JPH0747481A - リードフレーム加工方法及びリードフレーム加工装置 - Google Patents

リードフレーム加工方法及びリードフレーム加工装置

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JPH0747481A
JPH0747481A JP5194925A JP19492593A JPH0747481A JP H0747481 A JPH0747481 A JP H0747481A JP 5194925 A JP5194925 A JP 5194925A JP 19492593 A JP19492593 A JP 19492593A JP H0747481 A JPH0747481 A JP H0747481A
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JP
Japan
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laser beam
lead frame
laser
processing
revolution
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Application number
JP5194925A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
Yoshiaki Shimomura
義昭 下村
Shigeyuki Sakurai
茂行 桜井
Yoshiya Nagano
義也 長野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微細なリードフレームを高速かつ容易に加工す
ることができると共に、加工後の寸法精度や品質を向上
することができるリードフレーム加工装置及びリードフ
レーム加工方法を提供する。 【構成】パルス状に発生する円形断面のレーザビームを
ビーム断面変換器20で細長い楕円形断面のレーザビー
ムに変換し、ビーム自転装置30でレーザビームの長手
方向が公転の中心より外方に向かう方向に一致するよう
に自転させながらビーム公転装置50で公転させ、同心
円状の軌跡に沿って公転半径変更装置60で公転半径を
順次変更しつつ金属板101に照射を行う。これによ
り、公転中心から放射状かつ直線状に伸びる多数のイン
ナーリードが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームを利用し
て薄い金属板を適宜に切欠くことによりリードフレーム
を形成するリードフレーム加工方法及びリードフレーム
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレームは、金属板にインナーリ
ードやアウターリード等の微細な加工パターンを施した
ものであり、このリードフレームにおいて、半導体チッ
プが搭載された後に半導体チップの端子とインナーリー
ドとが電気的に接続される。
【0003】ところで、近年、半導体チップの高密度実
装化、高集積化がより一層激しく要求されてきており、
これに対応するため半導体チップを搭載するリードフレ
ームも微細かつ高精度の寸法及び形状を有するものの開
発が進められている。特に、リードフレームの多ピン化
が重点的に進められており、これに伴って、インナーリ
ード先端部のピッチを狭く微細に加工できる加工技術が
要求されている。
【0004】上記リードフレーム等を金属板より形成す
る最近の加工技術は、プレス加工やエッチング加工が主
流であった。これらの加工によれば能率よく容易にリー
ドフレームを得ることができる。しかし、これらのエッ
チング加工やプレス加工は、共に使用される金属板の板
厚程度の間隙しか形成することができず、それ以下の狭
く微細な間隙を良好に加工することは不可能であった。
【0005】これに対して、近年、リードフレームをレ
ーザービームにより加工する方式(以下、適宜レーザ加
工という)が提案されている。この方式によれば、上記
エッチング加工やプレス加工の限界を超えて微細な間隙
を加工することができる。即ち、ここで使用されるレー
ザビームは一般にその断面が丸形をしているが、このレ
ーザビームは極めて小さく集光することができるので、
極めて微細な加工を行うことが可能である。従って、使
用される素材の板厚に関係なく、インナーリード間ピッ
チを格段に小さくすることができる(以下、これを丸形
ビームを利用したレーザ加工と称する)。
【0006】このような丸形ビームを利用したレーザ加
工に対し、特開平1−306088号公報に記載のよう
な細長い楕円形の断面形状をもつレーザビームや、電気
学会・光量子デバイス研究会資料(平成元年8月)で報
告されているスラブレーザ等の細長い断面形状を有する
レーザビームを用いた加工方式がある。
【0007】また、レーザ加工による他の従来技術とし
て、特開平2−247089号公報には、レーザ加工と
プレス加工またはエッチング加工とを組み合わせた方式
が開示されている。この方式は、インナーリード先端部
等の狭ピッチで微細な部分はレーザビームにより形成
し、アウターリード等の狭ピッチでない大きな部分はプ
レス加工またはエッチング加工により形成するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、次のような問題点がある。まず、上記丸形
ビームを利用したレーザ加工においては、1ショットの
集光されたレーザビームを金属板上の加工位置に照射
し、表面から溶融を進行させて貫通穴をあけ、このレー
ザビームの集光位置を順次所定の軌跡に沿って移動させ
るか、金属板を所定の軌跡に沿って移動させて加工が行
われる。この時、丸形のレーザビームで溶融させながら
切断を進行させるので、加工速度は制限され高速で加工
を行うことは困難である。特に、微細寸法が要求される
リードフレーム等の加工において切断幅を狭くするため
にレーザビーム径を小さくすると、長さ方向の加工量も
同時に短くなるので、加工速度が非常に遅くなる。
【0009】これに対し、特開平1−306088号公
報や電気学会・光量子デバイス研究会資料(平成元年8
月)に記載の従来技術を応用すれば、細長い断面形状を
有するレーザビームを用いるので、加工を高速化するこ
とが可能である。つまり、この方式をリードフレームの
加工に応用すれば、微細寸法の加工を行う場合でも、1
回のパルス状のレーザビーム照射によって長い間隙が加
工でき、このレーザビーム断面の長手方向と進行方向
(切断進行方向)とを一致させながら切断を行うことに
より、前述の丸形のレーザビームを用いるよりも格段に
速い速度で切断を行うことができる。
【0010】しかし、この細長いレーザビームを用いて
その断面の長手方向と進行方向(切断進行方向)とを一
致させて細長い間隙を形成する場合、各パルス毎のレー
ザビーム照射位置の移動及び停止の動作を高速で行う必
要がある。つまり、このレーザビーム照射位置を、レー
ザビームが出力されている時には停止させ、出力されて
いない時には瞬時に切断進行方向に移動させる必要があ
り、各パルス毎、即ち非常に短い時間内に加速及び減速
を繰り返すことになってレーザビーム照射位置の制御が
非常に難しくなる。また、このようなレーザビーム照射
位置の制御が仮に実現できたとしても、加工後の高い寸
法精度を実現することはできない。
【0011】また、上記いずれのレーザ加工において
も、レーザビーム照射に伴なう入熱により熱変形が生じ
る。特に微細で狭ピッチなインナーリードを加工する際
にはこの熱変形が加工品質に著しく影響し、これによっ
ても良好な加工形状や高い寸法精度を実現できないとい
う問題点がある。
【0012】さらに、特開平2−247089号公報に
記載された従来技術は、通常のレーザ加工を行うもので
あり、上記従来技術と同様の問題を生じる。
【0013】本発明の目的は、微細なリードフレームを
高速かつ容易に加工することができると共に、加工後の
寸法精度や品質を向上することができるリードフレーム
加工方法及びリードフレーム加工装置を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、多数のインナーリードと、前記イ
ンナーリードの外側に連続するアウターリードとを有す
るリードフレームの加工に際して、レーザビームを用い
て薄い金属板を適宜に切欠くことにより少なくとも前記
インナーリードを形成するリードフレーム加工方法にお
いて、細長い断面形状を有するパルス状のレーザビーム
を発生させ、前記レーザビームの長手方向が前記レーザ
ビーム発生時の光軸より外方に向かう方向に一致するよ
うに前記レーザビームを前記光軸まわりに自転させ、か
つ前記レーザビーム発生時の光軸を中心とする同心円状
または螺旋状の軌跡に沿って前記レーザビームがパルス
状に順次照射されるように前記光軸を中心として前記レ
ーザビームを公転させることにより、前記金属板に放射
状に伸びる多数のインナーリードを形成することを特徴
とするリードフレーム加工方法が提供される。
【0015】上記リードフレーム加工方法において、好
ましくは、前記レーザビームが公転する角速度がほぼ一
定である。
【0016】また、好ましくは、前記レーザビーム発生
時の光軸を前記リードフレームのほぼ中央に位置させ
る。
【0017】また、好ましくは、前記同心円状または螺
旋状の軌跡に沿って順次内方から外方へとレーザビーム
の公転半径を変更していく。
【0018】上記の場合、好ましくは、前記レーザビー
ム照射位置近傍で、前記レーザビーム発生時の光軸より
外方に向けてアシストガスを噴射する。
【0019】また、好ましくは、前記レーザビームの自
転角度、公転角度及び公転半径を検出し、その検出値に
基づいてレーザビームの照射の可否を判定して前記金属
板の所定の範囲のみが加工されるよう制御する。
【0020】上記の場合、好ましくは、前記インナーリ
ードを分離する間隙の内方の先端部を結ぶ線がほぼ四角
形をなすように、前記レーザビームの照射の可否を制御
する。
【0021】また、好ましくは、前記アウターリードを
プレス加工またはエッチング加工によって予め形成して
おき、前記同心円状または螺旋状の軌跡に沿って順次内
方から外方へと前記インナーリードを形成し、前記アウ
ターリードを分離する間隙と前記インナーリードを分離
する間隙とを会合させる。
【0022】また、好ましくは、前記レーザビームは複
数個発生させ、前記複数個のレーザビームの発生時期を
所定の遅れ時間ずつずらせると共に、前記所定の遅れ時
間ずつずらせて発生させたレーザビームを前記金属板上
で同一直線上に集光させることにより、前記インナーリ
ードを形成する。
【0023】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、多数のインナーリードと、前記インナーリード
の外側に連続するアウターリードとを有するリードフレ
ームの加工に際して、レーザビームを用いて薄い金属板
を適宜に切欠くことにより少なくとも前記インナーリー
ドを形成するリードフレーム加工装置において、細長い
断面形状を有するパルス状のレーザビームを発生させる
レーザビーム発生手段と、前記レーザビーム発生手段で
発生したレーザビームを前記金属板上に集光する集光手
段と、前記レーザビーム発生手段で発生したレーザビー
ムの光軸を中心としてレーザビームを回転させる自転手
段と、前記集光手段を通過するレーザビームを前記レー
ザビーム発生手段で発生したレーザビームの光軸を中心
として回転させる公転手段と、前記公転手段により回転
するレーザビームの公転半径を変更する公転半径変更手
段とを有することを特徴とするリードフレーム加工装置
が提供される。
【0024】上記リードフレーム加工装置において、好
ましくは、前記レーザビーム発生手段は、前記レーザビ
ーム断面の長手方向の寸法と幅方向の寸法の比を変更す
るビーム断面変更手段を含む。
【0025】また、好ましくは、前記自転手段の回転角
度を検出する第1の検出手段と、前記公転手段の回転角
度を検出する第2の検出手段と、前記公転半径変更手段
の公転半径を検出する第3の検出手段と、これらの検出
手段での検出値に基づいて前記レーザビーム発生手段に
よるレーザビームの照射の可否を判定して前記金属板の
所定の範囲のみが加工されるよう制御する制御手段とを
さらに有する。
【0026】また、好ましくは、前記レーザビーム発生
手段は、断面形状がほぼ円形のレーザビームを発生する
レーザ発振器と、前記レーザビーム断面を少なくとも一
方向に伸縮させるビーム断面伸縮手段とを有し、前記ビ
ーム断面伸縮手段が前記自転手段を兼ねている。
【0027】また、好ましくは、前記レーザビーム発生
手段は複数個あり、前記複数個のレーザビーム発生手段
の各々から発生するレーザビームを前記自転手段に互い
に平行に入射させる結像位置変更手段を前記レーザビー
ム発生手段と前記自転手段との間に設け、前記複数個の
レーザビーム発生手段は、所定の遅れ時間ずつ発生時期
をずらせてレーザビームを発生すると共に、これらのレ
ーザビームが前記金属板上で同一直線上に集光されるよ
うに配置されている。
【0028】
【作用】上記のように構成した本発明のリードフレーム
加工方法においては、細長い断面形状を有するパルス状
のレーザビームをその光軸まわりに自転させる際に、そ
の長手方向がレーザビーム発生時の光軸(以下、適宜も
との光軸という)より外方に向かう方向に一致するよう
にする。これと同時に、もとの光軸を中心としてこのレ
ーザビームを公転させる。この時、もとの光軸を中心と
する同心円状または螺旋状の軌跡に沿って前記レーザビ
ームがパルス状に順次照射されるようにする。
【0029】上記において、レーザビームのパルス幅、
即ちレーザビームが発生している時間は、その発振周
期、即ち1つのパルスの発生から次のパルスの発生まで
の時間に比べて非常に短いため、レーザによる加工は瞬
時に完了する。一方、公転手段によってレーザビーム照
射位置を移動させる時間はこれに比べると十分長いた
め、レーザビームの照射位置を連続的かつ一定速度で移
動させたとしても、この位置移動による影響、即ち加工
位置の誤差は軽微である。つまり、レーザビームをパル
ス状に発生させながら公転手段及び公転半径変更手段に
よってレーザビーム照射位置を移動させるだけで金属板
に多数の放射状の間隙を容易に形成することができる。
これにより、金属板に放射状に伸びる多数のインナーリ
ードが形成される。
【0030】また、細長いレーザビームの長手方向と切
断進行方向とを一致させて加工を行う場合のように各パ
ルス毎のレーザビーム照射位置の移動及び停止の動作を
高速で行う必要がなく、レーザビームの自転及び公転等
の滑らかかつ緩やかな動作を制御するだけで容易に加工
を行うことが可能となり、しかもその加工速度は高速と
なる。
【0031】さらに、この加工方法においては、同心円
または螺旋の軌跡に沿ってパルス状に、即ち断続的にレ
ーザビームを照射するため、レーザ加工に伴う入熱が分
散され熱影響が少なくなる。従って、加工後の寸法精度
や品質が向上する。
【0032】また、相隣合うインナーリードを分離する
放射状の間隙の角度は公転速度及びレーザビームの発生
周期で決まり、その径方向の加工位置は公転半径で決ま
る。そこで、上記公転の角速度をほぼ一定にすることに
より、相隣合う放射状の間隙のなす角度が全て等しくな
る。
【0033】また、上記レーザビーム発生時の光軸をリ
ードフレームのほぼ中央に位置させることにより、リー
ドフレームのほぼ中央から放射状に伸びる多数のインナ
ーリードが形成される。
【0034】また、通常のリードフレームは、中央部の
リードピッチが狭く外方のリードピッチが広い放射状の
形状をしており、中央部は外方部に比べてリード幅が狭
く熱変形しやすい形状である。これに対し、レーザビー
ム照射によって形成される間隙の寸法は、リードフレー
ムの中央部分も外方部分もほぼ同じであるため、単位面
積当の入熱量はリードフレームの中央部分の方が数倍多
くなる。つまり、インナーリード先端部分はインナーリ
ード外方部分やアウターリードに比べ熱変形が発生しや
すい。本発明では、同心円状または螺旋状の軌跡に沿っ
て順次内方から外方へとレーザビームの公転半径を変更
していくことにより、金属板の中央部分から順次外方へ
とレーザ加工が進められ、レーザ加工初期の入熱がまだ
少ない時期においてインナーリード先端部が加工され
る。従って、このインナーリードの熱変形を小さくする
ことができ、寸法精度も良好となる。一方、アウターリ
ード付近が加工される時点ではかなりの熱量が蓄積され
ることになるが、この部分はリード幅が広く熱変形が発
生しにくいため、熱の影響はほとんど受けないことにな
る。また、インナーリードの外方部分は、その先端部部
分付近に比べて加工誤差に対する余裕もあるため、加工
品質を損うことが少ない。
【0035】また、上記の場合に、レーザビーム照射位
置近傍で、もとの光軸より外方に向けてアシストガスを
噴射することにより、レーザビーム照射によって生じた
ドロスがリード幅の広い外方に集められることになる。
これによって、微細かつ狭ピッチで高い寸法精度が要求
されるインナーリード側にドロスが残留することがな
い。
【0036】また、自転手段の回転角度、公転手段の回
転角度及び公転半径変更手段の公転半径を検出し、この
検出値に基づきレーザビーム発生手段によるレーザビー
ムの発生の可否を判定することにより、金属板の所定の
範囲のみが加工される。このレーザビームの照射の可否
を適宜に制御することにより、例えばインナーリードを
分離する間隙の内方の先端部を結ぶ線がほぼ四角形とな
るようにすることができ、四角形のダイパッドの形状に
インナーリード内方の先端を合わせることが可能とな
る。
【0037】また、本発明では、上記リードフレーム加
工方法によって同心円状または螺旋状の軌跡に沿って順
次内方から外方へとレーザ加工が進められてインナーリ
ードが形成されるが、これに従って熱変形やねじれ等に
よる加工誤差が累積されていく。本発明においては、ア
ウターリードをプレス加工またはエッチング加工によっ
て予め形成しておき、このアウターリードを分離する間
隙と上記インナーリードを分離する間隙とを会合させ
る。ところが、プレス加工またはエッチング加工によっ
て形成された間隙はレーザ加工によって形成された間隙
よりも幅が広く形成されるため、レーザ加工により累積
されたインナーリード部分の熱変形やねじれ等による加
工誤差は、アウターリードを分離する間隙とインナーリ
ードを分離する間隙とを会合させた時に吸収され全て解
消される。
【0038】また、複数個のレーザビームの発生時期を
所定の遅れ時間ずつずらせることにより、レーザビーム
の各々の間での光の干渉を防止することが可能となる。
また、所定の遅れ時間ずつずらせて発生させたレーザビ
ームの各々が金属板上で同一直線上に集光させることに
より、レーザビームの長手方向が前記直線に沿って複数
倍に伸延されたことと同様の状態になり、加工速度はレ
ーザ発生器の数に比例して増加する。
【0039】また、上記のように構成した本発明のリー
ドフレーム加工装置において、レーザビーム発生手段よ
り発生した細長い断面形状を有するパルス状のレーザビ
ームは、自転手段によってもとの光軸を中心として自転
し、公転手段によってもとの光軸を中心として公転す
る。また、上記公転手段により回転するレーザビームの
公転半径は公転半径変更手段によって変更される。そし
て、このレーザビームは集光手段によって金属板上に集
光される。これによって、前記本発明のリードフレーム
加工方法の実施が可能となる。
【0040】また、レーザビーム発生手段に含まれるビ
ーム断面変更手段により、細長い断面形状を有するレー
ザビーム断面の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比が
変更される。
【0041】また、レーザビーム発生手段が、レーザ発
振器とビーム断面伸縮手段とを有し、ビーム断面伸縮手
段が自転手段を兼ねていることにより、レーザ発振器か
ら発生したほぼ円形の断面形状のレーザビームの断面が
少なくとも一方向に伸縮し、かつもとの光軸まわりに自
転する。そしてこのレーザビームは上記と同様の公転手
段及び公転半径変更手段を通過し、集光手段によって金
属板上に集光される。これによって、レーザビームの断
面形状の変更と自転とを同時に行うことができ、装置の
構成が簡単になる。
【0042】また、レーザビーム発生手段を複数個と
し、レーザビーム発生手段と自転手段との間に結像位置
変更手段を設けることにより、複数個のレーザビーム発
生手段の各々から出射するレーザビームは自転手段に互
いに平行に入射する。そして、自転手段、公転手段、及
び公転半径変更手段を通過した各々のレーザビームは集
光手段によって金属板状に集光される。また、複数個の
レーザビーム発生手段が、所定の遅れ時間ずつ発生時期
をずらせてレーザビームを発生することにより、前述の
ようにレーザビームの各々の間での干渉を防止すること
が可能となる。さらに、複数個のレーザビーム発生手段
が、上記複数個のレーザビームが金属板上で同一直線上
に集光されるように配置されていることにより、前述の
ようにレーザビームの長手方向が前記直線に沿って複数
倍に伸延されたことと同様の状態になり、加工速度はレ
ーザ発生器の数に比例して増加する。
【0043】
【実施例】本発明によるリードフレーム加工装置及びリ
ードフレーム加工方法の一実施例について、図1から図
13を参照しながら説明する。
【0044】まず、本実施例のリードフレーム加工装置
の全体構成を説明する。図1に示すように、本実施例の
リードフレーム加工装置は、ほぼ円形のレーザビームを
パルス状に発生させるレーザ発振器10、レーザ発振器
10から発生したレーザビーム11の断面形状を一方向
に伸延させて楕円形断面に変換するビーム断面変換器2
0、ビーム断面変換器20からのレーザビーム12をそ
の光軸まわりに自転させるビーム自転装置30、ビーム
自転装置30からのレーザビーム13の方向を変更する
ベンディングミラー40、ベンディングミラー40から
のレーザビーム14を所定の回転中心周りに公転させる
ビーム公転装置50、ビーム公転装置50による公転半
径を変更する公転半径変更装置60、装置全体の制御を
行う制御装置70、加工部分の監視を行う加工部監視装
置80、加工される金属板を送給する送給装置90を有
している。上記レーザ発振器10とビーム断面変換器2
0とによりレーザビーム発生手段が構成される。
【0045】レーザ発振器10にはレーザ発振器用電源
10aが接続され、ビーム自転装置30には自転角度検
出器30aが、ビーム公転装置50には公転角度検出器
50aが、公転半径変更装置60には公転半径検出器6
0aが接続されている。また、ビーム公転装置50の先
端には後述する集光レンズ及びノズルが備えられてい
る。加工部監視装置80にはカメラ制御部81、画像記
録部82、記憶部83が備えられており、カメラ制御部
81には加工部の画像を撮影するCCDカメラ84が接
続されている。
【0046】制御装置70には、加工部監視装置80か
らの画像を判定する画像判定部71、この判定に基づき
異常時に警告を発する警告発生部71a、加工条件を外
部から入力する入力部72、加工条件を予め記憶し必要
に応じて読み出す記憶部73、レーザ発振器用電源10
aを制御するレーザ制御部74、レーザビームの形状や
移動を制御するビーム制御部75、自転角度検出器30
a、公転角度検出器50a、公転半径検出器60aから
の信号によりレーザビームの向きや公転位置を演算する
演算部76、送給装置90を制御する送給装置制御部7
7、加工結果を記録する記録部78、及び各部を統括的
に制御する主制御部79が設けられている。さらに、制
御装置70において、ビーム制御部75にはビーム断面
変換器制御部75a、ビーム自転装置制御部75b、ビ
ーム公転装置制御部75c、及び公転半径変更装置制御
部75dが接続されており、それぞれがビーム断面変換
器20、ビーム自転装置30、ビーム公転装置50、及
び公転半径変更装置60を制御する。
【0047】次に、ビーム断面変換器20、ビーム自転
装置30、ビーム公転装置50、公転半径変更装置60
の構成を図2から図4により説明する。但し、図2にお
いては主要部のみ詳細に示し、その他の光路等は簡単に
示す。まず、ビーム断面変換器20の構成を説明する。
図2において、ビーム断面変換器20には凹型シリンド
リカルレンズ201及び凸型シリンドリカルレンズ20
2が備えられている。凸型シリンドリカルレンズ202
はホルダ202aに支持され、ホルダ202aはスタン
ド210上に固定されている。また、スタンド210に
は軸受203を介してボールネジ204が取り付けられ
ており、このボールネジ204はモータ205によって
回転する。このモータ205はビーム断面変換器制御部
75aによって制御される。そしてボールネジ204が
回転することにより、これに噛み合ったナット206が
スタンド210上を摺動する。ナット206はホルダ2
01aと一体であるため、ホルダ201aに支持された
凹型シリンドリカルレンズ201はナット206と共に
スタンド上を摺動することになる。
【0048】図3に示すように、凹型シリンドリカルレ
ンズ201及び凸型シリンドリカルレンズ202は紙面
に平行な面内にのみ曲率を有する円筒面レンズであっ
て、両レンズによりレーザビーム12の断面形状は一方
向にのみ伸延した楕円形となる。そして、図2の構成を
利用して凹型シリンドリカルレンズ201を矢印220
の方向に移動させて両レンズの距離を変化させることに
より、レーザビームの楕円形の断面形状の長軸と短軸の
比率を変更することができる。
【0049】次に、図2に戻り、ビーム自転装置30の
構成について説明する。ビーム自転装置30は、固定外
筒300、固定外筒300内部に軸受301で回転自在
に支持されたプリズムホルダ302、プリズムホルダ3
02に取り付けられたドーブプリズム303を有してい
る。また、プリズムホルダ302の外周には歯車部30
4が設けられており、この歯車部304にはこれに噛み
合う溝が切られたタイミングベルト305が架けられ、
さらにタイミングベルト305はモータ306に駆動さ
れる歯車307に架けられている。また、自転角度検出
器30a(図1参照)はプリズムホルダ302に取り付
けられており、モータ306はビーム自転装置制御部7
5bによって制御される。
【0050】図4に示すように、ドーブプリズム303
は四角柱の両端をその断面が等脚台形になるように斜め
に切断したものであり、このドーブプリズム303を透
過する光は一度反転してから出射する。例えば、図4
(a)の方向で矢印350がドーブプリズム303に入
射した場合、矢印350の像は一度反転して倒立した像
となる。また、ドーブプリズム303が図4(b)のよ
うに45°回転した場合、矢印350の像は90°回転
して紙面の表面から裏面に向かう向きの像となる。ま
た、ドーブプリズム303が図4(c)のようにさらに
45°回転した場合、矢印350の像はさらに90°回
転して正立した像となる。つまり、入射する光の光軸を
中心にある角度回転させると、出射する光はその光軸の
まわり上記角度の2倍回転することになる。これによ
り、レーザビーム13はドーブプリズム303の回転角
度の2倍自転し同軸で出力されることになる。
【0051】次に、再び図2に戻り、ビーム公転装置5
0及び公転半径変更装置60の構成について説明する。
また、同時に集光レンズ及びノズルについても併せて説
明する。図2において、公転半径変更装置60は、固定
外筒600、固定外筒600内部に軸受601で回転自
在に支持された上下スライド機構部610を有してお
り、ビーム公転装置50は、固定外筒600外側の下端
に軸受501で回転自在に支持された回転ヘッド510
を有している。また、回転ヘッド510下部にはスライ
ド軸受551でスライド可能に支持された加工ヘッド5
50を備えている。
【0052】上下スライド機構部610は外周部のナッ
ト611、その内側の昇降外筒612、及びその内側の
回転内筒613より構成され、このうちナット611が
軸受601で固定外筒600内部に支持されている。ま
た、ナット611の外周には歯車部614が設けられて
おり、歯車部614にはこれに噛み合う溝が切られたタ
イミングベルト615が架けられ、さらにタイミングベ
ルト615はモータ616に駆動される歯車617に架
けられている。ナット611の内周にはヘリコイドネジ
が切られており、昇降外筒612の外周に設けられたヘ
リコイドネジ618と噛み合うようになっている。さら
に昇降外筒612の内側には回転内筒613が軸受61
9で回転自在に支持されており、回転内筒613の下部
に突出したロ−ラ取付け部620にはシフトラック53
0(後述する)のテーパ部表面を回転するロ−ラ621
が回転可能に取り付けられている。但し、モータ616
は公転半径変更装置制御部75dによって制御される。
【0053】回転ヘッド510の外周には歯車部511
が設けられており、歯車部511にはこれに噛み合う溝
が切られたタイミングベルト512が架けられ、さらに
タイミングベルト512はモータ519で駆動される歯
車514に架けられている。また、回転ヘッド510内
部の上方に突出したシフトピニオン取付け部515には
シフトピニオン516が回転可能に取り付けられてお
り、このシフトピニオン516は後述のシフトラック5
30上部に切られた溝に噛み合う。さらに、シフトピニ
オン516にはプリズムホルダ517が固定されてお
り、このプリズムホルダ517はシフトピニオン516
と共に回転可能である。また、プリズムホルダ517に
は平行プリズム518が取り付けられている。但し、モ
ータ519はビーム公転装置制御部75cによって制御
される。また、回転ヘッド510には公転角度検出器5
0a、加工ヘッド550には公転半径検出器50aが接
続されている。
【0054】加工ヘッド550は、直線状の溝に複数個
のボールを配列したスライド軸受551によって回転ヘ
ッド510下部に支持され、回転ヘッド510下部をス
ライド可能である。また、加工ヘッド550上部にはシ
フトラック530が固定されており、このシフトラック
530は回転ヘッド510内面に取り付けられたシフト
バネ531によって引っ張られている。従って、前述の
ロ−ラ621はシフトラック530上部のテーパ部表面
に押さえつけられる。さらに、加工ヘッド550内部に
はレーザビームを集光するための集光レンズ552、及
びレーザビームを出射するノズル553が取り付けら
れ、ノズル553下部に接近してアシストガス供給口5
54が取り付けられている。
【0055】上記のような構成のビーム公転装置50及
び公転半径変更装置60において、レーザビームは平行
プリズム518に入射する。プリズムホルダ517はシ
フトピニオン516に固定されているので、シフトピニ
オン516が回転するとプリズムホルダ517も同様に
回転し図2に示したように傾斜する。このようにプリズ
ムホルダ517、従って平行プリズム518が傾斜する
ことにより、平行プリズム518より出射した後のレー
ザビームの光路は入射する前の光軸よりも所定距離だけ
平行移動(シフト)することになる。この平行移動した
距離がレーザビームの公転半径となる。
【0056】上記プリズムホルダ517の傾斜動作は以
下のようにして行われる。即ち、上下スライド機構部6
10外周部のナット611が、モータ616で駆動され
た歯車617の回転がタイミングベルト615により伝
達されることによって回転する。ナット611が回転す
るとその内周のヘリコイドネジが回転し、それに噛み合
うヘリコイドネジ618、従って昇降外筒612が昇降
する。昇降外筒612が昇降するとロ−ラ取付け部62
0に取り付けられたロ−ラ621も昇降するが、ロ−ラ
621はシフトバネ531の引張力でシフトラック53
0に押さえつけらているためにそのテーパ部表面を回転
しながら昇降する。そして、ロ−ラ621に押さえつけ
られたシフトラック530が加工ヘッド550に対して
スライドし、シフトラック530上部に切られた溝に噛
み合うシフトピニオン516が回転する。これによって
シフトピニオン516に固定されたプリズムホルダ51
7が傾斜動作する。
【0057】例えばロ−ラ621が上方へ動いた場合、
ロ−ラ621はシフトラック530のテーパ部に接触し
つつ回転するので、シフトラック530はシフトバネ5
31の引張力によって紙面の左側へスライドし、シフト
ピニオン516が紙面内で時計まわりに回転してプリズ
ムホルダ517の傾斜角が増加する。逆にローラ621
が下方へ動いた場合、シフトラック530はシフトバネ
531の引張力に抗して紙面の右側へスライドし、シフ
トピニオン516が紙面内で反時計まわりに回転してプ
リズムホルダ517の傾斜角が減少する。
【0058】また、シフトラック530が上記のように
左右にスライドすると、シフトラック530に固定され
た加工ヘッド550は回転ヘッド510に対しスライド
軸受501を介してスライドする。勿論、シフトラック
530と加工ヘッド550とのスライド量は同一であ
る。さらに、シフトラック530のテーパ部の角度及び
シフトピニオン516の径や歯数は、平行プリズム51
8から出射されたレーザビームの光軸の平行移動量がど
れだけであっても、装置の寸法や配置で決まる許容範囲
を超えない限り常に集光レンズ552の軸に一致するよ
うに決定されている。
【0059】また、回転ヘッド510が回転する時、シ
フトピニオン516、シフトラック530、集光レンズ
552、ノズル553、及びアシストガス供給口554
を備えた加工ヘッド530も同時に回転すると共に、ロ
−ラ621、プリズムホルダ517及び平行プリズム5
18、上下スライド機構部610の回転内筒613も同
時に回転し、平行プリズム518に入射する前のレーザ
ビームは元の光軸を中心に公転することになる。
【0060】次に、以上のような構成のリードフレーム
加工装置の基本的な動作を説明する。入力部72より加
工すべきリードフレームの種類を入力すると、主制御部
79は加工情報を記憶部73より読み出して各部の制御
を行う。記憶部73より読み出される加工情報として
は、リードフレームの種類に対応する金属板の板厚や加
工形状や加工軌跡、その加工軌跡を与えるためのレーザ
ビーム自転速度や公転速度や公転半径、レーザ発振器1
0の発振周波数や励起電圧や光学系の選択等のレーザ発
生条件、レーザビーム照射の可否や照射回数等がある。
【0061】主制御部79の制御のもとにレーザ制御部
74によってレーザ発振器用電源10aが動作すると、
これによってレーザ発振器10の発振動作が開始され
る。レーザ発振器10から水平に出射した断面がほぼ円
形をなすレーザビーム11は、ビーム断面変換器20に
入射し、断面形状が一方向に伸延して楕円形の断面とな
る。この時、ビーム断面変換器20の凹型シリンドリカ
ルレンズ201の位置はビーム断面変換器制御部75a
によりモータ205を介して制御される。ビーム断面変
換器20から出射したレーザビーム12は、ビーム自転
装置30のドーブプリズム303に入射し、前述のよう
にその光軸まわりに自転する。このドーブプリズム30
3の回転動作(回転速度や回転角度)はビーム自転装置
制御部75bによりモータ306を介して制御される。
【0062】ビーム自転装置30から出射したレーザビ
ーム13は、ベンディングミラー40により垂直方向に
反射する。ベンディングミラー40で反射したレーザビ
ーム14は、ビーム公転装置50及び公転半径変更装置
60に入射し、前述のように公転する。この時のビーム
公転装置50の公転動作、即ち回転ヘッド510の回転
動作(回転速度や回転角度)はビーム公転装置制御部7
5cによりモータ519を介して制御され、公転半径変
更装置60の公転半径変更動作、即ち平行プリズム51
8の傾斜動作は公転半径変更装置制御部75dによりモ
ータ616を介して制御される。
【0063】上記ビーム断面変換器制御部75a、ビー
ム自転装置制御部75b、ビーム公転装置制御部75
c、及び公転半径変更装置制御部75dは主制御部79
の指令のもとにビーム制御部75によって制御される。
【0064】ビーム公転装置50及び公転半径変更装置
60より出射したレーザビーム15は、集光レンズ55
2で集光され、ノズル553先端部より金属板101に
照射される。この時、ノズル553下部に接近して取り
付けられたアシストガス供給口554よりアシストガス
が噴出する。但し、上記アシストガス供給口554は、
リードフレーム加工時のレーザビームが公転した時にお
いて、もとの光軸よりリードフレームの外方に向けてア
シストガスが噴射されるような位置及び方向に取り付け
られている。また、金属板101の送給は主制御部79
の指令のもとに送給装置制御部77によって制御され
る。
【0065】また、自転角度検出器30aではビーム自
転装置30による自転角度が検出され、公転角度検出器
50aではビーム公転装置50による公転角度が検出さ
れ、公転半径検出器60aでは公転半径変更装置60に
おける公転半径が検出される。そして、各検出器による
検出値が制御装置70の演算部76に送られ、レーザビ
ームの向きや公転位置が演算され、主制御部79にフィ
ードバックされる。主制御部79においては、演算部7
6での演算結果に基づきビーム制御部75に指令が送ら
れると共に、必要に応じて加工条件の変更が行われる。
【0066】また、レーザビームが発生していないタイ
ミングにおいて、ビーム断面変換器20とビーム自転装
置30の間に挿入された反射鏡85よりレーザ加工部の
画像情報(可視光)をCCDカメラ84で撮像し、モニ
タ86に表示すると共に、加工部監視装置80の画像記
録部82に記録する。尚、反射鏡85として、例えば、
YAGレーザ(波長が1064mmの赤外光)を透過し、可視
光(波長が380〜770mmの光)を反射するものを用いるこ
とにより、CCDカメラで可視光のみの画像を撮像する
ことができる。また、CCDカメラ84はカメラ制御部
81によって制御される。
【0067】画像記録部82に記録された画像情報は制
御装置70の画像判定部71に入力され、予め記憶部8
3で記憶しておいた良好な加工部の画像情報と比較さ
れ、加工結果の良否が判定される。加工結果が不良の場
合は、主制御部79において、上記評価結果に基づき必
要に応じて加工条件の変更が行われると共に、警告発生
部71aで警告を発生し、作業者に加工結果が不良であ
ることを認識させ、然るべき処置を促す。また、この時
のリードフレームの種類、加工結果及び加工条件等が記
録部78に記録され、事後の対策のための情報として利
用する。
【0068】上記基本的な動作による金属板101上で
のレーザビーム照射領域16の変化を図5に示す。レー
ザビーム照射領域16は、ビーム自転装置30によって
矢印1で示すように自転し、ビーム公転装置50によっ
て矢印2で示すように所定の回転中心Oのまわりに公転
し、公転半径変更装置60によって矢印3で示すように
公転半径が変更され、さらにビーム断面変換器20によ
って矢印4で示すように断面の長手方向に伸縮する。
【0069】次に、本実施例によって加工されるリード
フレームの構成について図6により説明する。図6にお
いて、金属板101の中央部分には、半導体チップ(図
示せず)を搭載するダイパッド102が設けられてお
り、このダイパッド102を囲むようにして多数のイン
ナーリード103と、これらインナーリード103に連
続するアウターリード104が配設されている。これら
隣合うインナーリード103とアウターリード104と
はダムバー105により互いに連結状に支持されてい
る。また、ダイパッド102の周辺は腕102a以外は
切欠き部106が設けられており、この切欠き部106
によりインナーリード103はダイパッド102と分離
され、かつ隣合うインナーリード103はこの切欠き部
106によりそれぞれ分離されている。さらに、金属板
101の外周部分には半導体チップの端子とインナーリ
ード103との接続時の位置決めように位置決め穴10
7が設けられている。尚、ダムバー105は、半導体チ
ップのモールド時にレジンを堰止める役割とインナーリ
ード103及びアウターリード104を補強する役割を
有し、モールド後に除去される。
【0070】また、インナーリード103は、ダイパッ
ド102の方へ収束するように延びており、その先端部
は半導体チップ(図示せず)をダイパッド102に搭載
した後に行われるワイヤボンディング等の電気的接続を
行うのに十分な幅となっている。従って、インナーリー
ド103を分離する間隙108の内側付近は特に狭く、
極めて微細な構造となっており、しかもこの部分の加工
はリードフレームの加工において最も寸法精度や清浄度
が厳しい部分である。本実施例ではレーザ加工により、
少なくともインナーリード103を分離する間隙108
を形成し、アウターリード104等のインナーリード1
03以外の大きな部分はプレス加工やエッチング加工に
より形成する。これにより、インナーリード103を分
離する間隙108は、微細加工が可能で非接触加工であ
るレーザ加工によって高精度に加工することができ、比
較的寸法精度が厳しくないインナーリード以外の部分は
能率よく加工することができる。
【0071】次に、本実施例のリードフレーム加工方法
について図7から図13により説明する。図7は図1の
リードフレーム加工装置を用いたレーザ加工工程を説明
するフローである。但し、このフローは主制御部79に
格納されている。まず、図7のステップS11で加工す
べきリードフレームの種類を入力部72より入力する。
この時、リードフレームの種類毎に加工品番号を設定し
ておき、この加工品番号を入力してもよい。次にステッ
プS21で、記憶部73より前述の加工軌跡やレーザ発
生条件等の加工情報を読み出し、この加工情報に基づい
てS22で制御装置70各部の加工条件を設定する。そ
して、ステップS23で素材となる金属板101を送給
装置90に取り付け、固定する。上記金属板101とし
てはコイル状に巻かれた長い帯材を使用し、これを送給
装置90に取り付ける。
【0072】次に、ステップS31において、ビーム断
面変換器20によりビームの断面形状(楕円形)を予め
設定する。但し、原則としてこの断面形状は加工中には
変更しないものとする。そして、ステップS32におい
て、この状態でレーザビームを発生させて試験加工を行
い、ステップS33でCCDカメラ84及びモニタ86
等によりレーザビーム形状を確認する。このステップ3
3までが加工準備動作である。
【0073】次に、ステップS41で実際にリードフレ
ームのレーザ加工を実施する。即ち、ステップS411
において、演算部76で演算したレーザビームの自転角
度や公転位置等の加工位置を確認し、ステップS412
からステップS414でレーザビームの自転角度や公転
角度や公転半径をそれぞれ設定し、ステップS415で
レーザビームを発生させて加工を行う。この時、後述す
るように、ステップS411で確認したレーザビームの
自転角度や公転位置に基づいて上記レーザビームの発生
の可否が決定される。
【0074】さらに、ステップS416で、レーザビー
ムが発生していないタイミングにおいて、加工結果が良
好かどうかを判断する。これは、前述のように、CCD
カメラ84、モニタ86、加工部監視装置80、及び画
像判定部71によって行う。そして、加工結果が良好で
ある場合には、ステップS417に進み、ステップS4
1以下を繰り返して次の位置の加工を行う。また、加工
結果が不良である場合には、ステップS418aで加工
条件の変更を行うと共に、ステップS418bで警告発
生部告71aより警告を発生し、ステップS419で、
この時のリードフレームの種類、加工結果及び加工条件
等を記録部78に記録する。以上のステップS41以下
の動作をリードフレームの所定の間隙が全て形成される
まで繰り返す。
【0075】ここで、図6のような形状のリードフレー
ムのうち、インナーリード103を上記レーザ加工によ
って形成する手順を図8〜図12により説明する。図8
〜図12は金属板101上のレーザビーム照射位置の軌
跡を表す図であり、対称性を考慮してリードフレームの
1/4の領域のみ示す図である。また、これらの図にお
いてはレーザビーム照射領域16を細長い楕円形で表
す。尚、簡単のため、図8〜図12においては図6のリ
ードフレームよりも間隙の数を少なくし、その間の角度
が全て等しいとした。
【0076】図8において、破線150よりも内側の四
角形の領域はダイパッド102及び切欠き部106にな
る領域であり、破線151よりも外側の四角形の領域は
アウターリード104やダムバー105等になる領域で
ある。基本的には、加工されるリードフレームの中心と
レーザビームの公転中心とを一致させ、レーザビームを
パルス状に発生させながら同心円状の軌跡161〜17
4に沿ってこのレーザビームを公転させ、かつレーザビ
ーム断面における長手方向と、公転中心から外方に向か
う方向とが一致するようにレーザビームの公転動作と自
転動作とを同期させる。そして、公転中心に近い最も内
側の円状の軌跡161から順次外側の同心円状の軌跡1
62,163,…に沿って公転半径を変更して行く。こ
の時、各同心円状の軌跡161〜174の間隔は、各レ
ーザビームの照射領域16が内側と外側で長手方向に少
しずつ重なるように設定する。これによって公転中心か
ら放射状かつ直線状に伸びる多数の間隙が形成される。
また、相隣合う放射状の間隙のなす角度は公転速度及び
パルス状のレーザビームの発生周期で一義的に決まる
が、この角度は最終的なリードフレームの形状に合うよ
うに設定される。即ち、上記間隙のなす角度はインナー
リード103のピッチに応じて決められる。但し、ここ
では、ビーム公転装置50の角速度を一定とし、相隣合
う間隙のなす角度が全て等しくなるようにした。
【0077】ところで、通常のリードフレームは、中央
部のリードピッチが狭く外方のリードピッチが広い放射
状の形状をしており、中央部は外方部に比べてリード幅
が狭く熱変形しやすい形状である。これに対し、レーザ
ビーム照射によって形成される間隙の寸法は、リードフ
レームの中央部分も外方部分もほぼ同じであるため、単
位面積当の入熱量はリードフレームの中央部分の方が数
倍多くなる。つまり、インナーリード先端部分はインナ
ーリード外方部分やアウターリードに比べ熱変形が発生
しやすい。本実施例では、公転中心に近い中央部分から
同心円状の軌跡に沿って順次外方へレーザ加工を行うの
で、レーザ加工初期の入熱がまだ少ない時期においてイ
ンナーリード103先端部分が加工される。従って、イ
ンナーリード103先端部の熱変形を小さくすることが
でき、寸法精度も良好となる。一方、アウターリード1
04の付近が加工される時点ではかなりの熱量が蓄積さ
れることになるが、この部分はリード幅が広く熱変形が
発生しにくいため、熱の影響はほとんど受けない。ま
た、インナーリードの外方部分は、その先端部分付近に
比べて加工誤差に対する余裕もあるため、加工品質を損
うことが少ない。
【0078】ここでインナーリード103をレーザ加工
によって形成する手順の説明に戻る。まず、最も内側の
円状の軌跡161においては、破線150よりも内側に
間隙が形成されないようにするため、軌跡161上の中
間部分(1時半の方向付近)はレーザビームを発生させ
ずに、12時及び3時の方向付近においてのみレーザビ
ームを発生させる。このレーザビームの発生の可否は、
図7のS415で説明したように、演算部76で演算し
たレーザビームの向きや公転位置に基づいて主制御部7
9で決定される。そして、この決定に基づいてレーザ制
御部74に指令が送られ、レーザ発振器用電源10a、
従って、レーザ発振器10が制御される。尚、レーザ発
振器に備えられるビームシャッター(図示せず)によっ
てレーザビームの照射の可否を制御してもよい。
【0079】同様に、次の軌跡162においては、図9
に示すように、破線150よりも内側の領域を避けてレ
ーザビームを発生させる。また、図8及び図9では破線
150より内側の領域に間隙が少し入り込むように加工
されるが、この付近の領域は後ほど一括で切除され切欠
き部106となる部分であり、それと共にインナーリー
ド103が個々に分割され、その内方の先端を結ぶ線は
四角形となる。このことは後ほど図13(c)で説明す
る。
【0080】次の軌跡163から軌跡169までは、破
線150よりも外側で破線151よりも内側のみの加工
となるので、図10に示すように同心円状の軌跡全周に
わたってレーザビームを発生させ、レーザ加工を行う。
【0081】次の軌跡170においては、破線151よ
りも外側に間隙が形成されないようにするため、図11
に示すように軌跡170上の12時及び3時の方向付近
はレーザビームを発生させずに、中間部分(1時半の方
向付近)においてのみレーザビームを発生させる。さら
に、図12に示すように、軌跡171から軌跡174に
おいても、同様に破線151よりも外側の領域を避けて
レーザビームを照射する。以上の手順により、インナー
リード103を分離する間隙108がレーザ加工によっ
て形成される。
【0082】上記レーザ加工において、レーザビームの
パルス幅、即ちレーザビームが発生している時間は、そ
の発振周期、即ち1つのパルスの発生から次のパルスの
発生までの時間に比べて非常に短いため、レーザによる
加工は瞬時に完了する。一方、公転手段によってレーザ
ビーム照射位置を移動させる時間はこれに比べると十分
長いため、レーザビームの照射位置を連続的かつ一定速
度で移動させたとしても、この位置移動による影響、す
なわち加工位置の誤差は軽微である。つまり、レーザビ
ームをパルス状に発生させながら公転手段及び公転半径
変更手段によってレーザビーム照射位置を移動させるだ
けで金属板に多数の放射状の間隙を容易に形成すること
ができる。しかも、ビーム公転装置50の回転が比較的
低速度の回転であっても一定の回転速度で回転させれば
上記放射状の間隙を高速で加工することができ、細長い
レーザビームの長手方向と切断進行方向とを一致させて
加工を行う場合のように各パルス毎のレーザビーム照射
位置の移動及び停止の動作を高速で行う必要がない。つ
まり、レーザビームの自転及び公転等の滑らかかつ緩や
かな動作を制御するだけで容易に加工を行うことがで
き、しかもその加工速度は高速となる。さらに、上記ビ
ーム自転装置30及びビーム公転装置50が滑らかかつ
緩やかに回転するので、回転バランスが取り易くその回
転を高精度に制御することができる。従って、加工位置
の精度や信頼性や再現性も極めて良好となる。
【0083】例えば、1つの細長いレーザビーム照射で
得られる加工部分の長さは0.1〜1mm程度である
が、レーザビームの周波数を300Hz(=300パル
ス/s)とすると、これらの積、即ち、 300パルス/s×0.1〜1.0mm=30〜300
mm/s が1秒間の延べ加工長さとなる。これは本実施例による
レーザ加工速度として評価することができるが、この1
秒間の延べ加工長さは非常に長い。つまり、本実施例で
は非常に高速のレーザ加工が可能である。
【0084】また、同心円状の軌跡に沿ってパルス状
に、即ち断続的にレーザビームを照射するので、レーザ
加工に伴う入熱が分散され熱影響が少なくなる。従っ
て、加工後の寸法精度や品質が向上する。さらに、放射
状かつ直線状に間隙が形成されるので、全てのリードの
変形特性、即ち変形の方向や大きさがほぼ相似となり均
一化される。従って、変形が生じても相隣り合うリード
間での接触が生じにくくなり、微細化及び狭ピッチ化し
ても相隣合うリード間の接触事故が発生しにくい。
【0085】図7に戻り、図8〜図12のようにしてレ
ーザ加工を実施した後の工程を説明する。まず、ステッ
プS51において、全ての間隙の加工結果が良好かどう
かを判断する。これも、CCDカメラ84、モニタ8
6、加工部監視装置80、及び画像判定部71によって
行い、加工結果が良好である場合には次の工程へ進む
(ステップS52)。また、加工結果が不良である場合
には、ステップS53に進んで加工を中断し、加工条件
の再検討及び再設定を行う。
【0086】次に、ステップS61において、一枚の金
属板について全ての加工が終了したかを判断し、終了し
ている場合には次の工程へ進み(ステップS62)、そ
うでない場合は金属板を送給及び固定しステップS10
0にジャンプする(ステップS63)。但し、この金属
板の送給及び固定は送給装置制御部77からの指令に基
づき送給装置90によって行う。次に、ステップS71
において、全ての金属板の加工が終了したかを判断し、
終了している場合はレーザ加工を全て終了し(ステップ
S72)、そうでない場合は新しい金属板に取り替えス
テップS100にジャンプする(ステップS73)。
【0087】次に、アウターリード、及びインナーリー
ド先端部の加工方法について説明する。本実施例では、
上記レーザ加工を行う前に、図13(a)に示すような
アウターリード104を分離する長方形の間隙109を
予め形成しておく。この間隙109は従来の加工方法で
あるプレス加工またはエッチング加工によって形成す
る。また、位置決め穴107等の切欠き部分も同時に形
成しておいてもよい。そして、図7から図12で説明し
たようにしてインナーリード103を順次形成し、図1
3(b)に示すように、アウターリード104を分離す
る間隙109とインナーリード103を分離する間隙1
08とを会合させる。これによってインナーリード10
3とアウターリード104とが連結される。
【0088】図7から図12で説明したレーザ加工にお
いては、間隙108を内方から外方へと形成して行くに
従って、熱変形やねじれ等による加工誤差が蓄積されて
いく。しかし、この蓄積された熱変形やねじれ等による
加工誤差は図13(b)で間隙109と間隙108とを
会合させた時に全て解消される。これは、プレス加工ま
たはエッチング加工によって形成される間隙109がレ
ーザ加工によって形成される間隙108よりも一般に幅
が広くなり、この広い間隙109に間隙108が会合し
た時点において、間隙108の形成時に蓄積されてきた
熱変形や加工誤差が全て間隙109に吸収されるためで
ある。
【0089】また、図13(b)の状態では、相隣合う
インナーリード103を分離する間隙108の内方の先
端部分は連結した状態で残されている。この切り離さず
に連結した状態で残しておいた間隙108内方の先端部
分近傍の切除部110(図中2点鎖線で示す)は、最終
的に例えばプレス加工等により一括に切除される。これ
により、ダイパッド102及び切欠き部106が形成さ
れ、それと共に個々のインナーリード103が形成さ
れ、その内方の先端を結ぶ線はダイパッド102の形状
に沿った四角形となる。このように、間隙108の内方
の先端部分を連結した状態で残しておき、最終的に切除
部110を一括で切除するので、インナーリード103
の切断形状は、その途中部分のみならず先端部分も良好
になる。また、インナーリード103内方の先端部分は
極めて微細で狭ピッチであるため、加工中の作業におい
て変形が生じ易い弱い部分であるが、上記のように連結
した状態で残しておいて最後に個々に切り離すことによ
り、変形することが防止される。
【0090】以上のような本実施例においては、パルス
状に発生する円形断面のレーザビームをビーム断面変換
器20で細長い楕円形断面のレーザビームに変換し、ビ
ーム自転装置30でレーザビームの長手方向が公転の中
心より外方に向かう方向に一致するように自転させなが
らビーム公転装置50で公転させ、同心円状の軌跡に沿
って公転半径変更装置60で公転半径を順次変更しつつ
金属板101に照射を行うので、公転中心から放射状か
つ直線状に伸びる多数の間隙を形成することができる。
そして、このような加工方法により形成される放射状の
間隙によってリードフレームのインナーリードを形成す
ることができる。
【0091】また、ビーム公転装置50の回転数は比較
的低速度で回転であっても一定の回転速度で回転させれ
ば上記放射状の間隙を高速で加工することができ、細長
いレーザビームの長手方向と切断進行方向とを一致させ
て加工を行う場合のように各パルス毎のレーザビーム照
射位置の移動及び停止の動作を高速で行う必要がない。
つまり、レーザビームの自転及び公転等の滑らかかつ緩
やかな動作を制御するだけで容易に加工を行うことがで
き、しかもその加工速度は高速となる。さらに、上記ビ
ーム自転装置30及びビーム公転装置50が滑らかかつ
緩やかに回転するので、回転バランスが取り易くその回
転を高精度に制御することができる。従って、加工位置
の精度や信頼性や再現性も極めて良好となる。
【0092】また、同心円状の軌跡に沿ってパルス状
に、即ち断続的にレーザビームを照射するので、レーザ
加工に伴う入熱が分散され熱影響が少なくなる。従っ
て、加工後の寸法精度や品質が向上する。さらに、放射
状かつ直線状に間隙が形成されるので、全てのリードの
変形特性、即ち変形の方向や大きさがほぼ相似となり、
均一化される。従って、変形が生じても相隣り合うリー
ド間での接触が生じにくくなり、微細化及び狭ピッチ化
しても相隣合うリード間の接触事故が発生しにくい。
【0093】また、ビーム公転装置50の角速度をほぼ
一定にするので、相隣合う放射状の間隙のなす角度を全
て等しくすることができる。また、公転中心をリードフ
レームの中央に位置させるので、リードフレームの中央
から放射状に伸びる多数の間隙を形成することができ
る。
【0094】また、公転中心に近い中央部分から順次外
方へと加工を行うので、レーザ加工初期の入熱がまだ少
ない時期においてインナーリード103先端部分が加工
される。従って、インナーリード103先端部の熱変形
を小さくすることができ、寸法精度も良好となる。一
方、アウターリード104の付近が加工される時点では
かなりの熱量が蓄積されることになるが、この部分はリ
ード幅が広く熱変形が発生しにくいため、熱の影響はほ
とんど受けない。また、インナーリードの外方部分は、
その先端部分付近に比べて加工誤差に対する余裕もある
ため、加工品質を損うことが少ない。
【0095】また、レーザビーム照射位置近傍で、公転
中心より外方に向けてアシストガスを噴射するので、生
じたドロスがリード幅の広い外方に集められ、微細かつ
狭ピッチで高い寸法精度が要求されるインナーリード1
03側にドロスが残留することがない。
【0096】また、アウターリード104を分離する間
隙109をプレス加工またはエッチング加工によって予
め形成しておき、この間隙109とインナーリード10
3を分離する間隙108とを会合させるので、レーザ加
工による間隙108の形成時に蓄積された熱変形やねじ
れ等による加工誤差は、上記間隙109に吸収され全て
解消される。
【0097】尚、以上の実施例ではレーザビームの軌跡
が同心円状になるようにビーム公転装置50及び公転半
径変更装置60を制御したが、レーザビームの軌跡が螺
旋状になるように制御してもよい。この場合は、ビーム
公転装置50でレーザビームを公転させながら公転半径
変更装置60で徐々に連続的に公転半径を増大させるこ
とになる。
【0098】次に、本発明によるリードフレーム加工装
置の他の実施例について、図14を参照しながら説明す
る。本実施例においては、図1の公転半径変更装置60
に変えて4つの反射鏡を組み合わせた公転半径変更装置
65を設ける。その他の構成は図1のものと同様であ
る。尚、簡単のため図14は模式的な図とし、主要部分
のみ示した。
【0099】図14において、公転半径変更装置65は
4つの反射鏡651〜654を備えており、4番目の反
射鏡654のみが図中矢印654aで示すように公転の
半径方向に移動する。また、反射鏡654の移動に合わ
せて集光レンズ552及びノズル553も移動させる。
公転半径変更装置65全体は4つの反射鏡651〜65
4の相互の位置を保ったままビーム公転装置50によっ
て公転中心まわりに公転する。つまり、反射鏡654の
移動によって公転半径が変更される。この反射鏡654
の移動距離は大きくすることができるため、図2のよう
に平行プリズムの傾斜を利用して公転半径を変更する場
合に比較して、公転半径の変更範囲を大きくすることが
できる。これにより、図2のようなリードフレーム加工
装置では加工できないような大きな寸法のリードフレー
ムを加工することができる。
【0100】以上のように本実施例によれば、前述の実
施例と同様の効果が得られると共に、公転半径の変更範
囲を大きくすることができ、大きな寸法のリードフレー
ムを加工することができる。
【0101】次に、本発明によるリードフレーム加工装
置のさらに他の実施例について、図15を参照しながら
説明する。本実施例においては、図1のビーム断面変換
器20及びビーム自転装置30に変えて図15に示すよ
うなビーム伸縮自転装置25を設ける。その他の構成は
図1のものと同様である。但し、上記ビーム伸縮自転装
置25はレーザ発振器と共にレーザビーム発生手段を構
成し、同時に自転手段を兼ねている。尚、簡単のため図
15は模式的な図とした。
【0102】図15において、ビーム伸縮自転装置25
には、凹型シリンドリカルレンズ251及び凸型シリン
ドリカルレンズ252が備えられており、これら2枚の
シリンドリカルレンズによってレーザビーム11は一方
向にのみ伸延した楕円形の断面形状をもつレーザビーム
17となる。また、凹型シリンドリカルレンズ251は
図2と同様の構成により光軸上を矢印260のように摺
動し、これによってレーザビーム楕円形の断面形状の長
軸と短軸の比率が変更される。さらに、ビーム伸縮自転
装置25全体は凹型シリンドリカルレンズ251及び凸
型シリンドリカルレンズ252の相互の位置を保ったま
ま矢印270のように光軸のまわりに回転する。この回
転により、細長い楕円形の断面形状をもつレーザビーム
17は光軸まわりに自転することになる。つまり、ビー
ム伸縮自転装置25は、ビーム断面変換器20及びビー
ム自転装置30の機能を合わせもっており、レーザビー
ムの断面形状の変更と自転とを同時に行うことができ
る。
【0103】但し、本実施例においては、ビーム伸縮自
転装置25に入射する前のレーザビームの断面形状がほ
ぼ円形であることが必要である。これは、ビーム伸縮自
転装置25に入射する前のレーザビームの断面形状が円
形でないと、ビーム伸縮自転装置25から出射するレー
ザビームの断面形状がビーム伸縮自転装置25の回転角
度によって変化してしまうからである。
【0104】以上のように本実施例によれば、図1から
図13で説明した実施例と同様の効果が得られると共
に、ビーム伸縮自転装置25のみでレーザビームの断面
形状の変更と自転とを同時に行うことができ、構成を簡
単にすることができる。
【0105】次に、本発明によるリードフレーム加工方
法及びリードフレーム加工装置のさらに他の実施例につ
いて、図16〜図19を参照しながら説明する。本実施
例においては、図16に示すように、3個のレーザ発振
器10A,10B,10Cと、それぞれのレーザ発振器
からのレーザビームの断面形状を楕円形に変換する3個
のビーム断面変換器20A,20B,20Cを設ける。
ここに、各レーザ発振器からのレーザビームの光軸のな
す角をθ1とする。また、図1のベンディングミラー4
0を設けず、ビーム自転装置30を公転半径変更装置6
0及びビーム公転装置50に接近して配列し、ビーム断
面変換器20A,20B,20Cとビーム自転装置30
との間に結像位置変更手段であるポリゴンミラー41を
設ける。このポリゴンミラー41はレーザビームを全反
射する正多角形のミラーであり、後述する一定の角速度
で時計まわりに回転する。また、図示しないが、3個の
レーザ発振器10A,10B,10Cは、それぞれ別個
のレーザ発振用電源に接続されており、各レーザ発振用
電源はそれぞれ別個のレーザ制御部によって制御され
る。これ以外の構成は図1及び図2と同様である。
【0106】上記のような構成において、単純にレーザ
発振器10A,10B,10Cの各々から出射されるレ
ーザビームをそのまま集光すると、干渉性の高いレーザ
ビームでは多数の干渉ジマが発生し、良好なレーザ加工
を行うことができない。そこで、本実施例では各レーザ
発振器からのレーザビームの発生に一定の遅れ時間を設
ける。
【0107】図17はこの遅れ時間の設定について説明
する図である。図17(a)に示すように、レーザ発振
器10Aから発生するレーザビームのパルス幅、即ちレ
ーザビームが発生している時間をt0、発振周期、即ち
1つのパルスの発生から次のパルスの発生までの時間を
Tとすると、パルス幅t0は例えば0.1〜1ms程度
であるが、発振周期Tはパルス幅(0.1〜1ms程
度)に比べて長く、3〜10ms程度である。このよう
に、レーザビームが発生していない時間は比較的長く、
この時間内にレーザビームを互いに干渉しないような遅
れ時間を設けて発生させれば、各レーザビームを単独の
レーザビームとして利用することができ、それぞれに独
立のレーザ加工を行わせることができる。
【0108】つまり、図17(b)に示すように、レー
ザ発振器10Bからのレーザビームの発生をレーザ発振
器10Aからのレーザビームに対して0.5ms程度の
遅れ時間t1だけ遅らせ、図17(c)に示すように、
レーザ発振器10Cからのレーザビームの発生をレーザ
発振器10Aからのレーザビームに対して1.0ms程
度の遅れ時間t2だけ遅らせる。但し、t2=2t1とす
る。
【0109】ここで、ポリゴンミラー41の角速度をθ
2/t1とすると、1パルスの発振周期内において、レー
ザビームはポリゴンミラー41に入射する角度が時間t
1毎にθ1ずつ時計まわりに変化し、ポリゴンミラー41
は時間t1毎にθ2ずつ時計まわりに回転することにな
る。そして、ビーム断面変換器20A,20B,20C
からのレーザビームの各々がビーム自転装置30に対し
て互いに平行に入射するようにθ1及びθ2が決められ
る。
【0110】以下、上記θ1及びθ2の関係について、レ
ーザ発振器10B及び10Cからのレーザビームをもと
に説明する。図18において、レーザ発振器10Bから
ポリゴンミラー41に入射し、ポリゴンミラー41で反
射されるレーザビームの光軸を直線AB及び直線BCで
示す。また、この時のポリゴンミラー41の反射面を直
線EDで示す。但し、点Pはポリゴンミラー41の中心
である。この時点から遅れ時間t1だけ経過するとポリ
ゴンミラー41はθ2だけ回転するが、この時のレーザ
発振器10Cからポリゴンミラー41に入射し、ポリゴ
ンミラー41で反射されるレーザビームの光軸を直線F
G及び直線GHで示す。また、この時のポリゴンミラー
41の反射面を直線IJで示す。さらに、直線KLは点
Gを通り直線EDに平行な直線であり、直線MGは直線
ABに平行な直線である。
【0111】図18に示すように、 角PBD=角PGI=90° …(1) であるので、 角BPG=角KGL=角JGL=θ2 …(2) が成り立つ。また、図より、 角IGF=角KGM−角KGJ+角MGF …(3) であるが、(2)式を利用することにより、 角IGF=角KGM−角JGL+角MGF …(4) また、反射条件より、 角EBC=角DBA=角KGM …(5) であるから、これを式(4)に代入して、 角IGF=角EBC−角JGL+角MGF …(6) となる。
【0112】一方、反射条件より、 角IGF=角JGL+角LGH …(7) が成り立ち、さらに直線BCと直線GHが平行になるか
ら、 角IGF=角JGL+角EBC …(8) となる。そして、上記式(6)と式(8)により、 角MGF=2×角JGL …(9) が成り立つ。角MGFはθ1であるから、 θ1=2θ2 …(10) となってθ1をθ2の2倍にすればよいことがわかる。
【0113】以上のように、ビーム断面変換器20A,
20B,20Cからのレーザビームの各々がビーム自転
装置30に対して互いに平行に入射するが、お互いの光
軸が所定の距離だけ離れているため、ビーム自転装置3
0、公転半径変更装置60及びビーム公転装置50を通
過したそれぞれのレーザビームは集光レンズ552によ
って金属板101上の異なる位置に集光されることにな
る。各レーザビームの集光位置は各レーザ発振器の位
置、即ち各レーザビームの光軸のなす角θ1を調整する
ことによって決められる。また、ポリゴンミラー41の
回転速度とビーム自転装置30、ビーム公転装置50及
び公転半径変更装置60の回転速度の割合を一定に設定
することにより、金属板101上に集光されるレーザビ
ームの集光位置及や照射領域の向きを一義的に決定する
ことができる。
【0114】本実施例では図19に示すようなレーザビ
ーム集光位置及びレーザビーム照射領域となるように角
θ1が決められる。即ち、図19に示すように、ビーム
断面変換器20A,20B,20Cからのレーザビーム
は、公転中心Oを中心とする同心円状の軌跡180A,
180B,180C上にそれぞれ集光される。また、軌
跡180A,180B,180Cの間隔は各レーザビー
ムの照射領域が内側と外側で長手方向に少しずつ重なる
ように設定される。つまり、レーザ発振器10A,10
B,10Cからの各レーザビームが金属板101上で同
一直線上に順次集光されて加工が行われ、さらに所定角
度公転中心Oのまわりに公転した後、再びレーザ発振器
10A,10B,10Cからの各レーザビームが金属板
101上で同一直線上に順次集光されて加工が行われ、
このことが繰り返されることによって加工が進行する。
これは、レーザビームの長手方向が複数倍に伸延された
ことと同じ効果となり、加工速度はレーザ発生器の数に
比例して増加することとなる。
【0115】但し、遅れ時間t1の間にも、ビーム自転
装置30及びビーム公転装置50は回転している。も
し、レーザ発振器10A,10B,10Cが同一平面内
に設定され、ビーム断面変換器20A,20B,20C
によるレーザビーム断面の伸延方向が同一である場合に
は、上記遅れ時間t1の間における自転及び公転によっ
て、各レーザビームの集光位置及び照射領域は図19の
ようにはならずにずれてしまう。これを避けるため、レ
ーザ発振器10A,10B,10Cを互いに図16の紙
面に垂直に傾斜させ、さらにビーム断面変換器20A,
20B,20Cを各光軸まわりにそれぞれ異なった角度
傾斜させる。これらレーザ発振器10A,10B,10
Cの傾斜角度、及びビーム断面変換器20A,20B,
20Cの傾斜角度を微調整することにより、図19に示
すような正しい集光位置及び照射領域にレーザビームを
合わせることができる。
【0116】以上のように本実施例によれば、複数個の
レーザ発振器10A,10B,10Cからのレーザビー
ムの発生を所定の遅れ時間だけ遅らせるので、各々のレ
ーザビーム間での干渉を防止することができる。また、
レーザ発振器10A,10B,10Cの互い傾斜角度及
びビーム断面変換器20A,20B,20Cの各光軸ま
わりの傾斜角度を微調整すると共に、それぞれのレーザ
ビームをポリゴンミラー41によってビーム自転装置3
0に平行に入射させるので、各レーザビームが金属板1
01上で同一直線上に順次集光されて加工が行われる。
これは、レーザビームの長手方向が複数倍に伸延された
ことと同じ効果となり、加工速度をレーザ発生器の数に
比例して増加させることができる。
【0117】尚、上記実施例ではレーザ発振器及びビー
ム断面変換器を3個としたが、これに限らずそれぞれ2
個、または3個以上設けてもよい。また、結像位置変更
手段として、ポリゴンミラーを用いたが、プリズムを組
み合わせたものや、ガルバノミラーを組み合わせたもの
や、反射鏡及び回転装置を組み合わせたもの等、他の反
射光学系を用いてもよい。
【0118】以上4つの実施例では円形断面のレーザビ
ームを用い、これをビーム断面変換器で細長い楕円形に
変換したが、レーザ発振器自体にビーム断面変換器の機
能を付加してもよく、さらにスラブレーザ発振器より発
振される短形状の断面形状を有するレーザビームを用い
てもよい。この場合には、ビーム断面変換器はビーム断
面変更手段を構成することになる。
【0119】また、加工されるリードフレームの中心
と、レーザビームの公転中心とをずらせて加工してもよ
い。これによれば、さらに多種多様な形状のリードフレ
ームを加工することができる。
【0120】また、以上の説明では、リードフレームの
角度ピッチが一定の場合、即ち相隣合う放射状の間隙の
角度が一定の場合を示したが、これに限らず、リードフ
レームの4つの辺に対して等距離ピッチとなるように、
角度ピッチ、即ち相隣合う放射状の間隙の角度を変化さ
せてもよい。これは、レーザ発振器の発振間隔を適宜増
減することにより容易に実現することができる。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、細長い断面形状を有す
るパルス状のレーザビームを発生させ、その長手方向が
公転の中心より外方に向かう方向に一致するように自転
させると共に、同心円状または螺旋状の軌跡となるよう
に公転半径を順次変更しつつ公転させるので、金属板に
放射状に伸びる多数のインナーリードを形成することが
できる。
【0122】また、上記のように加工を行うことによ
り、各パルス毎のレーザビーム照射位置の移動及び停止
の動作を高速で行う必要がなく、レーザビームの自転及
び公転等の滑らかかつ緩やかな動作を制御するだけで容
易に加工を行うことが可能となり、しかもその加工速度
は高速となる。また、回転バランスがとりやすくなるの
で、上記回転を高精度に制御することができ、加工位置
の精度や信頼性や再現性も極めて良好となる。
【0123】また、同心円状または螺旋状の軌跡に沿っ
てパルス状に、即ち断続的にレーザビームを照射するの
で、レーザ加工に伴う入熱が分散され熱影響が少なくな
り、加工後の寸法精度や品質が向上する。また、加工中
の変形特性を相似化及び均一化することができ、リード
同士の接触を防止できる。
【0124】また、公転の角速度をほぼ一定にするの
で、相隣合う放射状の間隙のなす角度を全て等しくする
ことができる。また、公転中心をリードフレームの中央
に位置させるので、リードフレームの中央から放射状に
伸びる多数のインナーリードを形成することができる。
【0125】また、同心円状または螺旋状の軌跡に沿っ
て順次内方から外方へとレーザビームの公転半径を変更
しながらレーザ加工を行うので、インナーリード先端部
の熱変形を小さくすることができ、寸法精度も良好とな
る。
【0126】また、レーザビーム照射位置近傍で、外方
に向けてアシストガスを噴射するので、生じたドロスが
リード幅の広い外方に集められ、インナーリード側にド
ロスが残留することがない。
【0127】また、アウターリードをプレス加工または
エッチング加工によって予め形成しておき、この間隙と
インナーリードを分離する間隙とを会合させるので、レ
ーザ加工によって蓄積された熱変形やねじれ等による加
工誤差は吸収され全て解消される。
【0128】また、公転半径変更手段として、4枚のミ
ラーを組み合わせた構成を用いるので、公転半径の変更
範囲を大きくすることができ、大きな寸法のリードフレ
ームを加工することができる。
【0129】また、レーザビーム発生手段が、レーザ発
振器とビーム断面伸縮手段とを有し、ビーム断面伸縮手
段が自転手段を兼ねているので、レーザビームの断面形
状の変更と自転とを同時に行うことができ、構成を簡単
にすることができる。
【0130】また、複数個のレーザビーム発生手段を設
け、複数個のレーザビームの発生時期を所定の遅れ時間
ずつずらせるので、レーザビームの各々の間での干渉を
防止することができる。また、結像位置変更手段を設け
るので、複数のレーザビームを自転手段に互いに平行に
入射させることができ、レーザビームの各々を金属板上
で同一直線上に集光させることができる。これは、レー
ザビームの長手方向が複数倍に伸延されたことと同じ効
果となるため、加工速度をレーザ発生器の数に比例して
増加させることができる。
【0131】そして本発明によれば、半導体装置の小型
化、高性能化及び多ピン化を実現しうるリードフレーム
を高速かつ低コストで量産加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるリードフレーム加工装
置の構成を示す図である。
【図2】図1のリードフレーム加工装置におけるビーム
断面変換器、ビーム自転装置、ビーム公転装置、及び公
転半径変更装置の構成を示す図である。
【図3】図2のビーム断面変換器の機能を説明する図で
ある。
【図4】図2のビーム自転装置に備えられたドーブプリ
ズムの機能を示す図である。
【図5】図1のリードフレーム加工装置の基本的な動作
による金属板上でのレーザビーム照射領域の変化を示す
図である。
【図6】図1のリードフレーム加工装置によって加工さ
れるリードフレームの構成を示す図である。
【図7】図1のリードフレーム加工装置を用いたレーザ
加工工程を説明するフローである。
【図8】図6のような形状のリードフレームのうち、イ
ンナーリードを形成する手順を説明する図である。
【図9】図8に引き続く手順を説明する図である。
【図10】図9に引き続く手順を説明する図である。
【図11】図10に引き続く手順を説明する図である。
【図12】図11に引き続く手順を説明する図である。
【図13】アウターリード及びインナーリード先端部の
加工方法を説明する図であって、(a)はアウターリー
ドを分離する間隙を示す図、(b)はレーザビームによ
って加工されたインナーリードを分離する間隙を示す
図、(c)はインナーリード先端部の加工を説明する図
である。
【図14】本発明の他の実施例によるリードフレーム加
工装置の構成を示す図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例によるリードフレ
ーム加工装置におけるビーム伸縮自転装置の構成を模式
的に示す図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例によるリードフレ
ーム加工装置の構成を示す図である。
【図17】図16のリードフレーム加工装置の各レーザ
発振器における遅れ時間の設定を説明する図であって、
(a)はレーザ発振器10Aからのレーザビームのタイ
ムチャート、(b)はレーザ発振器10Bからのレーザ
ビームのタイムチャート、(c)はレーザ発振器10C
からのレーザビームのタイムチャートである。
【図18】図16のリードフレーム加工装置において、
θ1とθ2の関係を導くための図である。
【図19】図16のリードフレーム加工装置を使用した
場合の金属板上のレーザビーム集光位置及びレーザビー
ム照射領域の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 レーザ発振器 10A,10B,10C レーザ発振器 11〜15 レーザビーム 16 レーザビーム照射領域 17 レーザビーム 20 ビーム断面変換器 20A,20B,20C ビーム断面変換器 25 ビーム伸縮自転装置 30 ビーム自転装置 30a 自転角度検出器 41 ポリゴンミラー 50 ビーム公転装置 50a 公転角度検出器 60 公転半径変更装置 60a 公転半径検出器 65 公転半径変更装置 70 制御装置 73 記憶部 74 レーザ発振制御部 75 ビーム制御部 76 演算部 79 主制御部 101 金属板 103 インナーリード 104 アウターリード 108 (インナーリードを分離する)間隙 109 (アウターリードを分離する)間隙 110 切除部 162〜174 軌跡 180A,180B,180C 軌跡 201 凹型シリンドリカルレンズ 202 凸型シリンドリカルレンズ 205 モータ 303 ドーブプリズム 306 モータ 510 回転ヘッド 518 平行プリズム 519 モータ 530 シフトラック 552 集光レンズ 554 アシストガス供給口 610 上下スライド機構部 616 モータ 651〜654 反射鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/14 A H01L 23/50 A (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 長野 義也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のインナーリードと、前記インナー
    リードの外側に連続するアウターリードとを有するリー
    ドフレームの加工に際して、レーザビームを用いて薄い
    金属板を適宜に切欠くことにより少なくとも前記インナ
    ーリードを形成するリードフレーム加工方法において、 細長い断面形状を有するパルス状のレーザビームを発生
    させ、前記レーザビームの長手方向が前記レーザビーム
    発生時の光軸より外方に向かう方向に一致するように前
    記レーザビームを前記光軸まわりに自転させ、かつ前記
    レーザビーム発生時の光軸を中心とする同心円状または
    螺旋状の軌跡に沿って前記レーザビームがパルス状に順
    次照射されるように前記光軸を中心として前記レーザビ
    ームを公転させることにより、前記金属板に放射状に伸
    びる多数のインナーリードを形成することを特徴とする
    リードフレーム加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記レーザビームが公転する角速度がほぼ一
    定であることを特徴とするリードフレーム加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記レーザビーム発生時の光軸を前記リード
    フレームのほぼ中央に位置させることを特徴とするリー
    ドフレーム加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記同心円状または螺旋状の軌跡に沿って順
    次内方から外方へとレーザビームの公転半径を変更して
    いくことを特徴とするリードフレーム加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリードフレーム加工方法
    において、前記レーザビーム照射位置近傍で、前記レー
    ザビーム発生時の光軸より外方に向けてアシストガスを
    噴射することを特徴とするリードフレーム加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記レーザビームの自転角度、公転角度及び
    公転半径を検出し、その検出値に基づいてレーザビーム
    の照射の可否を判定して前記金属板の所定の範囲のみが
    加工されるよう制御することを特徴とするリードフレー
    ム加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のリードフレーム加工方法
    において、前記インナーリードを分離する間隙の内方の
    先端部を結ぶ線がほぼ四角形をなすように、前記レーザ
    ビームの照射の可否を制御したことを特徴とするリード
    フレーム加工方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記アウターリードをプレス加工またはエッ
    チング加工によって予め形成しておき、前記同心円状ま
    たは螺旋状の軌跡に沿って順次内方から外方へと前記イ
    ンナーリードを形成し、前記アウターリードを分離する
    間隙と前記インナーリードを分離する間隙とを会合させ
    ることを特徴とするリードフレーム加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のリードフレーム加工方法
    において、前記レーザビームを複数個発生させ、前記複
    数個のレーザビームの発生時期を所定の遅れ時間ずつず
    らせると共に、前記所定の遅れ時間ずつずらせて発生さ
    せたレーザビームを前記金属板上で同一直線上に集光さ
    せることにより、前記インナーリードを形成することを
    特徴とするリードフレーム加工方法。
  10. 【請求項10】 多数のインナーリードと、前記インナ
    ーリードの外側に連続するアウターリードとを有するリ
    ードフレームの加工に際して、レーザビームを用いて薄
    い金属板を適宜に切欠くことにより少なくとも前記イン
    ナーリードを形成するリードフレーム加工装置におい
    て、 細長い断面形状を有するパルス状のレーザビームを発生
    させるレーザビーム発生手段と、前記レーザビーム発生
    手段で発生したレーザビームを前記金属板上に集光する
    集光手段と、前記レーザビーム発生手段で発生したレー
    ザビームの光軸を中心としてレーザビームを回転させる
    自転手段と、前記集光手段を通過するレーザビームを前
    記レーザビーム発生手段で発生したレーザビームの光軸
    を中心として回転させる公転手段と、前記公転手段によ
    り回転するレーザビームの公転半径を変更する公転半径
    変更手段とを有することを特徴とするリードフレーム加
    工装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のリードフレーム加工
    装置において、前記レーザビーム発生手段は、前記レー
    ザビーム断面の長手方向の寸法と幅方向の寸法の比を変
    更するビーム断面変更手段を含むことを特徴とするリー
    ドフレーム加工装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のリードフレーム加工
    装置において、前記自転手段の回転角度を検出する第1
    の検出手段と、前記公転手段の回転角度を検出する第2
    の検出手段と、前記公転半径変更手段の公転半径を検出
    する第3の検出手段と、これらの検出手段での検出値に
    基づいて前記レーザビーム発生手段によるレーザビーム
    の照射の可否を判定して前記金属板の所定の範囲のみが
    加工されるよう制御する制御手段とをさらに有すること
    を特徴とするリードフレーム加工装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のリードフレーム加工
    装置において、前記レーザビーム発生手段は、断面形状
    がほぼ円形のレーザビームを発生するレーザ発振器と、
    前記レーザビーム断面を少なくとも一方向に伸縮させる
    ビーム断面伸縮手段とを有し、前記ビーム断面伸縮手段
    が前記自転手段を兼ねていることを特徴とするリードフ
    レーム加工装置。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のリードフレーム加工
    装置において、前記レーザビーム発生手段は複数個あ
    り、前記複数個のレーザビーム発生手段の各々から発生
    するレーザビームを前記自転手段に互いに平行に入射さ
    せる結像位置変更手段を前記レーザビーム発生手段と前
    記自転手段との間に設け、前記複数個のレーザビーム発
    生手段は、所定の遅れ時間ずつ発生時期をずらせてレー
    ザビームを発生すると共に、これらのレーザビームが前
    記金属板上で同一直線上に集光されるように配置されて
    いることを特徴とするリードフレーム加工装置。
JP5194925A 1993-08-05 1993-08-05 リードフレーム加工方法及びリードフレーム加工装置 Pending JPH0747481A (ja)

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US08/411,839 US5632083A (en) 1993-08-05 1994-08-04 Lead frame fabricating method and lead frame fabricating apparatus
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Cited By (3)

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US20130135601A1 (en) * 2011-11-29 2013-05-30 Gigaphoton Inc. Two-beam interference apparatus and two-beam interference exposure system
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KR102683987B1 (ko) * 2023-01-04 2024-07-11 한국생산기술연구원 레이저 표면 처리 장치

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