JPH0744820A - 薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法Info
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- JPH0744820A JPH0744820A JP5205926A JP20592693A JPH0744820A JP H0744820 A JPH0744820 A JP H0744820A JP 5205926 A JP5205926 A JP 5205926A JP 20592693 A JP20592693 A JP 20592693A JP H0744820 A JPH0744820 A JP H0744820A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 寸法精度が高く、ギャップ幅の均一な再生ヘ
ッド部及び記録ヘッド部を有する薄膜磁気ヘッド素子を
製造すること。 【構成】 セラミック基板10上に絶縁物11を塗膜
し、更に下部シールド層12,下部リードギャップ層1
3を夫々塗膜する。次に下部リードギャップ層13の上
面にMR素子9のパターン形成を行う。次にMR素子9
の中央部に逆テーパ状で銅製のマスクパターン32を設
け、リード層15を全面に塗膜する。そしてマスクパタ
ーン32を除去すると、MR素子9の接続部に平面形状
が平坦なリード層15が接続される。更に上部シールド
層19,下部磁性層22,ギャップ層15,上部磁性層
22をこの順に成膜すると、記録ヘッド部において均一
なギャップ層21が得られる。
ッド部及び記録ヘッド部を有する薄膜磁気ヘッド素子を
製造すること。 【構成】 セラミック基板10上に絶縁物11を塗膜
し、更に下部シールド層12,下部リードギャップ層1
3を夫々塗膜する。次に下部リードギャップ層13の上
面にMR素子9のパターン形成を行う。次にMR素子9
の中央部に逆テーパ状で銅製のマスクパターン32を設
け、リード層15を全面に塗膜する。そしてマスクパタ
ーン32を除去すると、MR素子9の接続部に平面形状
が平坦なリード層15が接続される。更に上部シールド
層19,下部磁性層22,ギャップ層15,上部磁性層
22をこの順に成膜すると、記録ヘッド部において均一
なギャップ層21が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気ヘッドに関わ
り、特に高分解能を有する薄膜MRヘッド素子の構造と
その製造方法に関するものである。
り、特に高分解能を有する薄膜MRヘッド素子の構造と
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の高性能化に伴い、そ
れに用いる薄膜磁気ヘッドも高性能化が要求されてい
る。このような用途に磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘ
ッドとして、薄膜MRヘッドがある。薄膜MRヘッドは
出力が周速に依存しないため、磁気ディスク装置の容量
増加に多大な効果を与えるものである。しかし薄膜MR
ヘッドは実用上はまだ多くの技術的課題を残している。
その1つとして短波長再生特性の向上の課題があり、こ
の課題を解決するために再生ヘッド部の狭ギャップ化に
関して今だ有効な手段が開発されていない。
れに用いる薄膜磁気ヘッドも高性能化が要求されてい
る。このような用途に磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘ
ッドとして、薄膜MRヘッドがある。薄膜MRヘッドは
出力が周速に依存しないため、磁気ディスク装置の容量
増加に多大な効果を与えるものである。しかし薄膜MR
ヘッドは実用上はまだ多くの技術的課題を残している。
その1つとして短波長再生特性の向上の課題があり、こ
の課題を解決するために再生ヘッド部の狭ギャップ化に
関して今だ有効な手段が開発されていない。
【0003】以下従来技術で作成したハードディスク用
の薄膜磁気ヘッドの構成について図3〜図5を参照しつ
つ説明する。図3は薄膜磁気ヘッドの全体構成を示す斜
視図であり、図4は図3の破線部Aの部分拡大図であ
る。又図5は図4の破線部Bの薄膜磁気ヘッド素子の層
構造を示す断面図である。図3に示すように薄膜磁気ヘ
ッドは、薄膜磁気ヘッド素子1を略直方体形状のスライ
ダ2の側面に一体に形成したものである。薄膜磁気ヘッ
ド素子1はセラミック製のスライダ2の側面に薄膜成形
技術を用いて作製される。スライダ2には3本の浮上レ
ール3と、各浮上レール間のスライダ溝4とが一体に形
成されたものである。このような薄膜磁気ヘッドを磁気
ディスク装置に搭載するときには、スライダ2の裏面に
ジンバルを設け、ハードディスクの記録面とスライダ2
が摺動又は浮上するよう取付けられる。
の薄膜磁気ヘッドの構成について図3〜図5を参照しつ
つ説明する。図3は薄膜磁気ヘッドの全体構成を示す斜
視図であり、図4は図3の破線部Aの部分拡大図であ
る。又図5は図4の破線部Bの薄膜磁気ヘッド素子の層
構造を示す断面図である。図3に示すように薄膜磁気ヘ
ッドは、薄膜磁気ヘッド素子1を略直方体形状のスライ
ダ2の側面に一体に形成したものである。薄膜磁気ヘッ
ド素子1はセラミック製のスライダ2の側面に薄膜成形
技術を用いて作製される。スライダ2には3本の浮上レ
ール3と、各浮上レール間のスライダ溝4とが一体に形
成されたものである。このような薄膜磁気ヘッドを磁気
ディスク装置に搭載するときには、スライダ2の裏面に
ジンバルを設け、ハードディスクの記録面とスライダ2
が摺動又は浮上するよう取付けられる。
【0004】浮上レール3は用途に応じて種々の形態が
あり、一般に機械加工やイオンビームエッチング等を用
いて作られる。図3に示す例では機械加工を用いて3本
の浮上レール3と2本のスライダ溝4が形成されてい
る。薄膜磁気ヘッド素子1は図3に示すようにスライダ
2の空気流出方向(手前側)に形成されている。図4は
図3の破線部Aを拡大したもので、上部磁性層6aと下
部磁性層6bの間に記録電流を流すコイル層7が形成さ
れている。略円形の上部絶縁層5上には図4に示すよう
に略三角形の上部磁性層6a及び下部磁性層6bが夫々
形成されている。そして上部絶縁層5から4本の端子8
が引き出され、その端末は夫々パッド部8aとなってい
る。ここでは薄膜磁気ヘッド素子には記録ヘッド部と再
生ヘッド部が一体に形成されるため、端子8及びパッド
部8aは4つ設けられる。
あり、一般に機械加工やイオンビームエッチング等を用
いて作られる。図3に示す例では機械加工を用いて3本
の浮上レール3と2本のスライダ溝4が形成されてい
る。薄膜磁気ヘッド素子1は図3に示すようにスライダ
2の空気流出方向(手前側)に形成されている。図4は
図3の破線部Aを拡大したもので、上部磁性層6aと下
部磁性層6bの間に記録電流を流すコイル層7が形成さ
れている。略円形の上部絶縁層5上には図4に示すよう
に略三角形の上部磁性層6a及び下部磁性層6bが夫々
形成されている。そして上部絶縁層5から4本の端子8
が引き出され、その端末は夫々パッド部8aとなってい
る。ここでは薄膜磁気ヘッド素子には記録ヘッド部と再
生ヘッド部が一体に形成されるため、端子8及びパッド
部8aは4つ設けられる。
【0005】図4に示すように磁気抵抗効果素子部(以
下MR素子という)9を挟んで、複数の磁性層,シール
ド層,リードギャップ層が夫々薄膜形成技術により成膜
されている。尚上部磁性層6の中央部に設けられた開口
は後述する上下の磁性層が接合するためのバックギャッ
プ部である。
下MR素子という)9を挟んで、複数の磁性層,シール
ド層,リードギャップ層が夫々薄膜形成技術により成膜
されている。尚上部磁性層6の中央部に設けられた開口
は後述する上下の磁性層が接合するためのバックギャッ
プ部である。
【0006】次に図4の破線部Bで示す薄膜磁気ヘッド
素子1において、MR素子9の周辺部分に設けられた各
層について図5を用いて説明する。図5は図4の破線B
の部分をハードディスクの記録面から見た端面図であ
る。先ずセラミック基板10にスパッタ法を用いてアル
ミナ等の絶縁物11を被覆する。次に電気めっき法又は
スパッタ法を用いて絶縁物11の上面にパーマロイ,セ
ンダスト又は鉄系の合金材料を塗膜し、下部シールド層
12を形成する。次にスパッタ法を用いてアルミナ等の
絶縁材料を塗膜し、これを下部リードギャップ層13と
する。更に下部リードギャップ層13の特定表面にMR
素子9を成膜する。
素子1において、MR素子9の周辺部分に設けられた各
層について図5を用いて説明する。図5は図4の破線B
の部分をハードディスクの記録面から見た端面図であ
る。先ずセラミック基板10にスパッタ法を用いてアル
ミナ等の絶縁物11を被覆する。次に電気めっき法又は
スパッタ法を用いて絶縁物11の上面にパーマロイ,セ
ンダスト又は鉄系の合金材料を塗膜し、下部シールド層
12を形成する。次にスパッタ法を用いてアルミナ等の
絶縁材料を塗膜し、これを下部リードギャップ層13と
する。更に下部リードギャップ層13の特定表面にMR
素子9を成膜する。
【0007】図5に示すMR素子9は単層構造である
が、MR素子を駆動するバイアス方式によって2〜4層
構造となる場合がある。例えばシャントバイアスではパ
ーマロイ(MR層)とチタンとを用いて積層する。SA
L(Soft Adjacent Layer)バイアスではパーマロイと、
タンタル等のスペーサと、鉄とニッケルにロジウム等の
第3元素を添加したSAL層とで3層を積層する。交換
バイアスではMR膜に直接接触するよう鉄とマンガンの
合金である強磁性層を積層する。
が、MR素子を駆動するバイアス方式によって2〜4層
構造となる場合がある。例えばシャントバイアスではパ
ーマロイ(MR層)とチタンとを用いて積層する。SA
L(Soft Adjacent Layer)バイアスではパーマロイと、
タンタル等のスペーサと、鉄とニッケルにロジウム等の
第3元素を添加したSAL層とで3層を積層する。交換
バイアスではMR膜に直接接触するよう鉄とマンガンの
合金である強磁性層を積層する。
【0008】さてMR素子9のトラック幅を規定するた
めと、MR素子9の表面がこれより上層の成膜時に行わ
れるアルミナイオンエッチングに腐食されるのを防止す
るため、MR素子9上面に第1の上部リードギャップ層
14を成膜する。上部リードギャップ層14はアルミナ
等の絶縁材料で構成され、その断面形状はMR素子9の
幅より狭く、形成後に左右のエッジが傾斜し、テーパ部
14aが必然的に形成される。次に上部リードギャップ
層14のエッジを接続するためリード層15を成膜す
る。リード層15は金等の低抵抗材料により構成され
る。
めと、MR素子9の表面がこれより上層の成膜時に行わ
れるアルミナイオンエッチングに腐食されるのを防止す
るため、MR素子9上面に第1の上部リードギャップ層
14を成膜する。上部リードギャップ層14はアルミナ
等の絶縁材料で構成され、その断面形状はMR素子9の
幅より狭く、形成後に左右のエッジが傾斜し、テーパ部
14aが必然的に形成される。次に上部リードギャップ
層14のエッジを接続するためリード層15を成膜す
る。リード層15は金等の低抵抗材料により構成され
る。
【0009】次にリード層15の成膜工程について図6
を用いて説明する。図6(a)に示すように下部リード
ギャップ層13の上面に一定幅のMR素子9を形成した
後、スパッタ法を用いて基板全面に上部リードギャップ
層14をアルミナ等の材料を用いて成膜する。そして図
6(b)に示すように上部リードギャップ層14の所定
部分を残すため、フォトレジストを用いてエッチングマ
スク16を形成する。次に図6(c)に示すように選択
性を持つエッチング液でエッチングをする。この場合M
R素子9はエッチングせず、上部リードギャップ層14
のみをエッチングする。尚エッチング液の代わりに反応
性ドライエッチを用いてもよい。
を用いて説明する。図6(a)に示すように下部リード
ギャップ層13の上面に一定幅のMR素子9を形成した
後、スパッタ法を用いて基板全面に上部リードギャップ
層14をアルミナ等の材料を用いて成膜する。そして図
6(b)に示すように上部リードギャップ層14の所定
部分を残すため、フォトレジストを用いてエッチングマ
スク16を形成する。次に図6(c)に示すように選択
性を持つエッチング液でエッチングをする。この場合M
R素子9はエッチングせず、上部リードギャップ層14
のみをエッチングする。尚エッチング液の代わりに反応
性ドライエッチを用いてもよい。
【0010】こうするとエッチングマスク16の塗膜さ
れない部分の上部リードギャップ層14が溶解する。そ
してMR素子9の上面に残存したエッチングマスク16
を酸素プラズマやレジスト剥離液を用いて除去する。こ
うすると図6(c)に示すようにトラック幅TWの上部
リードギャップ層14が残り、そのエッジは一部溶解さ
れ、傾斜面が形成される。
れない部分の上部リードギャップ層14が溶解する。そ
してMR素子9の上面に残存したエッチングマスク16
を酸素プラズマやレジスト剥離液を用いて除去する。こ
うすると図6(c)に示すようにトラック幅TWの上部
リードギャップ層14が残り、そのエッジは一部溶解さ
れ、傾斜面が形成される。
【0011】次に蒸着やスパッタ法によりリード層15
を基板全面に付着させる。ここでリード層15には通常
低抵抗で熱安定性の高い金が用いられるが、金のみでは
上下の層との密着力が弱いため、密着強化層としてチタ
ン,クローム又はタンタル等で金を挟む形で上下に形成
する。又MR素子9のMR層に交換バイアスを付与する
ため、MR素子9の最上層にMR膜を位置させる場合、
リード層15の最下部に反強磁性膜を設けることもあ
る。
を基板全面に付着させる。ここでリード層15には通常
低抵抗で熱安定性の高い金が用いられるが、金のみでは
上下の層との密着力が弱いため、密着強化層としてチタ
ン,クローム又はタンタル等で金を挟む形で上下に形成
する。又MR素子9のMR層に交換バイアスを付与する
ため、MR素子9の最上層にMR膜を位置させる場合、
リード層15の最下部に反強磁性膜を設けることもあ
る。
【0012】次にリード層15を一定の形状にパターン
化するため、フォトレジストを用いエッチングマスク1
7を形成する。そして図6(d)に示すようにエッチン
グマスク17の上部リードギャップ層14の平坦部と対
向する部分に開口を設ける。次にイオンビームエッチ等
のドライエッチを用いてリード層15の不要部を除去す
る。更に酸素プラズマやレジスト剥離液を用いてリード
層15の上面に塗膜されたエッチングマスク17を除去
する。こうすると図6(e)又は図5に示すような所定
形状のリード層15が形成される。
化するため、フォトレジストを用いエッチングマスク1
7を形成する。そして図6(d)に示すようにエッチン
グマスク17の上部リードギャップ層14の平坦部と対
向する部分に開口を設ける。次にイオンビームエッチ等
のドライエッチを用いてリード層15の不要部を除去す
る。更に酸素プラズマやレジスト剥離液を用いてリード
層15の上面に塗膜されたエッチングマスク17を除去
する。こうすると図6(e)又は図5に示すような所定
形状のリード層15が形成される。
【0013】次に図5において上部リードギャップ層1
4及びリード層15の上面に第2の上部リードギャップ
層18を全面塗膜する。第2のリードギャップ層18は
第1の上部リードギャップ層14と同様アルミナ等の絶
縁材料で構成される。次に電気めっき法又はスパッタ法
を用い、パーマロイや鉄合金の上部シールド層19を全
面塗膜する。以上のような工程を経て再生ヘッド部が作
成される。
4及びリード層15の上面に第2の上部リードギャップ
層18を全面塗膜する。第2のリードギャップ層18は
第1の上部リードギャップ層14と同様アルミナ等の絶
縁材料で構成される。次に電気めっき法又はスパッタ法
を用い、パーマロイや鉄合金の上部シールド層19を全
面塗膜する。以上のような工程を経て再生ヘッド部が作
成される。
【0014】次に記録ヘッド部の作成方法について説明
する。図5の上部シールド層19の上面に電気メッキ法
等により下部磁性層20を成膜する。下部磁性層20は
MR素子9よりやや狭い幅で選択形成される。尚上部シ
ールド層19と下部磁性層20の磁気的結合を防止する
ため、この2層間にアルミナ等の分離層を入れる場合も
ある。次に記録ヘッド部のギャップ層21を全面に積層
した後、電気めっき法等により上部磁性層22を部分的
に積層する。尚図5には示していないがギャップ層21
を積層した後、ノボラック系又ポリイミド系の樹脂から
なる下部絶縁層を成膜し、電気めっき法等により下部コ
イル層を成膜し、更に下部絶縁層と同様に上部絶縁層を
積層するものとする。最後に電気めっき法等により上部
磁性層22とギャップ層21の上面にアルミナ等の保護
層23を厚膜状態に形成し、薄膜磁気ヘッド素子の作製
を終了する。
する。図5の上部シールド層19の上面に電気メッキ法
等により下部磁性層20を成膜する。下部磁性層20は
MR素子9よりやや狭い幅で選択形成される。尚上部シ
ールド層19と下部磁性層20の磁気的結合を防止する
ため、この2層間にアルミナ等の分離層を入れる場合も
ある。次に記録ヘッド部のギャップ層21を全面に積層
した後、電気めっき法等により上部磁性層22を部分的
に積層する。尚図5には示していないがギャップ層21
を積層した後、ノボラック系又ポリイミド系の樹脂から
なる下部絶縁層を成膜し、電気めっき法等により下部コ
イル層を成膜し、更に下部絶縁層と同様に上部絶縁層を
積層するものとする。最後に電気めっき法等により上部
磁性層22とギャップ層21の上面にアルミナ等の保護
層23を厚膜状態に形成し、薄膜磁気ヘッド素子の作製
を終了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようにして作製さ
れた従来の薄膜磁気ヘッド素子の問題点を図7及び図8
を用いて説明する。従来の製造方法では図6(c)に示
すように上部リードギャップ層14のテーパ部14a
は、MR素子9に対し30°以上の傾斜角で傾斜してい
る。又図7に示すテーパ幅L1は0.4μm以下である
ため、図6(d)の工程で示すようにエッチングマスク
17のパターン形成において、エッチングパターンの位
置合わせ精度と、後の工程で形成されるリード層15の
エッチング精度とを考慮すると、テーパ部14aにリー
ド層15のパターンエッジを位置決めすることは極めて
困難である。このためリード層15の接続部はテーパ部
14aのテーパ幅L1より広い幅L2でパターン形成さ
れる。即ち図7に示すように接続部はテーパ部14aの
乗り上げ幅L2の範囲に渡って形成されてしまう。
れた従来の薄膜磁気ヘッド素子の問題点を図7及び図8
を用いて説明する。従来の製造方法では図6(c)に示
すように上部リードギャップ層14のテーパ部14a
は、MR素子9に対し30°以上の傾斜角で傾斜してい
る。又図7に示すテーパ幅L1は0.4μm以下である
ため、図6(d)の工程で示すようにエッチングマスク
17のパターン形成において、エッチングパターンの位
置合わせ精度と、後の工程で形成されるリード層15の
エッチング精度とを考慮すると、テーパ部14aにリー
ド層15のパターンエッジを位置決めすることは極めて
困難である。このためリード層15の接続部はテーパ部
14aのテーパ幅L1より広い幅L2でパターン形成さ
れる。即ち図7に示すように接続部はテーパ部14aの
乗り上げ幅L2の範囲に渡って形成されてしまう。
【0016】MR素子9に対する上部シールド層19及
び下部シールド層12の距離はヘッド性能上、分解能を
決定する重要な寸法である。しかしこのような構造によ
れば、単層構造でかつ絶縁性を確保しながら下部リード
ギャップ層13の膜厚g1を薄くすることができる。又
上部リードギャップ層14,18の膜厚g2をMR素子
9の中央部で均一にすることはできるが、リード層15
が上部リードギャップ層14のテーパ部14aに乗り上
げている領域では膜厚g3が大きくなる。MR素子9の
トラック幅TWは、リード層15とMR素子9の接合点
の内側の寸法で規定される。上部リードギャップ層18
のMR素子9から見た膜厚g2がその接続部で膜厚g4
のように大きくなるということは、記録密度の向上に大
きな障害となっていた。
び下部シールド層12の距離はヘッド性能上、分解能を
決定する重要な寸法である。しかしこのような構造によ
れば、単層構造でかつ絶縁性を確保しながら下部リード
ギャップ層13の膜厚g1を薄くすることができる。又
上部リードギャップ層14,18の膜厚g2をMR素子
9の中央部で均一にすることはできるが、リード層15
が上部リードギャップ層14のテーパ部14aに乗り上
げている領域では膜厚g3が大きくなる。MR素子9の
トラック幅TWは、リード層15とMR素子9の接合点
の内側の寸法で規定される。上部リードギャップ層18
のMR素子9から見た膜厚g2がその接続部で膜厚g4
のように大きくなるということは、記録密度の向上に大
きな障害となっていた。
【0017】又リード層15が上部リード層14のテー
パ部14aに乗り上げている領域で生じる突起は、その
上層である上部リードギャップ層18及び上部シールド
層19にも反映してそのまま突起として残る。図8に示
すように上部シールド層19上に記録ヘッド部の下部磁
性層を電気めっき法で形成する際、フォトレジスト24
を塗布した後紫外線で露光する。記録ヘッド部のトラッ
ク幅はMR素子9のトラック幅より広いため、上部シー
ルド層19に形成された突起Cは、フォトレジスト24
の露光領域内に存在することとなる。このような突起C
に紫外線が当たると乱反射を起こし、パターン乱れや寸
法変動を発生する。
パ部14aに乗り上げている領域で生じる突起は、その
上層である上部リードギャップ層18及び上部シールド
層19にも反映してそのまま突起として残る。図8に示
すように上部シールド層19上に記録ヘッド部の下部磁
性層を電気めっき法で形成する際、フォトレジスト24
を塗布した後紫外線で露光する。記録ヘッド部のトラッ
ク幅はMR素子9のトラック幅より広いため、上部シー
ルド層19に形成された突起Cは、フォトレジスト24
の露光領域内に存在することとなる。このような突起C
に紫外線が当たると乱反射を起こし、パターン乱れや寸
法変動を発生する。
【0018】このため図5に示すように記録ヘッド部の
下部磁性層20を形成した後もその突起が残り、ギャッ
プ層21にも反映される。ギャップ層21にその突起の
影響がでると、ギャップラインの直線性が乱れ、記録性
能に悪影響を及ぼす。又ギャップ層21での突起は、上
部磁性層22の形成に対するパターン乱れや寸法変動を
生じさせる原因となっていた。
下部磁性層20を形成した後もその突起が残り、ギャッ
プ層21にも反映される。ギャップ層21にその突起の
影響がでると、ギャップラインの直線性が乱れ、記録性
能に悪影響を及ぼす。又ギャップ層21での突起は、上
部磁性層22の形成に対するパターン乱れや寸法変動を
生じさせる原因となっていた。
【0019】以上のような製造方法で作製した薄膜磁気
ヘッド素子1では、上部リードギャップ層が広くなって
しまう領域が存在しているため、一定寸法のギャップを
得ることかできず、又狭ギャップ化する際の大きな障害
となっていた。又上部リードギャップ層14にリード層
15が乗り上げた結果生じる突起は、記録ヘッド部の上
下磁性層のトラック幅の変動やパターン乱れ、及びギャ
ップの直線性を乱す原因となっていた。
ヘッド素子1では、上部リードギャップ層が広くなって
しまう領域が存在しているため、一定寸法のギャップを
得ることかできず、又狭ギャップ化する際の大きな障害
となっていた。又上部リードギャップ層14にリード層
15が乗り上げた結果生じる突起は、記録ヘッド部の上
下磁性層のトラック幅の変動やパターン乱れ、及びギャ
ップの直線性を乱す原因となっていた。
【0020】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、記録再生特性に優れ、製造時の
寸法変化の小さい薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法
を提供することを目的とする。
なされたものであって、記録再生特性に優れ、製造時の
寸法変化の小さい薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、磁気記録媒体の記録面に摺動又は浮上するスライダ
部と、スライダ部の空気流出端に接合されて信号を記録
及び再生する薄膜磁気ヘッド素子とを有する薄膜磁気ヘ
ッドであって、薄膜磁気ヘッド素子は、スライダ部の側
面に接合される基板、基板に絶縁物及びシールド層を介
して成膜される下部リードギャップ層、下部リードギャ
ップ層にパターン形成され、磁気記録媒体の磁束密度を
検出する磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果素子の異なる
位置に接続されるリード層、磁気抵抗効果素子とリード
層の上面を絶縁する単一の上部リードギャップ層を夫々
有し、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化により信号を再
生する再生ヘッド部を具備することを特徴とするもので
ある。
は、磁気記録媒体の記録面に摺動又は浮上するスライダ
部と、スライダ部の空気流出端に接合されて信号を記録
及び再生する薄膜磁気ヘッド素子とを有する薄膜磁気ヘ
ッドであって、薄膜磁気ヘッド素子は、スライダ部の側
面に接合される基板、基板に絶縁物及びシールド層を介
して成膜される下部リードギャップ層、下部リードギャ
ップ層にパターン形成され、磁気記録媒体の磁束密度を
検出する磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果素子の異なる
位置に接続されるリード層、磁気抵抗効果素子とリード
層の上面を絶縁する単一の上部リードギャップ層を夫々
有し、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化により信号を再
生する再生ヘッド部を具備することを特徴とするもので
ある。
【0022】本願の請求項2の発明は、基板の片面にシ
ールド層を成膜する工程と、シールド層に下部リードギ
ャップ層を成膜する工程と、下部リードギャップ層の一
部に磁束密度検出用の磁気抵抗効果素子を成膜する工程
と、磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、磁気抵抗効果素子とリード層の上面に
絶縁用の上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含
む薄膜磁気ヘッド素子の製造方法であって、リード層
は、磁気抵抗効果素子を侵さないエッチング液で除去で
きる材料をマスクパターンし、リフトオフ法により成膜
されることを特徴とするものである。
ールド層を成膜する工程と、シールド層に下部リードギ
ャップ層を成膜する工程と、下部リードギャップ層の一
部に磁束密度検出用の磁気抵抗効果素子を成膜する工程
と、磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、磁気抵抗効果素子とリード層の上面に
絶縁用の上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含
む薄膜磁気ヘッド素子の製造方法であって、リード層
は、磁気抵抗効果素子を侵さないエッチング液で除去で
きる材料をマスクパターンし、リフトオフ法により成膜
されることを特徴とするものである。
【0023】本願の請求項3の発明は、基板の片面にシ
ールド層を成膜する工程と、シールド層に下部リードギ
ャップ層を成膜する工程と、下部リードギャップ層の一
部に磁束密度検出用の磁気抵抗効果素子を成膜する工程
と、磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、磁気抵抗効果素子とリード層の上面に
絶縁用の上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含
む薄膜磁気ヘッド素子の製造方法であって、リード層の
成膜工程は、磁気抵抗効果素子の上面にポジ型フォトレ
ジストを用いメッキ用パターンを形成し、磁気抵抗効果
素子の中央部に位置するメッキ用パターンに正テーパ部
を開口し、正テーパ部にマスクパターンを塗膜し、メッ
キ用パターンを磁気抵抗効果素子を侵さないエッチング
液で除去して逆テーパ部を残し、逆テーパ部が形成され
た磁気抵抗効果素子の上面に導電性のリード層を塗膜す
ることにより成膜されたことを特徴とするものである。
ールド層を成膜する工程と、シールド層に下部リードギ
ャップ層を成膜する工程と、下部リードギャップ層の一
部に磁束密度検出用の磁気抵抗効果素子を成膜する工程
と、磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、磁気抵抗効果素子とリード層の上面に
絶縁用の上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含
む薄膜磁気ヘッド素子の製造方法であって、リード層の
成膜工程は、磁気抵抗効果素子の上面にポジ型フォトレ
ジストを用いメッキ用パターンを形成し、磁気抵抗効果
素子の中央部に位置するメッキ用パターンに正テーパ部
を開口し、正テーパ部にマスクパターンを塗膜し、メッ
キ用パターンを磁気抵抗効果素子を侵さないエッチング
液で除去して逆テーパ部を残し、逆テーパ部が形成され
た磁気抵抗効果素子の上面に導電性のリード層を塗膜す
ることにより成膜されたことを特徴とするものである。
【0024】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、磁気抵抗効果素子とこれに接続されるリード
層の上面に上部リードギャップ層が大きな凹凸を伴わず
に成膜される。このため上部リードギヤップ層の上面
に、上部シールド層を介して下部磁性層,ギャップ層,
上部磁性層を夫々成膜すると、ギャップ層の間隙が均一
になり、その分布も磁気抵抗効果素子のある範囲では直
線状となる。
によれば、磁気抵抗効果素子とこれに接続されるリード
層の上面に上部リードギャップ層が大きな凹凸を伴わず
に成膜される。このため上部リードギヤップ層の上面
に、上部シールド層を介して下部磁性層,ギャップ層,
上部磁性層を夫々成膜すると、ギャップ層の間隙が均一
になり、その分布も磁気抵抗効果素子のある範囲では直
線状となる。
【0025】又本願の請求項3の発明によれば、磁気抵
抗効果素子の上面にリード層を形成するに際し、ポジ型
フォトレジストを用いメッキ用パターンを施し、磁気抵
抗効果素子の中央部に逆テーパ状のマスクパターンを塗
膜する。このマスクパターンは銅等の金属であるため、
リード層を塗膜してから基板加熱を行うことができ、リ
ード層の密着性が向上する。又、成膜条件の影響を大き
く受けることなく、パターン精度の高いリード層が得ら
れる。又リード層と磁気抵抗効果素子との接続部に突起
を生じず、その上層に位置する記録ヘッド部のギャップ
層が均一に成膜される。
抗効果素子の上面にリード層を形成するに際し、ポジ型
フォトレジストを用いメッキ用パターンを施し、磁気抵
抗効果素子の中央部に逆テーパ状のマスクパターンを塗
膜する。このマスクパターンは銅等の金属であるため、
リード層を塗膜してから基板加熱を行うことができ、リ
ード層の密着性が向上する。又、成膜条件の影響を大き
く受けることなく、パターン精度の高いリード層が得ら
れる。又リード層と磁気抵抗効果素子との接続部に突起
を生じず、その上層に位置する記録ヘッド部のギャップ
層が均一に成膜される。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッド素
子の構造とその製造方法について図1及び図2を参照し
つつ説明する。図1は本実施例の薄膜磁気ヘッド素子の
構造を示し、記録媒体との当接面から見た断面図であ
る。尚薄膜磁気ヘッド素子の完成状態は従来例と同様で
あるので、同一部分には同一の符号を付け、詳細な説明
は省略する。図1においてセラミック基板10にスパッ
タ法によりアルミナ等の絶縁物11が被覆され、更に絶
縁物11の上面に下部シールド層12が形成されること
は従来例と同である。
子の構造とその製造方法について図1及び図2を参照し
つつ説明する。図1は本実施例の薄膜磁気ヘッド素子の
構造を示し、記録媒体との当接面から見た断面図であ
る。尚薄膜磁気ヘッド素子の完成状態は従来例と同様で
あるので、同一部分には同一の符号を付け、詳細な説明
は省略する。図1においてセラミック基板10にスパッ
タ法によりアルミナ等の絶縁物11が被覆され、更に絶
縁物11の上面に下部シールド層12が形成されること
は従来例と同である。
【0027】次にスパッタ法を用いてアルミナ等の絶縁
材料を下部シールド層12に塗膜し、下部リードギャッ
プ層13を形成する。次に下部リードギャップ層13の
特定部分にMR素子9を形成する。尚MR素子9は図中
では単層で示されているが、MR素子9の駆動バイアス
方式によっては、前述のように2〜4層構造となる。
材料を下部シールド層12に塗膜し、下部リードギャッ
プ層13を形成する。次に下部リードギャップ層13の
特定部分にMR素子9を形成する。尚MR素子9は図中
では単層で示されているが、MR素子9の駆動バイアス
方式によっては、前述のように2〜4層構造となる。
【0028】図2はMR素子9にリード層15を形成す
る本実施例の製造工程を示した説明図である。図2の工
程(a)に示すようにMR素子9が形成された後、工程
(b)に移り、MR素子9及び下部リードギャップ層1
3の上面に銅の電極膜30をスパッタ法又は蒸着によっ
て成膜する。つぎにポジ型フォトレジストを用いて電極
膜30の上面に2〜2.5μm程度のめっき用パターン
31を形成する。この場合MR素子9の中央上部が正テ
ーパ状に開放されるよう開口部31aを設ける。開口部
31aのテーパ幅はめっき用パターン31の上面から見
て0.5 〜1.0 μm程度である。
る本実施例の製造工程を示した説明図である。図2の工
程(a)に示すようにMR素子9が形成された後、工程
(b)に移り、MR素子9及び下部リードギャップ層1
3の上面に銅の電極膜30をスパッタ法又は蒸着によっ
て成膜する。つぎにポジ型フォトレジストを用いて電極
膜30の上面に2〜2.5μm程度のめっき用パターン
31を形成する。この場合MR素子9の中央上部が正テ
ーパ状に開放されるよう開口部31aを設ける。開口部
31aのテーパ幅はめっき用パターン31の上面から見
て0.5 〜1.0 μm程度である。
【0029】次に開口部31aに電気めっきにより銅を
付着させ、これをマスクパターン32とする。マスクパ
ターン32はリードトラック幅を規定するものであり、
その膜厚は約1.0 〜1.5 μmである。イメージリバーサ
ルレジストをマスク材料として用いる場合、露光量やリ
バーサルレジストのベーク温度,現像時間に対してパタ
ーン精度が大きく影響を受け、開口部31aのテーパ寸
法の安定性は悪くなる。しかし銅をマスクパターン32
とした場合はポジ型のフォトレジストを使用するため、
逆テーパの寸法安定性が良くなる。
付着させ、これをマスクパターン32とする。マスクパ
ターン32はリードトラック幅を規定するものであり、
その膜厚は約1.0 〜1.5 μmである。イメージリバーサ
ルレジストをマスク材料として用いる場合、露光量やリ
バーサルレジストのベーク温度,現像時間に対してパタ
ーン精度が大きく影響を受け、開口部31aのテーパ寸
法の安定性は悪くなる。しかし銅をマスクパターン32
とした場合はポジ型のフォトレジストを使用するため、
逆テーパの寸法安定性が良くなる。
【0030】次にメッキ用パターン31とマスクパター
ン32に対して紫外線を全面露光し、めっき用パターン
31をアルカリ現像液を用いて除去する。こうすると図
2の工程(c)に示すように逆テーパ状のマスクパター
ン32が取り残される。
ン32に対して紫外線を全面露光し、めっき用パターン
31をアルカリ現像液を用いて除去する。こうすると図
2の工程(c)に示すように逆テーパ状のマスクパター
ン32が取り残される。
【0031】次に銅のみがエッチングされるエッチング
液として、過硫酸アンモニウムを主成分とし、水酸化ナ
トリウムでPH6〜7に調整された銅のケミカルエッチ
ング液を用い、電極膜30を除去する。次に図2の工程
(d)に示すように下部リード層13及びマスクパター
ン32が成膜されたMR素子9の上面にリード層15を
蒸着やスパッタ法を用いて付着させる。
液として、過硫酸アンモニウムを主成分とし、水酸化ナ
トリウムでPH6〜7に調整された銅のケミカルエッチ
ング液を用い、電極膜30を除去する。次に図2の工程
(d)に示すように下部リード層13及びマスクパター
ン32が成膜されたMR素子9の上面にリード層15を
蒸着やスパッタ法を用いて付着させる。
【0032】イメージリバーサルレジストをマスク材料
とする場合、その耐熱性が低いので被塗膜面となる基板
をほとんど加熱することができない。このため従来はリ
ード層15の密着性が充分に確保されなかったが、本実
施例では銅をマスクパターン32にしているため基板の
加熱が可能となり、リード層15の密着性を向上するこ
とができる。尚リード層15の密着力強化層として、チ
タン,クローム等が金を挟む形で上下に形成される。又
MR素子9のMR層に交換バイアスを付与する方法とし
て、MR素子9の最上層にMR膜を形成した場合には、
リード層15の最下部に反強磁性膜を形成することもあ
る。
とする場合、その耐熱性が低いので被塗膜面となる基板
をほとんど加熱することができない。このため従来はリ
ード層15の密着性が充分に確保されなかったが、本実
施例では銅をマスクパターン32にしているため基板の
加熱が可能となり、リード層15の密着性を向上するこ
とができる。尚リード層15の密着力強化層として、チ
タン,クローム等が金を挟む形で上下に形成される。又
MR素子9のMR層に交換バイアスを付与する方法とし
て、MR素子9の最上層にMR膜を形成した場合には、
リード層15の最下部に反強磁性膜を形成することもあ
る。
【0033】次に所望のリード形成を得るために図2の
工程(e)に示すように、MR素子9の中央部のマスク
パターン32とその下部の電極膜30をケミカルエッチ
ング液を用いて除去する。こうするとMR素子9の周辺
部にリード層15が突起部を伴うことなく形成される。
尚、イメージリバーサルレジストを用いるリフトオフ法
に比べて、銅をマスクパターン32にした場合はレジス
ト残りが生じず、MR素子9に悪影響を及ぼさない。こ
のようにして形成されたリード層15では、従来の第1
の上部リードギャップ層14がある場合に比べて異常な
突起が生じず、段差の小さいパターン接合部ができる。
工程(e)に示すように、MR素子9の中央部のマスク
パターン32とその下部の電極膜30をケミカルエッチ
ング液を用いて除去する。こうするとMR素子9の周辺
部にリード層15が突起部を伴うことなく形成される。
尚、イメージリバーサルレジストを用いるリフトオフ法
に比べて、銅をマスクパターン32にした場合はレジス
ト残りが生じず、MR素子9に悪影響を及ぼさない。こ
のようにして形成されたリード層15では、従来の第1
の上部リードギャップ層14がある場合に比べて異常な
突起が生じず、段差の小さいパターン接合部ができる。
【0034】次に図1に示すように第2の上部リードギ
ャップ層15,上部シールド層19,下部磁性層20,
ギャップ層21,上部磁性層22がこの順序で塗膜され
ることは従来例と同一であり、その工程の説明は省略す
る。このような工程で形成されたギャップ層21は図5
に示すものと比較し、平坦な膜形成がなされ、その膜厚
もトラック幅TW範囲内で一様なものとなっている。
ャップ層15,上部シールド層19,下部磁性層20,
ギャップ層21,上部磁性層22がこの順序で塗膜され
ることは従来例と同一であり、その工程の説明は省略す
る。このような工程で形成されたギャップ層21は図5
に示すものと比較し、平坦な膜形成がなされ、その膜厚
もトラック幅TW範囲内で一様なものとなっている。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、磁気抵抗効果素子の中に位置する部分に正テーパ部
を有するメッキ用パターンを塗膜し、この部分に金属の
マスクパターンを塗膜して、逆テーパ部のマスクを残す
ようにしている。この状態でリード層を成膜すると、磁
気抵抗効果素子との接続部分に突起を生じなくなる。こ
のため再生ヘッド部のギャップ層を狭くすることができ
ると共に、再生ヘッド部に及び記録ヘッド部において、
ギャップ幅及びギャップパターンの乱れを生じることな
く上下の磁性層が形成できる。
ば、磁気抵抗効果素子の中に位置する部分に正テーパ部
を有するメッキ用パターンを塗膜し、この部分に金属の
マスクパターンを塗膜して、逆テーパ部のマスクを残す
ようにしている。この状態でリード層を成膜すると、磁
気抵抗効果素子との接続部分に突起を生じなくなる。こ
のため再生ヘッド部のギャップ層を狭くすることができ
ると共に、再生ヘッド部に及び記録ヘッド部において、
ギャップ幅及びギャップパターンの乱れを生じることな
く上下の磁性層が形成できる。
【図1】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッド素子
の主要部の構成を示す断面図である。
の主要部の構成を示す断面図である。
【図2】本実施例の薄膜磁気ヘッド素子の製造工程の一
部を示す説明図である。
部を示す説明図である。
【図3】本実施例及び従来例の薄膜磁気ヘッドの構造を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図4】本実施例及び従来例の薄膜磁気ヘッドにおける
磁気ヘッド素子の構成を示す説明図である。
磁気ヘッド素子の構成を示す説明図である。
【図5】従来の薄膜磁気ヘッド素子の構成例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図6】従来の薄膜磁気ヘッド素子の製造工程の一部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】従来の薄膜磁気ヘッド素子における再生ヘッド
部の膜厚分布を示す断面図である。
部の膜厚分布を示す断面図である。
【図8】従来の薄膜磁気ヘッド素子の製造工程における
フォトレジストの断面構造を示す説明図である。
フォトレジストの断面構造を示す説明図である。
1 薄膜磁気ヘッド素子 2 スライダ 3 浮上レール 4 スライダ溝 6a,22 上部磁性層 6b,20 下部磁性層 7 コイル層 9 MR素子 10 セラミック基板 11 絶縁物 12 下部シールド層 13 下部リードギャップ層 14,18 上部リードギャップ層 14a テーパ部 15 リード層 16 エッチングマスク 19 上部シールド層 21 ギャップ層 30 電極膜 31 めっき用パターン 31a 開口部 32 マスクパターン
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気記録媒体の記録面に摺動又は浮上す
るスライダ部と、前記スライダ部の空気流出端に接合さ
れて信号を記録及び再生する薄膜磁気ヘッド素子とを有
する薄膜磁気ヘッドにおいて、 前記薄膜磁気ヘッド素子は、 前記スライダ部の側面に接合される基板、前記基板に絶
縁物及びシールド層を介して成膜される下部リードギャ
ップ層、前記下部リードギャップ層にパターン形成さ
れ、前記磁気記録媒体の磁束密度を検出する磁気抵抗効
果素子、前記磁気抵抗効果素子の異なる位置に接続され
るリード層、前記磁気抵抗効果素子と前記リード層の上
面を絶縁する単一の上部リードギャップ層を夫々有し、
前記磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化により信号を再生
する再生ヘッド部を具備することを特徴とする薄膜磁気
ヘッド素子。 - 【請求項2】 基板の片面にシールド層を成膜する工程
と、 前記シールド層に下部リードギャップ層を成膜する工程
と、 前記下部リードギャップ層の一部に磁束密度検出用の磁
気抵抗効果素子を成膜する工程と、 前記磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、 前記磁気抵抗効果素子と前記リード層の上面に絶縁用の
上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含む薄膜磁
気ヘッド素子の製造方法において、 前記リード層は、 前記磁気抵抗効果素子を侵さないエッチング液で除去で
きる材料をマスクパターンし、リフトオフ法により成膜
されることを特徴とする薄膜磁気ヘッド素子の製造方
法。 - 【請求項3】 基板の片面にシールド層を成膜する工程
と、 前記シールド層に下部リードギャップ層を成膜する工程
と、 前記下部リードギャップ層の一部に磁束密度検出用の磁
気抵抗効果素子を成膜する工程と、 前記磁気抵抗効果素子の異なる位置に一対のリード層を
成膜する工程と、 前記磁気抵抗効果素子と前記リード層の上面に絶縁用の
上部リードギャップ層を成膜する工程と、を含む薄膜磁
気ヘッド素子の製造方法において、 前記リード層の成膜工程は、 前記磁気抵抗効果素子の上面にポジ型フォトレジストを
用いメッキ用パターンを形成し、 前記磁気抵抗効果素子の中央部に位置する前記メッキ用
パターンに正テーパ部を開口し、 前記正テーパ部にマスクパターンを塗膜し、 前記メッキ用パターンを前記磁気抵抗効果素子を侵さな
いエッチング液で除去して逆テーパ部を残し、 前記逆テーパ部が形成された前記磁気抵抗効果素子の上
面に導電性のリード層を塗膜することにより成膜された
ものであることを特徴とする薄膜磁気ヘッド素子の製造
方法。 - 【請求項4】 前記マスクパターンは、銅,チタン,ア
ルミニウムの何れかであることを特徴とする請求項2又
は3記載の薄膜磁気ヘッド素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5205926A JPH0744820A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5205926A JPH0744820A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0744820A true JPH0744820A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16515031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5205926A Pending JPH0744820A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 薄膜磁気ヘッド素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0744820A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311850B2 (en) | 2001-11-01 | 2007-12-25 | Tdk Corporation | Method of forming patterned thin film and method of fabricating micro device |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP5205926A patent/JPH0744820A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311850B2 (en) | 2001-11-01 | 2007-12-25 | Tdk Corporation | Method of forming patterned thin film and method of fabricating micro device |
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