JPH0737106B2 - 滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板 - Google Patents
滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板Info
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- JPH0737106B2 JPH0737106B2 JP62215003A JP21500387A JPH0737106B2 JP H0737106 B2 JPH0737106 B2 JP H0737106B2 JP 62215003 A JP62215003 A JP 62215003A JP 21500387 A JP21500387 A JP 21500387A JP H0737106 B2 JPH0737106 B2 JP H0737106B2
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶接性付与の目的で塗装前処理を施したステ
ンレス鋼板の上に防錆顔料と黒鉛粉末とを含有する下塗
り塗膜の上に着色顔料とステンレス鋼粉末とを含有させ
た表面粗度の大きいフツ素樹脂系塗料より成る中塗り塗
膜を形成された塗装鋼板の表面層上に、更に滑雪性付与
の目的で小さな粗度で顔料を含まないフツ素樹脂系塗料
より成る上塗り塗膜を中塗り塗膜に融着させて形成させ
た滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板に関するものであ
る。
ンレス鋼板の上に防錆顔料と黒鉛粉末とを含有する下塗
り塗膜の上に着色顔料とステンレス鋼粉末とを含有させ
た表面粗度の大きいフツ素樹脂系塗料より成る中塗り塗
膜を形成された塗装鋼板の表面層上に、更に滑雪性付与
の目的で小さな粗度で顔料を含まないフツ素樹脂系塗料
より成る上塗り塗膜を中塗り塗膜に融着させて形成させ
た滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板に関するものであ
る。
豪雪地帯における屋根積雪降ろしに伴う住民の肉体的・
精神的な疲労,安全面及び経済的な負担は、大きな社会
問題となつている。その一つの対策として家屋を耐雪構
造にし屋根積雪が自然に融雪するのを待つ方法や、何ら
かのエネルギーを加えて融雪する方法などが考案されて
いる。
精神的な疲労,安全面及び経済的な負担は、大きな社会
問題となつている。その一つの対策として家屋を耐雪構
造にし屋根積雪が自然に融雪するのを待つ方法や、何ら
かのエネルギーを加えて融雪する方法などが考案されて
いる。
しかしながら、これらの方法では建築費が高く、新築の
場合はまだ問題が少ないが改造する場合には新築同様の
改造が必要となり経済的な負担が非常に大きい欠点があ
る。
場合はまだ問題が少ないが改造する場合には新築同様の
改造が必要となり経済的な負担が非常に大きい欠点があ
る。
他の対策として屋根積雪を自然落下させる方法がある。
この方法は屋根に積雪した雪がいつ滑雪しても安全な空
間と落した雪をそのまま堆積させることなく輸送又は融
解処理できるシステムが整備されていることが必要な条
件であるため一見現実的でない方法と考えられるが、こ
の方法によると家屋が屋根積雪の荷重により破壊しない
こと,落下した雪の処理は比較的技能を必要とせず安全
に作業できることなどの利点があり、自然滑雪性屋根材
が見直されている。
この方法は屋根に積雪した雪がいつ滑雪しても安全な空
間と落した雪をそのまま堆積させることなく輸送又は融
解処理できるシステムが整備されていることが必要な条
件であるため一見現実的でない方法と考えられるが、こ
の方法によると家屋が屋根積雪の荷重により破壊しない
こと,落下した雪の処理は比較的技能を必要とせず安全
に作業できることなどの利点があり、自然滑雪性屋根材
が見直されている。
従来の屋根工法は塗装鋼板を用いた瓦棒葺き及び金属瓦
葺き等に代表される。現在これらの屋根葺き工法よりも
より完全な防水屋根工法として、塗装鋼板をシーム溶接
する工法(三晃金属工業株式会社のR−T工法,日本ス
テンレス株式会社のP&P工法など)が多く採用されつ
つある。
葺き等に代表される。現在これらの屋根葺き工法よりも
より完全な防水屋根工法として、塗装鋼板をシーム溶接
する工法(三晃金属工業株式会社のR−T工法,日本ス
テンレス株式会社のP&P工法など)が多く採用されつ
つある。
このシーム溶接工法に用いられる塗装鋼板は、溶接性を
付与するため有機塗膜中に導電性添加剤(ステンレス鋼
粉末等)が含有されているため、有機塗膜表面の粗度が
大きく滑雪性が著しく劣つている。屋根積雪を自然滑雪
さすためには、屋根の傾斜角度(θ)と滑雪限界マサツ
係数(μs)との間にμs=tanθの関係が成り立ち、
屋根の傾斜角度θを小さくするには、滑雪限界マサツ係
数μsを小さくする必要がある。
付与するため有機塗膜中に導電性添加剤(ステンレス鋼
粉末等)が含有されているため、有機塗膜表面の粗度が
大きく滑雪性が著しく劣つている。屋根積雪を自然滑雪
さすためには、屋根の傾斜角度(θ)と滑雪限界マサツ
係数(μs)との間にμs=tanθの関係が成り立ち、
屋根の傾斜角度θを小さくするには、滑雪限界マサツ係
数μsを小さくする必要がある。
本発明者等は、豪雪地帯における屋根積雪の雪降ろしに
伴う住民の肉体的,精神的な疲労及び負担を解消すべ
く、シーム溶接工法用塗装鋼板の滑雪性能につい鋭意研
究の結果、シーム溶接性を付与したフツ素樹脂系塗料を
塗装した塗装鋼板の表層に顔料を含まないフツ素樹脂系
塗膜を形成させることにより滑雪性能が改善できること
を究明して本発明を完成したのである。
伴う住民の肉体的,精神的な疲労及び負担を解消すべ
く、シーム溶接工法用塗装鋼板の滑雪性能につい鋭意研
究の結果、シーム溶接性を付与したフツ素樹脂系塗料を
塗装した塗装鋼板の表層に顔料を含まないフツ素樹脂系
塗膜を形成させることにより滑雪性能が改善できること
を究明して本発明を完成したのである。
すなわち本発明は、塗装前処理を施したステンレス鋼板
の上に、防錆顔料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量
部の平均粒径が4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗
り塗膜が形成され、その上に着色顔料と塗膜樹脂100重
量部当り170〜250重量部の平均粒径が20〜50μmのステ
ンレス鋼粉末を含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜を形
成された溶接可能な塗装ステンレス鋼板の表面に、顔料
無添加フツ素樹脂系の上塗り塗膜が3〜10μmの厚さに
形成されており、該上塗り塗膜はその表面の中心線平均
粗さRaが1.0μm以下であり、且つ該上塗り塗膜とその
下層の前記中塗り塗膜とが融着されていることを特徴と
する滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板に関するものであ
る。
の上に、防錆顔料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量
部の平均粒径が4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗
り塗膜が形成され、その上に着色顔料と塗膜樹脂100重
量部当り170〜250重量部の平均粒径が20〜50μmのステ
ンレス鋼粉末を含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜を形
成された溶接可能な塗装ステンレス鋼板の表面に、顔料
無添加フツ素樹脂系の上塗り塗膜が3〜10μmの厚さに
形成されており、該上塗り塗膜はその表面の中心線平均
粗さRaが1.0μm以下であり、且つ該上塗り塗膜とその
下層の前記中塗り塗膜とが融着されていることを特徴と
する滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板に関するものであ
る。
以下、図面により本発明に係る滑雪性に優れた溶接可能
塗装鋼板について詳細に説明する。
塗装鋼板について詳細に説明する。
第1図は本発明に係る滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板
の構造を示す模式的断面図である。
の構造を示す模式的断面図である。
図中、1はアルカリ脱脂してクロメート処理を施すよう
な塗装前処理を施された母材であるステンレス鋼板であ
り、ステンレス鋼の種類としては最も一般的で耐食性も
優れているオーステナイト系ステンレス鋼が好ましく用
いられる。2はストロンチウムクロメートの如き防錆顔
料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の平均粒径が
4〜10μmの黒鉛粉末とを含有するウレタンエポキシ樹
脂系塗料のようなフツ素樹脂系塗料との接着性の良い塗
料から成りステンレス鋼板1の上に塗装焼付け処理され
て形成されている上塗り塗膜、3は塗膜樹脂100重量部
当り10〜16重量部の着色顔料と平均粒径が20〜50μmの
ステンレス鋼粉末を170〜250重量部とを含有するフツ化
ビニリデン塗料のようなフツ素樹脂系塗料から成り下塗
り塗膜2の上に塗装焼付け処理されて形成されている中
塗り塗膜であり、このようにステンレス鋼板1の上に下
塗り塗膜2が更にその上に中塗り塗膜3がそれぞれ形成
されている構造の塗装ステンレス鋼板はシーム溶接可能
な構造を有するものである。4はこのシーム溶接可能な
塗装ステンレス鋼板の表面にその表面の中心線平均粗さ
Raが1.0μm以下となるように3〜10μmの厚さに塗装
焼付け処理されて形成されている顔料を添加されていな
いフツ化ビニリデン塗料のようなクリヤフツ素樹脂系塗
料より成る上塗り塗膜である。
な塗装前処理を施された母材であるステンレス鋼板であ
り、ステンレス鋼の種類としては最も一般的で耐食性も
優れているオーステナイト系ステンレス鋼が好ましく用
いられる。2はストロンチウムクロメートの如き防錆顔
料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の平均粒径が
4〜10μmの黒鉛粉末とを含有するウレタンエポキシ樹
脂系塗料のようなフツ素樹脂系塗料との接着性の良い塗
料から成りステンレス鋼板1の上に塗装焼付け処理され
て形成されている上塗り塗膜、3は塗膜樹脂100重量部
当り10〜16重量部の着色顔料と平均粒径が20〜50μmの
ステンレス鋼粉末を170〜250重量部とを含有するフツ化
ビニリデン塗料のようなフツ素樹脂系塗料から成り下塗
り塗膜2の上に塗装焼付け処理されて形成されている中
塗り塗膜であり、このようにステンレス鋼板1の上に下
塗り塗膜2が更にその上に中塗り塗膜3がそれぞれ形成
されている構造の塗装ステンレス鋼板はシーム溶接可能
な構造を有するものである。4はこのシーム溶接可能な
塗装ステンレス鋼板の表面にその表面の中心線平均粗さ
Raが1.0μm以下となるように3〜10μmの厚さに塗装
焼付け処理されて形成されている顔料を添加されていな
いフツ化ビニリデン塗料のようなクリヤフツ素樹脂系塗
料より成る上塗り塗膜である。
このような構造の本発明に係る滑雪性に優れた溶接可能
塗装鋼板は、塗装前処理を施したステンレス鋼板1の上
に、防錆顔料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の
平均粒径が4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗り塗
膜2が形成され、その上に着色顔料と塗膜樹脂100重量
部当り170〜250重量部の平均粒径が20〜50μmのステン
レス鋼粉末とを含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜3が
形成された溶接可能な塗装ステンレス鋼板の表面に顔料
無添加フツ素樹脂系の上塗り塗膜4が3〜10μmの厚さ
でその表面の中心線平均粗さRaが1.0μm以下に形成さ
れており、この上塗り塗膜4とその下層の前記中塗り塗
膜3とが融着されているものであるが、母材がステンレ
ス鋼板でなければならないのは本発明に係る鋼板が屋根
材として使用されるものであるために長期間耐久性が維
持される素材でなければならないからであり、このステ
ンレス鋼板1が塗装前処理を施されていなければならな
いのは塗装前処理を施されていないとその表面に形成さ
れる下塗り塗膜2とステンレス鋼板1との接着強度が不
充分となつて下塗り塗膜2がステンレス鋼板1から剥離
する現象が生ずるばかりかステンレス鋼板1の有する良
好な耐食性が維持出来ないために好ましくないからであ
り、塗装前処理を施したステンレス鋼板1の上に防錆顔
料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の平均粒径が
4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗り塗膜2が形成
されていなければならない理由は、防錆顔料が含有され
ていなければ耐食性及び耐久性が劣つて好ましくなく、
黒鉛粉末が含有されていなければ下塗り塗膜2の導電性
が劣つてシーム溶接を良好に実施できないからであり、
且つこの黒鉛粉末の平均粒径が4μm未満ではシーム溶
接性を得るのに黒鉛粉末を多量添加しなければならない
ので塗膜がポーラスとなり塗膜の密着性や耐食性が低下
するので好ましくなく、また10μmを越えると下塗り塗
膜2の膜厚は通常黒鉛粉末の平均粒径より薄い2〜5μ
m程度にして導電性を付与するので黒鉛粉末が大きく突
出して次の中塗り塗膜3を形成してもその塗膜表面に大
きな凹凸が生じて意匠性が劣るので好ましくなく、更に
この黒鉛粉末の塗膜樹脂100重量部当りの添加量が7重
量部未満では下塗り塗膜2の導電性が劣つてシーム溶接
を良好に実施できないので好ましくなく、また18重量部
を越えると下塗り塗膜2がポーラスとなり次の中塗り塗
膜3との密着性や耐食性が低下するので好ましくないか
らである。この下塗り塗膜2の上に次に形成される中塗
り塗膜3が着色顔料と塗膜樹脂100重量部当り170〜250
重量部の平均粒径が20〜50μmのステンレス鋼粉末とを
含有するフツ素樹脂系の塗膜でなければならないのは、
フツ素樹脂系の塗膜でないと長期間に亘り耐久性が維持
できないのでで好ましくなく、着色顔料が含有されてい
なければ意匠性が劣ると共に耐久性も低下するので好ま
しくなく、ステンレス鋼粉末が含有されていなければシ
ーム溶接を実施できないので好ましくなく、且つこのス
テンレス鋼粉末の平均粒径が20μm未満ではシーム溶接
性を得るために多量に添加しなければならないばかりか
塗膜3がポーラスとなり次の上塗り塗膜4との密着性や
耐食性が低下するので好ましくなく、また50μmを越え
るとステンレス鋼粉末によりその塗膜表面に大きな凹凸
が生じて意匠性が劣るばかりでなく次の上塗り塗膜4の
表面の中心線平均粗さを所定の中心線平均粗さに制御で
きないので好ましくなく、更にこのステンレス鋼粉末の
塗膜樹脂100重量部当りの添加量が170重量部未満ではシ
ーム溶接性が劣るので好ましくなく、また250重量部を
越えると塗膜3がポーラスとなり次の上塗り塗膜4との
密着性や耐食性が低下するので好ましくないからであ
る。
塗装鋼板は、塗装前処理を施したステンレス鋼板1の上
に、防錆顔料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の
平均粒径が4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗り塗
膜2が形成され、その上に着色顔料と塗膜樹脂100重量
部当り170〜250重量部の平均粒径が20〜50μmのステン
レス鋼粉末とを含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜3が
形成された溶接可能な塗装ステンレス鋼板の表面に顔料
無添加フツ素樹脂系の上塗り塗膜4が3〜10μmの厚さ
でその表面の中心線平均粗さRaが1.0μm以下に形成さ
れており、この上塗り塗膜4とその下層の前記中塗り塗
膜3とが融着されているものであるが、母材がステンレ
ス鋼板でなければならないのは本発明に係る鋼板が屋根
材として使用されるものであるために長期間耐久性が維
持される素材でなければならないからであり、このステ
ンレス鋼板1が塗装前処理を施されていなければならな
いのは塗装前処理を施されていないとその表面に形成さ
れる下塗り塗膜2とステンレス鋼板1との接着強度が不
充分となつて下塗り塗膜2がステンレス鋼板1から剥離
する現象が生ずるばかりかステンレス鋼板1の有する良
好な耐食性が維持出来ないために好ましくないからであ
り、塗装前処理を施したステンレス鋼板1の上に防錆顔
料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の平均粒径が
4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗り塗膜2が形成
されていなければならない理由は、防錆顔料が含有され
ていなければ耐食性及び耐久性が劣つて好ましくなく、
黒鉛粉末が含有されていなければ下塗り塗膜2の導電性
が劣つてシーム溶接を良好に実施できないからであり、
且つこの黒鉛粉末の平均粒径が4μm未満ではシーム溶
接性を得るのに黒鉛粉末を多量添加しなければならない
ので塗膜がポーラスとなり塗膜の密着性や耐食性が低下
するので好ましくなく、また10μmを越えると下塗り塗
膜2の膜厚は通常黒鉛粉末の平均粒径より薄い2〜5μ
m程度にして導電性を付与するので黒鉛粉末が大きく突
出して次の中塗り塗膜3を形成してもその塗膜表面に大
きな凹凸が生じて意匠性が劣るので好ましくなく、更に
この黒鉛粉末の塗膜樹脂100重量部当りの添加量が7重
量部未満では下塗り塗膜2の導電性が劣つてシーム溶接
を良好に実施できないので好ましくなく、また18重量部
を越えると下塗り塗膜2がポーラスとなり次の中塗り塗
膜3との密着性や耐食性が低下するので好ましくないか
らである。この下塗り塗膜2の上に次に形成される中塗
り塗膜3が着色顔料と塗膜樹脂100重量部当り170〜250
重量部の平均粒径が20〜50μmのステンレス鋼粉末とを
含有するフツ素樹脂系の塗膜でなければならないのは、
フツ素樹脂系の塗膜でないと長期間に亘り耐久性が維持
できないのでで好ましくなく、着色顔料が含有されてい
なければ意匠性が劣ると共に耐久性も低下するので好ま
しくなく、ステンレス鋼粉末が含有されていなければシ
ーム溶接を実施できないので好ましくなく、且つこのス
テンレス鋼粉末の平均粒径が20μm未満ではシーム溶接
性を得るために多量に添加しなければならないばかりか
塗膜3がポーラスとなり次の上塗り塗膜4との密着性や
耐食性が低下するので好ましくなく、また50μmを越え
るとステンレス鋼粉末によりその塗膜表面に大きな凹凸
が生じて意匠性が劣るばかりでなく次の上塗り塗膜4の
表面の中心線平均粗さを所定の中心線平均粗さに制御で
きないので好ましくなく、更にこのステンレス鋼粉末の
塗膜樹脂100重量部当りの添加量が170重量部未満ではシ
ーム溶接性が劣るので好ましくなく、また250重量部を
越えると塗膜3がポーラスとなり次の上塗り塗膜4との
密着性や耐食性が低下するので好ましくないからであ
る。
そして、最外面の塗膜である上塗り塗膜4が顔料を含ま
ないクリヤ塗料で構成された塗膜でなければならないの
は、着色顔料や防錆顔料やステンレス鋼粉末を含有して
いる塗膜では積雪の自然滑雪性が劣るので好ましくない
からであるが、この上塗り塗膜4が顔料無添加フツ素樹
脂系のクリヤ塗料であると、この上塗り塗膜4は太陽光
線中の紫外線を遮蔽する作用がないのでこの上塗り塗膜
4を透過した紫外線が着色顔料とステンレス鋼粉末とを
含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜3と上塗り塗膜4と
の接着界面に到達して接着部の結合を化学的に切断し、
上塗り塗膜4が中塗り塗膜3との界面付近から剥離する
ことが懸念されるので上塗り塗膜4は中塗り塗膜3との
界面で化学的に安定な結合状態になければならず、その
ために上塗り塗膜4と中塗り塗膜3とはその樹脂成分が
同系のフツ素樹脂系塗膜であつて、且つ中塗り塗膜3の
溶剤のみを揮散させる条件で加熱した後に上塗り塗膜4
を塗り重ねた状態でフツ素樹脂が融解する温度まで加熱
して上塗り塗膜4と中塗り塗膜3とを同時に焼付ける方
式か、中塗り塗膜3を塗布した溶剤を含んだウエツト状
態の上に上塗り塗膜4を塗り重ねた後に焼付ける方式
で、上塗り塗膜4とその下層の中塗り塗膜3とが融着さ
れていることが必要である。このように上塗り塗膜4を
形成させるに際し、後者の方式はカーテンフローコータ
ーを使用すれば工業的に実施する上で好ましい。
ないクリヤ塗料で構成された塗膜でなければならないの
は、着色顔料や防錆顔料やステンレス鋼粉末を含有して
いる塗膜では積雪の自然滑雪性が劣るので好ましくない
からであるが、この上塗り塗膜4が顔料無添加フツ素樹
脂系のクリヤ塗料であると、この上塗り塗膜4は太陽光
線中の紫外線を遮蔽する作用がないのでこの上塗り塗膜
4を透過した紫外線が着色顔料とステンレス鋼粉末とを
含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜3と上塗り塗膜4と
の接着界面に到達して接着部の結合を化学的に切断し、
上塗り塗膜4が中塗り塗膜3との界面付近から剥離する
ことが懸念されるので上塗り塗膜4は中塗り塗膜3との
界面で化学的に安定な結合状態になければならず、その
ために上塗り塗膜4と中塗り塗膜3とはその樹脂成分が
同系のフツ素樹脂系塗膜であつて、且つ中塗り塗膜3の
溶剤のみを揮散させる条件で加熱した後に上塗り塗膜4
を塗り重ねた状態でフツ素樹脂が融解する温度まで加熱
して上塗り塗膜4と中塗り塗膜3とを同時に焼付ける方
式か、中塗り塗膜3を塗布した溶剤を含んだウエツト状
態の上に上塗り塗膜4を塗り重ねた後に焼付ける方式
で、上塗り塗膜4とその下層の中塗り塗膜3とが融着さ
れていることが必要である。このように上塗り塗膜4を
形成させるに際し、後者の方式はカーテンフローコータ
ーを使用すれば工業的に実施する上で好ましい。
この顔料を含まないフツ素樹脂系の膜膜である上塗り塗
膜4の膜厚は、表面粗さとシーム溶接性を損なわない因
子とによつて決まる。すなわち、顔料及びステンレス鋼
粉末を含有したフツ素樹脂系塗膜である中塗り塗膜3の
表面は凹凸であつて触針式粗度計を用いて表面粗度測定
するとその表面の中心線平均粗さRaが3〜12μmであ
る。この塗膜の滑雪性能を向上させるためには、この表
面粗度を小さくするために中塗り塗膜3の上に更に顔料
を含まないクリヤフツ素樹脂系の塗膜である上塗り塗膜
4を形成することが必要であり、上塗り塗膜4の膜厚が
3μm以下ではその表面の中心線平均粗さRaを1.0μm
以下にすることができない。一方上塗り塗膜4の膜厚が
10μm以上では粗度を小さくすることができてもシーム
溶接性を著しく損なうため好ましくない。
膜4の膜厚は、表面粗さとシーム溶接性を損なわない因
子とによつて決まる。すなわち、顔料及びステンレス鋼
粉末を含有したフツ素樹脂系塗膜である中塗り塗膜3の
表面は凹凸であつて触針式粗度計を用いて表面粗度測定
するとその表面の中心線平均粗さRaが3〜12μmであ
る。この塗膜の滑雪性能を向上させるためには、この表
面粗度を小さくするために中塗り塗膜3の上に更に顔料
を含まないクリヤフツ素樹脂系の塗膜である上塗り塗膜
4を形成することが必要であり、上塗り塗膜4の膜厚が
3μm以下ではその表面の中心線平均粗さRaを1.0μm
以下にすることができない。一方上塗り塗膜4の膜厚が
10μm以上では粗度を小さくすることができてもシーム
溶接性を著しく損なうため好ましくない。
本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
板厚0.4mm,幅200mm,長さ600mmのステンレス鋼板(SUS 3
04)をアルカリ脱脂して、クロメート処理を施した後、
ストロンチウムクロメートから成る防錆顔料を含有する
ウレタンエポキシ系塗料(日本ペイント(株)製,P−15
8)に平均粒径が約6μmの高配向黒鉛粉末(協和カー
ボン(株)製,POG10)を塗膜樹脂100重量部当り12重量
部添加した塗料をロール塗装法で塗装して、コンベアオ
ーブンにより200±5℃(到達板温)で40秒間焼付け、
乾燥膜厚4μmの下塗り塗膜を形成した。その後、この
下塗り塗膜の上に、平均粒径が約30μmのSUS 316Lステ
ンレス鋼粉末(福田金属箔工業(株)製,溶射ステンレ
ス鋼粉末)を塗膜樹脂100重量部当り170重量部及び250
重量部添加した焼成顔料から成る着色顔料を含有したフ
ツ化ビニリデン系塗料であるフツ素樹脂系塗料(日本ペ
イント(株)製,ユニフロンK)をロール塗装法で塗装
して、上記オーブンにより250±5℃(到達板温)で60
秒間焼付け、乾燥膜厚17μmの上塗り塗膜を形成してシ
ーム溶接可能な塗装ステンレス鋼板を製造し、この塗装
ステンレス鋼板の上に顔料を含有しないフツ化ビニリデ
ン系塗料であるクリヤフツ素樹脂系塗料(日本ペイント
(株)製、ユニフロンKクリヤー)をロール塗装法で塗
装し、コンベアオーブンにより250±5℃(到達板温)
で60秒間焼付け、乾燥膜厚が3μm,6μm及び10μmに
なるように調整した。
04)をアルカリ脱脂して、クロメート処理を施した後、
ストロンチウムクロメートから成る防錆顔料を含有する
ウレタンエポキシ系塗料(日本ペイント(株)製,P−15
8)に平均粒径が約6μmの高配向黒鉛粉末(協和カー
ボン(株)製,POG10)を塗膜樹脂100重量部当り12重量
部添加した塗料をロール塗装法で塗装して、コンベアオ
ーブンにより200±5℃(到達板温)で40秒間焼付け、
乾燥膜厚4μmの下塗り塗膜を形成した。その後、この
下塗り塗膜の上に、平均粒径が約30μmのSUS 316Lステ
ンレス鋼粉末(福田金属箔工業(株)製,溶射ステンレ
ス鋼粉末)を塗膜樹脂100重量部当り170重量部及び250
重量部添加した焼成顔料から成る着色顔料を含有したフ
ツ化ビニリデン系塗料であるフツ素樹脂系塗料(日本ペ
イント(株)製,ユニフロンK)をロール塗装法で塗装
して、上記オーブンにより250±5℃(到達板温)で60
秒間焼付け、乾燥膜厚17μmの上塗り塗膜を形成してシ
ーム溶接可能な塗装ステンレス鋼板を製造し、この塗装
ステンレス鋼板の上に顔料を含有しないフツ化ビニリデ
ン系塗料であるクリヤフツ素樹脂系塗料(日本ペイント
(株)製、ユニフロンKクリヤー)をロール塗装法で塗
装し、コンベアオーブンにより250±5℃(到達板温)
で60秒間焼付け、乾燥膜厚が3μm,6μm及び10μmに
なるように調整した。
得られた塗装ステンレス鋼板に対して下記のような試験
を実施した。
を実施した。
(1)滑雪限界マサツ係数の測定 一方向から凝固させた氷を水平に置いた塗装ステンレス
鋼板の上に乗せ第2図に示すように水平方向に力を加え
て滑雪限界マサツ係数を測定した。
鋼板の上に乗せ第2図に示すように水平方向に力を加え
て滑雪限界マサツ係数を測定した。
(2)溶接性試験 自走式シーム溶接機(日立精工(株)製SL−MA型)で電
極幅3mm,加圧力70kg,電流4KA,溶接速度2m/minの条件で
溶接を行い、次の基準で評価した。
極幅3mm,加圧力70kg,電流4KA,溶接速度2m/minの条件で
溶接を行い、次の基準で評価した。
(イ)通電性 〇:通電し、良好なビートが得られたもの △:通電するが、ビート状態が不良のもの ×:通電しないもの (ロ)引張り剪断後の破断状態 〇:溶接部が全く剥離せず、母材が破断したもの △:溶接部が一部剥離し、破断したもの ×:溶接部が一部剥離し、破断したもの なお、JIS Z 3141に準拠した引張り剪断試験によつた。
以上の試験結果を表に示す。
〔発明の効果〕 以上詳述した如く、本発明に係る滑雪性に優れた溶接可
能塗装鋼板は、中塗り塗膜の表面に融着されている上塗
り塗膜が顔料無添加フツ素樹脂系の塗膜より成りその厚
さは3〜10μmで且つその表面の中心線平均粗さRaが1.
0μm以下であるので、氷と屋根面との滑雪限界マサツ
係数(μs)と屋根面の水平面に対する傾斜角(θ)と
の間におけるμs<tanθのとき滑雪する力学的な関係
を満足させる条件のμs<0.1以下となるため、従来の
屋根の傾斜と変わらない15度〜20度の角度において充分
に自然滑雪性が得られ、且つこの上塗り塗膜はその厚さ
が溶接性を阻害しない3〜10μmという薄い塗膜であつ
てこの上塗り塗膜が形成される母材は長期間に亘り耐久
性が優れ且つ溶接が可能な塗装鋼板であるので無理な構
造にすることなく自然滑雪型の屋根施工ができるのであ
り、その工業的価値は非常に大きなものがある。
能塗装鋼板は、中塗り塗膜の表面に融着されている上塗
り塗膜が顔料無添加フツ素樹脂系の塗膜より成りその厚
さは3〜10μmで且つその表面の中心線平均粗さRaが1.
0μm以下であるので、氷と屋根面との滑雪限界マサツ
係数(μs)と屋根面の水平面に対する傾斜角(θ)と
の間におけるμs<tanθのとき滑雪する力学的な関係
を満足させる条件のμs<0.1以下となるため、従来の
屋根の傾斜と変わらない15度〜20度の角度において充分
に自然滑雪性が得られ、且つこの上塗り塗膜はその厚さ
が溶接性を阻害しない3〜10μmという薄い塗膜であつ
てこの上塗り塗膜が形成される母材は長期間に亘り耐久
性が優れ且つ溶接が可能な塗装鋼板であるので無理な構
造にすることなく自然滑雪型の屋根施工ができるのであ
り、その工業的価値は非常に大きなものがある。
第1図は本発明に係る滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板
の構造を示す模式的断面図、第2図は滑雪限界マサツ係
数の測定方法を説明するための説明図である。 図面中 1……ステンレス鋼板 2……下塗り塗膜 3……中塗り塗膜 4……上塗り塗膜
の構造を示す模式的断面図、第2図は滑雪限界マサツ係
数の測定方法を説明するための説明図である。 図面中 1……ステンレス鋼板 2……下塗り塗膜 3……中塗り塗膜 4……上塗り塗膜
Claims (1)
- 【請求項1】塗装前処理を施したステンレス鋼板の上
に、防錆顔料と塗膜樹脂100重量部当り7〜18重量部の
平均粒径が4〜10μmの黒鉛粉末とを含有する下塗り塗
膜が形成され、その上に着色顔料と塗膜樹脂100重量部
当り170〜250重量部の平均粒径が20〜50μmのステンレ
ス鋼粉末とを含有するフツ素樹脂系の中塗り塗膜を形成
された溶接可能な塗装ステンレス鋼板の表面に、顔料無
添加フツ素樹脂系の上塗り塗膜が3〜10μmの厚さに形
成されており、該上塗り塗膜はその表面の中心線平均粗
さRaが1.0μm以下であり、且つ該上塗り塗膜とその下
層の前記中塗り塗膜とが融着されていることを特徴とす
る滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62215003A JPH0737106B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62215003A JPH0737106B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6458539A JPS6458539A (en) | 1989-03-06 |
| JPH0737106B2 true JPH0737106B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=16665094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62215003A Expired - Lifetime JPH0737106B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 滑雪性に優れた溶接可能塗装鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737106B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2756348B2 (ja) * | 1990-05-30 | 1998-05-25 | キヤノン株式会社 | シート搬送装置 |
| JPH04121134A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-22 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リール |
| JP4751274B2 (ja) * | 2006-08-17 | 2011-08-17 | 日鉄住金鋼板株式会社 | フッ素樹脂塗装鋼板 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59227447A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-20 | 大洋製鋼株式会社 | プレコ−ト金属板 |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP62215003A patent/JPH0737106B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6458539A (en) | 1989-03-06 |
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