JPH0744495Y2 - 全輪油圧駆動の作業用自走台車 - Google Patents
全輪油圧駆動の作業用自走台車Info
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- JPH0744495Y2 JPH0744495Y2 JP10346887U JP10346887U JPH0744495Y2 JP H0744495 Y2 JPH0744495 Y2 JP H0744495Y2 JP 10346887 U JP10346887 U JP 10346887U JP 10346887 U JP10346887 U JP 10346887U JP H0744495 Y2 JPH0744495 Y2 JP H0744495Y2
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Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、全輪油圧駆動の作業用自走台車,例えば道路
工事用機械を搭載した作業用自走台車に関する。
工事用機械を搭載した作業用自走台車に関する。
(従来の技術) 自走台車の油圧モータによる全輪駆動は高速走行には必
ずしも効果的ではないが,装置の大きさのわりに牽引力
の大なるものが得られるので,近年,牽引力の大なるこ
とを必要とするも高速走行が要求されない作業用自走台
車にこの方式を使用したものが開発されている.而し
て,それらは,各車輪軸に装備した油圧モータに一台の
油圧ポンプから並列に油圧を供給する油圧回路を構成し
たものあるいはステアリング車輪の各軸に油圧モータを
装備するも非ステアリング側の車輪には一台の油圧モー
タの出力を差動歯車装置を介して車軸に伝達したもので
ある.しかしこれらのものにあつては,何等かの原因で
いずれかの車輪に加わる負荷が軽減すると,その車輪軸
の油圧モータへの供給油量は増大し,他の車輪の油圧モ
ータへの供給油量は減少するので,自走台車としての駆
動力は著しく減少することとなる.作業用自走台車にお
いては,一般に搭載物の重量が台車上に不均一に分布
し,また台車が走行しながら台車に搭載された機械が作
業する場合は作業の性質上前輪と後輪の間に著しい負荷
の不均衡を生じるものである.例えば,路面切削自走台
車のように後部を装備した回転ドラムに植設したビット
で路面を切削し,自走台車の運行によりビットを送るも
のでは,台車は路面からの反力を受けるのでは後輪の路
面への押圧力は減少する.したがって後輪に加わる負荷
は軽減し.前述の構成のものでは後輪の油圧モータへの
送油量は増大し,一方前輪の油圧モータへの供給油量は
減少する.その結果,ビットの送りに必要な駆動力は減
少し,しばしば作業上に支障をもたらす.また,この種
の自走台車は軟弱路盤や不整地を走行するものであるか
ら,しばしば,走行中何れかの車輪が泥沼や窪地に落ち
込んで台車が傾き,そのため空転する車輪が現れる.こ
の場合も非空転車輪への駆動モータへの供給油量は減少
し,自走台車の駆動力は低減し,しばしば走行不能とな
る.したがって,このような作業用自走台車を全輪油圧
駆動するにあたつては,負荷の変動を生じた車輪と関係
なく他の車輪が一定の駆動力を確保することが要求され
る. (問題点を解決するための手段) 上述のような問題点を解決する手段として,本考案は作
業用自走台車の単独的に回転する両車軸にそれぞれこれ
らの車軸を回転駆動する減速機直結形油圧モータを配置
し、これらの油圧モータの出力口を前記油圧ポンプの吸
入口に連結、連通させ、この油圧ポンプの吐出口を分流
弁室を通じて流量調整弁の第1、第2流入ポートに連通
させると共にこれらの第1、第2流入ポートにそれぞれ
連通する該流量調整弁の第1、第2流出ポートを前記油
圧モータの入力口に夫々連通させて油圧回路を構成し、
この油圧回路における前記分流弁室内に周壁約180度に
亘り適宜大きさの油孔を複数個配設したブッシュを外部
からの回動操作により前記油孔がそれぞれ前記流量調整
弁の第1、第2流入ポートと通じるように挿嵌し、該ブ
ッシュ内には周壁360度に亘り前記油圧ポンプの吐出口
に通じた油孔を複数個配設したプランジャとこのプラン
ジャを押圧するスプリングを収納し、前記第1流入ポー
トに通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラ
ンジャの油孔のオーバラップ面積と前記第2流入ポート
に通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラン
ジャの油孔のオーバラップ面積との比を前記ブッシュの
回動により随時変更させるようにすると共にオーバラッ
プ面積はポンプ吐出量に応じて変化する流体力の作用に
よる前記プランジャの摺動により適正値に自動調整し得
るように構成している。
ずしも効果的ではないが,装置の大きさのわりに牽引力
の大なるものが得られるので,近年,牽引力の大なるこ
とを必要とするも高速走行が要求されない作業用自走台
車にこの方式を使用したものが開発されている.而し
て,それらは,各車輪軸に装備した油圧モータに一台の
油圧ポンプから並列に油圧を供給する油圧回路を構成し
たものあるいはステアリング車輪の各軸に油圧モータを
装備するも非ステアリング側の車輪には一台の油圧モー
タの出力を差動歯車装置を介して車軸に伝達したもので
ある.しかしこれらのものにあつては,何等かの原因で
いずれかの車輪に加わる負荷が軽減すると,その車輪軸
の油圧モータへの供給油量は増大し,他の車輪の油圧モ
ータへの供給油量は減少するので,自走台車としての駆
動力は著しく減少することとなる.作業用自走台車にお
いては,一般に搭載物の重量が台車上に不均一に分布
し,また台車が走行しながら台車に搭載された機械が作
業する場合は作業の性質上前輪と後輪の間に著しい負荷
の不均衡を生じるものである.例えば,路面切削自走台
車のように後部を装備した回転ドラムに植設したビット
で路面を切削し,自走台車の運行によりビットを送るも
のでは,台車は路面からの反力を受けるのでは後輪の路
面への押圧力は減少する.したがって後輪に加わる負荷
は軽減し.前述の構成のものでは後輪の油圧モータへの
送油量は増大し,一方前輪の油圧モータへの供給油量は
減少する.その結果,ビットの送りに必要な駆動力は減
少し,しばしば作業上に支障をもたらす.また,この種
の自走台車は軟弱路盤や不整地を走行するものであるか
ら,しばしば,走行中何れかの車輪が泥沼や窪地に落ち
込んで台車が傾き,そのため空転する車輪が現れる.こ
の場合も非空転車輪への駆動モータへの供給油量は減少
し,自走台車の駆動力は低減し,しばしば走行不能とな
る.したがって,このような作業用自走台車を全輪油圧
駆動するにあたつては,負荷の変動を生じた車輪と関係
なく他の車輪が一定の駆動力を確保することが要求され
る. (問題点を解決するための手段) 上述のような問題点を解決する手段として,本考案は作
業用自走台車の単独的に回転する両車軸にそれぞれこれ
らの車軸を回転駆動する減速機直結形油圧モータを配置
し、これらの油圧モータの出力口を前記油圧ポンプの吸
入口に連結、連通させ、この油圧ポンプの吐出口を分流
弁室を通じて流量調整弁の第1、第2流入ポートに連通
させると共にこれらの第1、第2流入ポートにそれぞれ
連通する該流量調整弁の第1、第2流出ポートを前記油
圧モータの入力口に夫々連通させて油圧回路を構成し、
この油圧回路における前記分流弁室内に周壁約180度に
亘り適宜大きさの油孔を複数個配設したブッシュを外部
からの回動操作により前記油孔がそれぞれ前記流量調整
弁の第1、第2流入ポートと通じるように挿嵌し、該ブ
ッシュ内には周壁360度に亘り前記油圧ポンプの吐出口
に通じた油孔を複数個配設したプランジャとこのプラン
ジャを押圧するスプリングを収納し、前記第1流入ポー
トに通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラ
ンジャの油孔のオーバラップ面積と前記第2流入ポート
に通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラン
ジャの油孔のオーバラップ面積との比を前記ブッシュの
回動により随時変更させるようにすると共にオーバラッ
プ面積はポンプ吐出量に応じて変化する流体力の作用に
よる前記プランジャの摺動により適正値に自動調整し得
るように構成している。
(実施例) 本考案の実施例を図にもとずいて説明する.第1図は,
四輪自走台車への本考案の実施例を示す.図において,1
a,1bはそれぞれ左方,右方の前輪で,2a,2bはそれぞれ左
方,右方の後輪であつて.各車輪に油圧モータ1aM,1
bM,2aM,2bMが装備されている.油圧モータ1aM,1bMの
入力側はそれぞれの管路3a,3bを集合した主管路3によ
り油圧ポンプ6の吐出口7側に配置した3ポート分流形
圧力補償付流量調整弁8の第1流出ポート9aと接続し,
油圧モータ2aM,2bMの入力側は管路4a,4bを集合した主
管路4により前記分流形圧力補償付流量調整8の第2流
出ポート9bと接続してある.各油圧モータの出力側は各
油圧モータの吐出管を集合し,主戻り管路5により前記
油圧ポンプの吸入口10と直接あるいは油タンクを介して
接続してある.第2図は前記3ポート分流形圧力補償付
流出調整弁8の詳細図で,同図(a)は正面外形図,同
図(b)は図(a)のX−X断面図でスプールが中立位
置にあるとき,同図(c)は図(a)のY−Y断面図,
同図(d)は図(b)のスプールが中立位置から移動し
た状態を示す.12は油圧ポンプ吐出口7と連通すべく端
部に開口13をもつて弁本体11に形成した分流弁室であつ
て,流量調整弁の第1流入ポート14a,第2流入ポート14
bそれぞれに連通する分流路15a,15bと連なつている.分
流弁室12内には周壁180度に亘り油孔16を複数個配設し
たブッシュ17が回動可能に嵌挿されており,該ブッシュ
は外部に突出した回動用ロッド18と連結して外部からの
回動操作を可能にしてある.ブッシュ17内には摺動可能
なプランジャ19とこれを押圧するスプリング20が収納さ
れており,該プランジャは段部21をもつて大径部22と小
径部23に形成し,前記開口13側を大径部22とし,大径部
22には前記開口13側に開口せる油室24を形成してある,
該油室周壁には360度に亘つて油孔25を複数個配設し,
前記ブッシュ17を回動することにより、前記流量調整弁
の第1流入ポート14a側に連通する前記油孔16に対する
プランジャ19の油孔25のオーバラップ面積と前記流量調
整弁の第2流入ポート14b側に連通する前記油孔16に対
するプランジャ19の油孔25のオーバラップ面積との比を
変化させ、前記プランジャが前記ブッシュ内を摺動して
その位置が変わると前記油孔16と油孔25がオーバラップ
する面積が増減し,油圧を所望の流量比で且つ適正なオ
ーバラップ面積をもつて分流路15a,15bに流すようにし
てある.なお,スプリング20は回動用ロッド18の端縁に
取り付けた中空円筒部材26のその取付基部に形成したス
プリング受け27と前記プランジャ段部21に形成したスプ
リング受け28の間に縮設され,前記プランジャを前記ブ
ッシュの開口13に向かって押圧している.29は,前記プ
ランジャ17の摺動を規制するストッパであつて,前記中
空円筒部材の先端で前記プランジャの小径円柱部23の先
端と係合するようにしてある.30は圧力補償弁のスプー
ル室であつて,内壁上左右対称に第1流入ポート14a,第
2流入ポート14bにそれぞれ連通する油溝31a,31b及び第
1流出ポート9a,第2流出ポート9bにそれぞれ連通し且
つ後述するスプール周辺に配設した油孔41a,41bと可変
絞りを構成する位置に油溝32a,32bを設けてある.スプ
ール室内にはその内壁に沿って摺動可能にスプール33を
嵌挿してある.スプール33には左右対称にポペット弁室
34a,34bが形成されており,該弁室にはそれぞれ中空円
筒状ガイド付ポペット弁35a,35bとスペーサ36a,36bが収
納され,これらの間に前記ポペット弁を外向きに押圧す
るスプリング37a,37bが縮設されている.なお,前記ポ
ペット弁35a,35bのガイド部周壁には油孔38a,38bを複数
個配設し,これらの油孔はそれぞれ後述するスプール周
壁に配設した複数個の油孔40a,40bとそれぞれオーバラ
ップしている.また,前記スペーサ36a,36bの周壁には
油孔39a,39bを複数個配設し,それらは後述するスプー
ル周壁に配設した複数個の油孔41a,41bとそれぞれオー
バラップしている.スプール33の周辺には左右対称に前
記油溝32a,32bのそれぞれに連通する複数の油孔41a,41b
及び油溝31a,油溝31bとそれぞれオーバラップする複数
個の油孔40a,40bを備え,スプール33の両端には外縁を
開口し内端において前記ポペット弁35a,35bの弁座42a,4
2bを形成したブッシュ43a,43bがその周辺に形成したカ
ラ44a,44bでそれぞれスプール33の両端縁に当接するご
とくスプール内に嵌挿されており,スプール室30の両端
に取り付けたカバー45a,45bと前記ブッシュ43a,43bの周
辺に形成したスプリング受け46a,46bの間にそれぞれス
プリング47a,47bを縮設し,これらのスプリングはスプ
ール33を中央に向かって押圧している.なお,前記カバ
ー45a,45bにはそれぞれ油室48a,48bが形成されており,
油室48aは第1流入ポート14aと通じており,油室48bは
第2流入ポート14bと通じている.49a,49bはそれぞれブ
ッシュ43a,43b内部に形成された油室,50a,50bはそれぞ
れブッシュ42a,42bの周壁に設けた油孔である. (作用) 以下,本考案の作用を説明する.上述の構成より成る全
輪油圧駆動装置において,各車輪に加わる負荷が同じ大
きさであるときは,第1流出ポート9aにおける圧力と第
2流出ポート9bにおける圧力は等しく,スプール33は第
2図(b)のようにスプール室中央に対して対称位置す
なはち中立位置にある.いま.例えば後輪2a,2bのいず
れか一方あるいは2a,2b両方の車輪に加わる負荷が何等
かの原因で軽減したとする.このとき,第2流出ポート
14bを経て流れる油量は第1流入ポート14aを流れる油量
より多くなり,第2流入ポート14bにおける圧力は第1
流入ポート14aにおける圧力より低くなる.ところが,
第1流入ポート14aは油溝31a,油室48a,油室49a,油孔50a
と連通しており,第2流入ポート14bは油溝31b,油室48
b,油室49b,油孔50bと連通しているから,図のスプール
右方の圧力は左方の圧力より低くなる.このためスプー
ル33は第2図(d)に示す様にスプリング47bに抗して
右方へ摺動し,これらの力が釣り合う位置で止まる.こ
の時油孔41bと油溝32bがオーバラップする面積(図に示
すS部)は絞られるので,スプール右方の圧力は増大
し.一方スプール左方ではポペット弁35aがスプール左
方の圧力によりスプリング37aに抗して弁座42aを離れ,
油は第1流入ポート14a,油溝31a,油孔50a,油室48a,油室
49a,油孔38a,弁室34a,油孔39a,41a,油溝36aを経て第1
流出ポート9a導かれ,スプール左右の圧力は,設定値に
保たれる.従って,プランジャ19内油室24と分流路15a
内との圧力差はプランジャ19内油室24と分流路15b内と
の圧力差と等しくなり.その結果,車輪に加わる負荷の
変動に関係なく前輪及び後輪への送油量の比は予め分流
弁で設定した値に戻る.また,前輪に加わる負荷が変動
した場合も,後輪に加わる負荷が変動した場合と同様な
弁作用により前輪,後輪への送油量の比は設定値に制御
される.分流比を変更するには,回動用ロッド18を回動
することにより分流弁室内ブッシュ17を回動して貫通孔
16と貫通孔25がオーバラップする面積比を所望の値に変
更すればよい.例えば,前輪及び後輪の直径が同じ大き
さで,各車輪に一様な駆動力を伝えるにはオーバラップ
する面積を第2図(c)の左右において等しくし,作業
上後輪がスリップして前輪に大きく駆動力を伝えたい場
合は前輪への送油量を大にするように第1入力ポートに
通じる側でオーバラップする孔の面積を第2入力ポート
に通じる側でオーバラップする孔の面積より大きく調整
すればよい.また,後輪の直径が前輪の直径より大きい
場合は第2流入ポートに通じる側でオーバラップする孔
の面積を第1流入ポートに通じる側でオーバラップする
孔の面積より大きく設定しておけばよい.なお,車輪に
加わる負荷が著しく変化するときはポンプ吐出量をも変
える必要を生じるが,ポンプ吐出量を変化させるとプラ
ンジャ19は分流に際しての運動量変化に伴う流体力を受
けてブッシュ17内を摺動し,スプリング20の抗力と流体
力が釣り合う状態で止まり,このため第1流入ポート,
第2流入ポートそれぞれに通じる油孔16と油孔25のオー
バラップする面積はポンプ吐出量に見合う大きさに調節
される.しかし,この場合もオーバラップする面積比は
変わらず,したがって分流比は予め設定した値に保たれ
る.なお、以上の実施例においては,自走台車の単独的
に回転する前後輪の各車軸に油圧モータを装備してこれ
らの油圧モータに圧油を供給することにより各車軸を駆
動しているが、単独的に回転する左右の両車軸のそれぞ
れに油圧モータを装備して上記油圧ポンプから分流弁室
と流出調整弁を介してこれらの油圧モータに圧油を供給
することにより各車輪を駆動するように構成しても、同
様な作用効果を奏することができる。
四輪自走台車への本考案の実施例を示す.図において,1
a,1bはそれぞれ左方,右方の前輪で,2a,2bはそれぞれ左
方,右方の後輪であつて.各車輪に油圧モータ1aM,1
bM,2aM,2bMが装備されている.油圧モータ1aM,1bMの
入力側はそれぞれの管路3a,3bを集合した主管路3によ
り油圧ポンプ6の吐出口7側に配置した3ポート分流形
圧力補償付流量調整弁8の第1流出ポート9aと接続し,
油圧モータ2aM,2bMの入力側は管路4a,4bを集合した主
管路4により前記分流形圧力補償付流量調整8の第2流
出ポート9bと接続してある.各油圧モータの出力側は各
油圧モータの吐出管を集合し,主戻り管路5により前記
油圧ポンプの吸入口10と直接あるいは油タンクを介して
接続してある.第2図は前記3ポート分流形圧力補償付
流出調整弁8の詳細図で,同図(a)は正面外形図,同
図(b)は図(a)のX−X断面図でスプールが中立位
置にあるとき,同図(c)は図(a)のY−Y断面図,
同図(d)は図(b)のスプールが中立位置から移動し
た状態を示す.12は油圧ポンプ吐出口7と連通すべく端
部に開口13をもつて弁本体11に形成した分流弁室であつ
て,流量調整弁の第1流入ポート14a,第2流入ポート14
bそれぞれに連通する分流路15a,15bと連なつている.分
流弁室12内には周壁180度に亘り油孔16を複数個配設し
たブッシュ17が回動可能に嵌挿されており,該ブッシュ
は外部に突出した回動用ロッド18と連結して外部からの
回動操作を可能にしてある.ブッシュ17内には摺動可能
なプランジャ19とこれを押圧するスプリング20が収納さ
れており,該プランジャは段部21をもつて大径部22と小
径部23に形成し,前記開口13側を大径部22とし,大径部
22には前記開口13側に開口せる油室24を形成してある,
該油室周壁には360度に亘つて油孔25を複数個配設し,
前記ブッシュ17を回動することにより、前記流量調整弁
の第1流入ポート14a側に連通する前記油孔16に対する
プランジャ19の油孔25のオーバラップ面積と前記流量調
整弁の第2流入ポート14b側に連通する前記油孔16に対
するプランジャ19の油孔25のオーバラップ面積との比を
変化させ、前記プランジャが前記ブッシュ内を摺動して
その位置が変わると前記油孔16と油孔25がオーバラップ
する面積が増減し,油圧を所望の流量比で且つ適正なオ
ーバラップ面積をもつて分流路15a,15bに流すようにし
てある.なお,スプリング20は回動用ロッド18の端縁に
取り付けた中空円筒部材26のその取付基部に形成したス
プリング受け27と前記プランジャ段部21に形成したスプ
リング受け28の間に縮設され,前記プランジャを前記ブ
ッシュの開口13に向かって押圧している.29は,前記プ
ランジャ17の摺動を規制するストッパであつて,前記中
空円筒部材の先端で前記プランジャの小径円柱部23の先
端と係合するようにしてある.30は圧力補償弁のスプー
ル室であつて,内壁上左右対称に第1流入ポート14a,第
2流入ポート14bにそれぞれ連通する油溝31a,31b及び第
1流出ポート9a,第2流出ポート9bにそれぞれ連通し且
つ後述するスプール周辺に配設した油孔41a,41bと可変
絞りを構成する位置に油溝32a,32bを設けてある.スプ
ール室内にはその内壁に沿って摺動可能にスプール33を
嵌挿してある.スプール33には左右対称にポペット弁室
34a,34bが形成されており,該弁室にはそれぞれ中空円
筒状ガイド付ポペット弁35a,35bとスペーサ36a,36bが収
納され,これらの間に前記ポペット弁を外向きに押圧す
るスプリング37a,37bが縮設されている.なお,前記ポ
ペット弁35a,35bのガイド部周壁には油孔38a,38bを複数
個配設し,これらの油孔はそれぞれ後述するスプール周
壁に配設した複数個の油孔40a,40bとそれぞれオーバラ
ップしている.また,前記スペーサ36a,36bの周壁には
油孔39a,39bを複数個配設し,それらは後述するスプー
ル周壁に配設した複数個の油孔41a,41bとそれぞれオー
バラップしている.スプール33の周辺には左右対称に前
記油溝32a,32bのそれぞれに連通する複数の油孔41a,41b
及び油溝31a,油溝31bとそれぞれオーバラップする複数
個の油孔40a,40bを備え,スプール33の両端には外縁を
開口し内端において前記ポペット弁35a,35bの弁座42a,4
2bを形成したブッシュ43a,43bがその周辺に形成したカ
ラ44a,44bでそれぞれスプール33の両端縁に当接するご
とくスプール内に嵌挿されており,スプール室30の両端
に取り付けたカバー45a,45bと前記ブッシュ43a,43bの周
辺に形成したスプリング受け46a,46bの間にそれぞれス
プリング47a,47bを縮設し,これらのスプリングはスプ
ール33を中央に向かって押圧している.なお,前記カバ
ー45a,45bにはそれぞれ油室48a,48bが形成されており,
油室48aは第1流入ポート14aと通じており,油室48bは
第2流入ポート14bと通じている.49a,49bはそれぞれブ
ッシュ43a,43b内部に形成された油室,50a,50bはそれぞ
れブッシュ42a,42bの周壁に設けた油孔である. (作用) 以下,本考案の作用を説明する.上述の構成より成る全
輪油圧駆動装置において,各車輪に加わる負荷が同じ大
きさであるときは,第1流出ポート9aにおける圧力と第
2流出ポート9bにおける圧力は等しく,スプール33は第
2図(b)のようにスプール室中央に対して対称位置す
なはち中立位置にある.いま.例えば後輪2a,2bのいず
れか一方あるいは2a,2b両方の車輪に加わる負荷が何等
かの原因で軽減したとする.このとき,第2流出ポート
14bを経て流れる油量は第1流入ポート14aを流れる油量
より多くなり,第2流入ポート14bにおける圧力は第1
流入ポート14aにおける圧力より低くなる.ところが,
第1流入ポート14aは油溝31a,油室48a,油室49a,油孔50a
と連通しており,第2流入ポート14bは油溝31b,油室48
b,油室49b,油孔50bと連通しているから,図のスプール
右方の圧力は左方の圧力より低くなる.このためスプー
ル33は第2図(d)に示す様にスプリング47bに抗して
右方へ摺動し,これらの力が釣り合う位置で止まる.こ
の時油孔41bと油溝32bがオーバラップする面積(図に示
すS部)は絞られるので,スプール右方の圧力は増大
し.一方スプール左方ではポペット弁35aがスプール左
方の圧力によりスプリング37aに抗して弁座42aを離れ,
油は第1流入ポート14a,油溝31a,油孔50a,油室48a,油室
49a,油孔38a,弁室34a,油孔39a,41a,油溝36aを経て第1
流出ポート9a導かれ,スプール左右の圧力は,設定値に
保たれる.従って,プランジャ19内油室24と分流路15a
内との圧力差はプランジャ19内油室24と分流路15b内と
の圧力差と等しくなり.その結果,車輪に加わる負荷の
変動に関係なく前輪及び後輪への送油量の比は予め分流
弁で設定した値に戻る.また,前輪に加わる負荷が変動
した場合も,後輪に加わる負荷が変動した場合と同様な
弁作用により前輪,後輪への送油量の比は設定値に制御
される.分流比を変更するには,回動用ロッド18を回動
することにより分流弁室内ブッシュ17を回動して貫通孔
16と貫通孔25がオーバラップする面積比を所望の値に変
更すればよい.例えば,前輪及び後輪の直径が同じ大き
さで,各車輪に一様な駆動力を伝えるにはオーバラップ
する面積を第2図(c)の左右において等しくし,作業
上後輪がスリップして前輪に大きく駆動力を伝えたい場
合は前輪への送油量を大にするように第1入力ポートに
通じる側でオーバラップする孔の面積を第2入力ポート
に通じる側でオーバラップする孔の面積より大きく調整
すればよい.また,後輪の直径が前輪の直径より大きい
場合は第2流入ポートに通じる側でオーバラップする孔
の面積を第1流入ポートに通じる側でオーバラップする
孔の面積より大きく設定しておけばよい.なお,車輪に
加わる負荷が著しく変化するときはポンプ吐出量をも変
える必要を生じるが,ポンプ吐出量を変化させるとプラ
ンジャ19は分流に際しての運動量変化に伴う流体力を受
けてブッシュ17内を摺動し,スプリング20の抗力と流体
力が釣り合う状態で止まり,このため第1流入ポート,
第2流入ポートそれぞれに通じる油孔16と油孔25のオー
バラップする面積はポンプ吐出量に見合う大きさに調節
される.しかし,この場合もオーバラップする面積比は
変わらず,したがって分流比は予め設定した値に保たれ
る.なお、以上の実施例においては,自走台車の単独的
に回転する前後輪の各車軸に油圧モータを装備してこれ
らの油圧モータに圧油を供給することにより各車軸を駆
動しているが、単独的に回転する左右の両車軸のそれぞ
れに油圧モータを装備して上記油圧ポンプから分流弁室
と流出調整弁を介してこれらの油圧モータに圧油を供給
することにより各車輪を駆動するように構成しても、同
様な作用効果を奏することができる。
(考案の効果) 上述の構成よりなる自走台車の駆動装置においては,各
車輪軸に油圧モータを装備し,これらを一台の油圧ポン
プを用いて全輪駆動とし,各車輪軸それぞれへの総送油
量の比を車輪く加わる負荷及びポンプ吐出量に関係なく
予め設定した値に保ち,しかもその比を外部からの操作
により随時変更し得るようにしたから,公知の全輪油圧
駆動自走台車のごとく一部車輪に負荷の変動があつても
他の車輪の駆動力に影響を及ぼすことなく,作業機搭載
の自走台車の作業上においてしばしば遭遇する車輪の負
荷の著しい変動に十分対応し得る機能を持つものであ
る,また,本考案によれば差動歯車装置を備える必要が
ないから,構成が簡単で製作コストを低下できる.この
ように本考案は,公知の作業機械搭載自走台車に見られ
ない数々の優れた効果を収めるものである.
車輪軸に油圧モータを装備し,これらを一台の油圧ポン
プを用いて全輪駆動とし,各車輪軸それぞれへの総送油
量の比を車輪く加わる負荷及びポンプ吐出量に関係なく
予め設定した値に保ち,しかもその比を外部からの操作
により随時変更し得るようにしたから,公知の全輪油圧
駆動自走台車のごとく一部車輪に負荷の変動があつても
他の車輪の駆動力に影響を及ぼすことなく,作業機搭載
の自走台車の作業上においてしばしば遭遇する車輪の負
荷の著しい変動に十分対応し得る機能を持つものであ
る,また,本考案によれば差動歯車装置を備える必要が
ないから,構成が簡単で製作コストを低下できる.この
ように本考案は,公知の作業機械搭載自走台車に見られ
ない数々の優れた効果を収めるものである.
第1図は本考案の油圧回路図,第2図は第1図に示す3
ポート分流形圧力補償付流量調整弁の詳細図で,同図
(a)は外形図,(b)は同図(a)のX−X断面図,
同図(c)は同図(a)のY−Y断面図,同図(d)は
スプールが移動した状態を示す. 1a,1b……前輪,2a,2b……後輪,1a,1b……前輪油圧モー
タ 2a,2b……後輪油圧モータ 3……油圧ポンプ 8……3ポート分流形圧力補償付流量調整弁 9a……第1流出ポート 9b……第2流出ポート、12……分流弁室,14a……第1流
入ポート 14b……第2流入ポート 15a……分流路 15b……分流路、17……ブッシュ 18……回動用ロッド、19……プランジャ 24……油室 33……スプール 35a,35b……ポペット弁
ポート分流形圧力補償付流量調整弁の詳細図で,同図
(a)は外形図,(b)は同図(a)のX−X断面図,
同図(c)は同図(a)のY−Y断面図,同図(d)は
スプールが移動した状態を示す. 1a,1b……前輪,2a,2b……後輪,1a,1b……前輪油圧モー
タ 2a,2b……後輪油圧モータ 3……油圧ポンプ 8……3ポート分流形圧力補償付流量調整弁 9a……第1流出ポート 9b……第2流出ポート、12……分流弁室,14a……第1流
入ポート 14b……第2流入ポート 15a……分流路 15b……分流路、17……ブッシュ 18……回動用ロッド、19……プランジャ 24……油室 33……スプール 35a,35b……ポペット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−167334(JP,A) 特開 昭56−24202(JP,A) 特開 昭56−75219(JP,A) 特開 昭50−102022(JP,A) 特開 昭48−24435(JP,A) 実開 昭61−25226(JP,U) 実開 昭63−25635(JP,U) 実開 昭57−116530(JP,U) 特公 昭52−49617(JP,B2) 特公 昭57−60487(JP,B2) 油圧技術便覧編集委員会編「油圧技術便 覧」(改訂新版),昭和51年1月30日,日 刊工業新聞社発行,第447頁−第451頁
Claims (1)
- 【請求項1】単独的に回転する両車軸にそれぞれこれら
の車軸を回転駆動する減速機直結形油圧モータを配置
し、これらの油圧モータの出力口を前記油圧ポンプの吸
入口に連結、連通させ、この油圧ポンプの吐出口を分流
弁室を通じて流量調整弁の第1、第2流入ポートに連通
させると共にこれらの第1、第2流入ポートにそれぞれ
連通する該流量調整弁の第1、第2流出ポートを前記油
圧モータの入力口に夫々連通させて油圧回路を構成し、
この油圧回路における前記分流弁室内に周壁約180度に
亘り適宜大きさの油孔を複数個配設したブッシュを外部
からの回動操作により前記油孔がそれぞれ前記流量調整
弁の第1、第2流入ポートと通じるように挿嵌し、該ブ
ッシュ内には周壁360度に亘り前記油圧ポンプの吐出口
に通じた油孔を複数個配設したプランジャとこのプラン
ジャを押圧するスプリングを収納し、前記第1流入ポー
トに通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラ
ンジャの油孔のオーバラップ面積と前記第2流入ポート
に通じるブッシュに設けた前記油孔に対するこのプラン
ジャの油孔のオーバラップ面積との比を前記ブッシュの
回動により随時変更させるようにすると共にオーバラッ
プ面積はポンプ吐出量に応じて変化する流体力の作用に
よる前記プランジャの摺動により適正値に自動調整し得
るように構成したことを特徴とする全輪油圧駆動の作業
用自走台車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10346887U JPH0744495Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 全輪油圧駆動の作業用自走台車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10346887U JPH0744495Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 全輪油圧駆動の作業用自走台車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS648423U JPS648423U (ja) | 1989-01-18 |
| JPH0744495Y2 true JPH0744495Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=31334328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10346887U Expired - Lifetime JPH0744495Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 全輪油圧駆動の作業用自走台車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0744495Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4989244B2 (ja) * | 2007-02-05 | 2012-08-01 | 株式会社タダノ | 軌陸車の軌道走行用油圧回路 |
| CN113586326B (zh) * | 2021-08-17 | 2024-09-03 | 湖南金石智造科技有限公司 | 一种用于驱动乳化炸药输送柱塞泵的自动换向往复式液压马达 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5249617B2 (ja) | 2008-03-27 | 2013-07-31 | 日新製鋼株式会社 | 変形コイル矯正装置 |
| JP5760487B2 (ja) | 2011-02-17 | 2015-08-12 | スズキ株式会社 | 船外機の吸気装置 |
-
1987
- 1987-07-06 JP JP10346887U patent/JPH0744495Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5249617B2 (ja) | 2008-03-27 | 2013-07-31 | 日新製鋼株式会社 | 変形コイル矯正装置 |
| JP5760487B2 (ja) | 2011-02-17 | 2015-08-12 | スズキ株式会社 | 船外機の吸気装置 |
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 油圧技術便覧編集委員会編「油圧技術便覧」(改訂新版),昭和51年1月30日,日刊工業新聞社発行,第447頁−第451頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS648423U (ja) | 1989-01-18 |
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