JPH0741705A - 帯電防止透明シートの製造方法 - Google Patents

帯電防止透明シートの製造方法

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JPH0741705A
JPH0741705A JP18508193A JP18508193A JPH0741705A JP H0741705 A JPH0741705 A JP H0741705A JP 18508193 A JP18508193 A JP 18508193A JP 18508193 A JP18508193 A JP 18508193A JP H0741705 A JPH0741705 A JP H0741705A
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JP
Japan
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conductive coating
meth
weight
parts
coating film
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Application number
JP18508193A
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English (en)
Inventor
Koji Maruyama
耕司 丸山
Minoru Suezaki
穣 末崎
Takashi Osugi
高志 大杉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】導電性、透明性(全光線透過率)、耐擦過傷
性、及び硬度に優れた帯電防止透明シートの製造方法。 【構成】透明シートの一面に、光硬化性導電性塗料
(A)を塗布後、活性光線を照射し、硬化させ、積層体
を得る第1工程及び光硬化性導電性塗料(B)を第一層
導電性塗膜上に塗布後、活性光線を照射し、硬化させ、
帯電防止透明シートを得る第2工程からなる帯電防止透
明シートの製造方法であって、光硬化性導電性塗料
(A)が、(メタ)アクリレート化合物、酸化錫を主成
分とする導電性粉末及び光重合開始剤からなり、光硬化
性導電性塗料(B)が、(メタ)アクリレート化合物、
針状の導電性粉末及び光重合開始剤からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性、耐擦過傷性、
硬度及び透明性に優れた帯電防止透明シートの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導電性合成樹脂成形体は、その性質を生
かし、半導体ウエハー保存容器、電子・電気部材、半導
体製造工場の床材や壁材等に用いられている。従来か
ら、合成樹脂成形体に導電性を付与するために、合成樹
脂成形体を、カーボン粉末や金属粉末入り塗料でコーテ
ィングしたり、あるいはカーボン粉末、カーボン繊維及
び金属繊維等を合成樹脂に練り込んで成形することが行
われている。
【0003】しかし、これらの従来法では得られる塗膜
及び合成樹脂成形品自体が着色しているため不透明であ
り、内容物を透視することができず、帯電防止の必要な
部所を窓部にすることができないという問題があった。
又、上記方法で得られた塗膜及び合成樹脂成形品は、有
機溶剤に侵されやすく、耐薬品性に劣るという問題があ
った。
【0004】特開昭60−60166号公報には、酸化
錫を主成分とする導電性粉末と(メタ)アクリロイル基
を有する(メタ)アクリルオリゴマーを主成分とする光
硬化性塗料バインダーよりなる塗料が開示されている。
この塗料は、導電性、透明性及び耐擦過傷性に優れた塗
膜を形成する。しかし、有機溶剤に浸漬すると透明性が
低下し、耐薬品性に欠けるという問題を有した。
【0005】又、特開昭62−170330号公報に
は、酸化錫を主成分とする導電性微粉末が含有された塗
膜が積層されてなる導電性プレートが、開示されてい
る。しかし、得られる塗膜の導電性を向上させようとす
ると、塗膜の耐擦過傷性が低下し、又、得られる塗膜の
耐擦過傷性を向上させようとすると、得られる塗膜の導
電性が低下するため、導電性及び耐擦過傷性に優れた塗
膜を得ることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、導電
性を有すると共に、透明性(全光線透過率)、耐擦過傷
性、硬度、耐薬品性に優れた帯電防止透明シートを容易
に製造し得る方法を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の第1工程で用い
られる光硬化性導電性塗料(A)は、(メタ)アクリレ
ート化合物、導電性粉末(a)又は導電性粉末(b)及
び光重合開始剤よりなる。
【0008】上記(メタ)アクリレート化合物は、分子
内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メ
タ)アクリレート化合物である。このような(メタ)ア
クリレート化合物としては、例えば、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス[4−((メタ)アクリロキシジエト
キシ)フェニル]プロパン等の2官能(メタ)アクリレ
ート、もしくはペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、イソ
シアヌル酸トリス((メタ)アクリロキシエチル)等の
3官能(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペ
ンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート等の4官能以上の(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
【0009】更に、上記以外の(メタ)アクリレート化
合物として、分子末端に(メタ)アクリロイル基を2個
以上有し、分子内にウレタン結合を有するアクリル系ウ
レタンオリゴマーも、得られる第一層導電性塗膜が、耐
擦過傷性に優れ好適である。このようなアクリル系ウレ
タンオリゴマーは、例えば、1分子内に2個以上のイソ
シアネート基を有する化合物と活性水素を有する(メ
タ)アクリレート化合物を作用させて調製される。
【0010】1分子内に2個以上のイソシアネート基を
有する化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トルエ
ン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6−ジ
イソシアネート、トルエン−2,5−ジイソシアネー
ト、トルエン−3,5−ジイソシアネート、m−キシリ
レン ジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアンート、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメチル
ビフェニル、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−
ジメチルビフェニルメタン等が挙げられる。
【0011】活性水素含有の(メタ)アクリレート化合
物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、1,6−ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−ヘ
キシルエーテル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。上記
(メタ)アクリレート化合物は単独で用いられても併用
されてもよい。
【0012】又、分子内に1個の(メタ)アクリロイル
基を有する(メタ)アクリレート化合物を添加すると、
得られる第一層導電性塗膜に柔軟性及び強靭性が付与さ
れ好適である。
【0013】上記導電性粉末としては、アンチモンが含
有された酸化錫粉末からなる導電性粉末(a)、又は、
アンチモンが含有された酸化錫がコートされている硫酸
バリウムからなる導電性粉末(b)が用いられる。導電
性粉末(a)の平均粒径は、0.4μmより大きいと、
導電性粉末(a)が可視光線を散乱し、得られる第一層
導電性塗膜の透明性(全光線透過率)が低下し、又、
0.01μmより小さいと、得られる第一層導電性塗膜
の導電性が低下し、光硬化性導電性塗料(A)の導電性
粉末(a)が沈降しやすくなると共に、塗料がゲル化し
やすくなるので、0.01μm〜0.4μmに限定され
る。
【0014】アンチモンの含有量は、少ないと得られる
第一層導電性塗膜の導電性が低下し、多いと得られる第
一層導電性塗膜の透明性(全光線透過率)が低下するの
で、0.1〜20重量%が好ましい。このような導電性
粉末(a)としては、三菱マテリアル社から商品名T−
1で販売されている。
【0015】導電性粉末(b)の平均粒径は、0.1μ
mより小さくなると、得られる第一層導電性塗膜の透明
性(全光線透過率)が低下し、又、2μmより大きくな
ると第一層導電性塗膜表面の平滑性の低下を生じるの
で、0.1μm〜2μmに限定される。このような導電
性粉末(b)としては、三井金属社から商品名パストラ
ンType−IVで販売されている。
【0016】導電性粉末の添加量は、(メタ)アクリレ
ート化合物100重量部に対して、100〜500重量
部に限定される。100重量部より少なくなると、得ら
れる第一層導電性塗膜の導電性が低下し、500重量部
より多くなると、得られる第一層導電性塗膜の透明性
(全光線透過率)及び機械的強度が低下する。
【0017】光重合開始剤は、紫外線等の活性光線によ
り上記(メタ)アクリレート化合物の光重合を開始させ
る性質のものであれば良く、特に限定されない。例え
ば、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジフェニ
ルモノサルファイド、ジベンゾチアゾイルモノサルファ
イド及びサルファイド類;チオキサントン、2−エチル
チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−
ジエチルチオキサントン等のチオキサントン誘導体;ヒ
ドラゾン、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合
物;ベンゼンジアゾニウム塩等のジアゾ化合物;ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾフェノン、ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンジルアントラキノン、t−ブ
チルアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−
エチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2
−クロロアントラキノン等の芳香族カルボニル化合物;
p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸ブチ
ル、p−ジエチルアミノ安息香酸イソプロピル等のジア
ルキルアミノ安息香酸エステル;ベンゾイルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、キュメンハイドロパーオキサイド等の過酸化
物;9−フェニルアクリジン、9−p−メトキシフェニ
ルアクリジン、9−アセチルアミノアクリジン、ベンズ
アクリジン等のアクリジン誘導体;9,10−ジメチル
ベンズフェナジン、9−メチルベンズフェナジン、10
−メトキシベンズフェナジン等のフェナジン誘導体;
6,4, ,4,,−トリメトキシ−2,3−ジフェニルキ
ノキサリン等のキノキサリン誘導体;2,4,5−トリ
フェニルイミダゾイル二量体、2−ニトロフルオレン、
2,4,6−トリフェニルピリリウム四フッ化ホウ素
塩、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,
3,5−トリアジン、3,3, −カルボニルビスクマリ
ン、チオミヒラーケトン等が挙げられる。
【0018】光重合開始剤の添加量は、少ないと光重合
が完全に進まず、得られる第一層導電性塗膜の硬度や耐
擦過傷性が低下し、又、多いと得られる第一層導電性塗
膜の耐候性が低下するので、(メタ)アクリレート化合
物100重量部に対して、0.1〜10重量部が好まし
い。
【0019】本発明で用いられる光硬化性導電性塗料
(A)は、上記(メタ)アクリレート化合物、導電性粉
末(a)又は導電性粉末(b)及び光重合開始剤よりな
るが、必要に応じて、物性を損なわない範囲内で、有機
溶剤、分散剤、増感剤、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤、
酸化防止剤、表面改質剤、脱泡剤等が添加されてもよ
い。
【0020】上記有機溶剤は、光硬化性導電性塗料
(A)の塗料粘度の調整のため添加されるが、沸点が低
いものは、塗工中に有機溶剤が蒸発し、塗料粘度が変化
し、膜厚の調整が困難になり、沸点の高いものは、乾燥
工程に時間を要することになる。
【0021】従って、有機溶剤は、沸点70〜160℃
のものが好ましい。導電性粉末との親和性のため酸素を
含有するものが、特に好ましい。
【0022】上記有機溶剤としては、例えば、シクロヘ
キサノン、エチレングリコールモノメチルエーテル(メ
チルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチルエー
テル(エチルセロソルブ)、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、酢酸ブチル、イソプロピルアセトン、メ
チルエチルケトン、アニソール等が挙げられ、単独で用
いられても併用されてもよい。
【0023】有機溶剤の添加量は、少ないと得られる第
一層導電性塗膜の透明性(全光線透過率)が低下し、
又、多いと塗料の粘度が低くなり塗工性が低下したり、
得ようとする膜厚より薄い第一層導電性塗膜しか形成で
きない等の問題点を生じるので、(メタ)アクリレート
化合物100重量部に対して、200〜2000重量部
が好ましい。
【0024】又、上記分散剤は、導電性粉末の分散性を
向上させるために添加されるが、分散剤としては、例え
ば、オレイン酸、酢酸、(メタ)アクリル酸、p−スチ
レンスルホン酸等の有機酸やポリビニルブチラールやポ
リアセトアセタール(ポリビニルアルコールとアセトア
ルデヒドを縮合反応させてアセタール化したもの)等の
ポリビニルアセタール、メタクリル酸メチルとメタクリ
ル酸2─ヒドロキシエチルの共重合体、塩化ビニルと酢
酸ビニルとの共重合体等の高分子化合物等が挙げられ
る。上記増感剤は、光重合開始剤の感度を向上させるた
めに添加されるが、増感剤としては、例えば、、ジメチ
ルアミノアセトフェノン、ミヒラーケトン、2─ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸
エチル等が挙げられる。
【0025】光硬化性導電性塗料(A)の製造方法は、
任意の方法が採用されてよく、例えば、上記(メタ)ア
クリレート化合物、導電性粉末及び光重合開始剤等を、
アトライター、高速回転攪拌装置、ディゾルバー等に供
給し、混合分散することにより調製される。分散時間
は、長くすると第一層導電性塗膜と第二層導電性塗膜と
の密着性が低下し、短くすると導電性粉末の分散性が低
下し、又、第一層導電性塗膜上に第二層導電性塗膜を積
層しても得られる導電性塗膜の透明性(全光線透過率)
が低下するので、1〜8時間が好ましい。
【0026】本発明で用いられる透明シートには、プレ
ート及びフィルムも含まれる。透明シートには、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリ
レート、アクリル樹脂、ABS樹脂等からなる合成樹脂
シート、合成樹脂プレート及び合成樹脂フィルムが挙げ
られる。又、ガラス等の無機物質であってもよい。
【0027】本発明の第1工程は、透明シートの一面
に、上記光硬化性導電性塗料(A)を塗布後、活性光線
を照射し、硬化させ、第一層導電性塗膜が形成された積
層体を得る工程である。
【0028】透明シートの一面に上記光硬化性導電性塗
料(A)を塗布する方法としては、特に限定されず、一
般的な塗布方法が用いられる。例えば、スプレー法、ロ
ールコーター法、バーコート法、ドクターブレード法、
ディッピング法等が挙げられる。光硬化性導電性塗料
(A)を透明シートの一面に塗布後、有機溶剤を添加し
た場合は、熱風、赤外線等で乾燥し、次に高圧水銀ラン
プやメタルハライドランプ等を用いて活性光線を照射
し、硬化させ、第一層導電性塗膜を形成する。
【0029】第一層導電性塗膜の膜厚は、薄いと得られ
る第一層導電性塗膜の導電性及び耐擦過傷性が低下し、
又、厚いと得られる第一層導電性塗膜の透明性(全光線
透過率)が低下するので、0.5〜3μmが好ましい。
活性光線の照射量は、少ないと第一層導電性塗膜の硬化
が不充分となり、得られる第一層導電性塗膜の耐擦過傷
性、硬度及び透明シートへの密着性が低下し、多いと第
一層導電性塗膜に着色を生じ、又、第一層導電性塗膜と
第二層導電性塗膜との密着性が低下するので、積算露光
量が、100〜2000mJ/cm2 になるように活性
光線を照射するのが好ましい。
【0030】本発明の第2工程で用いられる光硬化性導
電性塗料(B)は、(メタ)アクリレート化合物、針状
の導電性粉末(c)及び光重合開始剤よりなる。上記
(メタ)アクリレート化合物及び光重合開始剤は、光硬
化性導電性塗料(A)で用いられるものと同様のものが
用いられる。
【0031】上記針状の導電性粉末(c)は、平均の長
さ3〜30μm、アスペクト比3〜150の針状の導電
性粉末であれば良く、特に限定されない。例えば、アン
チモンが含有された酸化錫でコートされている針状のチ
タン酸カリウム及びその還元化合物、アンチモンが含有
された酸化錫でコートされている針状の酸化チタン、針
状のチタン酸カリウムの還元化合物、針状の炭素繊維等
がある。
【0032】導電性粉末(c)の平均の長さは、3〜3
0μmに限定される。30μmより長くなると、導電性
粉末(c)の分散性が低下し、又、得られる導電性塗膜
の透明性(全光線透過率)が低下し、3μmより短くな
ると、得られる導電性塗膜の導電性が低下する。導電性
粉末(c)のアクペスト比は、3〜150に限定され
る。150より大きくなると導電性粉末(c)の分散性
が低下し、又、得られる導電性塗膜の透明性(全光線透
過率)が低下し、3より小さくなると得られる導電性塗
膜の導電性が低下する。
【0033】導電性粉末(c)の添加量は、上記(メ
タ)アクリレート化合物100重量部に対して、0.5
〜5重量部に限定される。5重量部より多いと、得られ
る導電性塗膜の透明性(全光線透過率)が低下し、0.
5重量部より少ないと、得られる導電性塗膜の導電性が
低下する。
【0034】光硬化性導電性塗料(B)は,上記(メ
タ)アクリレート化合物、導電性粉末(c)及び光重合
開始剤よりなるが、必要に応じて、物性を損なわない範
囲内で、光硬化性導電性塗料(A)と同様に、有機溶
剤、分散剤、増感剤、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤、酸
化防止剤、表面改質剤、脱泡剤等が添加されてもよい。
【0035】光硬化性導電性塗料(B)は、光硬化性導
電性塗料(A)と同様の方法で調製される。分散時間
は、長くなると針状の導電性粉末(c)が壊れ、得られ
る導電性塗膜の導電性が低下するので、4時間程度が好
ましい。本発明の第2工程は、光硬化性導電性塗料
(B)を第一層導電性塗膜上に塗布後、活性光線を照射
し、硬化させ、第一層導電性塗膜上に第二層導電性塗膜
が積層されてなる帯電防止透明シートを得る工程であ
る。
【0036】光硬化性導電性塗料(B)を塗布、活性光
線を照射し、硬化させる方法として、第1工程と同様の
方法が用いられる。活性光線の積算露光量は、少ない
と、硬化が不十分となり、得られる第二層導電性塗膜の
耐擦過傷性及び硬度が低下するので、500mJ/cm
2 以上が好ましい。第二層導電性塗膜の膜厚は、厚いと
透明性(全光線透過率)及び導電性が低下し、薄いと耐
擦過傷性及び耐薬品性が低下するので、0.4〜5μm
が好ましい。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例 1)ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト50重量部、ウレタンアクリレート(共栄社油脂社製
商品名UA−306T)50重量部、アンチモンが含
有された酸化錫粉末からなる、平均粒径0.02μmの
導電性粉末(三菱マテリアル社社 商品名T−1)35
0重量部、ブチルアルデヒドによるアセタール化度64
%、全水酸基に対する残存水酸基の割合35%、全水酸
基に対するアセチル基の割合1%、平均重合度1700
のポリビニルブチラール30重量部、チオキサントン2
重量部、ジメチルアミノアセトフェノン2重量部、ヒド
ロキノン0.1重量部、エチルセロソルブ500重量部
をアトライターに供給し、6時間分散させ、光硬化性導
電性塗料(A)を得た。
【0038】得られた上記光硬化性導電性塗料(A)
を、厚さ3mmのアクリル樹脂プレートの一面に、乾燥
後の第一層導電性塗膜の膜厚が1.0μmになるように
塗布し、50℃で10分間熱風乾燥させた。次いで、高
圧水銀ランプにより活性光線の積算露光量が1000m
J/cm2 になるように活性光線を照射し、硬化させ、
積層体を得た。
【0039】次に、トリメチロールプロパントリアクリ
レート50重量部、ウレタンアクリレート(共栄社油脂
社製 商品名UA−306T)50重量部、アンチモン
が含有された酸化錫でコートされている、平均の長さ1
5μm、アスペクト比50の針状の酸化チタン(大塚化
学社製 商品名デントールWK−200)2重量部、ベ
ンゾフェノン1重量部、ジメチルアミノアセトフェノン
2重量部、エチルセロソルブ200重量部をディゾルバ
ーに供給し、30分間、分散し、光硬化性導電性塗料
(B)を得た。
【0040】得られた光硬化性導電性塗料(B)を、第
一層導電性塗膜上に、乾燥後の第二層導電性塗膜の膜厚
が1.5μmになるように塗布し、光硬化性導電性塗料
(A)の場合と同様の方法で乾燥、活性光線を照射し、
硬化させ、導電性塗膜を有する帯電防止透明シートを得
た。
【0041】得られた積層体及び帯電防止透明シートの
透明性、導電性、耐擦過傷性、耐薬品性を、下記の方法
で測定し、結果を表1、2に示した。 (透明性)全光線透過率及び曇価をASTM−D100
3に従って測定した。 (導電性)表面固有抵抗率をASTM−D257に従っ
て、測定した。 (耐擦過傷性)ASTM─1044に従ってテーバー摩
耗(CS−10摩耗輪使用、500g荷重で100サイ
クル)試験をした後の曇価と表面固有抵抗値を測定し
た。 (耐薬品性)メタノ─ル、アセトン、30重量%の水酸
化ナトリウム水溶液に24時間浸漬した後の曇価を測定
した。
【0042】(実施例2)ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート100重量部、アンチモンが含有された
酸化錫粉末からなる、平均粒径0.02μmの導電性粉
末(三菱マテリアル社製 商品名T−1)250重量
部、アセトアルデヒドによるアセタール化度68%、全
水酸基に対する残存水酸基の割合31%、全水酸基に対
するアセチル基の割合1%、平均重合度2400のポリ
アセトアセタール(ポリビルアルコールとアセトアルデ
ヒドを縮合反応させてアセタール化したもの)15重量
部、チオキサントン1重量部、2─ジメチルアミノ安息
香酸エチル3重量部、ヒドロキノン0.1重量部、シク
ロヘキサノン500重量部をアトライターに供給し、3
時間分散させ、光硬化性導電性塗料(A)を得た。
【0043】得られた光硬化性導電性塗料(A)を用い
て、実施例1と同様にして、積層体を得た。次に、トリ
メチロールプロパントリアクリレート50重量部、ウレ
タンアクリレート(共栄社油脂社製 商品名UA−30
6T)50重量部、アンチモンが含有された酸化錫でコ
ートされている、平均の長さ15μm、アスペクト比5
0の針状のチタン酸カリウムの還元化合物(大塚化学社
製 商品名デントールBK−200)2重量部、ベンゾ
フェノン1重量部、ジメチルアミノアセトフェノン2重
量部、シクロヘキサノン200重量部をディゾルバーに
供給し、30分間分散し、光硬化性導電性塗料(B)を
得た。
【0044】得られた光硬化性導電性塗料(B)を用い
て、実施例1と同様にして、帯電防止透明シートを得
た。得られた帯電防止透明シートの透明性、導電性、耐
擦過傷性、耐薬品性を、実施例1と同様の方法で測定
し、結果を表1、2に示した。
【0045】(比較例1)実施例1で得られた光硬化性
導電性塗料(A)を用いて、実施例1と同様にして、積
層体を得た。次に、トリメチロールプロパントリアクリ
レート50重量部、ウレタンアクリレート(共栄社油脂
社製 商品名UA−306T)50重量部、アンチモン
が含有された酸化錫粉末からなる、平均粒径0.02μ
mの導電性粉末(三菱マテリアル社製 商品名T−1)
2重量部、ベンゾフェノン1重量部、ジメチルアミノア
セトフェノン2重量部、エチルセロソルブ200重量部
をアトライターに供給し、12時間分散し、光硬化性導
電性塗料(B)を得た。
【0046】得られた光硬化性導電性塗料(B)を用い
て、実施例1と同様にして、帯電防止透明シートを得
た。得られた帯電防止透明シートの透明性、導電性、耐
擦過傷性、耐薬品性を、実施例1と同様の方法で測定
し、結果を表1、2に示した。
【0047】(実施例3)ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート100重量部、ヒドロキノン0.2重量
部、2,4─ジエチルチオキサントン4重量部、p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル4重量部をエチルセロソル
ブ780重量部に添加し、それをアトライターに供給し
た。次いで、攪拌しながら、更に、アンチモンが含有さ
れた酸化錫でコートされている、平均粒径0.2μmの
硫酸バリウムよりなる導電性粉末(三井金属社製 商品
名パストランType−IV)300重量部及び全水酸
基に対する残存水酸基の割合35%、平均重合度240
0のポリアセトアセタールを供給し、10時間分散し、
光硬化性導電性塗料(A)を得た。
【0048】得られた光硬化性導電性塗料(A)を、第
一層導電性塗膜が4μmになるように塗布した以外は、
実施例1と同様にして積層体を得た。次に、実施例1で
用いた光硬化性導電性塗料(B)を、第一層導電性塗膜
上に第二層導電性塗膜の膜厚が、4.5μmになるよう
に塗布した以外は、実施例1と同様にして、帯電防止透
明シートを得た。得られた積層体及び帯電防止透明シー
トの透明性、導電性、耐擦過傷性、耐薬品性を、実施例
1と同様の方法で測定し、結果を表3,4に示した。
【0049】(実施例4)ペンタエリスリトールトリア
クリレート100重量部、ヒドロキノン0.2重量部、
2,4─ジエチルチオキサントン4重量部、p−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル4重量部をシクロヘキサノン1
400重量部に添加し、これをアトライターに供給し
た。次いで、攪拌しながら、更に、アンチモンが含有さ
れた酸化錫でコートされている、平均粒径0.2μmの
硫酸バリウムよりなる導電性粉末(三井金属社製 商品
名パストランType−IV)400重量部及び全水酸
基に対する残存水酸基の割合35%、平均重合度240
0のポリアセトアセタールを供給し、10時間分散し、
光硬化性導電性塗料(A)を得た。
【0050】得られた光硬化性導電性塗料(A)を用い
て、実施例3と同様にして積層体を得た。次に、実施例
2で用いられた光硬化性導電性塗料(B)を用いて、実
施例3と同様にして、帯電防止透明シートを得た。得ら
れた帯電防止透明シートの透明性、導電性、耐擦過傷
性、耐薬品性を、実施例1と同様の方法で測定し、結果
を表3、4に示した。
【0051】(比較例2)実施例3で得られた光硬化性
導電性塗料(A)を用いて、実施例3と同様にして、積
層体を得た。次に、トリメチロールプロパントリアクリ
レート50重量部、ウレタンアクリレート(共栄社油脂
社製 商品名UA−306T)50重量部、アンチモン
が含有された酸化錫粉末からなる、平均粒径0.02μ
mの導電性粉末(三菱マテリアル社製 商品名T−1)
2重量部、ベンゾフェノン1重量部、ジメチルアミノア
セトフェノン2重量部、エチルセロソルブ200重量部
をアトライターに供給し、12時間分散し、光硬化性導
電性塗料(B)を得た。
【0052】得られた光硬化性導電性塗料(B)を用い
て、実施例3と同様にして、帯電防止透明シートを得
た。得られた帯電防止透明シートの透明性、導電性、耐
擦過傷性、耐薬品性を、実施例1と同様の方法で測定
し、結果を表3、4に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】本発明の帯電防止透明シートの製造方法
の構成は、上記の通りであり、得られる帯電防止透明シ
ートは、導電性を有すると共に、透明性(全光線透過
率)、耐摩耗性、耐薬品性に優れているので、高度の帯
電防止、耐摩耗性及び耐薬品性等が要求されるクリーン
ルーム内の機器カバー等の用途に好適に用いることがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明シートの一面に、光硬化性導電性塗料
    (A)を塗布後、活性光線を照射し、硬化させ、第一層
    導電性塗膜が形成された積層体を得る第1工程及び光硬
    化性導電性塗料(B)を第一層導電性塗膜上に塗布後、
    活性光線を照射し、硬化させ、第一層導電性塗膜上に第
    二層導電性塗膜が積層されてなる帯電防止透明シートを
    得る第2工程からなる帯電防止透明シートの製造方法で
    あって、光硬化性導電性塗料(A)が、分子内に2個以
    上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレ
    ート化合物100重量部、アンチモンが含有された酸化
    錫粉末からなる、平均粒径0.01〜0.4μmの導電
    性粉末(a)、又は、アンチモンが含有された酸化錫で
    コートされている硫酸バリウムよりなる、平均粒径0.
    1〜2μmの導電性粉末(b)100〜500重量部及
    び光重合開始剤からなり、光硬化性導電性塗料(B)
    が、分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有す
    る(メタ)アクリレート化合物100重量部、長さ3〜
    30μm、アスペクト比3〜150の針状の導電性粉末
    (c)0.5〜5重量部及び光重合開始剤からなること
    を特徴とする帯電防止透明シートの製造方法。
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