JPH0738781A - 画質改善装置 - Google Patents
画質改善装置Info
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- JPH0738781A JPH0738781A JP5197799A JP19779993A JPH0738781A JP H0738781 A JPH0738781 A JP H0738781A JP 5197799 A JP5197799 A JP 5197799A JP 19779993 A JP19779993 A JP 19779993A JP H0738781 A JPH0738781 A JP H0738781A
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Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種ビデオ機器等に好適な画質改善装置に関
する。特に波形の変化部即ち波形エッジを急峻化するこ
とで画質を改善するが、観賞者に違和感を与えることな
く自然な形で画質改善を行うことができ、再生画像の鮮
鋭度及び解像度を効果的に改善するための装置を提供す
る。 【構成】 入力信号から一定時間間隔毎の3つの信号値
を遅延回路1−1,1−2で抽出する。抽出した3つの
信号値を連結する信号特性曲線を、余弦項と正弦項と定
数項の和で近似するために、合成器1−3で3つの信号
値を所定比率で合成して定数項を求めると共に、余弦項
及び正弦項の係数値を合成器1−4,1−5で求める。
余弦項及び正弦項の係数値から振幅値及び位相値を合成
器1−6,1−7で求め、位相値を非線形変換し、その
位相値と余弦項の係数値と振幅値とから、入力信号の波
形変化部を急峻化した出力信号を合成器1−8で得る。
する。特に波形の変化部即ち波形エッジを急峻化するこ
とで画質を改善するが、観賞者に違和感を与えることな
く自然な形で画質改善を行うことができ、再生画像の鮮
鋭度及び解像度を効果的に改善するための装置を提供す
る。 【構成】 入力信号から一定時間間隔毎の3つの信号値
を遅延回路1−1,1−2で抽出する。抽出した3つの
信号値を連結する信号特性曲線を、余弦項と正弦項と定
数項の和で近似するために、合成器1−3で3つの信号
値を所定比率で合成して定数項を求めると共に、余弦項
及び正弦項の係数値を合成器1−4,1−5で求める。
余弦項及び正弦項の係数値から振幅値及び位相値を合成
器1−6,1−7で求め、位相値を非線形変換し、その
位相値と余弦項の係数値と振幅値とから、入力信号の波
形変化部を急峻化した出力信号を合成器1−8で得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン(TV)
受像機、ヒデオテープレコーダ(VTR )等の各種ビデオ
機器、及び、画像データを扱う各種画像処理装置等に好
適な画質改善装置に関する。そして、この発明は、特に
波形の変化部即ち波形エッジを急峻化することで画質を
改善するが、観賞者に違和感を与えることなく自然な形
で画質改善を行うことができ、再生画像の鮮鋭度及び解
像度を効果的に改善できる画質改善装置を提供すること
を目的としている。
受像機、ヒデオテープレコーダ(VTR )等の各種ビデオ
機器、及び、画像データを扱う各種画像処理装置等に好
適な画質改善装置に関する。そして、この発明は、特に
波形の変化部即ち波形エッジを急峻化することで画質を
改善するが、観賞者に違和感を与えることなく自然な形
で画質改善を行うことができ、再生画像の鮮鋭度及び解
像度を効果的に改善できる画質改善装置を提供すること
を目的としている。
【0002】
【従来の技術】従来、画質改善のために用いられる輪郭
補正では、2次微分処理によって輪郭補正成分を求め、
この補正成分を元の信号に適量付加していた。この方法
による輪郭補正では輪郭補正成分である2次微分波形
が、元の信号の波形変化部(エッジ部)の中点よりもか
なり外側にピークを持つ波形となる。
補正では、2次微分処理によって輪郭補正成分を求め、
この補正成分を元の信号に適量付加していた。この方法
による輪郭補正では輪郭補正成分である2次微分波形
が、元の信号の波形変化部(エッジ部)の中点よりもか
なり外側にピークを持つ波形となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の装置で
は、この2次微分波形を元の信号に付加しエッジ強調を
行おうとすると、過度のプリシュートやオーバーシュー
トが発生することがあり、そのため再生画像のエッジに
不自然な白黒の縁どりができるなど、輪郭補正として期
待する程の効果が得られなかった。
は、この2次微分波形を元の信号に付加しエッジ強調を
行おうとすると、過度のプリシュートやオーバーシュー
トが発生することがあり、そのため再生画像のエッジに
不自然な白黒の縁どりができるなど、輪郭補正として期
待する程の効果が得られなかった。
【0004】この発明は、元の信号の波形変化部即ち、
エッジ部の略中点位置にできるだけ滑らかなスロープで
波形を急峻化するための信号成分を付加することでエッ
ジ強調を行い、過度のプリシュートやオーバーシュート
による不自然な輪郭補正を防ぎ、観賞者に対して違和感
を与えることなく、かつ自然な形で鮮鋭度及び解像度を
向上できる画質改善装置を提供することを目的としてい
る。
エッジ部の略中点位置にできるだけ滑らかなスロープで
波形を急峻化するための信号成分を付加することでエッ
ジ強調を行い、過度のプリシュートやオーバーシュート
による不自然な輪郭補正を防ぎ、観賞者に対して違和感
を与えることなく、かつ自然な形で鮮鋭度及び解像度を
向上できる画質改善装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、
するために本発明は、
【0006】入力信号から一定時間間隔毎の3つの信号
値を抽出する抽出回路と、
値を抽出する抽出回路と、
【0007】抽出した3つの信号値を連結する信号特性
曲線を、余弦項と正弦項と定数項の和で近似するため
に、前記3つの信号値を所定比率で合成して前記定数項
を求めると共に、前記余弦項及び前記正弦項の係数値を
求める第1の合成回路と、
曲線を、余弦項と正弦項と定数項の和で近似するため
に、前記3つの信号値を所定比率で合成して前記定数項
を求めると共に、前記余弦項及び前記正弦項の係数値を
求める第1の合成回路と、
【0008】前記余弦項の係数値と前記正弦項の係数値
とから振幅値及び位相値を求め、前記位相値を非線形変
換し、その非線形変換した位相値と前記余弦項の係数値
と前記振幅値とから新たな信号特性曲線を求め、入力信
号の波形変化部を急峻化した出力信号を得る第2の合成
回路とより構成したことを特徴とする画質改善装置を提
供するものである。
とから振幅値及び位相値を求め、前記位相値を非線形変
換し、その非線形変換した位相値と前記余弦項の係数値
と前記振幅値とから新たな信号特性曲線を求め、入力信
号の波形変化部を急峻化した出力信号を得る第2の合成
回路とより構成したことを特徴とする画質改善装置を提
供するものである。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の画質改善装置の第1実施例
の構成図である。また、図2は第1実施例を更に効果的
に機能させるための追加回路(調整回路)の構成例を示
す図、図3〜図11は実施例の動作説明図である。
の構成図である。また、図2は第1実施例を更に効果的
に機能させるための追加回路(調整回路)の構成例を示
す図、図3〜図11は実施例の動作説明図である。
【0010】動作説明図では、便宜上、簡略化した模擬
的な表現法も採用してある。また、動作機能を実現する
ための例としてデジタル回路を挙げる場合でも、その動
作説明をわかりやすくするために、その回路の信号波形
をアナログ波形として示すものとする。
的な表現法も採用してある。また、動作機能を実現する
ための例としてデジタル回路を挙げる場合でも、その動
作説明をわかりやすくするために、その回路の信号波形
をアナログ波形として示すものとする。
【0011】図1において、1−1は第1の遅延回路、
1−2は第2の遅延回路、1−3は定数項合成器、1−
4は余弦項係数値合成器、1−5は正弦項係数値合成
器、1−6は振幅合成器、1−7は位相合成器、そして
1−8は出力信号合成器である。第1及び第2の遅延回
路1−1,1−2が抽出回路を構成し、定数項合成器1
−3,余弦項係数値合成器1−4,正弦項係数値合成器
1−5が第1の合成回路を構成し、振幅合成器1−6,
位相合成器1−7,出力信号合成器1−8が第2の合成
回路を構成する。
1−2は第2の遅延回路、1−3は定数項合成器、1−
4は余弦項係数値合成器、1−5は正弦項係数値合成
器、1−6は振幅合成器、1−7は位相合成器、そして
1−8は出力信号合成器である。第1及び第2の遅延回
路1−1,1−2が抽出回路を構成し、定数項合成器1
−3,余弦項係数値合成器1−4,正弦項係数値合成器
1−5が第1の合成回路を構成し、振幅合成器1−6,
位相合成器1−7,出力信号合成器1−8が第2の合成
回路を構成する。
【0012】なお、説明の便宜上、各回路自体の処理時
間による信号の遅れ、及びその遅れを単に補正するため
だけに通常用いられる遅延回路等は、説明上必要な場合
を除いて省略するものとする。
間による信号の遅れ、及びその遅れを単に補正するため
だけに通常用いられる遅延回路等は、説明上必要な場合
を除いて省略するものとする。
【0013】この画質改善装置の扱う入力信号の例とし
ては、テレビジョンの輝度信号、色信号、RGB信号等
を想定している。ここでは特に、周波数帯域が4MHz
迄のNTSC放送方式の映像信号を例として扱うものと
する。
ては、テレビジョンの輝度信号、色信号、RGB信号等
を想定している。ここでは特に、周波数帯域が4MHz
迄のNTSC放送方式の映像信号を例として扱うものと
する。
【0014】まず、ラインL1から入来する入力信号y
inが、図4(a)に示すような余弦波の場合について説
明する。この余弦波は、周波数f=2MHzの輝度信号
の例である。入力信号yinは、まず、第1の遅延回路1
−1に供給される。これは遅延時間Tが次式で与えられ
る遅延回路である。
inが、図4(a)に示すような余弦波の場合について説
明する。この余弦波は、周波数f=2MHzの輝度信号
の例である。入力信号yinは、まず、第1の遅延回路1
−1に供給される。これは遅延時間Tが次式で与えられ
る遅延回路である。
【0015】
【数1】
【0016】このTの値は通常NTSC信号を標本化す
る際に使用される標本周期である。遅延回路1−1の出
力はラインL2上に出力され、次段の第2の遅延回路1
−2に供給される。この第2の遅延回路1−2の遅延時
間は、上記遅延回路1−1の遅延時間Tと同一である。
る際に使用される標本周期である。遅延回路1−1の出
力はラインL2上に出力され、次段の第2の遅延回路1
−2に供給される。この第2の遅延回路1−2の遅延時
間は、上記遅延回路1−1の遅延時間Tと同一である。
【0017】図3(a)に2つの遅延回路1−1,1−
2の入出力信号の関係を示す。中心(t=0)の信号y
0 を基準にして、時間Tだけ隔てた左右2つの信号をy
-1及びy1 とする(各信号の信号値も信号と同じ符号を
使用する)。信号y0 は第1の遅延回路の出力信号であ
り、信号y-1は第2の遅延回路の出力信号であり、信号
y1 は第1の遅延回路の入力信号に相当する。以下の動
作説明に使用する波形図はこの信号y0 を時間基準にし
ている。
2の入出力信号の関係を示す。中心(t=0)の信号y
0 を基準にして、時間Tだけ隔てた左右2つの信号をy
-1及びy1 とする(各信号の信号値も信号と同じ符号を
使用する)。信号y0 は第1の遅延回路の出力信号であ
り、信号y-1は第2の遅延回路の出力信号であり、信号
y1 は第1の遅延回路の入力信号に相当する。以下の動
作説明に使用する波形図はこの信号y0 を時間基準にし
ている。
【0018】これら3つの信号の信号値を通る特性曲線
を次式で近似する。
を次式で近似する。
【0019】
【数2】
【0020】yの式の右辺の第1項は余弦項、第2項は
正弦項そして第3項は定数項である。この式の係数値
a,b、定数項c、及び変数θを決めるために、前記の
信号値y-1、y0 、y1 を使用する。この3つの信号値
を数2に代入することで次式が得られる。
正弦項そして第3項は定数項である。この式の係数値
a,b、定数項c、及び変数θを決めるために、前記の
信号値y-1、y0 、y1 を使用する。この3つの信号値
を数2に代入することで次式が得られる。
【0021】
【数3】
【0022】この式の定数a、b、cを求める処理を行
うのが、次の3つのブロック1−3〜1−5である。
うのが、次の3つのブロック1−3〜1−5である。
【0023】定数合成器1−3には3つの信号y-1、y
1 、y0 が供給され、次式のように混合率k0 、k1 で
加算合成された定数項の値cが出力される。
1 、y0 が供給され、次式のように混合率k0 、k1 で
加算合成された定数項の値cが出力される。
【0024】
【数4】
【0025】この定数合成器1−3は加算合成器の機能
を果たしている。k1 の値を1/(2+2 1/2 ) にした時の
出力波形図を図4(b)に示す。この混合率の決め方に
ついては、後で説明する。
を果たしている。k1 の値を1/(2+2 1/2 ) にした時の
出力波形図を図4(b)に示す。この混合率の決め方に
ついては、後で説明する。
【0026】次の余弦項係数値合成器1−4にも3つの
信号y-1、y1 、y0 が供給され、次式のようにして余
弦項の係数値aが出力される。
信号y-1、y1 、y0 が供給され、次式のようにして余
弦項の係数値aが出力される。
【0027】
【数5】
【0028】この数5の式は数4式を数3式の第2式に
代入することで求められる。余弦項係数値合成器1−4
の機能は加減算合成機能である。
代入することで求められる。余弦項係数値合成器1−4
の機能は加減算合成機能である。
【0029】次の正弦項係数値合成器1−5には信号y
-1、y1 及び既に求められている定数値cとaが供給さ
れ、次式のようにして正弦項の係数値bが出力される。
-1、y1 及び既に求められている定数値cとaが供給さ
れ、次式のようにして正弦項の係数値bが出力される。
【0030】
【数6】
【0031】数6但し書きの混合率の条件は、余弦波の
振幅は1より大きくはならないことから導かれている。
この混合率の条件を満たす例として、k1 =1/(2+ 2
1/2 )の値を用い、動作波形例を描いている。この時は
θ0 =135゜である。
振幅は1より大きくはならないことから導かれている。
この混合率の条件を満たす例として、k1 =1/(2+ 2
1/2 )の値を用い、動作波形例を描いている。この時は
θ0 =135゜である。
【0032】この式は数3の第1式と第3式の和と、既
に求められているc及びaからθ0の値を得、数3の第
3式から第1式を減算することなどで求められる。正弦
項係数値合成器1−5の機能は、テーブルルックアップ
方式のROMなどを使用するディジタル回路などで実現
できる。数4〜数6によって数2の特性式が確定したこ
とになる。
に求められているc及びaからθ0の値を得、数3の第
3式から第1式を減算することなどで求められる。正弦
項係数値合成器1−5の機能は、テーブルルックアップ
方式のROMなどを使用するディジタル回路などで実現
できる。数4〜数6によって数2の特性式が確定したこ
とになる。
【0033】次の振幅合成器1−6にはブロック1−4
からの係数値aとブロック1−5からの係数値bとが供
給されている。図3(b)に示すように、係数値aは余
弦項の係数値であることから横軸に、係数値bは正弦項
の係数値であることから縦軸に描いた時の直角三角形か
ら振幅値Aは次式で求められ振幅合成器1−6から出力
される。
からの係数値aとブロック1−5からの係数値bとが供
給されている。図3(b)に示すように、係数値aは余
弦項の係数値であることから横軸に、係数値bは正弦項
の係数値であることから縦軸に描いた時の直角三角形か
ら振幅値Aは次式で求められ振幅合成器1−6から出力
される。
【0034】
【数7】
【0035】この振幅合成器1−6の出力波形図は図4
(c)である。振幅合成器1−6の機能もテーブルルッ
クアップ方式のROMなどを使用するディジタル回路な
どで実現できる。
(c)である。振幅合成器1−6の機能もテーブルルッ
クアップ方式のROMなどを使用するディジタル回路な
どで実現できる。
【0036】位相合成器1−7にはブロック1−4から
の係数値aとブロック1−5からの係数値bとが供給さ
れている。図3(b)の直角三角形の縦軸と横軸との比
から、位相値φは次式で求められ位相合成器1−7から
出力される。
の係数値aとブロック1−5からの係数値bとが供給さ
れている。図3(b)の直角三角形の縦軸と横軸との比
から、位相値φは次式で求められ位相合成器1−7から
出力される。
【0037】
【数8】
【0038】位相合成器1−7の出力波形図は図4
(d)である。図ではπ/2の値を1にノーマライズし
て表示してある。このブロックの機能もディジタル回路
によるテーブルルックアップ方式のROMなどを使用し
て実現できる。
(d)である。図ではπ/2の値を1にノーマライズし
て表示してある。このブロックの機能もディジタル回路
によるテーブルルックアップ方式のROMなどを使用し
て実現できる。
【0039】出力信号合成器1−8には、数4で求めら
れた定数値c、数5で求められた余弦項係数値a、数7
で求められた振幅値A、そして数8で求められた位相値
φが供給され、非線形パラメータαを用いて次式のよう
な出力信号zo が合成され、ラインL3から出力され
る。
れた定数値c、数5で求められた余弦項係数値a、数7
で求められた振幅値A、そして数8で求められた位相値
φが供給され、非線形パラメータαを用いて次式のよう
な出力信号zo が合成され、ラインL3から出力され
る。
【0040】
【数9】
【0041】このように、位相値を0〜1の範囲にノー
マライズした値をα乗した値をπ/2倍し、非線形位相変
換処理を行い余弦項を得、これをA倍して係数値aの極
性を与えたものに定数値cを加えた出力信号zo を求め
る処理をしている。出力信号合成器1−8の機能もディ
ジタル回路で、テーブルルックアップ方式のROMなど
を使用して実現できる。
マライズした値をα乗した値をπ/2倍し、非線形位相変
換処理を行い余弦項を得、これをA倍して係数値aの極
性を与えたものに定数値cを加えた出力信号zo を求め
る処理をしている。出力信号合成器1−8の機能もディ
ジタル回路で、テーブルルックアップ方式のROMなど
を使用して実現できる。
【0042】非線形パラメータαが2,4,8,16の
各場合の出力波形図を、図5(a),(b),(c),
(d)にそれぞれ示す。入力信号波形図である図4
(a)と比較して、図5の何れの波形も傾斜部が急峻化
されていることがわかる。非線形パラメータαの値が大
きくなるにつれて急峻化の度合いが進むことも明かであ
る。多少のプリシュート及びオーバーシュートもある
が、その大きさは信号値の10数%程度に収まっている
ので、波形急峻化の大きな効果に対して問題になる程の
量ではない。
各場合の出力波形図を、図5(a),(b),(c),
(d)にそれぞれ示す。入力信号波形図である図4
(a)と比較して、図5の何れの波形も傾斜部が急峻化
されていることがわかる。非線形パラメータαの値が大
きくなるにつれて急峻化の度合いが進むことも明かであ
る。多少のプリシュート及びオーバーシュートもある
が、その大きさは信号値の10数%程度に収まっている
ので、波形急峻化の大きな効果に対して問題になる程の
量ではない。
【0043】図1に示す実施例での処理を式でまとると
次のようになる。即ち、数1の近似特性式を次式
次のようになる。即ち、数1の近似特性式を次式
【0044】
【数10】
【0045】のように変形し、位相値φを次式の非線形
変換処理で、新たな位相値φo
変換処理で、新たな位相値φo
【0046】
【数11】
【0047】を求め、特性式を次式zのように変換し、
【0048】
【数12】
【0049】θ=0でのz即ちzo を数9のように求
め、信号y0 に代えて出力する処理である。
め、信号y0 に代えて出力する処理である。
【0050】図2は図1における出力信号zo のエッジ
強調効果を最適化するための調整回路である。減算器2
−1と利得調整器2−2と加算器2−3との3つのブロ
ックで構成される。減算器2−1にはラインL3を介し
て出力信号合成器1−8からの信号zo とラインL2を
介して第1の遅延回路1−1の出力信号y0 が供給され
ており、zo からy0 を減算し、信号hを出力してい
る。
強調効果を最適化するための調整回路である。減算器2
−1と利得調整器2−2と加算器2−3との3つのブロ
ックで構成される。減算器2−1にはラインL3を介し
て出力信号合成器1−8からの信号zo とラインL2を
介して第1の遅延回路1−1の出力信号y0 が供給され
ており、zo からy0 を減算し、信号hを出力してい
る。
【0051】
【数13】
【0052】この信号hは図1の処理で形成されたエッ
ジ強調信号成分である。図6(a)に、非線形パラメー
タα=16のときの信号hの波形図を示す。
ジ強調信号成分である。図6(a)に、非線形パラメー
タα=16のときの信号hの波形図を示す。
【0053】次段の利得調整器2−2は、前段からの信
号hの振幅を調整する。ここで与える利得値をβ(>
0)とし、振幅調整されたエッジ強調信号を次段の加算
器2−3で前述の入力信号y0 と加算する。得られる最
終出力信号zooは次式で与えられ、ラインL4を介して
出力される。
号hの振幅を調整する。ここで与える利得値をβ(>
0)とし、振幅調整されたエッジ強調信号を次段の加算
器2−3で前述の入力信号y0 と加算する。得られる最
終出力信号zooは次式で与えられ、ラインL4を介して
出力される。
【0054】
【数14】
【0055】図6(b)、(c)、(d)は、それぞれ
βの値が0.3,0.5,0.7の時の出力信号zooの
波形図である。利得βの値は、実際にディスプレーに表
示された画像を観察して、最適なエッジ強調効果が得ら
れるように設定する。
βの値が0.3,0.5,0.7の時の出力信号zooの
波形図である。利得βの値は、実際にディスプレーに表
示された画像を観察して、最適なエッジ強調効果が得ら
れるように設定する。
【0056】図1における波形エッジ強調効果を周波数
領域で観測した時の図を図7に示す。図7(a)は図4
(a)の入力信号のスペクトル図である。確かに約2M
Hzの周波数成分が観測される。これに対して図7
(b)は図5(d)、即ち非線形パラメータα=16の
時の実施例の出力信号zo のスペクトル図である。図7
(a)と同じ2MHzの成分に加えて、その奇数倍の周
波数の高調波成分が観測される。これらの高調波成分が
波形エッジを強調するために新たに付加されたスペクト
ルである。図7(c)はエッジ強調信号成分h(図6
(a)参照)のスペクトルである。これが本実施例で、
新たに形成された高調波成分である。図7(d)は利得
β=0.7の時の最終出力信号zoo(図6(d))のス
ペクトルである。図7(a)に示す入力に図7(c)の
エッジ強調成分が0.7倍で付加されている。
領域で観測した時の図を図7に示す。図7(a)は図4
(a)の入力信号のスペクトル図である。確かに約2M
Hzの周波数成分が観測される。これに対して図7
(b)は図5(d)、即ち非線形パラメータα=16の
時の実施例の出力信号zo のスペクトル図である。図7
(a)と同じ2MHzの成分に加えて、その奇数倍の周
波数の高調波成分が観測される。これらの高調波成分が
波形エッジを強調するために新たに付加されたスペクト
ルである。図7(c)はエッジ強調信号成分h(図6
(a)参照)のスペクトルである。これが本実施例で、
新たに形成された高調波成分である。図7(d)は利得
β=0.7の時の最終出力信号zoo(図6(d))のス
ペクトルである。図7(a)に示す入力に図7(c)の
エッジ強調成分が0.7倍で付加されている。
【0057】以上が周波数2MHzの余弦波を入力信号
として加えた時の、図1及び図2に示す実施例の基本動
作の説明であったが、次に、パルスエッジに対して実施
例の装置がどのように働くかを見てみることにする。
として加えた時の、図1及び図2に示す実施例の基本動
作の説明であったが、次に、パルスエッジに対して実施
例の装置がどのように働くかを見てみることにする。
【0058】振幅が1、幅が5μsecのパルス信号
を、0〜4MHzの範囲において余弦特性で減衰するロ
ールオフ特性の低域濾波器で帯域制限した信号の波形の
右下がり傾斜部に注目して、波形観察を行うことにす
る。
を、0〜4MHzの範囲において余弦特性で減衰するロ
ールオフ特性の低域濾波器で帯域制限した信号の波形の
右下がり傾斜部に注目して、波形観察を行うことにす
る。
【0059】図8、図9、図10、図11は、パラメー
タ(α、β)設定も含めて、それぞれ図4、図5、図
6、図7に一対一に対応した、パルス信号入力に対する
各部の出力波形図である。余弦波入力の時と同様に波形
傾斜部が急峻化していることが分かる。非線形パラメー
タαの値が大きくなると、やはりプリシュート及びオー
バーシュートが見られるが、10数%以内には収まって
いる。これは、従来技術の2次微分を付加する場合に比
べれば、遥かに少ない量であり、適度なプリシュート及
びオーバーシュートならば、画質改善につながる。一
方、波形急峻化は、従来技術を遥かに凌ぐ度合いであ
り、波形急峻化の効果は非常に大きい。また、図11
(a)と(b)を比較(入力と出力とのスペクトルの比
較)して分かることは、パルスエッジに関わる側波帯成
分が、新たに形成され付加されていることである。本来
4MHz迄であった信号帯域が10MHz迄拡大されて
いる。
タ(α、β)設定も含めて、それぞれ図4、図5、図
6、図7に一対一に対応した、パルス信号入力に対する
各部の出力波形図である。余弦波入力の時と同様に波形
傾斜部が急峻化していることが分かる。非線形パラメー
タαの値が大きくなると、やはりプリシュート及びオー
バーシュートが見られるが、10数%以内には収まって
いる。これは、従来技術の2次微分を付加する場合に比
べれば、遥かに少ない量であり、適度なプリシュート及
びオーバーシュートならば、画質改善につながる。一
方、波形急峻化は、従来技術を遥かに凌ぐ度合いであ
り、波形急峻化の効果は非常に大きい。また、図11
(a)と(b)を比較(入力と出力とのスペクトルの比
較)して分かることは、パルスエッジに関わる側波帯成
分が、新たに形成され付加されていることである。本来
4MHz迄であった信号帯域が10MHz迄拡大されて
いる。
【0060】3つの信号値を結ぶ特性曲線の定数項を決
める際に、数4式に示すように3つの信号を所定比率で
加算合成しているが、これは定数項を信号の低域成分か
ら得るための処理であり、交流成分である正弦項及び余
弦項の零クロス点の精度を向上させる働きをしている。
定数項を求める際の3つの信号の加算合成比率は、数4
式及び数6式の但し書きで設定可能範囲が明確になって
いるので、使用目的、使用条件に合わせた値を選ぶこと
ができる。
める際に、数4式に示すように3つの信号を所定比率で
加算合成しているが、これは定数項を信号の低域成分か
ら得るための処理であり、交流成分である正弦項及び余
弦項の零クロス点の精度を向上させる働きをしている。
定数項を求める際の3つの信号の加算合成比率は、数4
式及び数6式の但し書きで設定可能範囲が明確になって
いるので、使用目的、使用条件に合わせた値を選ぶこと
ができる。
【0061】以上のように、実施例によるエッジ強調処
理では、入力信号と完全な相関関係があり、かつ自然な
形で滑らかにエッジ強調成分が付加されるので、この画
質改善装置は、観賞者に対して違和感を与えることな
く、自然な形で、鮮鋭度及び解像度の向上感を抱かせる
ことができる。
理では、入力信号と完全な相関関係があり、かつ自然な
形で滑らかにエッジ強調成分が付加されるので、この画
質改善装置は、観賞者に対して違和感を与えることな
く、自然な形で、鮮鋭度及び解像度の向上感を抱かせる
ことができる。
【0062】次に、第2実施例及び第3実施例をそれぞ
れ図12(a),(b)に示す。図13は図12に示す
各実施例をさらに効果的に機能させるための追加回路
(調整回路)の構成例を示す図、図14〜図24は動作
説明図である。
れ図12(a),(b)に示す。図13は図12に示す
各実施例をさらに効果的に機能させるための追加回路
(調整回路)の構成例を示す図、図14〜図24は動作
説明図である。
【0063】動作説明では、便宜上、簡略化した模擬的
な表現法も採用してある。また、動作機能を実現するた
めの例としてデジタル回路を挙げる場合でも、その動作
説明をわかりやすくするために、その回路の信号波形を
アナログ波形として示すものとする。
な表現法も採用してある。また、動作機能を実現するた
めの例としてデジタル回路を挙げる場合でも、その動作
説明をわかりやすくするために、その回路の信号波形を
アナログ波形として示すものとする。
【0064】図12(a)において、1−1は第1の遅
延回路、1−2は第2の遅延回路、1−3は定数項合成
器、1−14は双曲余弦関数項係数値合成器、1−15
は双曲正弦関数項係数値合成器、1−6は振幅合成器、
1−7は位相合成器、そして1−8は出力信号合成器で
ある。第1及び第2の遅延回路1−1,1−2が抽出回
路を構成し、定数項合成器1−3,双曲余弦関数項係数
値合成器1−14,双曲正弦関数項係数値合成器1−1
5が第1の合成回路を構成し、振幅合成器1−6,位相
合成器1−7,出力信号合成器1−8が第2の合成回路
を構成する。
延回路、1−2は第2の遅延回路、1−3は定数項合成
器、1−14は双曲余弦関数項係数値合成器、1−15
は双曲正弦関数項係数値合成器、1−6は振幅合成器、
1−7は位相合成器、そして1−8は出力信号合成器で
ある。第1及び第2の遅延回路1−1,1−2が抽出回
路を構成し、定数項合成器1−3,双曲余弦関数項係数
値合成器1−14,双曲正弦関数項係数値合成器1−1
5が第1の合成回路を構成し、振幅合成器1−6,位相
合成器1−7,出力信号合成器1−8が第2の合成回路
を構成する。
【0065】なお、説明の便宜上、各回路自体の処理時
間による信号の遅れ、及びその遅れを単に補正するため
だけに通常用いられる遅延回路等は、説明上必要な場合
を除いて省略するものとする。
間による信号の遅れ、及びその遅れを単に補正するため
だけに通常用いられる遅延回路等は、説明上必要な場合
を除いて省略するものとする。
【0066】この画質改善装置の扱う入力信号の例とし
ては、テレビジョンの輝度信号、色信号、RGB信号等
を想定している。ここでは特に、周波数帯域が4MHz
迄のNTSC放送方式の映像信号を例として扱うものと
する。
ては、テレビジョンの輝度信号、色信号、RGB信号等
を想定している。ここでは特に、周波数帯域が4MHz
迄のNTSC放送方式の映像信号を例として扱うものと
する。
【0067】まず、ラインL1から入来する入力信号y
inが、図15(a)に示すような余弦波の場合について
説明する。この余弦波は、周波数f=2MHzの輝度信
号の例である。入力信号yinは、まず第1の遅延回路1
−1に供給される。これは遅延時間Tが次式で与えられ
る遅延回路である。
inが、図15(a)に示すような余弦波の場合について
説明する。この余弦波は、周波数f=2MHzの輝度信
号の例である。入力信号yinは、まず第1の遅延回路1
−1に供給される。これは遅延時間Tが次式で与えられ
る遅延回路である。
【0068】
【数15】
【0069】このTの値は通常NTSC信号を標本化す
る際に使用される標本周期である。この遅延回路の出力
はラインL2上に出力され、次の第2の遅延回路1−2
に供給される。この第2の遅延回路1−2の遅延時間
は、上記遅延回路1−1の遅延時間Tと同一である。
る際に使用される標本周期である。この遅延回路の出力
はラインL2上に出力され、次の第2の遅延回路1−2
に供給される。この第2の遅延回路1−2の遅延時間
は、上記遅延回路1−1の遅延時間Tと同一である。
【0070】図14(a)に2つの遅延回路1−1,1
−2の入出力信号の関係を示す。中心(t=0)の信号
値y0 を基準にして、時間Tだけ隔てた左右2つの信号
y-1及びy1 とする(各信号の信号値も信号と同じ符号
を使用する)。信号値y0 は第1の遅延回路の出力信号
であり、信号y-1は第2の遅延回路の出力信号であり、
y1 は第1の遅延回路の入力信号に相当する。以下の動
作説明に使用する波形図はこの信号y0 を時間基準にし
ている。
−2の入出力信号の関係を示す。中心(t=0)の信号
値y0 を基準にして、時間Tだけ隔てた左右2つの信号
y-1及びy1 とする(各信号の信号値も信号と同じ符号
を使用する)。信号値y0 は第1の遅延回路の出力信号
であり、信号y-1は第2の遅延回路の出力信号であり、
y1 は第1の遅延回路の入力信号に相当する。以下の動
作説明に使用する波形図はこの信号y0 を時間基準にし
ている。
【0071】これら3つの信号の信号値を結ぶ信号特性
曲線を次式で近似する。
曲線を次式で近似する。
【0072】
【数16】
【0073】yの式の右辺の第1項は双曲余弦(hyperb
olic cosine )関数からなる双曲余弦関数項、第2項は
双曲正弦(hyperbolic sine )関数からなる双曲正弦関
数項、そして第3項は定数項である。この式の係数値
a,b、定数値c、及び変数xを定めるために、前記の
信号値y-1、y0 、y1 を使用する。この3つの信号値
を数16に代入することで次式が得られる。
olic cosine )関数からなる双曲余弦関数項、第2項は
双曲正弦(hyperbolic sine )関数からなる双曲正弦関
数項、そして第3項は定数項である。この式の係数値
a,b、定数値c、及び変数xを定めるために、前記の
信号値y-1、y0 、y1 を使用する。この3つの信号値
を数16に代入することで次式が得られる。
【0074】
【数17】
【0075】この式の定数a,b,cを求める処理を行
うなうのが、第1の合成回路である次の3つのブロック
1−3,1−14,1−15である。
うなうのが、第1の合成回路である次の3つのブロック
1−3,1−14,1−15である。
【0076】定数合成器1−3には3つの信号y-1、y
1 、y0 が供給され、次式のように混合率k0 、k1 で
加算合成された定数項の値cが出力される。
1 、y0 が供給され、次式のように混合率k0 、k1 で
加算合成された定数項の値cが出力される。
【0077】
【数18】
【0078】この定数合成器1−3は加算合成器の機能
を果たしている。混合率の値を次式で与え、
を果たしている。混合率の値を次式で与え、
【0079】
【数19】
【0080】cの値を3つの信号の平均値とした時の出
力波形図を図15(b)に示す。
力波形図を図15(b)に示す。
【0081】次の双曲余弦関数項係数値合成器1−14
にも3つの信号y-1、y1 、y0 が供給され、次式のよ
うにして係数値aが出力される。
にも3つの信号y-1、y1 、y0 が供給され、次式のよ
うにして係数値aが出力される。
【0082】
【数20】
【0083】この式は数18及び数19を数17の第2
の式に代入することで求められる。合成器1−14の機
能は加減算合成機能である。
の式に代入することで求められる。合成器1−14の機
能は加減算合成機能である。
【0084】次の双曲正弦関数項係数値合成器1−15
には信号y-1、y1 及び既に求められている定数値cと
aが供給され、次式のようにして係数値bが出力され
る。
には信号y-1、y1 及び既に求められている定数値cと
aが供給され、次式のようにして係数値bが出力され
る。
【0085】
【数21】
【0086】この式は数17の第1式と第3式の和と、
既に求められているc及びaからcoshx0 の値を
得、数17の第3式から第1式を減算することなどで求
められる。合成器1−15の機能は、テーブルルックア
ップ方式のROMなどを使用するディジタル回路などで
実現できる。数18〜数21によって数16の特性式が
確定したことになる。
既に求められているc及びaからcoshx0 の値を
得、数17の第3式から第1式を減算することなどで求
められる。合成器1−15の機能は、テーブルルックア
ップ方式のROMなどを使用するディジタル回路などで
実現できる。数18〜数21によって数16の特性式が
確定したことになる。
【0087】次の振幅合成器1−6にはブロック1−1
4からの係数値aとブロック1−15からの係数値bと
が供給されている。係数値aは基準点(t=0、即ちx
=0)に対して偶関数となる双曲余弦関数項の係数値で
あり、係数値bは基準点に対して奇関数となる双曲正弦
関数項の係数値である。一般に偶関数と奇関数は直交関
係にあることから、図14(b)に示すように、係数値
aを横軸にとり、係数値bを縦軸にとって描いた直角三
角形から、振幅値Aは次式で求められ出力される。
4からの係数値aとブロック1−15からの係数値bと
が供給されている。係数値aは基準点(t=0、即ちx
=0)に対して偶関数となる双曲余弦関数項の係数値で
あり、係数値bは基準点に対して奇関数となる双曲正弦
関数項の係数値である。一般に偶関数と奇関数は直交関
係にあることから、図14(b)に示すように、係数値
aを横軸にとり、係数値bを縦軸にとって描いた直角三
角形から、振幅値Aは次式で求められ出力される。
【0088】
【数22】
【0089】この振幅合成器1−6の出力波形図は図1
5(c)である。振幅合成器1−6の機能もテーブルル
ックアップ方式のROMなどを使用するディジタル回路
などで実現できる。
5(c)である。振幅合成器1−6の機能もテーブルル
ックアップ方式のROMなどを使用するディジタル回路
などで実現できる。
【0090】次の位相合成器1−7にはブロック1−1
4からの係数値aとブロック1−15からの係数値bと
が供給されている。図14(b)の直角三角形の横軸と
縦軸の係数値の比から、位相値φは次式で求められ位相
合成器1−7から出力される。
4からの係数値aとブロック1−15からの係数値bと
が供給されている。図14(b)の直角三角形の横軸と
縦軸の係数値の比から、位相値φは次式で求められ位相
合成器1−7から出力される。
【0091】
【数23】
【0092】この位相合成器1−7の出力波形図は図1
5(d)である。図ではπ/2の値を1にノーマライズ
して表示してある。このブロックの機能もディジタル回
路で、テーブルルックアップ方式のROMなどを使用し
て実現できる。
5(d)である。図ではπ/2の値を1にノーマライズ
して表示してある。このブロックの機能もディジタル回
路で、テーブルルックアップ方式のROMなどを使用し
て実現できる。
【0093】次の出力信号合成器1−8には、数18で
求められた定数値c、数20で求められた係数値a、数
22で求められた振幅値A、そして数23で求められた
位相値φが供給され、非線形パラメータαを用いて次式
のような出力信号zo が合成され、ラインL3から出力
される。
求められた定数値c、数20で求められた係数値a、数
22で求められた振幅値A、そして数23で求められた
位相値φが供給され、非線形パラメータαを用いて次式
のような出力信号zo が合成され、ラインL3から出力
される。
【0094】
【数24】
【0095】このように、出力信号合成器1−8は、位
相値を0〜1の範囲にノーマライズした値をα乗した値
をπ/2倍し、非線形位相変換処理を行い余弦項を得、こ
れをA倍して係数値aの極性を与えたものに定数値cを
加えた出力信号zo を求める処理をしている。合成器1
−8の機能もディジタル回路で、テーブルルックアップ
方式のROMなどを使用して実現できる。
相値を0〜1の範囲にノーマライズした値をα乗した値
をπ/2倍し、非線形位相変換処理を行い余弦項を得、こ
れをA倍して係数値aの極性を与えたものに定数値cを
加えた出力信号zo を求める処理をしている。合成器1
−8の機能もディジタル回路で、テーブルルックアップ
方式のROMなどを使用して実現できる。
【0096】非線形パラメータαが2,4,8,16の
各場合の出力波形図を、図16(a),(b),
(c),(d)にそれぞれ示す。入力信号波形図である
図15(a)と比較して、図16の何れの波形も傾斜部
が急峻化されていることがわかる。非線形パラメータα
の値が大きくなるにつれて急峻化の度合いが進むことも
明かである。
各場合の出力波形図を、図16(a),(b),
(c),(d)にそれぞれ示す。入力信号波形図である
図15(a)と比較して、図16の何れの波形も傾斜部
が急峻化されていることがわかる。非線形パラメータα
の値が大きくなるにつれて急峻化の度合いが進むことも
明かである。
【0097】図12(a)に示す第2実施例での処理を
式でまとめると次のようになる。即ち、数15の近似特
性式を次式
式でまとめると次のようになる。即ち、数15の近似特
性式を次式
【0098】
【数25】 のように変形し、位相値φを次式の非線形変換処理で、
新たな位相値φo
新たな位相値φo
【0099】
【数26】
【0100】を求め、特性式を次式zのように変換し、
【0101】
【数27】
【0102】x=0でのz、即ちzo を数24のように
求め、信号y0 に代えて出力する処理である。
求め、信号y0 に代えて出力する処理である。
【0103】図13は図12における出力信号zo のエ
ッジ強調効果を最適化するための調整回路である。減算
器2−1と利得調整器2−2と加算器2−3の3つのブ
ロックで構成される。減算器2−1にはラインL3を介
して出力信号合成器1−8からの信号zo とラインL2
を介して第1の遅延回路1−1からの信号y0 が供給さ
れており、zo からy0 を減算し、信号hを出力してい
る。
ッジ強調効果を最適化するための調整回路である。減算
器2−1と利得調整器2−2と加算器2−3の3つのブ
ロックで構成される。減算器2−1にはラインL3を介
して出力信号合成器1−8からの信号zo とラインL2
を介して第1の遅延回路1−1からの信号y0 が供給さ
れており、zo からy0 を減算し、信号hを出力してい
る。
【0104】
【数28】
【0105】この信号hは図12に示す回路における処
理で形成されたエッジ強調信号成分である。図17
(a)に、非線形パラメータα=16のときの信号hの
波形図を示す。
理で形成されたエッジ強調信号成分である。図17
(a)に、非線形パラメータα=16のときの信号hの
波形図を示す。
【0106】次段の利得調整器2−2は、前段からの信
号hの振幅を調整する。ここで与える増幅率をβ(>
0)とし、振幅調整されたエッジ強調信号を次段の加算
器2−3で前述の入力信号y0 と加算する。得られる最
終出力信号zooは次式で与えられ、ラインL4を介して
出力される。
号hの振幅を調整する。ここで与える増幅率をβ(>
0)とし、振幅調整されたエッジ強調信号を次段の加算
器2−3で前述の入力信号y0 と加算する。得られる最
終出力信号zooは次式で与えられ、ラインL4を介して
出力される。
【0107】
【数29】
【0108】図17の(b),(c),(d)は、それ
ぞれβの値が2,3,5の時の出力信号zooの波形図で
ある。このβの値は、実際にディスプレーに表示された
画像を観察して、最適なエッジ強調効果が得られるよう
に設定する。
ぞれβの値が2,3,5の時の出力信号zooの波形図で
ある。このβの値は、実際にディスプレーに表示された
画像を観察して、最適なエッジ強調効果が得られるよう
に設定する。
【0109】図12(a)の第2実施例における波形エ
ッジ強調効果を周波数領域で観測した時の図を図18に
示す。図18(a)は図15(a)の入力信号のスペク
トル図である。約2MHzの周波数成分が観測される。
これに対して図18(b)は図16(d)、即ち非線形
パラメータα=16の時の実施例の出力信号zo のスペ
クトル図である。図18(a)と同じ2MHzの成分に
加えて、その奇数倍の周波数の高調波成分が観測され
る。これらの高調波成分が波形エッジを強調するために
新たに付加されたスペクトルである。図18(c)はエ
ッジ強調信号成分h(図17(a)参照)のスペクトル
図である。これが本実施例で新たに形成された高調波成
分である。図18(d)は増幅率β=3の時の最終出力
信号zoo(図17(d))のスペクトル図である。図1
8(a)に示す入力に図18(c)のエッジ強調成分が
3倍されて付加されている。このように、第2実施例の
処理ではエッジ強調成分がやや小さめに付加されるの
で、図13の利得調整器で増幅率βの値を1より大きな
値に設定して増幅し、所用の特性を得る必要がある。
ッジ強調効果を周波数領域で観測した時の図を図18に
示す。図18(a)は図15(a)の入力信号のスペク
トル図である。約2MHzの周波数成分が観測される。
これに対して図18(b)は図16(d)、即ち非線形
パラメータα=16の時の実施例の出力信号zo のスペ
クトル図である。図18(a)と同じ2MHzの成分に
加えて、その奇数倍の周波数の高調波成分が観測され
る。これらの高調波成分が波形エッジを強調するために
新たに付加されたスペクトルである。図18(c)はエ
ッジ強調信号成分h(図17(a)参照)のスペクトル
図である。これが本実施例で新たに形成された高調波成
分である。図18(d)は増幅率β=3の時の最終出力
信号zoo(図17(d))のスペクトル図である。図1
8(a)に示す入力に図18(c)のエッジ強調成分が
3倍されて付加されている。このように、第2実施例の
処理ではエッジ強調成分がやや小さめに付加されるの
で、図13の利得調整器で増幅率βの値を1より大きな
値に設定して増幅し、所用の特性を得る必要がある。
【0110】以上が周波数2MHzの余弦波を入力信号
として加えた時の、図12(a)及び図13に示す実施
例の基本動作の説明であるが、次に、パルスエッジに対
して、どのように働くかを見てみることにする。振幅が
1、幅が5μsecのパルス信号を、0〜4MHzの範
囲において余弦特性で減衰するロールオフ特性の低域濾
波器で帯域制限した波形の右下がり傾斜部に注目して、
波形観察を行うことにする。
として加えた時の、図12(a)及び図13に示す実施
例の基本動作の説明であるが、次に、パルスエッジに対
して、どのように働くかを見てみることにする。振幅が
1、幅が5μsecのパルス信号を、0〜4MHzの範
囲において余弦特性で減衰するロールオフ特性の低域濾
波器で帯域制限した波形の右下がり傾斜部に注目して、
波形観察を行うことにする。
【0111】図19、図20、図21、図22はパラメ
ータ(α、β)設定も含めて、それぞれ図15、図1
6、図17、図18に一対一に対応したパルス信号入力
に対する各部の出力波形図である。余弦波入力の時と同
様に波形傾斜部が急峻化していることが分かる。また、
図22(a)と(d)を比較して分かることは、パルス
エッジに関わる側波帯成分が、新たに形成され付加され
ている。本来4MHz迄であった信号帯域が10MHz
以上迄拡大されている。
ータ(α、β)設定も含めて、それぞれ図15、図1
6、図17、図18に一対一に対応したパルス信号入力
に対する各部の出力波形図である。余弦波入力の時と同
様に波形傾斜部が急峻化していることが分かる。また、
図22(a)と(d)を比較して分かることは、パルス
エッジに関わる側波帯成分が、新たに形成され付加され
ている。本来4MHz迄であった信号帯域が10MHz
以上迄拡大されている。
【0112】次に、入力信号が次式のように周波数帯域
4MHz迄平坦なスペクトル成分を持つパルス信号(s
inc関数)の場合の応答を調べてみることにする。
4MHz迄平坦なスペクトル成分を持つパルス信号(s
inc関数)の場合の応答を調べてみることにする。
【0113】
【数30】
【0114】図23(a)が入力信号波形図である。図
23(b)がα=16、β=1の時の、ラインL4から
の出力信号zoo(zo )の波形図である。図23(c)
がα=16、β=2の時のzooの波形図であり、図23
(d)がα=16、β=3の時のzooの波形図である。
このようにリンギングのある複雑な波形に対しても、波
形変化部を正確に捉えて急峻化処理が行われていること
が分かる。
23(b)がα=16、β=1の時の、ラインL4から
の出力信号zoo(zo )の波形図である。図23(c)
がα=16、β=2の時のzooの波形図であり、図23
(d)がα=16、β=3の時のzooの波形図である。
このようにリンギングのある複雑な波形に対しても、波
形変化部を正確に捉えて急峻化処理が行われていること
が分かる。
【0115】図24はこのsinc関数の入出力信号の
違いを周波数領域で比較したものである。図24(a)
は図23(a)と同じ周波数帯域4MHzのsinc
(x)パルスの波形図であり、入力信号である。図24
(b)はその周波数スペクトルである。図24(c)が
図23(c)と同じα=16、β=2の時の出力信号z
ooの波形図である。図24(d)がその周波数スペクト
ルである。このエッジ強調処理で付加されたスペクトル
成分は、前述の単一余弦波やパルスの時よりもかなり複
雑な高調波が含まれているように見えるが、基本原理は
同じであり、波形変化部の奇数次の高調波が新たに形成
され合成された結果、このような一見複雑なスペクトル
になるものと考えられる。
違いを周波数領域で比較したものである。図24(a)
は図23(a)と同じ周波数帯域4MHzのsinc
(x)パルスの波形図であり、入力信号である。図24
(b)はその周波数スペクトルである。図24(c)が
図23(c)と同じα=16、β=2の時の出力信号z
ooの波形図である。図24(d)がその周波数スペクト
ルである。このエッジ強調処理で付加されたスペクトル
成分は、前述の単一余弦波やパルスの時よりもかなり複
雑な高調波が含まれているように見えるが、基本原理は
同じであり、波形変化部の奇数次の高調波が新たに形成
され合成された結果、このような一見複雑なスペクトル
になるものと考えられる。
【0116】次に、図12(b)に示す第3実施例につ
いて説明する。図12(a)に示した第2実施例の説明
の中で導いた係数値a,b、そして定数値cを求める
式、数20、数21、数18を見ると、これらの式には
次式のような1次差分値
いて説明する。図12(a)に示した第2実施例の説明
の中で導いた係数値a,b、そして定数値cを求める
式、数20、数21、数18を見ると、これらの式には
次式のような1次差分値
【0117】
【数31】
【0118】と、次式のような2次差分値が
【0119】
【数32】
【0120】含まれていることが分かる。このd1 を係
数k1 倍したものが係数aであり、d0 を係数k1 など
で形成された値で定数倍したものが係数bであり、定数
cは基準値y0 と係数k1 とd1 から求められる。これ
らの特徴を捉えて、図12(a)に示す第2実施例と機
能は全く同じであるが、構成を変えたものが、図12
(b)に示す第3実施例である。
数k1 倍したものが係数aであり、d0 を係数k1 など
で形成された値で定数倍したものが係数bであり、定数
cは基準値y0 と係数k1 とd1 から求められる。これ
らの特徴を捉えて、図12(a)に示す第2実施例と機
能は全く同じであるが、構成を変えたものが、図12
(b)に示す第3実施例である。
【0121】図12(b)でブロックb−1,b−2
は、それぞれ図12(a)のブロック1−1と1−2と
同じ遅延回路である。ブロックb−3は数31に示した
1次差分値d0 を求める回路であり、ブロックb−4は
数32に示した2次差分値d1を求める回路である。ブ
ロックb−5では数22の振幅Aを次式のように置き換
えて、Aを求めている。
は、それぞれ図12(a)のブロック1−1と1−2と
同じ遅延回路である。ブロックb−3は数31に示した
1次差分値d0 を求める回路であり、ブロックb−4は
数32に示した2次差分値d1を求める回路である。ブ
ロックb−5では数22の振幅Aを次式のように置き換
えて、Aを求めている。
【0122】
【数33】
【0123】ブロックb−6では数23の位相φを次式
のように置き換えて求めている。
のように置き換えて求めている。
【0124】
【数34】
【0125】次のブロックb−7では数24の出力zo
を次式のように置き換えて、zo を求めている。
を次式のように置き換えて、zo を求めている。
【0126】
【数35】
【0127】図12(a)と(b)とのどちらの構成法
を採用するかは、設計者の考え方次第で決まるものと考
える。
を採用するかは、設計者の考え方次第で決まるものと考
える。
【0128】ここで、前述したように、3つの信号値を
結ぶ特性曲線の定数項を決める際に、3つの信号を所定
比率で加算合成しているが、これは定数項を信号の低域
成分から得るための処理であり、交流成分である双曲余
弦関数項と双曲正弦関数項の零クロス点の精度を向上さ
せる働きをしている。定数項を求める際の3つの信号の
加算合成比率は、数18の但し書きで設定可能範囲が明
確になっているので、使用目的、使用条件に合わせた値
を選ぶことができる。
結ぶ特性曲線の定数項を決める際に、3つの信号を所定
比率で加算合成しているが、これは定数項を信号の低域
成分から得るための処理であり、交流成分である双曲余
弦関数項と双曲正弦関数項の零クロス点の精度を向上さ
せる働きをしている。定数項を求める際の3つの信号の
加算合成比率は、数18の但し書きで設定可能範囲が明
確になっているので、使用目的、使用条件に合わせた値
を選ぶことができる。
【0129】以上のように、実施例によるエッジ強調処
理では、入力信号と完全な相関関係があり、かつ自然な
形で滑らかにエッジ強調成分が付加されるので、この画
質改善装置は、観賞者に対して違和感を与えることな
く、自然な形で、鮮鋭度及び解像度の向上感を抱かせる
ことができる。
理では、入力信号と完全な相関関係があり、かつ自然な
形で滑らかにエッジ強調成分が付加されるので、この画
質改善装置は、観賞者に対して違和感を与えることな
く、自然な形で、鮮鋭度及び解像度の向上感を抱かせる
ことができる。
【0130】上記した各実施例の各ブロックは、周知の
回路や市販のIC等を用いて簡単に構成できるので、装
置全体は低コストで実現できる。
回路や市販のIC等を用いて簡単に構成できるので、装
置全体は低コストで実現できる。
【0131】なお、上記各実施例では、入力信号例とし
て、テレビジョンの輝度信号を用いたが、本発明の画質
改善装置は色信号やRGB信号などにも適用できる。ま
た、ディジタル化された画像データに対しても、本発明
と等価な輪郭補正処理、エッジ強調処理、拡大縮小画像
データに対する同様の処理などを、コンピュータを使用
したソフトウェア処理によって実現でき、本発明は画像
データのソフトウェアによる加工処理にも応用できるこ
とになる。さらに、この発明は、NTSCからHDTV
に至る各種の放送方式、これらの信号を記録再生するV
TR、また各種のコンピュータ画像など、低解像度から
高解像度の再生画像の画質の均一化に特に効果がある。
また、一般のデジタル伝送通信系の波形劣化を改善する
ことにも有効である。
て、テレビジョンの輝度信号を用いたが、本発明の画質
改善装置は色信号やRGB信号などにも適用できる。ま
た、ディジタル化された画像データに対しても、本発明
と等価な輪郭補正処理、エッジ強調処理、拡大縮小画像
データに対する同様の処理などを、コンピュータを使用
したソフトウェア処理によって実現でき、本発明は画像
データのソフトウェアによる加工処理にも応用できるこ
とになる。さらに、この発明は、NTSCからHDTV
に至る各種の放送方式、これらの信号を記録再生するV
TR、また各種のコンピュータ画像など、低解像度から
高解像度の再生画像の画質の均一化に特に効果がある。
また、一般のデジタル伝送通信系の波形劣化を改善する
ことにも有効である。
【0132】本発明者は、本発明と同様の目的の出願を
以前にも行っている。例えば、特願平3−313605
の画質改善装置(平成3年10月31日出願,整理番号
H03000870)や、特願平3−360616の波
形補正装置(平成3年12月27日出願,整理番号H0
3001093)があるが、これら先の出願では直交及
び同相高域濾波器の合成振幅及び合成位相値を求め、合
成位相値の非線形変換などにより、エッジ強調成分を求
めて、画質改善を行っている。これに対し本発明は、2
つの高域濾波器などを使用せずに、同様の効果を簡単な
手段で得ることを狙いとしており、より実用性の高い発
明である。
以前にも行っている。例えば、特願平3−313605
の画質改善装置(平成3年10月31日出願,整理番号
H03000870)や、特願平3−360616の波
形補正装置(平成3年12月27日出願,整理番号H0
3001093)があるが、これら先の出願では直交及
び同相高域濾波器の合成振幅及び合成位相値を求め、合
成位相値の非線形変換などにより、エッジ強調成分を求
めて、画質改善を行っている。これに対し本発明は、2
つの高域濾波器などを使用せずに、同様の効果を簡単な
手段で得ることを狙いとしており、より実用性の高い発
明である。
【0133】
【発明の効果】以上の通り本発明の画質改善装置は、下
記の効果を有する。
記の効果を有する。
【0134】(イ)入力信号の内の所定時間(T)毎の
隣接する3つの信号値を結ぶ特性曲線を余弦項(または
双曲余弦関数項)、正弦項(または双曲正弦関数項)、
及び定数項の和で近似することによって、入力信号の波
形変化部(エッジ)の情報を求める。そして、余弦項と
正弦項の係数値(または双曲余弦関数項と双曲正弦関数
項の係数値)の比率から得られる位相値を非線形変換処
理して、エッジを急峻化するための強調信号を合成し、
そのエッジ強調信号を入力信号に付加し、入力信号の傾
斜部の略略中央部を急峻化できる。これによって、入力
信号の有する周波数帯域外の周波数成分を入力信号に付
加でき、エッジが強調され、輪郭が強調された出力信号
を得ることができる。
隣接する3つの信号値を結ぶ特性曲線を余弦項(または
双曲余弦関数項)、正弦項(または双曲正弦関数項)、
及び定数項の和で近似することによって、入力信号の波
形変化部(エッジ)の情報を求める。そして、余弦項と
正弦項の係数値(または双曲余弦関数項と双曲正弦関数
項の係数値)の比率から得られる位相値を非線形変換処
理して、エッジを急峻化するための強調信号を合成し、
そのエッジ強調信号を入力信号に付加し、入力信号の傾
斜部の略略中央部を急峻化できる。これによって、入力
信号の有する周波数帯域外の周波数成分を入力信号に付
加でき、エッジが強調され、輪郭が強調された出力信号
を得ることができる。
【0135】(ロ)3つの信号値を結ぶ特性曲線の定数
項を求める際に、3つの信号値を所定比率で加算合成し
ているが、これは定数項を信号の低域成分から得るため
の処理であり、正弦項及び余弦項(または双曲余弦関数
項と双曲正弦関数項)を効果的に機能させる働きをして
いる。さらに、前記加算合成の比率の設定可能範囲が明
確にされているので、使用状況に応じて比率を調整する
場合に調整作業が容易となる。
項を求める際に、3つの信号値を所定比率で加算合成し
ているが、これは定数項を信号の低域成分から得るため
の処理であり、正弦項及び余弦項(または双曲余弦関数
項と双曲正弦関数項)を効果的に機能させる働きをして
いる。さらに、前記加算合成の比率の設定可能範囲が明
確にされているので、使用状況に応じて比率を調整する
場合に調整作業が容易となる。
【0136】(ハ)2次微分を用いる従来の輪郭補正の
ような、原信号の振幅を遥かに越えたプリシュート、オ
ーバーシュートの付くエッジ強調に対して、本発明は原
信号の振幅内の波形変化に極力押え込むことができるエ
ッジ強調処理である。従って、この画質改善装置を組込
んだ機器を、デジタル回路で構成した場合でもオーバー
フローの問題が発生せず、良好な画質改善が行える。
ような、原信号の振幅を遥かに越えたプリシュート、オ
ーバーシュートの付くエッジ強調に対して、本発明は原
信号の振幅内の波形変化に極力押え込むことができるエ
ッジ強調処理である。従って、この画質改善装置を組込
んだ機器を、デジタル回路で構成した場合でもオーバー
フローの問題が発生せず、良好な画質改善が行える。
【0137】(ニ)入力信号に対する波形エッジ強調の
度合は入力信号の含有周波数に依存すると共に、その度
合は、振幅情報と位相情報を含めて完全な相関関係が保
たれている。また、このエッジ強調成分は波形変化部を
滑らかに急峻化させる。従って、処理後の画質は観賞者
に対して違和感を与えることなく、自然な形で鮮鋭度及
び解像度の向上感を抱かせることができる。
度合は入力信号の含有周波数に依存すると共に、その度
合は、振幅情報と位相情報を含めて完全な相関関係が保
たれている。また、このエッジ強調成分は波形変化部を
滑らかに急峻化させる。従って、処理後の画質は観賞者
に対して違和感を与えることなく、自然な形で鮮鋭度及
び解像度の向上感を抱かせることができる。
【0138】(ホ)エッジ強調成分を分離し、その振幅
を調整する機能を追加した場合には、使用者は、実際の
再生画像を観察しながら好みに応じて最適な画質改善状
態を得ることができる。さらに、プリシュート、オーバ
ーシュートの効果を生かし、従来よりも細いプリシュー
ト、オーバーシュートを付けエッジ強調を行うこともで
きる。
を調整する機能を追加した場合には、使用者は、実際の
再生画像を観察しながら好みに応じて最適な画質改善状
態を得ることができる。さらに、プリシュート、オーバ
ーシュートの効果を生かし、従来よりも細いプリシュー
ト、オーバーシュートを付けエッジ強調を行うこともで
きる。
【0139】(ヘ)本発明の画質改善装置における各構
成要素は、市販のIC等の汎用部品を用いて、簡単な回
路構成で実現できるので、この画質改善装置は、装置全
体が低コストであると共に、容易に製造でき、さらに、
幅広い用途を有しているので工業上有効、有益である。
成要素は、市販のIC等の汎用部品を用いて、簡単な回
路構成で実現できるので、この画質改善装置は、装置全
体が低コストであると共に、容易に製造でき、さらに、
幅広い用途を有しているので工業上有効、有益である。
【図1】第1実施例のブロック構成図である。
【図2】第1実施例に追加する調整回路の構成図であ
る。
る。
【図3】第1実施例の動作説明図である。
【図4】第1実施例の動作説明図である。
【図5】第1実施例の動作説明図である。
【図6】第1実施例の動作説明図である。
【図7】第1実施例の動作説明図である。
【図8】第1実施例の動作説明図である。
【図9】第1実施例の動作説明図である。
【図10】第1実施例の動作説明図である。
【図11】第1実施例の動作説明図である。
【図12】第2及び第3実施例のブロック構成図であ
る。
る。
【図13】第2実施例に追加する調整回路の構成図であ
る。
る。
【図14】第2実施例の動作説明図である。
【図15】第2実施例の動作説明図である。
【図16】第2実施例の動作説明図である。
【図17】第2実施例の動作説明図である。
【図18】第2実施例の動作説明図である。
【図19】第2実施例の動作説明図である。
【図20】第2実施例の動作説明図である。
【図21】第2実施例の動作説明図である。
【図22】第2実施例の動作説明図である。
【図23】第2実施例の動作説明図である。
【図24】第2実施例の動作説明図である。
1−1 第1の遅延回路 1−2 第2の遅延回路 1−3 定数項合成器 1−4 余弦項係数値合成器 1−5 正弦項係数値合成器 1−6 振幅合成器 1−7 位相合成器 1−8 出力信号合成器
Claims (4)
- 【請求項1】入力信号から一定時間間隔毎の3つの信号
値を抽出する抽出回路と、 抽出した3つの信号値を連結する信号特性曲線を、余弦
項と正弦項と定数項の和で近似するために、前記3つの
信号値を所定比率で合成して前記定数項を求めると共
に、前記余弦項及び前記正弦項の係数値を求める第1の
合成回路と、 前記余弦項の係数値と前記正弦項の係数値とから振幅値
及び位相値を求め、前記位相値を非線形変換し、その非
線形変換した位相値と前記余弦項の係数値と前記振幅値
とから新たな信号特性曲線を求め、入力信号の波形変化
部を急峻化した出力信号を得る第2の合成回路とより構
成したことを特徴とする画質改善装置。 - 【請求項2】請求項1記載の画質改善装置において、前
記第2の合成回路の出力信号と前記入力信号との差から
エッジ強調信号を求め、そのエッジ強調信号の振幅を調
整し、前記入力信号に振幅調整したエッジ強調信号を合
成して新たな出力信号を得る調整回路を設けたことを特
徴とする画質改善装置。 - 【請求項3】入力信号から一定時間間隔毎の3つの信号
値を抽出する抽出回路と、 抽出した3つの信号値を連結する信号特性曲線を、双曲
余弦関数項と双曲正弦関数項と定数項の和からなる双曲
線関数で近似するために、前記3つの信号値を所定比率
で合成して前記定数項を求めると共に、前記双曲余弦関
数項及び双曲正弦関数項の係数値を求める第1の合成回
路と、 前記双曲余弦関数項の係数値と前記双曲正弦関数項の係
数値とから振幅値及び位相値を求め、前記位相値を非線
形変換し、その非線形変換した位相値と前記双曲余弦関
数項の係数値と前記振幅値とから新たな信号特性曲線を
求め、入力信号の波形変化部を急峻化した出力信号を得
る第2の合成回路とより構成したことを特徴とする画質
改善装置。 - 【請求項4】請求項3記載の画質改善装置において、前
記第2の合成回路の出力信号と前記入力信号との差から
エッジ強調信号を求め、そのエッジ強調信号の振幅を調
整し、前記入力信号に振幅調整したエッジ強調信号を合
成して新たな出力信号を得る調整回路を設けたことを特
徴とする画質改善装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197799A JPH0738781A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 画質改善装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197799A JPH0738781A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 画質改善装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0738781A true JPH0738781A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16380548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5197799A Pending JPH0738781A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 画質改善装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0738781A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010034917A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Hitachi Ltd | 信号処理回路 |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP5197799A patent/JPH0738781A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010034917A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Hitachi Ltd | 信号処理回路 |
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