JPH074769B2 - 研磨用クロス - Google Patents
研磨用クロスInfo
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- JPH074769B2 JPH074769B2 JP3263631A JP26363191A JPH074769B2 JP H074769 B2 JPH074769 B2 JP H074769B2 JP 3263631 A JP3263631 A JP 3263631A JP 26363191 A JP26363191 A JP 26363191A JP H074769 B2 JPH074769 B2 JP H074769B2
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Description
リーディスク、光学部品レンズ等を研磨する際に用いら
れる研磨用クロスに関するものである。
して用いられる半導体ウェハーの鏡面研磨に用いる研磨
用クロスとしては、人工皮革として一般に良く知られて
いるベロア調及びスウェード調の繊維・樹脂複合材料、
及びポリウレタン樹脂含浸湿式凝固処理フェルト状繊維
質シートが広く用いられてきた。しかるに近年特にDR
AM(Dynamic Random Access
Memory)として用いられる回路については、その
集積度を高くする努力が鋭意なされ、それに伴って回路
形成を行う基板となる半導体用ウェハーについても回路
間の線幅を縮める目的から平坦性の要求が増々厳しくな
っている状況にある。
体ウェハーの鏡面加工工程においては、ウェハーの平坦
性の大部分を決定する一次研磨工程(ストック・リムー
バル・プロセス) で使用される研磨クロスの物性によっ
て仕上がりウェハーの平坦性が大きく左右されることが
明らかになってきた。すなわち、比較的柔軟な研磨クロ
スを用いた場合には、ウェハー表面の粗度は小さく、傷
(スクラッチ)の数は少ないけれども、一般に面ダレ及
びフチダレという呼称で表現されるような平坦性に対す
る悪影響が生じ易く、それに対して剛い研磨クロスを用
いた場合には、比較的良好な平坦性が得られる。
られている半導体ウェハ−の研磨加工方法、すなわち研
磨用クロスを貼付けた回転研磨機定盤に対向して、被加
工物を圧接させ、主としてSiO2 微粒子を遊離砥粒と
して含有する研磨液を供給しながら被加工物面を研磨加
工する方法において、加工圧力は被加工物に垂直等分布
荷重として与えられている。このような被加工物と対向
する研磨クロスは、研磨液を充分に保持するという作用
を要求され、人工皮革様の多孔質繊維樹脂複合材料が用
いられているわけであるが、加工圧力として被加工物及
び研磨液膜を介して研磨クロスに伝わる垂直等分布荷重
に対する研磨クロス内部からの反力を圧接面内において
均一にすることと、前述した伝播してくる垂直等分布荷
重により、研磨クロス自体ができるだけ小さく均一な変
形しか起こさないことが、ウェハ−の面ダレ及びフチダ
レを防止し、研磨加工後のウェハ−平坦性を向上させる
重要な要素となっているのである。
用クロスの柔軟さ、あるいは剛さというものは、圧縮荷
重に対する応力の大・小、及び変形の大・小で判断され
るべきものである。このような要素を充足する材料とし
ては、まず第一に材料の均一性という点から、ゴム、プ
ラスチックの単体シートが考えられるが、研磨液により
加工を行う遊離砥粒研磨に用いる研磨クロスとしては研
磨液の保持力がほとんどないという欠点があり、実際に
は使用できない。次に、各種プラスチックの発泡体が考
えられるが、いずれも柔らかすぎたり、硬すぎたり、あ
るいは独立気泡性が高かったりするため、一部の用途で
ポリウレタンの硬質発泡体が使われているにすぎない。
一方、従来からこのような遊離砥粒方式の研磨に用いら
れている人工皮革様の研磨クロスは、研磨液の保持力、
及び圧縮荷重に対する応力、変形の点からも好適の材料
として64K、あるいは256KDRAM用の半導体ウ
ェハ−研磨に広く用いられてきたが、近年の1MDRA
M、あるいは将来の4MDRAM用ウェハ−の研磨に関
しては、圧縮荷重に対する変形量が大きいために、加工
圧力を下げて長時間の研磨を行わなければならないと
か、研磨クロス自体の厚さを薄くして相対変形量を下げ
た結果、研磨クロス寿命が短く、短時間の使用で研磨ク
ロスを貼替えなければならない等の欠点があった。
試みがなされた。たとえば、一般に湿式凝固法という名
称で知られている熱可塑性ポリウレタンのジメチルホル
ムアミド(以下DMFと記す。)溶液をシ−ト状繊維基
材に含浸付与し、ひきつづき水浴中で水とDMFの置換
と同時に、ポリウレタン多孔体を繊維基材中に形成させ
る従来公知の方法において、含浸付与する熱可塑性ポリ
ウレタン/DMF溶液中のポリウレタン固型物質を高く
した場合、湿式凝固、洗浄、及び乾燥の各工程を経て、
最終的にバフ加工により表面スキン層を除去して仕上げ
られた研磨クロスは、非常に均一で緻密な構造を持ち、
圧縮荷重に対する変形量も小さくなるが、実際にこのよ
うな研磨クロスを用いてSiウェハ−の研磨を行った場
合、ごく短時間で研磨屑が研磨クロスに目詰まりし、そ
れ以上の研磨ができなくなる。また、前述した湿式凝固
に用いる熱可塑性ポリウレタンとして、さらに硬度の高
いものを用いた場合には凝固特性が不均一になり、一枚
の研磨クロス内における圧縮変形量に大きなバラツキが
出るようになる。さらにまた、均一で圧縮変形量の小さ
い研磨クロスを作成する目的で、熱硬化性ウレタンブレ
ポリマ−、及び硬化剤の有機溶剤溶液を直接シ−ト状繊
維基材に含浸付与し、乾燥炉内において溶剤乾燥とウレ
タンの硬化を同時に行わせる場合、乾燥硬化までの時間
に繊維基材中で厚さ方向で樹脂移行が起こり、研磨クロ
スの厚み方向で樹脂量が不均一となるという欠点を持っ
ている。
欠点を解消し、1MDRAMおよび将来の4MDRAM
用半導体ウェハ−を主とした高平坦性ウェハ−などの研
磨加工用クロスを提示するものである。
質シート中の構成繊維が、線状の熱可塑性ポリウレタン
樹脂を主体とする重合体により、埋設的に囲繞されて複
合基材が形成されるとともに、前記複合基材の多孔質相
に存在するセルの壁が、熱可塑性ポリウレタン樹脂より
硬質の樹脂の薄膜により被覆・補強されていることを特
徴とする。
トは、ナイロン、ポリエステル、アラミド繊維等のDM
F、メチル・エチルケトン(以下MEKと記す。)、テ
トラヒドロフラン等ポリウレタン可溶性の溶剤に対して
耐性があり、かつ研磨時に使用されるpH10〜11程
度の研磨液に対する耐アルカリ性をもつ繊維からなる不
織布、好ましくはバインダ−を含まないニ−ドルパンチ
不織布で、その嵩密度が0.10g/cm3 〜0.20g
/cm3 の範囲にあるものが好適である。本発明の研磨用
クロスを製造するための方法は、このようなシ−ト状繊
維基材に、ポリエステル系、あるいはポリエ−テル系の
熱可塑性ポリウレタンのDMF溶液を含浸させ、湿式凝
固させて、一旦中間的な複合基材を作成する一次処理工
程と、さらにその複合基材を熱硬化性ポリウレタン等で
処理する二次処理工程とからなる。以下にそれらを順を
追って説明する。
ンは、一般に人工皮革用として市販されているものがい
ずれも使用できるが、本用途として好ましくは、100
%伸び時のモジュラスが100kg/cm2 以上のものが
好ましい。この工程において、より重要なことは、湿式
凝固、洗浄、乾燥という工程を経て形成された複合基材
において、樹脂相と繊維相の重量比率がどの程度である
かということである。たとえば、その比率(樹脂相対繊
維相)が1対1を超えるような場合には、複合基材の樹
脂相に存在する湿式凝固による多孔質構造が緻密にな
り、ひきつづき行われる二次処理の熱硬化性ポリウレタ
ンによるかなりの空孔が充填されてしまうため、研磨に
使用した場合には研磨液、及び研磨屑の流通が阻害さ
れ、目詰まりが短期に起こってしまう。逆に、樹脂相対
繊維相の比率が1対5を下回る状態では、樹脂相は繊維
の交絡点、及び外周部をとり囲むだけになり、次の二次
処理で用いる熱硬化性ポリウレタンの溶剤溶液はその乾
燥硬化過程で移行し、乾燥時に下側となっていた側に局
在化してしまう。従って、この一次処理工程では、使用
するシート状繊維基材の嵩密度により含浸させる熱可塑
性ポリウレタンのDMF溶液中の固型分量を調節し、出
来上がる中間的な複合基材中における樹脂相対繊維相の
比率を1対1〜1対5にすることが好ましい。このよう
な湿式凝固、洗浄、乾燥を経て作成された中間基材は、
表面近傍にスキン層と呼ばれる緻密な発泡層を持つた
め、これを表面、裏面とも除去し、ひきつづき行われる
二次処理の含浸液を均一、かつ短時間に浸透させるよう
にする。
き二次処理にかけられる。この工程で用いられる含浸液
は、ポリエステル、あるいはポリエーテル系のMDI
(メチレンジイソシアネート)、あるいはTDI(トリ
レンジイソシアネート)末端を持つウレタンプレポリマ
ー単体、あるいは研磨クロスの硬度や圧縮率を調製する
ためにメラミン樹脂、ポリカーボネート樹脂、等をブレ
ンドしたものと、3、3’ジクロロー4、4’ジアミノ
フェニルメタン等の2官能性有機アミン硬化剤、さらに
必要であれば、アジピン酸等のジカルボン酸を主とした
促進剤、とを有機溶剤溶液としたもので、乾燥の熱効率
を考慮する場合にはMEK等の比較的低沸点の溶剤を用
いる事が望ましい。
ウレタン配合液は、中間複合基材中の多孔質相に浸透
し、炉内の乾燥により溶剤成分を失いつつ、粘稠液体と
なり、多孔質相に存在するセルの壁を均一にコートして
ゆく。引き続き加熱することによりウレタンの硬化反応
が起こり、三次元架橋した熱硬化性ポリウレタンの薄膜
が、一次処理により形成されていた熱可塑性ポリウレタ
ンのセル壁を被覆・補強する。
する熱硬化性ポリウレタン配合液の固型分量が重要であ
り、多すぎる場合には、やはり一次処理で形成された空
孔が二次処理液の被膜により閉じられてしまい、低すぎ
る場合には補強効果が低く、中間複合基材の物性と大差
ない状態になってしまう。従ってこの二次処理は、乾燥
・硬化後の熱硬化剤ポリウレタンと、中間複合基材に含
まれていた熱可塑性ポリウレタンの重量比が1対3〜1
対1の範囲にコントロールされることが好ましい。
状繊維質シート中の構成繊維が、線 状の熱可塑性ポリウ
レタン樹脂を主体とする重合体により、埋設的に囲繞さ
れて形成された複合基材の多孔質相に存在するセルの壁
が、熱可塑性ポリウレタン樹脂より硬質の樹脂の薄膜に
より被覆・補強されているので、多孔質セルの空隙を大
幅に低下させることなく研磨用クロスの厚さ方向に於け
る圧縮変形量を小さくすることができる。
セルの壁が硬質の樹脂薄膜により被覆・補強された構造
を持つため、研磨用クロスの多孔性(密度)を大幅に低
下させることなくその圧縮弾性率を高くすることができ
る。
て、下記の実施例により、さらに詳細に説明するが、こ
れら実施例は本発明の基本的部分を限定するものではな
い。
成される、厚さ2mm、嵩密度0.13g/cm3 、目付重
量260g/m2 のニードルバンチ不織布を基材とし、
分子量200,000、100%モジュラス120kg
/cm2 のポリエステル系ポリウレタン(商品名:クリス
ボン8867)の固型分13%のDMF溶液で、該基材
を十分浸漬含浸した後、DMF対純水の比率が10対9
0で、且つ温度30℃の凝固液に20分間浸漬後、60
分間純水中で水洗いし、ポリウレタン樹脂を湿式凝固さ
せ、ポーラス状にフェルト基材を囲繞した後、DMFを
完全に純水と置換し、更に120℃熱風で乾燥し、厚さ
2mm、嵩密度0.26g/cm3 、目付重量520g/m
2 、ウレタン対繊維の重量比0.9対1の複合基材が得
られた。該基材を60メッシュのバフロールで、表、裏
面を研削し、密度の高いスキン層を除去した。このシー
ト物の硬度はJISAで60度、圧縮率30%であっ
た。該シート物を以下の配合の二次含浸液に浸漬含浸
後、120℃の熱風で20分間乾燥、溶剤を完全に乾燥
除去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポ
リウレタン多孔質相のセル壁を被覆しながら硬化させる
ことにより、高硬度複合基材を得た。
平坦な高硬度複合基材は、厚さ1.27mm、嵩密度0.
36g/cm3 、硬度JISA85度、圧縮率6.0%、
繊維対一次樹脂対二次樹脂の比率が1対0.9対0.9
であった。この高硬度複合基材により研磨されたウェハ
ーの平坦度は良好で、研磨クロスのライフは60時間で
あった。
コール イソシアネート成分:2、4−トルエンジイソシアネー
ト 〔イハラキュアミンMT〕 3、3’−ジクロロー4、4’−ジアミノフェニルメタ
ン (実施例2) 3.0デニール繊維長60mmのポリエステル繊維と、
2.5デニール繊維長50mmの熱収縮型ポリエステル繊
維の比率が80対20で構成される厚さ2mm、嵩密度
0.15g/cm3 、目付重量300g/m2 のニードル
パンチ不織布を基材とし、分子量200,000、10
0%モジュラス120kg/cm2 のポリエステル系ポリ
ウレタン樹脂(大日本インキ(株)商品名:クリスボン
8867)の固型分11%のDMF溶液で該基材を十分
浸漬含浸した後、DMF対純水の比率が20対80で、
且つ温度35℃の凝固液に20分間浸漬後、60分間純
水中で水洗いし、ポリウレタン樹脂を湿式凝固させ、ポ
ーラス状にフェルト基材を囲繞した後、DMFを完全に
純水と置換し、更に120℃の熱風で乾燥し、厚さ2m
m、嵩密度0.26g/cm3 、目付重量520g/
m2 、ウレタン対繊維の重量比0.6対1の複合基材が
得られた。該基材を80メッシュのバフロールで表、裏
面を研削し、密度の高いスキン層を除去した。このシー
ト物の硬度はJISAで52度、圧縮率33%であっ
た。該シート物を以下の配合の二次含浸液に浸漬含浸
後、120℃の熱風で20分間乾燥、溶剤を完全に乾燥
除去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポ
リウレタン多孔質相のセル壁を被覆しながら硬化させる
ことにより、高硬度複合基材を得た。この複合基材を更
に表、裏面バフ処理した平坦な高硬度複合基材は、厚さ
1.27mm、嵩密度0.34g/cm3 、硬度JISA8
0度、圧縮率6.5%、繊維対一次樹脂対二次樹脂の比
率が1対0.6対0.5であった。この高硬度複合基材
により研磨されたシリコンウェハーの平坦度は良好で、
研磨クロスのライフは100時間であった。二次含浸液
の配合例は実施例1と同様。 (実施例3) 3.0デニール繊維長75mmのポリエステル繊維で構成
される、厚さ2mm、嵩密度0.20g /cm3 、目付重量
400g /m2 のニードルパンチ不織布を基材とし、分
子量200,000、100%モジュラス120kg/cm
2 のポリエステル系ポリウレタン樹脂(大日本インキ
(株)商品名:クリスボン8867)の固型分9%のD
MF溶液で該基材を十分浸漬含浸した後、DMF対純水
の比率が25%対75%で、且つ温度が30℃の凝固液
中に20分間浸漬し、ポリウレタン樹脂をポーラス状に
湿式凝固させた後、60分間純水中で洗浄し、DMFを
純水と完全に置換し、更に120℃の熱風で乾燥し、厚
さ2mm、嵩密度0.30g/cm3 、目付重量600g/
m2 、ウレタン対繊維の重量比0.5対1の複合基材が
得られた。該基材を80メッシュのバフロールで表、裏
面を研削し、密度の高いスキン層を除去した。このシー
ト物の硬度はJISAで65度で、圧縮率22%であっ
た。該シ−ト物を以下の配合の二次含浸液に浸漬含浸
後、120℃の熱風で20分間乾燥、溶剤を完全に乾燥
除去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポ
リウレタン多孔質相のセル壁を被覆しながら硬化させる
ことにより、高硬度複合基材を得た。この複合基材を更
に表、裏面バフ処理した平坦な高硬度複合基材は、厚さ
1.27mm、嵩密度0.35g/cm3 、硬度JISA8
2度、圧縮率60%、繊維対一次樹脂対二次樹脂の比率
が1対0.5対0.3であった。この高硬度複合基材に
より研磨させたシリコンウェハーの平坦度は良好で、研
磨クロスのライフは130時間であった。二次含浸液の
配合例は実施例1と同様。 (実施例4) 3.0デニール、繊維長60mmのポリエステル繊維と、
2.5デニール、繊維長50mmの熱収縮型ポリエステル
繊維の比率が80対20で構成される、厚さ2mm、嵩密
度0.15g/cm3 、目付重量300g/m2 のニード
ルパンチ不織布を基材とし、分子量200,000、1
00%モジュラス120g/cm2 のポリエステル系ポリ
ウレタン樹脂の固型分11%のDMF溶液で該基材を十
分浸漬含浸した後、DMF対純水の比率が20対80
で、且つ温度が35℃の凝固液中に20分間浸漬し、ポ
リウレタン樹脂をポーラス状に湿式凝固させた後、60
分間純水中で洗浄し、DMFを純水と完全に置換し、更
に120℃の熱風で乾燥し、厚さ2mm、嵩密度0.26
g/cm2 、目付重量520g/m2 、ウレタン対繊維の
重量比0.6対1の複合基材が得られた。該基材を80
メッシュのバフロールで表、裏面を研削し、密度の高い
スキン層を除去した。このシート物の硬度はJISAで
58度、圧縮率33%であった。該シート物を以下の配
合の二次含浸液に浸漬含浸後、120℃の熱風で20分
間乾燥し、溶剤を完全に乾燥除去し、該熱硬化性ポリウ
レタンを上記複合基材中のポリウレタン多孔質層中のセ
ル壁を被覆しながら硬化させることにより、高硬度複合
基材を得た。この複合基材を更に表、裏面バフ処理した
平坦な高硬度複合基材は、厚さ1.27mm、嵩密度0.
35g/cm3 、硬度JISA85度、圧縮率5.0%、
繊維対一次樹脂対二次樹脂の比率が1対0.6対0.5
であった。この高硬度複合基材により研磨されたシリコ
ンウェハーの平坦度は特に良好で、研磨クロスのライフ
は95時間であった。
2.5デニール、繊維長50mmの熱収縮型ポリエステル
繊維の比率が80対20で構成される、厚さ2mm、嵩密
度0.15g/cm3 、目付重量300g/m2 のニード
ルパンチ不織布を基材とし、分子量250,000、1
00%モジュラス180g/cm2 のポリエステル系ポリ
ウレタン樹脂(サンブレンLQ3700)の固型分9%
のDMF溶液で該基材を十分浸漬含漬した後、DMF対
純水の比率が20対80で、且つ温度が35℃の凝固液
中に20分間浸漬し、ポリウレタン樹脂をポーラス状に
湿式凝固させた後、60分間純水中で洗浄し、DMFを
純水と完全に置換し、更に120℃の熱風で乾燥し、厚
さ2mm、嵩密度0.26g/cm2 、目付重量520g/
m2 、ウレタン対繊維の重量比0.6対1の複合基材が
得られた。該基材を80メッシュのバフロールで表、裏
面を研削し、密度の高いスキン層を除去した。このシー
ト物の硬度はJISAで65度、圧縮率22%であっ
た。該シート物を実施例1の二次含浸液に浸漬含浸後、
120℃の熱風で20分間乾燥し、溶剤を完全に乾燥除
去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポリ
ウレタン多孔質層中のセル壁を被覆しながら硬化させる
ことにより、高硬度複合基材を得た。この複合基材を更
に表、裏面バフ処理した平坦な高硬度複合基材は、厚さ
1.27mm、嵩密度0.35g/cm3 、硬度JISA8
2度、圧縮率5.6%、繊維対一次樹脂対二次樹脂の比
率が1対0.6対0.5であった。この高硬度複合基材
により研磨させたシリコンウェハーの平坦度は良好で、
研磨クロスのライフは110時間であった。 (比較例1) 3.0デニール、繊維長60mmのポリエステル繊維と、
2.5デニール、繊維長50mmの熱収縮型ポリエステル
繊維の比率が80対20で構成される、厚さ2mm、嵩密
度0.175g/cm3 、目付重量350g/m2 のニー
ドルパンチ不織布を基材とし、分子量300,000、
100%モジュラス240g/cm2 のポリエステル系ポ
リウレタン樹脂(大日本インキ(株)商品名:クリスボ
ン8966)の固型分15%のDMF溶液で該基材を十
分浸漬含浸した後、DMF対純水の比率が20対80
で、且つ温度が35℃の凝固液中に20分間浸漬し、ポ
リウレタン樹脂をポーラス状に湿式凝固させた後、60
分間純水中で洗浄し、DMFを純水と完全に置換し、更
に120℃の熱風で乾燥し、厚さ2mm、嵩密度0.30
g/cm2 、目付重量600g/m2 、ウレタン対繊維の
重量比0.8対1の複合基材が得られた。該基材を80
メッシュのバフロールで表、裏面を研削し、密度の高い
スキン層を除去した。このシート物の硬度はJISAで
72度、圧縮率11%であった。この複合基材により研
磨されたシリコンウェハーの平坦度は面ダレが大きく、
良好とは云えないものであった。
RAM、あるいは将来の4MDRAM用ウェハー製造に
適した物性を保有し、LTV値が0.8μ以下で、PU
A値95%以上の高平坦性ウェハーの供給が可能となっ
たばかりか、研磨屑等による目詰まりのために研磨能力
が短期に低下する欠点のない研磨用クロスを提供するこ
とが出来た。さらに副次効果として、研磨用クロスとし
ての寿命が長い為、新しい研磨用クロスに貼り替え頻度
が格段に少なくなった。
に存在する多孔質セルの壁が硬質の樹脂薄膜により被覆
・補強された構造を持つため、研磨用クロスの多孔性
(密度)を大幅に低下させることなくその圧縮弾性率を
高くすることができるので、加工液及び加工屑を保持す
る空間を低下させることなく維持でき、研磨用クロスが
短時間で目詰まりを起こし研磨できなくなることを回避
することができると共に、研磨速度(生産効率)、研磨
布の使用可能時間(作業効率及び生産コスト)を低下さ
せずに被加工物の表面の高平坦性を達成することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 フェルト状繊維質シート中の構成繊維
が、線状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を主体とする重合
体により、埋設的に囲繞されて複合基材が形成されると
ともに、前記複合基材の多孔質相に存在するセルの壁
が、熱可塑性ポリウレタン樹脂より硬質の樹脂の薄膜に
より被覆・補強されていることを特徴とする研磨用クロ
ス。 - 【請求項2】 前記記載の熱可塑性ポリウレタン及びフ
ェルト状繊維質シートからなる複合基材が、二次処理と
して、3、3’ジクロロー4、4’ジアミノジフェニル
メタン等の有機アミン化合物により硬化し得る熱硬化性
ポリウレタン、及び該ポリウレタンの硬化剤としての有
機アミン化合物とを溶解した溶剤溶液を含浸して、該硬
化剤の反応温度以上の温度にて加熱し、溶剤を蒸発させ
て除去すると同時に、ポリウレタンの硬化反応を起こさ
せることによって製造される請求項1記載の研磨用クロ
ス。 - 【請求項3】 前記記載の熱可塑性ポリウレタン及びフ
ェルト状繊維質シートからなる複合基材が、二次処理と
して、3、3’ジクロロー4、4’ジアミノジフェニル
メタン等の有機アミン化合物により硬化し得る熱硬化性
ポリウレタン及びメラミン樹脂、ポリカーボネート樹脂
等をブレンドした樹脂及び該ポリウレタンの硬化剤とし
ての有機アミン化合物とを溶解した溶剤溶液を含浸し
て、該硬化剤の反応温度以上の温度にて加熱し、溶剤を
蒸発させて除去すると同時に、ポリウレタンの硬化反応
を起こさせることによって製造される請求項1記載の研
磨用クロス。 - 【請求項4】 前記記載の熱可塑性ポリウレタン及びフ
ェルト状繊維質シートからなる複合基材が、ポリウレタ
ンと繊維との重量比率が1対5〜1対1の範囲にあるよ
うな複合基材を用いて製造される請求項1乃至3のいず
れかに記載の研磨用クロス。 - 【請求項5】 前記複合基材を形成するのに用いる熱可
塑性ポリウレタンと、該複合基材にさらに含浸、乾燥、
硬化を行う二次処理含浸樹脂との重量比率が1対3〜1
対1にあるような請求項2乃至4のいずれかに記載の研
磨用クロス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3263631A JPH074769B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 研磨用クロス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3263631A JPH074769B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 研磨用クロス |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1068389A Division JPH02250776A (ja) | 1989-03-21 | 1989-03-21 | 半導体ウェハー研磨用クロスの製造方法 |
Publications (2)
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