する図示しない駆動ギアには、記録紙18を
排出する方向である正回転のみを第1排出ローラ対53
に許容するワンウェイクラッチが組み込まれている。し
たがって、搬送モータM6を逆回転して第2排出ローラ
対54を逆回転させても、第1排出ローラ対53が逆回
転することはない。また、第2排出ローラ対54の逆回
転時に作業者が記録紙18を抜き取ることも可能となっ
ている。
【0048】プラテンローラ25と排出ローラ対53、
54との間には、排紙処理の際の記録紙18の搬送を案
内するガイド部材55が設けられている。このガイド部
材55の下方には、印字動作がなされるときに記録紙1
8を収容する収容スペース56が形成されている。
【0049】図示する熱転写記録装置10にあっては、
記録紙18にカラー画像を再現する際には、まず、図4
(1)に示すように、記録紙18を給紙トレイ14から
給紙して矢印Bで示す方向に前進搬送し、図4(2)に
示すように、記録紙18を収容スペース56に収容す
る。次いで、この状態から矢印Cで示す方向に記録紙1
8を戻し搬送しながらイエロの画像を形成するようにな
っている。つまり、戻し印字方式となっている。記録紙
18を戻し搬送しながらイエロの画像を転写した後に、
次のマゼンタの画像を再現する準備のために記録紙18
は前進搬送される。このように、面順次方式によって例
えば3色の画像を重ねて転写することにより、記録紙1
8にカラー画像が形成される。サーマルヘッド26がプ
ラテンローラ25に圧接するのは戻し搬送のときのみで
あり、記録紙18を前進搬送するときには、サーマルヘ
ッド26はプラテンローラ25から離れている。印字の
ために戻し搬送と前進搬送とを繰り返すときにおいて
は、グリップローラ50およびピンチローラ51は常に
記録紙18を挟持し続けている。
【0050】前記ガイド部材55の下側には、グリップ
ローラ50とピンチローラ51により搬送される記録紙
18を、排出ローラ対53、54などが設けられている
排紙部22あるいは収容スペース56のいずれか一方に
選択的に導くために、支持軸57を中心として揺動ガイ
ド58が揺動自在に設けられている。揺動ガイド58は
可撓性素材より形成されている。図4(2)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置に揺動すると、グリップ
ローラ50などにより搬送される記録紙18は収容スペ
ース56に収容される。一方、図5(1)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置から下方位置まで支持軸
57を中心として時計回り方向に揺動すると、記録紙1
8は排紙部22に向けて搬送される。
【0051】印字品位の向上のためには印字時に記録紙
18が排出ローラ対53、54に挟まれないようにする
必要があるが、本実施例のように揺動ガイド58を設け
て排紙部22に至る搬送経路の下方位置に収容スペース
56を形成するようにすれば、プラテンローラ25と排
出ローラ対53、54との間の距離を小さくすることが
でき、装置10の床面積が小さくなる。
【0052】前記第1排出ローラ対53と第2排出ロー
ラ対54との間には、用紙カッテイング部としてのカッ
タユニット23が設けられている。このカッタユニット
23は、ロータリーカッタ60と、このカッタ60との
共働により記録紙18をカットする受け台61とを有す
る。カットされた用紙片は、その自重により、カッタユ
ニット23の下方位置に配置されたダスタ部24内に落
下し回収される。このダスタ部24は、ハウジング11
に対して抜き差し自在となっている。また、ダスタ部2
4は、その上面が開放されると共に、少なくともその前
面部はアクリル樹脂などの透明部材より形成され、内部
に貯えられた用紙片の量を、記録装置10の外部から目
視で判別できるようになっている。
【0053】なお、図1中符号「62」は、ダスタ部2
4の前面上方に形成した取っ手として機能する穴部を示
しており、作業者は、この取っ手62に指を掛けてダス
タ部24をハウジング11から抜き取り、ダスタ部24
内に堆積した用紙片を除去する。
【0054】図6にも拡大して示すように、グリップロ
ーラ50に隣接して、給紙時における記録紙先端あるい
は印字時における記録紙後端を検出するセンサS1が設
置されている。センサS1は、記録紙18の先端あるい
は後端を検出したときにオン信号を発する。なお、セン
サS1は印字時には記録紙後端を検出することから、以
下の説明においては便宜上、後端検出センサS1と称す
る。
【0055】図2に示すように、カッタユニット23に
は、記録紙先端を検出する先端検出センサS2が設置さ
れている。先端検出センサS2は、記録紙18の先端を
検出したときにオン信号を発する。先端検出センサS2
が記録紙18の先端を検出した時点を基準として、搬送
モータM6を駆動するパルスが管理され、記録紙先端か
ら所定長さだけ記録紙18をカットする先端カットと、
記録紙後端から所定長さだけ記録紙18をカットする後
端カットとが行われる。
【0056】図6にも拡大して示すように、インクフィ
ルムガイドローラ37に隣接して、インクフィルム32
に付された頭出しマークを検出するマーク検出センサS
3が設置されている。頭出しマークは、各イエロインク
層の先頭部分に写し込まれている。インクフィルム32
の頭出しは、電磁クラッチをオンしてインクフィルム巻
取ローラ37をインクフィルム巻取モータM3により回
転駆動し、インクフィルム32をインクフィルム巻取ロ
ーラ37との間の摩擦力で搬送することにより行われ
る。このような頭出しは、給紙された記録紙18の後端
を後端検出センサS1で検出するまで当該記録紙18を
前進搬送している間に行われる。なお、次ぎの色のイン
ク層の頭出しは、電磁クラッチをオンしてインクフィル
ム32をインクフィルム巻取ローラ37により摩擦搬送
しつつ、巻取ローラ31の一端に設けた図示しないエン
コーダでインクフィルム32の搬送量をパルスカウント
することにより行われる。
【0057】上記各センサS1、S2およびS3として
は、反射型フォトセンサが例示できるが、この場合に限
定されるものではなく、透過型フォトセンサより構成し
ても良い。
【0058】次ぎに、インクフィルムカセット33につ
いて詳述する。
【0059】図7に示すように、インクフィルムカセッ
ト33は、中央のフィルム案内部70と、これの一端部
に形成された供給側リール収容部71と、他端部に形成
された巻取側リール収容部72とを有している。これら
は、それぞれ合成樹脂によって成形された上フレーム7
3と下フレーム74とを相互に突き合わせることによっ
て組立てられる。また、フィルム案内部70の図中上下
には、上方開口窓75と、下方開口窓76が形成され、
下フレーム74の側壁には、インクフィルム巻取ローラ
37を受け入れるための切り欠き部77が形成されてい
る。
【0060】図8および図9に示すように、前記供給側
リール収容部71内には、インクフィルム32を巻回し
た供給側リール30が組込まれており、このリール30
の両端の支軸78a、78bは、上下フレーム73、7
4の側壁に形成した供給側軸受部79によって回転自在
に支持されている。また、前記巻取側リール収容部72
内には、巻取側リール31が組込まれており、このリー
ル31の両端の支軸80a、80bも、上下フレーム7
3、74の側壁に形成した巻取側軸受部81によって回
転自在に支持されている。
【0061】巻取側リール収容部72は、その外径寸法
が供給側リール収容部71の外径寸法よりも大きく形成
されており、インクフィルムカセット33を装置本体内
に装填する際に、カセット装填方向を容易に判別できる
ようにしてある。また、このカセット形状は、作業者が
持ち易い形状であり、持った際にもインクフィルム32
に手が触れ難い形状である。さらに、印字後のインクフ
ィルム32には皺が発生しているため、供給側リール3
0に巻回されていたインクフィルム32を全て巻取側リ
ール31に巻き取った場合には、巻取側リール31にお
けるインクフィルム32の巻径は、供給側リール30に
当初巻回されていた巻径よりも大きくなってしまう。こ
のような印字後のインクフィルム巻径の増加に対して、
巻取側リール収容部72の外径寸法を供給側リール収容
部71よりも大きく形成しておけば、何ら支障なく対応
することができる。
【0062】なお、図示省略するが、上フレーム73と
下フレーム74とを相互に突き合わせる接合部にリブを
設ければ、両フレーム73、74が相互に接触する面積
が大きくなるので、両フレーム73、74を確実に接着
することができる。また、前記リブを、インクフィルム
カセット33を装置本体内に装填する際の位置決め部材
として使用することができる。
【0063】特に、本実施例のインクフィルムカセット
33には、供給側リール30の支軸78aとカセット3
3との間に、カセット33内において供給側リール30
の支軸78aに制動力を付与する第1の制動手段に相当
する第1トルクリミッタ85が設けられている。
【0064】この第1トルクリミッタ85は、図10
(1)にも示すように、圧縮コイルバネ86と、リング
形状の摩擦板87と、非回転の円板部材88と、リング
形状の摩擦板89と、リング形状のバネ止め90とを有
し、これらが、順に、供給側リール30の支軸78aと
してのボビンに挿通されている。ボビン外径は、供給側
リール30よりも小径に形成され、圧縮コイルバネ86
の一端部はリール30の端面30aに当接している。ま
た、バネ止め90の内周面には、内方に向けて突出する
凸部91が形成され、ボビン78aの外周面には、バネ
止め90の凸部91を受け入れると共に凸部91に係合
する係合端92を備えた受け溝93が形成されている。
【0065】第1トルクリミッタ85を組み立てるに
は、まず、圧縮コイルバネ86、摩擦板87、円板部材
88および摩擦板89をこの順でボビン78aに挿通
し、次いで、バネ止め90を、その凸部91が受け溝9
3に受け入れられるようにしてボビン78aに挿通す
る。その後、バネ止め90を所定方向に回せば、圧縮コ
イルバネ86の弾発力が作用したバネ止め90は、その
凸部91が受け溝93の係合端92に係合することによ
り、ボビン78aに一体的に固定される。円板部材88
はカセット33に対して非回転の状態に組み付けられ、
円板部材88の中心孔88aはボビン78aを回転自在
に保持している。この状態において、円板部材88は、
圧縮コイルバネ86の弾発力が作用する2つの摩擦板8
7、89で挟まれている。したがって、円板部材88と
摩擦板87、89との間の摩擦力よりも大きい力が作用
しない限り、供給側リール30は回転しない。つまり、
第1トルクリミッタ85は、カセット33内において供
給側リール30の支軸78aに制動力を付与して供給側
リール30に対して回転負荷を与えている。
【0066】また、インクフィルムカセット33には、
巻取側リール31の支軸80a、80bとカセット33
との間に、カセット33内において巻取側リール31の
支軸80a、80bに制動力を付与する第2の制動手段
95が設けられている。
【0067】本実施例における第2制動手段95は、図
11に拡大して示すように、巻取側リール31のボビン
80a、80bを支持する巻取側軸受部81から構成さ
れ、巻取側軸受部81とボビン80a、80bとの間の
クリアランスを、巻取側リール31のボビン80a、8
0bに制動力を付与して巻取側リール31に対して回転
負荷を与える所定寸法に設定してある。なお、供給側リ
ール30のボビン78a、78bを保持する供給側軸受
部79は、当該ボビン78a、78bとの摺動抵抗が可
及的に小さくなるように形成されている。
【0068】さらに、インクフィルムカセット33に
は、カセット33内において巻取側リール31の駆動ト
ルクを制限するトルク制限手段に相当する第2トルクリ
ミッタ97が設けられている。
【0069】この第2トルクリミッタ97は、図10
(2)にも示すように、第1トルクリミッタ85と同
様、圧縮コイルバネ86と、リング形状の摩擦板98
と、ギア35と、リング形状の摩擦板99と、バネ止め
90とを有し、これらが、順に、巻取側リール31の支
軸80aとしてのボビンに挿通されている。ボビン外径
は、巻取側リール31よりも小径に形成され、圧縮コイ
ルバネ86の一端部はリール31の端面31aに当接し
ている。ギア35は、下フレーム74に形成した開口部
100(図9参照)に臨むように配置され、前述したよ
うに、カセット33を装置本体内に装填すると、開口部
100を介してインクフィルム巻取駆動ギア36と噛み
合う。
【0070】第2トルクリミッタ97を組み立てるに
は、まず、圧縮コイルバネ86、摩擦板98、ギア35
および摩擦板99をこの順でボビン80aに挿通し、次
いで、バネ止め90を、その凸部91が受け溝93に受
け入れられるようにしてボビンに挿通する。その後、バ
ネ止め90を所定方向に回せば、圧縮コイルバネ86の
弾発力が作用したバネ止め90は、その凸部91が受け
溝93の係合端92に係合することにより、ボビン80
aに一体的に固定される。ギア35の中心孔35aはボ
ビン80aを回転自在に保持している。この状態におい
て、ギア35は、圧縮コイルバネ86の弾発力が作用す
る2つの摩擦板98、99で挟まれている。したがっ
て、摩擦板98、99との間の摩擦力よりも大きい駆動
トルクがギア35に作用すると、巻取側リール31は回
転せずに、ギア35のみが空転することになる。
【0071】図8に一部拡大して示すように、インクフ
ィルムカセット33は、各リール30、31のスラスト
ガタを少なくするために、各リール30、31とカセッ
ト33との間の軸方向のクリアランスは小さく設定して
ある。軸方向のクリアランスを小さくすると、カセット
33に対する各リール30、31の軸方向端面30b、
31bの摺動抵抗が増すことから、この軸方向端面30
b、31bに当接する突起101をカセット内面に設け
てある(図9参照)。このような突起101を設けるこ
とにより、リール30、31の軸方向端面30b、31
bとカセット内面との間に空気層が存在すると共にリー
ル端面30b、31bとの接触面積が小さくなることか
ら、カセット33に対する各リール30、31の摺動性
は良好になる。
【0072】第1と第2のトルクリミッタ85、97
は、圧縮コイルバネ86、摩擦板87、98、円板部材
88あるいはギア35、摩擦板89、99をセットし、
さらにバネ止め90を嵌め込むことによって容易に組み
立てることができる。また、組み立てに際しては圧縮コ
イルバネ86などの各部品を1方向からボビン78a、
80aに装填することができるので、組み立てのライン
化ないし自動化を図ることも簡単である。
【0073】供給側である第1トルクリミッタ85の値
は、巻取側である第2トルクリミッタ97の値よりも大
きく設定されている。巻取側リール31には第2制動手
段95により回転負荷が付与されていることから、前記
第2トルクリミッタ97の設定トルク値は、巻取側リー
ル31の回転負荷を考慮した値に設定されている。
【0074】供給側と巻取側とのトルク差を設定するに
あたり、本実施例では、第1トルクリミッタ85におけ
る摩擦板87、89の表面を平滑に形成し、第2トルク
リミッタ97における摩擦板98、99の表面にシボ1
02を付けることによって前記トルク差を設定してあ
る。シボ102を付けた摩擦板98、99は、ギア35
の軸方向端面との間に空気層が存在すると共にギア端面
との接触面積が小さくなることから、平滑な摩擦板8
7、89に比べて滑りやすく、トルク値が小さくなる。
【0075】また、摩擦板87、89、98、99はい
ずれも同じ材質より形成し、シボ102の有無による表
面荒さのみを変えるようにしてある。このようにすれ
ば、インクフィルムカセット33の使用温度が変化した
場合に各摩擦板87、89、98、99は同様の挙動を
示すので、前記トルク差を容易に維持することができ
る。各摩擦板87、89、98、99を形成する素材と
しては、温度変化に対して比較的安定なシリコンなどが
例示できる。なお、使用温度が変化しても前記トルク差
の変化を許容範囲に抑えることができれば、供給側の摩
擦板87、89と巻取側の摩擦板98、99とを異なる
材質から形成することも可能である。
【0076】なお、第1トリクリミッタ85用の摩擦板
87、89を例えば黒色とし、第2トリクリミッタ97
用の摩擦板98、99を例えば白色とすることにより、
摩擦板87、89、98、99の組み付け間違いを防止
してある。なお、圧縮スプリング86は各トリクリミッ
タ85、97とも同じものを使用して、部品点数の削減
を図り、組み付け間違いを根本的に防止してある。
【0077】本実施例のインクフィルムカセット33で
は、第1と第2のトルクリミッタ85、97をカセット
内に設けたため、当該インクフィルムカセット33を使
用する熱転写記録装置10では、供給側トルクリミッタ
や巻取側トルクリミッタを記録装置10の本体内に設け
る必要がない。装置本体側のトルクリミッタを廃止でき
るのに伴い、装置本体の構成を簡素化でき、装置本体の
コストの低減を図ることができる。さらに、装置本体の
小型化も達成することができる。
【0078】また、インクフィルムカセット33内に設
ける第1、第2トルクリミッタ85、97には、装置本
体内の他の部品と同等の耐久性は必要ではなく、収容さ
れているインクフィルム32の使用が完了する例えば1
00画面の画像を形成するまで正常に作動するだけの耐
久性を有していればよい。このため、従来のトルクリミ
ッタよりも比較的安価に第1、第2トルクリミッタ8
5、97を形成することができ、部品コストの低減を通
して、装置全体のコスト低減をより一層図ることができ
る。
【0079】また、カセット33内において供給側リー
ル30の支軸78aに制動力を付与する第1トルクリミ
ッタ85を設けたため、消耗品であるインクフィルムカ
セット33を出荷し輸送している途中に、外力が加わっ
てもインクフィルム32が弛んで供給側リール30から
直ぐに繰り出されることはなく、未使用インクフィルム
32を無駄にすることがなくなる。さらに、インクフィ
ルム32の使用途中でインクフィルムカセット33を熱
転写記録装置10から取り外したときにも同様に、外力
が加わっても供給側リール30から未使用インクフィル
ム32が直ぐに繰り出されることはなく、未使用インク
フィルム32を無駄にすることがなくなる。
【0080】しかも、巻取側軸受部81からなる第2制
動手段95により、カセット33内において巻取側リー
ル31にも回転負荷を付与しているため、インクフィル
ム32の使用途中でインクフィルムカセット33を熱転
写記録装置から取り外した場合などにおいて、外力が加
わっても、使用済みインクフィルム32が巻取側リール
31から直ぐに繰り出されることがなく、インクフィル
ム32がダメージを受けることもない。
【0081】また、カセット33内に設けた第1トルク
リミッタ85および巻取側軸受部81が、インクフィル
ムカセット33を輸送しているときなどにおいては供給
側および巻取側リール30、31の回転を阻止するスト
ッパ機能を兼ね備えるため、専用のストッパ機構を別途
設ける必要がなく、インクフィルムカセット33の構成
が複雑にならない。また、ストッパを支軸に止め付ける
など、繰り出し防止のための専用の作業も不要となる。
【0082】また、供給側である第1トルクリミッタ8
5の値を、巻取側である第2トルクリミッタ97の値よ
りも大きく設定してあるので、巻取側リール31を回転
させると、弛んだインクフィルム32が巻取側リール3
1に巻き取られるのに伴って張り状態となる。その後さ
らに巻取側リール31を回転させても、ギア35に作用
する駆動トルクが摩擦板98、99との間の摩擦力以上
になってギア35のみが空転することとなり、インクフ
ィルム32は供給側リール30から引き出されない。
【0083】また、第1トルクリミッタ85の値を第2
トルクリミッタ97の値よりも大きく設定してあるの
で、印字のためにサーマルヘッド26を下降してプラテ
ンローラ25に圧接させるときには、供給側リール30
から未使用インクフィルム32は引き出されず、巻取側
リール31から使用済みインクフィルム32が引き出さ
れることになり、未使用インクフィルム32を無駄に使
用することがない。このため各色のインク領域を小さく
することができることから、同じ長さのインクフィルム
32であっても塗布できるインク領域の数を増やすこと
ができ、形成できる画像数を増やすことが可能となる。
【0084】図12は、第2実施例に係るインクフィル
ムカセットの要部を示す断面図である。この実施例のイ
ンクフィルムカセット33は、上述した第1実施例のイ
ンクフィルムカセット33の構成に加えてさらに、供給
側リール30から繰り出されたインクフィルム32を供
給側リール30に強制的に巻き戻す巻戻手段105が、
カセット33内の供給側リール30に設けられている。
【0085】巻戻手段105は、繰り出されたインクフ
ィルム32を巻き戻す方向に供給側リール30を回転さ
せる力を当該供給側リール30に付勢するものであり、
図示例のように例えばキックスプリング106より構成
されている。このキックスプリング106の一端は円板
部材88に係止され、他端は供給側リール30に設けた
リブ107に係止されている。インクフィルム32を供
給側リール30から繰り出すとキックスプリング106
に弾発力が貯えられ、インクフィルム32の繰り出しを
止めると、前記弾発力によって供給側リール30がイン
クフィルム32を巻き戻す方向に回転するようになって
いる。
【0086】熱転写記録装置10では、ある色の印字が
終了した後、次色印字の準備のために記録紙18を前進
搬送するときには、プラテンローラ25に対するサーマ
ルヘッド26の圧接が一旦解除される。このとき、イン
クフィルム32は弛んだ状態のままであるため、この弛
みを取るために、通常、インクフィルム32は巻取側リ
ール31に若干巻き取られるようになっている。しかし
ながら、第2実施例のようにキックスプリング106を
供給側リール30に設けることにより、弛んだインクフ
ィルム32は供給側リール30に強制的に巻き戻され、
インクフィルム32は緊張状態に維持されている。した
がって、サーマルヘッド26がプラテンローラ25に対
して圧接ないし圧接解除しても、インクフィルム32上
の印字点がずれにくくなるので、インクフィルム32の
インク領域を節約して使用できる。このため各色のイン
ク領域を小さくすることができることから、同じ長さの
インクフィルム32であっても塗布できるインク領域の
数を増やすことができ、形成できる画像数を増やすこと
が可能となる。
【0087】また、供給側リール30にキックスプリン
グ106を設け、さらに巻取側リール31にキックスプ
リング力より大きな回転負荷を与えたときには、巻取側
リール31に高負荷を掛けていることから、インクフィ
ルム32を供給側リール30に巻き戻す際に、キックス
プリング106に貯えられたエネルギーの全てを使っい
切ってしまうことがない。したがって、インクフィルム
カセット33を装置10から取り出した状態において
は、供給側リール30に設けたキックスプリング106
の付勢力と巻取側リール31に与えられた回転負荷とに
よってインクフィルム32が弛むことはなく、当該イン
クフィルム32を緊張状態に維持ないし保存することが
できる。
【0088】なお、第1トルクリミッタ85および第2
トルクリミッタ97は第1実施例の構成に限定されるも
のではなく以下に示すように種々変形可能である。
【0089】例えば、円板部材88およびギア35をそ
の軸方向両端面から摩擦板87と89、98と99で挟
む形態を図示したが、圧縮コイルバネ86側の摩擦板8
7、97を無くすと共に圧縮コイルバネ86との滑りが
良好となるように円板部材88およびギア35の軸方向
端面の面精度を高め、円板部材88およびギア35を圧
縮コイルバネ86と摩擦板89、99とで挟む形態とし
ても良い。このような形態でもトルクリミッタとしての
所定の機能を十分に発揮することができる。また、この
構成によれば、トルクリミッタ85、97を構成する部
品点数を削減することができ、部品点数の削減を通し
て、コストの低減と組立作業の容易化を達成することが
できる。
【0090】また、摩擦板87、89、98、99を板
金に貼り付けた形態とすれば、柔軟な摩擦板87、8
9、98、99をボビン78a、80aに挿入する作業
が容易になる。
【0091】また、円板部材88の中心孔88aおよび
ギア35の中心孔35aはボビン78a,80aに対し
て摺動しているが、図13に示すように、環境温度の変
化を考慮して、コルク材やゴム材などからなる緩衝材1
08を前記中心孔88a、35aに設けても良い。この
ように構成すれば、環境温度の変化に伴う摺動性の変動
を抑えることができる。
【0092】また、円板部材88とギア35とを別個の
部材で構成した場合について説明したが、図14に示す
ように、第1トルクリミッタ85を構成する円板部材8
8として、第2トルクリミッタ97を構成するギア35
を流用し、カセット33内面にギア歯型に応じた形状を
有する突起109を設け、両者の噛み合わせによりギア
35の回転を抑止して、円板部材88のように機能させ
ることもできる。このようにすれば、供給側および巻取
側とで、トルクリミッタ85、97を構成する部品を共
通化でき、部品コストを下げることができる。
【0093】また、図15(1)(2)に示すように、
第1トルクリミッタ85は、供給側リール30のボビン
78aの外周面に摺接するスポンジ110などの弾性体
をカセット33内面に貼り付け、当該スポンジ110に
よって供給リール30に回転負荷を与えるように構成し
ても良い。この構成によれば、トルクリミッタ85を構
成する部品点数が減り、カセット33内の省スペース化
を図ることができる。第2制動手段95も、巻取側リー
ル31のボビン80aの外周面に摺接するスポンジなど
の弾性体をカセット33内面に貼り付け、当該スポンジ
によって巻取側リール31に回転負荷を与えても良い。
【0094】次ぎに、図示した熱転写記録装置10の作
動を図4(1)〜(3)、図5(1)(2)に基づいて
説明する。
【0095】給紙(図4(1)) イニシャル状態、すなわち記録紙18およびインクフィ
ルムカセット33がセットされた状態において、図示し
ない制御装置から印字指令が出力されると、給紙モータ
M4により給紙ローラ45が回転駆動され、捌きローラ
46との間の微小ギャップを通って記録紙18が1枚だ
け給紙される。
【0096】給紙ローラ45の回転により記録紙18が
矢印B方向に前進搬送され、さらに後端検出センサS1
により記録紙先端を検出すると、給紙モータM4が停止
される。このとき、記録紙18の先端は、グリップロー
ラ50とピンチローラ51との間で挟まれている。次い
で、グリップローラ駆動モータM5によりグリップロー
ラ50が回転駆動され、記録紙18が矢印B方向にさら
に前進搬送され、記録紙18の後端を後端検出センサS
1で検出すると、グリップローラ駆動モータM5が停止
される。記録紙18の前進搬送は、サーマルヘッド26
がプラテンローラ25から離れた状態でなされる。ま
た、揺動ガイド58は上方位置に揺動しており、記録紙
18は収容スペース56に案内される。
【0097】このような給紙と同時に、モータM2およ
びインクフィルム巻取モータM3が回転駆動され、イン
クフィルム巻取ローラ37でインクフィルム32を供給
側リールから引き出しつつ巻取側リール31にインクフ
ィルム32を巻き取り、インクフィルム32の弛みの除
去と、インクフィルム32の頭出しとが行われる。マー
ク検出センサS3がインクフィルム32に付された頭出
しマークを検出すると、モータM2およびインクフィル
ム巻取モータM3が停止される。
【0098】印字開始(図4(2)) サーマルヘッド駆動モータM1により圧接用偏心カム2
9が回転され、サーマルヘッド26がプラテンローラ2
5に対して圧接される。次いで、グリップローラ駆動モ
ータM5によりグリップローラ50が回転されて記録紙
18が矢印C方向に戻し搬送され、後端検出センサS1
により記録紙後端を検出した直後から印字が開始され、
記録紙18にはイエロ画像が形成される。印字中に記録
紙を戻し搬送する搬送系は、グリップローラ50のみで
ある。
【0099】印字終了(図4(3)) 記録紙先端縁まで印字するとプラテンローラ25にイン
クが転写されてしまう可能性があるため、プラテンロー
ラ25とインクフィルム32との間に記録紙18が残っ
たままの状態で印字が停止され、記録紙18の戻し搬送
も停止される。サーマルヘッド駆動モータM1により圧
接用偏心カム29が回転され、サーマルヘッド26のプ
ラテンローラ25に対する圧接が解除される。
【0100】次色の印字、あるいはオーバーコートの印
字が必要な場合には、記録紙18は、図4(2)に示し
たように、グリップローラ50により前進搬送されて収
容スペース56に案内される。印字開始位置への前進搬
送は、グリップローラ駆動モータM5を所定パルス数だ
け回転させることによりなされる。
【0101】このような次色印字の準備と同時に、モー
タM2およびインクフィルム巻取モータM3が回転駆動
され、巻取ローラ31の一端に設けたエンコーダでイン
クフィルム32の搬送量をパルスカウントしつつ、次の
インク層の頭出しが行われる。そして、前述した印字動
作が実行されて、次色が印字される。この動作を、全て
の色について繰り返し、あるいはオーバーコートを印字
する。
【0102】先端カット(図5(1)) 全色印字あるいはオーバーコート印字が終了すると、サ
ーマルヘッド26のプラテンローラ25に対する圧接が
解除され、揺動ガイド58が下方位置に揺動される。グ
リップローラ50により前進搬送される記録紙18が排
紙部22に向けて案内される。また、搬送モータM6も
所定のタイミングで回転駆動され、第2排出ローラ対5
4により、記録紙18が前進搬送される。そして、先端
検出センサS2が記録紙18の先端を検出すると、グリ
ップローラ駆動モータM5および搬送モータM6が停止
される。
【0103】次いで、記録紙先端から所定長さに対応し
たパルス数だけ搬送モータM6を駆動し、第2排出ロー
ラ対54により記録紙18をカッタユニット23に向け
て送る。記録紙18の搬送が停止すると、ロータリーカ
ッタ60と受け台61との共働によって、記録紙18
は、その先端から所定長さだけ先端カットされる。カッ
トされた用紙片は、その自重によりダスタ部24内に落
下して回収される。
【0104】後端カット(図5(2)) 先端カットが終了すると、所定長さに対応したパルス数
だけ搬送モータM6を駆動し、第1排出ローラ対53お
よび第2排出ローラ対54により記録紙18を搬送す
る。その後、ロータリーカッタ60が作動され、記録紙
18は、その後端から所定長さだけ後端カットされる。
【0105】後端カットが終了した時点では、カラー画
像を再現した製品となる記録紙18は第1排出ローラ対
53で挟持され、カットされた不要な用紙片は第2排出
ローラ対54で挟持されたままの状態となっている。そ
こで、まず、搬送モータM6を所定パルス数だけ逆回転
駆動して第2排出ローラ対54を逆回転駆動し、用紙片
を印字部20に向けて戻すように搬送する。これによ
り、用紙片は、第2排出ローラ対54から離れて落下
し、ダスタ部24内に回収される。搬送モータM6を逆
回転駆動しても、第1排出ローラ対53はワンウェイク
ラッチの作用により逆回転することはなく、記録紙18
は第1排出ローラ対53で挟持されたままの状態となっ
ている。搬送モータM6が逆回転駆動していても、作業
者は、記録紙18を第1排出ローラ対53から引き抜く
こともできる。
【0106】用紙片の回収が終了すると搬送モータM6
は所定パルス数だけ正回転駆動され、記録紙18は、第
1排出ローラ対53により搬送されて、排紙トレイ17
の上に排出される。
【0107】
【発明の効果】請求項1に記載のインクフィルムカセッ
トによれば、第1制動手段がカセット内において供給側
リールの支軸に制動力を付与しているため、インクフィ
ルムカセットを輸送している場合や、インクフィルムの
使用途中でインクフィルムカセットを熱転写記録装置か
ら取り外した場合などにおいて、外力が加わってもイン
クフィルムが供給側リールから直ぐに繰り出されること
を防止でき、未使用インクフィルムの無駄をなくすこと
ができる。
【0108】また、カセット内で供給側リールの支軸に
制動力を付与するため、熱転写記録装置の本体内に供給
側トルクリミッタを設ける必要がなくなり、熱転写記録
装置本体の構成が簡素なものとなり、装置本体の低コス
ト化および小型化を達成することができる。さらに、第
1制動手段の耐久性は、収容されているインクフィルム
の使用が完了するまで正常に作動するだけの耐久性を有
していればよいため、装置本体内に設ける供給側トルク
リミッタに比較して安価に第1制動手段を構成でき、部
品コストの低減を通して、熱転写記録装置全体のコスト
をより一層低減することができる。
【0109】請求項2に記載のインクフィルムカセット
によれば、第2制動手段がカセット内において巻取側リ
ールの支軸に制動力を付与しているため、インクフィル
ムの使用途中でインクフィルムカセットを熱転写記録装
置から取り外した場合などにおいて、外力が加わっても
使用済みのインクフィルムが巻取側リールから直ぐに繰
り出されることを防止でき、インクフィルムがダメージ
を受けることをなくすことができる。
【0110】請求項3に記載のインクフィルムカセット
によれば、トルク制限手段がカセット内において巻取側
リールの駆動トルクを制限しているため、熱転写記録装
置の本体内に巻取側トルクリミッタを設ける必要がなく
なり、熱転写記録装置本体の構成が簡素なものとなり、
装置本体の低コスト化および小型化を達成することがで
きる。さらに、トルク制限手段の耐久性は、収容されて
いるインクフィルムの使用が完了するまで正常に作動す
るだけの耐久性を有していればよいため、装置本体内に
設ける巻取側トルクリミッタに比較して安価にトルク制
限手段を構成でき、部品コストの低減を通して、熱転写
記録装置全体のコストをより一層低減することができ
る。
【0111】請求項4に記載のインクフィルムカセット
によれば、カセット内に設けた巻戻手段が供給側リール
から繰り出されたインクフィルムを供給側リールに巻き
戻しているため、インクフィルムの弛みが自動的に除去
され当該インクフィルムは緊張状態に維持されている。
したがって、サーマルヘッドがプラテンローラに対して
圧接ないし圧接解除しても、インクフィルム上の印字点
がずれにくくなり、インクあるいはインクフィルムを節
約することができ、インク領域を小さくすることができ
る。
【0112】また、インクフィルムカセットを輸送して
いるときや、インクフィルムの使用途中でインクフィル
ムカセットを熱転写記録装置から取り外したときなどに
おいても、インクフィルムが弛んでいることはなく、当
該インクフィルムを緊張状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るインクフィルムカセ
ットが着脱自在に装填される熱転写記録装置を示す外観
斜視図である。
【図2】 熱転写記録装置の内部構成を蓋部材を開放し
た状態で示す概略断面図である。
【図3】 熱転写記録装置の内部構成をインクフィルム
カセットを装填した状態で示す概略断面図である。
【図4】 熱転写記録装置の作動状態を概略で示す断面
図であり、(1)は給紙時、(2)は印字開始時、
(3)は印字終了時をそれぞれ示している。
【図5】 熱転写記録装置の作動状態を概略で示す断面
図であり、(1)は先端カット時、(2)は後端カット
時をそれぞれ示している。
【図6】 熱転写記録装置の印字部の要部を拡大して示
す断面図である。
【図7】 本発明の一実施例に係るインクフィルムカセ
ットを示す外観斜視図である。
【図8】 インクフィルムカセットの内部を示す横断面
図である。
【図9】 インクフィルムカセットの側面を示す一部断
面図である。
【図10】(1)は第1トルクリミッタ(第1の制動手
段)の一例を示す分解斜視図、(2)は第2トルクリミ
ッタ(トルク制限手段)の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図11】巻取側軸受部(第2の制動手段)近傍を拡大
して示す平面図である。
【図12】本発明の他の実施例に係るインクフィルムカ
セットの要部を示す横断面図である。
【図13】第1トルクリミッタの円板部材および第2ト
ルクリミッタのギアの改変例を示す図である。
【図14】第1トルクリミッタの円板部材の改変例を示
す図である。
【図15】(1)(2)は第1トルクリミッタの改変例
を示す平面図および2−2線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10…熱転写記録装置 18…記録紙(記録媒体) 25…プラテンローラ 26…サーマルヘッド 30…供給側リール 31…巻取側リール 32…インクフィルム 33…インクフィルムカセット 78a、78b…供給側リールのボビン(支軸) 80a、80b…巻取側リールのボビン(支軸) 81…巻取側軸受部(95…第2の制動手段) 85…第1トルクリミッタ(第1の制動手段) 97…第2トルクリミッタ(トルク制限手段) 106…キックスプリング(105…巻戻手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 英明 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 霜山 淳彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンローラと当該プラテンローラに
    対して圧接及び圧接解除可能となったサーマルヘッドと
    の間に記録媒体とインクフィルムとを重ね合わせて前記
    サーマルヘッドで加熱することにより前記インクフィル
    ムに塗布されたインクを前記記録媒体に熱転写して記録
    を行う熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填されるイ
    ンクフィルムカセットであって、 前記インクフィルムを巻回した供給側リールと、 当該供給側リールから繰り出された前記インクフィルム
    を巻き取る巻取側リールと、 カセット内において前記供給側リールの支軸に制動力を
    付与する第1の制動手段と、を有することを特徴とする
    インクフィルムカセット。
  2. 【請求項2】 カセット内において前記巻取側リールの
    支軸に制動力を付与する第2の制動手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクフィルムカセ
    ット。
  3. 【請求項3】 カセット内において前記巻取側リールの
    駆動トルクを制限するトルク制限手段をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク
    フィルムカセット。
  4. 【請求項4】 前記供給側リールから繰り出された前記
    インクフィルムを前記供給側リールに巻き戻す巻戻手段
    を、カセット内の前記供給側リールに設けたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のイン
    クフィルムカセット。
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