JPH073707B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH073707B2 JPH073707B2 JP27947389A JP27947389A JPH073707B2 JP H073707 B2 JPH073707 B2 JP H073707B2 JP 27947389 A JP27947389 A JP 27947389A JP 27947389 A JP27947389 A JP 27947389A JP H073707 B2 JPH073707 B2 JP H073707B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magneto
- recording medium
- film
- optical recording
- dielectric layer
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光磁気記録媒体、特には化学的安定性にすぐれ
ており、カー回転角が大きく、光透過性がすぐれていて
C/Nもよく、記録密度の向上をはかることができる光磁
気記録媒体に関するものである。
ており、カー回転角が大きく、光透過性がすぐれていて
C/Nもよく、記録密度の向上をはかることができる光磁
気記録媒体に関するものである。
[従来の技術] 近年、情報化社会の進展に伴なって書換可能な光磁気メ
モリが注目を集めており、この光磁気メモリ用磁性膜と
してTbFeCoなどの希土類元素−遷移金属元素膜が用いら
れているが、このものは得られるカー回転角があまり大
きくないためにこれには再生信号のC/Nが十分でないと
いう欠点がある。
モリが注目を集めており、この光磁気メモリ用磁性膜と
してTbFeCoなどの希土類元素−遷移金属元素膜が用いら
れているが、このものは得られるカー回転角があまり大
きくないためにこれには再生信号のC/Nが十分でないと
いう欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] そのため、この種の光磁気記録媒体については従来公知
の非晶質磁性体膜の表面にSiO,SiN,AlNなどの誘電体層
(膜)を形成し、その膜厚をλ/4n(λはレーザー波
長、nは屈折率)とすることによって見かけのカー回転
角を増大させ、C/Nを大きくする(エンハンス効果)こ
とが行なわれているが、これによる特性向上はまだ不十
分であり、この誘電体層についてはさらに高屈折率で透
明性のよいものが求められている。
の非晶質磁性体膜の表面にSiO,SiN,AlNなどの誘電体層
(膜)を形成し、その膜厚をλ/4n(λはレーザー波
長、nは屈折率)とすることによって見かけのカー回転
角を増大させ、C/Nを大きくする(エンハンス効果)こ
とが行なわれているが、これによる特性向上はまだ不十
分であり、この誘電体層についてはさらに高屈折率で透
明性のよいものが求められている。
また、ここに使用されている非晶質磁性体膜は希土類金
属を含んでいるが、この希土類金属が極めて酸化され易
いものであるために、これには高温高湿下で簡単に磁気
特性が劣化するという難点があり、上記の誘電体層に保
護膜としての役割を負わせるという提案もあるが、SiO
などの酸化物では逆に希土類元素がSiO中のOと酸化反
応を起こしてしまうためにその効果は十分なものではな
いし、SiN,AlNなどの窒化物には、このような反応性が
小さいので耐蝕性向上という目的には適しているもの
の、これには樹脂基板などに成膜するときにクラックが
生じ易く、機械的強度に問題がある。
属を含んでいるが、この希土類金属が極めて酸化され易
いものであるために、これには高温高湿下で簡単に磁気
特性が劣化するという難点があり、上記の誘電体層に保
護膜としての役割を負わせるという提案もあるが、SiO
などの酸化物では逆に希土類元素がSiO中のOと酸化反
応を起こしてしまうためにその効果は十分なものではな
いし、SiN,AlNなどの窒化物には、このような反応性が
小さいので耐蝕性向上という目的には適しているもの
の、これには樹脂基板などに成膜するときにクラックが
生じ易く、機械的強度に問題がある。
なお、この誘電体膜についてはBNを使用することも提案
されており[M.Asano et al,IEEE.Trans.Magn.MAG-23,2
620,(1987)参照]、これは屈折率が大きく、透明であ
り、誘電体膜としての特性もすぐれているが、これには
スパッタリング法で成膜しても完全なアモルファス状態
で形成することが難しく、組成が不均一で表面に凹凸が
生じてしまい、耐久性の点に問題がある。
されており[M.Asano et al,IEEE.Trans.Magn.MAG-23,2
620,(1987)参照]、これは屈折率が大きく、透明であ
り、誘電体膜としての特性もすぐれているが、これには
スパッタリング法で成膜しても完全なアモルファス状態
で形成することが難しく、組成が不均一で表面に凹凸が
生じてしまい、耐久性の点に問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明はこのような課題を解決することのできる光磁気
記録媒体に関するもので、これは光の入射側に置かれる
透明基板上に、誘電体層、磁性膜、反射膜を設けてなる
光磁気記録媒体において、誘電体層がHを含むBNからな
る非晶質材料から作られることを特徴とするものであ
る。
記録媒体に関するもので、これは光の入射側に置かれる
透明基板上に、誘電体層、磁性膜、反射膜を設けてなる
光磁気記録媒体において、誘電体層がHを含むBNからな
る非晶質材料から作られることを特徴とするものであ
る。
すなわち、本発明者らはカー回転角が大きく、光透過性
がすぐれていてC/Nもよく、記録密度も向上した光磁気
記録媒体を開発すべく種々検討した結果、基体上に設け
られる誘電体層をHを含むBNからなる非晶質材料(以下
アモルファスBN:H膜材料と略記する)で作ると、1)こ
の膜材料がHを含んでいるので、Hを含まないアモルフ
ァスBN膜にくらべてアモルファスになり易く、組成が均
一で表面の平滑な膜を得ることができる、2)従来用い
られてきたSiO,SiN,AlNなどが屈折率1.4〜1.8であるの
に比べて、このアモルファスBN:H膜は屈折率が1.75〜2.
15であるために、大きなエンハンス効果をもっており、
これはまた光透過性がよく、特に可視〜赤外領域で極め
て高い透過性を有するので、C/Nの大きな光磁気記録媒
体を与える、3)アモルファスBN:H膜は熱伝導性が小さ
いために照射するレーザーの熱拡散が小さく、記録ビッ
ト径の広がりを抑えることができるので、記録密度の向
上をはかることができる、4)従来の保護膜にくらべて
耐久性、機械的強度の面ですぐれているので、磁性膜の
保護が図れるという効果の得られることを見出し、この
アモルファスBN:H膜の形成方法などについての研究を行
なって本発明を完成させた。
がすぐれていてC/Nもよく、記録密度も向上した光磁気
記録媒体を開発すべく種々検討した結果、基体上に設け
られる誘電体層をHを含むBNからなる非晶質材料(以下
アモルファスBN:H膜材料と略記する)で作ると、1)こ
の膜材料がHを含んでいるので、Hを含まないアモルフ
ァスBN膜にくらべてアモルファスになり易く、組成が均
一で表面の平滑な膜を得ることができる、2)従来用い
られてきたSiO,SiN,AlNなどが屈折率1.4〜1.8であるの
に比べて、このアモルファスBN:H膜は屈折率が1.75〜2.
15であるために、大きなエンハンス効果をもっており、
これはまた光透過性がよく、特に可視〜赤外領域で極め
て高い透過性を有するので、C/Nの大きな光磁気記録媒
体を与える、3)アモルファスBN:H膜は熱伝導性が小さ
いために照射するレーザーの熱拡散が小さく、記録ビッ
ト径の広がりを抑えることができるので、記録密度の向
上をはかることができる、4)従来の保護膜にくらべて
耐久性、機械的強度の面ですぐれているので、磁性膜の
保護が図れるという効果の得られることを見出し、この
アモルファスBN:H膜の形成方法などについての研究を行
なって本発明を完成させた。
以下にこれをさらに詳述する。
[作 用] 本発明の光磁気記録媒体は透明基板上に誘電体層、磁性
膜、反射膜を設けてなる光磁気記録媒体における誘電体
層をアモルファスBN:H膜としたものである。
膜、反射膜を設けてなる光磁気記録媒体における誘電体
層をアモルファスBN:H膜としたものである。
この光磁気記録媒体の構成は公知のものであり、これは
例えば第1図に示したように、トラッキング用ガイドグ
ループが形成されたガラス、石英ガラス、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などからなる
透明基板1の上に誘電体膜2、磁性膜3、誘電体膜2と
同質の誘電体膜4および反射膜5を順次積層されたもの
であり、これは第2図に示したように透明基板7の上に
誘電体膜8、磁性膜9、誘電体膜10を順次積層した3層
構造のものであってもよく、これらにおいてはこの透明
基板1,7の光の入射側から光6,11が入射すると光6は反
射膜5で反射され、磁性膜の膜厚を厚くした第2図のも
のでは入射光11は磁性膜9で反射される。
例えば第1図に示したように、トラッキング用ガイドグ
ループが形成されたガラス、石英ガラス、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などからなる
透明基板1の上に誘電体膜2、磁性膜3、誘電体膜2と
同質の誘電体膜4および反射膜5を順次積層されたもの
であり、これは第2図に示したように透明基板7の上に
誘電体膜8、磁性膜9、誘電体膜10を順次積層した3層
構造のものであってもよく、これらにおいてはこの透明
基板1,7の光の入射側から光6,11が入射すると光6は反
射膜5で反射され、磁性膜の膜厚を厚くした第2図のも
のでは入射光11は磁性膜9で反射される。
本発明の光磁気記録媒体ではこの誘電体膜2,8および/
または4,10が前記したアモルファスBN:H膜で形成される
のであるが、この誘電体膜の形成は三塩化ほう素(BC
l3)、三フッ化ほう素(BF3)のようなハロゲン化ほう
素やジボラン(B2H6)のような水素化ほう素からなるほ
う素源とアンモニア(NH3)やアミン類などのような含
窒素ガスからなる窒素源を反応装置中に導入し、化学気
相蒸着法(以下CVD法と略記する。)で行えばよいが、
このCVD法については真空装置内に反応ガスを導入し、
プラズマ励起してこれを分解させ、基板上に膜を形成さ
せるプラズマCVD法とすれば400℃以下の低温下でも成膜
が可能となるので、耐熱性で問題となる樹脂基板の場合
に有利性が与えられる。なお、この場合上記したほう素
源、窒素源がいずれも水素原子を有しないものである場
合にはH2ガスまたは含水素ガスを第4成分として併用す
る必要があるが、原料ガスの入手性および取扱いの容易
さからこの原料ガスはB2H6とNH3とすることが好まし
い。
または4,10が前記したアモルファスBN:H膜で形成される
のであるが、この誘電体膜の形成は三塩化ほう素(BC
l3)、三フッ化ほう素(BF3)のようなハロゲン化ほう
素やジボラン(B2H6)のような水素化ほう素からなるほ
う素源とアンモニア(NH3)やアミン類などのような含
窒素ガスからなる窒素源を反応装置中に導入し、化学気
相蒸着法(以下CVD法と略記する。)で行えばよいが、
このCVD法については真空装置内に反応ガスを導入し、
プラズマ励起してこれを分解させ、基板上に膜を形成さ
せるプラズマCVD法とすれば400℃以下の低温下でも成膜
が可能となるので、耐熱性で問題となる樹脂基板の場合
に有利性が与えられる。なお、この場合上記したほう素
源、窒素源がいずれも水素原子を有しないものである場
合にはH2ガスまたは含水素ガスを第4成分として併用す
る必要があるが、原料ガスの入手性および取扱いの容易
さからこの原料ガスはB2H6とNH3とすることが好まし
い。
また、この誘電体膜の形成はスパッタリング法で行なう
こともでき、この場合にはBNまたはBをターゲットと
し、真空装置内をAr-H2またはAr-H2-N2などの混合ガス
雰囲気とし、これに高周波を印加して反応スパッタリン
グによって基板に誘電体膜を形成させればよい。
こともでき、この場合にはBNまたはBをターゲットと
し、真空装置内をAr-H2またはAr-H2-N2などの混合ガス
雰囲気とし、これに高周波を印加して反応スパッタリン
グによって基板に誘電体膜を形成させればよい。
このようにして得た誘電体膜はアモルファスBNとHから
なる厚さ500〜1,000Åのものとされるが、この各元素の
組成比に特に制限はない。しかし、このものは屈折率が
1.75未満では媒体表面での光の多重反射によるθKの見
かけ上の増大(エンハンス効果)が期待できず、逆に2.
15より大きくしようとすると膜質が低下し、機械的強度
や耐久性に悪影響が及ぼされるので、屈折率(n)が1.
75〜2.15のものとすることが望ましいが、この組成は重
量比でほう素元素100に対して窒素元素が10〜30、水素
原子が5〜15の範囲のものとすることが好ましく、これ
は成膜条件によって各元素の組成比を調節して成膜させ
ればよい。
なる厚さ500〜1,000Åのものとされるが、この各元素の
組成比に特に制限はない。しかし、このものは屈折率が
1.75未満では媒体表面での光の多重反射によるθKの見
かけ上の増大(エンハンス効果)が期待できず、逆に2.
15より大きくしようとすると膜質が低下し、機械的強度
や耐久性に悪影響が及ぼされるので、屈折率(n)が1.
75〜2.15のものとすることが望ましいが、この組成は重
量比でほう素元素100に対して窒素元素が10〜30、水素
原子が5〜15の範囲のものとすることが好ましく、これ
は成膜条件によって各元素の組成比を調節して成膜させ
ればよい。
なお、本発明の光磁気記録媒体は基体上に成膜されたこ
の誘電体層の上に磁性膜と反射膜を形成するのである
が、これらはいずれも公知のものでよく、この磁性膜は
希土類元素−遷移金属元素膜からなるもの、したがって
Tb,Dy,Gd,Ndなどの希土類元素とFe,Co,Niなどの遷移金
属元素からなる、例えばTbFe,TbFeCo,GdTbFe,GdDyFeCo
などからなる非晶質金属膜を第1図の構造のものでは20
0〜500Å、第2図の構造のものでは800〜1,000Å程度の
厚さでスパッタリング法で形成すればよく、この反射層
はAl,Cu,Au,Agなどの金属膜を厚さ200〜1,000Å程度で
設ければよい。
の誘電体層の上に磁性膜と反射膜を形成するのである
が、これらはいずれも公知のものでよく、この磁性膜は
希土類元素−遷移金属元素膜からなるもの、したがって
Tb,Dy,Gd,Ndなどの希土類元素とFe,Co,Niなどの遷移金
属元素からなる、例えばTbFe,TbFeCo,GdTbFe,GdDyFeCo
などからなる非晶質金属膜を第1図の構造のものでは20
0〜500Å、第2図の構造のものでは800〜1,000Å程度の
厚さでスパッタリング法で形成すればよく、この反射層
はAl,Cu,Au,Agなどの金属膜を厚さ200〜1,000Å程度で
設ければよい。
[実施例] つぎに本発明の実施例,比較例をあげる。
実施例1〜4,比較例1〜2 プラズマCVD装置にガラス基板をセットして100℃に加熱
し、装置内に第1表に示したモル比のB2H6,NH3のガスを
導入し、装置内の圧力を2.5トールに保持し200Wの高周
波を印加してプラズマCVD法で基板上にアモルファスBN:
H膜を成膜させ、この膜のB,Nの組成比をESCA,AESで、ま
たHの分析をRBS,HFSで測定すると共に、この膜の屈折
率、透過率を測定したところ第1表に示したとおりの結
果が得られた(実施例1〜3)。
し、装置内に第1表に示したモル比のB2H6,NH3のガスを
導入し、装置内の圧力を2.5トールに保持し200Wの高周
波を印加してプラズマCVD法で基板上にアモルファスBN:
H膜を成膜させ、この膜のB,Nの組成比をESCA,AESで、ま
たHの分析をRBS,HFSで測定すると共に、この膜の屈折
率、透過率を測定したところ第1表に示したとおりの結
果が得られた(実施例1〜3)。
また、このアモルファスBN:H膜の形成についてはスパッ
タリング法で行なうこととし、真空装置内にガラス基板
とターゲットとしてのBNを入れ、装置内をArガス80%、
H2ガス5%、N2ガス15%からなる混合ガス雰囲気とし、
圧力を10×10-3トールとしてここに出力300Wの高周波を
印加してスパッタリングによって基板上にアモルファス
BN:H膜を形成させ、この膜の組成、屈折率および透過率
をしらべたところ、第1表に併記したとおりの結果が得
られた(実施例4)が、比較のためにこのスパッタリン
グ法でHを含まないをBNまたはSiO膜を作成したとこ
ろ、得られた誘電膜の屈折率,透過率は第1表に併記し
たように実施例4のものにくらべて劣るものであった。
タリング法で行なうこととし、真空装置内にガラス基板
とターゲットとしてのBNを入れ、装置内をArガス80%、
H2ガス5%、N2ガス15%からなる混合ガス雰囲気とし、
圧力を10×10-3トールとしてここに出力300Wの高周波を
印加してスパッタリングによって基板上にアモルファス
BN:H膜を形成させ、この膜の組成、屈折率および透過率
をしらべたところ、第1表に併記したとおりの結果が得
られた(実施例4)が、比較のためにこのスパッタリン
グ法でHを含まないをBNまたはSiO膜を作成したとこ
ろ、得られた誘電膜の屈折率,透過率は第1表に併記し
たように実施例4のものにくらべて劣るものであった。
つぎにこの実施例1で得たアモルファスBN:H膜の上にAr
ガス圧7×10-3トール、高周波出力300Wという条件で厚
さ200ÅのTbFe磁性膜を形成させ、この上に上記と同じ
プラズマCVD法でアモルファスBN:H膜を成膜させ、さら
にこの上に厚さ400Åのアルミニウム反射膜を上記した
磁性膜形成と同じ条件のスパッタリング法で形成して光
磁気記録媒体を作り、この誘電体膜の膜厚を変化させた
ときの波長633nmのレーザーに対するカー回転角の変化
をしらべたところ、第3図に示したとおりの結果が得ら
れ、またこのものの耐久性をしらべるために85℃,85%R
Hの条件下での保持時間と保磁力との関係をしらべたと
ころ、第4図に示したとおりの結果が得られた。
ガス圧7×10-3トール、高周波出力300Wという条件で厚
さ200ÅのTbFe磁性膜を形成させ、この上に上記と同じ
プラズマCVD法でアモルファスBN:H膜を成膜させ、さら
にこの上に厚さ400Åのアルミニウム反射膜を上記した
磁性膜形成と同じ条件のスパッタリング法で形成して光
磁気記録媒体を作り、この誘電体膜の膜厚を変化させた
ときの波長633nmのレーザーに対するカー回転角の変化
をしらべたところ、第3図に示したとおりの結果が得ら
れ、またこのものの耐久性をしらべるために85℃,85%R
Hの条件下での保持時間と保磁力との関係をしらべたと
ころ、第4図に示したとおりの結果が得られた。
なお、この実験については比較のためにこの誘電体層を
Hを含まないBNまたはSiOで形成したものについても行
なったところ、第3図、第4図に併記したとおりの結果
が得られ、実施例1のものは膜厚dがd=λ/4nである8
0nm付近でθKが最大値2.0となるので十分なエンハンス
効果のあることが示されているが、BN,SiOではこれに劣
り、さらに実施例1のものは500時間経過後も保磁力が
殆んど低下しないのに対し、BN,SiOではこれがかなり低
下することが確認された。
Hを含まないBNまたはSiOで形成したものについても行
なったところ、第3図、第4図に併記したとおりの結果
が得られ、実施例1のものは膜厚dがd=λ/4nである8
0nm付近でθKが最大値2.0となるので十分なエンハンス
効果のあることが示されているが、BN,SiOではこれに劣
り、さらに実施例1のものは500時間経過後も保磁力が
殆んど低下しないのに対し、BN,SiOではこれがかなり低
下することが確認された。
[発明の効果] 本発明は光磁気記録媒体に関するもので、これは前記し
たように基板に誘電体膜、磁性膜、反射膜を設けた光磁
気記録媒体において、この誘電体をHを含むBNからなる
非晶質材料とするというものであり、これによればこの
誘電体膜が屈折率1.75〜2.15のものとなるので大きなエ
ンハンス効果をもつものとなり、カー回転角の増大がは
かれるし、これは透過性がすぐれているのでC/Nが増大
されるほか、この非晶質膜はHを含んでいるので膜面が
平滑なものとなり、熱伝導度が小さいのでレーザーの熱
拡散が小さくなって記録ビットの径の広がりが抑えられ
るので記録密度が向上されるという有利性が与えられ
る。
たように基板に誘電体膜、磁性膜、反射膜を設けた光磁
気記録媒体において、この誘電体をHを含むBNからなる
非晶質材料とするというものであり、これによればこの
誘電体膜が屈折率1.75〜2.15のものとなるので大きなエ
ンハンス効果をもつものとなり、カー回転角の増大がは
かれるし、これは透過性がすぐれているのでC/Nが増大
されるほか、この非晶質膜はHを含んでいるので膜面が
平滑なものとなり、熱伝導度が小さいのでレーザーの熱
拡散が小さくなって記録ビットの径の広がりが抑えられ
るので記録密度が向上されるという有利性が与えられ
る。
第1図、第2図は光磁気記録媒体の構成図、第3図は実
施例、比較例における誘電体膜の膜厚とカー回転角との
関係グラフ、第4図は実施例、比較例における保持時間
と保磁力との関係グラフを示したものである。 図中の符号: 1,7……透明基板 2,4,8,10……誘電体膜(層) 3,9……磁性膜 5……反射膜
施例、比較例における誘電体膜の膜厚とカー回転角との
関係グラフ、第4図は実施例、比較例における保持時間
と保磁力との関係グラフを示したものである。 図中の符号: 1,7……透明基板 2,4,8,10……誘電体膜(層) 3,9……磁性膜 5……反射膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 忠雄 神奈川県川崎市高津区坂戸100―1 信越 化学工業株式会社コーポレートリサーチセ ンター内 (72)発明者 清水 佳昌 神奈川県川崎市高津区坂戸100―1 信越 化学工業株式会社コーポレートリサーチセ ンター内 (72)発明者 久保田 芳宏 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 樫田 周 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−18546(JP,A) 特開 昭62−67750(JP,A) 特開 昭61−39955(JP,A) 特開 昭60−191449(JP,A) 特開 平3−105744(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】光の入射側に置かれる透明基板上に、誘電
体層、磁性膜、反射膜を設けて成る光磁気記録媒体にお
いて、誘電体層がHを含むBNからなる非晶質材料で作ら
れることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】非晶質材料が重量組成比でB:N:Hが100:10
〜30:5〜15からなるものとされる請求項1に記載の光磁
気記録媒体。 - 【請求項3】非晶質材料が屈折率(n)=1.75〜2.15の
ものとされる請求項1に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項4】誘電体層がプラズマCVD法またはスパッタ
リング法によって形成される請求項1に記載の光磁気記
録媒体。 - 【請求項5】誘電体層がアンモニアとジボランを原料と
するプラズマCVD法で形成される請求項1に記載の光磁
気記録媒体。 - 【請求項6】誘電体層がBNをターゲットとし、Ar-H2混
合ガス雰囲気下またはAr-N2-H2混合ガス雰囲気下でのス
パッタリング法によって形成される請求項1に記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項7】誘電体層がBをターゲットとし、Ar-N2-H2
混合ガス雰囲気下でのスパッタリング法で形成される請
求項1に記載の光磁気記録媒体。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27947389A JPH073707B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 光磁気記録媒体 |
| DE69016171T DE69016171T2 (de) | 1989-10-26 | 1990-10-23 | Magnetooptisches Aufzeichnungsmedium. |
| EP90120313A EP0427982B1 (en) | 1989-10-26 | 1990-10-23 | Magneto-optical recording medium |
| US07/601,659 US5118573A (en) | 1989-10-26 | 1990-10-25 | Magneto-optical recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27947389A JPH073707B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03141058A JPH03141058A (ja) | 1991-06-17 |
| JPH073707B2 true JPH073707B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=17611549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27947389A Expired - Lifetime JPH073707B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073707B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-26 JP JP27947389A patent/JPH073707B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03141058A (ja) | 1991-06-17 |
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