JPH0733609B2 - 弾性複合糸とその製造方法 - Google Patents
弾性複合糸とその製造方法Info
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- JPH0733609B2 JPH0733609B2 JP2320907A JP32090790A JPH0733609B2 JP H0733609 B2 JPH0733609 B2 JP H0733609B2 JP 2320907 A JP2320907 A JP 2320907A JP 32090790 A JP32090790 A JP 32090790A JP H0733609 B2 JPH0733609 B2 JP H0733609B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、女性の肌着等に好適に用いられる弾性複合糸
に関し、詳しくは、実質的に無撚の絹糸が絹糸の破断伸
度の3倍よりも大きな破断伸度をもったポリウレタンフ
ィラメント糸のような合成繊維弾性糸を包んでいる弾性
複合糸に関する。
に関し、詳しくは、実質的に無撚の絹糸が絹糸の破断伸
度の3倍よりも大きな破断伸度をもったポリウレタンフ
ィラメント糸のような合成繊維弾性糸を包んでいる弾性
複合糸に関する。
ポリウレタンフィラメント糸やゴム糸等の芯糸の周りに
ナイロン加工糸や綿糸等のカバリング糸が巻付いた弾性
複合糸は、中空スピンドルタイプのカバリング機で作ら
れ、芯糸とカバリング糸が分離することはないが、芯糸
をカバリング糸で完全に覆うためには糸が太くなり、生
産速度が10〜15m/min程度と言ったように生産性が低
い。
ナイロン加工糸や綿糸等のカバリング糸が巻付いた弾性
複合糸は、中空スピンドルタイプのカバリング機で作ら
れ、芯糸とカバリング糸が分離することはないが、芯糸
をカバリング糸で完全に覆うためには糸が太くなり、生
産速度が10〜15m/min程度と言ったように生産性が低
い。
さらに、カバリング糸にナイロン加工糸のような合成繊
維を用いたものは吸湿性が無いから肌着等に用いた場合
にむれて汗によりべとつき易く、綿糸を用いたのは太く
て肌触りの柔軟性や滑らかさが劣るようになるし、カバ
リング糸に絹糸を用いたものでも同様である。これに対
し、高い生産性で得られる弾性複合糸として、インター
レースノズルを用いるエアカバリング機にポリウレタン
フィラメント糸とナイロンの加工糸とを通して得られる
両糸の絡み合った弾性複合糸がある。この弾性複合糸も
吸湿性が無いから肌着等に用いた場合にむれ易くべとつ
き易いことは変わらない。そこで、さらに綿糸等の吸湿
性糸を加えることも行われているが、それでは弾性複合
糸が太いものになって肌触りの柔軟性や滑らかさが得ら
れない。
維を用いたものは吸湿性が無いから肌着等に用いた場合
にむれて汗によりべとつき易く、綿糸を用いたのは太く
て肌触りの柔軟性や滑らかさが劣るようになるし、カバ
リング糸に絹糸を用いたものでも同様である。これに対
し、高い生産性で得られる弾性複合糸として、インター
レースノズルを用いるエアカバリング機にポリウレタン
フィラメント糸とナイロンの加工糸とを通して得られる
両糸の絡み合った弾性複合糸がある。この弾性複合糸も
吸湿性が無いから肌着等に用いた場合にむれ易くべとつ
き易いことは変わらない。そこで、さらに綿糸等の吸湿
性糸を加えることも行われているが、それでは弾性複合
糸が太いものになって肌触りの柔軟性や滑らかさが得ら
れない。
一方、ナイロン等の熱可塑性フィラメント糸を絹糸で被
覆するようにした複合糸も知られている。このような複
合糸の製造方法としては、前述のようなインターレース
ノズルを用いるエアカバリング機に熱可塑性フィラメン
ト糸と絹糸とを通す方法や、熱可塑性フィラメント糸に
繰糸浴の繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を付着させ
て両糸をインターレースノズル、または仮撚スピンド
ル,仮撚ノズル,摩擦仮撚手段,ケンネル撚掛部と言っ
た仮撚手段に通す方法がある。このうち、インターレー
スノズルを用いる方法は、絹糸で熱可塑性フィラメント
糸を完全に被覆するのは困難で、また両糸が分離しない
ように交絡を強くすると複合糸に毛羽糸のようなループ
が生じて肌着用としては滑らかさの劣る複合糸が得られ
るようになる。それに対し、仮撚手段に通す方法は、絹
糸が熱可塑性フィラメント糸を完全に被覆し、肌着用と
して滑らかさを与える複合糸を得易い反面、両糸が分離
し易く、両糸の分離をセリシンの接着力で防止してさら
に絹糸の強度低下を防ぐために、絹糸に繭玉から繰糸し
た濡れた状態の生糸を用いることが必要となる。これら
いずれの方法で得られる複合糸もポリウレタンフィラメ
ント糸のような弾性糸を含む弾性複合糸ではない。
覆するようにした複合糸も知られている。このような複
合糸の製造方法としては、前述のようなインターレース
ノズルを用いるエアカバリング機に熱可塑性フィラメン
ト糸と絹糸とを通す方法や、熱可塑性フィラメント糸に
繰糸浴の繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を付着させ
て両糸をインターレースノズル、または仮撚スピンド
ル,仮撚ノズル,摩擦仮撚手段,ケンネル撚掛部と言っ
た仮撚手段に通す方法がある。このうち、インターレー
スノズルを用いる方法は、絹糸で熱可塑性フィラメント
糸を完全に被覆するのは困難で、また両糸が分離しない
ように交絡を強くすると複合糸に毛羽糸のようなループ
が生じて肌着用としては滑らかさの劣る複合糸が得られ
るようになる。それに対し、仮撚手段に通す方法は、絹
糸が熱可塑性フィラメント糸を完全に被覆し、肌着用と
して滑らかさを与える複合糸を得易い反面、両糸が分離
し易く、両糸の分離をセリシンの接着力で防止してさら
に絹糸の強度低下を防ぐために、絹糸に繭玉から繰糸し
た濡れた状態の生糸を用いることが必要となる。これら
いずれの方法で得られる複合糸もポリウレタンフィラメ
ント糸のような弾性糸を含む弾性複合糸ではない。
そこで、上述の従来仮撚手段に通す方法において、熱可
塑性フィラメント糸の代わりにポリウレタンフィラメン
ト糸を用い、絹糸で被覆した弾性複合糸を得ようとした
場合は、絹糸に繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を用
いても、得られた複合糸は巻取ボビンから引き出すと両
糸が殆ど分離してしまう単なる引揃え糸と変わらないよ
うな複合糸となってしまう。したがって、この複合糸の
強伸度曲線は、絹糸の切断する30%弱の伸度の部分破断
ピークと、残ったポリウレタンフィラメント糸の切断す
る150%を超える伸度の完全破断ピークの2ピークを示
す、絹糸の強伸度曲線とポリウレタンフィラメント糸の
強伸度曲線等を単に重ねたようなものとなる。
塑性フィラメント糸の代わりにポリウレタンフィラメン
ト糸を用い、絹糸で被覆した弾性複合糸を得ようとした
場合は、絹糸に繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を用
いても、得られた複合糸は巻取ボビンから引き出すと両
糸が殆ど分離してしまう単なる引揃え糸と変わらないよ
うな複合糸となってしまう。したがって、この複合糸の
強伸度曲線は、絹糸の切断する30%弱の伸度の部分破断
ピークと、残ったポリウレタンフィラメント糸の切断す
る150%を超える伸度の完全破断ピークの2ピークを示
す、絹糸の強伸度曲線とポリウレタンフィラメント糸の
強伸度曲線等を単に重ねたようなものとなる。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、ポリウレタンフィラメント糸のような破断伸
度が絹糸の破断伸度の3倍よりも大きな合成繊維弾性糸
を絹糸が被覆した弾性複合糸であって、柔軟性と滑らか
さとを有し、緊張して緩めても両糸が容易には分離せ
ず、肌着用に好適で、取り扱い性に優れた弾性複合糸の
提供を目的とする。
度が絹糸の破断伸度の3倍よりも大きな合成繊維弾性糸
を絹糸が被覆した弾性複合糸であって、柔軟性と滑らか
さとを有し、緊張して緩めても両糸が容易には分離せ
ず、肌着用に好適で、取り扱い性に優れた弾性複合糸の
提供を目的とする。
本発明は、実質的に無撚の絹糸が絹糸の破断伸度の3倍
よりも大きな破断伸度の合成繊維弾性糸の芯を包んだ弾
性複合糸であって、強伸度曲線が完全破断ピークの1ピ
ークだけ、または部分破断ピークとそのピークの伸度の
3倍以下の伸度の完全破断ピークとの2ピークを示すこ
とを特徴とする弾性複合糸、および、ボビンを回転させ
てボビンからVm/minの速度で送り出した破断伸度が絹糸
の破断伸度の3倍よりも大きな合成繊維弾性糸に繰糸浴
の繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を付着させ、次い
で両糸をケンネル撚掛部に通した後に2Vm/minを超え5Vm
/min未満の範囲の速度でボビンに巻取ることを特徴とす
る弾性複合糸の製造方法にある。
よりも大きな破断伸度の合成繊維弾性糸の芯を包んだ弾
性複合糸であって、強伸度曲線が完全破断ピークの1ピ
ークだけ、または部分破断ピークとそのピークの伸度の
3倍以下の伸度の完全破断ピークとの2ピークを示すこ
とを特徴とする弾性複合糸、および、ボビンを回転させ
てボビンからVm/minの速度で送り出した破断伸度が絹糸
の破断伸度の3倍よりも大きな合成繊維弾性糸に繰糸浴
の繭玉から繰糸した濡れた状態の生糸を付着させ、次い
で両糸をケンネル撚掛部に通した後に2Vm/minを超え5Vm
/min未満の範囲の速度でボビンに巻取ることを特徴とす
る弾性複合糸の製造方法にある。
本発明の弾性複合糸は、ポリウレタンフィラメント糸の
ような破断伸度が絹糸の破断伸度の3倍よりも大きな合
成繊維弾性糸の表面を、実質的に無撚の絹糸が細かいク
リンプをもって密着して包み、そのために強伸度曲線が
完全破断ピークの1ピークだけ、または部分破断ピーク
とそのピークの伸度の3倍以下の伸度の完全破断ピーク
の2ピークを示す特徴によって、柔軟性と滑らかさとを
与え、緊張して緩めても両糸が容易には分離しない抱合
性を維持して、肌着用に好適で、取り扱い性に優れると
言う性能を有する。そして、このような本発明の弾性複
合糸は、ボビンを回転させる方法でボビンから一定速度
Vm/minで送り出した破断伸度が絹糸の破断伸度の3倍よ
りも大きな合成繊維弾性糸に繰糸浴の繭玉から繰糸した
濡れた状態の生糸を付着させ、次いで両糸をケンネル撚
掛部に通した後に2Vm/minを超え5Vm/min未満の範囲の定
速度で巻き取ると言う本発明の方法によって、高い生産
性で製造することができる。
ような破断伸度が絹糸の破断伸度の3倍よりも大きな合
成繊維弾性糸の表面を、実質的に無撚の絹糸が細かいク
リンプをもって密着して包み、そのために強伸度曲線が
完全破断ピークの1ピークだけ、または部分破断ピーク
とそのピークの伸度の3倍以下の伸度の完全破断ピーク
の2ピークを示す特徴によって、柔軟性と滑らかさとを
与え、緊張して緩めても両糸が容易には分離しない抱合
性を維持して、肌着用に好適で、取り扱い性に優れると
言う性能を有する。そして、このような本発明の弾性複
合糸は、ボビンを回転させる方法でボビンから一定速度
Vm/minで送り出した破断伸度が絹糸の破断伸度の3倍よ
りも大きな合成繊維弾性糸に繰糸浴の繭玉から繰糸した
濡れた状態の生糸を付着させ、次いで両糸をケンネル撚
掛部に通した後に2Vm/minを超え5Vm/min未満の範囲の定
速度で巻き取ると言う本発明の方法によって、高い生産
性で製造することができる。
なお、この方法に関し、一定の巻き取り速度が従来の仮
撚手段を通す方法のように送り出し速度Vm/minに対し2V
m/min以下であると、前述のような合成繊維弾性糸と絹
糸とが分離する引揃え糸と同様の複合糸しか得られなく
なる。また、一定の巻取り速度が5Vm/min以上である
と、合成繊維弾性糸の切断が生じて安定した生産ができ
なくなる。そして、安定して本発明の分離しにくい弾性
複合糸を生産できる好ましい一定の巻取り速度の範囲は
3Vm/min〜4Vm/minである。この本発明の方法によって得
られる弾性複合糸は、絹糸がセリシン付きの生糸でセリ
シンにより合成繊維弾性糸と接着している糸であるが、
本発明の弾性複合糸はそれに限らず、本発明の方法で得
られた糸を加撚乃至は合撚した後にセリシンを精錬除去
したものでもよい。本発明の方法で得られた糸を加撚乃
至は複数本引き揃えて加撚後、またはさらに製編織した
後、セリシンを精錬除去すると、セリシンが溶解するに
従い芯糸の合成繊維弾性糸がセリシンの接着状態から解
放されてルーズとなり、延伸状態から収縮回復しょうと
するから、確実に芯部に入り込んで絹糸が合成繊維弾性
糸を完全に被覆するようになる。
撚手段を通す方法のように送り出し速度Vm/minに対し2V
m/min以下であると、前述のような合成繊維弾性糸と絹
糸とが分離する引揃え糸と同様の複合糸しか得られなく
なる。また、一定の巻取り速度が5Vm/min以上である
と、合成繊維弾性糸の切断が生じて安定した生産ができ
なくなる。そして、安定して本発明の分離しにくい弾性
複合糸を生産できる好ましい一定の巻取り速度の範囲は
3Vm/min〜4Vm/minである。この本発明の方法によって得
られる弾性複合糸は、絹糸がセリシン付きの生糸でセリ
シンにより合成繊維弾性糸と接着している糸であるが、
本発明の弾性複合糸はそれに限らず、本発明の方法で得
られた糸を加撚乃至は合撚した後にセリシンを精錬除去
したものでもよい。本発明の方法で得られた糸を加撚乃
至は複数本引き揃えて加撚後、またはさらに製編織した
後、セリシンを精錬除去すると、セリシンが溶解するに
従い芯糸の合成繊維弾性糸がセリシンの接着状態から解
放されてルーズとなり、延伸状態から収縮回復しょうと
するから、確実に芯部に入り込んで絹糸が合成繊維弾性
糸を完全に被覆するようになる。
以下、本発明を実施例により説明する。
第1図は本発明の方法を実施する装置の側面図であり、
第1図の装置は、機台1の下部に矢印方向に回転する送
出ローラ2と、ポリウレタンフィラメント糸Uの巻かれ
たボビンBを回転自在に保持して、ばね3の付勢により
ボビンBに巻かれたポリウレタンフィラメント糸Uを送
出ローラ2に圧接させる、ボビン取り付けアーム4とか
ら成る糸の定速送り出し手段が設けられていて、その定
速送り出し手段で送り出されたポリウレタンフィラメン
ト糸Uが機台1の孔を通り、機台1上に設けた糊液付与
装置5で必要に応じて水溶性糊剤を付され、さらに繰糸
浴槽6を貫通して設けたパイプ7を通って繰糸浴の上方
に引き出されるようになっている点が従来の繰糸機と異
なる。なお、本発明の方法においては水溶性糊剤の付与
は殆ど必要としないから、糊液付与装置5はなくてもよ
い。この装置で、繰糸浴の上方に引き出されたポリウレ
タンフィラメント糸Uは、繭糸の場合と同様、集緒器8
を経た後、上鼓車9と下鼓車10によるループ通路を通
り、ループ通路の重なり部分で100T/10cm程度の撚合わ
せをしたケンネル撚掛け部11を形成され、ケンネル撚掛
け部11からガイドローラ12及び繊度感知器のスイングロ
ーラ13を経て巻取り枠14に巻取られる。この巻取り速度
が、定速送り出し手段の送り出し速度すなわち送出ロー
ラ2の表面速度Vm/minとして、2Vm/minよりは速く5Vm/m
inよりは遅い範囲、好ましくは3Vm/min上4Vm/min以下の
範囲の一定となるように、上鼓車9から巻取り枠14まで
の回転速度を設定する。巻取り枠14に巻取られるポリウ
レタンフィラメント糸Uのパイプ7を通って繰糸浴の上
方に引き出された部分に繰糸浴の繭玉から繰糸した濡れ
た状態の生糸Sを付着させてやると、生糸Sはポリウレ
タンフィラメント糸Uと共に集緒器8、ケンネル撚掛け
部11、上,下鼓車9,10、再びケンネル撚掛け部11、ガイ
ドローラ12,スイングローラ13を経て巻取り枠14に巻取
られるようになる。それによって巻取り枠14に巻かれた
状態で本発明の弾性複合糸が得られる。なお、必要に応
じてケンネル撚掛け部11を出てから巻取り枠14に到るま
での糸通路にパイプヒータ等の乾燥手段を設けてもよ
い。
第1図の装置は、機台1の下部に矢印方向に回転する送
出ローラ2と、ポリウレタンフィラメント糸Uの巻かれ
たボビンBを回転自在に保持して、ばね3の付勢により
ボビンBに巻かれたポリウレタンフィラメント糸Uを送
出ローラ2に圧接させる、ボビン取り付けアーム4とか
ら成る糸の定速送り出し手段が設けられていて、その定
速送り出し手段で送り出されたポリウレタンフィラメン
ト糸Uが機台1の孔を通り、機台1上に設けた糊液付与
装置5で必要に応じて水溶性糊剤を付され、さらに繰糸
浴槽6を貫通して設けたパイプ7を通って繰糸浴の上方
に引き出されるようになっている点が従来の繰糸機と異
なる。なお、本発明の方法においては水溶性糊剤の付与
は殆ど必要としないから、糊液付与装置5はなくてもよ
い。この装置で、繰糸浴の上方に引き出されたポリウレ
タンフィラメント糸Uは、繭糸の場合と同様、集緒器8
を経た後、上鼓車9と下鼓車10によるループ通路を通
り、ループ通路の重なり部分で100T/10cm程度の撚合わ
せをしたケンネル撚掛け部11を形成され、ケンネル撚掛
け部11からガイドローラ12及び繊度感知器のスイングロ
ーラ13を経て巻取り枠14に巻取られる。この巻取り速度
が、定速送り出し手段の送り出し速度すなわち送出ロー
ラ2の表面速度Vm/minとして、2Vm/minよりは速く5Vm/m
inよりは遅い範囲、好ましくは3Vm/min上4Vm/min以下の
範囲の一定となるように、上鼓車9から巻取り枠14まで
の回転速度を設定する。巻取り枠14に巻取られるポリウ
レタンフィラメント糸Uのパイプ7を通って繰糸浴の上
方に引き出された部分に繰糸浴の繭玉から繰糸した濡れ
た状態の生糸Sを付着させてやると、生糸Sはポリウレ
タンフィラメント糸Uと共に集緒器8、ケンネル撚掛け
部11、上,下鼓車9,10、再びケンネル撚掛け部11、ガイ
ドローラ12,スイングローラ13を経て巻取り枠14に巻取
られるようになる。それによって巻取り枠14に巻かれた
状態で本発明の弾性複合糸が得られる。なお、必要に応
じてケンネル撚掛け部11を出てから巻取り枠14に到るま
での糸通路にパイプヒータ等の乾燥手段を設けてもよ
い。
以上のような第1図の装置を用いて、断面のフィラメン
ト数が6で、それらのフィラメントが隣同志殆どくっつ
き合っている20deのポリウレタンフィラメント糸Uを芯
糸とし、第1表のI〜Vの5条件でそれぞれ弾性複合糸
の製造を実施した。
ト数が6で、それらのフィラメントが隣同志殆どくっつ
き合っている20deのポリウレタンフィラメント糸Uを芯
糸とし、第1表のI〜Vの5条件でそれぞれ弾性複合糸
の製造を実施した。
なお、第1表において、条件Iの消極送り出しは、定速
送り出し手段を用いることなく、ポリウレタンフィラメ
ント糸Uのボビンをその軸が垂直となるように立てて、
ポリウレタンフィラメント糸Uが引き取られるに従って
ボビンから解舒されて送り出されて行くようにしたもの
である。それに対し、条件II〜Vは定速送り出し手段に
より送り出しを行う。繭玉数は勿論、ポリウレタンフィ
ラメント糸と一緒に巻取られる生糸の繭数である。
送り出し手段を用いることなく、ポリウレタンフィラメ
ント糸Uのボビンをその軸が垂直となるように立てて、
ポリウレタンフィラメント糸Uが引き取られるに従って
ボビンから解舒されて送り出されて行くようにしたもの
である。それに対し、条件II〜Vは定速送り出し手段に
より送り出しを行う。繭玉数は勿論、ポリウレタンフィ
ラメント糸と一緒に巻取られる生糸の繭数である。
第1表には実施結果も示したが、ポリウレタンフィラメ
ント糸の巻取り速度/送り出し速度が5の条件Vは、ポ
リウレタンフィラメント糸が切断して、複合糸を生産す
ることはできなかった。また、消極送り出しの条件Iと
巻取り速度/送り出し速度が2の条件IIは、安定して複
合糸が得られるが、その複合糸の複合状態は、巻取り枠
14から無緊張で解いた状態で第2図の拡大側面図に示し
たように生糸の大きなループが多発していて、緊張を加
えると第3図の拡大側面図に示したようにポリウレタン
フィラメント糸と生糸とが引き揃え状に完全に分離する
と言ったように、不良であった。それに対して、巻取り
速度/送り出し速度が3と4の条件IIIとIVは、安定し
て複合糸が得られ、その複合糸の複合状態は、巻取り枠
14から無緊張で解いた状態で条件IIIのものには第4図
の拡大側面図に示したような生糸の小さなループが若干
見られたが、条件IVのものには第5図の拡大側面図に示
したようにそれが殆どなく、そして緊張を加えても条件
IVのものは生糸がポリウレタンフィラメント糸を被覆し
て両糸が一体化している状態は変わらず、また条件III
のものも第6図の拡大側面図に示したように生糸がポリ
ウレタンフィラメント糸を被覆した状態で一体化してお
り、条件IIIのもので良好、条件IVのもので極めて良好
であった。
ント糸の巻取り速度/送り出し速度が5の条件Vは、ポ
リウレタンフィラメント糸が切断して、複合糸を生産す
ることはできなかった。また、消極送り出しの条件Iと
巻取り速度/送り出し速度が2の条件IIは、安定して複
合糸が得られるが、その複合糸の複合状態は、巻取り枠
14から無緊張で解いた状態で第2図の拡大側面図に示し
たように生糸の大きなループが多発していて、緊張を加
えると第3図の拡大側面図に示したようにポリウレタン
フィラメント糸と生糸とが引き揃え状に完全に分離する
と言ったように、不良であった。それに対して、巻取り
速度/送り出し速度が3と4の条件IIIとIVは、安定し
て複合糸が得られ、その複合糸の複合状態は、巻取り枠
14から無緊張で解いた状態で条件IIIのものには第4図
の拡大側面図に示したような生糸の小さなループが若干
見られたが、条件IVのものには第5図の拡大側面図に示
したようにそれが殆どなく、そして緊張を加えても条件
IVのものは生糸がポリウレタンフィラメント糸を被覆し
て両糸が一体化している状態は変わらず、また条件III
のものも第6図の拡大側面図に示したように生糸がポリ
ウレタンフィラメント糸を被覆した状態で一体化してお
り、条件IIIのもので良好、条件IVのもので極めて良好
であった。
条件IVやIIIで得られた弾性複合糸は、第7図の拡大断
面図に見るようにポリウレタンフィラメント糸が殆ど完
全に生糸で被覆されている。そして、条件IVで得られた
弾性複合糸は、強伸度曲線が第8図の強伸度曲線IVに見
るように全体が切断するときの1ピークだけを示し、ま
た条件IIIで得られた弾性複合糸は、強伸度曲線が第8
図の強伸度曲線IIIに見るように、生糸が切断する部分
切断ピークと残りのポリウレタンフィラメント糸が切断
する完全切断ピークの2ピークを示すが、完全切断ピー
クの伸度が部分切断ピークの伸度の2倍程度、大きくて
も3倍以下である。それに対して、条件IIで得られた弾
性複合糸は(条件Iで得られたものも同様である)、強
伸度曲線が第8図の強伸度曲線IIに見るように、生糸が
切断する部分破断ピークと残りのポリウレタンフィラメ
ント糸が切断する完全破断ピークの2ピークを示して、
しかも部分破断ピークの伸度が30%以下であるのに対し
て完全破断ピークの伸度がその5倍以上の150%以上と
言ったように、生糸とポリウレタンフィラメント糸それ
ぞれの強伸度曲線を単に重ねたと同様のものになる。な
お、第8図の強伸度曲線IV,III,IIはそれぞれ条件IV,II
I,IIで得られた弾性複合糸について20回試験した結果の
平均曲線を示している。
面図に見るようにポリウレタンフィラメント糸が殆ど完
全に生糸で被覆されている。そして、条件IVで得られた
弾性複合糸は、強伸度曲線が第8図の強伸度曲線IVに見
るように全体が切断するときの1ピークだけを示し、ま
た条件IIIで得られた弾性複合糸は、強伸度曲線が第8
図の強伸度曲線IIIに見るように、生糸が切断する部分
切断ピークと残りのポリウレタンフィラメント糸が切断
する完全切断ピークの2ピークを示すが、完全切断ピー
クの伸度が部分切断ピークの伸度の2倍程度、大きくて
も3倍以下である。それに対して、条件IIで得られた弾
性複合糸は(条件Iで得られたものも同様である)、強
伸度曲線が第8図の強伸度曲線IIに見るように、生糸が
切断する部分破断ピークと残りのポリウレタンフィラメ
ント糸が切断する完全破断ピークの2ピークを示して、
しかも部分破断ピークの伸度が30%以下であるのに対し
て完全破断ピークの伸度がその5倍以上の150%以上と
言ったように、生糸とポリウレタンフィラメント糸それ
ぞれの強伸度曲線を単に重ねたと同様のものになる。な
お、第8図の強伸度曲線IV,III,IIはそれぞれ条件IV,II
I,IIで得られた弾性複合糸について20回試験した結果の
平均曲線を示している。
条件I〜IVで得られた弾性複合糸から、それに600T/mZ
の撚を加えた単糸と、その単糸を420T/mSの上撚りで合
わせた双糸とをそれぞれ作って、それぞれ単糸と双糸使
いの天竺編物と平織物とを作製し、それらに精錬と仕上
げとを行った。その結果、条件I,IIで得られた弾性複合
糸は、撚糸工程や製編工程等で糸切れの発生が多く、ま
た得られた織編物に毛羽の発生も認められて、ポリウレ
タンフィラメント糸と絹糸との合撚糸使いのものと同様
に表面にポリウレタンフィラメント糸が現れることが認
められたが、条件III,IVで得られた弾性複合糸は、撚糸
工程や製編工程等での糸切れが少なくて、織編物に毛羽
が認められず、またポリウレタンフィラメント糸が表面
に認められることはなかった。そして、得られた織編物
は滑らかな触感と優れたストレッチ性を示した。
の撚を加えた単糸と、その単糸を420T/mSの上撚りで合
わせた双糸とをそれぞれ作って、それぞれ単糸と双糸使
いの天竺編物と平織物とを作製し、それらに精錬と仕上
げとを行った。その結果、条件I,IIで得られた弾性複合
糸は、撚糸工程や製編工程等で糸切れの発生が多く、ま
た得られた織編物に毛羽の発生も認められて、ポリウレ
タンフィラメント糸と絹糸との合撚糸使いのものと同様
に表面にポリウレタンフィラメント糸が現れることが認
められたが、条件III,IVで得られた弾性複合糸は、撚糸
工程や製編工程等での糸切れが少なくて、織編物に毛羽
が認められず、またポリウレタンフィラメント糸が表面
に認められることはなかった。そして、得られた織編物
は滑らかな触感と優れたストレッチ性を示した。
本発明の弾性複合糸は、実質的に無撚の絹糸が絹糸の破
断伸度の3倍よりも大きな破断伸度の合成繊維弾性糸の
強伸度曲線に影響を及ぼすように該弾性糸の表面に密着
して該弾性糸を被覆した構造を有するので、糸巻、撚
糸、製編、製織の各工程において取り扱いが容易であ
り、布にしてから精錬を行いセリシンを除去することに
より、芯糸の合成繊維弾性糸が内部に入り込み、鞘の絹
糸が微小なパイル状に膨らみ、肌着に好適なバルキーで
ソフトな触感と吸湿性を示し、しかも優れたストレッチ
性も示すと言う従来に見られなかった全く新しい風合、
外観と機能性のある絹製品を与える。そして、本発明の
方法によれば、本発明の弾性複合糸を高い生産性で安定
して得ることができると言う効果が得られる。
断伸度の3倍よりも大きな破断伸度の合成繊維弾性糸の
強伸度曲線に影響を及ぼすように該弾性糸の表面に密着
して該弾性糸を被覆した構造を有するので、糸巻、撚
糸、製編、製織の各工程において取り扱いが容易であ
り、布にしてから精錬を行いセリシンを除去することに
より、芯糸の合成繊維弾性糸が内部に入り込み、鞘の絹
糸が微小なパイル状に膨らみ、肌着に好適なバルキーで
ソフトな触感と吸湿性を示し、しかも優れたストレッチ
性も示すと言う従来に見られなかった全く新しい風合、
外観と機能性のある絹製品を与える。そして、本発明の
方法によれば、本発明の弾性複合糸を高い生産性で安定
して得ることができると言う効果が得られる。
第1図は本発明の方法を実施する装置の側面図、第2図
乃至第6図は比較例の方法や本発明の方法で得られた弾
性複合糸の複合状態を示す糸の拡大側面図、第7図は本
発明の方法で得られた弾性複合糸の拡大断面図、第8図
は本発明の方法、および比較例の方法で得られた弾性複
合糸の強伸度曲線を示すグラフである。 1……機台、2……送出ローラ、4……ボビン取付けア
ーム、6……繰糸浴槽、7……パイプ、8……集緒器、
9……上鼓車、10……下鼓車、11……ケンネル撚掛け
部、12……ガイドローラ、13……スイングローラ、14…
…巻取り枠。
乃至第6図は比較例の方法や本発明の方法で得られた弾
性複合糸の複合状態を示す糸の拡大側面図、第7図は本
発明の方法で得られた弾性複合糸の拡大断面図、第8図
は本発明の方法、および比較例の方法で得られた弾性複
合糸の強伸度曲線を示すグラフである。 1……機台、2……送出ローラ、4……ボビン取付けア
ーム、6……繰糸浴槽、7……パイプ、8……集緒器、
9……上鼓車、10……下鼓車、11……ケンネル撚掛け
部、12……ガイドローラ、13……スイングローラ、14…
…巻取り枠。
Claims (3)
- 【請求項1】実質的に無撚の絹糸が絹糸の破断伸度の3
倍よりも大きな破断伸度の合成繊維弾性糸の芯を包んだ
弾性複合糸であって、強伸度曲線が完全破断ピークの1
ピークだけ、または部分破断ピークとそのピークの伸度
の3倍以下の伸度の完全破断ピークとの2ピークを示す
ことを特徴とする弾性複合糸。 - 【請求項2】前記絹糸がセリシン付きの生糸で、セリシ
ンにより前記弾性糸と接着している特許請求の範囲第1
項記載の弾性複合糸。 - 【請求項3】ボビンを回転させてボビンからVm/minの速
度で送り出した破断伸度が絹糸の破断伸度の3倍よりも
大きな合成繊維弾性糸に繰糸浴の繭玉から繰糸した濡れ
た状態の生糸を付着させ、次いで両糸をケンネル撚掛部
に通した後に2Vm/minを超え5Vm/min未満の範囲の速度で
ボビンに巻取ることを特徴とする複合弾性糸の製造方
法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2320907A JPH0733609B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 弾性複合糸とその製造方法 |
| CN 91101163 CN1030000C (zh) | 1990-11-27 | 1991-02-23 | 弹性复合丝及其制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2320907A JPH0733609B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 弾性複合糸とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04194043A JPH04194043A (ja) | 1992-07-14 |
| JPH0733609B2 true JPH0733609B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=18126601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2320907A Expired - Fee Related JPH0733609B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 弾性複合糸とその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733609B2 (ja) |
| CN (1) | CN1030000C (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102485988A (zh) * | 2010-12-02 | 2012-06-06 | 欧瑞康(中国)科技有限公司 | 变形机 |
| CN104608432A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-05-13 | 江苏坤风纺织品有限公司 | 丝质针织面料 |
| CN108060478B (zh) * | 2018-01-19 | 2023-05-23 | 泉州精准机械有限公司 | 一种捻纱装置 |
| CN108866724A (zh) * | 2018-09-05 | 2018-11-23 | 德宏正信实业股份有限公司 | 真丝羊毛复合丝及其制备方法 |
| CN118854510B (zh) * | 2024-09-25 | 2025-03-25 | 浙江昊能科技有限公司 | 一种无牵伸阳涤膨体复合丝复合设备以及复合工艺 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63282304A (ja) * | 1987-05-13 | 1988-11-18 | Kanebo Ltd | 複合糸の製造方法 |
| JPS6451676U (ja) * | 1987-09-17 | 1989-03-30 | ||
| JPH0214030A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-18 | Kanebo Ltd | 混繊糸及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP2320907A patent/JPH0733609B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-02-23 CN CN 91101163 patent/CN1030000C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1030000C (zh) | 1995-10-11 |
| CN1061815A (zh) | 1992-06-10 |
| JPH04194043A (ja) | 1992-07-14 |
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