JPH0742459B2 - 地盤注入用薬液 - Google Patents

地盤注入用薬液

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JPH0742459B2
JPH0742459B2 JP33930391A JP33930391A JPH0742459B2 JP H0742459 B2 JPH0742459 B2 JP H0742459B2 JP 33930391 A JP33930391 A JP 33930391A JP 33930391 A JP33930391 A JP 33930391A JP H0742459 B2 JPH0742459 B2 JP H0742459B2
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JP
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alkali metal
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water glass
aluminate
silica
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Inventor
健二 栢原
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強化土エンジニヤリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水ガラス等のシリカ化合
物とアルミン酸アルカリ金属塩溶液と多価金属化合物か
らなる地盤注入用薬液に係り、特にアルミン酸アルカリ
金属塩溶液の組成を所定の値に特定した地盤注入用薬液
に関する。
【0002】
【従来の技術】水ガラスをアルミン酸ソーダによってゲ
ル化せしめることは古くから知られているが、ゲル化時
間が通常1分以内と極めて短く、特に夏期にはゲル化時
間が数秒〜数10秒まで短縮し、これをさげるには冷却す
るか、あるいは水ガラスに苛性ソーダを用いる方法がと
られる。しかし、それでも充分な強度を得るには数分以
内のゲル化時間に限定される。もちろん、水ガラスに対
してアルミン酸ソーダの量を過少にすればゲル化時間は
急激に長くなるが、全くゲル化しなくなることもあり、
その調整は極めて困難である上に固結体の強度は軟弱で
あって実用に供せるものではない。
【0003】また、苛性ソーダを混合した水ガラスに充
分な強度を得るだけのアルミン酸ソーダを反応剤として
加えた場合、シリカ分が析出しやすく安定した注入液の
作液は困難かあるいは急激にゲル化してしまう。以上よ
り、水ガラス−アルミン酸ソーダ系の注入工法は長いゲ
ル化時間で安定した作液によって高強度を得ることは不
可能であった。
【0004】また、水ガラスに消石灰や炭酸カルシウム
等のカルシウム塩を用いる方法が知られている。この場
合、水ガラスのモル比を低くしたり、あるいは苛性ソー
ダを水ガラスに加えることにより、ゲル化時間を長くす
ることはできるが難溶性のため浸透性が悪いことと、強
度の発現が遅いという問題があった。特に水ガラスにア
ルカリを加えると水ガラスが不安定になりシリカ分が析
出しやすくなり、また強度発現には数日以上の熟成が必
要であり、実用性が極めて低い。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、シ
リカ化合物とアルミン酸アルカリ金属塩溶液と多価金属
化合物からなる地盤注入用薬液において、長いゲル化時
間で高強度を得、かつ浸透性に優れた注入材を得るため
に特定の範囲にアルミン酸アルカリ金属塩溶液の組成を
調製した地盤注入用薬液を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】前述の目的を達成する
ため、本発明によれば、シリカ化合物と、アルミン酸ア
ルカリ金属塩溶液と、多価金属化合物とからなる地盤注
入用薬液において該アルミン酸アルカリ金属塩溶液は
〔Me2 O〕/〔Al2 3 〕の値が2.8以上となるよ
うに調製されたことを特徴とする。ここでMeはアルカ
リ金属で、〔Me2 O〕はアルミン酸アルカリ金属塩溶
液とシリカ化合物中のMe2 Oの合計モル濃度、〔Al
2 3 〕アルミン酸アルカリ金属塩溶液中のAl2 3
のモル濃度をそれぞれ表す。
【0007】
【発明の具体的な説明】発明者はシリカ化合物とアルミ
ン酸アルカリ金属塩溶液と多価金属化合物からなる系に
おいて、長いゲル化時間で確実にゲル化し、しかも強度
ならびに浸透性に優れたグラウトを得るために要求され
る条件としては、シリカ化合物や多価金属化合物の種類
や量によっても左右されるが、就中使用するアルミン酸
アルカリ金属塩溶液の組成が大きく影響することを見出
した。
【0008】アルミン酸アルカリ金属塩として、例えば
アルミン酸ソーダをとりあげてみると、工業的には酸化
アルミニウムと酸化ナトリウムを炉で加熱するか、また
は水酸化アルミニウムと水酸化ナトリウムの反応によっ
て、あるいは上記アルミン酸ナトリウムに苛性ソーダを
加えて製造され、組成的にはAl2 3 とNa2 Oと水
で表わされ、シリカ化合物とアルミン酸ソーダ溶液と多
価金属化合物からなる混合系の〔Na2 O〕/〔Al2
3 〕の値が2.8 以上になるように調製したアルミン酸
ソーダ溶液を使用することにより、前記目的を達成し、
本発明を完成した。
【0009】従来の水ガラス−アルミン酸ソーダ系グラ
ウトに用いるアルミン酸ソーダは通常モル比(〔Na2
O〕/〔Al2 3 〕、〔Na2 O〕〔Al2 3 〕は
Na2 O、Al2 3 のそれぞれのモル濃度を表す)が
2付近より低いものが用いられていた。これは水ガラス
をゲル化せしめて充分な強度を得るためであり、したが
って、高強度を得るにはゲル化時間は極めて短いものに
なり、高強度で長いゲル化時間の配合は不可能であっ
た。
【0010】本発明者はモル比が2.8以上のアルミン酸
アルカリ金属塩溶液は、それ自体では水ガラスをゲル化
させようとしても、ゲル化は全く行われないか、あるい
はゲル化しても実用にならないほど弱いものであった。
しかしながら、水ガラスとアルミン酸ソーダからなる系
において〔Na2 O〕/〔Al2 3 〕の値を2.8以上
にし、これにアルカリ土金属等の多価金属化合物を混合
すると長いゲル化時間が可能で、しかも強度に優れた注
入材が得られることを見出した。
【0011】アルミン酸ソーダに代えてアルミン酸カリ
ウムを使用しても当然同様である。シリカ化合物として
珪酸のアルカリ金属塩である水ガラスを使用した場合の
〔Me2 O〕はアルミン酸アルカリ金属塩溶液と水ガラ
スの両者から由来したMe2 Oのモル濃度に相当する。
シリカ化合物として、水ガラスの他にスラグ、シリカフ
ューム、フライアッシュ、ホワイトカーボン、珪華、白
土類等があげられ、Me2 Oを含有していない場合は当
然、アルミン酸アルカリ金属溶液自体における〔Me2
O〕/〔Al2 3 〕の値となる。
【0012】多価金属化合物としては、炭酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酸化カルシウム等のカルシウム化合物およびカルシ
ウムに代えてマグネシウム化合物、その他硫酸鉄、塩化
鉄、鉄ミョウバン、硫酸銅等があげられる。以上のうち
アルカリ土金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩等の難溶性
アルカリ土金属化合物が特に長いゲル化時間で高強度を
得るのに適している。
【0013】
【作用】多価金属化合物中には、水ガラスと直接反応す
る消石灰、生石灰、塩化物、硫酸鉄等また直接反応しな
い炭酸塩等があり、化合物によってまちまちである。水
ガラス以外のシリカ化合物はもちろんそれ自体反応性は
ない。しかし、Me2 Oの濃度がある程度濃厚となり、
それにアルミニウムの両性電解質という性質が加わって
〔Me2 O〕/〔Al2 3〕の値が2.8以上の近辺か
ら水ガラスはもちろん、水ガラス以外のシリカ化合物で
も徐々に反応性を帯び広範囲の多価金属化合物とゲル化
反応を起こすようになるものと思われる。
【0014】しかも、多価金属化合物として炭酸カルシ
ウムのような難溶性塩を用いても反応進行中に徐々に澄
明状になり、したがって、細粒土にも浸透し易い注入薬
液となることがわかった。すなわち、本発明におけるア
ルミン酸塩の存在下では、シリカ化合物のSiO2 とア
ルミン酸塩中のアルミナが何等かの形の共存状態となっ
て長いゲル化時間でゲル化に至り、シリカ・アルミナ・
カルシウム(多価金属)からなる固結物を形成するもの
と思われる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 1.使用材料 (1)シリカ化合物 代表的なシリカ化合物として表1に示す2種類の水ガラ
スと1種類のスラグを使用する (a) 水ガラス
【表1】 (b) スラグ 比重:3.2、 SiO2 :36.6%、 CaO:43.2
% Al2 3 :11.0%、 その他:(MgO、FeO
等)
【0016】(2)アルミン酸アルカリ金属塩溶液 アルミン酸アルカリ金属塩溶液として表2に示す4種類
のアルミン酸ソーダ液を使用する。
【表2】
【0017】(3)多価金属化合物 一般的なカルシウムと鉄の化合物をとりあげ、前者とし
て炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、後者として硫酸
第一鉄を使用する。 (a) 炭酸カルシウム 炭酸カルシウム(CaCO3 )化学用 (b) 水酸化カルシウム 水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )試薬一級 (c) 硫酸第一鉄 硫酸第一鉄(FeSO4 ・7H2 O)試薬一級
【0018】2.シリカ化合物とアルミン酸ソーダと多
価金属化合物とからなる系 上記の系の配合とゲル化時間ならびにサンドゲルの水中
養生2日、10日、30日後の一軸圧縮強度を表3に示す。
【表3】
【0019】〔Na2 O〕/〔Al2 3 〕の値が2.8
以上の場合は、実施No.32 、33を除き、一般にゲル化時
間は長いにもかかわらず、高い強度を示している。これ
に対して、〔Na2 O〕/〔Al2 3 〕の値が2.8以
下の実施 No.13〜15では未固結の状態であり、実施No.2
5 、29ではゲル化時間が早く、強度的にも劣っている。
また、〔Na2 O〕/〔Al2 3 〕の値は2.8以上の
実施No.32 、33はもともとの〔Na2 O〕/〔Al2
3 〕の値は2.8以下であるものをシリカ化合物中に苛性
ソーダを添加混合して強制的に〔Na2 O〕/〔Al2
3 〕の値を2.8以上にしている。
【0020】このように、アルミン酸ソーダとしてアル
ミン酸ソーダに苛性ソーダを加えてNa2 Oの量を調整
して使用することは差支えないが、〔Na2 O〕/〔A
2 3 〕の値を2.8以上にするために、シリカ化合物
に人為的に苛性ソーダを加えて調整をはかる場合は、そ
うでない場合に比べて強度は小さくなる。上記の本発明
に係る配合系では混合後徐々に粘性をあげてゲル化に至
る。
【0021】配合混合時はもちろん濃厚な懸濁状である
が、反応の進行とともに懸濁状態が徐々に薄れて、ゲル
化時には使用する多価金属化合物の種類にもよるが、一
般に透明に近い状態となる。したがって、サンドゲル作
成に当たっては浸透が極めて容易で懸濁型グラウトにし
ては非常に優れた浸透性を発揮することがうかがえた。
【0022】このように、シリカ化合物とアルミン酸ア
ルカリ金属塩溶液と多価金属化合物と水との混合系にお
いて、〔Me2 O〕/〔Al2 3 〕の値が2.8以上と
なるようにアルミン酸アルカリ金属塩溶液のMe2 Oと
Al2 3 の組成を調製することが極めて有効であるこ
とがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上の結果から、本発明に係わるアルミ
ン酸アルカリ金属塩溶液をグラウト素材として、シリカ
化合物・多価金属化合物と混合して使用することによ
り、次の効果が明らかである。 1.シリカ化合物として水ガラスの他に広範囲のシリカ
化合物が利用できる。 2.長時間でゲル化するにもかかわらず、強度的に極め
て優れている。 3.懸濁型グラウトにしては、極めて優れた浸透性を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ化合物と、アルミン酸アルカリ金
    属塩溶液と、多価金属化合物とからなる地盤注入用薬液
    において、該アルミン酸アルカリ金属塩溶液は〔Me2
    O〕/〔Al2 3 〕の値が2.8以上となるように調製
    されてなる地盤注入用薬液。ここでMeはアルカリ金属
    で、〔Me2 O〕はアルミン酸アルカリ金属塩溶液とシ
    リカ化合物中のMe2 Oの合計モル濃度、〔Al
    2 3 〕アルミン酸アルカリ金属塩溶液中のAl2 3
    のモル濃度をそれぞれ表す。
JP33930391A 1991-11-29 1991-11-29 地盤注入用薬液 Expired - Lifetime JPH0742459B2 (ja)

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JPH05156252A JPH05156252A (ja) 1993-06-22
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