JPH0739376B2 - ジニトロジフエニルエ−テル類の製造方法 - Google Patents

ジニトロジフエニルエ−テル類の製造方法

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JPH0739376B2
JPH0739376B2 JP60041042A JP4104285A JPH0739376B2 JP H0739376 B2 JPH0739376 B2 JP H0739376B2 JP 60041042 A JP60041042 A JP 60041042A JP 4104285 A JP4104285 A JP 4104285A JP H0739376 B2 JPH0739376 B2 JP H0739376B2
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桂三郎 山口
幸宏 吉川
賢一 杉本
良満 田辺
彰宏 山口
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はジニトロジフェニルエーテル類の改良された製
造方法に関するものである。さらに詳しくは、4−クロ
ロニドロベンゼンとニトロフェノール類を脱塩化水素剤
の存在下、ポリエチレングリコールおよびその低級アル
キルエーテル類を触媒に用いて無溶媒で縮合反応させる
ことを特徴とするジニトロジフェニルエーテル類の製造
方法に関する。
このジニトロジフェニルエーテル類はポリアミド、ポリ
アミドイミド、ポリイミドの原料となるジアミノジフェ
ニルエーテル類の中間体である。
(従来の技術) ジニトロジフェニルエーテル類は、従来、各種ハロゲノ
ニトロベンゼンとニトロフェノール類の縮合反応により
製造されている。
例えば、無溶媒で縮合させる方法としては、4−フルオ
ロニトロベンゼンと4−ニトロフェノールカリウム塩の
Ullmannの反応により、4,4′−ジニトロジフェニルエー
テルが収率85%で製造(M.J.Rarickら,J.Am.chem.Soc.,
55 1290(1933))され、4−ブロモニトロベンゼンと
2−ニトロフェノールカリウム塩から収率10%で2,4′
−ジニトロフェニルエーテルが製造されている(井川
ら,薬学雑誌.,79 273(1959))。
溶媒を使用して縮合させる方法としては、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン
性極性溶媒を用いて各種ジニトロジフェニルエーテルが
製造されている。
例えば、4−クロロニトロベンゼンと3−ニトロフェノ
ールカリウム塩をN,N−ジメチルホルムアミド溶媒中で
縮合させて3,4′−ジニトロジフェニルエーテルを収率7
3%で製造している(J.J.Randallら,J.Org.Chem.,27 40
98〜4101(1962))。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法のうち無溶媒で行なう方法
は反応活性は高いが高価な弗素または臭素等のハロゲン
置換ニトロベンゼンを使用しなければならないというこ
とが一般的であり、安価な塩素置換ニトロベンゼンでは
活性が低いので反応は極めて困難である(M.J.Rarick
ら,J.Am.Chem.Soc.,55 1289(1933))。
けれども、これら塩素置換ニトロベンゼンを用いたUllm
ann反応の例として、4−クロロニトロベンゼンと4−
ニトロフェノールから4,4′−ジニトロジフェニルエー
テルが、2−クロロニトロベンゼンと2−ニトロフェノ
ールから2,2′−ジニトロジフェニルエーテルが製造さ
れている(富田ら,薬学雑誌.,75 1079〜1080)。
これらの製造例では反応温度が230〜240℃と極めて高
く、また、収率の記載がなく、詳細は不明であるが、前
述のM.J.Rarickらの言うように、反応が極めて困難であ
るため極く低収率であるということが予想される。
さらに、無溶媒で行なう方法は、反応が急激に起り危険
を共なうということが知られている。このため、実験室
的に製造する際にも反応温度を段階的に保ちながら注意
深く制御して行なうことが必要である。したがって、こ
の方法は大量製造に適さないという重大な欠点を有す
る。
また、この方法は触媒として銅粉等の銅系化合物を用い
たりするので目的物の精製は極めて煩雑な操作を必要と
する等不利なことは明白である。
一方、溶媒を使用する方法では、比較的高価な溶媒を使
用するので回収しなければならない。
また、この方法は一般に、反応の選択率は比較的良好で
あるが、副生物として高分子量物質のほかに、目的物と
の分離が難かしいアゾキシ化合物が生成する。
さらに、ジメチルスルホキシドのような溶媒を用いた場
合には目的物に微量でもこれらの溶媒が残存すると、目
的物を接触還元してジアミノジフェニルエーテル類を製
造する際の貴金属系触媒を被毒劣化させてしまうという
ことが知られている。したがって、この方法は溶媒の回
収および目的物の精製等に多大の経費と労力を必要とす
る等の欠点がある。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、これらの欠点のない安価で、しかも工業
的に製造し得る方法について鋭意検討した。その結果、
4−クロロニトロベンゼンとニトロフェノール類の縮合
反応をポリエチレングリコール類を触媒を用いて行なう
と、無溶媒で進行させ得るということを見出し、本発明
を完成させた。
すなわち、本発明は4−クロロニトロベンゼンとニトロ
フェノール類を脱塩化水素剤の存在下、ポリエチレング
リコールまたはその低級アルキルエーテル類を触媒に用
いて縮合反応させることを特徴とするジニトロジフェニ
ルエーテル類の製造方法である。
本発明の方法では、3,4′−ジニトロジフェニルエーテ
ルおよび4,4′−ジニトロジフェニルエーテルが製造で
きる。
この原料としては、4−クロロニトロベンゼンとニトロ
フェノール類は3−ニトロフェノールおよび4−ニトロ
フェノールである。これらクロロニトロベンゼンとニト
ロフェノール類の反応は化学量論量あるいはいずれかの
過剰量で行なえば良い。
使用する触媒としてはポリエチレングリコールの場合、
平均分子量200以上のものであれば使用できるが、工業
的に使用する場合は、平均分子量400〜1000の安価で液
状〜低融点のものが好ましい。
ポリエチレングリコールの低級アルキルエーテルはエチ
レンオキサイド単位が4〜12のものが一般的であり、そ
れらはテトラエチレングリコールジメチルエーテル、テ
トラエチレングリコールジエチルエーテル、オクタエチ
レングリコールジメチルエーテル等の外、ポリエチレン
グリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコール
ジエチルエーテル等の混合物も使用される。
これら触媒の使用量は、全原料に対して1wt%以上あれ
ば上限は規定されないが、経済性等を考慮すれば5〜50
wt%の範囲が好ましい。
本発明の方法で使用する脱塩化水素剤(以下、塩基とす
る)としては、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、水
酸化物またはアルコキシドであり、具体的には炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、カリウムイソプロポキシド、
ナトリウムイソプロポキシド等の塩基が挙げられる。こ
れら塩基の使用量はニトロフェノール類に対して当量以
上あれば良く、具体的には1〜3当量の範囲で十分であ
る。
本発明の方法は、実質的に無溶媒で行なうが、系内の水
分を除去するために、場合によってはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン等の共沸脱水用の溶媒を
少量加えて行なっても良い。反応温度としては、目的物
の融点附近〜それ以上の温度で行なう。すなわち、100
〜240℃の範囲であり、好ましくは130〜200℃の範囲で
ある。
本発明の一般的な実施態様としては、所定量のクロロニ
トロベンゼンとニトロフェノールおよび触媒量のポリエ
チレングリコール等に前記の塩基を加え、そのまま窒素
ガス等の不活性ガスを通気させながら所定の温度で反応
させるか、あらかじめニトロフェノールのアルカリ金属
塩を得、これをクロロニトロベンゼンとポリエチレング
リコール等の触媒の存在下で反応させるかのどちらでも
良い。反応の進行は薄層クロマトグラフィー、高速液体
クロマトグラフィーによって知ることができる。
反応終了後、使用目的に応じて後処理を行なうが、大部
分は選択的に目的物が得られるので、そのまま排出して
粉砕すれば使用目的にかなう場合が多い。さらに、必要
により水洗するかまたは溶剤等で再結晶精製を行なって
高品位化することもできる。
(作用および効果) 本発明の方法によれば、ジニトロジフェニルエーテル類
が高純度で高収率に製造でき、しかも副生物の生成に伴
う着色が少ないということも特徴として挙げられる。
また、溶剤を使用しないため、回収等の労力および経費
が不要であり、装置の容積効率が極めて大きい等経済的
であるばかりでなく、反応の進行は従来、知られている
無溶媒の方法に比べて低温でおだやかに進行させること
ができるので工業的に実施するうえで好適である。
(実施例) 以下、本発明の方法を実施例により更に詳細に説明す
る。
実施例1. 撹拌装置、温度計を備えた反応器に4−クロロニトロベ
ンゼン47.3g(0.3モル)および平均分子量1000のポリエ
チレングリコール11.7gを装入し、温度を80℃に上げ
た。内容物は均一溶融状態となったので撹拌し、つい
で、窒素ガスを通気させながら4−ニトロフェノールナ
トリウム塩2水和物59.1g(0.3モル)を徐々に加えた。
次に、温度をゆっくり上げて170〜180℃に保ち同温度で
15時間反応を行なった。
反応終了後、ただちに磁製の容器に排出し、冷却すると
淡黄褐色の固型物が100g得られた。
これは4,4′−ジニトロジフェニルエーテルであり、高
速液体クロマトグラフィーによりポリエチレングリコー
ル、無機塩を除いた純度は97%であった。
エタノールで再結晶して淡黄色プリズム晶の純品を得
た。融点は144〜145℃であり元素分析の結果は次のとお
りであった。
実施例2 撹拌装置、温度計、還流冷却器と水分離器を備えた反応
器に4−クロロニトロベンゼン52g(0.33モル)、3−
ニトロフェノール41.7g(0.3モル)、ポリエチレングリ
コール(600)−ジエチルエーテル(日本特殊化学工
業)株式会社製)15.6gおよびベンゼン20mlを装入し、
窒素ガスを通気させながら、撹拌下で加熱し、還流状態
に保った。次に、50%苛性カリ水溶液35g(0.31モル)
を滴下しながらベンゼンの還流状態で留出してくる水を
水分離により除去した。滴下終了後、完全に水分がなく
なったのを確認したのち、昇温してベンゼンを留去させ
た。温度を160〜175℃に保ち12時間反応させた。反応終
了後、ただちに磁製の容器に排出すると淡黄褐色の固型
物が96.5g得られた。これは3,4′−ジニトロジフェニル
エーテルであり、高速液体クロマトグラフィーによる触
媒等を除いた純度は94.4%であった。エタノールで再結
晶したものの融点は122〜123℃であった。
実施例3 実施例1と同じ反応器に4−クロロニトロベンゼン47.3
g(0.3モル)、4−ニトロフェノール13.9g(0.1モ
ル)、無水炭酸カリウム16g(0.115mol)および平均分
子量600のポリエチレングリコール15gを装入し、窒素ガ
スを通気させながら温度165〜170℃で、撹拌下に16時間
反応させた。反応終了後、排出したものをメタノールで
再結晶して4,4′−ジニトロジフェニルエーテルの淡褐
色プリズム晶の結晶23gを得た(収率88.4%)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−クロロニトロベンゼンとニトロフェノ
    ール類を脱塩化水素剤の存在下、ポリエチレングリコー
    ルまたはその低級アルキルエーテル類を触媒に用いて縮
    合反応させることを特徴とするジニトロジフェニルエー
    テル類の製造方法。
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