JPH0739952A - プレス成形性が良好な高張力薄鋼板 - Google Patents

プレス成形性が良好な高張力薄鋼板

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JPH0739952A
JPH0739952A JP5187737A JP18773793A JPH0739952A JP H0739952 A JPH0739952 A JP H0739952A JP 5187737 A JP5187737 A JP 5187737A JP 18773793 A JP18773793 A JP 18773793A JP H0739952 A JPH0739952 A JP H0739952A
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JP
Japan
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steel sheet
press formability
average
thin steel
good press
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Pending
Application number
JP5187737A
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English (en)
Inventor
Eiji Iizuka
塚 栄 治 飯
Kazuya Miura
浦 和 哉 三
Takaaki Hira
良 隆 明 比
Toshiyuki Kato
藤 俊 之 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレス成形性が良好な高張力薄鋼板を提供す
る。 【構成】鋼板表面に複数の微小な凹部を有する高張力薄
鋼板であって、該凹部の平均面積が4×10-3〜30×
10-3(mm2 )であり、凹部間隔の平均値L(mm)
と引張特性におけるYS(kgf/mm2 )が式の関
係を満足し、かつ中心線平均粗さRa(μm)とYS
(kgf/mm2 )が式の関係を満足することを特徴
とするプレス成形性が良好な高張力薄鋼板。 |L−1.8/(YS−10)−0.015|≦ −0.012×YS/3+0.065 …… 12/YS+0.3≦Ra≦12/YS+1.0……

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板表面粗度を制御する
ことにより、プレス成形性を著しく向上させた高張力薄
鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費および走行安全性の
向上を目的として、自動車車体用薄鋼板の高張力化が要
求されている。この自動車用高張力鋼板には、その特性
として優れたプレス成形性が要求される。プレス成形性
向上には、鋼板の機械的特性として高い延性(El)と
高いランクフォード値(r値)が必要とされている。し
かし、一般には、鋼板の高強度化に伴い、機械的特性は
劣化することは避けられず、高強度でありながら従来の
自動車用軟鋼板レベルの機械的特性(El,r値)を有
した鋼板の開発は非常に困難な課題である。従って、鋼
板の高強度化と成形性の両立は、従来技術においては達
成不可能な課題であった。
【0003】従来からのプレス成形性の改善は、鋼板材
質そのものの向上の問題として進められてきたのに対
し、本発明は発想を転換して、プレス成形は鋼板自体の
変形能とともに鋼板と金型との摩擦抵抗の大きさが重要
な因子として影響をおよぼすことに着目して課題の解決
を検討した。摩擦抵抗は表面粗さおよび性状によって微
妙に変化し、これまで、軟鋼板において表面構造を制御
することによりプレス成形性の向上が得られた技術とし
て、特公平3−54006号が公開されている。
【0004】しかし、高張力鋼板の表面粗度や表面パタ
ーンを制御して、プレス成形性を改善する手法および可
能性は解明されておらず、これまでの高強度鋼板の表面
粗度制御は軟鋼と同様にショットブラストロールを用い
た圧延による粗調整にとどまっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鋼板表面粗
度構造を高度に制御することで、良好なプレス成形性が
得られる高張力薄鋼板の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、鋼
板表面に複数の微小な凹部を有する高張力薄鋼板であっ
て、該凹部の平均面積が4×10-3〜30×10-3(m
2 )であり、凹部間隔の平均値L(mm)と引張特性
におけるYS(kgf/mm2 )が式の関係を満足
し、かつ中心線平均粗さRa(μm)とYS(kgf/
mm2 )が式の関係を満足することを特徴とするプレ
ス成形性が良好な高張力薄鋼板を提供するものである。
ここで凹部とは、平均粗さRaが0.3μm以下である
平坦部より、1.5μm以上深いものを示す。 |L−1.8/(YS−10)−0.015|≦ −0.012×YS/3+0.065 …… 12/YS+0.3≦Ra≦12/YS+1.0……
【0007】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。高張力
薄鋼板の表面粗度は、従来はショットブラストに用いる
ショットの粒度番号によって大体の平均粗さを管理して
いたのが現状である。しかし、プレス成形時における鋼
板表面と金型との摺動性を改善することによって従来以
上のプレス成形性を達成するためには、細かな表面粗度
構造の制御を必要とすることが判明した。
【0008】特に、摩擦抵抗の軽減を目的とした場合、
材料の強度レベルに応じて、鋼板の表面粗度および平均
凹部間隔の最適範囲が変化することを新たに知見した。
この関係を発明者らはさらに詳細に検討した結果、YS
値と表面粗度(中心線平均粗さRa)およびYS値と平
均凹部間隔Lにおける最適範囲の関係を見い出した。
【0009】本発明者らはこの基礎的データに基づき研
究を重ねた結果、以下のように条件を規制することで、
プレス成形性の良好な高張力薄鋼板の製造が可能となる
ことを解明した。
【0010】まず、YSと表面粗度の関係は 12/YS+0.3≦Ra≦12/YS+1.0…… にする。鋼板表面が金型と摺動する際の摺動部の押し潰
れ量は、鋼板YSの上昇に伴い減少する。このため、凹
部に溜まった潤滑油を摺動面へ供給するのに十分な封じ
込め効果を得るための表面粗度は、鋼板YSの上昇に伴
い減少する。Raが12/YS+0.3より小さい場合
は、凹部に溜まる潤滑油の保有量が充分に確保できずプ
レス時の摺動面が焼き付きを起こす危険性があり、Ra
が12/YS+1.0より大きい場合は、凹部での潤滑
油の封じ込め圧力が充分でないために、潤滑油の摺動面
への供給不良が起こり潤滑状態は劣化する。
【0011】また、平均凹部間隔LとYSの関係は |L−1.8/(YS−10)−0.015|≦ −0.012×YS/3+0.065…… にする。詳細な理由は明らかではないが、凹部間隔が
式の範囲より大きい場合、摺動面への潤滑油の供給量不
足に起因して摺動状態は劣化する。凹部間隔が式の範
囲より小さい場合、工具との接触面積率が減少すること
によって摺動部の面圧が高くなり、平坦部での境界摩擦
領域が拡大することから、摺動状態は劣化するものと思
われる。
【0012】ここで凹部とは、平均粗さRaが0.3μ
m以下である平坦部より、1.5μm以上深いものを示
す。
【0013】平均凹部間隔の測定手法を図1に示す。鋼
板表面を撮影し、その写真をもとに、凹部と平坦部を区
別する。これを画像解析により、2値化するが、この際
の解析度は1画素を5×10-6mm2 以下とする。そし
て、平坦部距離(凹部間隔)を1方向にスキャンして、
その平均値を平均凹部間隔とする。
【0014】なお、平均凹部面積は4×10-3〜30×
10-3(mm2 )でなければならない。平均凹部面積が
30×10-3mm2 より大きいと、凹部に溜まった潤滑
油の成形時における封じ込めが困難となり、平均凹部面
積が4×10-3mm2 より小さいと、個々の凹部に溜ま
る潤滑油量が不十分となるため摺動状態は劣化する。
【0015】次に本発明のプレス成形性が良好な高張力
薄鋼板の製造方法について簡単に説明する。高張力薄鋼
板を、本願におけるように適切に粗面化するには、その
製造工程において、種々の対策法が考えられるが、本発
明においては特にその手法までは限定しない。例えば、
レーザーダル加工を施したロールを用いる方法もその一
例として有効である。この方法は、ブライトロールにレ
ーザーでダル加工を施して、鋼板表面に与えようとする
凹凸を形成する技術である。このダル加工ロールを所望
の粗度パターンとなるような圧下率にて鋼板表面に押し
つける。これにより、本発明の範囲内に粗度パターンが
制御できれば、プレス成形性が良好な高張力鋼板が得ら
れる。ただし、レーザーダル加工法以外の方法でも本発
明の範囲内に粗度が制御できれば同様に効果は得られ
る。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 (実施例)板厚0.7mmの各種高張力鋼板に、種々の
スキンパスロールを用いて調質圧延することで、表1に
示す機械的性質および平均凹部間隔を有する鋼板を作製
した。また、通常の防錆油(粘度16.3cst−40
℃)潤滑の条件下で、種々のブランク径でポンチ径33
mmφの円筒絞りを行ないLDRを測定した。その結果
を表2に示す。同表に示す結果から解かるように、本発
明請求範囲内の特性を有する鋼板(本発明例)は、同一
材質にもかかわらず比較例に比べて飛躍的に良好なプレ
ス成形性を示す。さらに、RaにおよぼすLDRの影響
を図2に、平均凹部間隔におよぼすLDRの影響を図3
に示す。図2および図3から本発明範囲内にあるものは
優れたプレス成形性を有することがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、高張力薄鋼板の表面粗
度および凹部間隔を鋼板強度に応じて制御することによ
り、同一材質の鋼板においても摺動性が格段に向上し、
その使用範囲が拡がるとともに、難度の成形も可能にな
るなど、プレス成形性の良好な高張力薄鋼板の製造が可
能となる。また、本発明の効果は高張力表面処理鋼板を
含めた高張力薄板に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平均凹部間隔Lの測定手法を示す図である。
【図2】 表面粗度Raと限界絞り比LDRとの関係を
示す図である。
【図3】 平均凹部間隔Lと限界絞り比LDRとの関係
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比 良 隆 明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 加 藤 俊 之 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板表面に複数の微小な凹部を有する高張
    力薄鋼板であって、該凹部の平均面積が4×10-3〜3
    0×10-3(mm2 )であり、凹部間隔の平均値L(m
    m)と引張特性におけるYS(kgf/mm2 )が式
    の関係を満足し、かつ中心線平均粗さRa(μm)とY
    S(kgf/mm2 )が式の関係を満足することを特
    徴とするプレス成形性が良好な高張力薄鋼板。 |L−1.8/(YS−10)−0.015|≦ −0.012×YS/3+0.065 …… 12/YS+0.3≦Ra≦12/YS+1.0……
JP5187737A 1993-07-29 1993-07-29 プレス成形性が良好な高張力薄鋼板 Pending JPH0739952A (ja)

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Effective date: 20021008