JPH074672U - 防滑性床材 - Google Patents

防滑性床材

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JPH074672U JP3676693U JP3676693U JPH074672U JP H074672 U JPH074672 U JP H074672U JP 3676693 U JP3676693 U JP 3676693U JP 3676693 U JP3676693 U JP 3676693U JP H074672 U JPH074672 U JP H074672U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来技術の問題点を解決し、防滑性と同時に
耐汚染性及び意匠性にも優れた床材を提供すること。 【構成】 床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマーか
らなる領域3と、床すべり抵抗係数が1.0以上のポリ
マーからなる領域4とが、それぞれ複数に分散して床材
表面2が形成されていることを特徴とする防滑性床材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は防滑性床材に関し、更に詳しくは病院や学校、老人ホーム等の床面、 階段、或いは電車等の車輛の床面等に敷設される防滑性床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より塩化ビニル樹脂を主体とした合成樹脂製のタイルや長尺状の床材がオ フィスビル、病院や学校、老人ホーム、或いは電車等の車輛の床敷体として広く 使用されている。 この様な塩化ビニルを主体とした合成樹脂製の床材は、通常廊下等では比較的 滑り難いものであるが、病院や老人ホーム、或いは電車等の車輛の床面、或いは 階段や傾斜がついている通路等の如く、特に防滑性が要求される所に敷設される 場合には、床材をより滑りにくくする為に、種々の方法で床材表面に防滑性を付 与している。 その1つとして、合成樹脂製床材の表面に深い凹凸模様を形成し防滑性を付与 したもの、或いは細かな砂や石等の硬度の高い粒子を床材の表面層に埋め込み防 滑性を付与したものが知られている。又、ゴム製のマット等の床敷体も滑り難い ことが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとしている課題】
上記従来の合成樹脂製床材の表面に深い凹凸模様を形成したものは、凹凸が浅 いと十分な防滑性が得られず、又、凹凸を深くするとその形状によっては防滑性 が得られるものもあるが、凹凸を深くすると凹凸の谷間に塵やごみが溜り易くな り、これを取り除くのが困難なうえ、塵やごみの詰まりにより凹凸が浅くなって しまい、結果として十分な防滑性を得ることが出来ないと云う問題があった。 一方、合成樹脂製床材の表面層に、砂や石等の硬い粒子を埋め込んだものや表 面に分散させて突出させたものは、防滑効果に優れたものであるが、この様な床 敷体の上で転倒したときには、擦過傷を被ることがあると云う危険が伴っていた 。
【0004】 又、ゴム製の床マット等も防滑性には優れているが、滑らないが故に靴底の汚 れ、或いはヒールマークが付き易く、耐汚染性が悪いと云う欠点があり、これら の汚れを目立たなくする為には、黒色を主体とした暗色系の床マットにするしか 方法がなかった。 従って本考案の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、防滑性と同時に耐汚 染性及び意匠性にも優れた床材を提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
上記目的は以下の本考案によって達成される。即ち、本考案は、床すべり抵抗 係数が1.0未満のポリマーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.0以上の ポリマーからなる領域とが、それぞれ複数に分散して床材表面が形成されている ことを特徴とする防滑性床材である。
【0006】
【作用】
本考案によれば、表面層に深い凹凸模様を形成したり、砂等の固い粒子を埋め 込まなくても、防滑性に優れ、しかも意匠性や耐汚染性にも優れた床材を提供す ることが出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】
次に好ましい実施態様を挙げて本考案を更に詳しく説明する。 本考案の防滑性床材は、基本的には図1aに示す様に、裏打シート1とその上 に形成した表面層2とからなる。該表面層2は、床すべり抵抗係数が1.0未満 の少なくとも1種のポリマーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.0以上の 少なくとも1種のポリマーからなる領域が複数に分散して表面に露出している。 これらの床すべり抵抗係数の異なるポリマーからなる領域の形状は、表面に斑 状に形成されているもの、或いはストライプ模様や捺染(スクリーン)等で様々 な模様をポリマーで形成されているものであってもよい。 例えば、表面が斑状に形成される場合は、ポリマーの1種が粒状の不連続層で 、他のポリマー成分で連続層を形成するものであったり、又は全てのポリマーが 粒状のチップやフレーク等の粒子で、これらが密接して表面層を形成しているも のでもよい。
【0008】 又、ポリマーからなる領域が斑状でない場合としては、例えば、液状ポリマー やシート状ポリマーを分散してマーブル状や木目模様状に形成したもの、或いは ストライプ状、格子状に形成したものであってもよい。 又、ベースとなるポリマー製の表面層に、該ポリマーとは異なる床すべり抵抗 係数(ベースの床すべり抵抗係数が1.0未満ならば1.0以上)の液状ポリマ ーを捺染(シルクスクリーン)等によって塗工し、床材表面を任意の模様で形成 してもよい。模様を形成しているポリマーの凹凸が大きい場合は、ロール等でプ レスして表面を略平滑に仕上げてもよい。
【0009】 何れの構成であっても、床材の表面は、床すべり抵抗係数が1.0未満のポリ マーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.0以上のポリマーからなる領域と が、それぞれ複数に分散して床材表面が形成されている。 上記表面層2の裏面には、通常は裏打ちシート1を積層し、積層構造の床材と して形成される。裏打ちシート1に用いられるポリマーは特に制限されず、表面 層2を形成するポリマーと積層が可能であればよい。 床すべり抵抗係数が、1.0未満のポリマー成分のみによって表面層が形成さ れた場合は、十分な防滑性を得ることが出来ず、又、1.0以上のポリマー成分 のみによって表面層が形成された場合は、防滑性は得られるものの、靴底による 汚れやヒールマークがつき易くなり、得られた床材の美観を損ねるので好ましく ない。
【0010】 本考案で云う床すべり抵抗係数とは、「JIS A 1407」の床すべり試 験方法に準拠して測定した値であり、その測定方法は、一定角度の高さから試験 体面に落ちる振子の形式をとっているもので、足型は金属製台に取り付けられた 金属板に踵を模した台があり、これにステンレス鋼板が取り付けられている。振 子が落下して足型が試験体表面と接触している間、踵部が試験体面に同じ様な圧 力が働く様にスプリングが取り付けられており、試験体表面を滑り片が動いた距 離とハンマの振り上り位置の目盛り(エネルギー換算されてある)を読み取り、 床すべり抵抗係数を求める。 本考案では試験体の表面が略平滑なシート状のものでの測定値をもって床すべ り抵抗係数を求めた。
【0011】 計算式は以下の様になる。 E U=──── P・D U:床すべり抵抗係数 P:ばね力(kg)=3kg D:滑り片の接触距離(cm) E:ハンマーの振り上り位置の目盛り(kg・cm) この試験方法は、試験体の表面に深い凹凸模様等が形成されていると、表面が 平滑な試験体に比べ、測定値が小さく出たり、或いは大きく出たりするので、本 考案で云う床すべり抵抗係数とは、試験片がシート若しくはフイルム状等の表面 が略平滑に成形された成形体部分を測定した値をもって示した。
【0012】 表面が略平滑な試験体を用いて行なった上記試験によって測定された床すべり 抵抗係数が1.0未満、好ましくは0.4〜0.9のポリマーとしては、塩化ビ ニル樹脂、塩化ビニル樹脂に他のポリマーが混合又は共重合された塩化ビニル系 樹脂、又、塩化ビニル系樹脂以外にはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン −酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂等のオレフィ ン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート等が挙げられる。
【0013】 床すべり抵抗係数が1.0以上のポリマーとしては、超低密度ポリエチレン、 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル系共重合樹脂 等のオレフィン系樹脂、塩素化ポリエチレン等の合成樹脂の他、セルロース系等 の天然高分子、オレフィン系、ウレタン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラスト マー、或いはエチレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、 アクリルゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の合成ゴムや天 然等で、これらをブレンドしたものであってもよい。中でも床すべり抵抗係数が 1.5以上のものが好ましく、とりわけ塩素化エチレンコポリマー架橋体アロイ やアクリロニトリル−ブタジエンゴム等が良い。
【0014】 本考案の床材の表面層は、例えば、床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマー の海成分(連続層)と床すべり抵抗係数が1.0以上のポリマーの島成分(不連 続層)よりなるもの、或いは床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマー製の粒子 (チップ或はフレーク等)と1.0以上のポリマー製の粒子(チップ或はフレー ク)とを混合して押し固めてなるインレイドタイプ等であり、床すべり抵抗係数 が1.0未満と1.0以上のポリマーの双方の少なくとも一部が表面に露出され ている。 これらのポリマー粒子は、床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマーと1.0 以上のポリマーとをブレンドして成形したものでもよい。この場合もブレンドし て成形した粒子を床すべり抵抗係数が1.0未満のものと1.0以上のものとに わけて、上記と同様に表面層を形成する。
【0015】 粒状のポリマーを使用して表面層を形成する場合は、その粒子の大きさとして は、表面に露出している部分の長径で0.5〜50mmのものが好ましい。長径 0.5mm未満の粒子のみで形成された床材の場合には、汚れが目立ち易くなり 美観上好ましくなく、又、長径が50mmを越える粒子のみで成形された場合も 粒子が大きすぎて、防滑性効果が局部的になり、全体的に略均一な防滑性を付与 することが困難となる。0.5mm未満或いは50mm越える粒子を添加する場 合は、0.5〜50mmの粒子を主体に併用すると良い。 又、粒状ポリマーを使用しない場合も、床すべり抵抗係数1.0未満の領域と 1.0以上の領域の分散状態、或いはその領域の大きさ、パターンは大きすぎて も小さすぎても良くない。例えば、ポリマーの領域がストライプ状の場合は1ス トライプが0.5〜50mmの幅であることが良く、又、マーブル模様や捺染に よる模様によるポリマーの領域である場合は、縦、横50〜100mmの間隔の 中に床すべり抵抗係数が1.0未満と1.0以上のポリマーの両方の漁期が少な くとも1種以上存在することが好ましい。
【0016】 表面層が海成分と島成分とより形成される場合は、例えば、図2に示す様に、 床すべり抵抗係数が1.0未満の塩化ビニル樹脂ペーストを海成分とし、これに 床すべり抵抗係数が1.0以上のアクリロニトリル−ブタンジエンゴム(NBR )製チップを島成分として、塩化ビニル樹脂ペーストを離型体、或いは裏打ちシ ートに直接塗付し、NBR製チップをその上より載置及び加熱して塩化ビニル樹 脂ペーストをゲル化させて、表面をロール等で押し固めて表面層となるシートを 形成する。 本考案の床材表面を形成するポリマーは、床すべり抵抗係数が1.0未満と1 .0以上の2種からなるものとは限らず、3種以上の複数のポリマーの領域が表 面に露出分散された表面層であってもよく、少なくとも1種の床すべり抵抗係数 が1.0未満のポリマーの露出領域と1.0以上のポリマーの露出領域とによっ て床材表面が形成されていればよい。
【0017】 本考案において、床すべり抵抗係数が1.0未満と1.0以上のポリマーより なる床材表面のそれぞれの露出表面積比は、特に限定はされないが、それぞれの 露出表面積比率で、床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマーの露出表面と1. 0以上のポリマーの露出表面とが10:90〜90:10で、20:80〜80 :20であることがより好ましい。 床すべり抵抗係数が1.0以上のポリマー領域が10%以上の比率で表面に露 出していないと十分な防滑性は得られず、又、90%を越えた比率で露出してい ると靴底の摩擦による汚れ、即ちヒールマーク等が付き易くなり好ましくない。 本考案の防滑性床材は、これらのポリマーによって成形される表面層を有する ものであり、必要に応じて表面層の裏面に裏打ちシートを積層して床材を成形す る。
【0018】 裏面層を形成するポリマーとしては、例えば、塩化ビニル系樹脂、エチレン− 酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酢酸エチル共重合樹脂、ポリエチレ ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂 等の合成樹脂、或いはオレフィン系等の熱可塑性エラストマーやエチレンプロピ レンゴム、アクリロニトリル−ブタンジエンゴム、アクリルゴム、クロロプレン ゴム、スチレン−ブタンジエンゴム等からなるシート状成形体等で、これ等の複 数の積層体、或いは発泡体であってもよい。裏打ちシートに関してはその構成及 び材料については特に限定されない。
【0019】 又、本考案の防滑性床材の厚さも特に限定はされないが、好ましくは0.2〜 5mm程度で、とりわけ1.0〜3.0mmのものが良い。従って、表面層又は 表面層と裏打ちシート層の厚さも、この範囲であることが好ましい。 本考案の床材は、表面に深い凹凸模様を設けなくても十分な防滑性を有するが 、より防滑性を高める為、或いは意匠性を高める為に表面に凹凸模様を設けるこ とも可能である。
【0020】 以上の通り、本考案では、床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマー成分は、 防汚性に優れ、これを表面層の一部の領域として、他方、これに1.0以上の防 滑性を有するポリマー領域を共存させることにより、表面は汚れに対して強く、 しかも滑り難いと云う特徴を持つ表面層を有する床材を形成することが出来る。 従って表面層は、汚れが目立ち易い明るい色に着色しても問題はなく、着色自在 の意匠性に優れた床材を得ることが出来る。
【0021】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本考案を更に具体的に説明する。 (1)ポリマーの床すべり抵抗係数の測定 各ポリマーを表面平滑なシート状に成形し、前記した「JIS A 1407 」の測定方法に基づいて、床すべり抵抗係数を測定した。その結果を下記表1に 示す。
【0022】
【表1】
【0023】※1の配合 塩化ビニル樹脂(重合度1,000) 100重量部 DOP 40重量部 エポキシ化大豆油 3重量部 安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 25重量部※2の配合 ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 40重量部 エポキシ化大豆油 3重量部 安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 20重量部※3 :デュポン社製 製品名「アルクリン 2060NC」 これらのポリマーを粒子状或いはペースト等の液状の形態にして、床材の表面 層を成形した。
【0024】 (2)チップ状粒子の作製 上記ポリマーを押出成形又はテストロールにて厚さ1.0mmのシートを成形 し、これらをパンチ網4mmの粉砕機にて粉砕し、0.5mmの篩いにて細かな 粒子を除去してポリマー製粒子を製造した。 (3)塩化ビニルペーストの作製 表の2の塩化ビニルペーストに着色剤10重量%を添加した組成物をブレンダ ーで撹拌し着色塩化ビニルペーストを作製した。該ペーストをシート状に成形し 表面の床すべり抵抗係数を測定したところ、0.82であった。 (4)床材の成形
【0025】 実施例1 表1の床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマーのうち、白色と茶色に着色さ れた塩化ビニル樹脂と、1.0以上のポリマーのうちの焦げ茶色に着色されたア クリロニトリル−ブタンジエンゴムの(2)によって作製された粒子を1:1の 容積比率で混合し、厚さ1.0mmのポリ塩化ビニル樹脂製基材シート上に上記 粒子をバーコーターにより展延して載置後、加熱しロールで粒子表面を押圧し、 図1aの模式的断面図と図1bの平面図で示した総厚3.0mmの本考案の床材 を成形した。この床材において、床すべり抵抗係数が1.0以上の露出領域と1 .0未満の露出領域での面積比率は1:1であった。
【0026】 実施例2 淡緑色に着色された(3)の塩化ビニルペーストを厚さ1.6mm及び幅2m の塩化ビニル樹脂製裏打ち用シート上に、厚さ0.65mmで塗布した後、その 表面に表1の青色に着色された塩素化エチレンコポリマー架橋体アロイの(1) による粒子を裏打ちシートの幅なりに1.7kg/m2 の量で均一に散布し、1 80℃のオーブンで6分間加熱しゲル化させると共に、表面をロールで押圧して 略平坦に仕上げ、図2に模式的に示した厚さ3.0mmの本考案の床材を製造し た。この床材において、床すべり抵抗係数が1.0以上の露出領域と1.0未満 の露出領域での面積比率は2:3であった。
【0027】 実施例3 表1に記載のポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレンゴムとを共押出法に より、それぞれ0.7mm厚の積層シートを成形し、該シートを3mmのパンチ 網を有する粉砕機にて粉砕し、図3aに模式的に示した粒子を得た。該粒子を、 厚さ1.0mmのエチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂製の裏打ち基材シート 上に、展延及び載置し、表面を加熱して粒子を軟化させると共に、ロールで表面 を略平滑に押し固め、図3bに模式的に示した総厚2.5mmの本考案の床材を 製造した。この床材において、床すべり抵抗係数が1.0以上の露出領域と1. 0未満の露出領域での面積比率は1:1であった。
【0028】 実施例4 表1の1に記載の塩化ビニル樹脂と表1の10に記載の塩化ビニル樹脂と塩素 化エチレンコポリマー架橋体アロイ(アルクリン2060NC)との混合物とを 共押出法により、塩化ビニルシート層を0.7mmに、混合物シート層を0.5 mmで押出積層し、該シートを3mmのパンチ網を有する粉砕機にて粉砕し、図 3aに模式的に示した約1〜3mmの大きさの粒子を得た。該粒子は3種類の異 なる色のものを用意した。色の異なるこれらの粒子を厚さ1.0mmの塩化ビニ ル樹脂製の裏打ち基材シート上に、展延及び載置し、表面を加熱して粒子を軟化 させると共に、細かな梨地模様が設けられたロールで表面を略平滑に押し固め、 図3bに模式的に示した総厚2.5mmの本考案の床材を製造した。この床材に おいて、床すべり抵抗係数が1.0以上の露出領域と1.0未満の露出領域での 面積比率は3:2であった。 上記実施例1〜4によって得られた床材を、歩行量の多い出入り口に6か月間 敷設したところ、何れも表面に目立った汚れはなく、又、防滑効果も優れたもの であった。
【0029】
【考案の効果】
本考案による床材は、床すべり抵抗係数が、1.0以上のポリマー領域と1. 0未満のポリマー領域が分散されて床材表面が形成されているので、従来の防滑 性合成樹脂製床材の様に、表面に深い凹凸模様を形成したり、石や砂等の硬度の 高い粒子を表面層に突出させて埋め込まなくとも優れた防滑性を有する。 従って、長期間使用しても防滑効果が持続し、万が一転倒しても擦過傷を被る 危険がなくなり、しかもゴム製のマット等の床材の様に、靴底による汚れやヒー ルマークが付き易いと云うこともなく、床材の表面も汚れを目立たなくする為の 暗色系の色に限定されず、様々な色や模様の意匠性に優れた防滑性床材を提供す ることが出来る。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1で作製した防滑性床材を説明
する図。
【図2】本考案の実施例2で作製した防滑性床材を説明
する図。
【図3】本考案の実施例3で作製した防滑性床材を説明
する図。
【符合の説明】
1:裏打ちシート 2:表面層 3:ポリマーの露出表面 4:ポリマーの露出表面

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマ
    ーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.0以上のポ
    リマーからなる領域とが、それぞれ複数に分散して床材
    表面が形成されていることを特徴とする防滑性床材。
  2. 【請求項2】 ポリマーからなる領域が斑状に分散して
    床材表面を形成している請求項1に記載の防滑性床材。
  3. 【請求項3】 ポリマーが粒状であり、且つ該粒状ポリ
    マーが密接して表面層を形成している請求項2に記載の
    防滑性床材。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種のポリマーが不連続な粒
    状であり、他方のポリマーが連続層を形成している請求
    項2に記載の防滑性床材。
  5. 【請求項5】 床すべり抵抗係数が1.0未満のポリマ
    ーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.0以上のポ
    リマーからなる領域との露出部分の表面積比が10:9
    0〜90:10である請求項1に記載の床材。
  6. 【請求項6】 ポリマーからなる領域の長径が0.5〜
    50mmである請求項1〜4に記載の床材。
  7. 【請求項7】 床材の表面が略平坦に形成されている請
    求項1〜6に記載の床材。
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