JPH0740839B2 - アマモ場の造成方法とその方法に用いる播種基体 - Google Patents
アマモ場の造成方法とその方法に用いる播種基体Info
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- JPH0740839B2 JPH0740839B2 JP5017933A JP1793393A JPH0740839B2 JP H0740839 B2 JPH0740839 B2 JP H0740839B2 JP 5017933 A JP5017933 A JP 5017933A JP 1793393 A JP1793393 A JP 1793393A JP H0740839 B2 JPH0740839 B2 JP H0740839B2
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- fibers
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- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Cultivation Of Seaweed (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的浅い海にアマモ
場を人工的に造成する方法と、その方法による生育基盤
の形成にとって好適な播種基体に関する。
場を人工的に造成する方法と、その方法による生育基盤
の形成にとって好適な播種基体に関する。
【0002】
【従来の技術】浅場の沿岸海域で生育する例えばアマモ
などで構成される藻場は、幼稚魚はもとより成魚の恰好
の生育場となることから、水産物の増殖施設として人工
的にアマモ場を造成する試みが成されるに至っている。
その一つに、例えば合成樹脂製の糸を用いた綟網といわ
れる1〜4mm2 目合いの布帛によって袋体を形成し、
この布帛袋にアマモの種子を充填させて水底に沈降敷設
させ、アマモを生育させる手段が知られており、かゝる
手段によれば、例えば船上からアマモの種子を直接播く
場合のように、アマモの種子が潮流に流されて養生が不
確実になる事態が生じず、アマモ場の造成にとって好適
である。
などで構成される藻場は、幼稚魚はもとより成魚の恰好
の生育場となることから、水産物の増殖施設として人工
的にアマモ場を造成する試みが成されるに至っている。
その一つに、例えば合成樹脂製の糸を用いた綟網といわ
れる1〜4mm2 目合いの布帛によって袋体を形成し、
この布帛袋にアマモの種子を充填させて水底に沈降敷設
させ、アマモを生育させる手段が知られており、かゝる
手段によれば、例えば船上からアマモの種子を直接播く
場合のように、アマモの種子が潮流に流されて養生が不
確実になる事態が生じず、アマモ場の造成にとって好適
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、布帛袋の目合
いが小さいためにアマモの種子が発芽し難く、かつ、種
子が発芽したとしても綟網が腐食しないために発育性や
根付性を悪化させるもので、アマモ場を造成する上で好
適であるとは言い切れないものであった。あるいは、布
帛袋の素材を腐食性繊維とすれば、繊維の腐食によって
種子の発芽面で好適なものとなるが、アマモが十分に生
育して繁殖するまでに繊維が腐食して布帛袋が破れ、発
芽ならびに発育途上のアマモも流されてしまう問題があ
った。本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであ
って、アマモの種子の効果的な流失の抑止はもとより、
種子の発芽・発育を良好に行わせられるアマモ場の造成
方法と、その方法に用いて好適な播種基体を提供するこ
とを目的としている。
いが小さいためにアマモの種子が発芽し難く、かつ、種
子が発芽したとしても綟網が腐食しないために発育性や
根付性を悪化させるもので、アマモ場を造成する上で好
適であるとは言い切れないものであった。あるいは、布
帛袋の素材を腐食性繊維とすれば、繊維の腐食によって
種子の発芽面で好適なものとなるが、アマモが十分に生
育して繁殖するまでに繊維が腐食して布帛袋が破れ、発
芽ならびに発育途上のアマモも流されてしまう問題があ
った。本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであ
って、アマモの種子の効果的な流失の抑止はもとより、
種子の発芽・発育を良好に行わせられるアマモ場の造成
方法と、その方法に用いて好適な播種基体を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明はアマモ場の
造成方法に関するものであって、早期腐食性の繊維と難
腐食性または非腐食性の繊維とで交織されたネット状の
布帛によって、早期腐食性繊維が腐蝕した後の布帛の目
合いが腐蝕前の布帛の目合いの2倍以上となるように、
袋体を形成し、この袋体にアマモの種子を含む生育基盤
材を充填して播種基体を形成し、さらに、この播種基体
を水底に沈降敷設することを特徴としている。第2発明
はアマモ場の造成に用いる播種基体に関するものであっ
て、早期腐食性の繊維と難腐食性または非腐食性の繊維
とで交織されたネット状の布帛によって、早期腐食性繊
維が腐蝕した後の布帛の目合いが腐蝕前の布帛の目合い
の2倍以上となるように、袋体を形成し、この袋体にア
マモの種子を含む生育基盤材を充填して成ることを特徴
としている。
造成方法に関するものであって、早期腐食性の繊維と難
腐食性または非腐食性の繊維とで交織されたネット状の
布帛によって、早期腐食性繊維が腐蝕した後の布帛の目
合いが腐蝕前の布帛の目合いの2倍以上となるように、
袋体を形成し、この袋体にアマモの種子を含む生育基盤
材を充填して播種基体を形成し、さらに、この播種基体
を水底に沈降敷設することを特徴としている。第2発明
はアマモ場の造成に用いる播種基体に関するものであっ
て、早期腐食性の繊維と難腐食性または非腐食性の繊維
とで交織されたネット状の布帛によって、早期腐食性繊
維が腐蝕した後の布帛の目合いが腐蝕前の布帛の目合い
の2倍以上となるように、袋体を形成し、この袋体にア
マモの種子を含む生育基盤材を充填して成ることを特徴
としている。
【0005】
【作用】第1発明の方法によれば、布帛製の袋体によっ
てアマモの種子を含む生育基盤材の流失が防止されると
共に、早期腐食性の繊維が経時的に腐食することで種子
の発芽ならびに発育が良好に行われる。また、早期腐食
性繊維の腐食後には、難腐食性または非腐食性繊維によ
るネット状の袋体が残ることで、生育基盤材の流失はも
とより、発芽ならびに発育途上にあるアマモの流失が効
果的に抑止され、アマモ場生育の基盤機能が確実に保持
される。そして、ネット状の袋体が難腐食性の繊維であ
る場合はやがて腐食するが、それまでにアマモが十分に
根付いて繁殖し根や茎が生育基盤材を保持することか
ら、生育基盤材ならびにアマモの流失が防止される。第
2発明によれば、上記したアマモ場の造成方法に用いて
好適な播種基体が得られる。
てアマモの種子を含む生育基盤材の流失が防止されると
共に、早期腐食性の繊維が経時的に腐食することで種子
の発芽ならびに発育が良好に行われる。また、早期腐食
性繊維の腐食後には、難腐食性または非腐食性繊維によ
るネット状の袋体が残ることで、生育基盤材の流失はも
とより、発芽ならびに発育途上にあるアマモの流失が効
果的に抑止され、アマモ場生育の基盤機能が確実に保持
される。そして、ネット状の袋体が難腐食性の繊維であ
る場合はやがて腐食するが、それまでにアマモが十分に
根付いて繁殖し根や茎が生育基盤材を保持することか
ら、生育基盤材ならびにアマモの流失が防止される。第
2発明によれば、上記したアマモ場の造成方法に用いて
好適な播種基体が得られる。
【0006】
【実施例】以下、第1発明によるアマモ場の造成方法に
ついて説明する。先ず、この方法に用いる播種基体1に
ついて、この播種基体1は図1に示すように、例えばア
マモの種子と肥料を砂泥に混合させた生育基盤材2を布
帛製の袋体3に充填させて成るもので、前記布帛製の袋
体3は、早期腐食性の繊維(綿糸を選択した)aと難腐
食性の繊維(ポリアミド系の繊維を選択した)bを縦横
共に2対1の割合で交織して、充填すべき生育基盤材2
がこぼれ出ない程度の1〜4mm2 の目合いとした布帛
4を使用しており、この布帛4の二枚を重ね合わせて、
前記生育基盤材2の注入部5を形成するように周囲を縫
合すると共に、生育基盤材2を充填させた状態での厚み
が5cm程度になるように上下の布帛4を部分的に連結
して、袋体3を1m×1m程度の大きさに形成してい
る。アマモ場の造成に際して、布帛製の袋体3に充填さ
れる量の平均粒径が0.1〜3mmの砂泥に対して、ア
マモの種子5gと樹脂被覆肥料100gの割合で水と共
に混合して、スラリー状の生育基盤材2を用意し、この
生育基盤材2をスクイズポンプで袋体3に充填して播種
基体1を構成し、これをアマモの種子の発芽時期である
11月の中旬に船積みして、これをアマモ場造成の予定海
域(平均水位がプラス0.6m〜2m)における水底に
沈降敷設し、アマモの人工生育基盤としたのである。
ついて説明する。先ず、この方法に用いる播種基体1に
ついて、この播種基体1は図1に示すように、例えばア
マモの種子と肥料を砂泥に混合させた生育基盤材2を布
帛製の袋体3に充填させて成るもので、前記布帛製の袋
体3は、早期腐食性の繊維(綿糸を選択した)aと難腐
食性の繊維(ポリアミド系の繊維を選択した)bを縦横
共に2対1の割合で交織して、充填すべき生育基盤材2
がこぼれ出ない程度の1〜4mm2 の目合いとした布帛
4を使用しており、この布帛4の二枚を重ね合わせて、
前記生育基盤材2の注入部5を形成するように周囲を縫
合すると共に、生育基盤材2を充填させた状態での厚み
が5cm程度になるように上下の布帛4を部分的に連結
して、袋体3を1m×1m程度の大きさに形成してい
る。アマモ場の造成に際して、布帛製の袋体3に充填さ
れる量の平均粒径が0.1〜3mmの砂泥に対して、ア
マモの種子5gと樹脂被覆肥料100gの割合で水と共
に混合して、スラリー状の生育基盤材2を用意し、この
生育基盤材2をスクイズポンプで袋体3に充填して播種
基体1を構成し、これをアマモの種子の発芽時期である
11月の中旬に船積みして、これをアマモ場造成の予定海
域(平均水位がプラス0.6m〜2m)における水底に
沈降敷設し、アマモの人工生育基盤としたのである。
【0007】かゝるアマモ場の造成方法においては、播
種基体1の沈降敷設後、約1ヵ月で早期腐食性繊維aが
腐食し、この間、生育基盤材2の流失はもとよりアマモ
の種子の流失が見られず、かつ図2に示すように、早期
腐食性繊維aが腐食して難腐食性繊維bによるネット状
の袋体3bが残るだけになることで、発芽してきたアマモ
の芽は順調に生育し、葡萄茎を伸ばして繁殖した。そし
て、早期腐食性繊維aの腐食によって目合いが腐食前の
9倍となった難腐食性繊維bによるネット状の袋体3bが
残ることで、このネット状の袋体3bが生育基盤材2を良
好に保持し、併せて生育したアマモの根と葡萄茎とが生
育基盤材2を覆うように保持することが相俟って、生育
基盤材2とアマモの流失が殆ど見られることがなかった
のであり、播種基体1の沈降敷設域に水産物の増殖施設
としてのアマモ場が旨く造成されたのである。
種基体1の沈降敷設後、約1ヵ月で早期腐食性繊維aが
腐食し、この間、生育基盤材2の流失はもとよりアマモ
の種子の流失が見られず、かつ図2に示すように、早期
腐食性繊維aが腐食して難腐食性繊維bによるネット状
の袋体3bが残るだけになることで、発芽してきたアマモ
の芽は順調に生育し、葡萄茎を伸ばして繁殖した。そし
て、早期腐食性繊維aの腐食によって目合いが腐食前の
9倍となった難腐食性繊維bによるネット状の袋体3bが
残ることで、このネット状の袋体3bが生育基盤材2を良
好に保持し、併せて生育したアマモの根と葡萄茎とが生
育基盤材2を覆うように保持することが相俟って、生育
基盤材2とアマモの流失が殆ど見られることがなかった
のであり、播種基体1の沈降敷設域に水産物の増殖施設
としてのアマモ場が旨く造成されたのである。
【0008】上記実施例で用いられる早期腐食性の繊維
aとしては、脆化を含む早期腐食化の耐環境性に劣る綿
や麻などの天然繊維や、レーヨン、アセテートなどのセ
ルロース系の再生繊維が適する。難腐食性繊維bとして
は、羊毛や椰子殻繊維など特に耐腐食性に優れている天
然繊維や、その他ポリノジックレーヨンやタイヤコード
用ビスコースレーヨン、更に、ポリエステルやポリアミ
ド、ポリエチレン、塩化ビニール等に澱粉や炭酸カルシ
ウムを混ぜて造られた人造繊維や、微生物分解性のプラ
スチック(例えば米国AMKO社製のトーンや林原株式
会社製のプルラン、三菱レーヨン株式会社製のソア・フ
ィルなど)で造られた人造繊維、更に、腐食性の繊維で
あってもこれに防腐処理を施した繊維などが好適に用い
られる。
aとしては、脆化を含む早期腐食化の耐環境性に劣る綿
や麻などの天然繊維や、レーヨン、アセテートなどのセ
ルロース系の再生繊維が適する。難腐食性繊維bとして
は、羊毛や椰子殻繊維など特に耐腐食性に優れている天
然繊維や、その他ポリノジックレーヨンやタイヤコード
用ビスコースレーヨン、更に、ポリエステルやポリアミ
ド、ポリエチレン、塩化ビニール等に澱粉や炭酸カルシ
ウムを混ぜて造られた人造繊維や、微生物分解性のプラ
スチック(例えば米国AMKO社製のトーンや林原株式
会社製のプルラン、三菱レーヨン株式会社製のソア・フ
ィルなど)で造られた人造繊維、更に、腐食性の繊維で
あってもこれに防腐処理を施した繊維などが好適に用い
られる。
【0009】上記の腐食性繊維に対する防腐の処理とし
ては、撥水剤や接着剤による表面撥水の防腐処理や、腐
食性繊維を防バクテリア剤や防腐剤などに塗布又は浸漬
させる防腐処理が実施可能である。撥水剤としては、撥
水処理の対象がセルロース系の繊維である場合は、例え
ば旭硝子株式会社製のアサヒガードAG−310やAG
−433の5〜7%溶液が好適であり、これ以外の化学
繊維である場合は、例えば旭硝子株式会社製のアサヒガ
ードAG−710やAG−730などの3〜5%溶液が
好適であるが、処理対象によっては、その他シリコン系
やフッ素系、ワックス系の撥水剤なども好適に実施可能
である。接着剤としては、例えば昭和高分子株式会社製
のポリゾールA−403−2やAT−130、その他A
P−6710などを2〜3倍に希釈して使用でき、防バ
クテリア剤としては、デュポン社製のベンレートや日本
槽達株式会社製のトップジンM、その他武田薬品工業株
式会社製のキシラモンEXなどを好適に用いることがで
きる。
ては、撥水剤や接着剤による表面撥水の防腐処理や、腐
食性繊維を防バクテリア剤や防腐剤などに塗布又は浸漬
させる防腐処理が実施可能である。撥水剤としては、撥
水処理の対象がセルロース系の繊維である場合は、例え
ば旭硝子株式会社製のアサヒガードAG−310やAG
−433の5〜7%溶液が好適であり、これ以外の化学
繊維である場合は、例えば旭硝子株式会社製のアサヒガ
ードAG−710やAG−730などの3〜5%溶液が
好適であるが、処理対象によっては、その他シリコン系
やフッ素系、ワックス系の撥水剤なども好適に実施可能
である。接着剤としては、例えば昭和高分子株式会社製
のポリゾールA−403−2やAT−130、その他A
P−6710などを2〜3倍に希釈して使用でき、防バ
クテリア剤としては、デュポン社製のベンレートや日本
槽達株式会社製のトップジンM、その他武田薬品工業株
式会社製のキシラモンEXなどを好適に用いることがで
きる。
【0010】難腐食性の繊維bとして更に、ビスコース
溶液に高分子エマルジョン又は水溶性ポリマーの少なく
とも一方を内添してなる混繊レーヨンを素材にした繊
維、即ち、微生物によって分解腐食される再生セルロー
スから成るビスコース溶液に、微生物では分解腐食され
ず且つレーヨンの分解腐食による強度低下を補うことの
できる高分子エマルジョン(例えば酢酸ビニル樹脂、ア
クリル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂など)と、水溶性
ポリマー(例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル
アマイドなど)の何れか一方を、ビスコース溶液の段階
で2〜15%の割合で内添させた繊維も好適に使用で
き、何れにしても難腐食性繊維bとしては、播種基体1
を水底に沈降敷設させて後、少なくとも6ヵ月乃至1年
程度は播種基体1の形状を維持するものが好ましい。
溶液に高分子エマルジョン又は水溶性ポリマーの少なく
とも一方を内添してなる混繊レーヨンを素材にした繊
維、即ち、微生物によって分解腐食される再生セルロー
スから成るビスコース溶液に、微生物では分解腐食され
ず且つレーヨンの分解腐食による強度低下を補うことの
できる高分子エマルジョン(例えば酢酸ビニル樹脂、ア
クリル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂など)と、水溶性
ポリマー(例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル
アマイドなど)の何れか一方を、ビスコース溶液の段階
で2〜15%の割合で内添させた繊維も好適に使用で
き、何れにしても難腐食性繊維bとしては、播種基体1
を水底に沈降敷設させて後、少なくとも6ヵ月乃至1年
程度は播種基体1の形状を維持するものが好ましい。
【0011】上記した各種の難腐食性繊維bに代えて、
これを非腐食性の繊維としても実施可能であることは言
うまでもない。この非腐食性の繊維としては、例えばポ
リビニールアルコールなどのビニロン系、ポリエステル
などのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、
あるいは、アクリルなどのポリアクリルニトリル系など
の合成繊維や、これらの合成繊維に綿や麻などの天然繊
維やビスコースレーヨンなどの生分解性化学繊維などを
混紡させた繊維などを使用でき、混紡繊維の組成として
は腐食性繊維60〜80%と合成繊維40〜20%の割
合で混合したものが好適である。
これを非腐食性の繊維としても実施可能であることは言
うまでもない。この非腐食性の繊維としては、例えばポ
リビニールアルコールなどのビニロン系、ポリエステル
などのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、
あるいは、アクリルなどのポリアクリルニトリル系など
の合成繊維や、これらの合成繊維に綿や麻などの天然繊
維やビスコースレーヨンなどの生分解性化学繊維などを
混紡させた繊維などを使用でき、混紡繊維の組成として
は腐食性繊維60〜80%と合成繊維40〜20%の割
合で混合したものが好適である。
【0012】上記実施例では、交織した布帛製の袋体3
の腐食前の目合いを1〜4mm2 程度に設定して、早期
腐食性の繊維aが腐食した際の残った難腐食性の繊維b
による袋体3bの目合いが腐食前の目合いの9倍になるよ
うに設定しているが、これは一例であって、充填すべき
生育基盤材2がこぼれ出し難い目合いに設定した状態
で、早期腐食性の繊維aが腐食した際の目合いが腐食前
の目合いの2倍以上になるように設定すればよく、好ま
しくは4〜 400倍、より好ましくは9〜50倍に設定すれ
ばよい。また生育基盤材2として、アマモの種子と樹脂
被覆肥料を水と共に砂泥と混合してスラリー状にしてい
るが、この配合に限られるものではなく、必要に応じて
有機質のバークやピートモスなどを添加させるもよい。
更に肥料として、チッソ旭化成株式会社製の2〜3年の
肥効を有する超遅効性のハイコントロールや、その他緩
効性や即効性の肥料を選択することが可能である。
の腐食前の目合いを1〜4mm2 程度に設定して、早期
腐食性の繊維aが腐食した際の残った難腐食性の繊維b
による袋体3bの目合いが腐食前の目合いの9倍になるよ
うに設定しているが、これは一例であって、充填すべき
生育基盤材2がこぼれ出し難い目合いに設定した状態
で、早期腐食性の繊維aが腐食した際の目合いが腐食前
の目合いの2倍以上になるように設定すればよく、好ま
しくは4〜 400倍、より好ましくは9〜50倍に設定すれ
ばよい。また生育基盤材2として、アマモの種子と樹脂
被覆肥料を水と共に砂泥と混合してスラリー状にしてい
るが、この配合に限られるものではなく、必要に応じて
有機質のバークやピートモスなどを添加させるもよい。
更に肥料として、チッソ旭化成株式会社製の2〜3年の
肥効を有する超遅効性のハイコントロールや、その他緩
効性や即効性の肥料を選択することが可能である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるアマモ
場の造成方法では、アマモ場の造成水域に沈降敷設させ
る播種基体として、経時的な部分腐食によって目合いが
大きくなる袋体に生育基盤材を充填して成るものを用い
たことで、アマモの種子を含む生育基盤材の流失が効果
的に防止されることは勿論、経時的に早期腐食性の繊維
が腐食することで種子の発芽ならびに発育が良好に行わ
れるようになり、しかも、早期腐食性繊維の腐食後にネ
ット状の袋体が残ることで、生育基盤材はもとより発芽
ならびに発育途上にあるアマモの流失が効果的に抑止さ
れるもので、生育基盤の長期保持ならびにアマモの発芽
・発育が良好に達成されることから所定の水域に的確に
アマモ場を造成することができるようになった。そし
て、本発明による播種基体を用いれば、上記した方法に
よるアマモ場の造成を好適に実施することができるので
ある。
場の造成方法では、アマモ場の造成水域に沈降敷設させ
る播種基体として、経時的な部分腐食によって目合いが
大きくなる袋体に生育基盤材を充填して成るものを用い
たことで、アマモの種子を含む生育基盤材の流失が効果
的に防止されることは勿論、経時的に早期腐食性の繊維
が腐食することで種子の発芽ならびに発育が良好に行わ
れるようになり、しかも、早期腐食性繊維の腐食後にネ
ット状の袋体が残ることで、生育基盤材はもとより発芽
ならびに発育途上にあるアマモの流失が効果的に抑止さ
れるもので、生育基盤の長期保持ならびにアマモの発芽
・発育が良好に達成されることから所定の水域に的確に
アマモ場を造成することができるようになった。そし
て、本発明による播種基体を用いれば、上記した方法に
よるアマモ場の造成を好適に実施することができるので
ある。
【図1】第1発明方法の実施に用いる播種基体の要部を
破断した斜視図である。
破断した斜視図である。
【図2】早期腐食性繊維が腐食し且つアマモが繁殖した
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
1…播種基体、2…生育基盤材、3…袋体、3a…ネット
状の袋体、4…布帛、a…早期腐食性の繊維、b…難腐
食性の繊維。
状の袋体、4…布帛、a…早期腐食性の繊維、b…難腐
食性の繊維。
Claims (2)
- 【請求項1】 早期腐食性の繊維と難腐食性または非腐
食性の繊維とで交織されたネット状の布帛によって、早
期腐食性繊維が腐蝕した後の布帛の目合いが腐蝕前の布
帛の目合いの2倍以上となるように、袋体を形成し、こ
の袋体にアマモの種子を含む生育基盤材を充填して播種
基体を形成し、さらに、この播種基体を水底に沈降敷設
することを特徴とするアマモ場の造成方法。 - 【請求項2】 早期腐食性の繊維と難腐食性または非腐
食性の繊維とで交織されたネット状の布帛によって、早
期腐食性繊維が腐蝕した後の布帛の目合いが腐蝕前の布
帛の目合いの2倍以上となるように、袋体を形成し、こ
の袋体にアマモの種子を含む生育基盤材を充填して成る
ことを特徴とする播種基体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017933A JPH0740839B2 (ja) | 1993-01-09 | 1993-01-09 | アマモ場の造成方法とその方法に用いる播種基体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017933A JPH0740839B2 (ja) | 1993-01-09 | 1993-01-09 | アマモ場の造成方法とその方法に用いる播種基体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06205620A JPH06205620A (ja) | 1994-07-26 |
| JPH0740839B2 true JPH0740839B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=11957581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5017933A Expired - Fee Related JPH0740839B2 (ja) | 1993-01-09 | 1993-01-09 | アマモ場の造成方法とその方法に用いる播種基体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740839B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001169611A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-26 | Nisshoku Corp | アマモ場の造成に用いる播種基体 |
| KR20220120126A (ko) * | 2021-02-23 | 2022-08-30 | (주) 연안관리기술연구소 | 잘피 종자를 이용한 잘피숲 조성방법 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4677759B2 (ja) * | 2004-10-19 | 2011-04-27 | 株式会社田中 | アマモ苗育成およびアマモ場造成方法 |
| CN103918544B (zh) * | 2014-04-11 | 2016-01-13 | 中国科学院海洋研究所 | 一种潮下带大叶藻播种种植方法 |
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1993
- 1993-01-09 JP JP5017933A patent/JPH0740839B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06205620A (ja) | 1994-07-26 |
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