JPH0733986Y2 - 車両のボディ構造 - Google Patents

車両のボディ構造

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JPH0733986Y2
JPH0733986Y2 JP1989056738U JP5673889U JPH0733986Y2 JP H0733986 Y2 JPH0733986 Y2 JP H0733986Y2 JP 1989056738 U JP1989056738 U JP 1989056738U JP 5673889 U JP5673889 U JP 5673889U JP H0733986 Y2 JPH0733986 Y2 JP H0733986Y2
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淳 松林
雅之 中島
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフロアパネルとダッシュパネルの結合部位のボ
ディ構造に関する。
(従来技術) 一般にこの種のボディ構造にあっては、第5図に概略的
に示すごとく、フロアパネル(A)の前端部とダッシュ
パネル(B)の下端部とを結合して、これら両パネル
(A)(B)の結合部位に、これら両パネル(A)
(B)と結合して車幅方向ほぼ全長にわたって延びる断
面コ字状のクロスメンバ(C)を配設し、前記両パネル
(A)(B)と前記クロスメンバ(C)とで断面閉鎖状
の空間(S)を形成すると共に、該クロスメンバ(C)
の長さ方向中間部に支持ブラケット(D)を取付けて、
該支持ブラケット(D)にエンジンを弾性的に支持する
ようにしている。
ところで以上のボディ構造からなる自動車では、第5図
からも明らかなように組付性等の理由から前記支持ブラ
ケット(D)に対するエンジンの支持点(P)が前記ク
ロスメンバ(C)よりも前方(第5図左方向)にオフセ
ットしているのが一般的であり、そのためエンジン駆動
に伴う振動により、前記クロスメンバと前記フロアパネ
ルの前端部とで構成される断面閉鎖状の骨格が、前記支
持ブラケットを介して特にその長さ方向中間部で捩れ方
向(第5図矢印X方向)に振動し、これに伴いフロアパ
ネル(A)が波打ち現象を起こして、車室内にこもり音
が発生する。
しかしてエンジンの駆動に伴い振動数が、前記クロスメ
ンバとフロアパネルの前端部とで構成される骨格の固有
振動数と一致すると、前記振動が増大するいわゆる共振
現象が発生して、前記車室内のこもり音が非常に大きく
なるのであって、かかる共振現象は、前記した従来のボ
ディ構造ではエンジンの常用回転数領域内(例えば4000
rpm)で発生することが多い。
本考案は以上の実情に鑑みて開発したもので、目的とす
るところは、極めて簡単な構成により、前記クロスメン
バとフロアパネルとで構成される断面閉鎖状の骨格の固
有振動数をエンジンの常用回転数の領域外とすると同時
に、前記骨格の剛性を充分高めることの出来るボディ構
造を提供するにある。
(課題を解決するための手段) しかして本考案は、フロアパネルの前端部とダッシュパ
ネルの下端部とを結合して、これら両パネルの結合部位
に、相対向する上壁及び下壁とこれら上壁及び下壁の前
端を連結する前壁とを備えた車幅方向に延びるクロスメ
ンバを組付けて、前記両パネルと前記クロスメンバとで
断面閉鎖状の空間を備えた骨格を形成すると共に、該ク
ロスメンバの長さ方向中間部にエンジンの支持ブラケッ
トをボルト止めするようにした車両において、前記閉鎖
空間内における前記クロスメンバの上壁及び下壁にそれ
ぞれ重合する上部対向壁及び下部対向壁と、該上部対向
壁と下部対向壁の前端部を連結する前部側壁と、上部対
向壁と下部対向壁の左右両端部を連結する左右側壁と、
上部対向壁と下部対向壁の後端部を連結する後部側壁と
を備えたボックス体を形成して、該ボックス体を、前記
閉鎖空間内における前記クロスメンバの長さ方向中間部
に固着する一方、前記クロスメンバの上下壁及び該上下
壁に重合する前記ボックス体の上下対向壁にボルトの挿
通孔を設け、前記支持ブラケットの取付用ボルトを前記
挿通孔に挿通すると共に、該ボルトの挿通端部にナット
を螺締して、前記支持ブラケットを前記クロスメンバに
固定していることを特徴とするものである。
(作用) 本考案によれば、エンジン駆動に伴う振動により、エン
ジンの支持ブラケットからの入力が前記ボルトを介して
前記クロスメンバの長さ方向中間部に作用して、前記閉
鎖空間が崩れようとしても、前記閉鎖空間内において前
記クロスメンバの上下壁間に介装されている前記ボック
ス体が前記クロスメンバの上下壁の変形を阻止して、前
記閉鎖空間の崩れるを阻止するのであって、従って、前
記フロアパネルと前記クロスメンバとで構成される骨格
のうち特に振動が大きく生じる車幅方向中間部の剛性が
充分高まるので、該骨格の振動が小さくなるし、前記骨
格の固有振動数をエンジンの常用回転数の領域外とする
ことが出来、エンジンの常用回転域では、該エンジンの
振動により前記骨格が共振するのを抑制することが出来
る。
(実施例) 以下本考案にかかるボデぃ構造の一実施例を図面に基づ
いて説明する。
第1図の概略断面図はセダン型の自動車における車室と
エンジンルームとの境界部位を示し、図中、(1)は車
室(R1)とエンジンルーム(R2)を区画するダッシュパ
ネル、(2)は車室(R1)とフロアを形成するフロアパ
ネルであって、該フロアパネル(2)の前端に斜め上方
に向けて延びる傾斜壁部(21)を設け、該傾斜壁部(2
1)の遊端部を前記ダッシュパネル(2)の下端部に溶
接で固着している。
また(3)は車幅方向ほぼ全長にわたって延びる断面略
コ字状のクロスメンバであって、該クロスメンバ(3)
は、第3図に示すごとく、長さ方向中間部を正面から見
て上方に山形に曲げて、該クロスメンバ(3)の長さ方
向中間部下方にフロアトンネルが構成されるように成し
ている。
懸かるクロスメンバ(3)は相対向する上下壁(31)
(32)とこれら上下壁(31)(32)の前端を連結する前
壁(33)とを備え、前記上壁(31)の後端部を、前記ダ
ッシュパネル(1)とフロアパネル(2)との結合部位
に同時に結合すると共に、前記下壁(32)の後端部を前
記フロアパネル(2)の前端部に結合し、該クロスメン
バ(3)と前記フロアパネル(2)の傾斜壁部(21)と
で、車幅方向ほぼ全長にわたって延びる断面閉鎖状の空
間(S1)を備えた骨格を形成している。
また(4)は、エンジン(図示せず)を車体に弾性支持
するための支持ブラケットであって、該支持ブラケット
(4)は、前記クロスメンバ(3)における長さ方向中
間部にボルト(41)及びナット(42)を介して固定する
ようにしている。
尚、前記支持ブラケット(4)におけるエンジンの支持
点(P)は、前記クロスメンバ(3)よりも前方(第1
図左方向)にオフセットしている。
しかして以上の構成において図に示す実施例では、第2
図に示すごとく、後部が開口する箱状のボックス本体
(50)と、該ボックス本体(50)の開口を閉鎖する閉鎖
プレート(51)とから成り、前記閉鎖プレート(51)を
前記ボックス本体(50)の開口端縁に溶接で固着するこ
とにより、前記閉鎖空間(S1)内における前記クロスメ
ンバ(3)の上壁(31)及び下壁(32)の内面にそれぞ
れ重合する上部対向壁(5a)及び下部対向壁(5b)と、
該上部対向壁(5a)と下部対向壁(5b)の前端部を連結
する前部側壁(5c)と、上部対向壁(5a)と下部対向壁
(5b)の左右両端部を連結する左右側壁(5d)と、上部
対向壁(5a)と下部対向壁(5b)の後端部を連結する後
部側壁(5e)とを備え、内部を前記閉鎖空間(S1)とは
独立する密閉空間(S2)とした直方体状のボックス体
(5)を形成し、該ボックス体(5)を、前記閉鎖空間
(S1)内における前記クロスメンバ(3)の長さ方向中
間部内面に嵌合させて、該ボックス体(5)を前記クロ
スメンバ(3)に溶接で固着し、該ボックス体(5)の
組付により、前記クロスメンバ(3)とフロアパネル
(2)の傾斜壁部(21)とで構成される骨格(6)の固
有振動数を、エンジンが常用回転数域外(例えば7000rp
m)での回転時となった時に発生するエンジンの振動数
とする一方、前記クロスメンバ(3)の上下壁(31)
(32)及び該上下壁(31)(32)に重合する前記ボック
ス体(5)の上下対向壁(5a)(5b)にボルトの挿通孔
(6)を設けるのである。
そして、前記支持ブラケット(4)の取付用ボルト(4
1)を前記挿通孔(6)に挿通すると共に、該ボルト(4
1)の挿通端部にナット(42)を螺締することで、前記
支持ブラケット(4)を、前記ボックス体(5)を組み
込んだ前記クロスメンバ(3)の長さ方向中間部に固定
するのである。
尚図中(43)は、前記ボルト(41)に挿通したカラーを
示す。
以上のボディ構造において、エンジン駆動に伴う振動に
より、前記骨格(6)が前記支持ブラケット(4)を介
して、第1図矢印X方向に振動し、特に該骨格(6)に
おける長さ方向中間部、即ち前記支持ブラケット(4)
の取付部位が大きく振動しようとするのであるが、かか
る部位には、前記閉鎖空間(S1)とは独立した密閉空間
(S2)を備えた前記ボックス体(5)が組込まれて、前
記閉鎖空間(S1)と密閉空間(S2)とが構成されること
となっているので、該骨格(6)の長さ方向中間部の剛
性が充分高められ、従って前記骨格(6)の長さ方向中
間部の振動が抑制されるのである。
即ち、エンジン駆動に伴う振動により、前記支持ブラケ
ット(4)からの入力が前記ボルトを介して前記クロス
メンバの長さ方向中間部に作用して、前記閉鎖空間(S
1)が崩れようとしても、この閉鎖空間(S1)内におい
て前記クロスメンバ(3)の上下壁間に介装されている
前記ボックス体(5)が、該クロスメンバ(3)の変形
を阻止して、前記閉鎖空間(S1)の崩れを阻止するので
ある。
また前記ボックス体(5)の前記骨格(6)への組付に
よりエンジンの常用回転数領域内では、前記骨格(6)
が共振する虞もないのである。従って、フロアパネル
(2)の波打ち現象も抑制されて、車室内のこもり音も
それだけ小さくなるのである。
しかして第4図は車室内のこもり音を測定したデータで
あって、図中一点鎖線は、前記リインホースメント
(5)を備えない従来のボディ構造の場合を示し、実線
はリインホースメント(5)を備えた前記実施例の場合
を示したものであって、かかるデータからも明確なよう
に、実施例の構造を備えた自動車ではその車室内に発生
するこもり音を低減することが出来、しかも従来では骨
格の共振により車室内のこもり音が高くなるエンジンの
回転数が4000rpm近傍において特に低減していることが
分かる。
(考案の効果) 以上のごとく本考案は、フロアパネルの前端部とダッシ
ュパネルの下端部とを結合して、これら両パネルの結合
部位に、相対向する上壁及び下壁とこれら上壁及び下壁
の前端を連結する前壁とを備えた車幅方向に延びるクロ
スメンバを組付けて、前記両パネルと前記クロスメンバ
とで断面閉鎖状の空間を備えた骨格を形成すると共に、
該クロスメンバの長さ方向中間部にエンジンの支持ブラ
ケットをボルト止めするようにした車両において、前記
閉鎖空間内における前記クロスメンバの上壁及び下壁に
それぞれ重合する上部対向壁及び下部対向壁と、該上部
対向壁と下部対向壁の前端部を連結する前部側壁と、上
部対向壁と下部対向壁の左右両端部を連結する左右側壁
と、上部対向壁と下部対向壁の後端部を連結する後部側
壁とを備えたボックス体を形成して、該ボックス体を、
前記閉鎖空間内における前記クロスメンバの長さ方向中
間部に固着する一方、前記クロスメンバの上下壁及び該
上下壁に重合する前記ボックス体の上下対向壁にボルト
の挿通孔を設け、前記支持ブラケットの取付用ボルトを
前記挿通孔に挿通すると共に、該ボルトの挿通端部にナ
ットを螺締して、前記支持ブラケットを前記クロスメン
バに固定したことにより、エンジン駆動に伴う振動によ
り、エンジンの支持ブラケットからの入力が前記ボルト
を介して前記クロスメンバの長さ方向中間部に作用し
て、前記閉鎖空間が崩れようとしても、前記閉鎖空間内
において前記クロスメンバの上下壁間に介装されている
前記ボックス体が、前記クロスメンバの変形を阻止し
て、前記閉鎖空間の崩れを抑制することが出来るし、し
かも前記フロアパネルと前記クロスメンバとで構成され
る骨格のうち特に振動が大きく生じる車幅方向中間部の
剛性が充分高まるので、該骨格の振動が小さくなるし、
前記骨格の固有振動数をエンジンの常用回転数の領域外
にして、該エンジンの振動により前記骨格が共振するの
を抑制することも出来、従ってフロアパネルの波打ち現
象が抑制されて、車室内のこもり音もそれだけ小さくす
ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるボディ構造の一実施例を示す要
部の断面図、第2図はクロスメンバ及びボックス体を分
解して示す概略斜視図、第3図はクロスメンバの概略正
面図、第4図は車室内のこもり音を測定結果を示す説明
図、第5図は従来のボディ構造の一例を示す概略断面図
である。 (1)……ダッシュパネル (2)……フロアパネル (3)……クロスメンバ (31)……上壁 (32)……下壁 (4)……支持ブラケット (41)……ボルト (42)……ナット (5)……ボックス体 (5a)……上部対向壁 (5b)……下部対向壁 (5c)……前部側壁 (5d)……左右側壁 (5e)……後部側壁 (6)……挿通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルの前端部とダッシュパネルの
    下端部とを結合して、これら両パネルの結合部位に、相
    対向する上壁及び下壁とこれら上壁及び下壁の前端を連
    結する前壁とを備えた車幅方向に延びるクロスメンバを
    組付けて、前記両パネルと前記クロスメンバとで断面閉
    鎖状の空間を備えた骨格を形成すると共に、該クロスメ
    ンバの長さ方向中間部にエンジンの支持ブラケットをボ
    ルト止めするようにした車両において、前記閉鎖空間内
    における前記クロスメンバの上壁及び下壁にそれぞれ重
    合する上部対向壁及び下部対向壁と、該上部対向壁と下
    部対向壁の前端部を連結する前部側壁と、上部対向壁と
    下部対向壁の左右両端部を連結する左右側壁と、上部対
    向壁と下部対向壁の後端部を連結する後部側壁とを備え
    たボックス体を形成して、該ボックス体を、前記閉鎖空
    間内における前記クロスメンバの長さ方向中間部に固着
    する一方、前記クロスメンバの上下壁及び該上下壁に重
    合する前記ボックス体の上下対向壁にボルトの挿通孔を
    設け、前記支持ブラケットの取付用ボルトを前記挿通孔
    に挿通すると共に、該ボルトの挿通端部にナットを螺締
    して、前記支持ブラケットを前記クロスメンバに固定し
    ていることを特徴とする車両のボディ構造。
JP1989056738U 1989-05-17 1989-05-17 車両のボディ構造 Expired - Lifetime JPH0733986Y2 (ja)

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