JPH0743013Y2 - アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 - Google Patents

アルファ化穀粒の炊き出し用包装体

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JPH0743013Y2
JPH0743013Y2 JP1989095896U JP9589689U JPH0743013Y2 JP H0743013 Y2 JPH0743013 Y2 JP H0743013Y2 JP 1989095896 U JP1989095896 U JP 1989095896U JP 9589689 U JP9589689 U JP 9589689U JP H0743013 Y2 JPH0743013 Y2 JP H0743013Y2
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洋次 尾西
為江 増田
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尾西食品株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、災害等非常時における集団給食用のアルファ
化穀粒の包装体、詳しくは、長期備蓄性に優れ、かつ非
常時の大量炊き出しに便利なアルファ化穀粒の包装体に
関するものである。
[従来の技術] 地震や洪水等の災害時において、例えば国や自治体など
に代表される救援活動の重要なものの一つに食料の供給
がある。
このような食料供給については、例えば個人や家族単位
で避難してくる住民などを対象として手渡しする方法
と、避難場所などで、集団を対象とした大量の給食、い
わゆる炊き出しを行なう方法とが随時の必要に応じて考
えられている。
このために、例えば前者では乾パンやアルファ米などの
袋入りや缶入り品、あるいは缶詰ご飯や缶詰赤飯など缶
詰類が、1食乃至2食分の小分け包装にして保存食料品
としたものが、現実に多くの団体等で準備されている。
また上述後者の、集団を対象とした大量の給食いわゆる
炊き出のためには、例えば、大きな鍋や釜で生米から炊
き上げることが行なわれる。そしてこれをより簡便化す
る工夫が従来から提案されていて、例えば、耐熱性のプ
ラスチック袋等に生米と水を入れ、熱湯に潰けて炊き上
げる方法や、小分け包装の缶詰ご飯(白米飯)や缶詰赤
飯を熱湯に入れて加熱する方法等が考えられている。ま
たアルファ米等の長期保存性に優れたアルファ化穀粒
も、非常時の備蓄のために缶入り,箱入りとして既に市
販されている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記のような炊き出しのための大量備蓄品は、
例えば上述の生米から炊き上げる方法のものでは、炊飯
に着手してから容器に盛り付けるまでに1時間半から2
時間近くもの長時間を必要とする欠点がある。また生米
特に搗精した白米は、古米化の進行、あるいは虫や黴の
発生による劣化などのために長期備蓄が困難なため、一
定期間ごとに生米を更新しておかなければならないとい
う問題もある。
また缶詰ご飯や缶詰赤飯を利用する方法では、ベータ化
している米澱粉をアルファ化する加熱の必要があるが、
このためには熱湯中で1時間近く加熱しなければならな
いとか、一缶ずつ開缶するために時間がかかるため、上
述の生米炊飯の場合と同様に、調理に着手してから容器
に盛り付けるまでに1時間半以上かかるという欠点があ
る。さらに言えば、缶詰では空缶の廃棄処分にも難点が
ある。
本考案は以上のような従来方式の欠点を克服して、長期
備蓄に適し、しかも非常時における大量給食を簡単かつ
短時間に行なうことができるアルファ化穀粒の炊き出し
用包装体を提供することを目的としてなされたものであ
る。
[課題を解決するための手段およびその作用] 上記の目的を達成するためになされた本考案よりなるア
ルファ化穀粒の炊き出し用包装体の特徴は、熱湯を注入
できるように上部が開封可能に設けられた防水性を有す
るプラスチック製の第1の袋と、このプラスチック製の
袋内に充填されたアルファ化穀粒と、発泡体からなり該
アルファ化穀粒を充填した上記第1の袋を内装する上方
開放型のケースと、この上方開放型のケースを更に内装
するガスバリヤー性のプラスチック製の第2の袋と、上
記アルファ化穀粒を充填して上記袋の少なくともいずれ
かをシールして外気から気密的に封止しかつこれを更に
上記ケース及び第2の袋で包んだ袋体を内装する上部が
開封可能な包装用外箱とを備えた構成をなすところにあ
る。
上記構成において、包装用外箱(以下単に「外箱」とい
う)は、組み立てたとき自立性があり、かつ濡れても破
損することがないものが好ましく用いられ、さらに好ま
しくは軽量かつ廃棄処分の容易なものが推奨される。こ
のようなものとして例えば段ボール製、ボール紙製、プ
ラスチック製、木製等の箱が適しているが、特に汎用的
な段ボール製の箱が都合のよい場合が多い。
外箱の形状は、直方体や立方体のものが、備蓄倉庫で保
管するとき便利であり、また荷扱いも容易であるが、特
にこれに限定されるものではない。
外箱の上部の開閉蓋は、四方に折り開くフラップ形や別
に作った蓋をかぶせる構造としてもよい。
外箱の内部に内装する第1及び第2のプラスチック製の
袋は、水、水蒸気、ガス等、特に酸素を透過しにくいプ
ラスチックの袋が好ましく使用され、特に、アルミ箔を
多層フイルムの素材として使った、いわゆるハイガスバ
リヤー性フイルムの袋は、ガスバリヤー性を一層高める
ため長期の保存に適している。また、真空包装や、脱酸
素剤封入包装とすることで、黴や好気性菌の発生を一層
確実に防止することも好ましい。
特に本考案においては、このプラスチック製の袋を2重
構造とし、この2重構造の袋の間に発泡プラスチック体
等のケースを補強のために組み込んだ特徴的構成を有し
ている。このように発泡プラスチックケースを間にした
2重構造を採用することで、長期保存のための取り扱い
作業中に外箱を破損あるいは鋭利な棒等を突き刺すこと
があってもアルファ化穀粒を充填した第1のプラスチッ
ク袋が破損することを有効に防止でき、長期保存した後
の非常時において、開封してみたらアルファ化穀粒が酸
化してしまっていたというような不具合を防止できるか
らである。また、発泡プラスチック製の上方開放型のケ
ースにアルファ化穀粒を充填した防水性の袋を装填し、
このケース全体をガスバリヤー性のプラスチック製の袋
で包み込むことで、防水性とガスバリヤー性の機能を内
側の袋と外側の袋に分担して与えることができて、袋の
材質の選択自由度が広くなるという利点も得られる。
また、本考案の包装体の特徴は、アルファ化穀粒の長期
保存として、炊き出し時の容器(いってみれば鍋,釜と
しての利用)を併せもつ点にあるから、これらの機能を
より都合よく利用してさらに次のように構成すること
も、非常時の大量炊き出し用のアルファ化穀粒の包装体
として推奨される。すなわち、アルファ化穀粒は熱湯を
注ぐことによって膨潤しその容積が増大する。したがっ
て穀粒を充填,封入してある外箱の内容積は、その容積
増大分に見合って適当な空間を空けておくことが、この
包装体をそのまま炊き出しに用いる場合に好ましいが、
この空間は穀粒の保管時には必要のないものである。そ
こで、この外箱内の空間に、給食時の作業等に使用する
しゃもじ,カップ,皿,スプーン,フォーク,箸等々を
収納しておくようにすれば、一つの包装体で、大量炊き
出しの必要な用具類が全て準備できることになる。
以上のような本考案よりなる包装体を準備しておけば、
非常時の炊き出しに際し、包装用外箱の上部を開いて袋
を開封し、内部のアルファ化穀粒に熱湯を注入して必要
時間保持しておくだけで、炊き立ての状態と同様の調理
済穀粒が得られる。
[実施例] 実施例1 第1図,第2図は本考案の包装体の一例を示すものであ
る。
本実施例の包装体は、外箱1と、その外箱1に内装され
た一枚のハイガスバリヤー性のプラスチック製の(第2
の)袋2と、この袋2に充填された発泡プラスチックケ
ース3と、発泡プラスチックケース3の内部に内装され
た耐熱性のポリエチレン或いはポリプロピレン製の(第
1の)袋4と、この袋4に充填されたアルファ化穀粒5
とからなる包装形態を三層構造とした例を示している。
図において、1は外箱であり、縦横寸法が同じで、高さ
が浅い段ボール製の箱からなっている。なお外箱1の高
さは、充填されているアルファ化穀粒を熱湯で戻したと
きの膨潤容積に見合って、外箱1内の上部に空間が設け
てあり、例えば後述のアルファ米約5Kg(約50食分)の
包装の場合は内法縦29cm、横29cm、高さ16cmのものが適
当である。
外箱1の上部蓋は四方向に折り開くフラップ構造に設け
られている。
袋2は、本例では、塩化ビニリデンコートナイロン15μ
厚、接着用ポリエチレン15μ厚、およびポリエチレン60
μ厚の3層に積層されたラミネート袋を使用している
が、特にこれに限定されるものではない。また袋2は袋
口で熱シールし、内部には脱酸素剤を封入することがで
きる。
本例の場合には、アルファ化穀粒の長期保存性と、炊き
出し時の簡単な炊き出しとが可能となる効果が得られる
他、穀粒充填の袋が発泡プラスチックケースを二重の袋
でサンドイッチしたという構造をなしているために、封
止性の向上、発泡プラスチックケースによる袋4の破損
の虞れの減少、熱湯注入時の保温性の向上等々の効果も
得られる特徴がある。
上記発泡プラスチックケース3は、袋のピンホールの発
生を防止する補強材として、あるいは、熱湯によるアル
ファ化穀粒を戻す時間を短縮するための断熱保温材の役
割をはたすものとして有効であり、材質的にはこれらの
機能を満足できるものであれば特に限定されるものでは
なく、例えばポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォ
ーム、ポリウレタンフォーム等のものを使用できる。
この発泡プラスチックケース3の側壁高さは、アルファ
米の膨潤容積を考慮して、封入したアルファ米の上面よ
りもその分だけ高くして設けておくことが好ましい。
本例では、発泡プラスチックケース3の内側に、水漏れ
防止性を有する例えば厚さ100μ程度のポリエチレン袋
4を内装して、これにアルファ米5(約5Kg(約50食
分))を入れ、袋口が折畳しており、本例の場合には外
側袋(第2の袋)2をシールするので、この内側袋4
(第1の袋)の開口は特にシールする必要はない。
この袋2にアルファ化うるち精白米を充填した後外気か
ら気密的に密閉する封止シールを行い、所定の場所に保
管することができる。
なお内側のポリエチレン袋4には、袋の底部から約15cm
のところに注水線12が表示し、炊き出しに際しての熱湯
注水(アルファ米の約1.6倍)の便を図っている。
本考案者の試験によれば、このような構造の包装体を使
用することで、アルファ米の3年以上の備蓄が可能にな
った。
炊き出しに際しては、外箱1のフラップを開き、袋を上
部で開封して内部に熱湯を注水線まで注入し、本例のア
ルファ化米では約20分そのままおくことで、炊き立ての
状態の米飯を得ることができる。
実施例2 第3図〜第6図は、外箱1内部の上部空間に給食配給の
ための付属品を収納した例を示したものである。
図において、1は外箱、2はガスバリヤー性の高いラミ
ネートフイルム袋、3は発泡プラスチックス、4はポリ
エチレン袋、5はアルファ米であり、これらはいずれも
実施例1の場合と同様であるため説明は省略する。
6は品質保持剤を充填した袋である。
本例における特徴は、外箱1の側壁の高さ、及びラミネ
ートフイルム袋2と発泡プラスチックス3の寸法を、後
述のアルファ米の膨潤容積および収納する付属品の容積
を考慮して封入したアルファ米の上面よりもその分だけ
大きく設けて、このことによって形成される空隙空間
に、給食用の弁当容器7、割箸8、盛り付け用のしゃも
じ9、ふりかけ等の副食品10、弁当容器の蓋を閉じるた
めの輪ゴム11を収納してある。これらはいずれも、充填
されたアルファ米の食数に見合う数だけ用意されるが、
袋2の外側、あるいは内側と外側に分けて収納してもよ
い。
収納された付属品は、包装済製品を積み上げたとき、外
箱1の耐圧強度を増加する役目を果たすという利点もあ
る。上述の空間は、アルファ米を戻した時、膨潤した米
飯が外箱1の外に溢れ出るを防止する作用を果たす。
また、第5図および第6図に示したように、袋2の上部
の寸法を外箱1の内法高さより若干大きくし、戻した米
飯を弁当容器に盛り付ける際に、外箱1のクラップを折
り返した上に、第6図のように袋の上部を外側に折返し
て、外箱1のフラッグが盛り付け作業の邪魔にならない
ようにすると便利である。
本実施例の構造のものとしては、具体的にはアルファ米
約5Kg(約50食分)の外箱として、段ボール製の内寸法
が縦29cm、横29cm、高さ16cmのものが代表的なものとし
て例示される。
また、ポリエチレン袋2には、アルファ米約5Kgの約1.6
倍重量(8リットル;戻した米飯の水分は65%(標準
値))の水の量として、底部から約15cmのところに注水
線を表示することがよい。
また、アルファ化穀粒5として、アルファ化赤飯を使用
した場合、アルファ化赤飯約5Kg(約50食分)の外箱と
しては、段ボール製の内寸法が縦29cm、横29cm、高さ15
cmのものが適当であり、この場合の注水線の位置は、底
部から約11.5cmのところである。この注水線まで熱湯を
注入すると、アルファ化赤飯約5Kgの1.14倍重量(約5.7
リットル)の水の量となり、戻した赤飯の水分は58%
(標準値)になる。
アルファ化穀粒の封入量は、約5Kg(約50食分)が形
状、重量等の点で取り扱いに便利である。
いずれの場合も、熱湯を注入してから約15乃至20分で炊
きたての状態の米飯が得られ、従来の非常用給食の1/5
から1/6程度の短時間で給食を実施できる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、アルファ化
穀粒を長期保管することができる包装体として取り扱い
性に優れ、しかも調理に際しては、アルファ化穀粒を箱
に入れたまま袋内に熱湯を注入するだけでよいため、鍋
や釜が不要であり、熱源の設備も小さくてよく、従来の
非常時の炊き出しで考えられている生米からの炊飯の場
合に比べ、処理が簡単、給食配布までの必要時間が極め
て少ない、という利点がある。
また、生米と異なり長期備蓄ができる利点がある。
また、缶詰等の小分包のものに比べても、開缶等の処理
が必要なく、給食配布までの必要時間も少なくてすみ、
焼却等廃棄の容易な段ボール箱等を用いるときは、空き
缶等の廃棄処理に伴う問題もない。
更に、給食配布に必要な弁当容器や箸などの付属品を同
一箱内に収納するという構成では、これら付属品を別途
容器等に入れて保管しておく必要がないという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は、外箱の内部を三層構造とした場合の
本考案の実施例1を示し、第1図は縦断面図、第2図は
同平面図である。 第3図〜第5図は、外箱内部の上部空間に給食配給のた
めの容器や箸等の付属品を収納した本考案の実施例2を
示すもので、第3図は縦断面図、第4図は同平面図であ
る。第5図は同外箱を開いた状態を示した縦断面図、第
6図は同平面図である。 1…包装用外箱 2…ハイガスバリヤー性プラスチック製の袋 3…発泡プラスチックスケース 4…プラスチック袋 5…アルファ化穀粒 6…品質保持剤(脱酸素剤) 7…弁当容器 8…割箸 9…しやもじ 10…ふりかけ 11…輪ゴム 12…注水線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−43161(JP,A) 実開 昭49−79689(JP,U) 実開 昭59−178091(JP,U) 実開 昭61−123062(JP,U) 実開 昭63−9892(JP,U) 実開 昭59−38784(JP,U) 実開 昭63−199980(JP,U) 実開 昭63−95491(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱湯を注入できるように上部が開封可能に
    設けられた防水性を有するプラスチック製の第1の袋
    と、このプラスチック製の袋内に充填されたアルファ化
    穀粒と、発泡体からなり該アルファ化穀粒を充填した上
    記第1の袋を内装する上方開放型のケースと、この上方
    開放型のケースを更に内装するガスバリヤー性のプラス
    チック製の第2の袋と、上記アルファ化穀粒を充填して
    上記袋の少なくともいずれかをシールして外気から気密
    的に封止しかつこれを更に上記ケース及び第2の袋で包
    んだ袋体を内装する上部が開封可能な包装用外箱と、を
    備えたことを特徴とするアルファ化穀粒の炊き出し用包
    装体。
  2. 【請求項2】請求項1において、包装用外箱内の空間上
    部に、熱湯注入時に膨潤するアルファ化穀粒の容積増大
    分で満たされる空間を設け、この空間内に、炊き出し時
    の給食用付属品を収納したことを特徴とするアルファ化
    穀粒の炊き出し用包装体。
JP1989095896U 1989-08-16 1989-08-16 アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 Expired - Lifetime JPH0743013Y2 (ja)

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