JPH07330398A - セメント補強用繊維およびその製造方法 - Google Patents

セメント補強用繊維およびその製造方法

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JPH07330398A
JPH07330398A JP12217094A JP12217094A JPH07330398A JP H07330398 A JPH07330398 A JP H07330398A JP 12217094 A JP12217094 A JP 12217094A JP 12217094 A JP12217094 A JP 12217094A JP H07330398 A JPH07330398 A JP H07330398A
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cement
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pentene
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JP12217094A
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Masahiko Tamada
田 雅 彦 玉
Shinichi Imuda
伸 一 伊牟田
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】4−メチル−1−ペンテン系重合体自体の特徴
である耐熱性、耐薬品性、耐スチーム性および軽量性を
備え、高温で養生することができ、繊維補強セメント板
のスラリー抄造の製造工程で補強繊維が上澄み液部に浮
遊することなく、スラリー中に十分に分散して、品質が
良好な繊維補強セメント板を安定的に製造することがで
きるセメント補強用繊維、およびその製造方法の提供。 【構成】4−メチル−1−ペンテン系重合体と、不飽和
カルボン酸およびその誘導体から選ばれる少なくとも1
種の変性単量体でグラフト変性され、グラフト量が0.
01〜20重量%の範囲にある変性ポリプロピレンとを
含み、メルトフローレートが20〜250g/10分で
ある変性ポリオレフィン組成物からなるセメント補強用
繊維およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメント補強用繊維およ
びその製造方法に関し、特に、繊維補強セメント板のス
ラリー抄造の製造工程で補強繊維が上澄み液部に浮遊す
ることなく、スラリー中に十分に分散して、品質が良好
な繊維補強セメント板を安定的に製造することができる
セメント補強用繊維およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用板材として使用されるセメ
ント板には、補強用繊維として石綿が配合されていた。
しかし、近年、石綿の使用は制限される方向にあり、石
綿に代えてポリプロピレン、ポリ4−メチル−1−ペン
テン等からなる補強繊維を使用した繊維補強セメント板
が製造されるようになってきている。特に、4−メチル
−1−ペンテン系重合体からなる繊維は、4−メチル−
1−ペンテン系重合体自体の特徴である耐熱性、耐薬品
性、耐スチーム性および軽量性を備えるため、補強繊維
として好適である。
【0003】ところで、繊維補強セメント板は、補強繊
維とセメントとを主成分とする配合物を水に分散させて
なるスラリーを抄造して抄造板を作製し、この抄造板を
養生することによって製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、石綿に代えて
ポリプロピレンやポリ4−メチル−1−ペンテンからな
る繊維を補強繊維として用いて繊維補強セメント板を製
造する工程において、補強繊維とセメントとを主成分と
する配合物を水で分散させたスラリーは、補強繊維がス
ラリー中に十分に分散せず、その一部がスラリーから分
離して、スラリーの上澄み液部に補強繊維が浮遊する問
題がある。そのため、上澄み液を回収するための配管ラ
インやポンプ等の設備内にこれらの補強繊維が滞留、堆
積し、閉塞または故障の原因となり、また、得られる繊
維補強セメント板が、所要量の補強繊維を正確に含有す
る繊維補強板を製造することが困難となり、得られる繊
維補強セメント板の品質が安定せず、品質の低下を招く
という問題があった。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体自体の特徴である耐熱性、耐
薬品性、耐スチーム性および軽量性を備え、高温で養生
することができ、繊維補強セメント板のスラリー抄造の
製造工程で補強繊維が上澄み液部に浮遊することなく、
スラリー中に十分に分散して、品質が良好な繊維補強セ
メント板を安定的に製造することができるセメント補強
用繊維を提供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、前記セメン
ト補強用繊維を製造することができる方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、4−メチル−1−ペンテン系重合体と、
不飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる少なく
とも1種の変性単量体でグラフト変性され、グラフト量
が0.01〜20重量%の範囲にある変性ポリプロピレ
ンとを含み、メルトフローレートが20〜250g/1
0分である変性ポリオレフィン組成物からなるセメント
補強用繊維を提供するものである。
【0008】また、本発明は、前記変性ポリオレフィン
繊維の製造方法として、4−メチル−1−ペンテン系重
合体と、不飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれ
る少なくとも1種の変性単量体でグラフト変性され、グ
ラフト量が0.01〜20重量%の範囲にある変性ポリ
プロピレンとを含み、メルトフローレートが20〜25
0g/10分である変性ポリオレフィン組成物を、25
0℃〜350℃の温度で溶融押出して紡糸した後、2倍
以上の延伸倍率に延伸する工程を有するセメント補強用
繊維の製造方法をも提供するものである。
【0009】以下、本発明のセメント補強用繊維(以
下、「本発明の繊維」という)およびその製造方法につ
いて詳細に説明する。
【0010】本発明の繊維は、4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体と、変性ポリプロピレンを主成分とする変性
ポリオレフィン組成物からなるものである。
【0011】変性ポリオレフィン組成物の主成分である
4−メチル−1−ペンテン系重合体は、4−メチル−1
−ペンテンを主成分とする重合体であり、例えば、4−
メチル−1−ペンテンの単独重合体、もしくは4−メチ
ル−1−ペンテンと、該4−メチル−1−ペンテンと共
重合可能な他の化合物との共重合体が挙げられる。4−
メチル−1−ペンテンと共重合可能な他の化合物として
は、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセン等の炭素数2〜20のα−オレフ
ィンなどが挙げられる。これらの他の化合物は、1種ま
たは2種以上が4−メチル−1−ペンテン系重合体中に
含まれていてもよい。4−メチル−1−ペンテン系重合
体中の4−メチル−1−ペンテンの含有量は、通常、8
5モル%以上である。
【0012】また、変性ポリオレフィン組成物の主成分
である変性ポリプロピレンは、ポリプロピレンに、不飽
和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる少なくとも
1種の変性単量体をグラフト共重合させてものである。
変性ポリプロピレンの主体であるポリプロピレンは、密
度0.89〜0.91g/cm3 、かつメルトフローレ
ート(ASTM D1238−65,230℃)0.1
〜30g/10分であるプロピレンの単独重合体、また
はプロピレンとα−オレフィンとの共重合体である。こ
のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−
ペンテン等が挙げられ、これらは1種単独または2種以
上が含まれていてもよい。ポリプロピレンがα−オレフ
ィンを含む共重合体である場合、α−オレフィンの含有
量は、10モル%以下、好ましくは7モル%以下であ
る。
【0013】変性ポリプロピレンにグラフト共重合され
る変性単量体である不飽和カルボン酸としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テ
トラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(8−エンドシス
−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボン酸)等が挙げられる。また、これらの誘導体
としては、例えば、これらの不飽和カルボン酸の酸ハラ
イド、酸アミド、酸イミド、酸無水物、エステル化合物
等が挙げられ、その具体例としては、塩化マレニル、マ
レイミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイ
ン酸ジメチル、グリシジルマレエート等が挙げられる。
変性ポリプロピレン中のグラフト共重合単位として、こ
れらの1種単独または2種以上の組合せが含まれていて
もよい。
【0014】変性ポリプロピレンにおけるこれらの変性
単量体の含有量、すなわち、グラフト量は、スラリー中
の分散性に優れ、かつ非変性ポリオレフィンとの相溶性
に優れるセメント補強用繊維が得られ、繊維製造時に糸
切れの発生が少ない点で、通常、0.01〜20重量%
程度であり、好ましくは0.01〜15重量%程度であ
る。
【0015】この不飽和カルボン酸またはその誘導体か
ら選ばれる変性単量体をポリプロピレンにグラフト共重
合させて変性ポリプロピレンを製造する方法は、従来公
知の種々の方法が挙げられる。例えば、ポリプロピレン
を溶融させた後、変性単量体を添加してグラフト共重合
させる方法、あるいはポリプロピレンを溶媒に溶解さ
せ、変性単量体を添加して共重合させる方法等が挙げら
れる。いずれの方法においても、変性単量体を効率よく
グラフト共重合させるためには、ラジカル重合開始剤の
存在下に反応させることが好ましい。
【0016】このグラフト共重合の反応は、通常、60
〜350℃の温度で行うことができる。
【0017】用いられるラジカル重合開始剤としては、
例えば、有機ペルオキシド、有機ペルエステル、その他
アゾ化合物等が挙げられる。これらのラジカル重合開始
剤の中でも、ジクミルペルトキシド、ジ−tert−ブ
チルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが好
ましい。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0018】この重合開始剤の使用量は、通常、ポリプ
ロピレン100重量部に対して0.001〜1重量部程
度である。
【0019】また、グラフト共重合反応に使用される溶
媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン、ドデカン、テトラデカン等の脂肪族炭化水素;
メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、シクロオクタン、シクロドデカン等の脂環式
炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、クメン、エチルトルエン、トリメチルベンゼン、
シメン、ジイソプロピルベンゼン等の芳香族炭化水素;
クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼ
ン、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン等のハ
ロゲン化炭化水素、あるいは脂肪族炭化水素の混合物で
ある灯油などが挙げられる。これらは1種単独でも2種
以上を組み合わせて用いてもよい。この溶媒の使用割合
は、通常、ポリプロピレン100重量部に対して100
〜100000重量部程度、好ましくは200〜100
000重量部程度である。
【0020】グラフト共重合反応の温度は、通常、10
0〜250℃程度、好ましくは110〜200℃程度で
あり、反応時間は、通常、15〜600分程度、好まし
くは30〜360℃程度である。
【0021】変性ポリオレフィン組成物における4−メ
チル−1−ペンテン系重合体と変性ポリプロピレンの含
有割合は、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重
量部に対して、変性ポリプロピレン2〜30重量部の割
合が好ましく、さらにセメント板中に配合して、高い強
度のセメント板を得ることができ、かつ生産性を向上さ
せるために養生温度160〜190℃での高温養生が可
能となる点で、好ましくは2〜20重量部の割合であ
る。
【0022】また、変性ポリオレフィン組成物は、前記
の4−メチル−1−ペンテン系重合体および変性ポリプ
ロピレン以外に、必要に応じて、他の配合剤を含んでい
てもよい。他の配合剤としては、例えば、耐熱安定剤、
滑剤、顔料、難燃剤、難燃助剤等が挙げられる。
【0023】この変性ポリオレフィン組成物は、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体との紡糸性に優れ、繊維製
造時の延伸性に優れる点で、メルトフローレートが20
〜250g/10分のものであり、好ましくは20〜2
30g/10分のものである。本発明において、このメ
ルトフローレート(MFR)は、ASTM D1238
に準拠して、温度260℃、荷重5kgで測定される値
である。
【0024】また、この変性ポリオレフィン組成物は、
通常、比重が0.89〜0.91程度のものであり、好
ましくは0.89〜0.90程度のものである。
【0025】この変性ポリオレフィン組成物の製造は、
公知の方法にしたがって行うことができ、特に制限され
ない。例えば、前記4−メチル−1−ペンテン系重合体
および変性ポリプロピレン、ならびに必要に応じて配合
される各種の配合剤を、押出機に供給して溶融混練する
方法、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブ
ラーブレンダー等を用いて混合した後、押出機に供給し
て造粒する方法、高濃度の変性ポリプロピレンと4−メ
チル−1−ペンテン系重合体、および必要に応じて配合
される各種の配合剤をブレンダーで混合する方法等にし
たがって行うことができる。
【0026】本発明の繊維の繊維径は、通常、0.5〜
50デニール程度であり、繊維製造時における延伸性と
延伸強度のバランスの点で、好ましくは2〜40デニー
ル程度である。
【0027】本発明の繊維は、長さが1〜100mm程
度のものであり、スラリー中の分散性と繊維補強効果の
バランスの点で、好ましくは長さが5〜30mm程度の
ものである。
【0028】本発明の繊維の製造は、常法にしたがって
行うことができ、特に制限されない。例えば、前記変性
ポリオレフィン組成物を溶融押出して紡糸し繊維に形成
した後、延伸する方法にしたがって行うことができる。
【0029】溶融押出および紡糸は、所要の穴径のオリ
フィスを有するダイを装着した押出機に、変性ポリオレ
フィン組成物を供給して溶融混練し、溶融混練物をダイ
から押出して行うことかできる。このとき、変性ポリオ
レフィン組成物の溶融混練の温度は、紡糸して表面が整
った繊維が得られ、延伸時の糸切れも少なく、変性ポリ
プロピレンや4−メチル−1−ペンテン系重合体の熱分
解が生じるおそれがない点で、250〜350℃であ
り、好ましくは255〜340℃である。
【0030】延伸は、公知の方法にしたがって行うこと
ができ、特に制限されない。例えば、変性ポリオレフィ
ン組成物の延伸は、熱水、蒸気、加熱オイル等の加熱媒
体中、もしくは加熱体接触により加熱して、温度80〜
150℃で2〜10倍に延伸することができる。
【0031】延伸倍率は、セメント板に配合して強度に
優れる繊維補強セメント板を得ることができ、また、ミ
クロクラックがなく、良質の本発明の繊維を得ることが
できる点で、2倍以上であり、好ましくは3〜8倍であ
る。
【0032】本発明の繊維は、いずれのセメントを用い
る繊維補強セメント板の製造にも使用することができ、
特に制限されない。例えば、ポルトランドセメント、高
炉セメント、シリカセメント等のいずれのセメントを用
いる繊維補強セメント板に適用することもできる。
【0033】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、これらの例に何ら制約されるものではない。
【0034】(実施例1) <変性ポリオレフィン組成物の製造>4−メチル−1−
ペンテン系重合体(三井石油化学工業(株)製、商品
名:DX350、MFR(260℃、5kg荷重下):
110g/10分)96重量部と、無水マレイン酸グラ
フト変性ポリプロピレン(無水マレイン酸グラフト量:
2. 0g/100g)4重量部とを、2軸押出機
((株)池貝製、PCM45mmφ)に供給して300
℃で混練し、変性ポリオレフィン組成物(無水マレイン
酸グラフト量:0. 08g/100g、MFR(260
℃、5kg荷重下):180g/10分)を調製した。
【0035】<セメント補強用繊維の製造>変性ポリオ
レフィン組成物を、290〜310℃に設定した1軸押
出機(スクリュー径:30mm)に供給して溶融混練
し、穴径φ1. 0mm、穴数80のダイスから押出し、
30分間溶融紡糸した。このとき、紡糸性を下記の基準
で評価した。 ○……30分間の溶融紡糸中に糸切れなし ×……30分間の溶融紡糸中に糸切れあり その後、140℃に設定した延伸オイル槽で巻き取り速
度12m/minで6倍に延伸し、繊維径20デニール
のセメント補強用繊維を得た。このとき、延伸性を下記
の基準で評価した。 ○……延伸時の糸切れ回数が0回 ×……延伸時の糸切れ回数が2回以上 次に、得られたセメント補強用繊維を長さ20mmに切
断し、下記の方法にしたがって、分散性を評価した。結
果を表1に示す。
【0036】<セメント補強用繊維の分散性試験> 下記処方: ポルトランドセメント :92重量% 無機質抄造助剤 : 6重量% セメント補強用繊維 : 2重量% からなる固形分10重量%を水90重量%に混入してス
ラリーを調製した。このスラリーを抄造機(ハチェック
ミニマシン)に掛けて混練した後、3時間放置してスラ
リー上部に形成された上澄み液を取り出した。得られた
上澄み液をフィルターで濾過し、濾過後のフィルターの
重量(測定重量)をそのまま測定し、下記式にしたがっ
て、上澄み液中に占めるセメント補強用繊維の浮遊繊維
の割合(繊維浮遊率)を求め、下記の基準で評価した。 繊維浮遊率=〔(測定重量−フィルター重量)/フィル
ター重量〕×100(%)
【0037】<分散性の評価基準> ○……繊維浮遊率10%以下 △……繊維浮遊率が10%を超え30%未満 ×……繊維浮遊率が30%以上
【0038】(実施例2〜5)各例において、表1に示
す処方の変性ポリオレフィン組成物を調製し、これを用
いて実施例1と同様にしてセメント補強用繊維を製造
し、紡糸性および延伸性を評価するとともに、得られた
セメント補強用繊維の分散性を評価した。結果を表1に
示す。
【0039】(比較例1〜6)各例において、表1に示
す処方の組成物を調製し、これを用いて実施例1と同様
にして繊維を製造し、紡糸性および延伸性を評価すると
ともに、得られた繊維の分散性を評価した。結果を表1
に示す。
【0040】
【表1】
【0041】(備考)TPX:4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体(三井石油化学工業(株)製、商品名:DX
350) 炭カル:炭酸カルシウム ○: 対照品と同等、または効果大 ×: 対照品より劣る、または効果なし (*1):リトポン(BaSO4 +ZnSの還元焼結品) (*2):( ) 内は、得られた繊維浮遊率(%)を示す。 (*3):変性物……無水マレイン酸グラフト変性ポリプロ
ピレン 無水マレイン酸グラフト量:2%
【0042】
【発明の効果】本発明のセメント補強用繊維は、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体本来の特徴である耐熱性、
耐薬品性、耐スチーム性および軽量性等を備え、且つ、
繊維補強セメント板を製造する工程でセメントを主成分
とする水分を含んだ配合スラリー中に良好な分散ができ
る補強繊維として好適に用いることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−メチル−1−ペンテン系重合体と、不
    飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる少なくと
    も1種の変性単量体でグラフト変性され、グラフト量が
    0.01〜20重量%の範囲にある変性ポリプロピレン
    とを含み、メルトフローレートが20〜250g/10
    分である変性ポリオレフィン組成物からなるセメント補
    強用繊維。
  2. 【請求項2】4−メチル−1−ペンテン系重合体と、不
    飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる少なくと
    も1種の変性単量体でグラフト変性され、グラフト量が
    0.01〜20重量%の範囲にある変性ポリプロピレン
    とを含み、メルトフローレートが20〜250g/10
    分である変性ポリオレフィン組成物を、250℃〜35
    0℃の温度で溶融押出して紡糸した後、2倍以上の延伸
    倍率に延伸する工程を有するセメント補強用繊維の製造
    方法。
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