JPH0743461U - 鉄鋼構造物の被覆防食構造 - Google Patents

鉄鋼構造物の被覆防食構造

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JPH0743461U
JPH0743461U JP7607493U JP7607493U JPH0743461U JP H0743461 U JPH0743461 U JP H0743461U JP 7607493 U JP7607493 U JP 7607493U JP 7607493 U JP7607493 U JP 7607493U JP H0743461 U JPH0743461 U JP H0743461U
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JP
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reinforced concrete
anticorrosion
steel
wax
anticorrosion coating
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JP7607493U
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一夫 清水
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川、港湾などの土中、水中および水面上に
わたって構築される基礎鋼材の頂部が鉄筋コンクリート
に埋設される鉄鋼構造物の防食構造に関する。 【構成】 基礎鋼材2のほぼ干潮水位より上部の露出部
を、防食材3とその外側の保護カバー4からなる防食被
覆材5で被覆し、該防食被覆材5の上端部と該鉄筋コン
クリート1下面との少なくとも境界部および該鉄筋コン
クリート1下面にワックス層6を形成した鉄鋼構造物の
被覆防食構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、河川、港湾などの土中、水中および水面上にわたって構築される 基礎鋼材の頂部が鉄筋コンクリートに埋設される鉄鋼構造物の防食構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
桟橋などの鉄鋼構造物における鋼管杭等の基礎鋼材の干満帯は海水や河川水の 接触と空気中の酸素の接触とが繰り返されるため腐食が激しく、この部分に於い て基礎鋼材の外面に防食処理を施されている。
【0003】 従来、この種の鉄鋼構造物の防食処理として、基礎鋼材の表面にペトロラタム 系防食テープ等の防食材を巻き付け、その外側を繊維強化プラスチック(FRP )またはポリエチレン等の保護カバーで被覆する防食被覆構造や、基礎鋼材の表 面に水中硬化型エポキシ樹脂パテ等を塗布する防食塗装工法が広く用いられてい る。 これらの方法は、基礎鋼材の表面に絶縁性酸化皮膜を形成させ、或いは物 理的に絶縁層を形成して海水等の腐食因子を遮断することにより基礎鋼材の腐食 を防止するものである。
【0004】 しかしながら、この種の防食塗装工法を鉄鋼構造物の基礎鋼材に適用した場合 、基礎鋼材の防食被覆材または防食塗料の上端部と鉄筋コンクリート下面との境 界部に隙間を生じ、そこから海水やその飛沫が侵入するため、この部分の基礎鋼 材の腐食が進行する。従来、かかる問題を解決するために、基礎鋼材の防食被覆 材或いは防食塗料の上端部と鉄筋コンクリート下面との境界部にはパテ等の合成 樹脂を充填し、基礎鋼材の防食被覆材または防食塗料の上端部と鉄筋コンクリー ト下面との境界部に生じる隙間を塞いでいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、前記パテ等の合成樹脂は、基礎鋼材に対する接着性は優れているが鉄 筋コンクリート面に対する密封性は劣るため、境界部に充填されたパテ等の合成 樹脂と鉄筋コンクリート下面との間に隙間が生じ、この境界部を完全にシールす ることはできず、この隙間から波や飛沫の塩分が浸透するので内部の基礎鋼材の 防食を十分達成できないという欠点があった。さらに鉄筋コンクリート下面から 長期間かけて浸透した波や飛沫による塩分は鉄鋼構造物のコンクリート中の鉄筋 も腐食し、コンクリート表面に錆汁が流出したり、甚だしい場合には、コンクリ ート下面が剥がれ落ちる場合があり問題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案者は、かかる従来の課題を解決すべく研究を行った結果、 土中、水中および水面にわたって構築される基礎鋼材の頂部が鉄筋コンクリー トに埋設されてなる鉄鋼構造物の該基礎鋼材のほぼ干潮水位より上部を、防食材 とその外側の保護カバーからなる防食被覆材で被覆するかまたは防食塗料にて塗 布し、該防食被覆材または防食塗料の上端部と該鉄筋コンクリート下面との少な くとも境界部および該鉄筋コンクリート表面にワックスを充填塗布すれば、該防 食被覆材または防食塗料の上端部と該鉄筋コンクリート下面との隙間を完全にな くすことができてその部分の基礎鋼材及びコンクリート中の鉄筋を海水や飛沫な どの腐食性環境から完全に遮断することができ、コンクリート表面に塗布し加熱 溶融したワックスはコンクリート中に浸透し、そのため、コンクリート中の開気 孔がワックスで充填されて塩分の侵入を完全に阻止し、長期にわたって防食を達 成することができるという知見を得たのである。
【0007】 この発明はかかる知見に基づいてなされたものであって、土中、水中および水 面上にわたって構築される基礎鋼材の頂部が鉄筋コンクリートに埋設される鉄鋼 構造物の該基礎鋼材のほぼ干潮水位より上部の露出部を防食材とその外側の保護 カバーからなる防食被覆材で被覆するかまたは防食塗料にて塗布し、該防食被覆 材または防食塗料の上端部と該鉄筋コンクリート下面との少なくとも境界部およ び該鉄筋コンクリート下面にワックス層を形成した鉄鋼構造物の被覆防食構造、 および上記ワックス層表面にさらに合成樹脂塗料を塗布した鉄鋼構造物の被覆防 食構造に特徴を有するものである。
【0008】
【作用】
この考案に係る鉄鋼構造物の被覆防食構造について、その作用および構成を図 面に基づいて一層具体的に説明する。 図1は、この考案の鉄鋼構造物の被覆防食構造の断面図であり、土中、水中お よび水面上にわたって構築される鉄鋼構造物の基礎鋼材2の頂部が鉄筋コンクリ ート1に埋設され、該基礎鋼材2が空気中および水中に露出した部分は防食材3 とその外側の保護カバー4からなる防食被覆材5で被覆されている。
【0009】 ワックスを塗布する前に鉄筋コンクリート表面に付着した海洋生物等の異物を 除去し、また、鉄筋コンクリート表面が濡れているとワックスの付着性が悪くな るため、鉄筋コンクリート表面の水分が7%以下、好ましくは5%以になるよう にバーナー等で加熱し水分を除去する
【0010】 防食被覆材5の上端部、鉄筋コンクリート1の下面および該防食被覆材の上端 部と鉄筋コンクリート1との境界部に、ワックスを加熱した状態で刷毛塗りまた はスプレーにより塗布することによりワックス層6を形成する。
【0011】 ワックス層6は、ミクロクリタリンワックスまたはパラフィンワックスとミク ロクリタリンワックスの混合ワックスを用いて形成するのが好ましい。ミクロク リタリンワックスはパラフィンワックスよりも粘性が高く、常温下で衝撃が強く 剥がれにくいためである。
【0012】 また、鉄筋コンクリートに刷毛塗りまたはスプレーしたワックス層6は灯油バ ーナー等で加熱するとコンクリート表面の微細孔に溶浸するので、波浪や浮遊物 の衝突によって容易に剥離しない防水膜をコンクリート表面に形成できると共に 鉄筋コンクリート1の下面全面にワックス層6を塗布することにより、鉄筋コン クリート1下面からの塩分浸透を阻止することができ、鉄筋コンクリート1内部 の鉄筋全体の腐食も防止することができる。
【0013】 このようにして、防食被覆材5の上端部と鉄筋コンクリート1との境界部およ び鉄筋コンクリート1の表面は防水性に優れたワックスによって完全に塞がれる ため、該境界部内側の基礎鋼材2および鉄筋コンクリート1の内部を海水やその 飛沫などの腐食性環境から完全に遮断することができ、したがって、長期にわた って基礎鋼材2および鉄筋の腐食を防ぐことができる。
【0014】 また、ワックス層6が劣化した場合でも上述した方法により簡単に保全補修で き、更に、上記ワックス層6の表面を面荒らしした後にエポキシ樹脂等の合成樹 脂塗料7を該ワックス層6の表面に塗布すれば防水膜としての性能が強化される ほか、紫外線等によるワックス層6の劣化が防止されるので、更に長期にわたっ て防食被覆材5の上端部と鉄筋コンクリート1との境界部内側の基礎鋼材2およ びコンクリート内の鉄筋の腐食を防ぐことができる。
【0015】 なお、基礎鋼材2が水中および水面上に露出した部分には防食材3とその外側 の保護カバー4からなる防食被覆材5の代わりに図2の如く水中硬化型エポキシ パテ等の防食塗料8を塗布してもよい。
【0016】
【実施例】
新設桟橋の2本の鋼管杭の干潮時水位よりも約0.5m下部から鉄筋コンクリ ート下面の間を防食材としてペトロラタム系防錆剤を含浸させたテープ状の不織 布で覆い、その上に保護カバーとして繊維強化プラスチック(FRP)製保護材 を被せて防食被覆材とし、該保護カバーをボルトおよびナットでしめつけること により防食被覆材を鋼管杭に固定した。
【0017】 また、鉄筋コンクリート下面をサンダーでケレンした後、コンクリート表面の 水分を表面水分計で測定した結果、3〜10%であったため、灯油バーナーでコ ンクリート表面を炙り5%以下とした。
【0018】 次に、各鋼管杭周囲の鉄筋コンクリート下面に、長さ:150mm、幅:50 mm、厚さ:1.6mmの軟鋼製テストピースを鋼管杭中心から半径約1mの同 心円上に4枚づつ配置しコンクリートアンカーボルトで固定した。
【0019】 その後パラフィンワックスとミクロクリタリンワックスを50:50で混合溶 融し、上記鋼管杭のうちの1本の鋼管杭の防食被覆材上端部と該鋼管杭中心から 半径約2mの幅の範囲の鉄筋コンクリート下面に該ワックスを刷毛塗りした後、 灯油バーナーで炙りワックス膜厚を300〜600μmとした。
【0020】 更に、防食被覆材上端部と鉄筋コンクリート下面との境界部および該鋼管杭中 心から半径約75cmの範囲のワックス表面をワイヤーブラシで面荒らしした後 、エポキシ樹脂塗料を約200μmの厚さに塗布し、この状態で1年間放置した 。
【0021】 他方の鋼管杭の防食被覆材上端部と鉄筋コンクリート下面との境界部には、エ ポキシ樹脂パテのみを充填し、該エポキシ樹脂パテ表面およびその周囲の鉄筋コ ンクリート下面にはワックスをしないで1年間放置した。
【0022】 1年間放置した後に鋼管杭およびテストピースの腐食状況を観察した結果、ワ ックスを塗布しなかった鋼管杭の鉄筋コンクリート下面とエポキシ樹脂パテの境 界部からは錆汁が流れ出し、テストピースは4枚とも赤褐色の薄い錆層に覆われ ていたが、ワックスを塗布した鋼管杭の鉄筋コンクリート下面と防食被覆剤の境 界部には錆汁は全く発見されず、4枚のテストピースにも全く錆が無かった。ま た、ワックス面およびワックス表面に塗布したエポキシ樹脂塗料にも剥離個所は 観察されなかった。
【0023】
【考案の効果】 上述のように、この考案の鉄鋼構造物の被覆防食構造は、 (1) 鉄鋼構造物の基礎鋼材のほぼ干潮水位より上部の露出部を防食材とそ の外側の保護カバーからなる防食被覆材または防食塗料で防食し、該被覆材また は防食塗料の上端部と該鉄筋コンクリート下面の境界部をワックス層で密封する ため、基礎鋼材防食範囲の全体にわたって良好な防食を達成することができる、 (2) 鋼構造物の鉄筋コンクリート面をワックス層で覆うことによりコンク リート中の鉄筋を海水や飛沫などの腐食性環境から完全に遮断することができ、 しかもワックスはコンクリート表面の微細孔に溶浸するためコンクリートとの密 着性が良く波や浮遊物の衝突によって容易に剥離せず、また、その後の補修も極 めて容易であるため、長期にわたってコンクリート中の鉄筋の防食を達成するこ とができる、 (3) ワックス層表面に合成樹脂塗料を塗布することにより防水膜としての 性能が強化されるほか、ワックスの耐候性が向上するので更に長期に渡って基礎 鋼材の被覆材または防食塗装と鉄筋コンクリートの境界内側の鋼材およびコンク リートないの鉄筋の腐食を防ぐことができる、 などの優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の鉄鋼構造物の被覆防食構造の一実施
例を示す断面図である。
【図2】この考案の鉄鋼構造物の被覆防食構造の他の実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート 2 基礎鋼材 3 防食材 4 保護カバー 5 防食被覆材 6 ワックス層 7 合成樹脂塗料 8 防食塗料

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土中、水中および水面上にわたって構築
    される基礎鋼材の頂部が鉄筋コンクリートに埋設されて
    なる鉄鋼構造物において、 該基礎鋼材のほぼ干潮水位より上部の露出部を、防食材
    とその外側のカバーからなる防食被覆材で被覆するかま
    たは防食塗料にて塗布し、該防食被覆材または防食塗料
    の上端部と該鉄筋コンクリート下面との少なくとも境界
    部および該鉄筋コンクリート下面にワックス層を形成し
    たことを特徴とする鉄鋼構造物の被覆防食構造。
  2. 【請求項2】 前記ワックス層の上にさらに合成樹脂塗
    料を塗布したことを特徴とする請求項1記載の被覆防食
    構造。
JP7607493U 1993-12-28 1993-12-28 鉄鋼構造物の被覆防食構造 Pending JPH0743461U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025251A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sumitomo Denko Steel Wire Kk アンカー頭部の防食定着構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008025251A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sumitomo Denko Steel Wire Kk アンカー頭部の防食定着構造

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